JP2893275B2 - 爆裂しない高強度コンクリート部材の製造方法 - Google Patents
爆裂しない高強度コンクリート部材の製造方法Info
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- JP2893275B2 JP2893275B2 JP25792489A JP25792489A JP2893275B2 JP 2893275 B2 JP2893275 B2 JP 2893275B2 JP 25792489 A JP25792489 A JP 25792489A JP 25792489 A JP25792489 A JP 25792489A JP 2893275 B2 JP2893275 B2 JP 2893275B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は火災時に爆裂の生じない、プレストレストコ
ンクリート部材等の如き高強度コンクリート部材の製造
方法に係るものである。
ンクリート部材等の如き高強度コンクリート部材の製造
方法に係るものである。
(従来の技術) プレストレストコンクリートを始め、強度の高いコン
クリートは周知のように火災に遭うと爆裂を生起し易
い。而して高強度コンクリート部材は強度が高いだけ
に、爆裂によって断面が欠損すると、そのダメージは一
般のコンクリート部材よりも大きくなる。
クリートは周知のように火災に遭うと爆裂を生起し易
い。而して高強度コンクリート部材は強度が高いだけ
に、爆裂によって断面が欠損すると、そのダメージは一
般のコンクリート部材よりも大きくなる。
従来、このような爆裂を回避するため、鉄骨構造と同
じように別途に耐火被覆を施したり、爆裂してもよいよ
うに、鋼材のかぶり厚さを大きくしている。
じように別途に耐火被覆を施したり、爆裂してもよいよ
うに、鋼材のかぶり厚さを大きくしている。
(発明が解決しようとする課題) 前記従来の方法によれば、別途耐火被覆を施したり、
鋼材のかぶり厚さを大きくするために、余分な手間や費
用を要するという問題点があった。
鋼材のかぶり厚さを大きくするために、余分な手間や費
用を要するという問題点があった。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的とする処は、別途に特別な工程を
要することなく、火災時の爆裂を防止しうる高強度コン
クリート部材の製造方法を提供する点にある。
れたもので、その目的とする処は、別途に特別な工程を
要することなく、火災時の爆裂を防止しうる高強度コン
クリート部材の製造方法を提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る爆裂しない
高強度コンクリート部材の製造方法は、部材表層部に部
材本体部と一体に層着されるように、中性化し難く、断
熱性を有し、且つ爆裂を生じないモルタル層を数cm厚に
先行して打設し、次いで部材本体の高強度コンクリート
を打設するように構成されている。
高強度コンクリート部材の製造方法は、部材表層部に部
材本体部と一体に層着されるように、中性化し難く、断
熱性を有し、且つ爆裂を生じないモルタル層を数cm厚に
先行して打設し、次いで部材本体の高強度コンクリート
を打設するように構成されている。
(作用) 本発明に係る高強度コンクリート部材の製造方法にお
いては、先ず同部材の表層部分に、中性し難く、断熱性
を有し、爆裂を生じないモルタル層を数cmの厚さに打設
し、しかるのち部材本体を構成する高強度コンクリート
を打設するようにしたので、本発明によって製造された
高強度コンクリート部材の表層部に一体に層着された前
記モルタル層によって、火災時における爆裂が防止され
る。
いては、先ず同部材の表層部分に、中性し難く、断熱性
を有し、爆裂を生じないモルタル層を数cmの厚さに打設
し、しかるのち部材本体を構成する高強度コンクリート
を打設するようにしたので、本発明によって製造された
高強度コンクリート部材の表層部に一体に層着された前
記モルタル層によって、火災時における爆裂が防止され
る。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
遠心力利用のコンクリート部材の成型用型枠内に、シ
ヤモツトに繊維材と樹脂エマルジヨンを混入したセメン
トモルタルや、バーミキユライトと合成ゴムエマルジヨ
ンを混入したセメントモルタル等の如き、中性化し難
く、断熱性を有し、爆裂を生じないモルタル(1)を投
入して前記型枠を駆動回転し、数cm厚の前記モルタル層
を遠心成型する。
ヤモツトに繊維材と樹脂エマルジヨンを混入したセメン
トモルタルや、バーミキユライトと合成ゴムエマルジヨ
ンを混入したセメントモルタル等の如き、中性化し難
く、断熱性を有し、爆裂を生じないモルタル(1)を投
入して前記型枠を駆動回転し、数cm厚の前記モルタル層
を遠心成型する。
次いで前記型枠に高強度コンコリート(2)を投入し
て前記型枠を駆動回転し、高強度コンクリート部材本体
を遠心成型し、かくして同コンクリート部材本体の表層
部に、前記モルタル(1)層が一体に層着された高強度
コンクリート部材を製造するものである。
て前記型枠を駆動回転し、高強度コンクリート部材本体
を遠心成型し、かくして同コンクリート部材本体の表層
部に、前記モルタル(1)層が一体に層着された高強度
コンクリート部材を製造するものである。
図中(3)は鉄筋である。
なお前記した中性化し難く、断熱性を有し、爆裂を生
じないモルタル(1)の調合例を挙げる。
じないモルタル(1)の調合例を挙げる。
調合例1 シヤモツト 54.0%(重量比、以下同じ) セメント 41.0% ステンレスフアイバー 1.1% ロツクウール 2.9% メチルセルローズ 1.0% 調合例2 バーミキユライト 20.0% セメント 50.0% 石灰石粒 28.0% 合成ゴム 2.0% かくして製造された高強度コンクリート部材は、部材
本体の外表部に前記モルタル層が一体に層着されている
ため、火災時における前記部材の爆裂が防止される。
本体の外表部に前記モルタル層が一体に層着されている
ため、火災時における前記部材の爆裂が防止される。
なお前記コンクリート部材本体部には、必要に応じて
プレストレスが導入されるものである。
プレストレスが導入されるものである。
前記実施例は遠心力を利用した高強度コンクリート部
材の製造に本発明を適用した場合を示すものであるが、
本発明はまた平打ちの床板の製造にも適用されるもので
ある。
材の製造に本発明を適用した場合を示すものであるが、
本発明はまた平打ちの床板の製造にも適用されるもので
ある。
(発明の効果) 本発明に係る高強度コンクリート部材の製造方法によ
れば前記したように、中性化し難く、断熱性を有し、且
つ爆裂を生じないモルタル層を、部材本体の高強度コン
クリートの打設に先行して打設することによって、同部
材本体の表層に前記モルタル層を一体に層着し、同モル
タル層によって火災時における前記高強度コンクリート
部材の爆裂を防止しうるものである。
れば前記したように、中性化し難く、断熱性を有し、且
つ爆裂を生じないモルタル層を、部材本体の高強度コン
クリートの打設に先行して打設することによって、同部
材本体の表層に前記モルタル層を一体に層着し、同モル
タル層によって火災時における前記高強度コンクリート
部材の爆裂を防止しうるものである。
しかも本発明によれば、前記高強度コンクリート部材
の爆裂防止のため、従来のように耐火被覆等の工程を必
要とすることなく、簡単且つ低コストで爆裂しない高強
度コンクリート部材を製造しうるものである。
の爆裂防止のため、従来のように耐火被覆等の工程を必
要とすることなく、簡単且つ低コストで爆裂しない高強
度コンクリート部材を製造しうるものである。
第1図は本発明の方法によって製造された高強度コンク
リート部材の縦断面図である。 (1)……モルタル、(2)……高強度コンクリート、
(3)……鉄筋。
リート部材の縦断面図である。 (1)……モルタル、(2)……高強度コンクリート、
(3)……鉄筋。
Claims (3)
- 【請求項1】部材表層部に部材本体部と一体に層着され
るように、中性化し難く、断熱性を有し、且つ爆裂を生
じないモルタル層を数cm厚に先行して打設し、次いで部
材本体の高強度コンクリートを打設することを特徴とす
る爆裂しない高強度コンクリート部材の製造方法。 - 【請求項2】前記モルタル層は、シャモットに繊維材と
樹脂エマルジョンを混入したセメントモルタルより構成
された請求項1記載の爆裂しない高強度コンクリート部
材の製造方法。 - 【請求項3】前記モルタル層は、バーミキュライトと合
成ゴムエマルジョンを混入したセメントモルタルより構
成された請求項1記載の爆裂しない高強度コンクリート
部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25792489A JP2893275B2 (ja) | 1989-10-04 | 1989-10-04 | 爆裂しない高強度コンクリート部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25792489A JP2893275B2 (ja) | 1989-10-04 | 1989-10-04 | 爆裂しない高強度コンクリート部材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03122338A JPH03122338A (ja) | 1991-05-24 |
JP2893275B2 true JP2893275B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=17313083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25792489A Expired - Lifetime JP2893275B2 (ja) | 1989-10-04 | 1989-10-04 | 爆裂しない高強度コンクリート部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2893275B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2746049B2 (ja) * | 1993-04-13 | 1998-04-28 | 鹿島建設株式会社 | 耐火性コンクリート部材の製造方法 |
JP5034691B2 (ja) * | 2007-06-04 | 2012-09-26 | 株式会社大林組 | 防爆耐火性被覆構造、及び防爆耐火性被覆層の施工方法 |
-
1989
- 1989-10-04 JP JP25792489A patent/JP2893275B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03122338A (ja) | 1991-05-24 |
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