JP2893264B2 - 時定数切換回路 - Google Patents

時定数切換回路

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JP2893264B2 JP63220538A JP22053888A JP2893264B2 JP 2893264 B2 JP2893264 B2 JP 2893264B2 JP 63220538 A JP63220538 A JP 63220538A JP 22053888 A JP22053888 A JP 22053888A JP 2893264 B2 JP2893264 B2 JP 2893264B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はスクランブルされた信号を受信するように設
計されたテレビ(TV)受像機の自動利得制御(AGC)回
路の時定数切換回路に関する。
(従来の技術) 北米における共同視聴テレビCATVの発達には目ざまし
いものがあり、その中にあって画質等の衰化を少なくす
る為、また、TV受像機の持つリモコン選局機能や他の機
能を十分生かす為に、スクランブル信号をベースバンド
で再生処理する方式が多く採用されて来ている。
このスクランブル信号は、多くの場合がNTSC信号の同
期信号の部分をスクランブルされている為、同期信号に
よりAGCを働かせているTV受像機においては、AGC時定数
回路が大きな意味を持つ事になる。
以下、第2図を参照しながら、従来の時定数切換回路
について説明する。
これはIF-AGC端子4の電位変化によりTV受像機の中間
周波増幅回路(以下、IF-AMP回路とする)の利得を制御
する。ここで、1は上記IF-AMP回路の追従速度を決める
時定数決定セラミックコンデンサであり、時定数は非常
に小さい。2も上記セラミックコンデンサ1と同様にIF
-AMP回路の追従速度を決める時定数決定電解コンデンサ
であり、時定数は非常に大きい。3は時定数切換スイッ
チであり、放送局が高速(時定数=小)モードで送信し
た場合、それをデコーダ(図略)が検知し、時定数切換
信号Sにより時定数切換スイッチ3をオフ(OFF)し、T
V受像機のIF-AGC回路の追従速度を速くさせる。また、
途中で放送局が低速(時定数=大)モードに切換えれば
同様にデコーダが検知し、時定数切換スイッチ3をオン
(ON)させる様に切換信号Sを出し、TV受像機のIF-AGC
回路の追従速度を遅らせる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のような時定数切換回路では時定
数が高速から低速に切換る場合、セラミックコンデンサ
1と電解コンデンサ2の電位差が大きい時には、時定数
切換スイッチ3がオンする事により過渡的にIF-AGC端子
4の電位が乱れ、AGC回路が誤動作し、このIF-AGC端子
4の電位が安定するまでTV受像機の映像,音声に異常を
来す。
本発明は上記問題点に鑑み、時定数切換時においても
早急に安定する時定数切換回路を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) この問題点を解決するために本発明の時定数切換回路
は、NPNとPNPトランジスタのエミッタフォロア回路を組
み合せ、セラミックコンデンサ,電解コンデンサとほぼ
同電位に保ち、IF-AGC端子のDC電位を狂わさずに低イン
ピーダンス状態で電解コンデンサの充放電を行えるよう
にした。
(作用) この構成により、時定数が高速(時定数切換スイッチ
がオフ状態)であっても、エミッタフォロア・トランジ
スタ回路により電解コンデンサの電位は常にセラミック
コンデンサとほぼ同電位に保たれ、時定数切換スイッチ
がオン状態となり電解コンデンサがセラミックコンデン
サと並列に接続されてもIF-AGC端子のDC電位を乱すこと
なく時定数を低速に切り換えることができる。
(実施例) 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。
第1図は本発明の一実施例における時定数切換回路を
示すものである。
第1図において、5はNPNトランジスタ、6はPNPトラ
ンジスタ、7,8はそれぞれのエミッタ抵抗であり、2段
のエミッタフォロア回路を構成している。
いま、放送モードが高速状態にあり、時定数切換スイ
ッチ3がオフ(OFF)状態であっても、PNPトランジスタ
6のエミッタ電位は常にNPNトランジスタ5のベース電
位と同等となり、電解コンデンサ2はNPNトランジスタ
5とPNPトランジスタ6を介してセラミックコンデンサ
1と同電位に保たれる。
次に放送モードが低速に切換り、時定数切換スイッチ
3が時定数切換信号Sによりオン(ON)しても、電解コ
ンデンサ2の電位はセラミックコンデンサ1とほぼ同電
位に保たれているので過渡的にIF-AGC端子4の電位を乱
す事はなく、TV受像機の画面,音声に異常が現れなくな
る。
上記の回路構成において、エミッタ抵抗7及び8の定
数を適切な値に選ぶ事により、IF-AGC端子4の電位を乱
すことがないように出来るのでセラミックコンデンサ1
を不要とすることが可能である。
なお、本実施例はTV受像機の時定数切換回路を一例に
とって説明したが、時定数を切換て使用する機器全てに
転用可能である。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明はNPN,PNPトランジスタ
の各エミッタフォロア回路を使用することにより、時定
数切換時に挿入される電解コンデンサの過渡的異常現象
に基づくTV受像機の画面,音声への影響をかなり軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における時定数切換回路の回
路図、第2図は従来例の時定数切換回路図である。 1……時定数決定セラミックコンデンサ(時定数=
小)、2……時定数決定電解コンデンサ(時定数=
小)、3……時定数切換スイッチ、4……IF-AGC端子、
5……NPNトランジスタ、6……PNPトランジスタ、7,8
……エミッタ抵抗。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクランブルされた信号を受信可能とする
    テレビ受像機の自動利得制御回路の時定数切換回路にお
    いて、中間周波増幅回路の利得を制御する端子と接地間
    に挿入接続された時定数決定用の第1のコンデンサと、
    共通端子とオン端子及びオフ端子を有し前記中間周波増
    幅回路の利得を制御する端子にオン端子が接続された時
    定数切換スイッチと、該時定数切換スイッチの共通端子
    と接地間に挿入接続された時定数決定用の第2のコンデ
    ンサと、前記時定数切換スイッチのオフ端子と前記中間
    周波増幅回路の利得を制御する端子との間に配設された
    NPNトランジスタとPNPトランジスタからなるエミッタフ
    ォロア回路と、受信された放送信号が高速モードか低速
    モードかに応じて時定数切換信号を発生する切換信号発
    生手段とを備え、前記時定数切換スイッチがオフ端子側
    に切り換えられたときには前記エミッタフォロア回路を
    介して前記第1のコンデンサと第2のコンデンサの電位
    をほぼ同電位に保ち、前記切換信号発生手段からの前記
    時定数切換信号により切換制御される前記時定数切換ス
    イッチの端子切換時に、前記中間周波増幅回路の利得を
    制御する端子側の電位に影響することのないようにした
    ことを特徴とする時定数切換回路。
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JPS622783A (ja) * 1985-06-28 1987-01-08 Toshiba Corp Agc回路

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