JP2893172B2 - 集塵籠制御装置を用いる水面清掃船 - Google Patents
集塵籠制御装置を用いる水面清掃船Info
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- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B35/00—Vessels or similar floating structures specially adapted for specific purposes and not otherwise provided for
- B63B35/32—Vessels or similar floating structures specially adapted for specific purposes and not otherwise provided for for collecting pollution from open water
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- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】 本発明は、主として河川港
湾やダム等の水面に浮遊する塵芥を拾集する水面清掃線
に関するものであって、特に岸辺等の浅い水域や橋脚下
等の狭隘な水面において集塵効果を発揮するものであ
る。
湾やダム等の水面に浮遊する塵芥を拾集する水面清掃線
に関するものであって、特に岸辺等の浅い水域や橋脚下
等の狭隘な水面において集塵効果を発揮するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】 従来、水面に浮遊する塵芥を拾集する
に際しては、一般に双胴船の航走により塵芥の自然流入
を図るか、あるいは多少の機械力および多大の人力等に
より集塵作業を行うのが通例であった。
に際しては、一般に双胴船の航走により塵芥の自然流入
を図るか、あるいは多少の機械力および多大の人力等に
より集塵作業を行うのが通例であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 近年、河川等を通じ
て排出される塵芥は増加の一途をたどり、それらの浮遊
する塵芥を拾集する目的で種々の水面清掃船が工夫され
ているが、浮遊し散在する塵芥は外力により離散する等
の特性を有するため、その集塵作業は困難を極め、とく
に岸辺等の浅水域や橋脚下等の狭隘水面においては重装
備船舶等の進入も困難であり、依然として小型舟艇等を
利用する人力作業に依存している現状である。
て排出される塵芥は増加の一途をたどり、それらの浮遊
する塵芥を拾集する目的で種々の水面清掃船が工夫され
ているが、浮遊し散在する塵芥は外力により離散する等
の特性を有するため、その集塵作業は困難を極め、とく
に岸辺等の浅水域や橋脚下等の狭隘水面においては重装
備船舶等の進入も困難であり、依然として小型舟艇等を
利用する人力作業に依存している現状である。
【０００４】本発明は、これらの課題を解消し、一般に
浮遊する塵芥の拾集はもちろん、従来困難であった岸辺
等の浅い水域や橋脚下等の狭い水面においても、円滑に
集塵できる水面清掃船の提供を目的としている。
浮遊する塵芥の拾集はもちろん、従来困難であった岸辺
等の浅い水域や橋脚下等の狭い水面においても、円滑に
集塵できる水面清掃船の提供を目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】 図面を参考にして説明
する。第１の発明に係る集塵籠制御装置を用いる水面清
掃船は、船体１の前部を双胴として双胴間へ集塵籠２を
収容する水面清掃船において、左右の鉛直フレームと両
鉛直フレーム上端間を結ぶ水平梁とからなる門形部３
と、該門形部３の下端から後方に延びる左右の前後方向
水平フレーム６，６とから形成されるところの籠支持台
を双胴部の上位へ架設すると共に双胴部左右の甲板上へ
籠支持台用上下油圧シリンダ４を設けて上下自在に支承
し、集塵籠２は前部へ適当な重量を付加すると共に後端
部へ左右に突出するガイドローラー１６を設け、水平フ
レーム６，６は集塵籠２の前後長さに匹敵する長さにす
ると共に左右の水平フレーム６，６の対向面に形成した
ガイドレールに沿って前後に前記両ガイドローラ１６，
１６が移動する如く構成し、さらに水平梁へ籠収納ウイ
ンチ７および籠引出しウインチ８を設けて、その籠収納
ウインチ７および籠引出しウインチ８から巻出した各ワ
イヤＷ，Ｗの先端を集塵籠２の前後に設けた前部アイプ
レート１２および後部アイプレート１５へそれぞれ連結
し、集塵籠前部の重力に依存して操作するようにしたも
のである。
する。第１の発明に係る集塵籠制御装置を用いる水面清
掃船は、船体１の前部を双胴として双胴間へ集塵籠２を
収容する水面清掃船において、左右の鉛直フレームと両
鉛直フレーム上端間を結ぶ水平梁とからなる門形部３
と、該門形部３の下端から後方に延びる左右の前後方向
水平フレーム６，６とから形成されるところの籠支持台
を双胴部の上位へ架設すると共に双胴部左右の甲板上へ
籠支持台用上下油圧シリンダ４を設けて上下自在に支承
し、集塵籠２は前部へ適当な重量を付加すると共に後端
部へ左右に突出するガイドローラー１６を設け、水平フ
レーム６，６は集塵籠２の前後長さに匹敵する長さにす
ると共に左右の水平フレーム６，６の対向面に形成した
ガイドレールに沿って前後に前記両ガイドローラ１６，
１６が移動する如く構成し、さらに水平梁へ籠収納ウイ
ンチ７および籠引出しウインチ８を設けて、その籠収納
ウインチ７および籠引出しウインチ８から巻出した各ワ
イヤＷ，Ｗの先端を集塵籠２の前後に設けた前部アイプ
レート１２および後部アイプレート１５へそれぞれ連結
し、集塵籠前部の重力に依存して操作するようにしたも
のである。
【０００６】第２の発明に係る集塵籠制御装置を用いる
水面清掃船は、第１の発明において、水面に浮遊する塵
芥の拾集に適合する位置と姿勢を保つ集塵籠２を船首よ
り突出して配置し、集塵籠２の前部は底面と側面の適当
な範囲を蔽囲して水路を形成すると共に前端部付近にお
いては底面を適当な傾斜角Ａにより蔽囲して塵芥の流入
に必要な略最小の水位Ｈを前端部に残し、水路前端の底
面を延長する部分には適当な俯角Ｂと張出し代を持つ水
流案内板９を流線形の継ぎ手を介して接続し、さらに水
路前端より適当な距離を置いた水路内へ水面下を横断す
ると共に適当な俯角を持って後方へ噴射する複数の噴水
ノズルＮを設け、自由水面より水路内へ表層水流を導入
するようにしたものである。
水面清掃船は、第１の発明において、水面に浮遊する塵
芥の拾集に適合する位置と姿勢を保つ集塵籠２を船首よ
り突出して配置し、集塵籠２の前部は底面と側面の適当
な範囲を蔽囲して水路を形成すると共に前端部付近にお
いては底面を適当な傾斜角Ａにより蔽囲して塵芥の流入
に必要な略最小の水位Ｈを前端部に残し、水路前端の底
面を延長する部分には適当な俯角Ｂと張出し代を持つ水
流案内板９を流線形の継ぎ手を介して接続し、さらに水
路前端より適当な距離を置いた水路内へ水面下を横断す
ると共に適当な俯角を持って後方へ噴射する複数の噴水
ノズルＮを設け、自由水面より水路内へ表層水流を導入
するようにしたものである。
【０００７】即ち本発明による水面清掃船においては、
任意に突出可能の集塵籠を船首部へ配置して、その高低
および前後の位置ならびに俯仰の姿勢を集塵作業に応じ
て制御し、集塵籠前部の底面と側面を適当に蔽囲して水
路を形成すると共に後述する水路前端部付近の構成を浮
遊する塵芥の流入に効果的なものとし、水路前端より適
当な距離を置いた水路内へ水面下を横断する複数の噴水
ノズルを設けると共に適当な俯角を付して後方へ噴射
し、噴射する圧力水を船内より供給して成るものであ
る。
任意に突出可能の集塵籠を船首部へ配置して、その高低
および前後の位置ならびに俯仰の姿勢を集塵作業に応じ
て制御し、集塵籠前部の底面と側面を適当に蔽囲して水
路を形成すると共に後述する水路前端部付近の構成を浮
遊する塵芥の流入に効果的なものとし、水路前端より適
当な距離を置いた水路内へ水面下を横断する複数の噴水
ノズルを設けると共に適当な俯角を付して後方へ噴射
し、噴射する圧力水を船内より供給して成るものであ
る。
【０００８】ここで、前記の水路前端部付近を構成する
に際しては、底面を適当な傾斜角Ａにより蔽囲して塵芥
の流入に必要であり且つ略最小の水位Ｈを前端部に残
し、その前端部へ適当な俯角Ｂと張出し代を持って突出
する水流案内板を設けて継ぎ手部分を流線形とし、自由
水面より略層流の表層水流を導入して塵芥の流入を図
る。
に際しては、底面を適当な傾斜角Ａにより蔽囲して塵芥
の流入に必要であり且つ略最小の水位Ｈを前端部に残
し、その前端部へ適当な俯角Ｂと張出し代を持って突出
する水流案内板を設けて継ぎ手部分を流線形とし、自由
水面より略層流の表層水流を導入して塵芥の流入を図
る。
【０００９】また、前記の集塵籠は、本船の通常航行に
支障ないよう常時水分を脱して双胴間へ収納し、集塵作
業を開始するに際して上下および俯仰ならびにスライド
等の操作により船首部へ突出し制御するのが得策であ
る。
支障ないよう常時水分を脱して双胴間へ収納し、集塵作
業を開始するに際して上下および俯仰ならびにスライド
等の操作により船首部へ突出し制御するのが得策であ
る。
【００１０】さらに、水際あるいは橋脚下等の水面を清
掃するに際しては、浅喫水の舟艇等を利用するのはもち
論であるが、前記集塵籠の主要寸法と共に水路底面の傾
斜角Ａおよび噴水流の俯角ならびに水路前端に設けた水
流案内板の俯角Ｂおよび張出し代を適当に勘案すること
が好ましい。
掃するに際しては、浅喫水の舟艇等を利用するのはもち
論であるが、前記集塵籠の主要寸法と共に水路底面の傾
斜角Ａおよび噴水流の俯角ならびに水路前端に設けた水
流案内板の俯角Ｂおよび張出し代を適当に勘案すること
が好ましい。
【００１１】
【作用】 上記のように構成された水面清掃船におい
て、当初に本船が集塵籠２を装備するに際しては、先ず
集塵籠２の後部に備えたガイドローラ１６，１６を籠支
持台水平フレーム６，６のガイドレールへ装入させ、次
に集塵籠前部の重力に依存して籠支持台の水平梁に備え
た籠収納ウインチを巻き取ると同時に籠引出しウインチ
を巻き戻す等の操作により集塵籠２を籠支持台へ収容
し、さらに双胴部の甲板上に備えた籠支持台用上下油圧
シリンダ４を操作して籠支持台と共に水面上の適当な高
さへ収納する。
て、当初に本船が集塵籠２を装備するに際しては、先ず
集塵籠２の後部に備えたガイドローラ１６，１６を籠支
持台水平フレーム６，６のガイドレールへ装入させ、次
に集塵籠前部の重力に依存して籠支持台の水平梁に備え
た籠収納ウインチを巻き取ると同時に籠引出しウインチ
を巻き戻す等の操作により集塵籠２を籠支持台へ収容
し、さらに双胴部の甲板上に備えた籠支持台用上下油圧
シリンダ４を操作して籠支持台と共に水面上の適当な高
さへ収納する。
【００１２】また、本船が集塵作業を開始するに際して
は、集塵籠２を前述の収納工程と逆の工程により任意に
船首部へ突出させて籠支持台用上下油圧シリンダ４によ
り高低を加減し、籠収納ウインチ７および籠引出しウイ
ンチ８を活用して前後と俯仰を調整し、集塵籠２の前端
部に適当な水位を保つ。
は、集塵籠２を前述の収納工程と逆の工程により任意に
船首部へ突出させて籠支持台用上下油圧シリンダ４によ
り高低を加減し、籠収納ウインチ７および籠引出しウイ
ンチ８を活用して前後と俯仰を調整し、集塵籠２の前端
部に適当な水位を保つ。
【００１３】ここで、前述の集塵籠２前部に形成された
水路内の噴水ノズルＮへ船内より圧力水を供給すれば、
噴水流に起因する適切な伴流効果は水路内に奔流をひき
起こし、水路前端より噴水ノズル付近へ至る間の水位が
低下して自由水面より表層水流が導入されると共に浮遊
する塵芥が流入する。
水路内の噴水ノズルＮへ船内より圧力水を供給すれば、
噴水流に起因する適切な伴流効果は水路内に奔流をひき
起こし、水路前端より噴水ノズル付近へ至る間の水位が
低下して自由水面より表層水流が導入されると共に浮遊
する塵芥が流入する。
【００１４】さらに、前記水路の前端部付近において
は、底面に適当な傾斜角Ａが設けてあり、前端部には流
線形の継ぎ手を介して適当な俯角Ｂと張出し代を持つ水
流案内板が設けてあるので、自由水面より水路内へ流入
する表層水流を略層流として導入できると同時に流線形
の継ぎ手部を通過する水流の層を密にすることができ、
さらにそれ等の水流の粘性が隣接する自由水面に表層水
流の発達を促す。
は、底面に適当な傾斜角Ａが設けてあり、前端部には流
線形の継ぎ手を介して適当な俯角Ｂと張出し代を持つ水
流案内板が設けてあるので、自由水面より水路内へ流入
する表層水流を略層流として導入できると同時に流線形
の継ぎ手部を通過する水流の層を密にすることができ、
さらにそれ等の水流の粘性が隣接する自由水面に表層水
流の発達を促す。
【００１５】
【実施例】 本発明による実施例につき、以下図面を参
照して説明する。図１と図２は、本船が集塵作業を開始
するに際して集塵籠を船首部より突出し制御した状態を
説明する側面図および平面図である。図３は、本船が通
常の航行をするに際して集塵籠を船内へ収納した状態を
説明する側面図である。図４は、籠支持台と集塵籠との
組み合わせを正面より見て説明する要部構成図である。
図５と図６は、集塵籠ならびに水路および水流案内板の
構成を説明する側面概略図および平面図である。なお、
図１と図３に示すＰは圧力水を供給するポンプ、Ｓは推
進器である。また、本実施例は通常の陸上輸送が可能な
寸法と重量の水面清掃船である。
照して説明する。図１と図２は、本船が集塵作業を開始
するに際して集塵籠を船首部より突出し制御した状態を
説明する側面図および平面図である。図３は、本船が通
常の航行をするに際して集塵籠を船内へ収納した状態を
説明する側面図である。図４は、籠支持台と集塵籠との
組み合わせを正面より見て説明する要部構成図である。
図５と図６は、集塵籠ならびに水路および水流案内板の
構成を説明する側面概略図および平面図である。なお、
図１と図３に示すＰは圧力水を供給するポンプ、Ｓは推
進器である。また、本実施例は通常の陸上輸送が可能な
寸法と重量の水面清掃船である。
【００１６】図１乃至図４を参考に説明する。左右の鉛
直フレームと両鉛直フレーム上端間を結ぶ水平梁とから
なる門形部３と、門形部３の下端から後方に延びる左右
の前後方向水平フレーム６，６から籠支持台が構成され
ている。船体１の中央部より船首部への間を双胴として
集塵籠２を収容する開放空間を設け、その開放空間上へ
集塵籠２を制御あるいは収納する籠支持台を架設し、架
設するに際しては籠支持台の左右水平フレーム６，６を
双胴部の各甲板上に設けた籠支持台用上下油圧シリンダ
４および取付けピン５により支承して前後左右の動きを
封ずると共に上下動を自在とし、水平フレーム６は長さ
において集塵籠２の前後長さに匹敵するものとすると共
に左右の水平フレーム６，６の対向形に形成したガイド
レールに沿って移動するガイドローラ１６を前後自在に
集塵籠２の後端部へ左右に突出し、籠支持台門形部３の
水平梁左右端部に籠収納ウインチ７を設けると共に中央
部へ籠引出しウインチ８を設けて、それぞれのワイヤＷ
を後述する集塵籠２の前後部に備えた前部アイプレート
１２および後部アイプレート１５へ連結し、集塵籠２を
船体１の双胴部に設けた籠支持台へ収容する。
直フレームと両鉛直フレーム上端間を結ぶ水平梁とから
なる門形部３と、門形部３の下端から後方に延びる左右
の前後方向水平フレーム６，６から籠支持台が構成され
ている。船体１の中央部より船首部への間を双胴として
集塵籠２を収容する開放空間を設け、その開放空間上へ
集塵籠２を制御あるいは収納する籠支持台を架設し、架
設するに際しては籠支持台の左右水平フレーム６，６を
双胴部の各甲板上に設けた籠支持台用上下油圧シリンダ
４および取付けピン５により支承して前後左右の動きを
封ずると共に上下動を自在とし、水平フレーム６は長さ
において集塵籠２の前後長さに匹敵するものとすると共
に左右の水平フレーム６，６の対向形に形成したガイド
レールに沿って移動するガイドローラ１６を前後自在に
集塵籠２の後端部へ左右に突出し、籠支持台門形部３の
水平梁左右端部に籠収納ウインチ７を設けると共に中央
部へ籠引出しウインチ８を設けて、それぞれのワイヤＷ
を後述する集塵籠２の前後部に備えた前部アイプレート
１２および後部アイプレート１５へ連結し、集塵籠２を
船体１の双胴部に設けた籠支持台へ収容する。
【００１７】図５と図６を参考に説明する。集塵籠２は
長さの３分の１程度を目安とする前部の底面および側面
を鋼板により蔽囲して水路を形成すると共に重量を付加
し、その先端部付近の底面を蔽囲するに際しては塵芥の
流入が充分に可能であり且つ最小の水位Ｈを水路の前端
に残す傾斜角Ａによるものとし、その前端部へ表層水流
を導入するための水流案内板９を適当な俯角Ｂと張出し
代Ｃにより突出して設けると共に継ぎ手部を流線形と
し、さらに後述する噴水ノズルの先端より水路前端へ至
る距離Ｌを適当とした水路内において、水面下に相当す
る部分を横断して適当な俯角Ｄにより後方へ噴射する複
数の噴水ノズルＮをノズル主管１０により設けると共に
船内より圧力水を供給するホースカプラー１１を設け、
集塵籠２の前端上部には左右の各端部へ前部アイプレー
ト１２を設け、集塵籠２の後端上部には左右の端部へ集
塵籠の深さを延長する籠ブラケット１３を設けて左右を
連結棒１４により連結し、連結棒１４の中央部へ後部ア
イプレート１５を設けると共に左右の端部へ突出してガ
イドローラ１６を設ける。
長さの３分の１程度を目安とする前部の底面および側面
を鋼板により蔽囲して水路を形成すると共に重量を付加
し、その先端部付近の底面を蔽囲するに際しては塵芥の
流入が充分に可能であり且つ最小の水位Ｈを水路の前端
に残す傾斜角Ａによるものとし、その前端部へ表層水流
を導入するための水流案内板９を適当な俯角Ｂと張出し
代Ｃにより突出して設けると共に継ぎ手部を流線形と
し、さらに後述する噴水ノズルの先端より水路前端へ至
る距離Ｌを適当とした水路内において、水面下に相当す
る部分を横断して適当な俯角Ｄにより後方へ噴射する複
数の噴水ノズルＮをノズル主管１０により設けると共に
船内より圧力水を供給するホースカプラー１１を設け、
集塵籠２の前端上部には左右の各端部へ前部アイプレー
ト１２を設け、集塵籠２の後端上部には左右の端部へ集
塵籠の深さを延長する籠ブラケット１３を設けて左右を
連結棒１４により連結し、連結棒１４の中央部へ後部ア
イプレート１５を設けると共に左右の端部へ突出してガ
イドローラ１６を設ける。
【００１８】なお、本実施例における集塵籠の主要目
は、長さ３．０メートル、幅１．２メートル、深さ０．
９メートル、水路の長さ１．０メートル、集塵容積２．
５立方メートル、空籠重量３００キログラムであり、水
路底面の傾斜角Ａは約２０度、水路前端と噴水ノズル先
端との距離Ｌは０．６メートルで後方へ噴射する俯角Ｄ
は約１５度、水流案内板の俯角Ｂは約２０度、張出し代
Ｃは０．４メートルであり、噴水ノズルＮへ供給する圧
力水の容量は、毎平方センチメートル当り２重量キログ
ラム圧力において毎分当り０．５立方メートルである。
は、長さ３．０メートル、幅１．２メートル、深さ０．
９メートル、水路の長さ１．０メートル、集塵容積２．
５立方メートル、空籠重量３００キログラムであり、水
路底面の傾斜角Ａは約２０度、水路前端と噴水ノズル先
端との距離Ｌは０．６メートルで後方へ噴射する俯角Ｄ
は約１５度、水流案内板の俯角Ｂは約２０度、張出し代
Ｃは０．４メートルであり、噴水ノズルＮへ供給する圧
力水の容量は、毎平方センチメートル当り２重量キログ
ラム圧力において毎分当り０．５立方メートルである。
【００１９】
【発明の効果】 本発明は、以上の構成であるから、以
下に記述するような効果を発揮することができる。
下に記述するような効果を発揮することができる。
【００２０】籠支持台の採用により、集塵籠２の上下お
よび前後ならびに俯仰の制御が容易となると共に収納お
よび脱着が迅速におこなえるので、有効な集塵作業が可
能となる。
よび前後ならびに俯仰の制御が容易となると共に収納お
よび脱着が迅速におこなえるので、有効な集塵作業が可
能となる。
【００２１】また、籠支持台を活用すれば、集塵籠２を
容易に船首前方より脱着できるので、集塵作業が完了す
れば、インクラインあるいは岸辺等の斜面を利用して簡
単に予備の集塵籠と交換することができる。
容易に船首前方より脱着できるので、集塵作業が完了す
れば、インクラインあるいは岸辺等の斜面を利用して簡
単に予備の集塵籠と交換することができる。
【００２２】そして、集塵籠２は前部へ水路を設けるの
で、巧まずして制御操作に必要とする重量を付加するこ
とができ、当然の帰結として集塵籠制御装置を簡略化で
き、動力源も節約することができる。
で、巧まずして制御操作に必要とする重量を付加するこ
とができ、当然の帰結として集塵籠制御装置を簡略化で
き、動力源も節約することができる。
【００２３】さらに、集塵籠制御装置の採用により、集
塵籠２の水路前端に設ける塵芥流入口の水位を容易に必
要最小限とすることができ、水路前端部へ張出して設け
た水流案内板９が水中深部より浮上する水流を軽減する
ので、集塵作業に際して塵芥と共に流入する無駄な水量
を容易に減少させることができ、集塵効率を高めること
ができる。
塵籠２の水路前端に設ける塵芥流入口の水位を容易に必
要最小限とすることができ、水路前端部へ張出して設け
た水流案内板９が水中深部より浮上する水流を軽減する
ので、集塵作業に際して塵芥と共に流入する無駄な水量
を容易に減少させることができ、集塵効率を高めること
ができる。
【００２４】また、前記の水路内へ流入する塵芥は、噴
水ノズルＮに起因する奔流と共に蝟集して集塵籠の後部
へ至り順次に堆積するので、巧まずして塵芥の充填効率
を高めることができる。
水ノズルＮに起因する奔流と共に蝟集して集塵籠の後部
へ至り順次に堆積するので、巧まずして塵芥の充填効率
を高めることができる。
【００２５】そのうえ、本発明によれば、籠支持台によ
って集塵制御装置を構成し、集塵籠内へ水路および動力
を設けて集塵装置を構成できるので、これらの装置を必
要とする水面清掃船の建造作業を分業化でき、工事期間
を短縮する利点が得られる。
って集塵制御装置を構成し、集塵籠内へ水路および動力
を設けて集塵装置を構成できるので、これらの装置を必
要とする水面清掃船の建造作業を分業化でき、工事期間
を短縮する利点が得られる。
【図１】本発明による水面清掃船が集塵作業を開始する
に際して集塵籠を船首部より突出し制御した状態を説明
する側面図である。
に際して集塵籠を船首部より突出し制御した状態を説明
する側面図である。
【図２】図１の平面図である。
【図３】図１の水面清掃船が通常の航行をするに際して
集塵籠を船内へ収納した状態を説明する側面図である。
集塵籠を船内へ収納した状態を説明する側面図である。
【図４】籠支持台と集塵籠との組み合わせを正面より見
て説明する要部構成図である。
て説明する要部構成図である。
【図５】集塵籠ならびに水路および水流案内板の構成を
説明する側面概略図である。
説明する側面概略図である。
【図６】図５の平面図である。
１ 船体 ２ 集塵籠 ３ 門形部 ４ 籠支持台用上下油圧シリンダ ５ 取付けピン ６ 水平フレーム ７ 籠収納ウインチ ８ 籠引出しウインチ ９ 水流案内板 １０ ノズル主管 １１ ホースカプラー １２ 前部アイプレート １３ 籠ブラケット １４ 連結棒 １５ 後部アイプレート １６ ガイドローラ Ａ 水路前部底面の傾斜角 Ｂ 水流案内板の俯角 Ｃ 水流案内板の張出し代 Ｄ 噴水流の俯角 Ｈ 水路前端部の水位 Ｌ 噴水ノズルの先端より水路前端へ至る距離 Ｎ 噴水ノズル Ｐ 圧力水を供給するポンプ Ｓ 推進器 Ｗ ワイヤ ＷＬ 水面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B63B 35/32 E02B 15/00
Claims (2)
- 【請求項１】 船体（１）の前部を双胴として双胴間へ
集塵籠（２）を収容する水面清掃船において、左右の鉛
直フレームと両鉛直フレーム上端間を結ぶ水平梁とから
なる門形部（３）と、該門形部の下端から後方に延びる
左右の前後方向水平フレーム（６，６）とから形成され
るところの籠支持台を双胴部の上位へ架設すると共に双
胴部左右の甲板上へ籠支持台用上下油圧シリンダ（４）
を設けて上下自在に支承し、集塵籠は前部へ適当な重量
を付加すると共に後端部へ左右に突出するガイドローラ
（１６，１６）を設け、水平フレーム（６，６）は集塵
籠の前後長さに匹敵する長さにすると共に左右の水平フ
レーム（６，６）の対向面に形成したガイドレールに沿
って前記両ガイドローラ（１６，１６）が前後に移動す
る如く構成し、さらに水平梁へ籠収納ウインチ（７）お
よび籠引出しウインチ（８）を設けて、その籠収納ウイ
ンチおよび籠引出しウインチから巻出した各ワイヤ
（Ｗ，Ｗ）の先端を集塵籠の前後に設けた前部アイプレ
ート（１２）および後部アイプレート（１５）へそれぞ
れ連結し、集塵籠前部の重力に依存して操作することを
特徴とする集塵籠制御装置を用いる水面清掃船。 - 【請求項２】 請求項１記載の集塵籠制御装置等を用い
る水面清掃船において、水面に浮遊する塵芥の拾集に適
合する位置と姿勢を保つ集塵籠（２）を船首より突出し
て配置し、集塵籠の前部は底面と側面の適当な範囲を蔽
囲して水路を形成すると共に前端部付近においては底面
を適当な傾斜角（Ａ）により蔽囲して塵芥の流入に必要
な略最小の水位（Ｈ）を前端部に残し、水路前端の底面
を延長する部分には適当な俯角（Ｂ）と張出し代を持つ
水流案内板（９）を流線形の継ぎ手を介して接続し、さ
らに水路前端より適当な距離を置いた水路内へ水面下を
横断すると共に適当な俯角を持って後方へ噴射する複数
の噴水ノズル（Ｎ）を設け、自由水面より水路内へ表層
水流を導入することを特徴とする集塵籠制御装置を用い
る水面清掃船。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8297149A JP2893172B2 (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 集塵籠制御装置を用いる水面清掃船 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8297149A JP2893172B2 (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 集塵籠制御装置を用いる水面清掃船 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10119880A JPH10119880A (ja) | 1998-05-12 |
| JP2893172B2 true JP2893172B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=17842839
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8297149A Expired - Lifetime JP2893172B2 (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 集塵籠制御装置を用いる水面清掃船 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2893172B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20200000885A (ko) * | 2018-06-26 | 2020-01-06 | 주식회사 포스코 | 스케일 제거장치 |
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-
1996
- 1996-10-17 JP JP8297149A patent/JP2893172B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20200000885A (ko) * | 2018-06-26 | 2020-01-06 | 주식회사 포스코 | 스케일 제거장치 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10119880A (ja) | 1998-05-12 |
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