JP2892953B2 - 蒸気供給構造 - Google Patents

蒸気供給構造

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JP2892953B2
JP2892953B2 JP30729494A JP30729494A JP2892953B2 JP 2892953 B2 JP2892953 B2 JP 2892953B2 JP 30729494 A JP30729494 A JP 30729494A JP 30729494 A JP30729494 A JP 30729494A JP 2892953 B2 JP2892953 B2 JP 2892953B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生成される蒸気を貯留
する蒸気溜めを備えた主ボイラと、この主ボイラに対し
て補助的に使用される補助ボイラとを備え、補助ボイラ
により生成される蒸気を蒸気溜めに導く補助ボイラ蒸気
供給路と、ボイラ内蒸気圧が所定圧より高くなった場合
に蒸気を大気に解放する安全弁機構とを、補助ボイラに
備えた蒸気供給構造に関する。
【0002】
【従来の技術】このような主ボイラとこの主ボイラに対
する補助ボイラを備えた蒸気供給構造を備える例として
は、ゴミ発電設備を備えたゴミ焼却炉を挙げることがで
きる。このようなゴミ焼却炉には、ゴミ焼却処理により
発生する排ガスの保有する熱エネルギーを回収するため
の主ボイラとしての廃熱ボイラが備えられるとともに、
この廃熱ボイラの点検時に運転される補助ボイラが備え
られている。さて、従来、主ボイラは11ケ月程度運転
された後、約1ケ月程度、点検のため、停止されてい
た。従って、この1ケ月の間、補助ボイラが運転される
のであるが、残りの11ケ月間は、補助ボイラは保缶さ
れていた。そして、従来、この保缶にあたっては、ボイ
ラ内の水を抜き、乾燥後、窒素封入して、乾燥保缶する
方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、乾燥保缶を行おうとすると、水抜き、乾燥、窒
素封入というように、工程が多いため、工数が掛かる。
又、窒素封入時等、一部専門業者が必要となり、費用が
掛かる等の問題があった。従って、本発明の目的は、上
記の問題の発生しない蒸気供給構造を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による蒸気供給構造の請求項1に係わる本願第
1の特徴構成は、補助ボイラ蒸気供給路に、流路を連通
状態と遮断状態とに渡って切り換える第1弁機構を備え
るとともに、この第1弁機構よりも補助ボイラ側の補助
ボイラ蒸気供給路部と安全弁機構に備えられる安全弁よ
り下流側の解放路部とを接続するバイパス路を設け、バ
イパス路に流路を連通状態と遮断状態とに渡って切り換
える第2弁機構を備えることにある。さらに、上記本願
第1の特徴構成において、前記解放路部の大気解放側末
端にサイレンサーを備えることが好ましい。これが、請
求項2に係わる本願第2の特徴構成である。そして、そ
れらの作用・効果は次の通りである。
【0005】
【作用】本願の蒸気供給構造を採用する場合において
は、補助ボイラは乾燥保缶されず、満水保缶される。即
ち、従来のように、例えば乾燥保缶が必要となるような
長期間(例えば11ケ月)、補助ボイラが停止されるの
ではなく、満水保缶の限界である比較的短期間(例えば
3ケ月)毎に、定期的に運転される。即ち、主ボイラの
運転、運転停止状態に係わらす、定期的に補助ボイラを
運転するとともに、この定期運転において生成される蒸
気を、主ボイラが運転されている場合は、補助ボイラ蒸
気供給路の一部とバイパス路とを介して、解放路から大
気へ放出するのであり、主ボイラが停止している場合
は、蒸気溜めへ供給して、所定の用途に利用するのであ
る。ここで、このような運転においては、補助ボイラか
ら生成される蒸気の圧力は、1〜2kg/cm2 と比較
的、低圧であるため、安全弁を備えた安全弁機構を介す
ると、その設定圧との関係から、圧力が低すぎるため放
出できない。従って、この場合において、蒸気を外気側
へ放出できる流路を、上述の流路で得ているのである。
従って、主ボイラ運転時に、補助ボイラを保缶のために
運転する場合は、第1弁機構は閉状態とされ、第2弁機
構が開状態とされる。さらに、本願第2の特徴構成を採
用する場合は、補助ボイラを保缶運転する場合において
も、騒音を発生しないで運転できる。
【0006】
【発明の効果】従って、本願の蒸気供給構造を採用する
と、補助ボイラの満水保缶が可能になり、保缶のための
工数費用の低減が図れるとともに、専門技術、業者が不
要となり、経費の節減を図ることができる。さらに、本
願第2の特徴構成を採用する場合は、周囲環境を悪化さ
せることはない。
【0007】
【実施例】以下に実施例を説明する。本願の蒸気供給構
造が採用されているゴミ焼却炉について以下に説明す
る。ゴミ焼却炉は、図1に示すように、都市ゴミを焼却
処理するストーカ式の焼却炉1と、焼却炉1から発生す
る排ガスを浄化処理する排ガス処理装置2と、排ガスの
熱を利用して発電する蒸気発電装置3等で構成してあ
る。
【0008】前記焼却炉1は、被焼却物を受け入れるホ
ッパ4と、ホッパ4内の被焼却物である都市ゴミを下端
部から炉内に投入するプッシャPuと、プッシャPuに
より投入された被焼却物を攪拌搬送しながら、その底部
から供給される高温の一次燃焼空気により順次乾燥、燃
焼、灰化処理するストーカSとを設けるとともに、未燃
焼ガスの燃焼を完結させるために、ストーカSの上部空
間に二次燃焼空間7を形成するとともに、該空間7の下
流側の空間8に、燃焼排ガスの熱エネルギーを回収する
主ボイラとしての廃熱ボイラ6を設けて構成してある。
【0009】前記排ガス処理装置2は、前記空間8の下
流に設けた排ガス路10から煙突11に至る流路途中に
設けたバグフィルタ、洗煙装置、白煙化防止装置等で構
成してある。
【0010】前記廃熱ボイラ6で生成された蒸気は、排
ガス路10内に設けられている熱交換器12により過熱
された後、高圧蒸気溜め13に送られる。この高圧蒸気
溜め13より蒸気は、蒸気発電装置3、低圧蒸気溜め1
4、燃焼用空気予熱用の熱交換器15a等に送られる。
前記蒸気発電装置3は、蒸気タービン3aとその出力軸
に連結された発電機3bとから構成してある。蒸気低圧
蒸気溜め14に送られた蒸気は、熱交換器15bに送ら
れて熱回収され、ゴミ焼却炉に備えられる建屋の暖房等
の空調、さらに温室保温用等に利用されるとともに、復
水タンク16に回収される。前記蒸気タービン3aに供
給され全エネルギーを発電に供した蒸気は排気路17を
通して復水器18で冷却、復水された後、復水タンク1
6に回収され、脱気器19を経た後、前記廃熱ボイラ6
に循環される。ここで、この脱気器19には、低圧蒸気
溜め14から脱気用に低圧蒸気の一部が供給される。前
記蒸気タービン3aにおいては、蒸気の一部が抽気され
て低圧蒸気溜め14に供給される。
【0011】さて、上記の蒸気サイクルは、焼却炉1に
備えられる廃熱ボイラ6、高圧蒸気溜め13、蒸気発電
装置3、復水器18、脱気器19を経る経路で、これが
成立しているが、この設備系は、例えば、低圧蒸気溜め
14を経て、ゴミ焼却炉に並設される建屋、温室(図
外)等の暖房空調用にも蒸気を供給する。そして、例え
ば、廃熱ボイラ6は、11ケ月程度の運転の後、1ケ月
程度の点検休止期間がある。従って、このような運転休
止期において、建屋、温室(図外)等の暖房空調等の用
に供するために、前記主ボイラとしての廃熱ボイラ6に
対して、補助ボイラ60が備えられている。当然、上記
の目的から、補助ボイラ60から、前記低圧蒸気溜め1
4に生成される蒸気を導く補助ボイラ蒸気供給路61が
備えられている。さらに、補助ボイラ60には、このボ
イラ独自に、ボイラ内蒸気圧が所定圧(例えば7〜10
kg/cm2 )より高くなった場合に蒸気を大気に解放
する安全弁機構62が備えられている。即ち、この安全
弁機構62は、補助ボイラ60に直結された安全弁62
aと、この安全弁62aの下流側に備えられる解放路6
2bと、この路部の大気解放側末端に備えられるサイレ
ンサー62cとから構成されている。さて、図1に示す
ように、補助ボイラ蒸気供給路61には、流路を連通状
態と遮断状態とに渡って切り換える第1弁機構63が備
えられるとともに、この第1弁機構63よりも補助ボイ
ラ側の補助ボイラ蒸気供給路部61aと安全弁機構62
に備えられる安全弁62aより下流側の解放路部62d
とを接続するバイパス路64が設けられている。この、
バイパス路64には、流路を連通状態と遮断状態とに渡
って切り換える第2弁機構65が備えられている。
【0012】以上が、本願の蒸気供給構造であるが、以
下に、補助ボイラに於ける保缶操作をおこなう場合の操
作手順を箇条書きする。今、主ボイラは点検中ではな
く、通常の運転状態にあり、補助ボイラ60を満水状態
で3ケ月程度保缶した状況にある場合を想定する。 1 第1弁機構63を遮断状態とする。 2 第2弁機構65を開状態として、補助ボイラ60を
起動し、1〜2kg/cm2 に昇圧する。この状態にお
いて、発生した蒸気はバイパス路64を経由してサイレ
ンサー62cから外気へ放出する。 3 このような低圧状態における運転を、定期的(例え
ば3ケ月毎)に繰り返して、補助ボイラ60を満水状態
で保缶維持する。 一方、主ボイラである廃熱ボイラ6を停止する場合は、
第1弁機構63を開状態、第2弁機構65を閉状態に維
持して、低圧蒸気を低圧蒸気溜めに供給して、所定の用
に供する。
【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の蒸気供給構造を備えたゴミ焼却炉の構成
を示す図
【符号の説明】
6 主ボイラ 14 蒸気溜め(低圧蒸気溜め) 60 補助ボイラ 61 補助ボイラ蒸気供給路 61a 補助ボイラ蒸気供給路部 62 安全弁機構 62a 安全弁 62c サイレンサー 62d 解放路部 63 第1弁機構 64 バイパス路 65 第2弁機構

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生成される蒸気を貯留する蒸気溜め(1
    4)を備えた主ボイラ(6)と、前記主ボイラ(6)に
    対して補助的に使用される補助ボイラ(60)とを備
    え、 前記補助ボイラ(60)により生成される蒸気を前記蒸
    気溜め(14)に導く補助ボイラ蒸気供給路(61)
    と、ボイラ内蒸気圧が所定圧より高くなった場合に蒸気
    を大気に解放する安全弁機構(62)とを、前記補助ボ
    イラ(60)に備えた蒸気供給構造であって、 前記補助ボイラ蒸気供給路(61)に、流路を連通状態
    と遮断状態とに渡って切り換える第1弁機構(63)を
    備えるとともに、 前記第1弁機構(63)よりも前記補助ボイラ側の前記
    補助ボイラ蒸気供給路部(61a)と前記安全弁機構
    (62)に備えられる安全弁(62a)より下流側の解
    放路部(62d)とを接続するバイパス路(64)を設
    け、 前記バイパス路(64)に流路を連通状態と遮断状態と
    に渡って切り換える第2弁機構(65)を備えた蒸気供
    給構造。
  2. 【請求項2】 前記解放路部(62d)の大気解放側末
    端にサイレンサー(62c)が備えられる請求項1記載
    の蒸気供給構造。
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