JP2892658B2 - 金銀糸 - Google Patents

金銀糸

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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は金銀糸に関する。
[従来の技術] 従来から、金銀糸としては、ポリエステルフイルムの
片面に下塗剤層、金属蒸着層、必要により上塗剤層を順
次形成してなるフイルム状物を2枚前記金属蒸着層(ま
たは上塗剤層)を内側にして貼合した構成の積層フイル
ムをスリットしてなるものが知られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来の金銀糸はつぎのごとき欠点
を有する。
つまり、ポリエステルフイルムが金銀糸の外層を形成
しているので、 (1)ポリエステル繊維に混織した後の減量加工(NaOH
40g/lボイル60分)で白化、白濁などの曇り現象が起
こり金銀糸の本来の金属光沢が損なわれるので減量加工
用金銀糸の性能としては不充分であった。
(2)ポリエステルフイルムが分散染料で染着されるた
め分散染料による高圧染色(130℃×60分)で染着し、
汚染するので金銀糸の本来の金属色および光沢が損なわ
れるので後染め用金銀糸の性能としては不充分であっ
た。
(3)ポリエステルフイルムの製織時の摩擦抵抗が大き
く製織時に種々のトラブルが生じる。
(4)ポリエステルフイルムが露出しているので手ざわ
りが良くなり、光沢も冷調で風合いに欠ける。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、減量加工による曇
り、分散染料の高圧染色による汚染、ポリエステルフイ
ルムの摩擦抵抗に起因する製織時の種々のトラブル、光
沢も冷調で風合いに欠けるなどの欠点を解消し、後染め
用として満足しうる金銀糸を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、延伸したフッ素樹脂フイルムの片面に金属
蒸着層を設けてなるフイルム状物が2枚、前記金属蒸着
層を内側にして引っ張り強度の大きい樹脂フイルムの両
面に積層された構成の積層フイルムを細幅に裁断したこ
とを特徴とする金銀糸に関する。
また本発明は、延伸したフッ素樹脂フイルムの片面に
金属蒸着層を設けてなるフイルム状物が2枚、前記金属
蒸着層を内側にして引っ張り強度の大きいポリエチレン
テレフタレート樹脂フイルムの両面に積層された構成の
積層フイルムを細幅に裁断したことを特徴とする金銀糸
に関する。
また本発明は、延伸したフッ素樹脂フイルムの片面に
金属蒸着層を設けてなるフイルム状物が2枚、前記金属
蒸着層を内側にして引っ張り強度の大きい一軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート樹脂フイルムの両面に積層され
た構成の積層フイルムを細幅に裁断したことを特徴とす
る金銀糸に関する。
また本発明は、延伸したフッ素樹脂フイルムの片面に
金属蒸着層を設けてなるフイルム状物が2枚、前記金属
蒸着層を内側にして引っ張り強度の大きい二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート樹脂フイルムの両面に積層され
た構成の積層フイルムを細幅に裁断したことを特徴とす
る金銀糸に関する。
また本発明は、一軸延伸したフッ素樹脂フイルムの片
面に金属蒸着層を設けてなるフイルム状物が2枚、前記
金属蒸着層を内側にして引っ張り強度の大きいポリエチ
レンテレフタレート樹脂フイルムの両面に積層された構
成の積層フイルムを細幅に裁断したことを特徴とする金
銀糸に関する。
また本発明は、二軸延伸したフッ素樹脂フイルムの片
面に金属蒸着層を設けてなるフイルム状物が2枚、前記
金属蒸着層を内側にして引っ張り強度の大きいポリエチ
レンテレフタレート樹脂フイルムの両面に積層された構
成の積層フイルムを細幅に裁断したことを特徴とする金
銀糸に関する。
また本発明は、四弗化エチレン−エチレン共重合体、
塩化三弗化エチレン、四弗化エチレンパーフルオロアル
コキシ樹脂、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデンポリ
弗化エチレン、四弗化エチレン六弗化プロピレン共重合
体、ポリ弗化エチレンプロピレンエーテルからなる延伸
したフッ素樹脂フイルムの片面に金属蒸着層を設けてな
るフイルム状物が2枚、前記金属蒸着層を内側にして引
っ張り強度の大きいポリエチレンテレフタレート樹脂フ
イルムの両面に積層された構成の積層フイルムを細幅に
裁断したことを特徴とする金銀糸に関する。
また本発明は、引っ張り強度が400Kg/cm2以上である
四弗化エチレン−エチレン共重合体、塩化三弗化エチレ
ン、四弗化エチレンパーフルオロアルコキシ樹脂、ポリ
弗化ビニル、ポリ弗化ビニルデンポリ弗化エチレン、四
弗化エチレン六弗化プロピレン共重合体、ポリ弗化エチ
レンプロピレンエーテルからなる延伸したフッ素樹脂フ
イルムの片面に金属蒸着層を設けてなるフイルム状物が
2枚、前記金属蒸着層を内側にして引っ張り強度の大き
いポリエチレンテレフタレート樹脂フイルムの両面に積
層された構成の積層フイルムを細幅に裁断したことを特
徴とする金銀糸に関する。
また本発明は、引っ張り強度が1000Kg/cm2以上である
四弗化エチレン−エチレン共重合体からなる延伸したフ
ッ素樹脂フイルムの片面に金属蒸着層を設けてなるフイ
ルム状物が2枚、前記金属蒸着層を内側にして引っ張り
強度の大きいポリエチレンテレフタレート樹脂フイルム
の両面に積層された構成の積層フイルムを細幅に裁断し
たことを特徴とする金銀糸に関する。
また本発明は、引っ張り強度が2000Kg/cm2以上である
四弗化エチレン−エチレン共重合体からなる延伸したフ
ッ素樹脂フイルムの片面に金属蒸着層を設けてなるフイ
ルム状物が2枚、前記金属蒸着層を内側にして引っ張り
強度の大きいポリエチレンテレフタレート樹脂フイルム
の両面に積層された構成の積層フイルムを細幅に裁断し
たことを特徴とする金銀糸に関する。
[作 用] 本発明に用いるフッ素樹脂フイルムは、前記従来例に
おける金銀糸の表面を形成するポリエステルフイルムに
比べて、高圧染色における分散染料が吸着せず、かつフ
ッ素樹脂フイルム内へ拡散しない。すなわち染色されな
い作用がある。仮りに一部吸着しても極性基と結晶構造
に起因してソーピングで簡単に染料が脱離する作用があ
る。またポリエステル繊維に混織した後の減量加工(Na
OH 40g/l、ボイル60分)でもフッ素樹脂フイルムは減量
されることがないから白化、白濁などの曇り現象が起こ
ることなく金銀糸の本来の光沢を維持する作用がある。
またフッ素樹脂フイルムは製織時の摩擦抵抗が小さいの
で製織時の摩擦によるトラブルを防げる作用があり、ま
た手ざわりが良くその光沢と相俟って雅趣に富む風合い
に優れた外観を呈するという作用がある。
[実施例] つぎに図面にもとづき本発明の金銀糸を説明する。第
1図は本発明の金銀糸の斜視図であり、円内はその構成
を示す概略拡大断面図である。第2図は本発明の金銀糸
を他の糸条とを組合せた撚合糸の実施態様例を示す概略
部分断面図である。図において(10)は金銀糸、(11)
は延伸フッ素樹脂フイルム、(12)は金属蒸着層、(1
3)は接着剤層、(14)は引っ張り強度の大きい樹脂フ
イルム、(20)は糸条である。
フッ素樹脂フイルム(11)に用いる樹脂としてはたと
えば、四弗化エチレン−エチレン共重合体、塩化三弗化
エチレン、四弗化エチレンパーフルオロアルコキシ樹
脂、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデンポリ弗化エチ
レン、四弗化エチレン六弗化プロピレン共重合体、ポリ
弗化エチレンプロピレンエーテルなどがあげられる。延
伸フッ素樹脂フイルムの厚さは通常4〜100μm程度で
ある。
金銀糸(10)を構成する金属蒸着層(12)の厚さは通
常10〜100nmの範囲、好ましくは30〜60nmの範囲から選
ばれる。金属蒸着層の厚さが10nm未満では金属蒸着層の
光線反射性が充分でなく、充分な金属光沢が得られず好
ましくない。一方100nmを越えても金属蒸着層の光線反
射性はかわらないので金属光沢に関係せず経済性の点か
らも好ましくない。
かかる金属蒸着層を形成する金属としては、たとえば
アルミニウム、銅、金、銀、白金、亜鉛、錫、ニッケ
ル、チタン、クロム、インジウム、ガリウム、タンタ
ル、珪素、モリブデン、コバルトなどの単体または混合
物が用いられ、またこれら金属の金属間化合物、酸化
物、ハロゲン化物、窒化物などの単体または混合物が用
いられる。通常は光線反射率と経済性の点からはアルミ
ニウムが好ましく、色合いの点からは金、銀、銅、真
鍮、金属窒化物、金属硫化物などが好ましく用いられ
る。なおこれらの金属蒸着層は一層に限らず二層以上に
積層蒸着して用いてもよい。
本願明細書において蒸着とは真空蒸着法、スパッタリ
ング法、イオンプレーティング法などの通常の金属など
(合金および化合物も含む、以下同様)の薄膜形成方法
によって金属などの薄膜を形成することを意味する。
金属蒸着層とはこれら金属などの薄膜形成方法によっ
て形成された金属などの薄膜の全てを含むものとする。
金銀糸(10)を構成するための接着剤層(13)として
は特に制限されない。たとえばエポキシ・イソシアネー
ト樹脂系、ポリエステル・イソシアネート樹脂系、ポリ
ウレタン樹脂系などの樹脂接着剤が用いられ、その乾燥
塗布量は1〜3g/m2程度である。
金銀糸(10)を構成するための引っ張り強度の大きい
樹脂フイルム(14)としては特に制限するものではない
が、たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリアミ
ド、ポリアミドイミド、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネートなどの樹脂フイルムなどがあげら
れる。なかでも延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フ
イルムが価格、強度、取り扱い性などの点で好ましい。
その厚さは通常4〜100μm程度である。
かくしてえらた積層フイルム状物はマイクロスリッタ
ーで0.15〜1mm程度の細幅に裁断して本発明の金銀糸を
える。
前記本発明の金銀糸はそのまま平糸として使用しても
よいが、芯糸に丸撚りするか、羽衣撚りするか、蛇腹撚
りするか、あるいは本発明の金銀糸を芯にして他の糸を
タスキ撚りするなどして撚糸としてもよい。
本発明の金銀糸を用いてジョーゼットをうるには、こ
れをポリエステル繊維と混織し、減量処理を施す。本発
明の金銀糸は減量率3〜35%の範囲で減量処理が可能で
あるため減量加工に幅がでると共に、えられるジョーゼ
ットの風合いを従来より向上させることができる。
えられるジョーゼットは高圧染色処理に付された場合
にポリエステル繊維は染色されるが、金銀糸の部分は外
層がフッ素樹脂フイルムであるため染色されることがな
い。
したがって、本発明の金銀糸は減量加工による曇り、
分散染料の高圧染色による汚染、ポリエステルフイルム
の摩擦抵抗に起因する製織時の種々のトラブル、光沢と
ともに冷調で風合いにかけるなどの従来の金銀糸の欠点
を全て解消したジョーゼット用などとして満足しうる金
銀糸の提供を可能としたのである。
つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
実施例1 四弗化エチレン−エチレン共重合体からなる厚さ12μ
m、引っ張り強度が2300Kg/cm2以上の一軸延伸フッ素樹
脂フイルム(Du Pont Tefzel ETFE Oriented Film)の
片面に純銀を蒸着して厚さ60nmの銀蒸着層を形成して美
麗な銀色のフイルム状物をえた。
一方、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムの両面にポリエステルポリオール樹脂31.5
部、ポリイソシアネト樹脂6部、酢酸エチル42.5部およ
びメチルエチルケトン20部からなる接着剤溶液を乾燥塗
布量2μmで塗布し、この接着剤層上に、前記銀色のフ
イルム状物の銀蒸着層側を内側にして貼合せ、45℃の高
温器内に24時間放置して硬化を行なった。
えられた積層フイルムをマイクロスリッターで120切
(0.252mm幅)の細幅に裁断して銀色の本発明の金銀糸
をえた。
えられたこの金銀糸をポリエステル樹脂と混織して生
機布を作成し、この生機布を水酸化ナトリウム40g/l、1
00℃、60分間の条件で減量処理し、15%の減量率をえ
た。
つぎに、酢酸1.0g/l、モノゲン#170(第一工業製薬
(株)製界面活性剤)0.5g/l、スミカロンブルー(住友
化学工業(株)製分散染料)5%owfで130℃×60分の条
件で高圧染色し、その後ソーピングしてジョーセット生
布をえた。
えられたジョーゼット織物は金銀糸の部分は金銀糸本
来の銀色のままでポリエステル糸の部分のみが美麗なブ
ルー色に染色されていた。またこのジョーゼット織物は
従来にない風合いのすぐれたものであった。
実施例2 四弗化エチレン−エチレン共重合体からなる厚さ12μ
m、引っ張り強度が2300Kg/cm2以上の一軸延伸フッ素樹
脂フイルム(Du Pont Tefzel ETFE Oriented Film)の
片面に本金を蒸着して厚さ60nmの金蒸着層を形成して美
麗な金色のフイルム状物をえた。
一方、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムの両面にポリエステルポリオール樹脂31.5
部、ポリイソシアネト樹脂6部、酢酸エチル42.5部およ
びメチルエチルケトン20部からなる接着剤溶液を乾燥塗
布量2μmで塗布し、この接着剤層上に、前記金色のフ
イルム状物の金蒸着層側を内側にして貼合せ、45℃の高
温器内に24時間放置して硬化を行なった。
えられた積層フイルムをマイクロスリッターで120切
(0.252mm幅)の細幅に裁断して金色の本発明の金銀糸
をえた。
えられたこの金銀糸をポリエステル繊維と混織して生
機布を作成し、この生機布を水酸化ナトリウム40g/l、1
00℃、60分間の条件で減量処理し、15%の減量率をえ
た。
つぎに、酢酸1.0g/l、モノゲン#170(第一工業製薬
(株)製界面活性剤)0.5g/l、スミカロンブルー(住友
化学工業(株)製分散染料)5%owfで130℃×60分の条
件で高圧染色し、その後ソーピングしてジョーゼット生
布をえた。
えられたジョーゼット織物は金銀糸の部分は金銀糸本
来の金色のままでポリエステル糸の部分のみが美麗なブ
ルー色に染色されていた。またこのジョーゼット織物は
従来のない風合いのすぐれたものであった。
比較例1 実施例1の四弗化エチレン−エチレン共重合体からな
る厚さ12μm、引っ張り強度が2300Kg/cm2以上の一軸延
伸フッ素樹脂フイルム(Du Pont Tefzel ETFE Oriented
Film)にかえて、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフイルムを用いたほかは実施例1と同様
にして120切(0.252mm幅)にマイクロスリットして金銀
糸をえた。
えられたこの金銀糸をポリエステル繊維と混織して生
機布を作成し、この生機布を水酸化ナトリウム40g/l、1
00℃、60分間の条件で減量処理し、10%の減量率をえ
た。
つぎに、酢酸1.0g/l、モノゲン#170(第一工業製薬
(株)製界面活性剤)0.5g/l、スミカロンブルー(住友
化学工業(株)製分散染料)5%owfで130℃×60分の条
件で高圧染色し、その後ソーピングしてジョーゼット生
布をえた。
えられたジョーゼット織物は金銀糸およびポリエステ
ル糸の部分ともブルー色に染色されていた。
比較例2 実施例1の四弗化エチレン−エチレン共重合体からな
る厚さ12μm、引っ張り強度が2300Kg/cm2以上の一軸延
伸フッ素樹脂フイルム(Du Pont Tefzel ETFE Oriented
Film)にかえて、四弗化エチレン−エチレン共重合体
からなる厚さ12μm、引っ張り強度が約400Kg/cm2の無
延伸フッ素樹脂フイルム(Du Pont Tefzel ETFE Unorie
nted Film)を用いたほかは実施例1と同様にして120切
(0.252mm幅)にマイクロスリットして金銀糸をえた
が、えられたこの金銀糸は用いた無延伸フッ素樹脂フイ
ルムの引っ張り強度が弱く本金の蒸着中にフイルムが伸
び縦皺が発生するなどし、またマイクロスリット中に金
銀糸が頻繁に切れたり伸びたりして極めて作業性が悪か
った。
えられたこの金銀糸をポリエステル繊維と混織して生
機布を作成し、この生機布を水酸化ナトリウム40g/l、1
00℃、60分間の条件で減量処理し、10%の減量率をえ
た。
つぎに、酢酸1.0g/l、モノゲン#170(第一工業製薬
(株)製界面活性剤)0.5g/l、スミカロンブルー(住友
化学工業(株)製分散染料)5%owfで130℃×60分の条
件で高圧染色し、その後ソーピングしてジョーゼット生
布をえた。
えられたジョーゼット織物は金銀糸の部分は金銀糸本
来の銀色のままでポリエステル糸の部分のみが美麗なブ
ルー色に染色されていた。しかしながら前記のとおり、
無延伸フッ素樹脂フイルムの引っ張り強度が弱いため金
銀糸の製造作業性そのものが悪く実用性に乏しいもので
あった。
[発明の効果] 実施例1、実施例2、比較例1および比較例2から明
らかなるとおり、本発明では金銀糸の素材に延伸フッ素
樹脂フイルムを採用したことにより、つぎの効果が奏さ
れる。
(1)延伸フッ素樹脂フイルムを採用したので、高減量
率(35%)の範囲で減量処理が可能であるため減量加工
に幅がでると共に、えられるジョーゼットの風合いを従
来より向上させることができる。
(2)延伸フッ素樹脂フイルムを採用したので、えられ
るジョーゼットは染色処理に付されても、そのばあい高
圧染色によりポリエステル繊維は染色されるが、金銀糸
の部分は汚染されることがない。
(3)延伸フッ素樹脂フイルムを採用したので、装飾糸
は減量加工による曇りを生じることがない。
(4)延伸フッ素樹脂フイルムを採用したので、生機布
を作成する場合にも、金銀糸の引っ張り強度が不足して
金銀糸が頻繁に切れたり伸びたりすることがなく、きわ
めて作業性よく生機布を作成できる。
(5)延伸フッ素樹脂フイルムを採用したので、ポリエ
ステルフイルムの摩擦抵抗に起因する製織時の種々のト
ラブルや光沢とともに冷調で風合いに欠けることがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の金銀糸を斜視図であり、円内はその構
成を示す概略拡大断面図である。第2図は本発明の金銀
糸を他の糸条と組合せた撚合糸の実施態様例を示す概略
部分断面図である。 (図面の符号) (10):金銀糸 (11):延伸フッ素樹脂フイルム (12):金属蒸着層 (13):接着剤層 (14):引っ張り強度の大きい樹脂フイルム (20):糸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D02G 3/12 D02G 3/06 B32B 15/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】延伸したフッ素樹脂フイルムの片面に金属
    蒸着層を設けてなるフイルム状物が2枚、前記金属蒸着
    層を内側にしてポリエチレンテレフタレート樹脂フイル
    ムの両面に積層された構成の積層フイルムを細幅に裁断
    したことを特徴とする金銀糸。
  2. 【請求項2】ポリエチレンテレフタレート樹脂フイルム
    が一軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フイルムで
    ある特許請求項1記載の金銀糸。
  3. 【請求項3】ポリエチレンテレフタレート樹脂フイルム
    が二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フイルムで
    ある特許請求項1記載の金銀糸。
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