JP2892628B2 - 流量調節ダンパ - Google Patents
流量調節ダンパInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排気ダクト等の中を
流れる気体又は液体等の流体の流量の調節を行う流量調
節ダンパに関し、特に、ダクト内等を流れる流体の急激
な温度変化によるダンパブレードの塑性変形を効果的に
低減することにより使用耐久性を向上することができ、
更に該ダンパの取付現場で、容易に補修管理をすること
ができるブレード構造とした流量調節ダンパに関する。
流れる気体又は液体等の流体の流量の調節を行う流量調
節ダンパに関し、特に、ダクト内等を流れる流体の急激
な温度変化によるダンパブレードの塑性変形を効果的に
低減することにより使用耐久性を向上することができ、
更に該ダンパの取付現場で、容易に補修管理をすること
ができるブレード構造とした流量調節ダンパに関する。
【0002】
【従来技術】製鉄、製鋼工場の電気炉廻りの集塵装置や
スクラップ予熱装置に使用される流量調節ダンパは、出
銑時の運転サイクルによって排ガスの急速な温度変化を
受ける。ダンパブレードは上流でガス流速によって表面
がなめられ、途中開状態のブレード先端部ほど流速が速
くなって局部過熱の状態が生じ、後流のブレード裏面で
は流れが剥離して渦による不連続的な熱移動が行われ
る。
スクラップ予熱装置に使用される流量調節ダンパは、出
銑時の運転サイクルによって排ガスの急速な温度変化を
受ける。ダンパブレードは上流でガス流速によって表面
がなめられ、途中開状態のブレード先端部ほど流速が速
くなって局部過熱の状態が生じ、後流のブレード裏面で
は流れが剥離して渦による不連続的な熱移動が行われ
る。
【0003】従来使用されている単一平板部材を適宜補
強した構造のソリッドタイプのブレードを用いた流量調
節ダンパでは、上記のようなブレードにおける温度差が
より大きくなる傾向がある。このため、従来のソリッド
タイプのブレードでは、熱応力と同時に熱変形を起こ
し、排ガス温度が短時間で上昇、下降を繰り返した場合
に、ブレードの熱伸びが追従することができずに、局部
的に、ブレードを構成するステンレス鋼等の材料の弾性
限度を超えて塑性変形を来たし、永久歪みが残留、増長
してブレードの開閉不能や疲労破断へ至ることもある。
強した構造のソリッドタイプのブレードを用いた流量調
節ダンパでは、上記のようなブレードにおける温度差が
より大きくなる傾向がある。このため、従来のソリッド
タイプのブレードでは、熱応力と同時に熱変形を起こ
し、排ガス温度が短時間で上昇、下降を繰り返した場合
に、ブレードの熱伸びが追従することができずに、局部
的に、ブレードを構成するステンレス鋼等の材料の弾性
限度を超えて塑性変形を来たし、永久歪みが残留、増長
してブレードの開閉不能や疲労破断へ至ることもある。
【0004】そこで、通常、高温度で温度差が激しい場
合には、ダンパブレード内に冷却水を循環させる水冷弁
が使われている。しかし、この水冷弁の場合には、ダン
パブレード内を循環させる冷却水の確保、及び冷却水の
循環によってブレード内に蓄積したスケールの除去など
のメンテナンスや、コスト、更には使用耐久性等の点
で、実質的にその使用可能性が限定されている。
合には、ダンパブレード内に冷却水を循環させる水冷弁
が使われている。しかし、この水冷弁の場合には、ダン
パブレード内を循環させる冷却水の確保、及び冷却水の
循環によってブレード内に蓄積したスケールの除去など
のメンテナンスや、コスト、更には使用耐久性等の点
で、実質的にその使用可能性が限定されている。
【0005】また、上記の従来の流量調節ダンパにおけ
るブレードは、ソリッドタイプ或いは内部に冷却水を通
すための構造体として形成されていることから、ブレー
ドの一部が破損した場合に於いても、ブレードを流量調
節ダンパに組み込んだ状態で補修することができず、結
局、一旦ダンパ自体を取り外して補修しなければならな
いものとなっており、操業上多大な問題を有していた。
るブレードは、ソリッドタイプ或いは内部に冷却水を通
すための構造体として形成されていることから、ブレー
ドの一部が破損した場合に於いても、ブレードを流量調
節ダンパに組み込んだ状態で補修することができず、結
局、一旦ダンパ自体を取り外して補修しなければならな
いものとなっており、操業上多大な問題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、上記従来の流量調節ダンパが有していた問題点を解
決し、ダクト内を流れる流体の急激な温度変化よっても
疲労破断することなく、更にダンパの取付現場で補修管
理が容易にできる構造のブレードを使用した流量調節ダ
ンパを提供する。
は、上記従来の流量調節ダンパが有していた問題点を解
決し、ダクト内を流れる流体の急激な温度変化よっても
疲労破断することなく、更にダンパの取付現場で補修管
理が容易にできる構造のブレードを使用した流量調節ダ
ンパを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の流量調節ダンパ
は、複数の平板部材を組み合わせて羽根板単体を形成
し、各平板部材を羽根フレームに伸縮自在に固定一体化
してダンパブレードを形成したことを特徴とするもので
あり、その結果、各平板部材の熱伸びを逃し、更に破損
した個所だけを適宜交換可能としたものである。
は、複数の平板部材を組み合わせて羽根板単体を形成
し、各平板部材を羽根フレームに伸縮自在に固定一体化
してダンパブレードを形成したことを特徴とするもので
あり、その結果、各平板部材の熱伸びを逃し、更に破損
した個所だけを適宜交換可能としたものである。
【0008】即ち本発明は、ダンパブレードとシャフト
とを組み合わせて成り、ダクト内に配置され、ダンパブ
レードの揺動によりダクト内の流量を調節又はダクトの
開放・閉塞を行う流量調節ダンパに於いて、該ダンパブ
レードが、2枚以上の平板部材を組み合わせた羽根板単
体と羽根フレームとから成り、各平板部材は、隣接する
平板部材の側縁同士を交互に重ね、且つ各平板部材を羽
根フレームに伸縮自在に取り付けたことを特徴とする流
量調節ダンパである。
とを組み合わせて成り、ダクト内に配置され、ダンパブ
レードの揺動によりダクト内の流量を調節又はダクトの
開放・閉塞を行う流量調節ダンパに於いて、該ダンパブ
レードが、2枚以上の平板部材を組み合わせた羽根板単
体と羽根フレームとから成り、各平板部材は、隣接する
平板部材の側縁同士を交互に重ね、且つ各平板部材を羽
根フレームに伸縮自在に取り付けたことを特徴とする流
量調節ダンパである。
【0009】この2枚以上の平板部材を組み合わせて成
る羽根板単体は、羽根フレームを介在させて対向配置
し、それぞれの羽根板単体(即ち、それらを構成する各
平板部材)を羽根フレームに伸縮自在に取着することも
できる。対向して羽根フレームに取着された羽根板単体
同士間には、間隙が生じることとなるが、該間隙は、羽
根板単体の周縁に配設されたカバー板で閉塞される。こ
のカバー板は、羽根フレームに取着されている。
る羽根板単体は、羽根フレームを介在させて対向配置
し、それぞれの羽根板単体(即ち、それらを構成する各
平板部材)を羽根フレームに伸縮自在に取着することも
できる。対向して羽根フレームに取着された羽根板単体
同士間には、間隙が生じることとなるが、該間隙は、羽
根板単体の周縁に配設されたカバー板で閉塞される。こ
のカバー板は、羽根フレームに取着されている。
【0010】羽根フレームは、平板部材を連結して羽根
板単体を構成すると共に、羽根板単体を補強するための
剛体構造であり、例えば、各平板部材を取着する為の平
面固定部を対向状に配設すると共に、対向状に配置され
た平面固定部同士を離間・連結する柱状部とから構成す
ることができる。
板単体を構成すると共に、羽根板単体を補強するための
剛体構造であり、例えば、各平板部材を取着する為の平
面固定部を対向状に配設すると共に、対向状に配置され
た平面固定部同士を離間・連結する柱状部とから構成す
ることができる。
【0011】上記、羽根フレームへの平板部材の取着
は、少なくとも、ダンパブレードを構成した場合に於い
て、各平板部材がダンパブレード中心から外方向に向か
って伸縮自在なように取着される必要があり、例えば、
平板部材略中央で羽根フレームに固定する中央拘束点
と、平板部材略先端で羽根フレームに固定する先端拘束
点と、隣接する平板部材の側縁同士を羽根フレームに固
定する側縁拘束点とによって平板部材と羽根フレームと
を取着することができる。これら各拘束点は、流量調節
ダンパのシャフト延伸方向をx、平板部材延伸方向を
y、平板部材厚み方向をzとした場合に、中央拘束点は
xyz方向を拘束し、先端拘束点はxz方向を拘束し、
側縁拘束点はz方向を拘束するものとする。このように
xz方向の拘束を行う手段としては、y方向に長いネジ
孔を平板部材に穿設し、該ネジ孔を介して平板部材を羽
根フレームにスタッドボルト等により螺着することがで
きる。またz方向の拘束だけを行う場合には、xy方向
に広いネジ孔を平板部材に穿設し、該ネジ孔を介して平
板部材を、スタッドボルト等で羽根フレームに螺着する
ことができる。
は、少なくとも、ダンパブレードを構成した場合に於い
て、各平板部材がダンパブレード中心から外方向に向か
って伸縮自在なように取着される必要があり、例えば、
平板部材略中央で羽根フレームに固定する中央拘束点
と、平板部材略先端で羽根フレームに固定する先端拘束
点と、隣接する平板部材の側縁同士を羽根フレームに固
定する側縁拘束点とによって平板部材と羽根フレームと
を取着することができる。これら各拘束点は、流量調節
ダンパのシャフト延伸方向をx、平板部材延伸方向を
y、平板部材厚み方向をzとした場合に、中央拘束点は
xyz方向を拘束し、先端拘束点はxz方向を拘束し、
側縁拘束点はz方向を拘束するものとする。このように
xz方向の拘束を行う手段としては、y方向に長いネジ
孔を平板部材に穿設し、該ネジ孔を介して平板部材を羽
根フレームにスタッドボルト等により螺着することがで
きる。またz方向の拘束だけを行う場合には、xy方向
に広いネジ孔を平板部材に穿設し、該ネジ孔を介して平
板部材を、スタッドボルト等で羽根フレームに螺着する
ことができる。
【0012】この羽根フレームと平板部材との取り付
け、及び/又は、羽根フレームとカバー板との取付に際
しては、各部材の間、即ち羽根フレームと平板部材との
間や、羽根フレームとカバー板との間に、熱伝導を小さ
くする目的でスペーサを介在させることが望ましい。
け、及び/又は、羽根フレームとカバー板との取付に際
しては、各部材の間、即ち羽根フレームと平板部材との
間や、羽根フレームとカバー板との間に、熱伝導を小さ
くする目的でスペーサを介在させることが望ましい。
【0013】本発明の流量調節ダンパにおいては、羽根
板単体を、2枚以上の平板部材を組み合わせて構成し、
各平板部材は、前記の通り伸縮自在に羽根フレームに取
着していることから、羽根板単体が排ガスなど流体の温
度変化によって、熱膨張及び収縮されたとしても、その
伸縮は各平板部材毎に吸収される。従って、羽根板単体
の熱伸びが追従できず、局部的な塑性変形に起因するブ
レードの開閉不能や疲労破断の恐れをなくすことができ
る。特に平板部材の熱による塑性変化を少ないものとす
るためには、平板部材をより薄い板厚で形成して、熱変
化を受けにくいものとすることが望ましい。
板単体を、2枚以上の平板部材を組み合わせて構成し、
各平板部材は、前記の通り伸縮自在に羽根フレームに取
着していることから、羽根板単体が排ガスなど流体の温
度変化によって、熱膨張及び収縮されたとしても、その
伸縮は各平板部材毎に吸収される。従って、羽根板単体
の熱伸びが追従できず、局部的な塑性変形に起因するブ
レードの開閉不能や疲労破断の恐れをなくすことができ
る。特に平板部材の熱による塑性変化を少ないものとす
るためには、平板部材をより薄い板厚で形成して、熱変
化を受けにくいものとすることが望ましい。
【0014】また、羽根板単体は、2枚以上の平板部
材、望ましくは4枚以上の平板部材で構成され、隣接す
る平板部材同士の側縁は、それぞれ交互に重ね合わせて
形成されている。従って、各平板部材同士の間から排気
ガスなどの流体が漏洩することがなく、また、仮に1の
平板部材が摩耗・腐食などによって損傷を受けたとして
も、その損傷した平板部材だけを適宜交換することがで
きる。その際、2枚の羽根板単体を対向配置して、その
間隙にカバー板を配設してダンパブレードを構成した場
合には、カバー板を着脱自在に羽根フレームに取り付け
ることにより、損傷した平板部材の交換が容易に行うこ
とができる。隣接する平板部材同士の側縁を交互に重ね
合わせて形成する際に、その重ね合わせる側縁に公知の
シール機構を施し、ダンパブレードの遮蔽性を向上させ
ることができる。
材、望ましくは4枚以上の平板部材で構成され、隣接す
る平板部材同士の側縁は、それぞれ交互に重ね合わせて
形成されている。従って、各平板部材同士の間から排気
ガスなどの流体が漏洩することがなく、また、仮に1の
平板部材が摩耗・腐食などによって損傷を受けたとして
も、その損傷した平板部材だけを適宜交換することがで
きる。その際、2枚の羽根板単体を対向配置して、その
間隙にカバー板を配設してダンパブレードを構成した場
合には、カバー板を着脱自在に羽根フレームに取り付け
ることにより、損傷した平板部材の交換が容易に行うこ
とができる。隣接する平板部材同士の側縁を交互に重ね
合わせて形成する際に、その重ね合わせる側縁に公知の
シール機構を施し、ダンパブレードの遮蔽性を向上させ
ることができる。
【0015】平板部材を組み合わせて成る羽根板単体の
全体形状は、円形又は矩形等、流量調節ダンパを使用す
るダクト内の断面形状合わせて、適宜変更可能である。
全体形状は、円形又は矩形等、流量調節ダンパを使用す
るダクト内の断面形状合わせて、適宜変更可能である。
【0016】また本発明に於いて、羽根板単体を2枚対
向配置してダンパブレードを形成する場合には、シャフ
トとダンパブレードとの溶接などによる接合部を、羽根
板単体とカバー板とで閉塞されたダンパブレード中空部
内に配設して流量調節ダンパとすることができる。この
場合、排気ガスなどの流体の温度変化が、該接合部を熱
膨張させることがないため好ましいものとなる。
向配置してダンパブレードを形成する場合には、シャフ
トとダンパブレードとの溶接などによる接合部を、羽根
板単体とカバー板とで閉塞されたダンパブレード中空部
内に配設して流量調節ダンパとすることができる。この
場合、排気ガスなどの流体の温度変化が、該接合部を熱
膨張させることがないため好ましいものとなる。
【0017】本発明の流量調節ダンパは、上記のダンパ
ブレード以外、即ちケーシングやダンパブレード開閉手
段等、ルーバダンパの構造上必要となる構造部材であっ
てダンパブレード以外のものは、適宜公知のものを使用
することができる。その際、ケーシングはダンパブレー
ド周縁を囲むように設けられ、流量調節ダンパを閉塞状
態とした際には、ブレード外縁はケーシング内縁に当接
して排気ガスなどの流体の移動を阻止することから、ブ
レード外縁とケーシング内縁とは密閉状に当接すること
が望ましい。従って、ケーシング内縁又はブレード外縁
の、ブレードとケーシングとが当接する箇所には、適宜
公知のシール機構を施すことが望ましい。このようなシ
ール機構としては、例えば、適宜薄板金属の弾性を利用
したシールプレートとシールスプリングとを組み合わせ
て成るシール機構などがある。
ブレード以外、即ちケーシングやダンパブレード開閉手
段等、ルーバダンパの構造上必要となる構造部材であっ
てダンパブレード以外のものは、適宜公知のものを使用
することができる。その際、ケーシングはダンパブレー
ド周縁を囲むように設けられ、流量調節ダンパを閉塞状
態とした際には、ブレード外縁はケーシング内縁に当接
して排気ガスなどの流体の移動を阻止することから、ブ
レード外縁とケーシング内縁とは密閉状に当接すること
が望ましい。従って、ケーシング内縁又はブレード外縁
の、ブレードとケーシングとが当接する箇所には、適宜
公知のシール機構を施すことが望ましい。このようなシ
ール機構としては、例えば、適宜薄板金属の弾性を利用
したシールプレートとシールスプリングとを組み合わせ
て成るシール機構などがある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の流量調節ダンパ
を、図面に記載した好ましい実施の態様による流量調節
ダンパを基に説明する。
を、図面に記載した好ましい実施の態様による流量調節
ダンパを基に説明する。
【0019】図1はダンパブレードの正面透視図、図2
はダンパブレードの横断面図、図3は平板部材と羽根フ
レームとの取着状態を示す要部断面拡大図、図4は先端
拘束点及び側縁拘束点を示す平面図である。
はダンパブレードの横断面図、図3は平板部材と羽根フ
レームとの取着状態を示す要部断面拡大図、図4は先端
拘束点及び側縁拘束点を示す平面図である。
【0020】図1に示すように、本発明の流量調節ダン
パにおけるダンパブレード1は、10枚の平板部材5を
組み合わせて成る略円形の羽根板単体2と、該羽根板を
支持する羽根フレーム3とから成っている。各平板部材
5は、シャフト4上方及び下方に、それぞれ5枚ずつ配
設されており、隣接する平板部材5同士は、その側縁部
を交互に重ね合わせて配設され、シャフト4上方及び下
方に配設される平板部材5同士は、何れか一方の平板部
材5をクランク状に屈曲して重ね合わせることにより、
両平板部材5同士が略平板状となる様に配設されてい
る。これら10枚の平板部材5は、それぞれの中央を支
持する中央拘束点6と、先端方向を支持する先端拘束点
7と、側縁を支持する側縁拘束点8とにより、羽根フレ
ーム3に取着されている。各拘束点は、軸芯延伸方向、
即ち図1の左方向をx、平板部材5延伸方向、即ち図1
の上下方向をy、平板部材5厚み方向、即ち図2の左右
方向をzとした場合に於いて、中央拘束点6はxyz方
向を、先端拘束点7はxz方向を、側縁拘束点8はz方
向をそれぞれ拘束している。先端拘束点7及び側縁拘束
点8は、それぞれ図4の(a)(b)に示すように、先端拘束
点7は、平板部材5にy方向に長いネジ孔を穿設し、側
縁拘束点8はxy方向に長いネジ孔を平板部材5に穿設
して、図3に示すようにスタッドボルト9で、羽根フレ
ーム3中、対向状に設けられた平面固定部10に取り付
けられている。この平面固定部10は柱状部11で、離
間・連結して羽根フレーム3を構成している。その結
果、この形態に示す流量調節ダンパのダンパブレード1
の側面は、図2に示すように、2枚の羽根板単体2を対
向状に配設し、羽根板単体2同士間に羽根フレーム3を
配設して間隙を形成すると共に、該間隙は、羽根板単体
2の周縁部に配設されたカバー板12により閉塞されて
いる。
パにおけるダンパブレード1は、10枚の平板部材5を
組み合わせて成る略円形の羽根板単体2と、該羽根板を
支持する羽根フレーム3とから成っている。各平板部材
5は、シャフト4上方及び下方に、それぞれ5枚ずつ配
設されており、隣接する平板部材5同士は、その側縁部
を交互に重ね合わせて配設され、シャフト4上方及び下
方に配設される平板部材5同士は、何れか一方の平板部
材5をクランク状に屈曲して重ね合わせることにより、
両平板部材5同士が略平板状となる様に配設されてい
る。これら10枚の平板部材5は、それぞれの中央を支
持する中央拘束点6と、先端方向を支持する先端拘束点
7と、側縁を支持する側縁拘束点8とにより、羽根フレ
ーム3に取着されている。各拘束点は、軸芯延伸方向、
即ち図1の左方向をx、平板部材5延伸方向、即ち図1
の上下方向をy、平板部材5厚み方向、即ち図2の左右
方向をzとした場合に於いて、中央拘束点6はxyz方
向を、先端拘束点7はxz方向を、側縁拘束点8はz方
向をそれぞれ拘束している。先端拘束点7及び側縁拘束
点8は、それぞれ図4の(a)(b)に示すように、先端拘束
点7は、平板部材5にy方向に長いネジ孔を穿設し、側
縁拘束点8はxy方向に長いネジ孔を平板部材5に穿設
して、図3に示すようにスタッドボルト9で、羽根フレ
ーム3中、対向状に設けられた平面固定部10に取り付
けられている。この平面固定部10は柱状部11で、離
間・連結して羽根フレーム3を構成している。その結
果、この形態に示す流量調節ダンパのダンパブレード1
の側面は、図2に示すように、2枚の羽根板単体2を対
向状に配設し、羽根板単体2同士間に羽根フレーム3を
配設して間隙を形成すると共に、該間隙は、羽根板単体
2の周縁部に配設されたカバー板12により閉塞されて
いる。
【0021】この実施の形態に示す流量調節ダンパのダ
ンパブレード1は、図5に示すように、それぞれ10枚
の平板部材5からなる二つの羽根板単体2間に、略ネッ
ト状に形成された羽根フレーム3を配設し、各羽根板単
体2を構成している平板部材5中、相隣接する平板部材
5同士を交互に、その側縁を重ね合わせて、羽根フレー
ム3に伸縮自在に取り付けて形成されている。
ンパブレード1は、図5に示すように、それぞれ10枚
の平板部材5からなる二つの羽根板単体2間に、略ネッ
ト状に形成された羽根フレーム3を配設し、各羽根板単
体2を構成している平板部材5中、相隣接する平板部材
5同士を交互に、その側縁を重ね合わせて、羽根フレー
ム3に伸縮自在に取り付けて形成されている。
【0022】このダンパブレード1は、図1に示すよう
に、その内部空間でリーマボルト13によりシャフト4
に接続している。従って、この形態に示す流量調節ダン
パにおいては、ダンパブレード1とシャフト4との接続
部は、ダクト内を流れる流体の温度変化による障害(疲
労破断など)を受けることがなく望ましいものとなる。
このダンパブレード1はケーシング14内に、シャフト
4を中心として揺動自在に配設されている。
に、その内部空間でリーマボルト13によりシャフト4
に接続している。従って、この形態に示す流量調節ダン
パにおいては、ダンパブレード1とシャフト4との接続
部は、ダクト内を流れる流体の温度変化による障害(疲
労破断など)を受けることがなく望ましいものとなる。
このダンパブレード1はケーシング14内に、シャフト
4を中心として揺動自在に配設されている。
【0023】このダンパブレード1は、仮にブレード本
体の一部(即ち、一部の平板部材5)が摩耗又は腐食等
により損傷を受けた場合には、当該損傷を受けた部分の
平板部材5だけを交換することにより補修することがで
きる。この損傷した平板部材5の交換は、図1に於い
て、平板部材5を羽根フレーム3に取り付けているスタ
ッドボルトを外し、平板部材5の延伸方向(即ち、図1
のx方向)に損傷した平板部材5を引き出して行うこと
ができる。
体の一部(即ち、一部の平板部材5)が摩耗又は腐食等
により損傷を受けた場合には、当該損傷を受けた部分の
平板部材5だけを交換することにより補修することがで
きる。この損傷した平板部材5の交換は、図1に於い
て、平板部材5を羽根フレーム3に取り付けているスタ
ッドボルトを外し、平板部材5の延伸方向(即ち、図1
のx方向)に損傷した平板部材5を引き出して行うこと
ができる。
【0024】この実施の形態に示す流量調節ダンパのブ
レードに於いては、羽根フレーム3と平板部材5及びカ
バー板との間には、スペーサ15を設けて、それら部材
間での熱伝導を少ないものとしている。
レードに於いては、羽根フレーム3と平板部材5及びカ
バー板との間には、スペーサ15を設けて、それら部材
間での熱伝導を少ないものとしている。
【0025】
【発明の効果】本発明の流量調節ダンパにおいては、ダ
ンパブレードを、2枚以上の平板部材から成る羽根板本
体と、シャフトとを組み合わせて形成していることか
ら、ダクト内等を流れる流体の温度が急激に変化して
も、ダンパブレードの塑性変形を効果的に低減すること
により使用耐久性を向上することができ、更にダンパ取
付現場で、破損した平板部材だけを交換可能とすること
により、ダンパの補修管理を容易にできる流量調節ダン
パを提供することができる。
ンパブレードを、2枚以上の平板部材から成る羽根板本
体と、シャフトとを組み合わせて形成していることか
ら、ダクト内等を流れる流体の温度が急激に変化して
も、ダンパブレードの塑性変形を効果的に低減すること
により使用耐久性を向上することができ、更にダンパ取
付現場で、破損した平板部材だけを交換可能とすること
により、ダンパの補修管理を容易にできる流量調節ダン
パを提供することができる。
【図1】ダンパブレードの正面透視図である。
【図2】ダンパブレードの横断面図である。
【図3】平板部材と羽根フレームとの取着状態を示す要
部断面拡大図であり、(a)は、中央拘束点と側縁拘束点
付近の取着状態を、(b)はシャフト断面部分の取着状態
を、(c)は、先端拘束点付近の取着状態をそれぞれ示し
ている。
部断面拡大図であり、(a)は、中央拘束点と側縁拘束点
付近の取着状態を、(b)はシャフト断面部分の取着状態
を、(c)は、先端拘束点付近の取着状態をそれぞれ示し
ている。
【図4】先端拘束点及び側縁拘束点す平面図であり、
(a)は先端拘束点を、(b)は側縁拘束点をそれぞれ示して
いる。
(a)は先端拘束点を、(b)は側縁拘束点をそれぞれ示して
いる。
【図5】ダンパブレードの分解斜視図である。
1 ダンパブレード 2 羽根板単体 3 羽根フレーム 4 シャフト 5 平板部材 6 中央拘束点 7 先端拘束点 8 側縁拘束点 14 ケーシング 15 スペーサ
Claims (5)
- 【請求項1】ダンパブレードとシャフトとを組み合わせ
て成り、ダクト内に配置され、ダンパブレードの揺動に
よりダクト内の流量を調節又はダクトの開放・閉塞を行
う流量調節ダンパに於いて、該ダンパブレードが、2枚
以上の平板部材を組み合わせた羽根板単体と羽根フレー
ムとから成り、各平板部材は、隣接する平板部材の側縁
同士を交互に重ね合わせて、且つ各平板部材を羽根フレ
ームに伸縮自在に取り付けたことを特徴とする流量調節
ダンパ。 - 【請求項2】平板部材を伸縮自在とした羽根フレームへ
の取り付けは、平板部材略中央で羽根フレームに固定す
る中央拘束点と、平板部材略先端で羽根フレームに固定
する先端拘束点と、隣接する平板部材の側縁同士を羽根
フレームに固定する側縁拘束点とによって行われ、シャ
フト延伸方向をx、平板部材延伸方向をy、平板部材厚
み方向をzとした場合に、中央拘束点はxyz方向を拘
束し、先端拘束点はxz方向を拘束し、側縁拘束点はz
方向を拘束することを特徴とする請求項1記載の流量調
節ダンパ。 - 【請求項3】前記ダンパブレードは、2つの羽根板単体
を対向配置してそれぞれの羽根板単体同士間に羽根フレ
ームを配設し、該羽根フレームに各羽根板単体を構成す
る平板部材を伸縮自在に取り付け、更に対向配置された
両羽根板単体間の周縁方向には、カバー板を配設し、該
カバー板を、羽根板単体の周縁に配設された羽根フレー
ムに着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1又
は2記載の流量調節ダンパ。 - 【請求項4】前記羽根フレームへの、平板部材及び/又
はカバー板の取り付けは、羽根フレームと、平板部材及
び/又はカバー板との間にスペーサを介在させてなるこ
とを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の流量調
節ダンパ。 - 【請求項5】平板部材と羽根フレームとの取り付けは、
更に羽根フレームと平板部材とが着脱自在であることを
特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の流量調節ダ
ンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33977496A JP2892628B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 流量調節ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33977496A JP2892628B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 流量調節ダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10185291A JPH10185291A (ja) | 1998-07-14 |
JP2892628B2 true JP2892628B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=18330688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33977496A Expired - Fee Related JP2892628B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 流量調節ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2892628B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101446478B1 (ko) * | 2011-09-28 | 2014-10-08 | 주식회사 힘펠 | 결로 방지 댐퍼 및 이를 구비한 환기유닛 |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP33977496A patent/JP2892628B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10185291A (ja) | 1998-07-14 |
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