JP2002235883A - 高温ガスダクト用伸縮継手 - Google Patents

高温ガスダクト用伸縮継手

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JP2002235883A
JP2002235883A JP2001033307A JP2001033307A JP2002235883A JP 2002235883 A JP2002235883 A JP 2002235883A JP 2001033307 A JP2001033307 A JP 2001033307A JP 2001033307 A JP2001033307 A JP 2001033307A JP 2002235883 A JP2002235883 A JP 2002235883A
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JP
Japan
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duct
liner
temperature gas
expansion joint
flow
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JP2001033307A
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English (en)
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Naoki Sakamoto
直樹 酒本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベローズの熱劣化を抑制して、保守点検等の
頻度を削減することができる高温ガスダクト用伸縮継手
を提供する。 【解決手段】 複数に分割されたダクト10のフランジ
11間を覆うようにフランジ11同士を連結する可撓性
を有するベローズ13と、ダクト10のフランジ11間
に充填された断熱材17と、ダクト10のフランジ11
間を覆うようにダクト10の内周面側に設けられたフロ
ーライナ18とを備えた高温ガスダクト用伸縮継手にお
いて、フローライナ18とダクト10の内周面との間へ
の排ガス100の流通を防止する遮風板24および金属
ブラシ25をそれぞれ設けると共に、ダクト10からベ
ローズ13への伝熱を抑制するスペーサ20,フィン2
1,22および遮熱板23を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温ガスダクト用
伸縮継手に関し、特に、発電プラントのガスタービンか
らの排ガスが流通するダクトに適用すると有効なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】発電プラントのガスタービンからの排ガ
スが流通するダクトにおいては、温度変化に伴う伸縮に
よって加わる熱応力を低減させるため、軸方向に複数に
分割されて、当該分割間が伸縮継手で連結されている。
このようなダクトに用いられる従来の伸縮継手の一例を
図3に示す。
【0003】図3に示すように、ダクト110の周縁端
には、フランジ111がそれぞれ形成されている。これ
らフランジ111の周縁端には、取付座112がそれぞ
れ形成されている。これら取付座112間は、耐熱性ゴ
ム等のような可撓性を有するベローズ113で連結され
ており、当該ベローズ113は、座金114を介してボ
ルト115により上記取付座112に固定されている。
【0004】また、対向するフランジ111の間とダク
ト110の内側との間は、金網116で仕切られてい
る。この対向するフランジ111の間と上記金網116
と前記ベローズ113で包囲された空間には、グラスウ
ール等のような断熱材117が充填されている。一方、
排ガス100の流通方向上流側のダクト110の内周面
の上記フランジ111近傍には、上記金網116部分を
覆うフローライナ118の基端側がボルト119により
取り付けられており、当該フローライナ118は、ダク
ト110内を流通する排ガス100の流れを乱すことな
く当該排ガス100の上記フランジ111間への浸入を
防ぐようになっている。
【0005】このような伸縮継手においては、ガスター
ビンから排ガス100が送出されてダクト110内を流
通し、当該ダクト110が温度変化によって膨張して
も、ベローズ113および断熱材117がフレキシブル
に変形することから、当該熱膨張に伴う熱応力が当該ダ
クト110に加わるようなことはないので、当該ダクト
110の損傷等を防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うな従来の伸縮継手においては、以下のような問題があ
った。
【0007】(1)排ガス100によってダクト110
が高温になると、この熱がフランジ111および取付座
112を介してベローズ113を加熱してしまうと共
に、輻射により外気を通じてベローズ113を加熱して
しまうため、ベローズ113が熱劣化しやすく、保守点
検等を頻繁に行う必要があった。
【0008】(2)発電プラントの作動停止の繰り返し
に伴う温度変化によって、フローライナ118をダクト
110に固定するボルト119が次第に緩くなってフロ
ーライナ118の基端側とダクト110の内周面との間
に隙間を生じると、当該ダクト110内を流通する排ガ
ス100の一部が当該隙間内に流入して、フローライナ
118と前記金網116との間を急流し、前記断熱材1
17を前記フランジ111の間から金網116を介して
ダクト110の内部にまで吸い出してしまうと同時に、
当該フランジ111間にまで入り込んでしまう。このた
め、ベローズ113が熱劣化しやすいので、保守点検等
を頻繁に行う必要があった。
【0009】このような問題は、発電プラントのガスタ
ービンからの排ガスが流通するダクトに適用される伸縮
継手に限らず、高温のガスが流通するダクトであれば、
上述と同様にして起こり得ることである。
【0010】このようなことから、本発明は、ベローズ
の熱劣化を抑制して、保守点検等の頻度を削減すること
ができる高温ガスダクト用伸縮継手を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明による高温ガスダクト用伸縮継
手は、複数に分割されたダクトのフランジ間を覆うよう
に当該フランジ同士を連結する可撓性を有するベローズ
と、前記ダクトの前記フランジ間に充填された断熱材
と、前記ダクトの前記フランジ間を覆うように前記ダク
トの内周面側に設けられたフローライナとを備えた高温
ガスダクト用伸縮継手において、前記フローライナと前
記ダクトの内周面との間への高温ガスの流通を防止する
ガス流入防止部材および前記ダクトから前記ベローズへ
の伝熱を抑制する伝熱抑制部材のうちの少なくとも一方
を備えたことを特徴とする。
【0012】第二番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第一番目の発明において、前記ガス流入防止
部材が、前記フローライナの前記高温ガスの流通方向下
流側に配設されて、当該フローライナと前記ダクトの内
周面との間を塞ぐブラシであることを特徴とする。
【0013】第三番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第一番目の発明において、前記ガス流入防止
部材が、前記フローライナの前記高温ガスの流通方向上
流側に配設されて、当該フローライナと前記ダクトの内
周面との隙間を遮る遮風板であることを特徴とする。
【0014】第四番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第一番目の発明において、前記伝熱抑制部材
が、前記ダクトの前記フランジに突設されたフィンであ
ることを特徴とする。
【0015】第五番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第一番目の発明において、前記伝熱抑制部材
が、前記ダクトの外周面と前記フランジとの間を遮るよ
うに設けられた遮熱板であることを特徴とする。
【0016】第六番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第一番目の発明において、前記伝熱抑制部材
が、前記ダクトの前記フランジと前記ベローズとの当接
部分間に設けられた断熱性を有するスペーサであること
を特徴とする。
【0017】第七番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、複数に分割されたダクトのフランジ間を覆う
ように当該フランジ同士を連結する可撓性を有するベロ
ーズと、前記ダクトの前記フランジ間に充填された断熱
材と、前記ダクトの前記フランジ間を覆うように前記ダ
クトの内周面側に設けられたフローライナとを備えた高
温ガスダクト用伸縮継手において、前記フローライナ
が、前記ダクトの軸方向および径方向に沿って収縮でき
るように複数に分割されると共に、高温ガスの流通方向
下流側を塞がれていることを特徴とする。
【0018】第八番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第七番目の発明において、前記フローライナ
が、高温ガスの流通方向上流側の前記ダクトに取り付け
られ、当該ダクトの前記フランジ近傍の内周面を覆うフ
ロントライナと、高温ガスの流通方向下流側の前記ダク
トに取り付けられ、当該流通方向上流側の端部側が凹状
に曲折されて当該流通方向下流側の前記ダクトの前記フ
ランジ近傍の内周面を覆うリアライナと、対向する前記
フランジ間を覆うように前記フロントライナと前記リア
ライナとの間に設けられ、高温ガスの流通方向上流側の
端部側が前記フロントライナに支承されると共に、高温
ガスの流通方向下流側の端部側が前記リアライナの高温
ガスの流通方向上流側の端部側内に差し込まれたセンタ
ライナと、高温ガスの流通方向下流側の前記ダクトに取
り付けられ、前記リアライナの高温ガスの流通方向下流
側の端部側を塞ぐエンドライナとを備えてなることを特
徴とする。
【0019】第九番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第一番目から第八番目の発明のいずれかにお
いて、前記ダクトの前記フランジ近傍の内周面部分を覆
うように断熱材が設けられていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明による高温ガスダクト用伸
縮継手を発電プラントのガスタービンからの排ガスが流
通するダクトに適用した場合の実施の形態を以下に説明
するが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0021】[第一番目の実施の形態]本発明による高
温ガスダクト用伸縮継手を発電プラントのガスタービン
からの排ガスが流通するダクトに適用した場合の第一番
目の実施の形態を図1を用いて説明する。図1は、伸縮
継手の概略構成図である。
【0022】図1に示すように、複数に分割されたダク
ト10の周縁端には、フランジ11がそれぞれ形成され
ている。これらフランジ11の周縁端には、取付座12
がそれぞれ形成されている。これら取付座12間は、耐
熱性ゴム等のような可撓性および断熱性を有するベロー
ズ13で連結されており、当該ベローズ13は、座金1
4を介してボルト15により上記取付座112に固定さ
れている。さらに、取付座12とベローズ13との間、
すなわち、ベローズ13のフランジ11との当接部分に
は、耐熱性ゴム等のような可撓性および断熱性を有する
スペーサ20が設けられている。
【0023】また、前記フランジ11の対向方向外側面
には、ダクト10の周方向に沿って環状をなすフィン2
1が当該ダクト10の径方向に沿って所定の間隔でそれ
ぞれ複数突設されている。上記フランジ11と前記取付
座12との間には、フィン22がダクト10の周方向に
沿って所定の間隔でそれぞれ複数突設されている。ダク
ト10の外周面のフランジ11近傍には、当該ダクト1
0の外周面と当該フランジ11との間を遮るように当該
ダクト10の周方向に沿って環状をなす遮熱板23がそ
れぞれ突設されている。
【0024】対向する前記フランジ11の間とダクト1
0の内側との間は、金網16で仕切られている。この対
向するフランジ11の間と上記金網16と前記ベローズ
13とで包囲された空間には、グラスウール等のような
断熱材17が充填されている。一方、高温ガスである排
ガス100の流通方向上流側のダクト10の内周面の上
記フランジ11近傍には、上記金網16部分を覆う、す
なわち、前記フランジ11間を覆うフローライナ18の
基端側がボルト19により取り付けられており、当該フ
ローライナ18は、ダクト10内を流通する排ガス10
0の流れを乱すことなく当該排ガス100の上記フラン
ジ11間への浸入を防ぐようになっている。
【0025】また、排ガス100の流通方向上流側の上
記ダクト10の内周面のフローライナ18よりも上記流
通方向上流側には、当該フローライナ18と当該ダクト
10の内周面との隙間を遮るように当該ダクト10の周
方向に沿って環状をなす遮風板24が突設されており、
当該遮風板24は、ダクト10内を流通する排ガス10
0の流れを乱すことがないように当該ダクト10の径方
向内側が上記流通方向下流側へ向けられている。一方、
フローライナ18の上記流通方向下流側の端部側には、
当該フローライナ18とダクト10の内周面との間を塞
ぐ金属ブラシ25が当該ダクト10の周方向にわたって
取り付けられている。
【0026】このような本実施の形態では、ダクト10
からベローズ13への伝熱を抑制する伝熱抑制部材とし
て、スペーサ20、フィン21,22および遮熱板23
をそれぞれ設け、フローライナ18とダクト10の内周
面との間への排ガス100の流通を防止するガス流入防
止部材として、遮風板24および金属ブラシ25をそれ
ぞれ設けている。
【0027】このような伸縮継手においては、ガスター
ビンから排ガス100が送出されてダクト10内を流通
し、当該ダクト10が温度変化によって膨張しても、ベ
ローズ13および断熱材17がフレキシブルに変形する
ことから、当該熱膨張に伴う熱応力が当該ダクト10に
加わるようなことはないので、当該ダクト10の損傷等
を防止することができる。
【0028】このとき、排ガス100によってダクト1
0が高温になると、ダクト10の熱は、フランジ11お
よび取付座12に伝達するものの、スペーサ20により
ベローズ13への伝達が遮断されると同時にフィン2
1,22により外気に放出される一方、ベローズ13へ
の輻射熱が遮熱板23により遮られる。このため、ベロ
ーズ13は、ダクト10の熱が非常に伝わりにくくなる
ので、熱劣化を抑制することができる。
【0029】また、発電プラントの作動停止の繰り返し
に伴う温度変化によって、フローライナ18をダクト1
0に固定するボルト19が次第に緩くなってフローライ
ナ18の基端側とダクト10の内周面との間に隙間を生
じてしまっても、遮風板24および金属ブラシ25が排
ガス100の当該隙間内への流入を防止するので、断熱
材17が前記フランジ11の間から金網16を介してダ
クト10の内部に吸い出されてしまうことを防止するこ
とができると共に、排ガス100がフランジ11間に入
り込んでしまうことを確実に防止することができ、ベロ
ーズ13の熱劣化を抑制することができる。
【0030】したがって、このような伸縮継手によれ
ば、ベローズ13の熱劣化を抑制することができるの
で、保守点検等の頻度を削減することができる。
【0031】なお、本実施の形態では、スペーサ20、
フィン21、フィン22、遮熱板23をそれぞれ設ける
と共に、遮風板24および金属ブラシ25をそれぞれ設
けたが、排ガス100の温度や流量や流速等のような各
種条件等によっては、これら部材20〜25の中から適
宜選択して設けることも可能である。
【0032】[第二番目の実施の形態]本発明による高
温ガスダクト用伸縮継手を発電プラントのガスタービン
からの排ガスが流通するダクトに適用した場合の第二番
目の実施の形態を図2を用いて説明する。図2は、伸縮
継手の概略構成図である。ただし、前述した第一番目の
実施の形態で説明した部分と同様な部分については、前
述した第一番目の実施の形態の説明で用いた符号と同一
の符号を図面中に記載することにより、その説明を省略
する。
【0033】図2に示すように、ダクト10の内周面に
は、対向する前記フランジ11間および当該ダクト10
の当該フランジ11近傍の内周面部分を覆うフローライ
ナ30が取り付けられており、当該フローライナ30
は、排ガス100の流通方向上流側のダクト10のフラ
ンジ11近傍の内周面を覆うフロントライナ31と、排
ガス100の流通方向下流側のダクト10のフランジ1
1近傍の内周面を覆うリアライナ32と、対向する前記
フランジ11の間を覆うセンタライナ33と、リアライ
ナ32の前記流通方向下流側の端部側を塞ぐエンドライ
ナ34とを備えてなっている。
【0034】フロントライナ31は、排ガス100の流
通方向上流側のダクト10の内周面に基端側がボルト3
5により固定されている。
【0035】リアライナ32は、排ガス100の流通方
向下流側のダクト10のフランジ11の対向面側に取付
部32aがボルト36により固定され、排ガス100の
流通方向上流側の端部側に凹状をなすように曲折された
係合部32bが形成されている。
【0036】センタライナ33は、前記流通方向上流側
の端部側がフロントライナ31の前記ダクト30との対
向面側で支承され、前記流通方向下流側の端部側にL字
状に曲折された差込部33aがリアライナ32の前記係
合部32b内に差し込まれている。
【0037】エンドライナ34は、排ガス100の流通
方向下流側のダクト10の内周面に基端側がボルト37
により固定され、リアライナ32の前記流通方向下流側
の端部側を塞ぐように前記流通方向上流側の端部側が当
該リアライナ32の上記ダクト30との対向面側で支承
されている。
【0038】つまり、フローライナ30は、フロントラ
イナ31とセンタライナ33との間およびリアライナ3
2とエンドライナ34との間がダクト10の軸心方向に
沿って自在に移動できると同時に、リアライナ32とセ
ンタライナ33との間がダクト10の径方向に沿って自
在に移動できるようになっているのである。
【0039】また、上記フローライナ30と前記ダクト
10とベローズ13とで包囲された空間には、断熱材1
7が充填されている。
【0040】つまり、本実施の形態では、前述した第一
番目の実施の形態の金網16、フローライナ18、遮風
板24、金属ブラシ25に代えて、ダクト10の軸方向
および径方向に収縮できるように複数に分割されると共
に、排ガス100の流通方向下流側を塞いだフローライ
ナ30により、対向する前記フランジ11間および前記
ダクト10のフランジ11の近傍の内周面を断熱材17
で覆うようにしたのである。
【0041】このため、このような伸縮継手において
は、ガスタービンから排ガス100が送出されてダクト
10内を流通し、当該ダクト10が温度変化によって膨
張すると、ベローズ13および断熱材17がフレキシブ
ルに変形すると共に、フローライナ30が軸方向および
径方向に熱伸長できるので、前述した第一番目の実施の
形態の場合と同様に、熱応力がダクト10に加わるよう
なことはなく、ダクト10の損傷等を防止することがで
きる。
【0042】また、発電プラントの作動停止の繰り返し
に伴う温度変化によって、フローライナ30のフロント
ライナ31をダクト10に固定するボルト35が次第に
緩くなって当該フロントライナ31の基端側とダクト1
0の内周面との間に隙間を生じてしまっても、フローラ
イナ30の内部に断熱材17が充填されていると共に、
リアライナ32の基端側がエンドライナ34により覆わ
れていることから、排ガス100が上記隙間からフロー
ライナ30の内部へ流入することを防止することができ
るので、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様
に、断熱材17のダクト10の内部への漏出を防止する
ことができると共に、排ガス100がフランジ11間に
入り込んでしまうことを確実に防止することができ、ベ
ローズ13の熱劣化を抑制することができる。
【0043】また、ダクト10のフランジ11近傍の内
周面部分が断熱材17により覆われていることから、ダ
クト10のフランジ11近傍の温度上昇を大幅に抑える
ことができ、ダクト10からの直接的な伝導熱量および
間接的な輻射熱量を非常に少なくすることができるの
で、ベローズ13への伝熱量を前述した第一番目の実施
の形態の場合よりもさらに少なくすることができ、ベロ
ーズ13の熱劣化をさらに抑制することができる。
【0044】したがって、本実施の形態によれば、前述
した第一番目の実施の形態の場合よりもベローズ13の
熱劣化をさらに抑制することができるので、前述した第
一番目の実施の形態の場合よりも保守点検等の頻度をさ
らに削減することができる。
【0045】なお、本実施の形態では、スペーサ20、
フィン21、フィン22、遮熱板23をそれぞれ設けた
が、排ガス100の温度や流量や流速等のような各種条
件等によっては、これら部材20〜23の中から適宜選
択して設けることも可能である。
【0046】また、前述した各実施の形態では、発電プ
ラントのガスタービンからの排ガスが流通するダクトに
適用した場合について説明したが、これに限らず、高温
のガスが流通するダクトであれば、前述した各実施の形
態の場合と同様にして適用することができる。
【0047】
【発明の効果】第一番目の発明による高温ガスダクト用
伸縮継手は、複数に分割されたダクトのフランジ間を覆
うように当該フランジ同士を連結する可撓性を有するベ
ローズと、前記ダクトの前記フランジ間に充填された断
熱材と、前記ダクトの前記フランジ間を覆うように前記
ダクトの内周面側に設けられたフローライナとを備えた
高温ガスダクト用伸縮継手において、前記フローライナ
と前記ダクトの内周面との間への高温ガスの流通を防止
するガス流入防止部材および前記ダクトから前記ベロー
ズへの伝熱を抑制する伝熱抑制部材のうちの少なくとも
一方を備えたことから、高温ガスによってダクトが高温
になっても、伝熱抑制部材により、ダクトからベローズ
への伝熱が抑制されたり、フローライナとダクトの内周
面との間に隙間を生じても、ガス流入防止部材により、
フローライナとダクトの内周面との間への高温ガスの流
通が防止されるので、ベローズの熱劣化を抑制すること
ができ、保守点検等の頻度を削減することができる。
【0048】第二番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第一番目の発明において、前記ガス流入防止
部材が、前記フローライナの前記高温ガスの流通方向下
流側に配設されて、当該フローライナと前記ダクトの内
周面との間を塞ぐブラシであるので、フローライナとダ
クトの内周面との間への高温ガスの流通を何ら問題なく
防止することが簡単にでき、第一番目の発明による効果
を簡単に得ることができる。
【0049】第三番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第一番目の発明において、前記ガス流入防止
部材が、前記フローライナの前記高温ガスの流通方向上
流側に配設されて、当該フローライナと前記ダクトの内
周面との隙間を遮る遮風板であるので、フローライナと
ダクトの内周面との間への高温ガスの流通を何ら問題な
く防止することが簡単にでき、第一番目の発明による効
果を簡単に得ることができる。
【0050】第四番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第一番目の発明において、前記伝熱抑制手段
が、前記ダクトの前記フランジに突設されたフィンであ
るので、ダクトからベローズへの伝熱を何ら問題なく抑
制することが簡単にでき、第一番目の発明による効果を
簡単に得ることができる。
【0051】第五番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第一番目の発明において、前記伝熱抑制手段
が、前記ダクトの外周面と前記フランジとの間を遮るよ
うに設けられた遮熱板であるので、ダクトからベローズ
への伝熱を何ら問題なく抑制することが簡単にでき、第
一番目の発明による効果を簡単に得ることができる。
【0052】第六番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第一番目の発明において、前記伝熱抑制手段
が、前記ダクトの前記フランジと前記ベローズとの当接
部分間に設けられた断熱性を有するスペーサであるの
で、ダクトからベローズへの伝熱を何ら問題なく抑制す
ることが簡単にでき、第一番目の発明による効果を簡単
に得ることができる。
【0053】第七番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、複数に分割されたダクトのフランジ間を覆う
ように当該フランジ同士を連結する可撓性を有するベロ
ーズと、前記ダクトの前記フランジ間に充填された断熱
材と、前記ダクトの前記フランジ間を覆うように前記ダ
クトの内周面側に設けられたフローライナとを備えた高
温ガスダクト用伸縮継手において、前記フローライナ
が、前記ダクトの軸方向および径方向に沿って収縮でき
るように複数に分割されると共に、高温ガスの流通方向
下流側を塞がれていることから、フローライナとダクト
の内周面との間に隙間を生じても、フローライナとダク
トの内周面との間への高温ガスの流通を防止することが
できるので、ベローズの熱劣化を抑制することができ、
保守点検等の頻度を削減することができる。
【0054】第八番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第七番目の発明において、前記フローライナ
が、高温ガスの流通方向上流側の前記ダクトに取り付け
られ、当該ダクトの前記フランジ近傍の内周面を覆うフ
ロントライナと、高温ガスの流通方向下流側の前記ダク
トに取り付けられ、当該流通方向上流側の端部側が凹状
に曲折されて当該流通方向下流側の前記ダクトの前記フ
ランジ近傍の内周面を覆うリアライナと、対向する前記
フランジ間を覆うように前記フロントライナと前記リア
ライナとの間に設けられ、高温ガスの流通方向上流側の
端部側が前記フロントライナに支承されると共に、高温
ガスの流通方向下流側の端部側が前記リアライナの高温
ガスの流通方向上流側の端部側内に差し込まれたセンタ
ライナと、高温ガスの流通方向下流側の前記ダクトに取
り付けられ、前記リアライナの高温ガスの流通方向下流
側の端部側を塞ぐエンドライナとを備えてなるので、フ
ローライナとダクトの内周面との間に隙間を生じても、
フローライナとダクトの内周面との間への高温ガスの流
通を防止することができるので、ベローズの熱劣化を抑
制することができ、保守点検等の頻度を削減することが
できる。
【0055】第九番目の発明による高温ガスダクト用伸
縮継手は、第一番目から第八番目の発明のいずれかにお
いて、前記ダクトの前記フランジ近傍の内周面部分を覆
うように断熱材が設けられていることから、ダクトのフ
ランジ近傍の温度上昇を大幅に抑えることができ、ダク
トからの直接的な伝導熱量および間接的な輻射熱量を非
常に少なくすることができるので、ベローズへの伝熱量
を少なくすることができ、ベローズの熱劣化を抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高温ガスダクト用伸縮継手の第一
番目の実施の形態の概略構成図である。
【図2】本発明による高温ガスダクト用伸縮継手の第二
番目の実施の形態の概略構成図である。
【図3】発電プラントのガスタービンからの排ガスが流
通するダクトに適用される従来の伸縮継手の一例の概略
構造図である。
【符号の説明】
10 ダクト 11 フランジ 12 取付座 13 ベローズ 14 座金 15 ボルト 16 金網 17 断熱材 18 フローライナ 19 ボルト 20 スペーサ 21,22 フィン 23 遮熱板 24 遮風板 25 金属ブラシ 30 フローライナ 31 フロントライナ 32 リアライナ 32a 取付部 32b 係合部 33 センタライナ 33a 差込部 34 エンドライナ 35〜37 ボルト 100 排ガス

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数に分割されたダクトのフランジ間を
    覆うように当該フランジ同士を連結する可撓性を有する
    ベローズと、 前記ダクトの前記フランジ間に充填された断熱材と、 前記ダクトの前記フランジ間を覆うように前記ダクトの
    内周面側に設けられたフローライナとを備えた高温ガス
    ダクト用伸縮継手において、 前記フローライナと前記ダクトの内周面との間への高温
    ガスの流通を防止するガス流入防止部材および前記ダク
    トから前記ベローズへの伝熱を抑制する伝熱抑制部材の
    うちの少なくとも一方を備えたことを特徴とする高温ガ
    スダクト用伸縮継手。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ガス流入防止部材が、前記フローライナの前記高温
    ガスの流通方向下流側に配設されて、当該フローライナ
    と前記ダクトの内周面との間を塞ぐブラシであることを
    特徴とする高温ガスダクト用伸縮継手。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記ガス流入防止部材が、前記フローライナの前記高温
    ガスの流通方向上流側に配設されて、当該フローライナ
    と前記ダクトの内周面との隙間を遮る遮風板であること
    を特徴とする高温ガスダクト用伸縮継手。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記伝熱抑制部材が、前記ダクトの前記フランジに突設
    されたフィンであることを特徴とする高温ガスダクト用
    伸縮継手。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記伝熱抑制部材が、前記ダクトの外周面と前記フラン
    ジとの間を遮るように設けられた遮熱板であることを特
    徴とする高温ガスダクト用伸縮継手。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記伝熱抑制部材が、前記ダクトの前記フランジと前記
    ベローズとの当接部分間に設けられた断熱性を有するス
    ペーサであることを特徴とする高温ガスダクト用伸縮継
    手。
  7. 【請求項7】 複数に分割されたダクトのフランジ間を
    覆うように当該フランジ同士を連結する可撓性を有する
    ベローズと、 前記ダクトの前記フランジ間に充填された断熱材と、 前記ダクトの前記フランジ間を覆うように前記ダクトの
    内周面側に設けられたフローライナとを備えた高温ガス
    ダクト用伸縮継手において、 前記フローライナが、 前記ダクトの軸方向および径方向に沿って収縮できるよ
    うに複数に分割されると共に、高温ガスの流通方向下流
    側を塞がれていることを特徴とする高温ガスダクト用伸
    縮継手。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記フローライナが、 高温ガスの流通方向上流側の前記ダクトに取り付けら
    れ、当該ダクトの前記フランジ近傍の内周面を覆うフロ
    ントライナと、 高温ガスの流通方向下流側の前記ダクトに取り付けら
    れ、当該流通方向上流側の端部側が凹状に曲折されて当
    該流通方向下流側の前記ダクトの前記フランジ近傍の内
    周面を覆うリアライナと、 対向する前記フランジ間を覆うように前記フロントライ
    ナと前記リアライナとの間に設けられ、高温ガスの流通
    方向上流側の端部側が前記フロントライナに支承される
    と共に、高温ガスの流通方向下流側の端部側が前記リア
    ライナの高温ガスの流通方向上流側の端部側内に差し込
    まれたセンタライナと、 高温ガスの流通方向下流側の前記ダクトに取り付けら
    れ、前記リアライナの高温ガスの流通方向下流側の端部
    側を塞ぐエンドライナとを備えてなることを特徴とする
    高温ガスダクト用伸縮継手。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれかにおいて、 前記ダクトの前記フランジ近傍の内周面部分を覆うよう
    に断熱材が設けられていることを特徴とする高温ガスダ
    クト用伸縮継手。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127246A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 排気ダクト
JP2012107717A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 伸縮継手構造
JP2012255449A (ja) * 2012-09-24 2012-12-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 排気ダクト
JP2014156813A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 排気ダクト及びタービン

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