JP2892403B2 - フラッシュx線管 - Google Patents

フラッシュx線管

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JP2892403B2
JP2892403B2 JP1295088A JP29508889A JP2892403B2 JP 2892403 B2 JP2892403 B2 JP 2892403B2 JP 1295088 A JP1295088 A JP 1295088A JP 29508889 A JP29508889 A JP 29508889A JP 2892403 B2 JP2892403 B2 JP 2892403B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、外囲器内に相対させて封入した陰極と陽極
との間隔を、外囲器の外部より調整可能な電界放出型の
フラッシュX線管に係わり、特に、陰極と陽極との間隔
を、真空気密が保持された外囲器の壁を貫通することな
く、外囲器の外部から任意に可変にして調整するのに好
適なフラッシュX線管に関する。
[従来の技術] フラッシュX線管は、一般にその外囲器が、液体(ト
ランス油等)を満たしたX線管容器内に浸漬されて使用
されるが、X線撮影時に被検部によっては、短波長でエ
ネルギの大きい、いわゆる線質の硬いスペクトルや、長
波長でエネルギの小さい、いわゆる線質の軟らかいスペ
クトルを使い分けることが好ましく、そのため出力X線
のスペクトルを変化させて撮影することが要求される。
この出力X線のスペクトルを変化させるのに上記従来の
フラッシュX線管においては、電源の電圧(X線管電
圧)を変化させて行い、高いX線管電圧で短い波長のス
ペクトルを、反対に低いX線管電圧で長い波長のスペク
トルが得られるようになっている。
しかし、最近になって上記陰極・陽極管の間隔を可変
にするものとして、X線管の外部からX線管内部の陰極
径を調整するX線装置が提案されている。(例えば特開
昭62-216198号公報)この装置のX線管は、外壁を形成
するステンレススチール製の金属容器内に、硬質ナイロ
ンで絶縁されたタングステン製で先端部が尖った棒状の
陽極と、モリブデン製の環状の陰極とを相対して配置
し、陽極の先端より発生されるパルスX線を、マイラー
窓,アルミニウム銅等の金属フィルターを通過させて、
パルスX線の照射野を鉛板絞りにより被写体の大きさに
合わせて決定する電界放出型のフラッシュX線管であ
る。この場合にX線管内は、前記金属容器に設けられて
いる真空引口に接続されたターボ分子ポンプの作動によ
り真空に保たれ、また、前記環状の陰極は、3等分され
ていて3つ爪のスクロールチャックに取り付けられてお
り、陰極径はパルスX線管の外部より金属容器壁を貫通
させて設けられた陰極径調整ハンドルを操作することに
より調整されるようになっている。この調整により陰極
の内径と陽極の間隔が変化する。陰極と陽極との間隔を
変化させることにより両極間のインピーダンスを変化さ
せ、X線エネルギ分布を変化させるようになっている。
そして両極間の間隔を広げた場合には短い波長でエネル
ギの大きい、すなわち線質の硬いスペクトルのX線が得
られる。
[発明が解決しようとする課題] 前記した如く、外囲器が液体(トランス油等)を満た
したX線管容器内に浸漬されて使用される従来のフラッ
シュX線管においては、X線撮影時に外囲器内の陰極・
陽極管の間隔調整手段が設けられていないことから、被
検部によって出力X線のスペクトルを変化させて撮影す
ることを要求される場合があっても変化させることがで
きず、従って最適の線質によるX線撮影ができない問題
点を有していた。
他方、前記特開昭62-216198号公報に記載されている
電界放出型のフラッシュX線管においては、陰極と陽極
との間隔調整が可能であるが、大気中で使用する場合で
も、また液体内に浸漬して使用する場合であっても種々
の問題点を有している。すなわち、陰極と陽極との間隔
調整は、金属容器内の陰極径を該金属容器の外部から調
整ハンドルを操作して行われるが、調整ハンドルの金属
容器を貫通する部分は、該調整ハンドルを回転自在に支
承する必要があるため真空気密が保持されなくなり、そ
のため前記真空引口に接続された真空ポンプを作動し続
けなければならず、X線管を真空ポンプから切り離すこ
とができない問題点を有していた。
なお、前記従来技術の実施例に示すように、陰極と陽
極との間の絶縁材に硬質ナイロンを使用した場合には、
耐熱性の関係から外囲器だけでなく陽極についても十分
な脱ガス処理が行えず、X線撮影中も常に真空ポンプを
作動させて真空度を維持しなければならない問題点も有
している。
一方、前記の如くX線管を真空ポンプから切り離すこ
とができないような場合には、金属容器内の真空度を所
定の真空度(約1.3×10-4Pa〜1.3×10-5Pa)以上に維持
するために、高真空用ポンプと該高真空用ポンプに接続
される低真空用ポンプとの2つのポンプを、フラッシュ
X線管にできるだけ近接させて配設する必要があるが、
このような構成はX線撮影時にフラッシュX線管と真空
ポンプとを同時に移動させねばならず、撮影系の大形化
を招いて操作性を低下させ被写体の撮影条件を制限しな
ければならない問題点をも有していた。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、外囲器内に
相対させて封入された陰極と陽極との間隔を、真空気密
が保持された外囲器の壁を貫通すること無く、任意に陰
極を移動させて調整することができる電界放出型のフラ
ッシュX線管を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、同軸上に間隔を
有して相対させた陰極と陽極とを真空気密に保たれた外
囲器内に封入し、前記陰極と陽極との間隔を外囲器の外
部より調整可能な電界放出型のフラッシュX線管におい
て、陽極との相対面と反対側の陰極の面に突設した磁性
材からなるロッドと、前記陰極の面と該面に相対する外
囲器壁の内面との間に介設された前記陰極の軸方向に撓
み可能なコイルばねと、外囲器の外部から前記ロッドを
コイルばねに抗して非接触で吸引し移動させる外囲器外
に設けられた電磁石とからなる陰極と陽極との間隔調整
手段を設けたことを特徴とする。
[作用] 上記のように構成したことにより、調整手段を作動さ
せると、その作動量に応じて外囲器内の陰極が陽極に対
して同時方向に移動させられる。この場合、陰極の移動
は、任意に所望の距離だけ行われるように、外囲器の外
部に設けられた調整手段により随時行われ、出力X線の
スペクトルを変化させることができる。特に本発明にお
いては、前記の調整手段を、外囲器外に設けた電磁石に
より、外囲器の外部から陰極に突設したロッドをコイル
ばねに抗して吸引し非接触で移動させる構成としたの
で、電磁石に対する電圧の調整のみで陰極の移動量を微
小に調整することが容易になる。
[実施例] 本発明の一実施例を第1図および第2図を参照して説
明する。第1図はフラッシュX線管の全体断面図、第2
図は第1図の主要部の拡大図である。図において、1は
真空気密に保たれた硬質ガラスと金属とからなる筒状の
外囲器、1aは外囲器1の端面を形成する壁、1bは壁1aよ
り外囲器1内に突出している円筒状のガイドである。2
は外囲器1内に封入された陰極、2aは陰極2を一体に支
持する円筒状の陰極ベースで、陰極2と陰極ベース2a
は、ガイド1bの外周に沿って移動することができるよう
になっている。3は外囲器1内に陰極2と同軸上に間隔
を有して相対して封入されている陽極、3aは陽極3の陰
極2側先端に固着された棒状のターゲット、4は陽極3
との相対面と反対側の陰極2の面、すなわち陰極ベース
2aの円筒内の底面に同時に突設された鉄材等の磁性材か
らなるロッド、5は陰極ベース2aの円筒部の内周とロッ
ド4の外周との間に嵌装されたコイルばねで、コイルば
ね5の一端側は陰極ベース2aの円筒内の底面に当接し、
他端側はガイド1bの端面に当接している。6は外囲器1
の外部からロッド4をコイルばね5に抗して非接触で吸
引して移動させる直流の電磁石で、ロッド4に近接した
位置の壁1a部に設置される。7は外囲器1の外周部に設
けられているX線の放射窓である。
上記構成において、電磁石6に印加する直流電圧を変
化させると、電磁石6の磁力が変化し、その磁力の大き
さによってロッド4の吸引移動量を変化させる。ロッド
4は陰極ベース2aおよび陰極2と一体になっているた
め、陰極2とターゲット3aとの間隔は、第2図の鎖線で
示すL1から実線で示すL2に変化する。この場合電磁石6
は、外囲器1の外部に設置され壁1aを介して非接触で陰
極2を移動させるから、外囲器1内の真空気密は全く損
なわれることがなく、一方、陰極2の移動は、電磁石6
に対する印加電圧が容易に所望の値に可変にできること
から、移動量を任意に微小に調整することが容易で、陽
極3(ターゲット3a)との間隔を自由に設定することが
でき、出力X線のスペクトルを変化させて被検部に応じ
て最適の画像を得ることができる。
[発明の効果] 本発明は、以上説明したように構成されているので、
外囲器内に相対させて封入された陰極と陽極との間隔
を、真空気密が保持された外囲器の壁を貫通すること無
く任意に陰極を移動させて調整することにより被検部に
応じた所望の出力X線のスペクトルにして最適の画像を
得ることができ、その場合、外囲器外に設けた電磁石に
より、外囲器の外部から陰極に突設したロッドをコイル
ばねに抗して吸引し非接触で移動させるので、電磁石に
対する電圧の調整のみで陰極の移動量を微小に調整する
ことを容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すフラッシュX線管の全
体断面図、第2図は第1図の主要部の拡大図である。 1……外囲器、1a……壁、1b……ガイド、2……陰極、
3……陽極、3a……ターゲット、4……ロッド、5……
コイルばね、6……電磁石。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−22331(JP,A) 特開 昭62−216198(JP,A) 特開 昭61−198597(JP,A) 特開 昭62−195837(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 35/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同軸上に間隔を有して相対させた陰極と陽
    極とを真空気密に保たれた外囲器内に封入し、前記陰極
    と陽極との間隔を外囲器の外部より調整可能な電界放出
    型のフラッシュX線管において、陽極との相対面と反対
    側の陰極の面に突設した磁性材からなるロッドと、前記
    陰極の面と該面に相対する外囲器壁の内面との間に介設
    された前記陰極の軸方向に撓み可能なコイルばねと、外
    囲器の外部から前記ロッドをコイルばねに抗して非接触
    で吸引し移動させる外囲器外に設けられた電磁石とから
    なる陰極と陽極との間隔調整手段を設けたことを特徴と
    するフラッシュX線管。
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JP5921153B2 (ja) * 2011-11-09 2016-05-24 キヤノン株式会社 放射線発生管および放射線発生装置
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