JP2892355B2 - 糊付機等の速度制御装置 - Google Patents

糊付機等の速度制御装置

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JP2892355B2 JP63233198A JP23319888A JP2892355B2 JP 2892355 B2 JP2892355 B2 JP 2892355B2 JP 63233198 A JP63233198 A JP 63233198A JP 23319888 A JP23319888 A JP 23319888A JP 2892355 B2 JP2892355 B2 JP 2892355B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、繊維工業における糊付機等の速度制御装
置、殊に機械の各段間に設定するストレッチが他の段間
において設定されるストレッチに影響されないように工
夫した糊付機等の速度制御装置に関する。
従来技術 繊維工業における糊付機等は、複数段の積極フィード
機構を縦続し、それに後続して巻取りビームを配設して
構成されている(第3図)。
すなわち、給糸クリールAから巻きほどかれる多数の
糸Y1、Y1…は、筬C1によって整列され、第1のフィード
ロールF1において合体されて糸シートYを形成し、糊付
けロールF2上で糊付けされた上、筬C2を経て熱風乾燥装
置Dに導かれる。糸シートYは、上下に複数枚に分割し
て熱風乾燥装置Dを通過させることにより、乾燥効率を
向上させることができる。
つづいて、糸シートYは、シリンダ乾燥機F3、F3…上
に巻き掛けられて所定水分率に仕上げ乾燥され、クーリ
ング装置CL、第2のフィードロールF4を経て巻取りビー
ムB上に巻き取られる。なお、シリンダ乾燥機F3、F3…
とクーリング装置CLとの間には、筬C3、ワキシング装置
Wが介装され、第2のフィードロールF4の前後には、筬
C4、C5が配設されており、各装置には、特に符号を付さ
ないガイドロールが付設されている。
第1のフィードロールF1、糊付けロールF2、シリンダ
乾燥機F3、F3…、第2のフィードロールF4は、すべて共
通の可変速モータMによって積極駆動されており、縦続
して配置される複数段の積極フィード機構を形成してい
る。ただし、シリンダ乾燥機F3、F3…は、可変速モータ
Mに直結され、3軸のものが同時に駆動されている一
方、他の積極フィード機構は、サイドシャフトSHと、個
別の無段変速機V1、V2、V3とを介し、可変速モータMに
連結されている。また、巻取りビームBは、他の可変速
モータMbを介し、糸シートYを一定張力で巻き取るよう
になっている。
糊付機等においては、巻取りビームBにおける巻取り
張力のみならず、積極フィード機構の各段間における糸
シートYの張力も厳密に所定値に維持する必要があり、
その値は、糊付けロールF2における湿潤による伸びや、
熱風乾燥装置D、シリンダ乾燥機F3、F3…における乾燥
による縮み等を考慮して、各段間ごとに、糸シートYの
品種や、使用する糊材の種類、量等に起因する最適値が
存在する。そこで、無段変速機V1、V2…を介してシリン
ダ乾燥機F3、F3…以外の各段の駆動周速を変更すること
により、積極フィード機構の各段間における糸シートY
の張力を調節することができ、このとき、互いに隣接す
る1組の積極フィード機構の周速比をストレッチと定義
する。なお、各段間のストレッチは、無段変速機V1、V2
…の変速比を変更することにより任意に設定することが
できる。
発明が解決しようとする課題 かかる従来技術によるときは、特定の段間におけるス
トレッチを変更するために無段変速機Vi(i=1、2
…)の変速比を変えると、その影響が他の段間における
ストレッチにまで影響するために、操作条件の設定作業
が極めて煩雑であるという問題があった。すなわち、い
ま、シリンダ乾燥機F3、F3…に対する糊付けロールF2の
ストレッチがST23となるように無段変速機V2の変速比を
定め、糊付けロールF2に対する第1のフィードロールF1
のストレッチがST12となるように無段変速機V1の変速比
を定めると、第1のフィードロールF1、糊付けロールF
2、シリンダ乾燥機F3、F3…の各周速をv1、v2、v3とし
て、 v2/v1=1+ST12 v3/v2=1+ST23 である。
一方、第1のフィードロールF1、糊付けロールF2は、
それぞれ無段変速機V1、V2を介して可変速モータMに連
結されており、シリンダ乾燥機F3、F3…は可変速モータ
Mに直結されているから、 v1=k1v3 v2=k2v3 である(ただし、k1、k2は、無段変速機V1、V2の変速比
によって決まる比例定数)。よって、 k2/k1=1+ST12 1/k2=1+ST23 となり、ストレッチST23を変更するために無段変速機V2
の変速比を変更すると、それに連動して比例定数k2が変
わり、ストレッチST12を一定に保つために、無段変速機
V1の変速比をも併せて変更する必要がある。
また、以上の問題は、それぞれ個別の可変速モータに
よって各段の積極フィード機構を単独駆動するとき、共
通の基準速度設定信号と、各段におけるストレッチ信号
とによって各段の可変速モータを速度制御する場合であ
っても、全く同様である。
かかる不都合を避けるために、無段変速機V1は、可変
速モータMに連結するに代えて、糊付けロールF2の駆動
軸に連結する方法も考えられる。しかしながら、かかる
縦続構成をとると、無段変速機V2は、糊付けロールF2、
第1のフィードロールF1の双方を駆動しなければなら
ず、所要容量が過大となって経済的に著るしく不利であ
る。また、可変速モータMと第1のフィードロールF1と
の間に2基の無段変速機V1、V2が直列に介装されること
により、それらの機械的バックラッシが加算され、特に
機械の加減速時において可変速モータMと第1のフィー
ドロールF1との間に無視できない応答遅れが発生する。
また、それぞれ個別の可変速モータによって各段の積
極フィード機構を単独駆動し、糊付ロールF2はシリンダ
乾燥機F3、F3…の周速に対して、また、第1のフィード
ロールF1は糊付ロールF2の周速に対して、それぞれ所定
のストレッチが得られるように駆動する方法も考えられ
るが、このような構成は、各段の積極フィード機構が順
に時系列的に制御されるから、各段における応答遅れが
累積し、全体としての制御性が大きく損われてしまう。
そこで、この発明の目的は、共通の可変速モータと個
別の無段変速機とにより、または、個別の可変速モータ
により、各段の積極フィード機構を駆動する場合におい
て、各段間におけるストレッチを独立に設定調節し得る
ように工夫された糊付機等の速度制御装置を提供するこ
とにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、少な
くとも3段以上に縦続する積極フィード機構の各段に速
度制御ユニットを付設してなり、基準段の速度制御ユニ
ットは、速度設定器からの基準速度設定信号によって作
動し、基準段に隣接する各段の速度制御ユニットは、基
準段に対するストレッチを設定するストレッチ設定器か
らのストレッチ信号によって作動し、基準段に隣接しな
い各段の速度制御ユニットは、基準段に近い側の隣接段
に対するストレッチを設定するストレッチ設定器からの
ストレッチ信号と、基準段に近い側の隣接段における最
終ストレッチ信号とによって作動することをその要旨と
する。
なお、基準段以外の各段の速度制御ユニットには、速
度設定器からの基準速度設定信号を配信してもよい。
また、所要駆動容量が最大の積極フィード機構を基準
段として選定することができる。
ただし、基準段とは、各段の積極フィード機構のう
ち、機械全体の運転速度の基準を与える段をいう。ま
た、最終ストレッチ信号とは、当該段から基準段までの
各段間におけるストレッチを示す各段のストレッチ信号
の積に相当する信号をいう。
作用 かかる発明の構成によるときは、基準段は、基準速度
設定信号によって速度制御されるから、その速度は、他
の段において設定されるストレッチの影響を受ける余地
がない。また、基準段に隣接する各段は、ストレッチ設
定器からのストレッチ信号によって速度制御されるの
で、その速度は、同様に、他の段において設定されるス
トレッチの影響を受けることがない。さらに、基準段に
隣接しない各段は、ストレッチ設定器からのストレッチ
信号と、基準段に近い側の隣接段における最終ストレッ
チ信号とによって速度制御されるので、同様に、他の段
において設定されるストレッチの影響を受けることがな
い。隣接段における最終ストレッチ信号は、隣接段から
基準段までの各段間におけるストレッチを総合する信号
であるからである。
ただし、このときの積極フィード機構は、共通の可変
速モータによって駆動する基準段と、個別の無段変速機
を介して共通の可変速モータに連結する基準段以外の各
段とから構成するものとする。
基準段以外の各段の速度制御ユニットに基準速度設定
信号を配信しても、全く同様の制御を実現することがで
きる。ただし、このときの積極フィード機構は、基準段
を含む各段をそれぞれ個別の可変速モータによって駆動
するものとする。
最大所要駆動容量の積極フィード機構を基準段に選定
すれば、最大容量の速度制御ユニットを最もシンプルに
構成することができ、全体信頼性を容易に向上させるこ
とができる。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
糊付機等の速度制御装置は、少なくとも3段以上に縦
続する積極フィード機構の各段に速度制御ユニット10、
20…を付設してなる(第1図)。
糊付機等は、糸Y1、Y1…から形成される糸シートYの
走行方向に沿って、第1のフィードロールF1、糊付けロ
ールF2、熱風乾燥装置D、シリンダ乾燥機F3、F3…、ク
ーリング装置CL、第2のフィードロールF4と、巻取りビ
ームBとを配列してなる。第1のフィードロールF1 、
糊付けロールF2、シリンダ乾燥機F3、F3…、第2のフィ
ードロールF4は、縦続する複数段の積極フィード機構を
形成し、それぞれ個別の可変速モータM1、M2…によって
単独駆動され、巻取りビームBは、図示しない巻取り制
御装置を有する可変速モータMbによって駆動されてい
る。また、糊付機等には、これらの主要部材の他、糸シ
ートYを整列させるための筬や、糸シートYの走行方向
を規制するためのガイドロール等が適宜配設されている
ものとする。
シリンダ乾燥機F3、F3…は、機械全体の運転速度の基
準を与える基準段として選定されており、可変速モータ
M3は、加合せ点31、制御増幅器32からなるシンプルな速
度制御ユニット30によって速度制御されている。ただ
し、加合せ点31の加算端子、減算端子には、それぞれ速
度設定器90からの基準速度設定信号S、可変速モータM3
の速度を検出する速度センサG3からの速度信号S3が入力
されている。
速度設定器90は、高速速度設定器91Hと、低速速度設
定器91Sと、ランプ発生器92とを備え、前2者は、後者
に対し、それぞれ高速運転時、低速運転時に閉となるリ
レー接点H、Sを介して切換え接続されている。ランプ
発生器92は、機械の加減速時における速度勾配を設定す
るものであり、その出力は、基準速度設定信号Sとなっ
ている。なお、基準速度設定信号Sは、基準段以外の各
段の速度制御ユニット10、20、40に配信されている。
基準段に隣接する各段を形成する糊付けロールF2、第
2のフィードロールF4に対する速度制御ユニット20、40
は、それそれ掛算器51、加合せ点52、制御増幅器53から
なる速度制御器50と、当該段において、基準段であるシ
リンダ乾燥機F3、F3…に対するストレッチST23、ST34を
設定するストレッチ設定器21、41とを備えている。すな
わち、可変速モータM2、M4の速度を検出する速度センサ
G2、G4からの速度信号S2、S4は、加合せ点52、52の各減
算端子に接続されており、掛算器51、51には、速度設定
器90からの基準速度設定信号Sと、ストレッチ設定器2
1、41の各出力とが入力され、掛算器51、51の出力は、
加合せ点52、52の各加算端子に接続されている。
基準段に隣接しない段を形成する第1のフィードロー
ルF1に対しては、速度制御ユニット20、40におけると同
様に、速度制御器50、ストレッチ設定器11、演算器12か
らなる速度制御ユニット10が付設されている。ストレッ
チ設定器11は、基準段に近い側の隣接段、すなわち糊付
けロールF2に対するストレッチST12を設定するものと
し、演算器12には、ストレッチ設定器11、21の各出力が
入力され、演算器12の出力は、速度設定器90からの基準
速度設定信号Sとともに速度制御器50の掛算器51に入力
されている。なお、演算器12に入力されるストレッチ設
定器21の出力は、基準段に隣接しない段に対し、基準段
に近い側の隣接段における最終ストレッチ信号St2とな
っている。
今、各速度制御ユニット10、20…を作動させてリレー
接点Sを閉じると、基準速度設定信号Sは、低速速度設
定器91Sによって設定される低速目標速度に向け、ラン
プ発生器92によって設定される速度勾配に従って上昇す
る。そこで、可変速モータM3は、速度制御ユニット30を
介し、基準速度設定信号Sに追随するようにして起動
し、加速される。次いで、適当な直にリレー接点Sを開
くと同時にリレー接点Hを閉じれば。基準速度設定信号
Sは、高速速度設定器91Hによって設定される高速目標
速度に向けて上昇し。可変速モータM3は、これに追随す
るととこに、高速目標速度の達成後、その運転速度を維
持することができる。すなわち、シリンダ乾燥機F3、F3
…は、可変速モータM3により、速度設定器90からの基準
速度設定信号Sに従って運転される。
シリンダ乾燥機F3、F3…に隣接する糊付けロールF2
は、ストレッチ設定器21からのストレッチ信号によって
基準速度設定信号Sを補正して速度制御される。すなわ
ち、いま、ストレッチ設定器21に設定されるストレッチ
ST23とするとき、ストレッチ信号の大きさが1/(1;ST2
3)になるものとすれば、掛算器51の出力は、ストレッ
チ信号によって基準速度設定信号Sを補正した値とな
り、糊付けロールF2の周速v2は、シリンダ乾燥機F3、F3
…の周速v3に対し、 v2=v3(1+ST23) を得ることができる。
第2のフィードロールF4についても全く同様であっ
て、その周速V4は、ストレッチ設定器41によって設定さ
れるストレッチST34に従い、 v4=v3/(1+ST34) を得ることができる。
基準段に隣接しない段である第1のフィードロールF1
に対しては、同様に、ストレッチ設定器11からのストレ
ッチ信号が1/(1+ST12)であり、演算器12が実質的に
掛算器であるとすれば、演算器12は、1/((1+ST12)
(1+ST23)を出力することができ、第1のフィードロ
ールF1の周速v1として、 v1=v3+((1+ST12)(1+ST23)) =v2/(1+ST12) を実現することができる。すなわち、第1のフィードロ
ールF1の周速v1は、基準段に近い側の隣接段である糊付
けロールF2に対してストレッチST12を有し、他の段間に
設定されるストレッチST23の影響を自動的に消去するこ
とができる。
なお、以上の説明において、各段における周速vi(i
=1、2…)は、当該段における可変速モータMiの回転
数ni(i=1、2…)に比例する。そこで、比例定数ki
(i=1、2…)として、vi=kiniの換算は、速度制御
器50の内部において適宜実行すればよい。
また、第1図において、基準速度設定信号Sは、アナ
ログ信号に代えてパルス列信号とし、その大きさをパル
ス周期によって表現してもよい。そのとき、掛算器51、
51…は、いわゆる比率設定器とし、基準速度設定信号S
のパルス列から所定比率のパルスを間引きすることによ
り、基準速度設定信号Sに対する1/(1+STij)(i=
1、2…、j=1、2…、i≠j)の補正計算を容易に
実行することができる。
他の実施例 糊付機等は、基準段であるシリンダ乾燥機F3を共通の
可変速モータMに直結し(第2図)、他の各段は、サイ
ドシャフトSH、個別の無段変速機Vi(i=1、2、4)
を介し、可変速モータMに連結して構成することができ
る。無段変速機Viは、操作モータSMi(i=1、2、
4)を介して変速比を設定変更し得るものとし、各操作
モータSMiは、各段に付設する速度制御ユニット10、2
0、40の制御器54に連結されている。ただし、速度制御
ユニット10、20、40は、前実施例における速度制御器50
に代えて制御器54を使用するものとし、制御器54は、そ
の入力信号の大きさに対応して操作モータSMiを駆動設
定するものとする。
可変速モータMと、これに直結するシリンダ乾燥機F3
は、基準段として選定されており、速度設定器90からの
基準速度設定信号Sによって速度制御される。
基準段に隣接する糊付けロールF2、第2のフィードロ
ールF4は、それぞれサイドシャフトSHと、個別の無段変
速機V2、V4とを介して可変速モータMに連結されている
から、無段変速機V2、V4の変速比を適当に選定すること
により、基準段の周速v3に対し、ストレッチST23、ST34
を有する周速v2、V4による運転が可能である。すなわ
ち、 v2=v3/(1+ST23) v4=v3/(1+ST34) となるように、ストレッチ設定器21、41に設定するスト
レッチST23、ST34を使用して、制御器54、54、操作モー
タSM2、SM4により無段変速機V2、V4の変速比を設定制御
すればよい。
基準段に隣接しない第1のフィードロールF1におい
て、ストレッチ設定器11は、基準段に近い側の隣接段で
ある糊付けロールF2に対するストレッチST12を設定す
る。よって、演算器12は、前実施例と同様にして、1/
((1+ST12)(1+ST23))を出力することができ
る。したがって、第1のフィードロールF1の周速v1は、 v1=v3/((1+ST12)(1+ST23)) =v2/(1+ST12) となり、他の段間のストレッチST23の影響を消去して周
速v1を設定することができる。
第1のフィードロールF1の上流側に、さらに他の積極
フィード機構Fnを設置することもできる(第2図の二点
鎖線)。この積極フィード機構Fnに対しても、基準段に
隣接しない段における積極フィード機構、すなわち第1
フィードロールF1に対すると同様の速度制御ユニットN
を設け、基準段に近い側の隣接段である第1のフィード
ロールF1の速度制御ユニット10から、当該隣接段におけ
る最終ストレッチ信号St1を引き出して演算器n2に入力
することにより、ストレッチ設定器n1によって設定され
るストレッチ信号を最終ストレッチ信号St1によって補
正して作動させることができる。すなわち、積極フィー
ド機構Fnの周速vnは、 vn=v3/((1+STn1)(1+ST12)(1+ST23) =v1/(1+STn1) となり、他の段間におけるストレッチST12、ST23の影響
を消去して周速vnを設定することができる。
以上の説明は、第1のフィードロールF1の上流側また
は第2のフィードロールF4の下流側に、それぞれ複数段
の積極フィード機構を配設するときにも全く同様に成立
するから、このシステムは、任意数の積極フィード機構
を縦続する場合に拡張適用することができる。また、そ
のときの各段の積極フィード機構は、第1図にならっ
て、各段を個別の可変速モータMiによって単独駆動する
ものであってもよい。
なお、第2図の実施例において、可変速モータMに直
結する段は、縦続する複数段の積極フィード機構のう
ち、所要駆動容量が最大のものに選定することにより、
無段変速機Viの最大容量を小さく抑えることが可能であ
る。また、以上の各実施例において、基準段は、所要駆
動容量が最大の積極フィード機構に選定するのがよい。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、積極フィー
ド機構の各段に速度制御ユニットを付設し、基準段の速
度制御ユニットは、基準速度設定信号によって作動し、
基準段に隣接する各段の速度制御ユニットは、ストレッ
チ設定器からのストレッチ信号によって作動し、基準段
に隣接しない各段の速度制御ユニットは、ストレッチ設
定器からのストレッチ信号と基準段に近い側の隣接段に
おける最終ストレッチ信号とによって作動することによ
って、共通の可変速モータにより基準段を駆動し、個別
の無段変速機を介して基準段以外の各段を共通の可変速
モータに連結する場合において、各段におけるストレッ
チは、当該段以外において設定されるストレッチの影響
を消去することができるので、各段間におけるストレッ
チを独立して設定調節することができ、機械の操業条件
の設定作業を著るしく簡素化することができるという優
れた効果がある。
なお、基準速度設定信号を基準段以外の各段の速度制
御ユニットに配信することによって、各段を個別の可変
速モータにより駆動する場合において、同様の効果を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例を示す全体系統説明図である。 第2図は他の実施例を示す第1図相当図である。 第3図は糊付機等の構成図である。 S……基準速度設定信号 St1、St2……最終ストレッチ信号 10、20…40、N……速度制御ユニット 11、21…41、n1……ストレッチ設定器 90……速度設定器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−118942(JP,A) 特開 昭56−73156(JP,A) 特開 昭59−216943(JP,A) 特開 平1−117162(JP,A) 特開 平2−61160(JP,A) 特開 平2−154055(JP,A) 実開 昭60−97791(JP,U) 特公 昭53−12611(JP,B2) 特公 昭48−12454(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06B 3/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも3段以上に縦続する積極フィー
    ド機構の各段に速度制御ユニットを付設してなり、基準
    段の前記速度制御ユニットは、速度設定器からの基準速
    度設定信号により作動し、基準段に隣接する各段の前記
    速度制御ユニットは、基準段に対するストレッチを設定
    するストレッチ設定器からのストレッチ信号によって作
    動し、基準段に隣接しない各段の前記速度制御ユニット
    は、基準段に近い側の隣接段に対するストレッチを設定
    するストレッチ設定器からのストレッチ信号と、基準段
    に近い側の隣接段における最終ストレッチ信号とによっ
    て作動することを特徴とする糊付機等の速度制御装置。
  2. 【請求項2】基準段以外の各段の前記速度制御ユニット
    には、前記速度設定器からの基準速度設定信号を配信す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の糊付機
    等の速度制御装置。
  3. 【請求項3】所要駆動容量が最大の積極フィード機構を
    基準段として選定することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項または第2項記載の糊付機等の速度制御装置。
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