JP2892118B2 - 幌式サンルーフ装置 - Google Patents

幌式サンルーフ装置

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JP2892118B2
JP2892118B2 JP20647290A JP20647290A JP2892118B2 JP 2892118 B2 JP2892118 B2 JP 2892118B2 JP 20647290 A JP20647290 A JP 20647290A JP 20647290 A JP20647290 A JP 20647290A JP 2892118 B2 JP2892118 B2 JP 2892118B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、乗用自動車等の車輌に装備される幌式サン
ルーフ装置に関する。
(従来の技術) キャンバストップと呼称される幌式サンルーフ装置
は、屋根の開口部を開閉する幌を、開口部の後部の固定
部材とその前方の前カバーとに装着し、前カバーの後方
に少なくとも1本の支持骨材を配置し且つそれらを開口
部の左右側方のガイドレールに前後摺動自在に係合し、
前カバー及び支持骨材の各後方にリンクを介して浮上骨
材を浮上り可能に連結して構成されている。
そして、浮上骨材を浮上らせる手段として、リンクを
引張りスプリングで上向き付勢したり、前カバーの後方
移動によってリンクをカム溝で上動させたりする構成が
採られている。
(発明が解決しようとする課題) 前記幌は前カバーを前後移動することによって開閉さ
れるものであるため、前記従来技術の構成では、各浮上
骨材とその後方の支持骨材等とが連結されていないた
め、幌は前側から折畳まれたり、全体的又は不特定位置
から折畳まれることがあり、開口部を前部と同時に後部
を換気可能にしたり、幌の後部から順序良く折畳むとい
うことが困難であった。
本発明は、幌閉鎖状態から前カバーを後方移動する
と、幌後部から順番に折畳まれ、開口部の前部を開放す
ると後部の換気も可能になるようにした幌式サンルーフ
装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明における課題解決のための具体的構成は、屋根
1の開口部2を開閉する幌20を、開口部2の後部の固定
部材とその前方の前カバー19とに装着し、前カバー19の
後方に少なくとも1本の支持骨材28を配置し且つそれら
を開口部2の左右側方のガイドレール11に前後摺動自在
に係合し、前カバー19及び支持骨材28の各後方にリンク
31を介して浮上骨材29を浮上り可能に連結した幌式サン
ルーフ装置において、 前記各浮上骨材29はその後方の支持骨材28及び固定部
材と夫々連結部材32を介して連結され、ガイドレール11
にはその前部から最後部の浮上骨材29の前方まで前側の
浮上骨材29を前後摺動自在に係合するガイド溝13が形成
されていることである。
(作用) 幌20閉鎖状態で、前カバー19及び支持骨材28はガイド
レール11の第1ガイド溝12に係合され、最後部浮上骨材
29以外の前側浮上骨材29は第2ガイド溝13に係合してい
る。
前カバー19を後方移動すると、その移動力はリンク31
及び連結部材32を介して最後部浮上骨材29に伝達され、
これに一端が連結されているリンク31及び連結部材32
は、他端が一端より下位に位置するため、又はリンク31
を上方へ付勢するスプリングによって、浮上骨材29に浮
上がらせる力を発生する。これにより、開口部2は前部
が前カバー19によって開放され、後部が浮上がった浮上
骨材29によって換気可能になる。
更に前カバー19を後方移動すると、支持骨材28及び浮
上骨材29が全体的に後方移動し、第2ガイド溝13の後端
に達した浮上骨材29から順番に浮上がり、幌20は後部か
ら順次折畳まれる。
幌20の折畳み部分では、浮上骨材29から後側の連結部
材31の連結点間距離Lが収縮するため、後方傾斜姿勢と
なり、風の抵抗が減少する。
連結部材31の弾発部材57は前後部材55,56を伸張方向
に弾発し、幌20の折畳み部分では後方傾斜姿勢の状態で
たるみを無くし、幌20の水平部分では前後方向の張りを
与え、風の抵抗及びバタ付きを減少する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第1〜10図において、1は乗用自動車等の中高形状の
屋根で、平面視略矩形状の外部開口部2が形成され、こ
の外部開口部2を開閉する幌式サンルーフ装置3が取付
けられている。
4はサンルーフ装置3のフレームで、外周部に雨樋部
5が形成され、中央部に外部開口部2より小面積の内部
開口部6を有し、内部開口部6の後部と後部雨樋部との
間にはルーバ7が形成され且つサンルーフ装置3の駆動
装置8が配置されている。このフレーム4は外周上縁を
屋根1下面に当接し、屋根下面に固定のブラケット9に
着脱可能に取付けられている。ルーバ7は左右2箇所又
は横長のものを1箇所に形成されている。
11は外部開口部2の左右側部に前後方向に配設された
ガイドレールで、フレーム4上に取付けられており、こ
のガイドレール11には第1ガイド溝12、第2ガイド溝1
3、ケーブル溝14が夫々形成されている。
第1、第2ガイド溝12,13の一方(第1ガイド溝12)
にはスライダ15のシュー18が前後方向摺動自在に係合さ
れ、このスライダ15に取付けたケーブル連結体16は駆動
装置8によってケーブル溝14内で押引動されるケーブル
17に連結されている。
左右スライダ15には前カバー19が固定され、この前カ
バー19は幌20の前部を装着し、下面に前下方へ延設され
た雨樋部材21を取付けている。
22は外側開口部2の前部に配置されたデフレクタで、
前端の横軸23がフレーム4又は屋根1に枢支され、中途
部に連結した引下げリンク24の後端がガイドレール11の
第1、第2ガイド溝12,13の内、スライダ15が係合して
いない方(第2ガイド溝13)に前後動自在に係合してい
る。
前記デフレクタ22は図外の付勢手段によって、上方に
突出するように付勢されており(第2、3図状態)、ス
ライダ15の前方移動によって、雨樋部材21が引下げリン
ク24を押下げることにより、外部開口部2内に収納でき
るように構成されている(第1、4図状態)。尚、引下
げリンク24の押下げは、スライダ15又は前カバー19にア
ームを設け、このアームの先端に設けたコロを引下げリ
ンク24に当接させることによって構成しても良い。
前記幌20は可撓性材料で形成され、伸張、折畳みによ
って、外側開口部2を開閉する。但し、外側開口部2の
前部はデフレクタ22によって開閉されるが、このデフレ
クタ22を幌20より下側に配置し、幌20で外側開口部2の
前部まで開閉するように構成しても良い。
この幌20の後部は後カバー26に装着されており、この
後カバー26は左右ガイドレール11の後部に固定された取
付体27に固定されている。この幌20の後部又は後カバー
26は屋根1又はフレーム4に装着することもでき、外側
開口部2の後部の固定部材に装着しておけば良い。後カ
バー26、取付体27等が固定部材となっている。
前後カバー19,26の間には複数本の支持骨材28と浮上
骨材29とが交互に配置されている。前カバー19に固定の
スライダ15とその後方の浮上骨材29及び支持骨材28とそ
の後方の浮上骨材29とは、前後端がピン30を介して枢支
されたリンク31で連結されており、各浮上骨材29とその
後方の支持骨材28及び取付体(固定部材)27とは連結部
材32を介して連結されている。
前記支持骨材28は第5、6図に示すように、パイプ又
は丸棒で両端が偏平状に形成された中央骨34と、平板で
形成された両端骨35と、中央骨34の両端下部に固着され
ていて各端骨35をリベット又は溶接で固着した門形ブラ
ケット36とを有している。
支持骨材28は横長の骨材となっていて、その両端骨35
が幌20の左右両側の袋部37に挿入されて、幌20の横方向
の張りを与えており、幌20が折畳まれるときの折目を形
成する。この折目は第3図に示すように、支持骨材28の
前後方向中央よりも若干後方側に位置することになるた
め、前記端骨35は第6図に示すように、平面視において
への字状に折曲されている。
各端骨35と門形ブラケット36との間には上方開放のリ
ンク連結空間38を形成する凹状部39が形成されており、
このリンク連結空間38内にリンク31及び連結部材32の各
一端部が挿入され、ピン30で凹状部39に枢支連結されて
いる。凹状部39は支持骨材28の左右端部より中央側に位
置している。
前記門形ブラケット36の下部の一端には、第1ガイド
溝12内を摺動するシュー40が設けられ、下部他端には裏
布41の端部を掛止める掛止部42が形成されている。
前記端骨35と門形ブラケット36とは、第11図に示すよ
うに、1枚の板材で一体成形し、中央に凹状部39を形成
してリンク連結空間38を形成し、凹状部39の下面にシュ
ー40を取付ける板材43を溶着して構成しても良い。
リンク連結空間38が上方に開放されていることは、幌
折畳み時にリンク31及び連結部材32がピン30の上側まで
回動可能になることであり、また前方側のリンク31が入
り込み可能になることであり、第3図に示すように、支
持骨材28、スライダ15及び取付体27が略密着する状態ま
で、幌20を折畳むことができ、幌折畳み時の外部開口部
2の開放面積が大きくなる。
浮上骨材29はパイプ又は丸棒の両端部を長く偏平状に
形成し、その両端を幌20の袋部37に挿入して、幌の横方
向の張りを与えている。この浮上骨材29は両端近傍の下
面に門形ブラケット45と小ブラケット46とを有し、門形
ブラケット45には下部一端に第2ガイド溝13内を摺動す
るシュー47が設けられ、下部下端には裏布41用の掛止部
48が形成されている。門形ブラケット45と小ブラケット
46とでピン30が支持され、このピン30にリンク31及び連
結部材32の各一端が枢支されている。
前記支持骨材28及び浮上骨材29の左右方向中央部には
筒状のスポンジ体が嵌合され、それに筒状布が嵌合さ
れ、その筒状布に裏布41が取付けられている。裏布41の
前後部は前後カバー19,26に装着され、幌20と相挨って
袋状幌カバーを構成している。
幌20は1枚の布材を、両側を内側に折曲げて袋状に形
成し、各骨材28,29に対応する部分の前後を溶着して袋
部37を形成しており、左右外縁部にはテンションケーブ
ル51が挿通されている。このテンションケーブル51は前
後端が前後カバー19,26に連結されており、一方のカバ
ーとの間には引張りスプリングが設けられることもあ
る。
前記テンションケーブル51は、前カバー19を前方移動
して外側開口部2閉鎖のために幌20を伸張したときに、
直線状に張られる。屋根1は前後から中央へ中高状であ
るので、前後カバー19,26間で幌20の両側部は全骨材28,
29と共に屋根1側に押圧され、第5、7図に示すよう
に、フレーム4外側部のウエザーストリップ52と当接し
て、雨水の浸入を防止するものである。
テンションケーブル51は各骨材28,29より外側方に位
置し、幌20の側部は下方へ折曲り可能となっており、屋
根1にはこの折曲りを可能にするために前後方向に長い
溝53が形成されている。
従って、テンションケーブル51は伸張時に溝53に入
り、全骨材28,29の端部を引下げ、幌20の端部をウエザ
ーストリップ52を当接して、幌20側方からの雨水の浸入
を防止し、幌20開閉時に弛緩して、幌20がウエザースト
リップ52に摺接するのを減少する。
前記幌20は折畳まれた際、第3図に示すように、後方
傾斜姿勢になることが、風の抵抗を少なくする上で必要
であり、その場合、浮上骨材29から前後のリンクの長さ
が異なる。そのため、従来においては、リンク31のみ設
けて浮上骨材29とその後方の支持骨材28及び取付体27と
連結していなかったが、ここでは、連結点間距離が伸縮
自在な連結部材32を用いて連結している。
第1〜3、8図に示す連結部材32は、浮上骨材29に枢
支連結されている前部材55と、支持骨材28又は取付体27
に枢支連結されている後部材56と、両部材55,56間の弾
発部材57とを有しており、前部材55には後部材56を伸縮
自在に挿入する筒体58が設けられている。弾発部材57は
コイルバネで形成されている。尚、筒体58は後部材56に
固定しても良く、筒体58内に挿入される部材に、筒体58
からの抜出しを阻止する手段を講じておくことが好まし
い。前記連結部材32は前後部材55,56が伸縮することに
よって連結点(ピン30,30間距離)Lが伸縮し、弾発部
材57によって伸張方向に付勢されている。
第12図に示した連結部材32Aの第1変形例は、前部材5
5の筒状後部55aに後部材56が嵌合し、筒状後部55a内に
挿入されたコイルバネ製弾発部材57の後部が後部材56と
当接し、前部材55の筒状後部55aより前方に形成した長
孔59にピン60が挿通され、このピン60が後部材56に取付
けられていて、抜出し阻止手段となっている。
第13図に示す第2変形例の連結部材32Bは、リンク31
と同じ1本のリンクで形成され、その両端のピン30と嵌
合する孔の内の一方を長孔61に形成し、両端のピン30間
距離Lを長短に変更して、連結部材32Bの長さを擬似的
に伸縮できるようにしている。
第14、15図に示す第3変形例の連結部材32Cは、前後
部材55,56の一方に前後1対のS字状溝62を形成し、他
方に各S字状溝62に挿通するガイドピン63を固定してお
り、ガイドピン63がS字状溝62内で働くことにより、伸
縮可能となっている。そして浮上骨材29がガイドレール
11に案内されて後方移動するとき、ガイドピン63がS字
状溝62の中途の段部64に当接することにより、大きく収
縮することなくその後方の支持骨材28を押動し、幌20の
中途部の浮上りを少なくしている。
第16,17図に示す第4変形例の連結部材32Dは、断面コ
字形の前後部材55,56を対向嵌合し、2本のピン65で止
めており、リンク31′も同一構成になっている。
即ち、連結部材32Dとリンク31′とを略同一構造に形
成し、リンク31′側はピン65をかしめて前後部材55,56
(但し、上下関係は連結部材32Dとは逆)を固定し、連
結部材32D側は前後部材55,56の一方にピン65と相対移動
する長孔66を形成して、伸縮可能にしている。
前記リンク31′及び連結部材32はピン30に嵌合する孔
68が中途部の中心線69から互いに逆方向にずれて形成さ
れている。これは、幌20の閉鎖姿勢にしたときに、第
1、2図に示すように、スライダ15及び支持骨材28側か
ら浮上骨材29側へリンク31及び連結部材32の中心線69が
上向傾斜姿勢にセットするためであり、中心線69が上向
傾斜していると、前カバー19を後方移動すると、浮上骨
材29に上昇させる力が作用する。
しかし、浮上骨材29への上昇力付与は、従来技術で用
いられているように、引張りスプリングをリンク31と前
カバー19又は支持骨材28との間に張接するか、ピン30に
コイルスプリングを設けるかして行うようにしても良
い。
ガイドレール11の支持骨材28を案内する第1ガイド溝
12は、取付体27まで全長に亘って形成されているが、浮
上骨材29を案内する第2ガイド溝13は、ガイドレール11
の前端から中途まで、例えば内部開口部6の後部又はル
ーバ7近傍まで形成され、その後端が上方に開放され、
後上方傾斜状の案内片70が設けられ、浮上骨材29のシュ
ー47は、この案内片70に案内されて第2ガイド溝13から
出入することができる。
従って、浮上骨材29は第2ガイド溝13に係合している
とき、その前方の前カバー19又は支持骨材28の後方移動
力をリンク31を介して伝達され、且つ連結部材32を介し
て支持骨材28を押動しながら直線的に後方移動し、案内
片70に達すると、案内片70まで達した浮上骨材29から順
番に、リンク31及び連結部材32の中心線69が上向傾斜姿
勢であることにより、又はスプリングにより発生する上
昇力で浮上する。
但し、最後方位置の浮上骨材29は第2ガイド溝13には
係合していなく、第2ガイド溝13はその前方まで形成さ
れており、幌20閉鎖状態(第1図状態)からの前カバー
19の初期動作は、直ちに最後方位置の浮上骨材29を上昇
させることになる。この状態は第2図に示す状態であ
り、デフレクタ22が上昇して外部開口部2の前部が開放
され、幌20の後部が三角形状に立上がって内部開口部6
の後部及びルーパ7からの換気を可能にしている。そし
てこのとき、後から2番目の浮上骨材29は今だ案内片70
まで達していなく、第2ガイド溝13に係合案内されて安
定状態で保持される。
浮上骨材29を後側から順次上昇させて幌20を折畳んで
いくと、連結部材32が伸縮可能であることにらより、折
畳まれた幌20に引張られて収縮し、後傾姿勢(後方傾斜
姿勢)となり、また、連結部材32が収縮することによ
り、幌20の引張りも小さくなる。
前カバー19は最後方位置がルーバ7近傍で、内部開口
部6を実質的に開放する位置であり、このとき、スライ
ダ15、複数の支持骨材28及び取付体27は最も近接し、夫
々のシュー18,40(当接体)及び取付体27に設けられて
いて第1ガイド溝12内に配置されたシュー当接体71は前
後直列状に接触している。シュー当接体71はストッパの
役目をしている。
前記最後部支持骨材28のシュー40及びシュー当接体71
の前上部には、前方突出状の係合部72が形成され、各支
持骨材28のシュー40の後上部には係合部72と係合する係
合突部73が形成されている。スライダ15のシュー18と前
部の支持骨材28のシュー40とは当接するだけである。
係合部72は係合突部73と係合するとき抵抗を受けるよ
うになっており、これらは前方側のシューのものほど幅
が狭く、シュー当接体71のものが最も広幅になってお
り、従って、係合するときの抵抗、換言すると、離脱す
るときの抵抗は前方側が小さく後方側が大きく設定され
ている。
係合部72と係合突部73の係合は、スライダ15が最後方
位置近傍まで後退し、それから更に後方移動することに
より、前方側から順次係合していく。そして、スライダ
15を最後方位置から前動すると、抵抗の小さい前方側の
シュー40から順次離脱を開始することになり、第3図に
示すように折畳まれた幌20は、その前部から伸張するこ
とになる。
前記係合部72及び係合突部73は、係合突部73の突出高
さを変えることによって、係合抵抗の大小を設定しても
良い。
第18図は抵抗手段74、即ち係合部72及び係合突部73の
変形例を示しており、係合部72はシュー40及びシュー当
接体71の前面に形成した球面凹部であり、係合突部73
は、係合部72内に嵌脱自在な球状突起であり、前方から
後方へ順次、球の大きさが大きくなっている。
前記係合部72及び係合突部73は支持骨材28に移動抵抗
を与える抵抗手段74を構成しており、この抵抗手段74は
支持骨材28が1本の場合は、支持骨材28と取付体27との
間だけ、2本の場合は、支持骨材28と取付体27との間及
び支持骨材28間に設けられ、複数対の抵抗手段74は、取
付体27側から前カバー19側へいくに従って、抵抗が小さ
くなるように設定されている。
また、抵抗手段74を構成するための当接体18,40,71等
は、シューで形成しなくとも良く、前カバー19、支持骨
材28及び固定部材から突出形成しても良く、ガイドレー
ル11の上方又は側方に位置しても良い。
第19、20図はガイドレール11及び骨材28,29の変形例
を示しており、前記実施例のガイドレール11は第1、第
2ガイド溝12,13が同一高さで対向状に配置されていた
のに対し、この変形例では、第1ガイド溝12に対して第
2ガイド溝13が高位置で内部開口部6に近い位置に形成
され、溝開放方向は同一方向とされている。尚、変形例
のガイドレール11は第16図にも図示している。
そして、支持骨材28は門形ブラケット36と端骨35とシ
ュー40取付用の取付片76とが共締状に連結され、浮上骨
材29はピン36を介して小ブラケット46にシュー47取付用
の取付片77が取付けられている。
第4図において、雨樋部材21の前縁にはウエザースト
リップ78が設けられ、デフレクタ22の下面には横長の凹
部79を有する嵌合体80が設けられている。前記雨樋部材
21は幌20を閉鎖したときに、嵌合体80の凹部79に係合し
て、デフレクタ22の浮上りを防止している。
(発明の効果) 以上詳述した本発明によれば、各浮上骨材29はその後
方の支持骨材28及び固定部材を夫々連結部材32を介して
連結され、ガイドレール11にはその前部から最後部の浮
上骨材29の前方まで前側の浮上骨材29を前後摺動自在に
係合するガイド溝13が形成されているので、幌20閉鎖状
態から前カバー19を後方移動することにより、最初に最
後部の浮上骨材29が浮上がり、開口部2の前部を開放す
ると同時に後部の換気を可能にすることができ、風の巻
込み及びスロブ音発生を防止した上で前後の換気がで
き、前カバー19を更に後方移動すると、幌20は後側から
順序良く折畳まれ、風によるバタ付きを少なくすること
ができる。
リンク31及び連結部材32は浮上骨材29との連結位置を
他部材との連結位置より上位にすることにより、リンク
31に上昇付勢用のスプリングを設けておかなくとも浮上
骨材29を浮上でき、幌20閉鎖時に浮上骨材29に浮上り力
が働かないので、左右側部のシールが確実にできる。
また、連結部材32の連結点間距離Lを伸縮自在にする
ことにより、浮上骨材29が浮上がって幌20を折畳んだ状
態で、その折畳み部分を後方傾斜させることができ、風
の抵抗が少なくなると共に、幌の引張り過剰をなくすこ
とができ、幌損傷の防止と円滑な折畳みができる。
更に、連結部材32を伸縮自在にすると共に弾発部材57
を設けることにより、幌20を一部又は全部折畳んだと
き、幌20全体に張力が与えられ、バタ付きをより一層少
なくすることができる。また、幌20を伸張したときも、
適度の張力を与え得ると共にリンク31及び幌20等の製作
誤差を吸収できる。
【図面の簡単な説明】
第1〜10図は本発明の実施例を示しており、第1〜4図
は全体構成を示し、第1図は幌閉鎖状態の断面側面図、
第2図は開口部前部開放状態の断面側面図、第3図は幌
を折畳んで開口部を全面開放した断面側面図、第4図は
幌閉鎖状態での幅方向中央部の断面側面図、第5図は支
持骨材が位置する部分の断面正面図、第6図は支持骨材
の端部の平面図、第7図は浮上骨材が位置する部分の断
面正面図、第8図は連結部材の断面図、第9、10図は当
接体に設けた抵抗手段の平面図と側面図、第11図は支持
骨材の凹状部の変形例を示す断面正面図、第12〜17図は
連結部材の4変形例を示しており、第12図は第1変形例
の一部断面平面図、第13図は第2変形例の側面図、第1
4、15図は第3変形例の側面図と平面図、第16図は第4
変形例の一部断面側面図、第17図は第16図のA−A線断
面図、第18図は抵抗手段の変形例を示す側面図、第19、
20図はガイドレール及び骨材の変形例を示しており、第
19図は支持骨材が位置する部分の断面正面図、第20図は
浮上骨材が位置する部分の断面正面図である。 1……屋根、2……外部開口部、3……幌式サンルーフ
装置、11……ガイドレール、12……第1ガイド溝、13…
…第2ガイド溝、18……シュー、19……前カバー、20…
…幌、26……後カバー、27……取付体、28……支持骨
材、29……浮上骨材、31……リンク、32……連結部材、
38……リンク連結空間、39……凹状部、40……シュー、
55……前部材、56……後部材、57……弾発部材、71……
シュー当接体、72……係合部、73……係合突部、74……
抵抗手段、L……連結点間距離。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根(1)の開口部(2)を開閉する幌
    (20)を、開口部(2)の後部の固定部材とその前方の
    前カバー(19)とに装着し、前カバー(19)の後方に少
    なくとも1本の支持骨材(28)を配置し且つそれらを開
    口部(2)の左右側方のガイドレール(11)に前後摺動
    自在に係合し、前カバー(19)及び支持骨材(28)の各
    後方にリンク(31)を介して浮上骨材(20)を浮上り可
    能に連結した幌式サンルーフ装置において、 前記各浮上骨材(20)はその後方の支持骨材(28)及び
    固定部材と夫々連結部材(32)を介して連結され、ガイ
    ドレール(11)にはその前部から最後部の浮上骨材(2
    9)の前方まで前側の浮上骨材(29)を前後摺動自在に
    係合するガイド溝(13)が形成されていることを特徴と
    する幌式サンルーフ装置。
  2. 【請求項2】前記リンク(31)及び連結部材(32)は幌
    (20)閉鎖状態のとき、浮上骨材(29)との連結位置が
    他部材との連結位置より上位に位置されていることを特
    徴とする請求項(1)記載の幌式サンルーフ装置。
  3. 【請求項3】前記連結部材(32)は前後の連結点間距離
    (L)が伸縮自在に形成されていることを特徴とする請
    求項(1)記載の幌式サンルーフ装置。
  4. 【請求項4】前記連結部材(32)は長手方向伸縮自在な
    前後部材(55)(56)で形成され、且つ両部材(55)
    (56)間に伸張方向に付勢する弾発部材(57)が設けら
    れていることを特徴とする請求項(1)記載の幌式サン
    ルーフ装置。
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