JP2891719B2 - 無線選択呼出し受信機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、無線選択呼出し受信機に関し、特に無線呼
出受信機本体の記憶部内の情報と外部の基地局より入っ
てくるデータ信号を合成し、表示部に表示する無線選択
呼出し受信機に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の無線選択呼出し受信機の表示について
は、表示文字が英数字又は、数字とカナ文字程度の簡単
な表示をすることができるものであった。又、無線選択
呼出し受信機本体（以下単に本体という）の記憶部に
は、呼出し番号，鳴音周波数，ボーレートというよう
に、比較的情報量が少なくて、その装置にとって、必要
不可欠なもののみを、一般に256ビット程度の少ない容
量で収容していた。またこの本体の表示部は、通常液晶
セグメント表示器または液晶ドット表示器を使用してお
り、このうちの液晶セグメント表示器では英数字と単純
な記号だけしか表示できず、また、液晶ドット表示器に
おいても、英数字または、カナと数字などと簡単で、ド
ットの数が一文字当り縦×横が７×５ドットと少なくて
も済むものしか表示できなかった。今、詳細な情報例と
して送信局から送られる地図情報を表示するためには、
送信側で多大な地図情報用の信号を送らなければならな
い。このため１無線回線の入力情報が多くなり、無線回
線を有効に使うことができない。一方、記憶部に収容さ
れている内容で表示部に表示できる情報は、各自の加入
者番号など情報量が少なく、単純な内容のみとなってお
り、この受信機の空中線部より入ってくる信号と、記憶
部に収容されている情報を合成して、地図情報のような
情報量の多いものを表示することができなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来の無線選択呼出し受信機は、記憶部の容
量も少なく、また表示部も単純な数字文字程度の表示機
能となっているので、地図情報のような情報量の多い画
像表示ができない欠点がある。

本発明の目的は送信局から送られる入力コードの容量
をあまり増すことなく、受信機の表示部に地図情報等を
表示できる無線選択呼出し受信機を提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の無線選択呼出し受信機は、外部の送信局から
送られる呼び出し番号および地図番号および地図位置を
符号化した情報及びメッセージ情報を含む送信波を受信
し前記符号化した情報を復号する無線復調手段と、前記
地図番号に対応する複数の地図情報を記憶している記憶
手段と、前記記憶手段から前記地図番号に対応して読み
出された地図情報と前記地図位置に対応する位置情報と
を合成した地図信号とする合成処理手段と、前記合成し
た地図信号又はメッセージ情報を表示する表示手段と前
記表示の内容を切り替える手段とを有する。

〔実施例〕

次に本発明について、図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例の外観の斜視図である。本
体１は、外部にメッセージ情報及び地図情報を表示する
液晶表示部３、表示切換えスイッチ電源スイッチ４、電
池ケース５からなる外観を有する。

また、本実施例の回路構成を第２図のブロック図に示
す。第２図の実施例は空中線6,無線部７波形整形回路部
8,デコーダ部9,呼出し番号及び複数の地図番号及びそれ
に合った固定地図の情報が書込まれているROM部10,表示
部を制御する情報処理部11,増幅部12,スピーカ部13,表
示切換えスイッチ部2,メッセージ情報及び地図を表示さ
せる液晶表示部3,地図情報合成部14,およびデコーダ部
９を動作させるための水晶発振子15で構成されている。

次に本実施例の動作について説明する。基地局である
送信局から送られてくる情報は同期信号，呼出し番号符
号，地図番号符号，地図位置符号，メッセージ情報符号
が受信情報として空中線経由入力される。この入力信号
が無線部７で増幅復調され、波形整形回路８で、デジタ
ル信号に変換されてデコーダ部９に入る。デコーダ部９
はROM部10にあらかじめ書込まれている呼出し番号及び
地図番号のメニューが入力され受信された呼出し番号符
号及び地図番号符号と照合される。ここでは、念のため
ROM部内の情報を呼出し番号、地図番号とし、空中線よ
り入ってくる入力信号を呼出し番号符号，地図番号符号
と区別して呼称する。呼出し番号符号と呼出し番号が一
致していた時にはメッセージ情報符号が情報処理部11に
入り、メッセージのみが第３図（ｄ）に示すように液晶
表示部３に表示される。また、呼出し番号符号及び地図
番号符号がROM部10内の情報と一致している時にはメッ
セージ情報符号が情報処理部11に入り、地図位置符号は
デコーダ部９を通して地図情報合成部14に入る。地図番
号符号に対応する固定地図情報がROM部10よりデコーダ
部９を通して地図位置符号と同時に地図情報合成部14に
入り地図位置情報符号と合成され地図情報となる。また
その時にデコーダ部より情報処理部11に地図有りの信号
が入って表示部３に地図情報有りの表示とメッセージ情
報を表示する。また、表示内容をメッセージ情報から地
図情報に変える時には表示切換えスイッチ２投入により
送られた電気信号がデコーダ部９に入りこの信号を受け
ることによって、デコーダ部９より、情報処理部11に地
図情報合成部14から地図情報を送るように命令信号が送
られる。それを受けることにより、地図情報合成部14よ
り地図情報が情報処理部11に送られて、表示部３に表示
される。ROM10の容量は数メガバイトとなる。それは、
この時、加入者番号情報（チェックビットを含む）で数
十ビット、地図情報（チェックビットを含む）と地図番
号情報で数十万バイト（ディスプレイ表示256×256）と
１つの地図につき必要になる。そしてこの地図の種類が
数十個ほど必要となるためにROMの容量は数メガバイト
となる。

次に地図情報合成部14について第３図（ａ），
（ｂ），（ｃ）の表示の状態図を参照して説明する。地
図情報合成部14には、地図の位置情報として、表示部分
を第３図（ａ）のように液晶ドット表示部３の縦横のド
ットに対応させて表示部を分割して分割位置指定のアド
レスを設ける。第３図（ａ）の地点マーク20は例えば送
信されて来た指定地図位置符号の地点を示している。一
方、第３図（ｂ）は指定コードによりROM10から読み出
された指定地図表示を示している。この第３図（ａ）の
地点マーク20と第３図（ｂ）の指定地図の各アドレスの
信号が合成されて第３図（ｃ）の合成された地図表示が
得られる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、ROM部に地図情報をあ
らかじめ記憶させ、外部の送信局から受信した地図番
号、地図上の位置情報をもとに指定された地図信号を合
成することにより、外部送信局から少数の入力情報で情
報量の多い詳細な地図情報の表示をすることができる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の外観を示す斜視図、第２図
は本実施例のブロック図、第３図（ａ），（ｂ），
（ｃ）は本実施例の表示状態を示す説明図である。 １……本体、２……表示切換スイッチ部、３……液晶表
示部、４……電源投入スイッチ部、５……電池ケース
部、６……空中線部、７……無線部、８……波形整形回
路部、９……デコーダ部、10……ROM部、11……情報処
理部、12……増幅部、13……スピーカ部、14……地図情
報合成部、15……水晶発振子、20……地点マーク。

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−107200（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−312730（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−187931（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−161926（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外部の送信局から送られる呼び出し番号お
   よび地図番号および地図位置を符号化した情報及びメッ
   セージ情報を含む送信波を受信し前記符号化した情報を
   復号する無線復調手段と、前記地図番号に対応する複数
   の地図情報を記憶している記憶手段と、前記記憶手段か
   ら前記地図番号に対応して読み出された地図情報と前記
   地図位置に対応する位置情報とを合成した地図信号とす
   る合成処理手段と、前記合成した地図信号又はメッセー
   ジ情報を表示する表示手段と前記表示の内容を切り替え
   る手段とを有することを特徴とする無線選択呼出し受信
   機。