JP2890976B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2890976B2
JP2890976B2 JP4132384A JP13238492A JP2890976B2 JP 2890976 B2 JP2890976 B2 JP 2890976B2 JP 4132384 A JP4132384 A JP 4132384A JP 13238492 A JP13238492 A JP 13238492A JP 2890976 B2 JP2890976 B2 JP 2890976B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気浄化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気浄化装置の従来例とし
て、特開昭63−134808号公報に示すようなもの
がある。このものは、機関の排気通路に排気中の微粒子
を捕集するトラップを介装すると共に、トラップをバイ
パスするバイパス通路を形成するようにしている。そし
て、トラップの再生時期と判定されたときにトラップ入
口部のヒータに通電し、トラップ入口温度が所定温度以
上になるとトラップ入口のバルブを所定開度まで閉駆動
させ残りの排気はバイパス通路を流通させる。そして、
トラップの入口側及び出口側に配設された酸素濃度セン
サの相対的な酸素濃度差が所定値以下になったときに、
再生が終了したと判断しヒータへの通電を停止させると
共に前記バルブを全開駆動させる。
【0003】また、特開昭59−85417号公報のも
のは、再生時期と判定されたときに排気をバイパス通路
に流通させてトラップの再生を行うと共にトラップ再生
開始らの経過時間により再生終了時期を判定しトラッ
プの再生を終了させるようにしている。また、特開昭5
9−20515号公報のものは、トラップの再生時に排
気をバイパス通路に流通させると共に、トラップの出口
温度が所定温度以上になったときに再生終了時と判定
し、トラップの再生を終了させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の排気浄化装置においては、トラップの再生中
には排気の大部分をバイパス通路を介して大気中に排出
するようにしているので、再生中に機関運転状態が変化
(例えば負荷が変化)し機関から排出される排気成分が
悪化(例えばスモークが可視状態になる)してもそれ対
応できず排気をそのまま大気中に放出するという不具合
がある。
【0005】このため、近年、特開平1−232105
号公報,実開平3−27820号公報等において、トラ
ップを排気通路に並列に介装し、一方のトラップの再生
中には他方のトラップに排気を流通させ、再生と捕集と
を交互に切換えて行うものが提案されている。しかし、
これらのものではいずれかのトラップに排気を流すので
再生中においても大気中に放出される排気成分は悪化し
ないが、トラップを並列に配設しているため、システム
全体が大型化し車両への搭載が難しくなるという不具合
がある(それを排気系に配管するためには車両の床形状
等を大幅に変更する必要がある)。かかる不具合は特に
小型乗用車等の床下スペースが制約されるものにおいて
は、トラップを並列に配設し、それを捕集側と再生側と
に交互に排気流を切換えることは困難である。
【0006】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たもので、排気微粒子等の成分の大気中への放出を防止
しつつ排気浄化装置の小型化を図り、小型乗用車等にお
いても排気浄化装置搭載できるようにすることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、請
求項1においては、図1に示すように、機関排気通路A
に並列に介装され排気微粒子を捕集する複数のフィルタ
B1,B2と、該フィルタ毎若しくは所定のフィルタ群
毎に設けられフィルタへの排気流れを制御する複数の排
気流制御弁C1,C2と、これら排気流制御弁C1,C
2を夫々開閉駆動する弁駆動手段D1,D2と前記フ
ィルタの再生時期を判定する再生時期判定手段Eと、機
関運転状態に基づいて排気量に対応する運転領域を判定
する運転領域判定手段Fと、前記フィルタの非再生時期
と判定されかつ排気量が少ない運転領域と判定されたと
きに、当該運転領域に入る毎に捕集するフィルタ若しく
はフィルタ群を変更して、前記フィルタ若しくは所定の
フィルタ群に排気を交互に導入させ前記フィルタの非
再生時期と判定されかつ排気量が多い運転領域と判定さ
れたときに全てのフィルタに排気を導入さるべく
前記駆動手段D1,D2を介して前記排気流制御弁C
1,C2を駆動制御する弁駆動制御手段Gと、を備える
ようにした。
【0008】そして更に、フィルタ毎若しくは所定のフ
ィルタ群毎に設けられフィルタを加熱する加熱手段H
1,H2と、これら加熱手段を作動させる作動手段I
と、再生時期と判定されかつ排気量が少ない運転領域と
判定されたときに、再生時期と判定される直前の排気流
制御弁C1,C2の開閉状態に基づいて再生すべきフィ
ルタ若しくはフィルタ群を決定する再生フィルタ決定手
段Jと、決定されたフィルタ若しくはフィルタ群の加熱
手段H1,H2を作動手段Iを介して加熱作動させる加
熱制御手段と、を備えるようにした。
【0009】また、請求項2においては、再生フィルタ
決定手段Jは再生時期と判定される直前に排気流制御
弁C1,C2が開弁されているフィルタ若しくはフィル
タ群を再生すべきフィルタ若しくはフィルタ群として決
定し、かつ決定されたフィルタ若しくはフィルタ群の排
気流制御弁C1,C2を閉弁駆動させる一方再生時期
と判定される直前に閉弁されている残りの排気流制御弁
を開弁駆動する再生時弁駆動手段Kを備えるようにし
た。
【0010】また、請求項3においては、再生時期と判
定され、かつ排気量が多い若しくは排気温度が高い運転
領域と判定されたときに全てのフィルタ若しくはフィ
ルタ群に排気を流入させるべく排気流制御弁C1,C2
を開弁駆動させる開弁制御手段M備えるようにした。
また、請求項4においては、再生フィルタ決定手段Jに
より決定されたフィルタ若しくはフィルタ群の再生が終
了するまでの期間それらを加熱する加熱手段H1,H2
の作動を継続させる加熱継続手段Nと、フィルタ若しく
はフィルタ群の再生が終了したときから所定期間経過す
るまでは他のフィルタ若しくはフィルタ群の再生作動を
禁止させる再生作動禁止手段Oと、を備えるようにし
た。
【0011】さらに、請求項5においては、所定のフィ
ルタ若しくはフィルタ群を加熱手段H1,H2を作動さ
せて再生を行っているときに排気量が多い若しくは排気
温度が高い運転領域に入ったときに、前記運転領域に入
ったときから所定期間の間前記加熱手段H1,H2の作
動を継続させる継続手段P備えるようにした。
【0012】
【作用】請求項1においては、機関吸気通路にフィルタ
を並列に複数配設すると共に、フィルタ毎若しくは所定
のフィルタ群毎にフィルタへの排気流れを制御する排気
流制御弁を設け、排気量が少ない運転領域における排気
微粒子捕集時には、当該運転領域に入る毎に捕集するフ
ィルタ若しくはフィルタ群を変更して、フィルタ若しく
はフィルタ群毎に排気を交互に導入させる一方、排気量
が多い運転領域における排気微粒子捕集時には全ての
フィルタ若しくはフィルタ群に排気を流すことにより、
排気微粒子の大気中への放出を防止しつつ排気量の増大
に対応させてフィルタ容量を増大できるためフィルタの
全容量の小型化を図れ、また各フィルタに排気微粒子を
略同様に捕集し再生処理を容易ならしめるようにした。
【0013】また、再生時期判定時に排気量が少ない運
転領域のときには、再生時期判定直前の排気流制御弁の
開閉状態に基づいて再生すべきフィルタ若しくはフィル
タ群を決定して加熱手段を作動させ、フィルタの再生を
最適な時期に行えるようにした。その具体的構成とし
、請求項2においては、再生時期判定直前に排気流
御弁が開弁されているフィルタ若しくはフィルタ群を再
生すべきと決定して、それらの排気流制御弁を閉弁駆動
する一方再生時期判定時に閉弁されている排気流制御
弁を開弁駆動して、フィルタの温度が高い最適時期に再
生を行えるようにし、再生時間を短縮できるようにし
た。
【0014】また、請求項3においては、再生判定時に
排気量が多い若しくは排気温度が高い運転領域では全て
のフィルタ若しくはフィルタ群に排気を流入させて再生
を行い、排気微粒子の大気中への放出を防止すると共に
排圧上昇を抑制しつつこれによっても排気量の増大に対
応させてフィルタ容量を増大させフィルタの全容量の小
型化を図れるようにした。
【0015】また、請求項4においては、排気量が少な
い運転領域での再生時には再生が終了するまで加熱手段
を作動させて再生を良好でかつ短時間で行えるように
し、また再生が終了したときから所定期間経過するまで
は他のフィルタ若しくはフィルタ群の再生作動を禁止さ
せて加熱手段に電気ヒータを用いたときにバッテリ等の
電力供給系の負担を軽減できるようにした。
【0016】さらに、請求項5においては、排気量の少
ない運転領域での再生時に排気量の多い若しくは排気温
度が高い運転領域に入ったときには、その運転領域に入
ったときから所定時間の間加熱手段の作動を継続させる
ことにより、再度排気量の少ない運転領域に入ったとき
に加熱手段として電気ヒータを用いたときに突入電流に
よる電力供給系への負担を軽減させて再生を最適に行う
ようにした。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図2〜図6に基
づいて説明する。図2においてディーゼル機関1の排
気通路2は途中で分岐されて第1分岐通路3と第2分岐
通路4とが形成されている。前記第1分岐通路3にはハ
ニカム状の第1触媒装置5が介装され、第1触媒装置5
上流の第1分岐通路3には排気微粒子を捕集する第1フ
ィルタ6が介装されている。前記第1フィルタ6には加
熱手段としての第1ヒータ7が挿入され、第1ヒータ7
には作動手段としての第1通電回路8から通電される。
前記第1フィルタ6上流の第1分岐通路3には排気流制
御弁としての第1制御弁9が介装され、第1制御弁9は
弁駆動手段としてのステップモータ等の第1弁駆動装置
10により開閉駆動される。
【0018】一方、前記第2分岐通路4にはハニカム状
の第2触媒装置11が介装され、第2触媒装置11上流
の第2分岐通路4には排気微粒子を捕集する第2フィル
タ12が介装されている。前記第2フィルタ12には加
熱手段としての第2ヒータ13が挿入され、第2ヒータ
13には作動手段としての第2通電回路14から通電さ
れる。前記第2フィルタ12上流の第2分岐通路4には
排気流制御弁としての第2制御弁15が介装され、第2
制御弁15は弁駆動手段としてのステップモータ等の第
2弁駆動装置16により開閉駆動される。
【0019】前記第1及び第2通電回路8,14はマイ
クロコンピュータ等からなる制御装置17により駆動制
御され第1及び第2ヒータ7,13への通電制御を行
う。また、第1及び第2弁駆動装置10,16は前記制
御装置17により駆動制御され第1及び第2制御弁9,
15を開閉制御する。前記制御装置17には燃料噴射ポ
ンプ(図示せず)のコントロールレバー開度(又はアク
セル開度),機関回転速度,冷却水温度等の各種検出信
号が入力されている。
【0020】ここでは、制御装置17が後述の如く再生
時期判定手段と運転領域判定手段と開弁制御手段と弁駆
動制御手段と再生フィルタ決定手段と再生時弁駆動手段
と加熱制御手段と加熱継続手段と再生作動禁止手段と継
続手段とを構成する。次に、作用を図3及び図4のフロ
ーチャートに従って説明する。S1では、アクセル開
度,機関回転速度等の各種検出信号を読込む。
【0021】S2では、第1フィルタ6若しくは第2フ
ィルタ12の前回の再生終了時から所定期間経過したか
否かを判定し、YESのときにはS3に進みNOのと
きにはS3を通過することなくS4に進む。S3では、
第1フィルタ6及び第2フィルタ12の再生時期か否か
を判定し、YESのときにはS12に進みNOのとき
にはS4に進む。したがって、この部分再生時期判定
手段を構成する。ここで、再生時期の判定は、例えばデ
ィーゼル機関から排出される排気微粒子量(機関の運転
状態から判断できる)とフィルタの捕集効率との積(フ
ィルタに捕集される排気微粒子量)を加算した値によっ
て判断されるものであり、本装置では第1及び第2フィ
ルタ6,12の両方が再生を終了するまでは再生時期と
判定されるようになっている。また、S2において、第
1フィルタ6または第2フィルタ12の前回の再生終了
時から所定期間経過したかの有無を判定するのは、第1
フィルタ6と第2フィルタ12との再生を継続して行う
と、電力供給系の負担が増すため一方のフィルタの再生
終了後所定期間再生作動を停止させるようにしたもので
ある。これにより、再生時に消耗した電力供給系の充電
を確実に行わせ、再生後の再始動時等に機関を確実に始
動できるようにしたものである。したがって、S2の部
再生作動禁止手段を構成する。
【0022】S4では、検出されたコントロールレバー
開度と機関回転速度とに基づいて、機関の運転領域が排
気量の少ない運転領域Aか否かを判定し、YESのとき
にはS5に進みNOのときには排気量が多い運転領域
Bと判断しS10に進む。ここで、前記運転領域A,B
は、図5に示すように機関回転速度とトルク(機関回転
速度とコントロールレバー開度から決定できる)とに対
応させて設定されており、運転領域Aはトルクが高くな
るに従って機関回転速度が低下するように設定されてい
る。したがって、この部分が運転領域判定手段を構成す
る。
【0023】S5では、前回の運転領域Aで第1制御弁
9を閉弁させたか否かを判定し、YESのときにはS6
に進みNOのときにはS8に進む。そして、S6では
第2制御弁15を第2弁駆動装置16を介して閉弁駆動
すると共にS7では第1制御弁9を第1弁駆動装置10
を介して開弁駆動する。一方、S8では第1制御弁9を
第1弁駆動装置10を介して閉弁駆動すると共にS9で
は第2制御弁15を第2弁駆動装置16を介して開弁駆
動する。
【0024】これにより、排気量が少ない運転領域Aで
は、第1制御弁9と第2制御弁15とが交互に切換えて
開閉駆動されるので、第1フィルタ6と第2フィルタ1
2とに排気が交互に導入され各フィルタ6,12に略
同量の排気微粒子を捕集できる。一方、S4において運
転領域が排気量の多い運転領域Bと判定されたときに
は、S10において第1制御弁9を開弁させると共にS
11において第2制御弁15を開弁させる。これによ
り、運転領域Bにおいては、第1及び第2制御弁9,1
5が共に開弁されるので、第1フィルタ6と第2フィル
タ12に排気が同時でかつ略同量流入するため、第1及
び第2フィルタ6,12において略同量の排気微粒子が
捕集される。
【0025】したがって、S6〜S11が弁駆動制御手
を構成する。これにより、排気温度が高い運転領域B
から運転領域Aに入る毎に一方のフィルタ6,12への
排気が遮断されるので、フィルタ6,12の一方と第1
及び第2触媒装置5,11の一方が保温される。このた
め、一方のフィルタ6,12に付着したSOF(有機溶
媒に可溶な物質)の蒸発と一方の触媒装置5,11での
SOFの酸化とを良好に維持できるので、フィルタへの
SOF付着量を減少でき再生間隔を延長できるばかりで
なく排気浄化状態を良好にでき排気性状を良好にでき
る。ここで、運転領域Aでも両フィルタ6,12に排気
を同時に流すように構成すると、フィルタ内での排気流
速が低下するので、離脱し易い状態でフィルタに付着す
る排気微粒子量が増大するため、排気流速が速い加速運
転等にフィルタから排気微粒子が離脱し大気中に排出さ
れる不具合があるばかりでなく、運転領域A内ではSO
Fの蒸発及び触媒での酸化が殆どできなくなり再生間隔
が短くなると共に排気性状を悪化させるが、フィルタ
6,12に排気を交互に導入させると排気流速が速くな
るため排気微粒子が離脱し易い状態でフィルタに捕集さ
れることがなく加速運転時等に排気微粒子が大気中に放
出されるのを防止できると共にSOFの蒸発及び触媒で
の酸化を促進でき再生間隔を延長できるばかりでなく排
気性状を良好にできるのである
【0026】尚、排気微粒子捕集時には第1及び第2ヒ
ータ7,13は非通電状態に維持される。一方、S3に
おいて再生時期と判定されたときには、S12におい
て、検出されたコントロールレバー開度と機関回転速度
とに基づいて運転領域が運転領域Cか否かを判定し、Y
ESのときにはS13に進みNOのときには運転領域
が運転領域Dと判断し図4のS24に進む。ここで、前
記運転領域C,Dは図6に示すように機関回転速度とト
ルクとに対応させて設定されており、運転領域Cはトル
クが高くなるに従って機関回転速度が低下するように設
定されている。また、運転領域Cは、図6に示すよう
に、排気量が所定値より少ない領域でかつ排気温度が排
気微粒子を自己燃焼可能な温度より低い領域若しくはS
OFの蒸発,酸化可能な排気温度より低い運転領域に設
定されている。また、運転領域Dは、図6に示すよう
に、排気量が所定値より多く排気温度が高い領域でかつ
SOFの蒸発,酸化可能な排気温度より高い領域若しく
は排気温度が排気微粒子の自己燃焼可能な温度より高い
領域に設定されている。
【0027】S13では、再生時期と判定される直前に
は第2制御弁15が開弁していたか否かを判定し、YE
Sのときには第2フィルタ12を再生すべきと判断しS
14に進みNOのときには第1制御弁9が開弁してい
ので第1フィルタ6を再生すべきと判断しS19に進
む。したがって、この部分再生フィルタ決定手段を構
成する。S14では、第2制御弁15側の第2フィルタ
12の再生が終了したか否かを判定し、NOのときには
再生を行うべくS15に進み、YESのときには前記S
5に戻り排気微粒子の捕集状態での制御が前記S13に
おいて再生時期判定直前に第1制御弁9が開弁している
と判定されるまで行われる。この判定は、前記S3にお
いて第1及び第2フィルタ6,12が共に再生を終了し
ない限り再生時期の判定が解除されないので、第2フィ
ルタ12の再生が終了した状態で再度第2フィルタ12
の再生操作を行わないようにするために、行うものであ
る。
【0028】そして、第2フィルタ12の再生が終了し
ていないと判定されたときには、S15では第2制御弁
15を閉弁駆動すると共にS16では第1制御弁9を開
弁駆動する。したがって、この部分が再生時弁駆動手段
を構成する。また、S17では第2通電回路14を作動
させて第2ヒータ13に通電し第2フィルタ12を加熱
する一方、S18では第1通電回路8の作動を停止させ
第1ヒータ7への通電を停止させ、第2フィルタ12の
再生を開始させる。ここで、かかる操作を行うのは、再
生時期判定直前に第2制御弁15が開弁しているときに
は再生時に第2制御弁15を閉弁した方が第2フィルタ
12及び第2触媒装置11を高温に保持できる可能性が
高く、第2ヒータ12の通電開始時から第2フィルタ1
2が所定温度にまで上昇する時間が短縮できるためであ
る。尚、再生時期判定前に、かなり長期間低負荷運転状
態で第2フィルタ12に排気を流通させるときには、第
2制御弁15を閉弁して第2フィルタ12への排気流れ
を遮断しても第2フィルタ12を高温に保持できない
が、排気が遮断されている第1フィルタ6よりも第2フ
ィルタ12の温度が高くなっていると共に離脱し易い状
態の排気微粒子が多く第2フィルタ12に捕集されてい
るため、再生時期判定直前に第2制御弁15が開弁して
いる第2フィルタ12から再生を行うのが有利である。
【0029】一方、S13において第1制御弁9が開弁
していると判定されたときには、S19において、第1
制御弁9側の第1フィルタ6の再生が終了したか否かを
判定し、YESのときにはS5に戻りNOのときには
S20に進む。そして、S20では第1制御弁9を閉弁
駆動すると共にS21では第2制御弁15を開弁駆動す
る。また、S22では第1通電回路8を作動させて第1
ヒータ7に通電し第1フィルタ6を加熱する一方、S2
3では第2通電回路14の作動を停止させ第2ヒータ1
2への通電を停止させ、第1フィルタ6の再生を開始さ
せる。したがって、S15,S16,S20,S21の
部分が再生時弁駆動手段を構成する。また、S17,S
18,S22.S23の部分加熱制御手段を構成し、
S17及びS22の部分加熱継続手段を構成する。
【0030】また、再生時期と判定されかつ運転領域が
運転領域Dにあると判定されたときには、図4のS24
において第1制御弁9を開弁させると共にS25におい
て第2制御弁12を開弁させて両フィルタ6,12に排
気を流通させ、S26に進む。したがって、S24及び
S25の部分が開弁制御手段を構成する。S26では、
運転領域Dに入ってから所定期間経過したか否かを判定
し、YESのときにはS27に進みNOのときにはS
29に進む。
【0031】そして、運転領域Dに入ってから所定期間
経過したと判定されたときには、S27において第1ヒ
ータ7への通電を停止させると共に、S28において第
2ヒータ13への通電を停止させる。一方、運転領域D
に入ってから所定期間未満のときには、S29において
第1ヒータ7若しくは第2ヒータ13への通電を継続さ
せる。したがって、この部分継続手段を構成する。
【0032】これは、運転領域Dに入ってすぐにヒータ
への通電を停止させると、前記運転領域Cにすぐに戻っ
たときに再度ヒータに通電を行う必要がありヒータへの
突入電流の影響によって逆に電力供給系の負担が増大す
るので、所定期間経過してからヒータへの通電を停止さ
せるようにした。以上説明したように、第1フィルタ6
と第2フィルタ12を並列に配列し、排気微粒子捕集時
に、排気量が少ない運転領域では一方のフィルタ6,1
2に排気を流通させ排気量が多い運転領域では両フィ
ルタ6,12に排気を流通させるようにしたので、排気
微粒子の大気中への放出を防止しつつ排気量の増大に対
応させてフィルタ容量を増大できるためフィルタの全容
量を従来よりも小さくでき、排気浄化装置の小型化を図
小型乗用車等に搭載可能となる。また、捕集時に、
排気量が少ないときには第1フィルタ6と第2フィルタ
12とに交互に排気を流し排気量が多いときには両フ
ィルタ6,12に排気を流すようにしたので、両フィル
タに略同量の排気微粒子を捕集できるため、フィルタを
並列に配置した構成でもフィルタ毎に捕集量を計算する
ことなく全体で捕集量を計算し再生時期を簡易に判断で
きるというメリットを有する。
【0033】これは、運転履歴法による再生時期判定の
ときには判定ロジックを簡易化できるメリットであり、
差圧等を検出するときにはセンサの数を削減できるメリ
ットである。また、排気量が少ない運転領域では一方の
フィルタに排気を流すようにしているので、排気流速の
低下を防止できるためフィルタに排気微粒子離脱しや
すい状態で捕集されることが少なく、加速時等での排気
微粒子のブローオフを抑制できる。ここで、排気量が少
なく排気流速が遅いときにはフィルタに捕集された排気
微粒子に排気微粒子が付着する形態での排気微粒子の捕
集が加わるため、見掛け上の捕集効率は高くなるが、こ
のようにして捕集された排気微粒子は離脱し易く加速時
等に大気中に一時に放出され車両の捕集効率には貢献し
ないのである。さらに、排気量の多い領域から排気量の
少ない領域に入る毎に、一方のフィルタへの排気流れが
遮断されるので、そのフィルタ及び触媒が保温され、S
OFのフィルタにおける蒸発及び触媒でのSOFの酸化
を良好に維持できるため、フィルタへのSOFの付着を
低減でき再生間隔を延長でき、また排気浄化を良好に維
持でき、排気性状を向上できる。
【0034】また、排気量の少ない運転領域での再生時
には、再生判定直前に排気が流れている側の制御弁を閉
弁させてフィルタ温度が高いうちにヒータに通電して再
生するようにしたので、フィルタの昇温時間を短縮でき
ヒータの電力供給系の負担を軽減できると共に再生時間
を短縮できる。また、排気量が多い若しくは排気温度が
高い領域の再生時には両フィルタ6,12に排気を流す
ようにしたので、これによっても排気微粒子の大気中へ
の放出を防止しつつフィルタ容量の小型化を図れると共
に、排圧上昇を抑制でき排圧上昇に伴う排気性状の悪化
を防止できる。
【0035】また、排気量が少ない運転領域での再生時
には再生が終了するまではヒータに通電するようにした
ので、再生を良好でかつ短時間で行うことができる。ま
た、再生が終了してから所定期間は他のフィルタの再生
作動を禁止させるようにしたので、ヒータの電力供給系
の負担を軽減できる。さらに、再生時に排気量が多い若
しくは排気温度が高い運転領域に入ったときには、所定
期間ヒータへの通電を継続させるようにしたので、再度
ヒータへの通電域に入ったときのヒータへの再通電に伴
う突入電流による電力供給系への負担を軽減できる。
【0036】尚、本実施例では、フィルタが2つの場合
を説明したが、フィルタが例えば4つの場合には4つの
フィルタ毎に排気流制御弁を夫々設けてもよくまた2
つのフィルタ(フィルタ群)毎に排気流制御弁を夫々設
けるようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、請求項
1においては、フィルタを排気通路に複数並列に配設す
ると共に、フィルタ毎若しくはフィルタ群にフィルタへ
の排気流れを制御する排気流制御弁を設け、排気微粒子
捕集時に排気量が少ない運転領域のときには当該運転領
域に入る毎に捕集するフィルタ若しくはフィルタ群を変
更してフィルタ若しくはフィルタ群に交互に排気を流す
一方排気量が多い運転領域のときに全てのフィルタ若
しくはフィルタ群に排気を流すようにしたので、排気微
粒子の大気中への放出を防止しつつフィルタを小型化で
き小型乗用車等にも搭載可能となり、また再生時期の判
断も簡易化できると共に再生間隔も延長できる。また、
排気量が少ない運転領域の再生時には、再生時期判定直
前の排気流制御弁の開閉状態に基づいて再生すべきフィ
ルタ若しくはフィルタ群を決定し、再生を行うようにし
たので、フィルタ温度が高い方から再生を行うことがで
き、フィルタの昇温時間を短縮でき、加熱手段の駆動エ
ネルギ供給系の負担を軽減できると共に再生時間を短縮
できる。
【0038】また、請求項2においては、排気量が少な
い運転領域の再生時には、再生時期判定直前に排気流制
御弁が開弁しているフィルタ若しくはフィルタ群を再生
すべきと決定して、再生を行うようにしたので、上記の
効果を確実なものとすることができる。また、請求項3
においては、再生判定時に排気量が多い若しくは排気温
度が高い運転領域では全てのフィルタ若しくはフィルタ
群に排気を流して再生を行うようにしたので、上記の効
果に加えて排圧上昇を抑制でき排圧上昇に伴う排気性状
の悪化を防止できる。
【0039】また、請求項4においては、排気量が少な
い運転領域での再生時には再生が終了するまで加熱手段
を作動させ、また再生終了時から所定期間は他のフィル
タ若しくはフィルタ群の再生を禁止させるようにしたの
で、上記の効果に加えて、再生を良好でかつ短時間で行
えると共に、加熱手段の駆動エネルギ供給系の負担を軽
減できる。
【0040】さらに、請求項5においては、再生中に排
気量が多い若しくは排気温度が高い運転領域に入ったと
きには、所定期間加熱手段の作動を継続させるようにし
たので、再度排気量の少ない運転領域に入ったときに駆
動エネルギ供給系の負担を軽減させて再生を最適に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図。
【図2】本発明の一実施例を示す構成図。
【図3】同上のフローチャート。
【図4】図3の他の部分を示すフローチャート。
【図5】同上の作用を説明するための図。
【図6】同上の作用を説明するための他の図。
【符号の説明】
2 排気通路 6 第1フィルタ 7 第1ヒータ8 第1通電回路 9 第1制御弁10 第1弁駆動装置 12 第2フィルタ 13 第2ヒータ14 第2通電回路 15 第2制御弁16 第2弁駆動装置 17 制御装置

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関排気通路に並列に介装され排気微粒子
    を捕集する複数のフィルタと、 該フィルタ毎若しくは所定のフィルタ群毎に設けられフ
    ィルタへの排気流れを制御する複数の排気流制御弁と、 これら排気流制御弁を夫々開閉駆動する弁駆動手段と、 前記フィルタの再生時期を判定する再生時期判定手段
    と、 機関運転状態に基づいて排気量に対応する運転領域を判
    定する運転領域判定手段と、 前記フィルタの非再生時期と判定されかつ排気量が少な
    い運転領域と判定されたときに、当該運転領域に入る毎
    に捕集するフィルタ若しくはフィルタ群を変更して、前
    記フィルタ若しくはフィルタ群に排気を交互に導入さ
    せ、前記フィルタの非再生時期と判定されかつ排気量が
    多い運転領域と判定されたときに全てのフィルタに
    気を導入させるべく前記弁駆動手段を介して前記排気
    流制御弁を駆動制御する駆動制御手段と、フィルタ毎若しくは所定のフィルタ群毎に設けられフィ
    ルタを加熱する複数の加熱手段と、 これら加熱手段を作動させる作動手段と、 再生時期と判定されかつ排気量が少ない運転領域と判定
    されたときに、再生時期と判定される直前の排気流制御
    弁の開閉状態に基づいて再生すべきフィルタ若しくはフ
    ィルタ群を決定する再生フィルタ決定手段と、 決定されたフィルタ若しくはフィルタ群の加熱手段を作
    動手段を介して加熱作動させる加熱制御手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】前記再生フィルタ決定手段は再生時期と
    判定される直前に排気流制御弁が開弁されているフィル
    タ若しくはフィルタ群を再生すべきフィルタ若しくはフ
    ィルタ群として決定し、かつ決定されたフィルタ若しく
    はフィルタ群の排気流制御弁を閉弁駆動させる一方
    生時期と判定される直前に閉弁されている残りの排気流
    制御弁を開弁駆動する再生時弁駆動手段を備えてなる
    求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】再生時期と判定さかつ排気量が多い若し
    くは排気温度が高い運転領域と判定されたときに全て
    のフィルタ若しくはフィルタ群に排気を流入させて再生
    を行うべくそれらのフィルタ若しくはフィルタ群の排気
    制御弁を開弁駆動させる開弁制御手段備えてなる請求
    項1または請求項2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】再生フィルタ決定手段により決定されたフ
    ィルタ若しくはフィルタ群の再生が終了するまでの期間
    それらフィルタを加熱する加熱手段の作動を継続させる
    加熱継続手段と、フィルタ若しくはフィルタ群の再生が
    終了したときから所定期間経過するまでは他のフィルタ
    若しくはフィルタ群の再生作動を禁止させる再生作動禁
    止手段と、を備えてなる請求項1〜請求項3のいずれか
    1つに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】所定のフィルタ若しくはフィルタ群を加熱
    手段を作動させて再生を行っているときに排気量が多い
    若しくは排気温度が高い運転領域に入ったときに、前記
    運転領域に入ったときから所定期間の間前記加熱手段の
    作動を継続させる継続手段備えてなる請求項1〜請求
    項4のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装置。
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