JP2890042B1 - ボトル用プリフォーム口首部の結晶化装置 - Google Patents

ボトル用プリフォーム口首部の結晶化装置

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JP2890042B1
JP2890042B1 JP8690398A JP8690398A JP2890042B1 JP 2890042 B1 JP2890042 B1 JP 2890042B1 JP 8690398 A JP8690398 A JP 8690398A JP 8690398 A JP8690398 A JP 8690398A JP 2890042 B1 JP2890042 B1 JP 2890042B1
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清 金岡
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Abstract

【要約】 【課題】 搬送移動手段へのプリフォームの供給、回収
作業を、移動停止状態で容易に能率よく行なえ、しかも
加熱処理部分では常に一定速度の移動を継続して口首部
の加熱処理を均一に行なえるようにする。 【解決手段】倒立保持手段で保持したプリフォームを回
転させながら搬送する搬送移動手段1と、プリフォーム
の口首部を加熱する加熱装置10とを備え、前記搬送移
動手段1の搬送移動経路を、倒立保持手段に対してプリ
フォームを供給しかつ処理後に回収する供給回収ゾーン
Aと、加熱装置10を備える加熱処理ゾーンBとに区分
し、これら両ゾーンの間に、加熱処理ゾーンBでの移動
を継続したまま供給回収ゾーンAでの間欠的な移動停止
を可能にする第1と第2の移動調整手段21,22を設
け、加熱処理ゾーンBで移動を継続しながら、供給回収
ゾーンAで一定長ずつ間欠移動させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として各種液体
を収容するのに用いられるポリエステル樹脂製ボトルの
プリフォームの口首部を加熱処理して結晶化させ白化さ
せる結晶化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、ポリエチレンテレフタレート樹脂(いわゆるPE
T)等のポリエステル樹脂製のボトルは、機械的強度、
ガスバリア性、透明性等の優れた特性を持つ容器として
広く利用されている。
【0003】かかるホリエステル樹脂製ボトル(以下、
PETボトルという)は、通常、中間体としてのプリフ
ォーム(バリソン)を成形した後、これを2軸延伸加工
して得られるが、このプリフォームの口首部の強化させ
る目的で該口首部を加熱処理して結晶化させ白化処理す
ることが行なわれている。
【0004】このプリフォームの口首部を加熱処理して
結晶化させる装置として、種々の提案がなされている
が、加熱処理するプリフォームの搬送移動手段への供給
作業、さらに搬送移動手段からの処理済プリフォームの
回収作業を、搬送移動手段の移動に合せて行なうのは、
移動搬送手段に対応して運動するトランスファーのごと
き特別の装置が必要である上、装置の簡素化は望めない
等といった問題があり、さらに結晶化処理を良好に行な
える装置が望まれている。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、プリフォームの搬送移動手段への供給、および処理
済プリフォームの回収作業を、搬送移動手段による搬送
を停止した状態で容易にかつ能率よく行なえ、しかも加
熱処理を行なう部分では運転を停止することなく、常に
一定の移動速度を維持して各プリフォーム口首部を均一
に加熱処理できるようにしたボトル用のブリフォーム口
首部の結晶化装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエステル
樹脂製のボトル用プリフォームの口首部を加熱処理して
結晶化させる装置であって、上記の課題を解決するため
に、次のように構成したものである。
【0007】請求項1の発明は、前記プリフォームの口
首部が嵌合する内径規制用コアを有し、前記プリフォー
ムを倒立状態に保持する倒立保持手段と、前記倒立保持
手段を一定間隔毎に回転可能に支持し、保持したプリフ
ォームを円周方向に回転させながら搬送させる、無端回
動する搬送移動手段と、前記搬送移動手段による所要移
動範囲において回転しながら移動するプリフォームの口
首部を加熱する加熱装置とを備え、前記搬送移動手段の
搬送移動経路が、前記倒立保持手段に対してプリフォー
ムを供給するとともに加熱処理後にプリフォームを回収
する供給回収ゾーンと、前記加熱装置を備える加熱処理
ゾーンとに区分され、これら両ゾーンの間に、搬送移動
手段の加熱処理ゾーンでの移動を継続したまま供給回収
ゾーンでの間欠的な移動停止を可能にするための移動調
整手段が設けられ、搬送移動手段は、加熱処理ゾーンで
は一定速度で連続移動し、供給回収ゾーンでは一定長ず
つ間欠移動するように構成されてなることを特徴とす
る。
【0008】この発明の結晶化装置によれば、無端回動
する搬送移動手段の加熱処理ゾーンでは、常に一定速度
で搬送移動されるため、回転しながら移動する全てのプ
リフォームがその近傍に配された加熱装置によって一定
時間をかけて過不足なく均一に加熱されることになり、
結晶化処理を均一良好に行なうことができる。
【0009】しかも、前記加熱処理ゾーンとプリフォー
ムの供給回収ゾーンの間に設けた移動調整手段の作用に
より、前記加熱処理ゾーンでは一定速度の移動を継続し
たまま、供給回収ゾーンでは一定長ずつ間欠的に移動す
る。この搬送移動の停止している間に、処理済のプリフ
ォームを搬送移動手段から回収するとともに、新たに処
理すべきプリフォームを搬送移動手段に有する倒立保持
手段に供給して、倒立状態に保持できる。これにより、
プリフォームの供給および回収作業を、加熱処理を継続
したまま行なうことができる。
【0010】請求項2の発明は、前記の結晶化装置にお
いて、前記搬送移動手段の加熱処理ゾーンの搬送方向終
端部に第1駆動手段が、供給回収ゾーンの搬送方向終端
部に第2駆動手段がそれぞれ設けられ、第2駆動手段が
間欠駆動することにより、搬送移動手段が供給回収ゾー
ンで間欠移動するように設けられてなることを特徴とす
る。
【0011】また、請求項3の発明においては、前記の
結晶化装置において、前記移動調整手段として、加熱処
理ゾーンの搬送方向終端部と供給回収ゾーンとの間に
は、供給回収ゾーンでの移動停止中に加熱処理ゾーンで
の移動を吸収するとともに、次回の供給回収ゾーンでの
搬送移動時に前記吸収分を送り出すようにした第1の移
動調整手段が設けられ、また供給回収ゾーンの搬送方向
終端部と加熱処理ゾーンとの間には、供給回収ゾーンで
の搬送移動時に所定の移動量を吸収しながら搬送移動さ
せるとともに、次回の供給回収ゾーンでの移動停止中に
前記吸収分を送り出すようにした第2の移動調整手段が
設けられてなることを特徴とする。
【0012】これにより、前記搬送移動手段の加熱処理
ゾーンでの連続移動と、供給回収ゾーンでの間欠移動の
運動が確実に行なわれることになる。
【0013】請求項4の発明は、前記の結晶化装置にお
いて、前記搬送移動手段の供給回収ゾーンにおける第2
駆動手段による間欠移動時の移動速度が、加熱処理ゾー
ンでの第1駆動手段による移動速度よりやや速く設定さ
れてなることを特徴とする。これにより、間欠的な移動
停止による遅れがカバーされ、両ゾーンの停止を含めて
平均速度を一致させることができる。
【0014】さらに請求項5の発明は、前記の結晶化装
置において、前記搬送移動手段は、平行に配された2条
のチェーン等の無端回動部材よりなり、倒立保持手段が
前記2条の無端回動部材により直立状態に保持されてな
るものである。これにより、前記無端回動部材に保持さ
れた倒立保持手段を直立状態に良好に保持して移動で
き、ひいてはこの倒立保持手段により倒立状態に保持さ
れるプリフォームを直立状態に確実に保持でき、加熱処
理を良好に行なうことができる。
【0015】請求項6の発明は、前記の結晶化装置にお
いて、前記搬送移動手段の加熱処理ゾーンには、加熱装
置の配設部分の後続に冷却装置が配設され、また供給回
収ゾーンには、処理済プリフォームの回収部の後続部分
に温度調整部が設けられてなることを特徴とする。
【0016】これにより、前記加熱処理ゾーンで加熱さ
れたプリフォームをその後続部分で冷却できて、結晶化
後の形状保持が安定して行なえる。また供給回収ゾーン
では、処理済のプリフォームの回収後に、搬送移動手段
に支持されている倒立保持手段、特に内径規制用コアを
冷却でき、該コアに口首部が嵌合されて供給されるプリ
フォームが該コアの残存熱で加熱されることがなく、処
理すべきプリフォームを常に略一定の温度で加熱処理ゾ
ーンに供給することができる。
【0017】請求項7の発明は、前記加熱処理ゾーンの
加熱装置が、水冷ジャケット付ヒータと水冷ジャケット
付反射体との組合せよりなり、倒立状態で移動するプリ
フォームのサポートリングより胴部側の加熱を規制しな
がら加熱できるように構成されてなるものである。これ
により、プリフォームの口首部以外の胴部等が不必要に
加熱されることがなく、口首部のみを確実に加熱できる
ことになる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基いて説明する。
【0019】図1は、本発明のボトル用プリフォーム口
首部の結晶化装置の全体構造の概略を示す平面図、図2
は同正面図である。図3は搬送移動手段の移動経路の略
示説明図、図4は搬送移動手段と倒立保持手段を拡大し
て示す断面図である。
【0020】図において、(F)はPETボトルのプリ
フォーム、(F1)はその口首部、(F2)はサポート
リングである。(1)はプリフォーム(F)の搬送移動
手段であり、長手方向所定間隔にプリフォーム(F)を
倒立状態に保持する倒立保持手段(2)が回転可能に支
持されている。(50)は機枠である。
【0021】前記搬送移動手段(1)は、図4に示すよ
うに、上下に平行に配されたチェーン等の無端回動部材
(1a)(1b)よりなり、両無端回動部材(1a)
(1b)が長手方向一定間隔毎に有する直立方向の軸
(4)により連結され、両者同伴してずれなく無端回動
できるようになっている。(51)は前記無端回動部材
(1a)(1b)を無端回動可能に支持するスプロケッ
トである。
【0022】そして、上側の無端回動部材(1a)の上
に突出した前記軸(4)の上部に前記倒立保持手段
(2)が直立状態で回動可能に支持されている。また前
記倒立保持手段(2)は、その外周に有するスプロケッ
ト(5)が、後述する加熱処理ゾーンにおいて移動方向
に平行に配設されたラック部材(6)に噛合することに
より、搬送移動手段(1)による移動に伴って倒立保持
手段(2)に回転が付与されるようになっている。この
倒立保持手段(2)の上端部には、プリフォーム(F)
の口首部(F1)が倒立状態で嵌合する中空の内径規制
用コア(3)が設けられており、これによってプリフォ
ーム(F)が倒立状態に保持される。
【0023】前記搬送移動手段(1)の上側の無端回動
部材(1a)の両側にはガイド(7)(7)が設けられ
るとともに、下側の無端回動部材(1b)より下方に突
出した軸(4)の端部の嵌合するガイド(8)(8)が
設けられ、左右にずれなく移動できるようになってい
る。(9)は倒立保持手段(2)の上部の傾きを規制す
るガイドである。このような構成を有することにより、
前記倒立保持手段(2)により保持されたプリフォーム
(F)の傾動を規制して、直立状態に良好に保持して搬
送移動できるようになっている。
【0024】前記搬送移動手段(1)の搬送移動経路
は、前記倒立保持手段(2)に対しプリフォーム(F)
を供給するとともに加熱処理後にプリフォーム(F)を
回収する供給回収ゾーン(A)と、前記倒立保持手段
(2)に保持されたプリフォーム(F)を加熱処理する
加熱処理ゾーン(B)とに区分されている。
【0025】前記加熱処理ゾーン(B)においては、所
要の移動範囲において移動部分の近傍に配置されて回転
しながら移動するプリフォーム(F)の口首部(F1)
を加熱する加熱装置(10)を備えている。
【0026】この加熱装置(10)は、図5〜図7に例
示するように、倒立状態に保持されたプリフォーム
(F)の移動部分の両側に相対向して配された水冷ジャ
ケット付ヒータ(11)と、同様の水冷ジャケット付反
射体(12)とから構成されてなる。前記ヒータ(1
1)は、図のように、移動するプリフォーム(F)と対
向して2本のヒータを備えるヒータ主部(11a)の外方
側(プリフォームとは反対側)と上部とにそれぞれ冷却
水を循環流送できる水冷ジャケット部(11b)(11c)
が設けられている。また前記反射体(12)について
も、前記と同様に、反射体主部(12a)の外方側と上部
とに水冷ジャケット部(12b)(12c)が設けられてい
る。前記ヒータ(11)および反射体(12)の上部の
水冷ジャケット部(11c)および(12c)は、移動する
プリフォーム(F)に応じて位置調整されて、該プリフ
ォーム(F)のサポートリング(F2)と胴部(F3)
とに近接して位置するように設けられ、これによってヒ
ータによる熱が胴部(F3)に及ぶのを防止できるよう
になっている。(13)(14)は位置調整のための操
作ツマミである。(15)はヒータによる熱が加熱部下
方に及ぶのを防止するための遮蔽カバーである。
【0027】前記加熱装置(10)を構成する水冷ジャ
ケット付きヒータ(11)および反射体(12)は、機
枠(50)の上部に回動可能に枢着されて、通常時は図
7の実線の状態に保持されるとともに、補修等の必要に
応じて、図5に鎖線で示すように枢着部(18)(1
9)を支点に外方へ回動可能に設けられている。
【0028】(16)は前記加熱装置(10)の配設部
分となる移動範囲の後続における所要の移動範囲におい
て、図8のように加熱されたプリフォーム(F)および
内径規制用コア(3)を冷却するために配置された冷却
装置であり、送風手段(17)によってダクト(17a)
を通じて冷風をプリフォーム(F)に対し吹き付けるこ
とにより冷却できるように設けられている。図の場合、
プリフォーム(F)を効率よく冷却できるように、その
移動部分の両側に対向して複数対が配置されている。
(16a)は冷風吹き出し口を示している。
【0029】そして、前記搬送移動手段(1)の供給回
収ゾーン(A)と加熱処理ゾーン(B)との間には、搬
送移動手段(1)の加熱処理ゾーン(B)での移動を継
続したまま、供給回収ゾーン(A)での間欠的な移動停
止を可能にするための移動調整手段(21)(22)が
設けられている。また、前記搬送移動手段(1)の加熱
処理ゾーン(B)の搬送方向終端部には連続駆動する第
1駆動手段(23)が設けられ、さらに供給回収ゾーン
(A)の搬送方向終端部に間欠駆動する第2駆動手段
(24)が設けられている。これにより、前記移動調整
手段(21)(22)を介して連続する搬送移動手段
(1)が、加熱処理ゾーン(B)では前記第1駆動手段
(23)の駆動によって一定速度で連続移動し、また供
給回収ゾーン(B)では第2駆動手段(24)の駆動に
よって間欠移動するように構成されている。
【0030】すなわち、加熱処理ゾーン(B)の搬送方
向終端部の第1駆動手段(23)と供給回収ゾーン
(A)との間には、供給回収ゾーン(A)での移動停止
中に加熱処理ゾーン(B)での移動量を吸収するととも
に、次回の供給回収ゾーン(A)での搬送移動時に前記
吸収分を送り出すようにした第1の移動調整手段(2
1)が設けられ、また供給回収ゾーン(A)の搬送方向
終端部の第2駆動手段(24)と加熱処理ゾーン(B)
との間には、供給回収ゾーン(A)での搬送移動時に所
定の移動量を吸収しながら搬送移動させるとともに、次
回の供給回収ゾーン(A)での移動停止中に前記吸収分
を送り出すようにした第2の移動調整手段(22)が設
けられている。なお、前記第2駆動手段(24)の移動
時の移動速度は第1駆動手段(23)の移動速度よりや
や速く設定され、移動停止時間を含めた平均速度が第1
駆動手段(23)と一致するように設定されている。
【0031】前記の第1および第2の移動調整手段(2
1)(22)として、図1および図9に示す実施例で
は、それぞれ搬送移動手段(1)の一部を、スプロケッ
ト等よりなる1個もしくは複数の変位ガイド(25)お
よび(26)を介して、本来の移動部分から例えば内方
に屈曲して再び元の移動部分に戻すような迂回移動部分
(27)および(28)を設け、前記変位ガイド(2
5)および(26)を、空圧シリンダー等の移動装置
(29)および(30)により、搬送移動手段(1)の
加熱処理ゾーン(B)での連続移動と供給回収ゾーン
(A)での間欠移動とに併せて、前記した移動量の吸収
と吸収分の送り出し作用とを両者互い違いに交互に行な
う方向に変位させるように構成している。(20)は移
動用のガイドロッドを示す。
【0032】そして供給回収ゾーン(A)の移動停止中
には、第1の移動調整手段(21)の変位ガイド(2
5)が加熱処理ゾーン(B)での移動を吸収する方向に
変位する一方、第2の移動調整手段(22)の変位ガイ
ド(26)が前回の吸収分を送り出す方向に変位し、ま
た供給回収ゾーン(A)の移動時には、前記第1の移動
調整手段の変位ガイド(25)が前回の移動量の吸収分
を送り出す方向に変位する一方、第2の移動調整手段の
変位ガイド(26)が供給回収ゾーン(A)の移動量の
過剰分を吸収する方向に変位するようになっている。
【0033】(31)は前記供給回収ゾーン(A)に設
けたプリフォームの回収部であり、加熱処理されて送ら
れてくるプリフォーム(F)を移動停止中に倒立保持手
段(2)から離脱させて回収する部分である。
【0034】この回収部(31)には、図11〜図13
に示すように、プリフォーム回収のための取出し装置
(32)が設けられている。この取出し装置(32)と
して、図に示す場合は、搬送移動手段(1)によるプリ
フォーム(F)の移動部分を挟んで両側に相対向し、か
つシリンダー装置(33)(34)により相対向方向に
進退可能に配された一対のチャック手段(35)(3
6)よりなる。双方のチャック手段(35)(36)
は、それぞれ倒立保持手段(2)上端の内径規制用コア
(3)に嵌合保持されたプリフォーム(F)のサポート
リング(F2)の下で口首部(F1)に対し係合する上
側の挟持板(37)(38)と、前記内径規制用コア
(3)に対し下端フランジ部の上で係合する下側の挟持
板(39)(40)とを有し、両者の相対向縁部には前
記口首部(F1)および前記コア(3)に対する略半円
形の係合凹部(37a)(38a)および(39a)(40a)
がそれぞれ複数(図は4つ)設けられている。そして上
側の挟持板(37)(38)は、上下方向のシリンダー
装置(41)(42)の作動により下側の挟持板(3
9)(40)に対して上昇可能に設けられており、上側
の挟持板(37)(38)でプリフォーム(F)を挟持
した状態での上昇作用により該プリフォーム(F)を前
記コア(3)から抜脱できるようになっている。
【0035】なお、プリフォーム回収のための取出し装
置としては、前記の一対のチャック手段(35)(3
6)を用いるもののほか、一方のチャック手段に相当す
る構成であって、上下の挟持板のプリフォーム係合側の
端部をフォーク状に延長形成した装置を用いる等、プリ
フォーム(F)を前記コア(3)から抜脱することがで
きる種々の実施が可能である。
【0036】(43)は供給回収ゾーン(A)における
前記回収部(31)の後続の所要の移動範囲において移
動部分の上方に配した冷却装置である。この冷却装置
(41)についても、送風手段(44)によってダクト
(44a)を通じて移動する内径規制用コア(3)に対し
上方より冷風を吹き付けることにより、該コア(3)を
所定温度まで低下させるように設けられており、加熱処
理前のコア温度を略一定に保持できるようにしている。
(43a)は冷風の吹き出し口を示す。
【0037】(45)は、供給回収ゾーン(A)におけ
る前記冷却装置(43)による冷却部分の後続に設けた
プリフォーム(F)の供給部である。このプリフォーム
(F)の供給手段としては、ロボット等の機械的な供給
方法によって各倒立保持手段(2)上端の内径規制用コ
ア(3)に対しプリフォーム(F)を倒立状態に嵌合さ
せ、自動供給する。
【0038】上記構成の実施例の結晶化装置によるプリ
フォーム(F)の口首部(F1)の処理状態について説
明する。
【0039】搬送移動手段(1)は、連続駆動する第1
駆動手段(23)と間欠駆動する第2駆動手段(24)
とによって駆動され、運転中は、第1および第2の移動
調整手段(21)(22)を介して、加熱処理ゾーン
(B)では連続移動し、供給回収ゾーン(A)では間欠
移動している。
【0040】すなわち、第1の移動調整手段(21)
は、供給回収ゾーン(B)の移動停止中に、迂回移動部
分(27)が移動装置(29)の作用により内方へ変位
して、加熱処理ゾーン(B)での移動量を吸収するとと
もに、次回の供給回収ゾーン(A)での移動時に前記吸
収分を送り出すように作用し、また第2の移動調整手段
(22)は、加熱処理ゾーン(A)での移動に合せた送
り出しを行ないながら、供給回収ゾーン(A)での移動
中には迂回移動部分(28)がシリンダー等の移動装置
(30)の作用により内方へ変位し、供給回収ゾーン
(A)での過剰な移動量を吸収するとともに、次の供給
回収ゾーン(B)での移動停止中に前記吸収分を送り出
すように作用し、これによって前記加熱ゾーン(A)で
の移動を継続したまま、前記供給回収ゾーン(A)での
間欠移動を許容している。
【0041】そして供給回収ゾーン(A)の移動停止中
に、前記供給部(45)においてプリフォーム(F)を
供給し、該搬送移動手段(1)に支持された倒立保持手
段(2)に有する倒立内径規制用コア(3)に口首部
(F1)を嵌合して倒立状態に保持する。こうして、供
給回収ゾーン(A)での搬送移動手段(1)の間欠移動
によって順次第2の移動調整手段(22)を介して加熱
処理ゾーン(B)に送り出す。
【0042】加熱処理ゾーン(B)では、搬送移動手段
(1)に支持された倒立保持手段(2)が移動するとと
もに、その外周のスプロケット(5)がラック部材
(6)に噛合することにより回転する。これにより、倒
立保持手段(2)に倒立状態に保持されているプリフォ
ーム(F)が倒立保持手段(2)とともに回転しながら
移動し、この移動中に、該移動部分の近傍に配された加
熱装置(10)により各プリフォーム(F)の口首部
(F1)が徐々にかつ万遍に加熱され、この加熱により
白化し結晶化することになる。この加熱装置(10)と
して、図示する実施例のように水冷ジャケット付ヒータ
(11)および反射体(12)を使用することにより、
胴部(F3)等の不要部分が加熱されるのを抑制でき、
口首部(F1)のみを効率よく加熱できる。また、搬送
移動手段(1)として、上下に平行に配された無端回動
部材(1a)(1b)を同伴回転するように設けるとと
もに、この上下の無端回動部材(1a)(1b)または
その近傍を2個所またはそれ以上でガイドすることによ
り、前記倒立保持手段(2)、ひいてはこれに保持され
たプリフォーム(F)が移動中に傾くことなく直立状態
を保持して移動でき、各プリフォームの加熱が均一に行
なわれる。こうして加熱部分を通過した後、冷却装置
(16)によって冷却されて変形を生じないように処理
された後、第1の移動調整手段(21)を経て供給回収
ゾーン(A)に送られる。
【0043】供給回収ゾーン(A)の回収部(31)に
おいては、移動停止中にチャック装置(32)を構成す
るチャック手段(35)(36)をシリンダー装置(3
3)(34)によって作動させて、倒立しているプリフ
ォーム(F)を上側の挟持板(37)(38)により挟
持するとともに、シリンダー装置(41)(42)の作
動により該上側の挟持板(37)(38)を上昇させ
て、前記のよえうに挟持したプリフォーム(F)を内径
規制用コア(3)より抜脱して倒立保持手段(2)より
離脱させる。こうして離脱させたプリフォーム(F)
は、ロボットのアーム等によって機械的に回収する。
【0044】さらに前記回収部(31)の後続におい
て、冷却装置(43)により、空の倒立保持手段(2)
の内径規制用コア(3)を上方より冷却して所定の温度
に低下させた後、供給部(45)で新たに処理前のプリ
フォーム(F)を供給する。
【0045】このように、加熱処理ゾーン(B)では、
一定速度の移動を継続しながら、供給回収ゾーン(A)
では間欠的に移動と停止を繰返すことができ、この供給
回収ゾーン(A)での移動停止中に、プリフォームの供
給および回収を行なうことができる。そのため、搬送移
動手段(1)の移動に合せて移動するトランスファーの
ような特別の装置を使用することなく、プリフォームの
供給および回収作業を行なうことができる。
【0046】
【発明の効果】上記したように本発明のプリフォーム口
首部の結晶化装置によれば、プリフォームの搬送移動手
段への供給、および処理済プリフォームの回収作業を、
搬送移動手段による移動を停止した状態で容易にかつ能
率よく行なえ、しかも加熱処理を行なう部分では運転を
停止することなく、常に一定の移動速度を維持して各プ
リフォーム口首部を均一に加熱処理でき、この種の結晶
化装置の処理効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結晶化装置の1実施例を示す略示平面
図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の搬送移動手段の移動経路の略示説明図で
ある。
【図4】搬送移動手段と倒立保持手段を拡大して示す断
面図である。
【図5】加熱処理ゾーンの加熱装置部分の拡大断面図で
ある。
【図6】加熱装置の拡大側面図である。
【図7】同上の拡大断面図である。
【図8】加熱処理ゾーンの冷却装置部分の拡大断面図で
ある。
【図9】搬送移動手段の第1と第2の移動調整手段部分
の拡大略示平面図である。
【図10】同上の断面図である。
【図11】供給回収ゾーンの回収部に装備するチャック
装置の平面図である。
【図12】同上のプリフォーム挟持前の正面図である。
【図13】同上のプリフォーム挟持状態の正面図であ
る。
【図14】供給加熱ゾーンの冷却装置部分の拡大断面図
である。
【符号の説明】
(A) 供給加熱ゾーン (B) 加熱処理ゾーン (F) プリフォーム (F1) 口首部 (F2) サポートリング (1) 搬送移動手段 (1a)(1b) 無端回動部材 (2) 倒立保持手段 (3) 内径規制用コア (10) 加熱装置 (11) 水冷ジャケット付ヒータ (12) 水冷ジャケット付反射体 (11b)(11c)(12b)(12c) 水冷ジャケット部 (16) 冷却装置 (17) 送風手段 (21) 第1の移動調整手段 (22) 第2の移動調整手段 (23) 第1駆動手段 (24) 第2駆動手段 (25)(26) 変位ガイド (27)(28) 迂回移動部分 (29)(30) 移動装置 (31) 回収部 (32) チャック装置 (33)(34) シリンダー装置 (35)(36) チャック手段 (37)(38) 上側の挟持板 (39)(40) 下側の挟持板 (43) 冷却装置 (44) 送風手段 (45) 供給部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル樹脂製のボトル用プリフォー
    ムの口首部を加熱処理して結晶化させる装置であって、 前記プリフォームの口首部が嵌合する内径規制用コアを
    有し、前記プリフォームを倒立状態に保持する倒立保持
    手段と、 前記倒立保持手段を一定間隔毎に回転可能に支持し、保
    持したプリフォームを円周方向に回転させながら搬送さ
    せる、無端回動する搬送移動手段と、 前記搬送移動手段による所要移動範囲において回転しな
    がら移動するプリフォームの口首部を加熱する加熱装置
    とを備え、 前記搬送移動手段の搬送移動経路が、前記倒立保持手段
    に対してプリフォームを供給するとともに加熱処理後に
    プリフォームを回収する供給回収ゾーンと、前記加熱装
    置を備える加熱処理ゾーンとに区分され、これら両ゾー
    ンの間に、搬送移動手段の加熱処理ゾーンでの移動を継
    続したまま供給回収ゾーンでの間欠的な移動停止を可能
    にするための移動調整手段が設けられ、搬送移動手段
    が、加熱処理ゾーンで一定速度の移動を継続しながら、
    供給回収ゾーンで一定長ずつ間欠移動するように構成さ
    れてなることを特徴とするボトル用プリフォーム口首部
    の結晶化装置。
  2. 【請求項2】前記搬送移動手段の加熱処理ゾーンの搬送
    方向終端部に第1駆動手段が、供給回収ゾーンの搬送方
    向終端部に第2駆動手段がそれぞれ設けられ、第2駆動
    手段が間欠駆動することにより、搬送移動手段が供給回
    収ゾーンで間欠移動するように設けられてなる請求項1
    に記載のボトル用プリフォーム口首部の結晶化装置。
  3. 【請求項3】前記移動調整手段として、加熱処理ゾーン
    の搬送方向終端部と供給回収ゾーンとの間には、供給回
    収ゾーンでの移動停止中に加熱処理ゾーンでの移動を吸
    収するとともに、次回の供給回収ゾーンでの搬送移動時
    に前記吸収分を送り出すようにした第1の移動調整手段
    が設けられ、また供給回収ゾーンの搬送方向終端部と加
    熱処理ゾーンとの間には、供給回収ゾーンでの搬送移動
    時に所定の移動量を吸収しながら搬送移動させるととも
    に、次回の供給回収ゾーンでの移動停止中に前記吸収分
    を送り出すようにした第2の移動調整手段が設けられて
    なる請求項1または2に記載のボトル用プリフォーム口
    首部の結晶化装置。
  4. 【請求項4】前記搬送移動手段の供給回収ゾーンでの第
    2駆動手段による間欠移動時の移動速度が、加熱処理ゾ
    ーンでの第1駆動手段による移動速度よりやや速く設定
    されてなる請求項2または3に記載のボトル用プリフォ
    ーム口首部の結晶化装置。
  5. 【請求項5】前記搬送移動手段は、平行に配された2条
    のチェーン等の無端回動部材よりなり、倒立保持手段が
    前記2条の無端回動部材により直立状態に保持されてな
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載のボトル用プリフ
    ォーム口首部の結晶化装置。
  6. 【請求項6】前記加熱処理ゾーンには、加熱装置の配設
    部分の後続に冷却装置が配設され、また供給回収ゾーン
    には、処理済プリフォームの回収部の後続部分に温度調
    整部が設けられてなる請求項1〜5のいずれか1項に記
    載のボトル用ブリフォーム口首部の結晶化装置。
  7. 【請求項7】前記加熱処理ゾーンの加熱装置は、水冷ジ
    ャケット付ヒータと水冷ジャケット付反射体との組合せ
    よりなり、倒立状態で移動するプリフォームのサポート
    リングより胴部側の加熱を規制しながら加熱できるよう
    に構成されてなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    ボトル用プリフォーム口首部の結晶化装置。
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