JP2888208B2 - 移動通信システムの送信出力制御方法および移動通信システム - Google Patents

移動通信システムの送信出力制御方法および移動通信システム

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JP2888208B2
JP2888208B2 JP8286640A JP28664096A JP2888208B2 JP 2888208 B2 JP2888208 B2 JP 2888208B2 JP 8286640 A JP8286640 A JP 8286640A JP 28664096 A JP28664096 A JP 28664096A JP 2888208 B2 JP2888208 B2 JP 2888208B2
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
における無線基地局および移動機の送信出力制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移動通信システムにおけ
る送信出力制御方法は、たとえば特開昭61−4302
6に示されるように、無線基地局または移動機の無線送
受信機において、受信レベルを検出して、この受信レベ
ルの値に応じて送信出力を増減する手段を設け、受信レ
ベルが低い時は送信出力を大きく、受信レベルが高いと
きは送信出力が小さくなるように制御するものであっ
た。
【0003】また、上記と同じ内容が株式会社科学新聞
社発行の刊行物「ディジタル移動通信」に掲載されてい
る。151ページの送信電力制御という項目で説明さ
れており、通常の方式として無線基地局側での受信結果
に基づいて移動機側送信電力を決定するフィードバック
形があると示されている。
【0004】図8は従来の移動通信システムのブロック
構成図である。無線基地局65は移動機64からの上り
制御チャネル66の電波を受信し、その電界強度を無線
基地局65の無線送受信部62の受信部で検出する。こ
の電界強度に応じた移動機の送信出力値を無線基地局6
5の無線送受信部62で決定する。決定された値を無線
送受信部62の送信部から無線共通増幅部61を経由し
て、移動機64に対し送信する。移動機64は送信電波
である下り制御チャネル67を受信し、その受信信号か
ら移動機64の無線送受信部60で移動機送信出力値を
取り出す。取り出された移動機送信出力値に基づいて移
動機64の送信出力は制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の移動通
信システムの送信出力制御方法は、下記のような問題点
があった。 (1)従来の技術では、移動機から送信した制御チャネ
ルを無線基地局で受信し、その電界強度に応じて送信出
力の決定がなされていた。発呼時または通話中に受信電
界強度が低下しても無線基地局や移動機の通話が成立す
る受信電界強度が確保できる場合は、この方法でも問題
無かった。しかし、将来移動通信システムで使用される
1.9GHz以上の高い周波数帯では急激な降雨により
電波が大幅に減衰され、無線基地局や移動機の通話が成
立しなくなった場合は、発呼もできなくなり通話中は呼
切断となる。 (2)また、送信出力はそのままで降雨減衰量を考慮し
た無線回線の設計を行った場合、サービスエリアの縮小
という問題が発生してしまう。逆に、サービスエリアを
確保して降雨減衰量を考慮した無線回線の設計を行った
場合、無線基地局と移動機の送信出力を降雨減衰量の分
だけ一律に増加させなければならない。送信出力を増や
すとその分基地局では電波干渉の問題が発生し、また移
動機においてバッテリーに対する負担を増加させ、バッ
テリーの使用可能時間を短縮させてしまう問題が発生す
る。
【0006】本発明の目的は、降雨時における無線基地
局または移動機の送信出力を最適に制御する移動通信シ
ステムの送信出力制御方法および移動通信システムを提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の移動通信システムの送信出力制御方法は、
無線基地局または移動機の少なくとも一方の送信出力
を、その降雨減衰量に応じて最適に制御する。
【0008】本発明の実施態様によれば、降雨現象が発
生している間だけ降雨減衰量に応じて、無線基地局また
は移動機の少なくとも一方の送信出力を増大させ、降雨
現象が無くなれば送信出力を元に戻す。
【0009】これにより無線基地局または移動機の少な
くとも一方の送信出力を必要最小限の出力とすることが
できる。
【0010】また、本発明の移動通信システムは、無線
基地局が、降雨の有無を検出する降雨センサと、衛星か
らのGPS(Global Positioning
System)電波を受信するGPSアンテナと、GP
S電波を復調するGPS受信部と、GPS受信部により
復調された信号と無線基地局の位置からGPS電波の誤
差を検出する誤差検出部と、降雨センサの出力信号と誤
差検出回路で検出された誤差より降雨量を推定し、最適
な送信出力を決定する送信出力制御部とを有する。
【0011】本発明は、降雨センサと、大気中の水蒸気
量に比例するGPS電波の誤差とにより無線基地局の無
線エリア内の降雨量と降雨減衰量を推定し、その降雨減
衰量に応じて無線基地局の送信出力を最適に制御するも
のである。したがって、必要最小限の送信出力で通話品
質を確保することができる。
【0012】本発明の実施態様によれば、移動機が、降
雨量をもとに送信出力制御部が決定した最適な送信出力
値を受信し、該送信出力値により送信出力を制御する。
【0013】本発明は、無線基地局だけでなく移動機の
送信出力に対しても降雨減衰量に応じた制御を行うもの
である。したがって、移動機のバッテリーに対する電源
負担を最小限にすることができる。
【0014】本発明の他の実施態様によれば、降雨セン
サが降雨を検出しなかった場合、送信出力制御部は、G
PS電波の誤差のみによって最適な送信出力を決定す
る。
【0015】本発明の他の実施態様によれば、GPS電
波が受信できなかった場合、送信出力制御部は、降雨セ
ンサの出力信号のみによって最適な送信出力を決定す
る。
【0016】また、本発明の移動通信システムは、無線
基地局が、降雨の有無を検出する降雨センサと、気象庁
の地域気象観測システム(アメダスシステム)の最新の
降雨情報を受信し、前記降雨情報から前記無線基地局の
降雨減衰量を推定し、最適な送信出力を決定する送信出
力制御部とを有する。
【0017】本発明は、降雨センサとアメダスシステム
の降雨情報により無線基地局の無線エリア内の降雨量と
降雨減衰量を推定し、その降雨減衰量に応じて無線基地
局の送信出力を最適に制御するものである。したがっ
て、必要最小限の送信出力で通話品質を確保することが
できる。
【0018】本発明の実施態様によれば、移動機が、前
記送信出力制御部が決定した最適な送信出力値を受信
し、該送信出力値により送信出力を制御する。
【0019】本発明は、無線基地局だけでなく移動機の
送信出力に対しても降雨減衰量に応じた制御を行うもの
である。したがって、移動機のバッテリーに対する電源
負担を最小限にすることができる。
【0020】本発明の他の実施態様によれば、降雨セン
サが降雨を検出しなかった場合、前記送信出力制御部は
最適な送信出力を前記アメダスシステムから送られてく
る降雨情報のみによって決定する。
【0021】本発明の他の実施態様によれば、アメダス
システムから送られてくる降雨情報が受信できなかった
場合、前記送信出力制御部は最適な送信出力を前記降雨
センサの出力信号のみによって決定する。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0023】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態の移動通信システムの構成図である。
【0024】本実施形態の移動通信システムは、移動機
10と、無線エリアL1を無線エリアとする無線基地局
11と、無線エリアL2を無線エリアとする無線基地局
12と、無線基地局11、12とそれぞれ伝送路14、
15で接続された無線基地局制御装置13で構成されて
いる。この場合、無線エリアL1内に移動機10が存在
し、移動機10と無線基地局11の間で無線周波f1
2で無線回線が構成されている。
【0025】図2は、図1中の無線基地局11、12と
移動機10の、図3は無線基地局11、12が移動機1
0に対して送信する下り回線の制御チャネルの構成図で
ある。無線基地局11、12は降雨センサ26と、GP
Sアンテナ27と、GPS受信部20と、誤差検出部2
1と、送信出力制御部22と、無線共通増幅部23と、
無線送受信部24と、回線多重伝送部25で構成されて
いる。移動機10は無線送受信部28と送信出力制御部
29で構成されている。
【0026】まずGPSについて説明する。、GPSア
ンテナ27とGPS受信部20と誤差検出部21は、大
気中に含まれる水蒸気量を測定するために、GPS受信
電波の到着時間差を検出している。GPSシステムは高
さ約2万kmの円軌道を回る衛星群の内4つ以上の衛星
が出す電波を同時に受信すると、受信した地点の位置、
高度の絶体値が測定するシステムである。そのため、衛
星から受信地点までの大気中に含まれる水蒸気量が多い
と、電波の到達に時間がかかり、上下方向の誤差が数c
m単位で発生する。実際の大気中の水蒸気量の分布は空
間的に不均一で、さらに時間とともに移り変わる。数日
程度の幅でみれば、大地は全く動いていないと考えられ
る。すると、電波の到達時間の違いから逆に、受信地点
上空の水蒸気量を割り出すことができる。
【0027】次に、本実施形態の動作について図面を参
照して説明する。固定位置の無線基地局11と、移動機
10は、無線周波f1、f2を使用して相互に送信/受信
動作を行う。この際,移動機10は適時移動状態におか
れ、無線回線は無線伝搬路の状態変動により大きな影響
を受ける。特に、将来移動通信システムで使用される
1.9GHz以上の高い周波数帯では降雨減衰量が無視
できなくなり、降雨状態に合わせた無線基地局11と移
動機10の送信出力制御が必要となる。
【0028】GPSアンテナ27とGPS受信部20で
GPS電波を受信し、この信号は、受信信号に含まれる
電波の到着時間差を検出する誤差検出部21に入力され
る。誤差検出部21の出力であるGPS電波の誤差分
は、降雨の有無を検出する降雨センサ26の出力と共に
送信出力制御部22に入力される。送信出力制御部22
は、降雨センサ26によって降雨が検出されると上記G
PS電波の誤差分だけ、無線基地局11、12と移動機
10の送信出力を増大させる制御を行う送信出力制御信
号を出力する。この送信出力制御信号は無線送受信部2
4に入力され、無線共通増幅部23で、基地局送信出力
を可変する。さらに、送信出力制御信号は、無線基地局
11、12から移動機10に対して送信する下り回線の
制御チャネルに、図3に示すように挿入され、移動機送
信出力制御信号として移動機10に送られる。
【0029】移動機10で受信された移動機送信出力制
御信号は、移動機10の無線送受信部28で受信され、
送信出力制御部29に入力される。送信出力制御部29
は、この入力された送信出力制御信号に応じて、移動機
10の送信出力を制御する信号を無線送受信部28へ送
り、移動機送信出力を可変する。
【0030】図4は、送信出力制御部22において、降
雨センサ26の出力信号と、誤差検出部21から得られ
た誤差から無線基地局11、12と移動機10の送信出
力を制御する動作を示すフローチャートである。まず、
最初の状態として無線基地局11、12、移動機10と
もに送信出力値を初期値(基準値)とする(ステップ4
0)。これは降雨による減衰が無い時の送信出力値であ
る。次に、GPS電波が受信できたかどうか判断する
(ステップ41)。GPS電波が受信できたならば、受
信したGPS電波の誤差を検出する(ステップ42)。
そして、この誤差の値に応じた送信出力値を算出する
(ステップ43)。次に、降雨センサ26が降雨を検出
したか判定する(ステップ44)。降雨が検出される
と、算出した送信出力値にさらに固定値Aを加算する
(ステップ45)。そして、最終的な送信出力値を無線
送受信部24に通知する(ステップ46)。これにより
無線共通増幅部23は上記送信出力値で、移動機10に
対して上記送信出力値を送信する。
【0031】ステップ41でGPS電波が受信できなか
った場合、降雨センサ26が降雨を検出したかどうか判
定する(ステップ47)。降雨センサ26により降雨が
検出されると、送信出力値に固定値Bを加算し(ステッ
プ48)、ステップ46の処理を行なう。
【0032】なお、ステップ45における固定値Aはス
テップ48における固定値Bよりも小さい。
【0033】移動機10ではこの移動機送信出力値を送
信出力制御部29にて取り出し、無線送受信部28に伝
達することにより移動機10の送信出力が制御される。
【0034】図5は無線基地局11、12と移動機10
の送信出力制御に関する通信シーケンス図である。
【0035】まず、最初の状態として無線基地局11、
12と移動機10は、初期値として持っている送信出力
値を使用している。ここで、無線基地局11、12がG
PS電波または降雨センサ26により降雨を検出して送
信出力値を変更すると、まず無線基地局11、12はそ
の送信出力値を使用するとともに移動機10に対し報知
情報として送信する(ステップ50)。移動機10では
その報知情報を受信し、その中に含まれる送信出力値を
記憶するとともに、その送信出力値を使用する(ステッ
プ51)。さらに、無線基地局11、12がGPS電波
または降雨センサ26により降雨が止んだ事を検出して
送信出力値を元の初期値に戻すと、まず無線基地局1
1、12はその初期値の送信出力を使用するとともに移
動機10に対し報知情報として送信する(ステップ5
2)。移動機10ではその報知情報を受信し、その中に
含まれる送信出力値を取り出し、送信出力を元に戻す
(ステップ53)。
【0036】(第2の実施形態)図6は本発明の第2の
実施形態の移動通信システムの構成図、図7は図6中の
無線基地局71、71と移動機10のブロック構成図で
ある。図1中と同番号は同じ構成要素を示す。
【0037】本実施形態の移動通信システムは、移動機
10と、無線エリアL1を無線エリアとする無線基地局
71と、無線エリアL2を無線エリアとする無線基地局
72と、無線基地局71、72とそれぞれ伝送路14、
15で接続された無線基地局制御装置13と、日本各地
に設置され、設置されている場所の雨量データを測定す
る雨量計36と、公衆伝送回線35と、気象庁に設置さ
れアメダスシステムをコントロールする気象庁アメダス
システムコンピュータシステム31と、日本気象協会コ
ンピュータシステム30と、雨量データを無線基地局制
御装置13に分配する移動通信交換局34とで構成され
ている。公衆伝送回線35は、雨量計36の雨量データ
を気象庁アメダスシステムコンピュータシステム31に
専用線または電話回線等により伝達する。
【0038】このシステムにおいて、無線エリアL1
に移動機10が存在し、移動機10と無線基地局71の
間で無線周波f1とf2で無線回線が構成されている。
【0039】まず、気象庁のアメダスシステムの概略を
説明する。アメダスシステムの観測点は、現在全国に約
1300ヶ所あり、それぞれの観測点には雨量計36が
設置され雨量の観測を行っているほか、そのうち約84
0ヶ所では雨量のほかに気温、風向、風速、日照時間の
観測も行っている。また、全国の豪雪地帯を中心に約2
10ヶ所で積雪量の観測も行っている。全国平均すると
雨量については17km四方に1ヶ所観測点があること
になり、今後も局地気象観測の正確度向上のため観測点
は増え続けて行く。
【0040】次に、本実施形態の動作について図面を参
照して説明する。固定位置の無線基地局71と、移動機
10は、無線周波f1、f2を使用して相互に送信/受信
動作を行う。この際,移動機10は適時移動状態におか
れ、無線回線は無線伝搬路の状態変動により大きな影響
を受ける。特に、将来使用される1.9GHz以上の高
い周波数帯では降雨減衰量が無視できなくなり、降雨状
態に合わせた無線基地局71と移動機10の送信出力制
御が必要となる。
【0041】各地の雨量計36で観測された雨量データ
は、公衆伝送回線35により定期的に東京の気象庁に設
置されている気象庁アメダスシステムコンピュータシス
テム31に送られてくる。気象庁アメダスシステムコン
ピュータシステム31では、送られてきた雨量データの
内容について異常な値がないか等を自動的にチェックし
た後に雨量データを一旦気象庁のC−ADESSという
全国中枢気象資料自動編集中継装置に送ると共に、気象
データの一般利用を展開している財団法人日本気象協会
(以降、日本気象協会と称する)に設置されている日本
気象協会コンピュータシステム30にも配送している。
日本気象協会コンピュータシステム30は、配送された
データ・情報を収集、解析して、日本気象協会発表の降
雨情報として、移動通信システムに提供する。提供され
た降雨情報は移動通信交換局34に入力され、移動通信
交換局34により無線基地局制御装置13に伝達され
る。無線基地局制御装置13では送られてきた降雨情報
を無線基地局71、72にそれぞれ伝達する。
【0042】この降雨情報は、格子点データを含む数値
データと、各種文字データで構成されており、現在の降
雨状況と今後の降雨予想状況に分けられる。本実施形態
では、現在の降雨状況のみを利用する。
【0043】無線基地局71では、降雨センサ26のデ
ータと、アメダスシステムから回線多重伝送部25を経
由して送られてきた降雨情報の両方とが送信出力制御部
22に入力される。
【0044】送信出力制御部22は、降雨センサ26と
アメダスシステムの降雨情報を解析し、当該無線基地局
71のサービスエリア内における降雨減衰量を推定し、
降雨減衰量分だけ無線基地局71と、移動機10の送信
出力を増大させる制御を行う送信出力制御信号を出力す
る。この送信出力制御信号は無線送受信部24に入力さ
れ、無線共通増幅部23で基地局送信出力を可変する。
さらに送信出力制御信号は無線基地局71から移動機1
0に対して送信する下り無線回線の制御チャネルに挿入
され移動機送信出力制御信号として移動機10に送られ
る。移動機10は送られてきた移動機送信出力制御信号
に従い第1の実施形態と同様な方法により送信出力を制
御する。
【0045】また、移動機10と無線基地局71、72
の送信出力制御方法は、第1の実施形態の図4のフロー
チャートや図5の通信シーケンス図に示された方法にお
いて、GPSによる降雨量の検出をアメダスシステムに
よる降雨量の検出におきかえたのと同様な方法で行われ
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、下記の
ような効果を有する。 (1)降雨の有無を検出する降雨センサと、降雨量検知
手段とできめ細かい送信出力制御を行うことにより、移
動通信システムで使用する高い周波数帯での電波におけ
る降雨減衰量が補正され、降雨による移動通信システム
のサービスエリアの縮小、通話中の呼切断等の問題が解
決され通話品質が確保される。 (2)降雨時の大気中に含まれる水蒸気量に比例して発
生する降雨減衰量に応じて無線基地局または移動機の少
なくとも一方の送信出力を増加させることにより、無線
基地局や移動機の送信電波による電波干渉の問題(繰返
し使用による同一電波干渉、相互変調による干渉等)を
最小限にし、さらに移動機のバッテリーに対する電源負
担も最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の移動通信システムの
構成図である。
【図2】図1中の無線基地局11、12と移動機10の
ブロック構成図である。
【図3】無線基地局11、12が移動機10に対して送
信する下り回線の制御チャネルの構成図である。
【図4】送信出力制御を示すフローチャートである。
【図5】無線基地局11、12と移動機10の送信出力
制御に関する通信シーケンス図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の移動通信システムの
構成図である。
【図7】図6中の無線基地局71、72と移動機10の
ブロック構成図である。
【図8】従来の移動通信システムのブロック構成図であ
る。
【符号の説明】
10 移動機 11 無線基地局 12 無線基地局 13 無線基地局制御装置 14 伝送路 15 伝送路 f1、f2 無線周波 L1、L2 無線エリア 20 GPS受信部 21 誤差検出部 22 送信出力制御部 23 無線共通増幅部 24 無線送受信部 25 回線多重伝送部 26 降雨センサ 27 GPSアンテナ 28 無線送受信部 29 送信出力制御部 30 日本気象協会コンピュータシステム 31 気象庁アメダスシステムコンピュータシステム 34 移動通信交換局 35 公衆伝送回線 36 雨量計 40〜48 ステップ 50〜53 ステップ 60 無線送受信部 61 無線共通増幅部 62 無線送受信部 63 回線多重伝送部 64 移動機 65 無線基地局 66 制御チャネル(上り) 67 制御チャネル(下り) 71 無線基地局 72 無線基地局

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線基地局を有する移動通信システムに
    おいて、前記無線基地局が、降雨の有無を検出する降雨
    センサと、衛星からのGPS電波を受信するGPSアン
    テナと、前記GPS電波を復調するGPS受信部と、前
    記GPS受信部により復調された信号と前記無線基地局
    の位置からGPS電波の誤差を検出する誤差検出部と、
    前記降雨センサの出力信号と前記誤差検出部で検出され
    た誤差より降雨減衰量を推定し、最適な送信出力を決定
    する送信出力制御部とを有することを特徴とする移動通
    信システム。
  2. 【請求項2】 移動機が、前記送信出力制御部が決定し
    た最適な送信出力値を受信し、該送信出力値により送信
    出力を制御する、請求項記載の移動通信システム。
  3. 【請求項3】 前記降雨センサが降雨を検出しなかった
    場合、前記送信出力制御部は最適な送信出力を前記GP
    S電波の誤差のみによって決定する、請求項記載の移
    動通信システム。
  4. 【請求項4】 前記GPS電波が受信できなかった場
    合、前記送信出力制御部は最適な送信出力を前記降雨セ
    ンサの出力信号のみによって決定する、請求項記載の
    移動通信システム。
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