JP2887611B2 - 不織布の製造方法及び装置 - Google Patents

不織布の製造方法及び装置

Info

Publication number
JP2887611B2
JP2887611B2 JP2017031A JP1703190A JP2887611B2 JP 2887611 B2 JP2887611 B2 JP 2887611B2 JP 2017031 A JP2017031 A JP 2017031A JP 1703190 A JP1703190 A JP 1703190A JP 2887611 B2 JP2887611 B2 JP 2887611B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
pressure chamber
continuous
drawn
nonwoven fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2017031A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03227447A (ja
Inventor
隆行 免出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2017031A priority Critical patent/JP2887611B2/ja
Priority to CA002034842A priority patent/CA2034842A1/en
Priority to US07/645,612 priority patent/US5112562A/en
Priority to EP91300580A priority patent/EP0440383A1/en
Priority to KR1019910001329A priority patent/KR910021509A/ko
Publication of JPH03227447A publication Critical patent/JPH03227447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2887611B2 publication Critical patent/JP2887611B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/08Melt spinning methods
    • D01D5/098Melt spinning methods with simultaneous stretching
    • D01D5/0985Melt spinning methods with simultaneous stretching by means of a flowing gas (e.g. melt-blowing)
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/40Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties
    • D04H1/54Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties by welding together the fibres, e.g. by partially melting or dissolving
    • D04H1/56Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties by welding together the fibres, e.g. by partially melting or dissolving in association with fibre formation, e.g. immediately following extrusion of staple fibres
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H3/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length
    • D04H3/08Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length characterised by the method of strengthening or consolidating
    • D04H3/16Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length characterised by the method of strengthening or consolidating with bonds between thermoplastic filaments produced in association with filament formation, e.g. immediately following extrusion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、不織布の製造方法及びその製造装置に関
し、更に詳しくは、繊度が1デニール以下の極細繊維で
形成される不織布の製造に特に好ましい不織布の製造方
法に関する。
〔従来の技術〕
ノズルより押し出した樹脂をエアサッカーで牽引して
延伸するスパンボンド法は生産性のよい不織布の製造方
法であるが、一般には繊度が1.5デニール以上の連続繊
維で製造される。
一方、1デニール以下の繊度の不織布を製造する方法
としてメルトブロー法がある。この方法では、ノズルか
ら出る樹脂をノズル周囲のガスオリフィスから吹き出す
高速の加熱ガスで吹き飛ばして極細の繊維とする。
〔本発明が解決しようとする課題〕
前記のようなエアサッカーで牽引するスパンボンド法
では、1デニール以下の繊度のものを紡糸しようとする
と、以下の理由から紡糸中の糸切れが多発して安定生産
が出来ない。
即ち、ノズルから押し出された溶融樹脂は当初ある程
度の距離の間、ノズルの口径とほぼ同一径で進み、その
後、ある所で急に細くなって延伸細化される。このよう
な部分をネックと称する。このようにノズルから押し出
された溶融樹脂の延伸細化は紡糸区間の全域で行われる
のではなく、ネックと称する局所で急激に行われるた
め、ネック前後の繊維径の比が大きくなるに従って、ま
た、ネックでの断面変化の勾配が急激になるにつれて細
化が不安定となる。
ネック前後での急激な断面変化を低減する方法とし
て、ノズルの口径を小さくする方法があるが、ノズルの
加工技術と異物によるノズルの閉塞が問題となり実用化
されるに至っていない。このため、従来のスパンボンド
法では繊度が1デニール以下の繊維で構成された柔軟な
不織布を製造することは難しい。
一方、メルトフロー法では、ガスオリフィスから吹き
出されたガスは、数百メートル/秒の初速度であるが、
ノズルから離れるに従って急速に速度が減衰する。この
ためこの高速のガスで瞬時に延伸緊張された繊維は十分
に冷却されないまま緊張緩和される。従って、得られた
繊維の強度は小さい。また、使用する樹脂は、このよう
な瞬間的高速延伸に耐えられるように、溶融粘度の小さ
いもの、分子量の小さいものが使用されるため、もとも
と強度発現性に乏しい。
これらの理由で、メルトブロー法では繊度の小さい不
織布が出来るものの、先のエアサッカーによる方法に比
べて繊維強度が1/2程度の弱い不織布となっている。ま
た、繊維は完全に連続したものではなく、1m前後から数
cmの繊維長となっており、ショットと呼ばれる小さな樹
脂の塊が混じっている。
本発明は、このような従来の問題に鑑み、繊度が小さ
く、しかも強度の強い連続繊維からなるスパンボンド不
織布を製造しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するため、以下のような手段をとっ
た。
すなわち、本発明の方法は、 紡糸ノズルより押し出した溶融樹脂を紡糸ノズル周
囲から吹き出される加熱ガスで吹き流して連続延伸繊維
を得る紡糸工程と、 得られた連続延伸繊維をガスの圧力差で生じる気流
でさらに延伸する延伸工程と、 延伸された連続繊維を捕集して繊維同士を捕集する
捕集工程と、 捕集した連続繊維同士を相互に結合して不織布とす
る結合工程と、 を備え、延伸工程は、紡糸工程側の高圧室と、捕集工程
側の低圧室とを連通孔を有する隔壁で仕切り、高圧室と
低圧室との間の差圧によって連通孔に生ずる気流で連続
延伸繊維を延伸するようにした不織布の製造方法であ
る。
また、本発明の装置は、 加熱ガスを吹き出すオリフィスを溶融樹脂の押出孔
の周囲に有し、押出孔から押し出された溶融樹脂をオリ
フィスから吹き出された加熱ガスで吹き流して1次延伸
する紡糸ノズルと、 紡糸ノズルから紡糸された連続延伸繊維をガスの圧
力差で2次延伸する延伸装置と、 2次延伸された連続繊維を捕集面で受け止めて捕集
する捕集装置と、 捕集した連続繊維同士を相互に結合して不織布とす
る接合装置と、 を備え、延伸装置は隔壁で仕切った高圧室と低圧室とを
有し、隔壁には高圧室と低圧室とを連通させる連通孔を
設け、高圧室側に紡糸ノズルを設置するとともに低圧室
側に捕集装置を設置した不織布製造装置である。
〔作用〕
本発明の不織布の製造方法では、まず、紡糸工程で連
続延伸繊維が得られる。この紡糸工程は、メルトブロー
法に相当するが、ここでは、短繊維を得るのではなく、
紡糸ノズルから押し出された溶融樹脂を連続的に吹き流
すことで、連続延伸繊維を得る。
得られた連続延伸繊維は、次の延伸工程でさらに延伸
される。延伸工程は、従来のスパンボンド法でのエアー
サッカーによる牽引に相当する。しかし、スパンボンド
法の場合と異なり、押し出された溶融樹脂を直ちに延伸
するのではなく、前記紡糸工程ですでに一度延伸された
連続繊維を再度延伸するため、ネックでの急激な延伸に
よる糸切れがなく、かつ、延伸自体安定的に行える。
以上のことから、メルトブロー法とスパンボンド法を
単に組み合わせる以上の作用・効果が奏される。
延伸工程を経た連続延伸繊維は、捕集面上に堆積捕集
される。その後結合装置で、繊維同士を接着、もしく
は、絡合するなどして、相互に結合し、不織布が形成さ
れる。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明で使用する樹脂としては、一般に、エアサッカ
ーを使用するスパンボンド法、あるいは、メルトブロー
法に供される樹脂であれば何でも良く、その粘度につい
ても特に低粘度の樹脂を使用する必要はない。すなわち
樹脂粘度としては50poiseから1000poiseの範囲のものを
使用できる。
本発明の不織布の製造方法は、上記のような樹脂を用
い、例えば次のような不織布製造装置を用いて実施する
とよい。
第1図、第3図に示した装置は、加熱ガスを吹き出す
オリフィスを溶融樹脂の押出孔の周囲に有し、押出孔か
ら押し出された溶融樹脂をオリフィスから吹き出された
加熱ガスで吹き流して1次延伸する紡糸ノズル1と、紡
糸ノズル1から紡糸された連続延伸繊維をガスの圧力差
で2次延伸する延伸装置2と、2次延伸された連続繊維
を捕集面で受け止めて捕集する捕集装置3と、ヒートエ
ンボスロールで、捕集した連続繊維同士を相互に結合し
て不織布とする接合装置62とを備えている。
第1図において、延伸装置2は、隔壁10で仕切った高
圧室11と低圧室12とを有し、前記隔壁10には高圧室11と
低圧室12とを連通させる連通孔13が設けられて構成され
ている。そして、高圧室11側に前記紡糸ノズル1が設置
されるとともに低圧室12側に前記捕集装置3が設置され
ている。紡糸ノズル1は高圧室11内に設けた押出機20の
押出口に接続され、この紡糸ノズル1が紡糸工程を、高
圧室11と低圧室12とを連通させる連通孔13が延伸工程
を、捕集装置3が捕集工程を、エンボスロール62が結合
工程を担っている。
第3図では、前記延伸装置2がエアサッカーである場
合を示している。エアサッカーの詳細は後述する。
以下、以上のような装置により不織布を得る方法につ
いて各工程毎に説明する。
(1) 紡糸工程 紡糸ノズル1は加熱ガスを吹き出すオリフィスを溶融
樹脂の押出孔の周囲に有する。紡糸ノズル1には通常複
数の押出孔を設け、多数の繊維を同時に成形できるよう
にするとよい。
本発明で使用する装置において、紡糸ノズル1の押出
孔の口径は小さい方が好ましく、0.6mm〜0.1mm、好まし
くは0.4mm〜0.1mmがよい。
押出孔から押し出された溶融樹脂はガス吹き出し用オ
リフィスから吹き出る加熱ガスに吹き流される。ノズル
1の周囲にオリフィスを設ける方法は、特開昭63-22780
6号公報、特公昭44-22525号公報、特開昭56-159336号公
報に記載されている。
特開昭63-227806号公報に記載された紡糸ノズル1
は、第3図〜第5図に示したように、押し出すべき溶融
樹脂を収容する樹脂室31を有したダイブロック32と、平
面状に並んだ状態で各基端部が前記ダイブロック32に保
持されて前記樹脂室31にそれぞれ連通した複数のキャピ
ラリーチューブ33と、先端に平坦なリップ部34を有し、
キャピラリーチューブ33の先端部をリップ部34の平坦な
押え面で挟持して、この押え面とキャピラリーチューブ
周面との間にガス吹き出し用オリフィス35を形成し、か
つ、前記ダイブロック32に組合わされてダイブロック32
との間に前記ガス吹き出し用オリフィス35に連通するガ
ス室36を形成し、さらにこのガス室36にガスを送入する
ガス入口37を有するガスプレート38とを備えた構造で、
キャピラリーチューブ33の先端はリップ部34より突出し
た状態となっている。そして、押出機20からの溶融樹脂
はキャピラリーチューブ33から押し出され、オリフィス
35から吹き出された加熱ガス流に吹き流され、牽引され
て1次延伸される。
また、特公昭44-22525号公報に記載された紡糸ノズル
1は、第6図に示したように、紡糸ノズル1先端部を、
ブロック40で囲んで紡糸ノズル1との間にガス通路41を
形成するとともに、押出孔に対向してブロック40に送出
口42を設けたもので、ノズル先端から吐出された溶融樹
脂が、ガス通路41からの加熱ガスと合流し、送出口42か
ら連続繊維として送出されるようにしたもので、吐出さ
れた溶融樹脂による連続繊維はガス流に牽引され1次延
伸される。
特開昭56-159336号公報に記載の紡糸ノズル1は、第
7図、第8図に示したように、溶融樹脂を吐出するキャ
ピラリーチューブ51をガス室52内に多数設けるととも
に、ガス室52の前面板53に前記キャピラリーチューブ51
に対応した数の窓孔54を設け、各窓孔54にそれぞれキャ
ピラリーチューブ51の先端を挿入し、キャピラリーチュ
ーブ51と窓孔54縁部との間をガス吐出用オリフィス55と
した構造である。そして、溶融樹脂はキャピラリーチュ
ーブ51から押し出され、オリフィス55から吹き出された
加熱ガス流に吹き流され、牽引されて1次延伸される。
以上の紡糸工程において重要なことは、従来のメルト
ブロー用紡糸ノズルを使用できるが、それをメルトブロ
ー法と同様に使用して短繊維を得るのではなく、連続繊
維を得て紡糸しながら1次延伸することである。
紡糸工程で、ガス流に乗って吹き流される繊維の速度
は、20m/秒以下、好ましくは、10m/秒以下で、1m/秒以
上となるように、ガス流の速度を調整する。
樹脂を吹き流す高速気流に用いるガスとしては、例え
ば空気、炭酸ガス、窒素ガスなど、溶融樹脂に対して不
活性なガスが挙げられる。その中でも、経済性を考慮す
れば空気がよい。
吹き流される繊維の速度(Vf)は吐出量と繊維径から
次式により算出される。
Q:単位ノズル当りの樹脂の毎分吐出量 《cc/孔/分)》 Df:繊維径 《μm》 Vf:繊維速度 《m/秒》 (2) 延伸工程 次に、紡糸工程で得られた連続延伸繊維は、延伸工程
で2次延伸される。この時、繊維速度が、このような2
次延伸を行わないときの繊維速度より、1m/秒以上上回
るように牽引力を調整するとよい。こうすることによ
り、繊維は紡糸ノズルより出て延伸装置に至るまでの間
常に緊張されており、分子配向度が大きくなる。また、
紡糸ノズルから出た直後の溶融樹脂は紡糸ノズルの周囲
のオリフィスから吹き出す加熱ガスで1次延伸され引き
続いて延伸装置における牽引力で2次延伸されるので、
そのためネックとなる紡糸区間が長くなり、ネックでの
断面(繊維径)変形の勾配が緩やかになり、あるいは、
条件によってはネックが2箇所に分散されて糸切れを生
じ難くなる。
紡糸ノズル直後で1次延伸された溶融樹脂は、この時
点で比表面積が大きくて冷却速度が速いため、従来のス
パンボンド法のような冷風による冷却は特に必要としな
い。また、紡糸距離も短くできるため紡糸区間中に繊維
表面に生じる空気抵抗が小さく延伸力のコントロールが
容易となり、糸切れを防止しやすくなる。
延伸工程の装置として、第1図に示したように、高圧
室11と低圧室12とを仕切る隔壁10には連通孔13が設けら
れた装置を使用することができる。高圧室11側の紡糸ノ
ズル1から吐出され、1次延伸された連続繊維はこの連
通孔13を通り、低圧室12側へ送出されるようになってい
る。ここで、連続延伸繊維は、高圧室11と低圧室12間の
ガスの圧力差で連通孔13部分に生じる気流で2次延伸さ
れる。
連通孔13は、第2図に示したように、細長いスリット
状でもよいが、長方形あるいは円形の孔でもよい。
紡糸ノズル1先端から連通孔13までの距離は、0.5m〜
2m程度が、1次延伸を十分に行い、かつ、連通孔13部分
で2次延伸を行う上でよい。
次に、高圧室11内の圧力と低圧室12内の圧力との差
は、水柱300mm以上、好ましくは800mm以上とすることが
好適である。このような圧力差を設定する圧力設定装置
を併設するとよい。
圧力設定装置としては、例えば送風機70などによる加
圧機構でも、排風機71などによる減圧機構でもよい。す
なわち具体的には高圧室11を大気圧とし、低圧室12に排
風機71を設けて負圧としてもよく、一方、高圧室11に送
風機70を設けて正圧とし、低圧室12を大気圧としてもよ
い。第1図の装置では、高圧室11に送風機70を設けて正
圧とし、低圧室12に排風機71を設けて負圧にできるよう
にした。なお、高圧室11と低圧室12との間の差圧を測定
するための差圧計80を設け、差圧計80で差圧を測定しな
がら、目標値からずれた場合、送風機70もしくは排風機
71を駆動して圧力制御をするようにしてもよい。
連通孔13での牽引力は、連通孔の断面積、長さ、及び
差圧により調整される。
また、延伸工程を実現するための装置としては、前記
したような高圧室11、低圧室12を設けず、従来より知ら
れるエアサッカーを使用してもよい。
エアサッカーとは、前記紡糸ノズルで紡糸された繊維
を受け入れる繊維入口と受け入れた繊維を排出する繊維
出口を有する繊維搬送路を備えるとともに、空気入口を
有する空気送入路を有し、この空気送入路は前記繊維搬
送路に合流し、その合流地点で、空気送入路からの空気
が繊維搬送路の繊維出口方向に吹き出され、その繊維搬
送路の入口側と出口側との圧力差で繊維搬送路内を通過
する繊維に牽引力を与える構造の装置である。
具体的には、特公昭48-28386号公報に記載のエアサッ
カー90を使用できる。これは、第9図に示したように、
繊維搬送路91を有する搬送ノズル92とこのノズル92に連
結され、かつ、空気送入路93を有する空気ノズル94とを
備えた装置である。
搬送ノズル92は、紡糸ノズル1から送出された繊維を
受け入れる繊維入口92aを有し、この繊維入口92aに連続
した内部は、先端に向かって途中までが径縮となるテー
パー管路92bと、そのテーパー管路92bの先端から繊維出
口92eまで同一内径で進む直管路92cとなっている。この
直管路92cはノズル管92dで形成され、突出した状態とな
っている。
このノズル管92dの先端部周囲を取り巻くようにし
て、空気ノズル94が搬送ノズル92に接続されている。空
気ノズル94は、ノズル管92dの先端部を取り巻いた吹出
口ノズル94aを有している。この吹出口ノズル94aの内面
とノズル管92dの外面との間には若干のクリアランスが
形成され、これがノズル管92d先端の繊維出口92eの周囲
に圧縮空気吹出口94bを形成している。そして、吹出口
ノズル94aの内面は、空気入口94c側から徐々に径縮とな
り、途中の最大くびれ部94dを越えると、今度は徐々に
径大となり、その後繊維出口92eに対応する部分から同
一径で進む直管路となる。
一方、空気ノズル94の側面には圧縮空気送入口95が設
けられており、この圧縮空気送入口95が吹出口ノズル94
aの空気入口94cに連通している。圧縮空気送入口95から
吹出口ノズル94aに導入された空気は、最大くびれ部94d
を通過する時点で、最大流速となり、これにより空気が
圧縮空気吹出口94bから矢示F方向に強く噴出されるこ
ととなり、繊維入口92aと繊維出口92eとの間に差圧を生
じせしめ、ノズル管92dの中心付近を通る繊維が強く引
き出されるようになっている。
この空気ノズル94の繊維の送出方向には前記繊維を誘
導する誘導管96が接続されている。
誘導管96から送出される繊維は、そのまま直接、ある
いは繊維を分散させるセパレータを介して、捕集装置3
の捕集面上に堆積され、不織布となる。
また、特開昭63-282350号公報に記載のエアサッカー
も使用できる。このエアサッカーも基本原理は第9図の
ものと同一で、第10図に示したように、繊維搬送路を有
する搬送ノズル92とこのノズル92を囲うように連結さ
れ、空気送入路93を有する空気ノズル94とを備えた装置
である。そして、搬送ノズル92の繊維送出口92eの周囲
に圧縮空気吹出口94bを設けた構造である。
(3) 捕集工程 次に捕集工程について説明する。
第1図の例の場合、低圧室12には延伸して得られた極
細の延伸繊維群を捕集して接着させ合う捕集装置3が設
けられている。これは、複数の案内ロール61に無端の捕
集ネット60を巻回して、前記連通孔13の対向する捕集面
を捕集ネット60で形成したもので、案内ロール61の少な
くとも1つが図示しないモータなどの駆動源により回転
駆動され、捕集ネット60が回転するようになっている。
捕集ネット60の背後には負圧室64が形成され、前記排風
機71の空気取り込み口72が、この負圧室64に接続されて
いる。これにより、高圧室11と低圧室12との間に差圧を
生じさせるだけでなく、捕集ネット60上に堆積される連
続繊維を捕集ネット60上に良好に保持できるようになっ
ている。
なお、捕集面としては、この他にも回転する円柱形の
ドラム周面、あるいは、帯状コンベヤなどの移動捕集面
を例示できる。
(4) 結合工程 最後に結合工程について説明する。
捕集面上に堆積した連続繊維はそのままでは相互に結
合していないので、接着剤、ヒートエンボス、ニードル
パンチなど従来公知の方法で化学的、機械的に結合し、
不織布とする。
例えば、第1図の装置では、捕集ネット60上に堆積し
た連続繊維群は捕集ネット60から剥され、一対のヒート
エンボスロール62間を通過して、エンボス処理されて不
織布となり、ワインダ63に巻取られる。
(5) 得られる繊維の性状 本発明で得られる繊維は、1デニール以下の繊度にで
き、単糸強度が2〜6g/デニールであり、5〜30山/inch
の自然捲縮を有する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を説明する。
すなわち、第1図に示した装置を用い、紡糸ノズル1
として第3図〜第5図に示したノズルを使用した。キャ
ピラリーチューブ33は450本を平面状に並べた構造で、
内径0.3mm、外径0.55mmで先端が30度に尖らせてあり、
かつ、リップ部34から1mm突出している。
この紡糸ノズル1を高圧室11内に設置する際、キャピ
ラリーチューブの先端と隔壁10の連通孔13との間の距離
を1.5mとした。また、隔壁10に設けた連通孔13は、高さ
5mm、幅300mm、奥行き500mmのスリットとした。
そして、高圧室11内を大気圧とし、低圧室12は排風機
71を稼働して減圧し、連通孔13の前後で水柱900mmの差
圧を発生させた。
不織布Aの素材樹脂にはメルトフローレートが30g/10
分のポリプロピレンを使用し、吐出量は0.06g/孔/分、
樹脂温度280℃で樹脂を押し出した。ガスオリフィスか
ら吹き出る高温で高速の気流ガスには温度280℃、圧力
0.5kg/cm2の空気を使用した。
このようにすることで延伸極細繊維を得、次いで不織
布Aを得た。
なお、紡糸工程での紡糸ノズル1からの繊維速度は2m
/秒で、延伸工程の連通孔13の通過による2次延伸での
繊維速度は約15m/秒であった。
紡糸中は糸切れが皆無であり、安定した連続紡糸が得
られた。連通孔13で延伸して得られた際の延伸極細繊維
は、繊度が0.4デニール〜0.7デールで、5山/inch〜30
山/inchの自然捲縮を有し、単糸強度が2g/デニール〜6g
/デニールの連続糸であった。
〔発明の効果〕
本発明によれば繊度が1デニール以下で、しかも強度
の高い連続繊維による不織布を安定的に製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の一例を示した図、第2図は連通
孔部分の斜視図、第3図〜第5図は本発明の実施例で用
いた紡糸ノズルで、第3図はその断面図、第4図はその
正面図、第5図はキャピラリーチューブとガスオリフィ
スの一部拡大図、第6図は他の紡糸ノズルの断面図、第
7図はさらに別の紡糸ノズルを示す断面図、第8図は第
7図におけるB−B矢視図、第9図はエアサッカーの一
例を示した断面図、第10図は他のエアサッカーを示した
断面図である。 1……紡糸ノズル 10……隔壁 11……高圧室 12……低圧室 13……連通孔 35,55……ガスオリフィス 60……捕集面としての捕集ネット 62……結合装置としてのヒートエンボスロール 70……送風機 90……エアサッカー 91……繊維搬送路 92a……繊維入口 92e……繊維出口 93……空気送入路 95……圧縮空気送入口 A……不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01D 5/098 D04H 3/00 - 3/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紡糸ノズルより押し出した溶融樹脂を前記
    紡糸ノズル周囲から吹き出される加熱ガスで吹き流して
    連続延伸繊維を得る紡糸工程と、得られた前記連続延伸
    繊維をガスの圧力差で生じる気流でさらに延伸する延伸
    工程と、延伸された連続繊維を捕集する捕集工程と、捕
    集した前記連続繊維同士を相互に結合して不織布とする
    結合工程とを備えた不織布の製造方法において、 前記延伸工程は、前記紡糸工程側の高圧室と、前記捕集
    工程側の低圧室とを連通孔を有する隔壁で仕切り、前記
    高圧室と前記低圧室との間の差圧によって前記連通孔に
    生ずる気流で前記連続延伸繊維を延伸することを特徴と
    する不織布の製造方法。
  2. 【請求項2】前記延伸された連続繊維は1デニール以下
    であることを特徴とする請求項1に記載の不織布の製造
    方法。
  3. 【請求項3】前記圧力差が水中300mm以上であることを
    特徴とする請求項1に記載の不織布の製造方法。
  4. 【請求項4】加熱ガスを吹き出すオリフィスを溶融樹脂
    の押出孔の周囲に有し、前記押出孔から押し出された前
    記溶融樹脂を前記オリフィスから吹き出された加熱ガス
    で吹き流して1次延伸する紡糸ノズルと、前記紡糸ノズ
    ルから紡糸された連続延伸繊維をガスの圧力差で2次延
    伸する延伸装置と、2次延伸された連続繊維を捕集面で
    受け止めて捕集する捕集装置と、捕集した前記連続繊維
    同士を相互に結合して不織布とする接合装置とを備えた
    不織布製造装置において、 前記延伸装置は、隔壁で仕切った高圧室と低圧室とを有
    し、前記隔壁には高圧室と低圧室とを連通させる連通孔
    が設けられ、前記高圧室側に前記紡糸ノズルが設置され
    るとともに前記低圧室側に前記捕集装置が設置されるこ
    とを特徴とする不織布製造装置。
  5. 【請求項5】前記延伸装置は、前記紡糸ノズルで紡糸さ
    れた繊維を受け入れる繊維入口と受け入れた繊維を排出
    する繊維出口を有する繊維搬送路を備えるとともに、空
    気送入路を有し、前記空気送入路は前記繊維搬送路に合
    流し、その合流地点で、前記空気送入路からの空気が前
    記繊維搬送路の前記繊維出口方向に吹き出され、前記繊
    維搬送路の前記入口側と前記出口側との圧力差で前記繊
    維搬送路内を通過する繊維に牽引力を与えるエアサッカ
    ーであることを特徴とする請求項4に記載の不織布製造
    装置。
JP2017031A 1990-01-27 1990-01-27 不織布の製造方法及び装置 Expired - Fee Related JP2887611B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017031A JP2887611B2 (ja) 1990-01-27 1990-01-27 不織布の製造方法及び装置
CA002034842A CA2034842A1 (en) 1990-01-27 1991-01-24 Method and apparatus for manufacturing nonwoven fabrics
US07/645,612 US5112562A (en) 1990-01-27 1991-01-25 Method and apparatus for manufacturing nonwoven fabrics
EP91300580A EP0440383A1 (en) 1990-01-27 1991-01-25 Apparatus for manufacturing nonwoven fabrics
KR1019910001329A KR910021509A (ko) 1990-01-27 1991-01-26 부직포 제조방법 및 그의 제조장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017031A JP2887611B2 (ja) 1990-01-27 1990-01-27 不織布の製造方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03227447A JPH03227447A (ja) 1991-10-08
JP2887611B2 true JP2887611B2 (ja) 1999-04-26

Family

ID=11932632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017031A Expired - Fee Related JP2887611B2 (ja) 1990-01-27 1990-01-27 不織布の製造方法及び装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5112562A (ja)
EP (1) EP0440383A1 (ja)
JP (1) JP2887611B2 (ja)
KR (1) KR910021509A (ja)
CA (1) CA2034842A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5589249A (en) * 1993-01-08 1996-12-31 Poly-Bond, Inc. Medical composite with discontinuous adhesive structure
US5863565A (en) * 1996-05-15 1999-01-26 Conoco Inc. Apparatus for forming a single layer batt from multiple curtains of fibers
US6235392B1 (en) * 1996-08-23 2001-05-22 Weyerhaeuser Company Lyocell fibers and process for their preparation
US6221487B1 (en) 1996-08-23 2001-04-24 The Weyerhauser Company Lyocell fibers having enhanced CV properties
JP3662455B2 (ja) * 1999-11-22 2005-06-22 ユニ・チャーム株式会社 ポリプロピレン製不織布およびその製造方法
US7018188B2 (en) * 2003-04-08 2006-03-28 The Procter & Gamble Company Apparatus for forming fibers
CA2771144C (en) 2009-08-14 2017-03-07 The Procter & Gamble Company Spinning die assembly and method for forming fibres using said assembly
GB2497974A (en) 2011-12-23 2013-07-03 Rhodia Operations Applying acetoacetamide to textiles, to remove formaldehyde by-product of fire retardant treatment
JP6171072B1 (ja) * 2016-11-14 2017-07-26 関西電子株式会社 樹脂ファイバの製造方法、これに用いられるノズルヘッド及び製造装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2508462A (en) * 1945-03-17 1950-05-23 Union Carbide & Carbon Corp Method and apparatus for the manufacture of synthetic staple fibers
US3502763A (en) * 1962-02-03 1970-03-24 Freudenberg Carl Kg Process of producing non-woven fabric fleece
DE1785158C3 (de) * 1968-08-17 1979-05-17 Metallgesellschaft Ag, 6000 Frankfurt Runddiise zum Abziehen und Ablegen von Fäden zu einem Fadenvlies
CA944913A (en) * 1970-04-01 1974-04-09 Toray Industries, Inc. Apparatus and method for manufacturing continuous filaments from synthetic polymers
US4380570A (en) * 1980-04-08 1983-04-19 Schwarz Eckhard C A Apparatus and process for melt-blowing a fiberforming thermoplastic polymer and product produced thereby
DE3541128A1 (de) * 1985-11-21 1987-05-27 Benecke Gmbh J Verfahren zur herstellung eines vlieses aus endlosfaeden und vorrichtung zur durchfuehrung des verfahrens
DE3784619T2 (de) * 1986-10-21 1993-06-17 Mitsui Petrochemical Ind Extrusionsduese zum schmelzblasen.
US4988560A (en) * 1987-12-21 1991-01-29 Minnesota Mining And Manufacturing Company Oriented melt-blown fibers, processes for making such fibers, and webs made from such fibers

Also Published As

Publication number Publication date
KR910021509A (ko) 1991-12-20
US5112562A (en) 1992-05-12
CA2034842A1 (en) 1991-07-28
JPH03227447A (ja) 1991-10-08
EP0440383A1 (en) 1991-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8017066B2 (en) Method and apparatus for forming melt spun nonwoven webs
JP4399095B2 (ja) 縦配列不織布の製造装置および縦延伸不織布の製造装置
JP3725866B2 (ja) スパンボンド不織布製造プロセスおよびその製造システム
CN1322181C (zh) 制造基本连续不断的细丝的方法和装置
JP2887611B2 (ja) 不織布の製造方法及び装置
KR20010033269A (ko) 냉풍 멜트블로운 장치 및 방법
EP1170411A1 (en) Apparatus for making nonwoven fabric
MX2011005906A (es) Compuesto no tejido y metodo para fabricar el mismo.
CN101087904A (zh) 适于熔喷设备的低湍流模具组件
CN110678315A (zh) 用于形成纤维材料棒的模具、模具组件、设备和方法
CA2147690C (en) Stationary-pressure apparatus for producing spun-bond web
US2966198A (en) Production of cigarette filter tips
CN110785518A (zh) 超细纤维的制造装置和超细纤维的制造方法
JP4495871B2 (ja) 横配列ウェブの製造方法および装置
JPS6135302B2 (ja)
US5863565A (en) Apparatus for forming a single layer batt from multiple curtains of fibers
JP2003064570A (ja) 複合不織布
JPH04108154A (ja) 不織布製造用エアガン
JP3173911B2 (ja) 長繊維不織布の製造方法
JP2020073748A (ja) 不織布の製造装置及び不織布の製造方法
CN113403753A (zh) 一种双组份纺丝/分丝铺网二步法非织造材料的加工方法
US4383349A (en) Opening bonded glass fiber bundles
JP3163821B2 (ja) 繊維ウエブ製造装置
JP4535637B2 (ja) 直交積層不織布を用いた粘着テープ用基布およびこれを用いた粘着テープ
JP2003286649A (ja) フィラメントが一方向に配列されたウェブの製造方法および該ウェブの製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees