JP2887567B2 - 光変調複合素子 - Google Patents

光変調複合素子

Info

Publication number
JP2887567B2
JP2887567B2 JP27723494A JP27723494A JP2887567B2 JP 2887567 B2 JP2887567 B2 JP 2887567B2 JP 27723494 A JP27723494 A JP 27723494A JP 27723494 A JP27723494 A JP 27723494A JP 2887567 B2 JP2887567 B2 JP 2887567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
light
light modulation
semiconductor laser
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27723494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07245450A (ja
Inventor
恵一 梨本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP27723494A priority Critical patent/JP2887567B2/ja
Publication of JPH07245450A publication Critical patent/JPH07245450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2887567B2 publication Critical patent/JP2887567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザー上に、
半導体レーザーの基板に対してエピタキシャルまたは配
向性であるABO 3 強誘電体薄膜光導波路を有する光
変調素子が設けられた構造を有し、この光変調素子が半
導体レーザー光を偏向または波長変換した後、レーザー
光として放出することが可能な光変調複合素子に関し、
デジタル・コピー機やレーザー・プリンター用のレーザ
ー光変調素子、光ディスク用のピックアップ、光通信や
光コンピューター用の光スイッチなどを含むオプト・エ
レクトロニクス全般にわたって利用可能な光変調複合素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】ABO3 型ペロブスカイト酸化物に代表
される強誘電体は、強誘電性、圧電性、焦電性、電気光
学効果、非線形光学効果などの多くの性質を有すること
により、不揮発性メモリーを始めとして表面弾性波素
子、赤外線焦電素子、音響光学素子、電気光学素子、第
二次高調波素子など多くの応用が期待されている。これ
らのうち光変調素子としては、従来のセラミックや単結
晶材料を用いたバルク音響光学素子またはバルク電気光
学素子があるが、大きさが大きく、駆動電圧が高かっ
た。また、これらのなかで薄膜光導波路構造を持った第
二次高調波素子、光変調素子などへの応用に対しては、
Ti拡散型の単結晶LiNbO3 光導波路を有する光変
調素子や、気相成長によるサファイア基板上へのPb
1-x Lax (Zr1-yTiy 1-x/4 3 薄膜や、Li
NbO3 薄膜などによるエピタキシャル薄膜光導波路の
酸化物単結晶基板への形成等、数多く報告されている。
【0003】例えば、Ti拡散型の単結晶LiNbO3
光導波路を有する光変調素子としては、周期的ドメイン
反転構造を有するTi拡散型単結晶LiNbO3 光導波
路による第二次高調波素子(K.Yamamoto他,
J.Appl.Phys.70(1991)1947)
や、表面弾性波を用いた音響光学効果による光スキナー
(羽鳥他,「信学技報」OQE88−139(198
9)9)などがある。また、薄膜光導波路を有する光変
調素子としては、サファイア基板上に形成されたエピタ
キシャルPb1-x Lax (Zr1-yTiy 1-x/4 3
薄膜光導波路による電気光学効果を用いた全反射型(T
IR)光スイッチ(H.Adachi他,Jpn.J.
Appl.Phys.24,suppl.24−2(1
985)287)や、配向性の多結晶圧電体ZnO薄膜
光導波路をGaAs基板上に形成した構造の、表面弾性
波を用いた音響光学効果による光偏向素子(C.J.L
ii他,IEEE J.Quantum Electr
on.QE−22,6(1986)868)などがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の単結晶を用いた拡散光導波路を有する光変調素子や酸
化物単結晶基板に形成された薄膜光導波路を有するハイ
ブリッド薄膜電気光学素子では、半導体レーザーから電
気光学素子への光のカップリング効率が問題となってお
り、未だ満足のいくものではない。また、これら薄膜光
導波路の場合には、ハイブリッドであるためさらに小さ
くする余地があり、コストも高かった。一方、強誘電体
光変調素子の半導体レーザーとの集積化のためには、G
aAs基板上への強誘電体薄膜のエピタキシャル成長が
必要である。エピタキシャル薄膜は、単結晶の入手性お
よび単結晶を用いた光導波路作製の複雑さ、薄膜光導波
路の場合には光導波路モードのための屈折率条件や低光
損失化と単結晶なみの特性を得るため、などの理由によ
り不可欠である。しかしながら、GaAsへの強誘電体
薄膜のエピタキシャル成長は、高成長温度、GaAsと
強誘電体との間の相互拡散、GaAsの酸化などのため
に難しかった。
【0005】これに対し、本発明者は、低温でGaAs
基板上にエピタキシャル成長し、強誘電体薄膜のエピタ
キシャル成長を助け、かつ拡散バリアとしても働くGa
Asに対するキャッピング層を設けることについて探索
し、エキシマ・レーザー・デポジション法により、わず
か250℃でGaAs(100)にエピタキシャル成長
することが可能なMgOを見いだし、さらにこの上にB
aTiO3 などをエピタキシャル成長させることに成功
し、特願平4−319228号、特願平4−31923
0号および特願平4−358050号として提案した。
この際の結晶学的関係は、例えば、GaAs上のBaT
iO3 についてはBaTiO3 (001)//MgO(1
00)//GaAs(100)、面内方位BaTiO
3 [100]//MgO[001]//GaAs[001]
であり、正方晶系の強誘電体の分極方向が基板面に対し
て垂直な構造を作ることができた。また、さらに面内方
位はランダムであるが配向性のABO3 (111)//M
gO(111)//GaAs(100)またはABO
3 (0001)//MgO(111)//GaAs(10
0)を作製することに成功し、特願平5−149871
号として提案した。この発明は、上記のような実情に鑑
みてなされたものである。したがって、この発明の目的
は、半導体レーザー上に半導体レーザーの基板に対して
エピタキシャルまたは配向性である強誘電体薄膜光導波
路を有する光変調素子を設けることにより、半導体レー
ザー光が変調されたレーザー光を放出することが可能な
半導体レーザーと光変調素子が一体化された小型、低コ
スト、高効率なオプト・エレクトロニクス素子を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記提案し
た技術に基づいた、半導体レーザーと集積化(一体化)
されたモノリシック光変調素子の可能性について検討を
続け、本発明の音響光学効果、電気光学効果、または非
線形光学効果を利用する半導体レーザー集積化強誘電体
薄膜光変調複合素子を完成するに至った。
【0007】本発明による光変調複合素子の構成につい
てさらに詳細に説明すると、半導体レーザーに対してエ
ピタキシャルまたは配向性であるABO3 型の強誘電体
薄膜光導波路が設けられており、半導体レーザー光はこ
の強誘電体薄膜光導波路で変調された後、レーザー光と
して放出される。本発明において用いる前記半導体レー
ザーは、有機金属化学蒸着(MOCVD)またはモレキ
ュラー・ビーム・エピタキシー(MBE)によって作製
され、化合物半導体であるAlAs、AlSb、Al
P、GaAs、GaSb、InP、InAs、InS
b、AlGaP、AlInP、AlGaAs、AlIn
As、AlAsSb、GaInAs、GaInSb、G
aAsSb、InAsSb、II−VI系の化合物半導体で
あるZnS、ZnSe、ZnTe、CdSe、CdT
e、HgSe、HgTe、CdSより選ばれる材料によ
って構成されるが、GaAsまたはAlGaAsが多く
の場合、主要な好ましい材料である。この半導体レーザ
ーは、単数または複数のレーザースポット(またはビー
ム)を発振する。単数の場合に比べて複数のレーザース
ポットを用いる場合には、例えば、後述の音響光学効果
による光偏向は高速化が可能となると共に、単位面積当
りのレーザー照射エネルギー密度を増加させることが可
能となる。
【0008】エピタキシャルまたは配向性であるABO
3 強誘電体薄膜光導波路は、上記化合物半導体レーザ
ー上にMgOよりなるバッファ層を介して形成すること
が可能である。ここで、ABO 3 強誘電体の屈折率は
一般にGaAsよりも小さいが、強誘電体よりも小さい
屈折率をもつMgOよりなるバッファ層を用いると、レ
ーザー光をABO 3 強誘電体薄膜光導波路中に閉じ込
めることが可能となり、また屈折率の差により必要とす
る強誘電体の膜厚が決まる。例えば、BaTiO3 の屈
折率n0 =2.41(633nm)に対してエピタキシ
ャル成長の基板として用いられるSrTiO3 の屈折率
は2.399、MgOの屈折率は1.735であり、こ
の際、プリズム・カップリングにより光導波路モードと
するために、理論上必要なBaTiO3 の最小膜厚は、
TE1 モード(電場が表面に垂直で光導波路中での位相
差が2πのモード)では、SrTiO3 を基板とする場
合には2023nmであるのに対し、MgOを基板とす
る場合にはわずか232nmとなる。また、PZT(n
=2.63)の場合に理論上必要なTE1 モードに対す
る最小膜厚は、SrTiO3 を基板とする場合には39
8nm、MgOを基板とする場合には192nmとな
る。このように、屈折率の差を大きな材料システムとす
ることが望ましく、バッファ層としてはMgO薄膜が特
に望ましい。
【0009】MgO薄膜をバッファ層として設けた場合
の結晶学的関係は、例えば、正方晶、斜方晶または擬立
方晶系のABO3 型の強誘電体薄膜については、ABO
3 (001)//MgO(100)//GaAs(10
0)、面内方位ABO3 [010]//MgO[001]
//GaAs[001]、またはABO3 (100)//M
gO(100)//GaAs(100)、面内方位ABO
3 [001]//MgO[001]//GaAs[00
1]、またはABO3 (111)//MgO(111)//
GaAs(100)、面内方位ランダムのいずれかが可
能である。また、六方晶系のABO3 型の強誘電体薄膜
については、ABO3 (0001)//MgO(100)
//GaAs(100)、面内方位ランダム、またはAB
3 (0001)//MgO(111)//GaAs(10
0)、面内方位ランダムのいずれかが可能である。
【0010】これらのABO3 型酸化物強誘電体として
は、正方晶、斜方晶または擬立方晶系として、例えばB
aTiO3 、PbTiO3 、Pb1-x Lax (Zry
1-y 1-x/4 3 (xおよびyの値により、PZT、
PLT、PLZT)、Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O3
KNbO3 が、六方晶系として、例えばLiNbO3
LiTaO3 などに代表される強誘電体およびこれらの
置換誘導体が選ばれる。
【0011】前記MgOよりなるバッファ層は、電子ビ
ーム蒸着、フラッシュ蒸着、イオン・プレーティング、
Rf−マグネトロン・スパッタリング、イオン・ビーム
・スパッタリング、レーザー・アブレーション、モレキ
ュラー・ビーム・エピタキシー(MBE)、化学蒸着
(CVD)、プラズマCVD、MOCVDなどより選ば
れる気相成長法により作製される。また、前記ABO 3
強誘電体薄膜は電子ビーム蒸着、フラッシュ蒸着、イ
オン・プレーティング、Rf−マグネトロン・スパッタ
リング、イオン・ビーム・スパッタリング、レーザー・
アブレーション、MBE、CVD、プラズマCVD、M
OCVDなどより選ばれる気相成長法およびゾルゲル法
などのウエット・プロセスにより作製される。
【0012】半導体レーザーの発振によるレーザー光
は、エバーネッセント・フィールド・カップリング、バ
ット・カップリング、グレーティング・カップリングな
どより選ばれる方法によって強誘電体薄膜光導波路に導
入される。導入されたレーザー光は、表面弾性波に起因
する屈折率変化を用いた音響光学効果、または電場印加
に起因する屈折率変化を用いた電気光学効果により、光
スイッチング、光偏向、または光スキャンニングされて
放出される。このほかに、素子によっては、導入された
レーザー光は、非線形光学効果による第二次高調波を含
んだ状態で放出させることも可能である。電気光学効果
による光スイッチング、光偏向、光スキャンニングを行
う場合、および非線形光学効果による疑似位相整合(周
期的ドメイン反転)第二次高調波素子などの場合におい
ては、金属または導電性酸化物等の電極を強誘電体薄膜
上へ設け、半導体レーザー基板との間でのサンドイッチ
型とすることが可能であり、一般に強誘電体薄膜表面に
平行電極を設けた素子に比べて駆動電圧または印加電圧
の大きな低減が可能である。
【0013】
【実施例】
実施例1 図1に、第1の実施例を示す。図1は、半導体レーザー
と、AOM素子とを共通の化合物半導体基盤であるn−
GaAs基板上に構成した光スキャナーの構成例を示し
ている。同図において、右半分は、半導体レーザー素子
を示しており、(1)n−GaAsからなる化合物半導
体の(100)面上に、(2)n−AlGaAsクラッ
ド層、(3)GaAs活性層、(4)p−AlGaAs
クラッド層、(5)p−GaAsオーミックコンタクト
層、(6)Cr−Al電極が積層されており、活性層に
おいてレーザー発振するように構成されている。なお、
この半導体レーザーは、紙面に垂直な方向に、2つの発
光領域、すなわち、デュアルスポットを形成するよう
に、発光領域以外の部分にシリコンを拡散して非発光領
域を形成してある。また、左半分には、共通のGa−A
s化合物半導体基板(100)上に、(7)MgOバッ
ファ層(100)を介して(8)PZTの強誘電体膜
(001)が設けられ、その上に、(9)Al電極が設
けられており、この電極は、紙面に垂直な方向に分割し
て複数設けられてトランスジューサに接続されるように
構成されている。なお、前記半導体レーザーの活性層
と、前記強誘電体薄膜とは、バットカップリング、すな
わち、物理的な接合面を形成しており、活性層で発振さ
れたレーザー光が強誘電体膜中にカップリングするよう
に構成される。両者は接触していても非接触でもよく、
界面に、バッファ層が設けられていてもよい。このよう
なハイブリッド化を可能にしたものが(7)MgO膜で
あり、この膜は、強誘電体膜(001)のn−GaAs
基板上へのエピタキシャルまたは高配向膜の生成を可能
としている。なお、このMgOバッファ層は、強誘電体
膜中の光を閉じ込めるためのクラッド層としても機能す
る。この構成によれば、完全なソリッド素子によるレー
ザービームの走査が可能となる。以下、この素子につい
て詳細に説明する。
【0014】デュアル・スポット半導体レーザー上へ成
長させたエピタキシャルPZT(Zr:Ti=50:5
0)を用い、音響光学効果(AO)によるマルチ・トラ
ンスデューサーを用いた二回回折を利用する構成の光ス
キャナー素子を作製した。デュアル・スポット半導体レ
ーザーとしては独立して駆動可能な2つの半導体レーザ
ーを10μmの間隔で並べた構成のものを用いた。この
半導体レーザーはMOCVD法によるGaAsおよびA
lGaAsの多層構造の成長とレーザー・キャビティと
ならない部分へのSiの拡散とによって作製したものを
用いた。MgO層とPZT層は、Rfスパッタリング法
による成長によって作製した。それらの膜厚は、50n
m〜500nmおよび100nm〜600nmとした。
結晶学的関係はPZT(001)//MgO(100)//
GaAs(100)、面内方位PZT[010]//Mg
O[001]//GaAs[001]の構造とした。この
光変調複合素子においては、半導体レーザー部の光導波
路と強誘電体薄膜光変調部の光導波路とを直列に集積し
た構造が形成されており、そして半導体レーザーの発振
によるレーザー光が、バット・カップリングによって強
誘電体薄膜光導波路に導入される構造とした。
【0015】AO効果による光変調素子は一般的には超
音波源と超音波媒体とに分けられる。超音波媒体に要求
される物性は、屈折率n(2階のテンソル)、光弾性係
数e(4階のテンソル)が大きく、密度ρ、超音波速度
v、超音波の吸収が小さいもので、次の性能指数Mで表
される。 M=n6 2 /ρv3 (1) また、圧電効果の一般式は電気分極Dおよび歪みSにつ
いて電場Eおよび応力Tの関数として、 D=dT+εT E (2) S=sE T+dE (3) で表される。dは圧電係数、sE は弾性係数、εT は誘
電率である。この圧電効果による超音波源に要求される
物性は、電場入力Eに対する歪みSを利用することよ
り、圧電係数d(3階のテンソル)と電気・機械結合係
数k(3階のテンソル)が高いこととなる。さらに、超
音波源と超音波媒体を兼ねる材料として圧電体を用いる
ことが薄膜素子においては有効であり、結局、性能指数
Mと結合係数kが高い材料が求められる。このため、材
料としては強誘電体の圧電効果を用いる際には本実施例
のPZTやLiNbO3 が代表的なものとなる。
【0016】本実施例のPZT薄膜の圧電効果を用いる
と、表面弾性波(SAW)をトランスデューサーを介し
て励起させることができる。SAWは薄膜の屈折率を周
期的に変化させるので、SAWに交わって入射する強誘
電体薄膜中へカップリングされたレーザー光は、(4)
式のブラッグ条件のもとで音響光学効果によるブラッグ
反射を起こす。 mλ=2ΛsinθB (4) ここで、mは回折されたレーザーの次数、λはレーザー
の波長、ΛはSAWの波長、θB はブラッグ角(偏向角
×1/2)である。AO変調においてはブラッグ反射条
件はさらに次のようにも表される。 Q=2πλL/nd=2πλLf/nv>1 (5) ここで、LはSAWビーム幅、fはSAWの周波数、v
はSAW速度である。なお、Q<1の場合はRaman
−Nath回折が起こる。この際、トランスデュサーへ
の入力周波数を変調することにより、SAW波長Λが変
化することによりブラッグ角θB が変化することを利用
して、レーザー光をスキャンした。この周波数掃引は、
一般にデジタル変調にて行われ、入射するレーザー・ビ
ーム幅に交わるSAW周波数は適当なステップで変化
し、レーザー・ビーム幅にわたるSAW周波数は一定で
ある。AOデジタル変調における偏向角は次のように決
まる。屈折率nの媒質中での光波長は真空中での光の波
長λ0に対して λ=λ0 /n (6) であるので、一次入射光に対する偏向角2θB は、
(4)式より 2θB =2sin-1(λ/2Λ)=2sin-1(λ0
2nΛ)=2sin-1(λ0 f/2nv)=2・λ0
/2nv=λ0 f/nv(=λ0 /nΛ)(θB が小さ
いとき) (7) で表される。さらに、SAW周波数帯域Δfにおいて得
られる最大の偏向角2θB は(7)式より、 2ΔθB =λ0 Δf/nv (8) となる。本実施例における二回回折においてはこの偏向
角は2倍となる。この偏向角を大きくするためには、チ
ルト・トランスデューサーによるSAWの高周波化・高
帯域化や低屈折率・低SAW速度材料の選択が可能であ
る。これらに加えて、帯域をいくつかのトランスデュサ
ーに分けて駆動する方法や、本実施例におけるような二
回回折法が有効である。
【0017】AOデジタル変調におけるスポット径、ス
ポット数、スポット移動時間は次のように決まる。光導
波路中のレーザー・ビーム幅をDl 、結像レンズの焦点
距離をFl とすれば、回折限界スポット径2ω(1/e
2 径)は、 2ω=(4/π)・(λ・Fl /Dl ) (9) となり、解像レーザー・スポット数Nd は、 Nd =2ΔθB ・F/2ω=(π/2)・τ・Δfd (10) と表される。ここで、τはレーザー・ビーム幅に対する
SAWの通過時間であり、SAWがデジタル変調の場合
にはスポット移動時間td となり、これを短くするため
には、レーザー・ビーム幅を小さくするかSAW速度の
遅い材料を選択することが可能である。 td =τ=(Dl /v) (11) また、解像レーザー・スポット数Nd は、Δfd をSA
W周波数帯域、δfd (=1/τ)を回折に必要な周波
数変化とすると、次のようにも表される。 Nd =Δfd /δfd =τ・Δfd (12) また、解像レーザー・スポット数Nd は、次のようにも
表される。 Nd =Δfd /δfd =τ・Δfd =Dl /v・Δf (13) このようにスポット移動時間を短くするとスポット数は
少なく、スポット数を多くするためにはスポット移動時
間を長くする関係にある。スポット移動時間を変えない
でスポット数を多くするためには、トランスデュサーの
帯域を広くすることが有効である。また、スポット移動
時間を短くし、かつ、スポット数を多くするためには、
この実施例のように複数のレーザーを発生する半導体レ
ーザーを用いることが有効である。SAWがアナログ変
調の場合には、SAW周波数がレーザー・ビーム幅にわ
たって連続的に変化するために、SAWはフレネル・ゾ
ーン・レンズとして働き、レーザー・ビームはスキャン
されると同時に集光される。Tをアナログ変調時間、Δ
a をアナログSAW周波数帯域とすると、スポット移
動時間ta および解像レーザー・スポット数Na は次の
様になり、デジタル変調のようなスポット数のスポット
移動時間依存性はない。 ta =T/(τ・Δfa ) (14) Na =(T−τ)/T・(τ・Δfa ) (15)
【0018】スポット移動時間を変えないでスポット数
を多くするためにはトランスデュサーの帯域を広くする
必要があり,この場合は偏向角を大きくすることにもな
るが、次の問題も考慮せねばならない。回折効率ηは近
似的に次の式で表される。 η=sin2 [π/4・I{M・P・L/(d・λ2 )}1/2 ] (16) ここで、Iは導波光とSAWの重なり積分、Mは薄膜導
波路材料の性能指数、PはSAWパワー、Lは導波光と
SAWの相互作用長である。ここで、問題となるのは、
偏向角を大きくするため、または分解スポット数を多く
するためにSAWの高周波化とスイープ周波数の広帯域
化を行うと、回折効率が低下することにある。例えば、
10°以上の偏向角を得るためには、SAW周波数は数
GHzになり、SAWの吸収が大きくなるために回折効
率が低下する。また、スイープ周波数の広帯域化のため
にトランスデュサーを広帯域化するとSAW励振効率が
低下し、回折効率が低下する。このような問題がある
が、これに対するアプローチとしては、前記したよう
に、必要とする帯域をいくつかのトランスデュサーに分
けて駆動する方法や、本実施例での二回回折法が有効で
ある。
【0019】この実施例におけるデュアル・スポット・
レーザーへ集積化したエピタキシャルPZT薄膜AO素
子においては、デジタルのAO変調を用いた。本実施例
の素子の性能は、トランスデュサーの帯域Δf=100
0MHz、レーザーの波長λ0 =790nmとして、偏
向角(スキャン角)θ、スポット移動時間t、スポット
数N、およびスポット径2ωが、次の様になった。 θ=12°、t=0.66μs、N=2600spot
s、2ω=45μm。 ポリゴン・ミラーを用いた光学系と比較して極めて小型
である本実施例の素子を、レーザー・ビーム・プリンタ
ーに導入し印字試験を行った。本実施例の素子の駆動条
件を上記のように設定し、感光体の露光のためのレーザ
ー走査は飛び越し走査によって行ったところ、400s
pot/inchの印字ができ、印字の際にはポリゴン
・ミラーを用いた光学系による印字の際の様な騒音は観
測されなかった。また、レーザー光の結合効率と回折効
率とによる発振されたレーザー光の有効出力効率は40
%となり、ハイブリッド型のAO素子の場合の有効出力
効率30%と比較して高効率であった。さらに、シング
ルスポットのレーザーを用いた場合と比較して記録速度
は2倍の高速化が図られた。
【0020】実施例2 図2に、第2の実施例を示す。図2は、半導体レーザー
素子上に、スイッチング素子を集積した構成を示してお
り、下側が半導体レーザー素子、上側がスイッチング
(変調素子)を構成している。すなわち、(10)p−
GaAs(100)基板上に(11)p−AlGaAs
クラッド層、(12)p−GaAs/AlGaAs系活
性層、(13)p−AlGaAsクラッド層を順次積層
しており、(11)p−AlGaAsクラッド層の両端
部に、シリコン拡散による(14)ヘテロ接合部n+を
形成し、その上に(15)電極Crを設け、活性層(1
2)を両端からアドレスするように構成して、半導体レ
ーザー部を形成している。半導体レーザー部の、(1
3)p−AlGaAs(100)クラッド層上には、
(16)MgOバッファ層(100)が形成され、この
バッファ層の介在によって、(13)p−AlGaAs
(100)面上への強誘電体膜である(17)PLZT
(001)のエピタキシャル膜、または高配向膜の形成
を可能としている。(17)上には、光閉じ込めのため
の(18)クラッド層SiO2 が設けられ、その上に、
スイッチング素子制御用の(19)Al電極が設けられ
ている。この構成の場合、活性層(12)で発振したレ
ーザー光は、エバーネッセント・フィールド・カップリ
ングにより、(17)PLZT強誘電体膜中にカップリ
ングされる。以下、この素子について詳細に説明する。
【0021】半導体レーザー上へ成長させたエピタキシ
ャルPLZTを用い、電気光学効果(EO)による全反
射素子を作製した。半導体レーザーはMOCVD法によ
るGaAs/AlGaAsの多層構造の成長とレーザー
・キャビティとならない部分へのSiの拡散とによって
作製し、光導波路を表面下50nm〜200nmの浅い
位置に形成したものを用いた。このレーザーにおいて
は、上部GaAsコンタクト層はなくし、電子の注入は
横方向からのヘテロ接合から行った。この半導体レーザ
ーの上に、MgO層とPLZT層をレーザー・アブレー
ション法による成長によって形成した。膜厚はそれぞれ
2nm〜200nmおよび200nm〜700nmとし
た。結晶学的関係は、PLZT(001)//MgO(1
00)//AlGaAs(100)、面内方位PLZT
[010]//MgO[001]//AlGaAs[00
1]の構造とした。半導体レーザーの発振によるレーザ
ー光は、レーザー部の光導波路と強誘電体薄膜光変調部
の光導波路との間のMgO層を最適化することにより、
光学的トンネリングによるエバーネッセント・フィール
ド・カップリングによって強誘電体薄膜光導波路に導入
した。電気光学効果による光スイッチングにおいては、
金属または導電性酸化物よりなる電極を強誘電体薄膜上
または半導体レーザーと強誘電体薄膜上に設けてサンド
イッチ型として駆動を行うことができる。
【0022】一般に、或る材料に電場を加えると、電場
方向に分極が生じ、電場方向の光速は小さくなる。真空
中の光速をc、屈折率nで比誘電率εr の媒体中の光速
をvとすると、 n=c/v=(εr μr 1/2 (17) で表されることにより明らかなように、これは電場方向
に屈折率が増大し、電場と垂直方向に屈折率が低下する
電気光学効果につながる。この電気光学効果において、
屈折率nと電場Eとの関係は、 n=n0 +aE+bE2 +cE3 +・・・・ (18) で与えられ、対称心のある結晶構造では、 n=n0 −aE+bE2 −cE3 +・・・ (19) n=n0 +aE+bE2 +cE3 +・・・・ (20) とが等しくならなければならず、 n=n0 +bE2 +・・・・・ (21) となり、電場による屈折率変化は次のように奇数次の項
は消える。 Δn=n0 −n=−bE2 −・・・・・ (22) このうち二次の項がKerr効果と呼ばれ、一般に次の
ように示される。 Δn=−1/2Rn3 2 (23) しかし、対称心のない結晶構造では奇数次の項は残る。 Δn=n0 −n=−aE−bE2 −・・・・ (24) このうち一次の項がPockels効果と呼ばれ、一般
に次のように示される。 Δn=−1/2rn3 E (25) この効果は、対称心のない結晶構造を持つ物質、すなわ
ち圧電体や強誘電体にのみ見られるものである。実際に
は、電場を大きくしていくとPockels効果に次第
にKerr効果が重畳する形で屈折率変化が起こる。
【0023】このような電気光学効果を用いる際は、対
称心のない結晶構造を持ち高い係数をもつ強誘電体を用
いることとなり、本実施例のPLZTまたはLiNbO
3 が代表的である。この際、電気光学効果におけるI−
E特性にはメモリー性のない材料を選択する必要があ
る。このためにはP−Eヒステリシス・ループがスリム
な特性を持ち、実用上I−E特性にメモリー性のない材
料を選択する必要がある。電気光学効果に対する係数行
列は3階のテンソルである。本実施例におけるPLZT
薄膜のような強誘電体に局所電場を印加すると、上記の
ようにその部分の屈折率の低下が起こり、前記のような
ブラッグ反射または本実施例におけるような全反射によ
ってレーザー光をスイッチングまたは偏向することがで
きる。全反射は、式(26)の全反射条件を満たす際に
起こる。 θT≧sin-1(n2 /n1 ) (26) ここで、θTは入射角(臨界角)、n1 は導波路材料の
屈折率、n2 は屈折率の低下部分の屈折率であり、n2
<n1 でなければならない。屈折率低下がKerr効果
による際には先に記載したようにΔn=−1/2Rn3
2 となるので(26)式は、 θT=sin-1(n2 /n1 )=sin-1{(n1 −Δn)/n1 } =sin-1(1+1/2Rn2 2 ) (27) となる。EO変調の場合はSAWのようなフォノンの移
動時間による制限を受けず分極によるために、スポット
移動時間(スイッチング時間)はpsオーダーと極めて
速い。
【0024】本実施例におけるレーザーへ集積化したエ
ピタキシャルPLZT薄膜EO素子の素子の性能は、レ
ーザーの波長をλ0 =790nmとして、偏向角θ、ス
イッチング時間tは、次の様になった。 θ=4°、t=50ps この素子をポリゴン・ミラーを用いた光学系と組合せ、
レーザー・ビーム・プリンターに導入し印字試験を行っ
た。感光体の露光のためのレーザー走査は飛び越し走査
によって行ったところ、600spot/inchの印
字ができ、印字速度はポリゴン・ミラーを用いた光学系
による印字の際の2倍が可能となった。本実施例の素子
は、半導体レーザー自体の数倍の大きさであり、従来の
ハイブリッド型のEO素子と比べて数分の1の大きさの
小型化が可能となった。また、電気光学効果による光ス
イッチングにおいては、金属または導電性酸化物よりな
る電極を強誘電体薄膜上または半導体レーザーと強誘電
体薄膜上に設けてサンドイッチ型とすることができたた
め、一般に適用される強誘電体薄膜表面に平行電極を設
けた素子に比べて駆動電圧の大きな低減が実現できた。
【0025】実施例3 図3に、第3の実施例を示す。図3は、化合物半導体で
ある(20)n−InP基板(100)の共通基板上
に、半導体レーザー素子と、第2次高調波発生素子を設
けた構成を示している。同図において、右半分は、半導
体レーザー素子を示しており、n−InPからなる化合
物半導体の(100)面上に、(21)n−InPクラ
ッド層、(22)InP/GaInAsP活性層、(2
3)p−InPクラッド層、(24)p−GaInAs
Pオーミックコンタクト層、(25)Cr電極が積層さ
れており、活性層においてレーザー発振するように構成
されている。左半分には、共通のn−InP化合物半導
体基板(100)上に、(26)MgOバッファ層(1
11)を介して(27)LiNbO3 (0001)の強
誘電体膜が設けられ、その上に、(28)Al電極が複
数分割されて設けられている。なお、前記半導体レーザ
ーの活性層と、前記強誘電体薄膜とは、バットカップリ
ング、すなわち、物理的な接合面を形成しており、活性
層で発振されたレーザー光が強誘電体膜中にカップリン
グするように構成される。両者は接触していても非接触
でもよく、界面に、バッファ層が設けられていてもよ
い。このようなハイブリッド化を可能にしたのが(2
6)MgO膜であり、この膜は、強誘電体膜(000
1)のn−InP基板上へのエピタキシャルまたは高配
向膜の生成を可能としている。なお、このMgOバッフ
ァ層は、強誘電体膜中の光を閉じ込めるためのクラッド
層としても機能する。以下、この素子について詳細に説
明する。
【0026】半導体レーザー上へ成長させた配向性Li
NbO3 を用い、疑似位相整合(周期的ドメイン反転)
第二次高調波による可視光レーザー素子を作製した。半
導体レーザーは、MOCVD法によりInP/InGa
AsP構造を有し、1.327μmの波長のレーザー光
を出すものを用いた。MgO層とLiNbO3 層はレー
ザー・アブレーション法による成長によって作製した。
膜厚はそれぞれ100nm〜500nmおよび100n
m〜700nmとした。結晶学的関係は、LiNbO3
(0001)//MgO(111)//InP(100)、
面内方位ランダムの構造とした。LiNbO3 層の成長
後、LiNbO3 薄膜上にはAlを蒸着し、半導体レー
ザー基板とこのAl電極との間に200〜400kV/
cmを所定の温度にて印加することにより、LiNbO
3 薄膜表面を単一な+c面としてポーリングを行った。
次に、エッチングによってAl電極を周期Λ=13μm
のパターンニングを行い、半導体レーザー基板とこのA
l電極との間に250kV/cm、100μsのパルス
を印加することにより、LiNbO3 薄膜内のドメイン
を13μmの周期で反転させた。半導体レーザーの発振
によるレーザー光はレーザー部の光導波路と強誘電体薄
膜光変調部の光導波路とを直列に集積した構造を形成
し、バット・カップリングによって強誘電体薄膜光導波
路に導入した。
【0027】ここで、疑似位相整合のためには次の条件
を満たす必要がある。 k2ω−2kω−2π(2m1 −1)/Λ=0 (28) ここで、k2ωと2kωはそれぞれ高調波と基本波に対
する波数ベクトル、m1は正の整数である。Λがこの疑
似位相整合条件を満たすときには、次のようにΛ/2は
コヒーレント長の奇数倍になる。 Λ/2=(2m1 −1)L (29) ここで、コヒーレント長は次の式にて表される。 L=λω/4{n2ω−nω] (30) λωは真空中での基本波の波長、n2ωとnωはそれぞ
れ高調波と基本波に対する光導波路の有効屈折率であ
る。従って、(29)式と(30)式とより周期Λは、 Λ=2(2m1 −1)L=2(2m1 −1)・λω/4{n2ω−nω] =m2 λω/2nω (31) となる。m2 は正の整数である。本実施例における、こ
のような半導体レーザー上へ成長させた配向性LiNb
3 を用いた疑似位相整合第二次高調波による可視光レ
ーザー素子は、半導体レーザー自体は1.327μmの
波長のレーザー光を発振するが、疑似位相整合により
0.662μmの波長の光を入射光に対して6%/Wc
2 の効率にて発振した。本実施例による素子は、従来
のLiNbO3 単結晶を用いたTi拡散による第二次高
調波素子と比較し小型になり、レーザー光の結合効率が
増したため、第二次高調波の実効出力も大きくなった。
【0028】
【発明の効果】本発明により、半導体レーザー上に光変
調素子を集積することが可能となり、従来のハイブリッ
ド型の固体素子や可動部分を有する光変調素子と比較し
て小型化、低コスト化、高効率化、高速化、低騒音化な
どが可能となる。このため本発明の光変調複合素子の使
用によって、デジタル・コピー機やレーザー・プリンタ
ー用のレーザー光変調素子として小型化、低コスト化、
高速化、低騒音化が達成でき、光ディスク用のピックア
ップとして小型化、低コスト化、高効率化、高速化が達
成でき、その他の光通信や光コンピューター用の光スイ
ッチなどを含むオプト・エレクトロニクス全般において
小型化、低コスト化、高効率化、高速化などが達成でき
る。また、本発明により複数のレーザースポット(また
はビーム)を発振する半導体レーザーを用いる場合に
は、単数レーザースポットの場合に比べて、例えば、音
響光学効果による光偏向の高速化が可能となると共に、
単位面積当りのレーザー照射エネルギー密度の増加が可
能となる。本発明の光変調複合素子を、電気光学効果に
よる光スイッチング、光偏向、光スキャンニングおよび
非線形光学効果による疑似位相整合(周期的ドメイン反
転)第二次高調波素子などとして利用する場合において
は、金属または導電性酸化物よりなる電極を強誘電体薄
膜上に設け、半導体レーザー基板との間でのサンドイッ
チ型とすることが可能であり、強誘電体薄膜表面に平行
電極を設けた素子に比べて駆動電圧または印加電圧の極
めて大きな低減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1におけるGaAs上ヘ成長させたエ
ピタキシャルPZTによる半導体レーザー/音響光学効
果素子の概略断面図である。
【図2】 実施例2におけるAlGaAs上ヘ成長させ
たエピタキシャルPLZTによる半導体レーザー/電気
光学素子の概略断面図である。
【図3】 実施例3におけるInP上ヘ成長させた配向
性LiNbO3 による半導体レーザー/第二次高調波素
子の概略断面図である。
【符号の説明】
(1)n型GaAs基板、(2)n型AlGaAsクラ
ッド層、(3)GaAs活性層、(4)p型AlGaA
sクラッド層、(5)p型GaAsコンタクト層、
(6)Cr−Au電極、(7)MgOバッファ層、
(8)PZT光導波路、(9)Alトランスデューサー
電極、(10)p型GaAs基板、(11)p型AlG
aAsクラッド層、(12)p型GaAs/AlGaA
s多重量子井戸活性層、(13)p型AlGaAsクラ
ッド層、(14)n型コンタクト層、(15)Cr電
極、(16)MgOバッファ層、(17)PLZT光導
波路、(18)SiO2 バッファ層、(19)Al電
極、(20)n型InP基板、(21)n型InPクラ
ッド層、(22)InP/GaInAsP多重量子井戸
活性層、(23)p型InPクラッド層、(24)p型
GaInAsPコンタクト層、(25)Cr電極、(2
6)MgOバッファ層、(27)LiNbO3 光導波
路、(28)Al電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01S 3/109 H01S 3/109 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/18 G02F 1/295 G02F 1/35 G02F 1/37 H01S 3/10 H01S 3/109 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザー上に、半導体レーザーの
    基板に対してエピタキシャルまたは配向性であるABO
    3 強誘電体薄膜光導波路を有する光変調素子がMgO
    よりなるバッファ層を介して設けられ、該光変調素子
    は、半導体レーザーより導入されたレーザー光を変調し
    た後に放出するものであることを特徴とする光変調複合
    素子。
  2. 【請求項2】 前記半導体レーザーが、複数のレーザー
    スポットまたはレーザービームを発振するレーザーアレ
    イである請求項1記載の光変調複合素子。
  3. 【請求項3】 前記光変調素子が表面弾性波に起因する
    屈折率変化を用いた音響光学効果による光偏向素子であ
    る請求項1記載の光変調複合素子。
  4. 【請求項4】 前記光変調素子が電場印加に起因する屈
    折率変化を用いた電気光学効果による光偏向素子である
    請求項1記載の光変調複合素子。
  5. 【請求項5】 前記光変調素子が非線形光学効果による
    第二次高調波素子である請求項1記載の光変調複合素
    子。
JP27723494A 1994-01-14 1994-10-18 光変調複合素子 Expired - Fee Related JP2887567B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27723494A JP2887567B2 (ja) 1994-01-14 1994-10-18 光変調複合素子

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1496894 1994-01-14
JP6-14968 1994-01-14
JP27723494A JP2887567B2 (ja) 1994-01-14 1994-10-18 光変調複合素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07245450A JPH07245450A (ja) 1995-09-19
JP2887567B2 true JP2887567B2 (ja) 1999-04-26

Family

ID=26351026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27723494A Expired - Fee Related JP2887567B2 (ja) 1994-01-14 1994-10-18 光変調複合素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2887567B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4772322B2 (ja) * 2004-12-22 2011-09-14 浜松ホトニクス株式会社 レーザ装置およびレーザ光照射方法
JP2008160086A (ja) * 2006-11-30 2008-07-10 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
US20230400631A1 (en) * 2022-06-13 2023-12-14 HyperLight Corporation Thin film lithium niobate hybrid photonics packaging

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07245450A (ja) 1995-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5576879A (en) Composite optical modulator
JP3144270B2 (ja) 光偏向素子
US5434700A (en) All-optical wavelength converter
US6798795B2 (en) Ultra-compact room temperature rapidly tunable infrared sources
US5130843A (en) Acousto-optical device using a superlattice as the interaction meduim
EP0355915B1 (en) Frequency doubling device
JP3430756B2 (ja) 光走査素子及び画像形成装置
US8259386B2 (en) Wavelength conversion element and method for manufacturing wavelength conversion element
JP2887567B2 (ja) 光変調複合素子
US5677970A (en) Optical scanning device and image forming apparatus using the same
US9291874B2 (en) Optical deflection element and optical deflection device
JPH0511227A (ja) 音響光学素子
US5790167A (en) Optical scanning device, optical scanning method, and image forming apparatus using the same
JP2010197802A (ja) 第二高調波発生素子及びその製造方法
WO2023105663A1 (ja) 光デバイス
JP2899345B2 (ja) 光学装置
JP2000330143A (ja) 光偏向素子
JP2000241836A (ja) 光スイッチおよび光スイッチの製造方法
JP2000180904A (ja) 光スイッチ
JP3534971B2 (ja) 光制御素子
JP2727262B2 (ja) 光波長変換素子
JPH0846296A (ja) 第二高調波発生装置及びその製造方法
JP2001091976A (ja) 光偏向素子
JPH10239717A (ja) 光偏向素子及びそれを用いた画像形成装置
JP5724489B2 (ja) ハイブリッド光デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees