JP2886585B2 - 残留トナー回収装置 - Google Patents

残留トナー回収装置

Info

Publication number
JP2886585B2
JP2886585B2 JP34212989A JP34212989A JP2886585B2 JP 2886585 B2 JP2886585 B2 JP 2886585B2 JP 34212989 A JP34212989 A JP 34212989A JP 34212989 A JP34212989 A JP 34212989A JP 2886585 B2 JP2886585 B2 JP 2886585B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
residual toner
collection box
latent image
transporting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34212989A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03198083A (ja
Inventor
亮一 鶴岡
泰彦 久保田
浩二 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP34212989A priority Critical patent/JP2886585B2/ja
Publication of JPH03198083A publication Critical patent/JPH03198083A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2886585B2 publication Critical patent/JP2886585B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子複写機等の静電潜像を現象するために
トナーを用いる複写機のトナー回収装置に関し、特に、
クリーニング手段によって潜像担持体から回収された残
留トナーをスペース効率よくかつ確実に回収する装置に
関する。
〔従来の技術〕
従来、ドラム等の感光体上に形成された静電潜像を一
成分又は二成分現像剤中のトナーによって現像し、現像
されたトナー像を転写後、感光体に残留しているトナー
は、クリーニング装置のブラシ、ブレード等によって感
光体から回収し、クリーニング装置に付属している残留
トナー回収ビン等に収容するのが最も一般的なものであ
った。この残留トナー回収ビンは、トナーで一杯になっ
てから交換したり、トナーで一杯になったか否かに関係
なく所定枚数のコピー後に交換する等をしていた。
ところで、最近、感光ドラム等の潜像担持体と現像装
置、クリーニング装置等を一体化して交換ユニットと
し、所定枚数のコピー後にこのユニットを新しいものと
交換する形式の複写機が普及しつつある。このようなユ
ニットにおいて、残留トナーは、クリーニング装置に併
設されたトナー回収ボックスに収容するか、又は、ドラ
ム内のスペースに収容する方法が採用されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のようなユニットにおいて、ユニ
ットを交換するコピー枚数を例えば10万枚以上にする
と、回収される残留トナーの量は相当の量になり、上記
のクリーニング装置に併設されたトナー回収ボックスに
収容する方法においては、トナー回収ボックスの大きさ
を過剰に大きくしなければならなくなる。しかしなが
ら、感光ドラム等の潜像担持体と現像装置、クリーニン
グ装置等を一体化して交換ユニットとするのは、取扱
い、サービスの容易化の他に、複写装置自身を小さく、
コンパクトにするのが大きな目的であるから、トナー回
収ボックスの大きさを余り大きくすることはできない。
他方、ドラム内のスペースに収容する方法においては、
装置全体を小型にするためにドラムの内径が数センチメ
ートルから最大でも10センチメートル以下であるから、
上記のような例えば10万枚のコピーの残留トナーを全部
収容することはできない。また、複写機の使用者の原稿
の像密度は多様で、像密度の高い原稿をコピーした場
合、必然的に回収トナー量も増加してしまう。一方、通
常はシート状原稿で原稿押さえ板を閉じてコピーをする
が、本等の厚手の原稿をコピーする場合、原稿押さえ板
を開放のままコピーをすることが多い。この場合には通
常のコピー1枚当たりのトナー回収量の5倍から多い場
合は10倍にもなってしまう。
そこで、クリーニング装置に併設されたトナー回収ボ
ックスとドラム内のスペースとの両者に残留トナーを回
収して収容させることが考えられるが、この両者にいか
に確実に残留トナーを収容するかが問題になる。
したがって、本発明の目的は、少なくともクリーニン
グ装置と潜像担持体とを一体化した感光体ユニットにお
いて、クリーニング装置に隣接して設けられたトナー回
収ボックスと潜像担持体内のスペースとの両者に確実に
残留トナーを回収して収容させる残留トナー回収装置を
提供することである。
そして、本発明の別の目的は、クリーニング装置に併
設されたトナー回収ボックスと潜像担持体内のスペース
の何れかに残留トナーが充満したことを確実に検知し
て、トナーの収容先を確実に切り換える残留トナー回収
装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明の残留トナー回収装置は、
少なくとも潜像担持体とクリーニング装置を一体にして
構成した感光体ユニットにおいて、クリーニング装置に
隣接して残留トナー回収ボックスを設け、また、潜像担
持体内の空間にも残留トナーを収容できるように構成
し、クリーニング装置によって回収された残留トナーを
残留トナー回収ボックスへ搬送する手段を設け、かつ、
残留トナー回収ボックスと潜像担持体内の空間とを、残
留トナー回収ボックスから潜像担持体内の空間へ残留ト
ナーを搬送する回転駆動により軸方向にトナーを搬送す
る手段により連結し、かつ、残留トナー回収ボックス中
における回転駆動により軸方向にトナーを搬送する手段
の配置位置をその底の近傍に選択し、残留トナー回収ボ
ックスの上部には残留トナー回収ボックスが残留トナー
で満杯になったこと又は満杯に近づいたことを検知する
満杯検知手段を設けたことを特徴とするものである。
この場合、潜像担持体を感光ドラムにて構成し、回転
駆動により軸方向にトナーを搬送する手段をコイルバネ
様の螺旋体で構成するのが望ましい。
また、回転駆動により軸方向にトナーを搬送する手段
とこれを回転駆動する手段との間に、所定以上のトルク
が両者の間に掛かった時にその連結を切るトルクリミッ
ター機構を介在させることが望ましい。
また、トルクリミッター機構の動作を検知する手段を
設け、この検知手段からの検知信号と残留トナー回収ボ
ックスの上部の満杯検知手段からの検知信号とが共に存
在するときに、残留トナー回収装置が正常に動作して残
留トナーを満杯に回収したと判断する装置を備えるよう
にしてもよい。
また、回転駆動により軸方向にトナーを搬送する手段
に所定値以上のトルクが掛かったことを検知する手段を
設け、この検知信号によって軸方向にトナーを搬送する
手段を回転駆動する手段の回転を停止するように構成し
てもよい。
また、潜像担持体内の空間に残留トナーが満杯になっ
たことを検知する手段を設け、この検知信号によって軸
方向にトナーを搬送する手段を回転駆動する手段の回転
を停止するように構成してもよい。
また、回転駆動により軸方向にトナーを搬送する手段
の軸と垂直な方向の揺れを防止する手段を設けることが
望ましい。
本発明の別の残留トナー回収装置は、少なくとも潜像
担持体とクリーニング装置を一体にして構成した感光体
ユニットにおいて、クリーニング装置に隣接して残留ト
ナー回収ボックスを設け、また、潜像担持体内の空間に
も残留トナーを収容できるように構成し、クリーニング
装置によって回収された残留トナーを残留トナー回収ボ
ックスヘ搬送する手段を設け、かつ、残留トナー回収ボ
ックスと潜像担持体内の空間とを、残留トナー回収ボッ
クスから潜像担持体内の空間へ残留トナーを搬送する回
転駆動により軸方向にトナーを搬送する手段により連結
し、かつ、残留トナー回収ボックス中における回転駆動
により軸方向にトナーを搬送する手段の配置位置をその
上部近傍に選択し、回転駆動により軸方向にトナーを搬
送する手段に所定値以上のトルクが掛かったことを検知
する手段を設け、この検知信号によって残留トナー回収
ボックス及び潜像担持体内の空間が残留トナーで満杯に
なったことを検出するようにしたことを特徴とするもの
である。
本発明のもう1つの残留トナー回収装置は、少なくと
も潜像担持体とクリーニング装置を一体にして構成した
感光体ユニットにおいて、クリーニング装置に隣接して
残留トナー回収ボックスを設け、また、潜像担持体内の
空間にも残留トナーを収容できるように構成し、クリー
ニング装置によって回収された残留トナーを残留トナー
回収ボックスへ搬送する手段を設け、かつ、残留トナー
回収ボックスと潜像担持体内の空間とを、残留トナー回
収ボックスから潜像担持体内の空間へ残留トナーを搬送
する回転駆動により軸方向にトナーを搬送する手段によ
り連結し、かつ、残留トナー回収ボックス中における回
転駆動により軸方向にトナーを搬送する手段の配置位置
をその上部近傍に選択し、その上に軸方向にトナーを搬
送する手段の揺れを検出する手段を配置し、この検知信
号によって残留トナー回収ボックス及び潜像担持体内の
空間が残留トナーで満杯になったことを検出するように
したことを特徴とするものである。
〔作用〕
本発明においては、少なくとも潜像担持体とクリーニ
ング装置を一体にして構成した感光体ユニットにおい
て、クリーニング装置に隣接して残留トナー回収ボック
スを設け、また、潜像担持体内の空間にも残留トナーを
収容できるように構成し、クリーニング装置によって回
収された残留トナーを残留トナー回収ボックスヘ搬送す
る手段を設け、かつ、残留トナー回収ボックスと潜像担
持体内の空間とを、残留トナー回収ボックスから潜像担
持体内の空間へ残留トナーを搬送する回転駆動により軸
方向にトナーを搬送する手段により連結し、かつ、残留
トナー回収ボックス中における回転駆動により軸方向に
トナーを搬送する手段の配置位置をその底の近傍に選択
し、残留トナー回収ボックスの上部には残留トナー回収
ボックスが残留トナーで満杯になったこと又は満杯に近
づいたことを検知する満杯検知手段を設けたので、感光
体ユニットの大きさを変えずに大量の残留トナーを確実
に回収、収容できるようになり、1個の交換感光体ユニ
ットによって大量のコピーが可能になる。また、ユーザ
は残留トナーの点については何ら考慮することなくコピ
ーをすることができ、また、感光体ユニットを交換する
ことができる。また、自己完結的かつ自動的に、かつ、
確実に、感光ドラム内の空間と残留トナー回収ボックス
内の両者にクリーニング装置によって感光ドラムから回
収された残留トナーを収容し、充填することができる。
また、本発明においては、回転駆動により軸方向にト
ナーを搬送する手段とこれを回転駆動する手段との間
に、所定以上のトルクが両者の間に掛かった時にその連
結を切るトルクリミッター機構を介在させたので、自己
完結的かつ自動的に、また、確実に、感光ドラム内の空
間と残留トナー回収ボックス内の両者にクリーニング装
置によって感光ドラムから回収された残留トナーを収容
し、充填することができる。
さらに、上記回転駆動により軸方向にトナーを搬送す
る手段の配置位置をトナー回収ボックスの上部に変更す
ることにり、トナーの収容順序を変えることもできる。
〔実施例〕
次に、添付の図面を参照にしながら本発明を実施例に
ついて説明する。
本発明の残留トナー回収装置を用いる複写機の1例の
全体構成は、装置に固定された露光装置の外、感光体ド
ラム、クリーニング装置及び帯電装置からなる感光体ユ
ニット、現像器ユニット、転写器ユニット、定着器ユニ
ット、用紙トレーを含み、これらユニットそれぞれが独
立に装置の前面方向へ引出し可能に構成されていて、紙
詰まり、掃除等のメインテナンスのために各ユニットを
装置から取り外すことができるようになっている。そし
て、感光体ユニットは、例えば10万枚のコピー毎に新し
いものと交換する形式に構成されている。10万枚のコピ
ーの間、クリーニング装置によって感光ドラムから回収
される残留トナーは、自動的に確実に感光体ユニット中
に回収、収容され、ユーザーが感光体ユニット中に回収
される残留トナーに接することはない。
第1図に感光体ユニット1の感光ドラムの回転軸に垂
直にとった断面を、また、第2図に第1図の線II−II′
についてとった断面を示す。図において、感光ドラム3
には両端にダイキャスト製の円筒状側板5と7が嵌め込
まれており、感光ドラム3と側板5と7によって仕切ら
れた空間によって残留トナーを収容する第1の容器4を
構成している。感光ドラム3の装置奥側の側板7の中心
には一体に回転軸9が設けられていて、感光体ユニット
1のハウジング11に軸受を介して回転自在に取り付けら
れている。手前側の側板5の中心には円形開口が設けら
れ、ハウジング11からユニット内側に突出している円筒
部13に軸受を介して回転自在に嵌め込まれている。ま
た、奥側の側板7の外周には歯車15が切られていて、ユ
ニット1を装置本体に前面から押し込んでセットした
時、装置本体側のドラム回転駆動歯車(図示なし)と噛
み合うようになっている。なお、装置本体に、ハウジン
グ11から外へ突出している回転軸9の先端が嵌め込まれ
る位置決め穴(図示なし)と、ユニット1のハウジング
11に設けられた位置決め穴16に嵌合する軸(図示なし)
とが設けられており、ユニット1を装置本体に押し込ん
でセットした時の位置決め機構を構成している。
感光ドラム3の両端に設けられたハウジング11の延長
側壁間に軸受を介して回転自在にクリーニングブラシ17
が取り付けられており、クリーニングブラシ17は感光ド
ラム3に接して回転することにより、転写装置によって
転写されずにドラム3に残留しているトナーを掃き落と
す。クリーニングブラシ17の回転軸19の後端(装置奥
側)には歯車21が固定されており、後述のトナー搬送回
転パドル27の回転駆動用の歯車29と噛み合っている。さ
らに、感光ドラム3とクリーニングブラシ17との接触点
より下流には、ハウジング11に一辺が固定され他辺がド
ラム3にその回転方向に対して鋭角で接するように弾性
クリーニングブレード23が設けられており、クリーニン
グブラシ17によって掃き残されたトナーを感光ドラム3
から掻き落とすようになっている。また、クリーニング
ブラシ17に付着しているトナーを下側に掻き落とすため
の掻き落とし部材22が後述の隔壁32に取り付けられてい
て、その先端がクリーニングブラシ17に接している。さ
らに、クリーニングブラシ17及びクリーニングブレード
23によってハウジング11の底板25上に掻き落とされた残
留トナーをクリーニング装置30から離れる方向に搬送す
るために、ハウジング11内のクリーニングブラシ17の後
側(ドラム3から遠い側)に、それと平行にトナー搬送
回転パドル27が軸受を介して回転自在に設けられてい
る。回転パドル27の軸後端には歯車29が固定されてい
て、クリーニングブラシ17回転用の歯車21と噛み合って
おり、回転パドル27及びクリーニングブラシ17は図示の
矢印方向に回転する。ところで、ハウジング11は、クリ
ーニングブラシ17、クリーニングブレード23及びトナー
搬送回転パドル27からなるクリーニング装置30の後側
に、残留トナーを収容する第2の容器であるトナー回収
ボックス31を形成しており、クリーニング装置30とトナ
ー回収ボックス31は隔壁32によって一部が分離されてい
る。隔壁32に一端が固定され下方へ伸びるように弾性の
板状部材34が設けられており、その下端は回転パドル27
の平面に弾接している。回転パドル27は、図示のように
断面が正多角形をしており、図示矢印の方向に回転する
ことにより、クリーニングブラシ17の後側に溜まる残留
トナーをトナー回収ボックス31中へ掻き出す作用をす
る。この断面多角形の面に先端が弾接している板状部材
34は、その面に付着したトナーを掻き落とす作用と、ト
ナー回収ボックス31中に溜まったトナーが再びクリーニ
ング装置30の中に戻るのを防止する作用をしている。
トナー回収ボックス31の底近傍の後側ハウジング11に
は回転自在に回転軸33が設けられており、そのトナー回
収ボックス31側には、ストリップ状の板状部材をその面
の法線が円筒の軸方向を向くようにしてつる巻き状(螺
旋状)に形成した弾性のあるトナー搬送オーガー35が同
軸に固定されている。また、回転軸33の後端にはオーガ
ー回転用の歯車37が、所定以上のトルクが掛かった時に
連結が切れるトルクリミッター機構38(後述)を介し
て、取り付けられている。トナー搬送オーガー35はトナ
ー回収ボックス31の底に沿ってトナー搬送回転パドル27
等と平行に延びており、その先端はハウジング11の前側
の壁に設けられた円形開口39を通して突出する長さにな
っている。円形開口39とハウジング11から突出している
円筒部13の内側の孔41との間は、トナー搬送オーガー35
の断面より僅かに大きい内径を有するパイプ43によって
連結されており、円形開口39を通して突出したトナー搬
送オーガー35はこのパイプ43に沿って曲がり、その先端
45はドラム3内空間4に突出している。トナー搬送オー
ガー35は上記したように可撓性の螺旋バネの形状をして
おり、これを回転させると、その羽根の間に入ってきた
トナーを螺旋ポンプの原理により軸方向に搬送する作用
をするものである。したがって、トナー回収ボックス31
内でこれを回転させることにより、トナー回収ボックス
31内の底にある残留トナーをパイプ43に沿ってドラム3
内の空間4へ搬送することができる。なお、トナー搬送
オーガー35回転用の歯車37と回転パドル27回転用の歯車
29との両者は、ハウジング11の後側の壁に回転自在に設
けられている駆動用歯車47に係合しており、駆動用歯車
47は、感光体ユニット1を装置本体にセットした時、本
体に設けられた駆動歯車(図示なし)と係合して、クリ
ーニングブラシ17、トナー搬送回転パドル27、トナー搬
送オーガー35を回転させる。トナー搬送オーガー35とし
ては、上記したように螺旋バネの形状のものの外、例え
ば螺旋状の板状突起を周囲に有する可撓性のワイヤーで
あってもよい。
トナー回収ボックス31内には、その中に収容された残
留トナーが所定量以上になった場合に、溜まったトナー
によって下から浮揚するフロート部材49が設けられてお
り、フロート部材49の上部には不透明の遮蔽部材51が一
体に設けられている。そして、ハウジング11の上部に
は、フロート部材49が浮揚して上昇した時に、その遮蔽
部材51が下から入り込む空間を構成している透明壁より
なる突出部53が設けられている。一方、装置本体には、
感光体ユニット1をセットした時にこの突出部53が入り
込む溝55が設けてあり、溝55の両側には対向して発光素
子57と受光素子59が設けてある。したがって、トナー回
収ボックス31内の残留トナーが所定量以上になると、フ
ロート部材49がその表面に追従するように上昇し、その
遮蔽部材51も共に上昇する。この遮蔽部材51が突出部53
内を上昇し、ある高さになると、発光素子57から出て突
出部53を貫通して受光素子59に達している光路を遮断す
ることになる。したがって、この遮断を検知することに
より、トナー回収ボックス31が回収された残留トナーに
よって満杯になったことを検知することができる。この
満杯検知機構60の詳細については、本出願人が先に実願
昭61−132700号として出願しており、その公開公報であ
る実開昭63−39259号公報を参照されたい。なお、満杯
検知機構60としては、上記のものに限らず、公知の種々
の形式のものを用いることができるのは明らかであろ
う。
なお、第1図において、感光体ユニット1には、クリ
ーニングブレード23の下流に、クリーニング後の感光ド
ラムに潜像形成用の一様帯電をするための帯電器61が一
体に設けられている。
次に、トナー搬送オーガー35の回転軸33の後端とオー
ガー回転用の歯車37との間に設けられた、所定以上のト
ルクが両者の間に掛かった時にその連結を切るトルクリ
ミッター機構38について、第3図を参照にして説明す
る。オーガー回転用歯車37は回転軸33に同軸に回転自在
に嵌め込まれている。そして、オーガー回転用歯車37内
にはその一端から同軸に円筒穴63が形成されており、そ
の底から円筒穴63の内径より小さい外径で円筒穴63の深
さより短い円筒部65が突起している。この円筒部65の周
りにはその長さより長いコイルバネ67が巻き付けられて
おり、コイルバネ67の一端69は円筒穴63の底部に固定さ
れている。円筒部65より突出しているコイルバネ67の内
部には、回転軸33に同軸に固定された円筒体71が圧入さ
れている。円筒体71の外径はコイルバネ67の内径より僅
かに大きく構成されているので、歯車37にコイルバネの
巻き付けを緩める方向に所定以下のトルクで回転力を加
えた場合、この回転力はコイルバネ67と円筒体71の摩擦
係合によって回転軸33に伝達される。これに対して、例
えば回転軸33に一端が固定されているトナー搬送オーガ
ー35に強い抵抗(負荷)が加わった場合、駆動用歯車47
から歯車37に回転力を与えても、コイルバネ67の巻き付
けが緩んでコイルバネ67と円筒体71の摩擦係合が外れる
ため、歯車37が空回りするだけで、回転軸33には回転力
が伝達されなくなる。すなわち、このようなスリップト
ルクリミッターとして公知の機構38を介して、歯車37か
らトナー搬送オーガー35に回転力が伝達されるために、
トナー搬送オーガー35に所定の値以上の抵抗(負荷)が
加わった場合、最早トナー搬送オーガー35は回転しない
ようになている。なお、円筒体71の外径に対する上記コ
イルバネ67の内径の寸法を調整することにより、リミッ
トトルクの大きさを調整することができる。設定するリ
ミットトルク値の例としては、0.1〜1.0kgf・cmの範囲
の中で選択され、0.25〜0.5kgf・cmが好ましい。
以上のような構成の本発明の第1の実施例の残留トナ
ー回収装置の作用を説明すると、帯電器61によって一様
に帯電された感光ドラム3は、図示していない露光部に
おいて像露光が行われ、感光ドラム3表面に静電潜像が
形成される。次に、図示していない現像装置において、
静電潜像の電荷と反対極性に帯電されたトナーが感光ド
ラム3表面に接触され、トナー像が形成される。このト
ナー像は、次の位置に設けられている図示していない転
写装置において、感光ドラム3の周速と等速度で搬送さ
れてきた用紙に接触され、この用紙上に転写される。ト
ナー像が転写された用紙は定着装置へ搬送され、トナー
像が用紙に固定され、装置から排出される。一方、感光
ドラム3はクリーニング装置30に達し、転写装置によっ
て転写されずにその表面に残留しているトナーは、クリ
ーニングブラシ17とクリーニングブレード23によってハ
ウジング11の底板25上に掻き落とされる。この位置に溜
まった残留トナーは、この位置で回転しているトナー搬
送回転パドル27によって、クリーニング装置30に隣接し
て設けられたトナー回収ボックス31中へ掻き出される。
トナー回収ボックス31内に掻き出された残留トナーは、
トナー回収ボックス31内の底近傍の望ましくはトナー搬
送回転パドル27の近くに設けられた(ただし、この要件
は必ずしも必要なものではない。)トナー搬送オーガー
35の回転によって、パイプ43を経て感光ドラム3内の空
間4へ搬送される。なお、トナー搬送オーガー35は、パ
イプ43内においても、その弾性により撓んだまま軸の周
りで回転して残留トナーを軸方向へ搬送することができ
る。この間、トナー回収ボックス31内に掻き出された残
留トナーは、トナー搬送オーガー35によって順次感光ド
ラム3内の空間4へ搬送されるるので、トナー回収ボッ
クス31内には残留トナーが溜まらない。感光ドラム3内
の空間4に残留トナーが充満してくると、トナー搬送オ
ーガー35に大きな抵抗が掛り始める。この抵抗が所定の
大きさ以上になると、トナー搬送オーガー35の回転軸33
のとオーガー回転用の歯車37との間に設けられたトルク
リミッター機構38が作用して、トナー搬送オーガー35は
回転しなくなり、感光ドラム3内の空間4への残留トナ
ーの搬送は止まる。そのため、トナー搬送回転パドル27
によって掻き出される残留トナーは、トナー回収ボック
ス31の中に溜まり始める。この中に収容される残留トナ
ーが所定量以上になると、フロート部材49がその表面に
追従するように上昇し、その遮蔽部材51も共に上昇す
る。この遮蔽部材51が突出部53内を上昇し、ある高さに
なると、発光素子57から出て突出部53を貫通して受光素
子59に達している光路を遮断することになり、これによ
ってトナー回収ボックス31が回収された残留トナーによ
って満杯になったことを検知することができる。この信
号によって複写装置を止めるようにしてもよいが、発光
素子57から受光素子59に至る光路を遮蔽部材51が最初に
遮断する位置において、トナー回収ボックス31内に残留
トナーをさらに所定量だけ収容できる余地を残すように
構成し、この信号を、所定枚数のコピー後に、感光ドラ
ム3内の空間4及びトナー回収ボックス31が回収された
残留トナーで満杯になることを警告するウオーニング信
号として使用するようにすることもできる。
以上のように、この実施例の残留トナー回収装置によ
ると、少なくとも感光ドラム3とクリーニング装置30を
一体にして構成した感光体ユニット1において、クリー
ニング装置30に隣接して残留トナー回収ボックス31を設
け、かつ、感光ドラム3内の空間4にも残留トナーを収
容できるように構成し、残留トナー回収ボックス31と感
光ドラム3内の空間4とを、トナー回収ボックス31から
感光ドラム3内の空間4へ残留トナーを搬送するトナー
搬送オーガー35により連結し、このトナー搬送オーガー
35とこれを回転する手段37との間に所定以上のトルクが
両者の間に掛かった時にその連結を切るトルクリミッタ
ー機構38を介在させたので、自己完結的かつ自動的に、
また、確実に、感光ドラム3内の空間4と残留トナー回
収ボックス31内の両者にクリーニング装置30によって感
光ドラム3から回収された残留トナーを収容し、充填す
ることができる。そして、トナー搬送オーガー35のトナ
ー回収ボックス31内の位置をトナー回収ボックス31の底
近傍に選択したので、まず先に感光ドラム3内の空間4
が残留トナーで満杯になり、この状態でトナー搬送オー
ガー35が停止し、次いでトナー回収ボックス31が満杯に
なり、フロート部材49からなる満杯検知手段60によりこ
れが検知される。なお、トナー搬送オーガー35の回転軸
33とオーガー回転用の歯車37との間に第3図に示したよ
うなトクリミッター機構38を設けずに両者を固定し、そ
の代わりに、感光ドラム3内の空間4が残留トナーで満
杯になったことを検知する手段又はトナー搬送オーガー
35駆動系にトルク検知手段を設け、この検知手段の信号
によってトナー搬送オーガー35の回転を停止して、トナ
ー収容先を切り換えるようにしてもよい。この場合の感
光ドラム3内の空間4が残留トナーで満杯になったこと
を検知する手段としては、例えば、感光ドラム3の側板
7の中心からドラム内の空間4上部に、発光素子と受光
素子を対向させてその間が残留トナーによって埋まった
場合にこれを検出する検知装置を挿入して構成したもの
を用いることができる。また、トナー搬送オーガー35駆
動系に設けるトルク検知手段としては、例えば回転軸33
に公知のトルク検知手段を取りつければよい。さらに、
トルクリミッター機構38が動作したか否かを検知し、こ
の動作信号(トナー搬送オーガー35が停止したことを表
す)、又は上記の感光ドラム3内の空間4が残留トナー
で満杯になったことを検知する手段からの満杯信号、又
は上記のトルク検知手段によってトナー搬送オーガー35
に所定以上のトルクが掛かっているとの信号と、トナー
回収ボックス31の満杯検知機構60からの満杯信号との両
者のアンドをとって、この信号が両者とも満杯になった
ときのみを正常にこの残留トナー回収装置が動作したと
判断し、装置を停止させるか又は上記のウオーニング信
号を出すようにし、トナー回収ボックス31の満杯検知機
構60からの満杯信号のみが検出された時に異常がありと
判断するように構成することもできる。
ところで、トナー搬送オーガー35の回転軸33の後端と
オーガー回転用の歯車37との間に設けられた、所定以上
のトルクが両者の間に掛かった時にその連結を切るトル
クリミッター機構38としては、第3図の機構に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。その1例を
第4図を参照にして説明する。オーガー回転用歯車37の
代わりに変形歯車370を用いる。この歯車370は、周の大
部分を占める薄い歯車部372と周の一部を占めオーガー3
5の方向に突出している厚い歯車部371とを有している。
そして、これら歯車部371、372とは別に、これらと同軸
でこれらの外径より小さい外径の係合部373を有してい
る。この係合部373は、軸方向にオーガー35方向に突出
している山部375とこれより引っ込んでいる谷部374とこ
れらの間を結ぶ所定傾斜の傾斜部376とを有する。この
山部375と谷部374の軸方向の高さの違いはl1となって
いる。そして、このこの歯車370は回転軸33に同軸に回
転自在に嵌め込まれていて、拡張性のバネ73によってオ
ーガー35方向へ偏倚されている。一方、回転軸33には同
軸に係合体710が固定されている。係合体710の歯車370
側には、その係合部373の前面に共役な面を有してい
る。すなわち、係合部373の谷部374に対応する山部712
と、係合部373の山部375に対応する谷部711と、係合部3
73の傾斜部376に対応する傾斜部713とを有しており、こ
の山部712と谷部711の軸方向の高さの違いはl1となっ
ている。なお、山部712には、傾斜部713から登った係合
部373の山部375が再び戻らないようにするストッパーの
役目をする出張部714が設けられている。そして、通常
の状態(図の(a))においては、上記の変形歯車370
は拡張性のバネ73の作用によって係合体710に押圧係合
し、係合体710と係合部373の共役な面が相互に嵌まり合
った状態になっている。この状態では、変形歯車370の
薄い歯車部372と厚い歯車部371は、駆動用歯車47に噛み
合っており、薄い歯車部372と駆動用歯車47の噛み合い
幅はl2、厚い歯車部371と駆動用歯車47の噛み合い幅は
3となっている。前記高さの違いl1とこれらの幅
2、l3との間には、l1>l2、l3>l1の関係があ
る。このような状態でオーガー35に掛かる抵抗(負荷)
が増大した場合、図の(b)に示すように、バネ73の作
用に抗して係合部373の傾斜部376が係合体710の傾斜部7
13に沿ってスライドし、変形歯車370が係合体710から離
れるように移動を開始する。しかし、変形歯車370の薄
い歯車部372と駆動歯車47の係合は保たれている。した
がって、駆動歯車47からの回転力は、傾斜部376と傾斜
部713の係合によって、回転軸33に伝達される。オーガ
ー35に掛かる抵抗(負荷)がさらに増えると、図の
(c)に示すように、係合部373の傾斜部376が係合体71
0の傾斜部713に沿ってさらにスライドする。前記したl
1>l2の関係から、傾斜部376と傾斜部713の係合が外れ
る前に、駆動用歯車47と薄い歯車部372との噛み合いが
外れる。この時、図(c)のように、厚い歯車部371が
駆動用歯車47と係合していない時には、薄い歯車部372
と駆動用歯車47との係合、離脱を繰り返し、厚い歯車部
371が駆動用歯車47に係合するまで変形歯車370が回転す
る。厚い歯車部371が駆動用歯車47に係合すると、前記
したl3>l1の関係から、図の(d)に示したように、
傾斜部376は傾斜部713上を一気にスライドして、変形歯
車370の係合部373の山部375の先端が係合体710の山部71
2の出張部714上をオーバランして越えて山部712の上に
乗って、安定状態になる(当然ながら、上記l3の寸法
はこのようなオーバランをさせるための分を見込んで設
定される。)。この時には、すでに厚い歯車部371と駆
動用歯車47の係合が外れるように厚い歯車部371の歯数
が選択されているので、変形歯車370と駆動用歯車47の
係合は切れている。そして、このままの状態が継続され
る。なお、係合部373の山部375は、係合体710の山部712
の出張部714がストッパーになって、再び谷部711へ戻ら
ないようになている。以上のようにして、トナー搬送オ
ーガー35に溜まった残留トナーの抵抗が掛かると、駆動
用歯車47の回転力はオーガー35に伝達されず、したがっ
て、トナー回収ボックス31からドラム3内の空間4への
残留トナーの搬送は停止する。
なお、第4図に示したトルクリミッター機構38と第3
図に示した機構38との違いは、第3図のものは、オーガ
ー35に掛かる抵抗が低下したとき、歯車37とオーガー35
の間の連結が復活するのに対し、第4図のものはこのよ
うな復活が起こらないこと、第4図のものは両者の連結
が切れると歯車間等の間に係合関係が存在しないため、
摩擦熱、雑音の発生がないのに対し、第3図のものは摩
擦熱、雑音が発生すること、第3図のものは何らかの原
因でオーガー35に一時的に大きな抵抗が掛かっても、そ
の抵抗がなくなれば再度オーガーを回転駆動できるのに
対し、第4図のものはこのような場合でも再度オーガー
を回転駆動できないこと、等があげられる。なお、トル
クリミッター機構38が動作したか否かを検知するための
手段としては、第3図及び第4図の場合には、回転軸33
の回転を検知できるように例えばこの軸の半径方向に遮
光片を取付け、この遮光片が光電変換装置の入射光路を
横切るようにして、光電変換装置からの断続信号の有無
により回転を検知し、これによりトルクリミッター機構
38が動作したか否かを検知するようにすればよい。ま
た、第4図の場合は、変形歯車370のバネ73側にリミッ
トスイッチを設け、第4図(d)の状態でこのリミット
スイッチが作動するようにして、トルクリミッター機構
38が動作したことを検知するようにすることもできる。
さて、第1図の実施例においては、トナー搬送オーガ
ー35はトナー回収ボックス31内の底近傍に設けられてい
た。この位置を底の位置より高めて、例えばトナー回収
ボックス31内の中間の高さの位置に配置してもよい。こ
の場合、回収された残留トナーの収容順序は、まずトナ
ー回収ボックス31の中間の高さまで回収され、次にトナ
ー搬送オーガー35によって感光ドラム3内の空間4へ充
填され、トルクリミッター機構38が作動してトナー搬送
オーガー35の搬送が停止し、次いで再びトナー回収ボッ
クス31の中間の高さ以上の空間が底部から押し上げられ
た残留トナーによって満たされて行き、最後に満杯検知
手段60からの信号により上記両回収空間が満杯になった
ことが知らされる。このように、トナー搬送オーガー35
のトナー回収ボックス31内での配置位置には自由度があ
るが、この位置をトナー回収ボックス31の上部にしても
よい。この場合、単にトナー搬送オーガー35の配置位置
だけでなく、他の変形も可能になる。これを、第1図と
同様な第5図と第6図を参照にして説明する。
第5図の実施例においては、トナー搬送オーガー35の
トナー回収ボックス31内での位置をその上部に選択して
いる。そして、トナー回収ボックス31の上部には、最早
フロート部材49、遮蔽部材51等からなる満杯検知手段60
が設けられていない。そして、図示はないが、トナー搬
送オーガー35に所定量以上のトルクが掛かった時に、そ
の駆動系との間の連結を絶つトルクリミッター機構38も
設けていない。その代わりに、トナー搬送オーガー35駆
動系の何れかの位置にトナー搬送オーガー35に掛かる抵
抗(負荷)を検出する負荷検出器又はトルク検出器が設
けられている。このように構成すると、クリーニング装
置30のクリーニングブラシ17とクリーニングブレード23
によって感光ドラム3から掻き落とされた残留トナー
は、トナー搬送回転パドル27によってトナー回収ボック
ス31中へ掻き出される。トナー回収ボックス31内に掻き
出された残留トナーの表面がトナー搬送オーガー35に達
するまで、残留トナーはトナー回収ボックス31内に溜ま
る。この間、トナー搬送オーガー35は空回りさせてお
く。そして、残留トナーの表面がトナー搬送オーガー35
に達すると、このトナー搬送オーガー35によってそれ以
上の高さに排出される残留トナーは、パイプ43を経て感
光ドラム3内の空間4へ搬送される。感光ドラム3内の
空間4に残留トナーが充満してくると、トナー搬送オー
ガー35に大きな抵抗が掛り始める。この抵抗が所定の大
きさ以上になったことを上記した負荷検出器又はトルク
検出器によって検知して、トナー回収ボックス31、感光
ドラム3内の空間4の両者が残留トナーで満杯になった
ことを知らせる。
第5図の例の場合、上記したように満杯検知手段60と
トルクリミッター機構38は設けず、その代わりにトナー
搬送オーガー35駆動系に負荷検出器又はトルク検出器を
設けているが、第1図のものとの比較すると、第5図の
場合は感光体ユニット1内に残留トナーが一杯になった
ことを負荷検出器等によって1回だけ検出すればよいの
に対し、第1図の場合は実質的に感光ドラム3内の空間
4が満杯になったことをトルクリミッター38によって検
知し、次にトナー回収ボックス31が満杯になったことを
満杯検知手段60によって検知するという2回の検知をし
なければならない。一方、第1図の場合は、トナー回収
ボックス31内のフロート部材49によって最後の満杯検知
をするため、完全にトナー回収ボックス31が満杯になる
前に、前記したような所定枚数のコピー後にトナー回収
ボックス31が回収された残留トナーで満杯になることを
警告するウオーニング信号を出すことができ、突然感光
体ユニット1が使用不能になることを避けることができ
る。また、万一トナー搬送オーガー35の搬送に不具合が
生じても、残留トナーは途中からトナー回収ボックス31
に回収されるので、直ちにトラブルとなることはない。
さらに、トナー回収ボックス31内のフロート部材49から
なる満杯検知手段60は感光体ユニット1の寿命検知及び
異常検知手段として動作させることができる。これに対
し、第5図の場合は、トナー搬送オーガー35の配置位置
が高いので、トナー回収ボックス31内は殆ど常時残留ト
ナーで満杯になっているため、トナー搬送回転パドル27
がクリーニング装置30からの残留トナーの掻き出しに常
にストレスを受け、クリーニング装置30内に残留トナー
があふれたり、また感光体ユニット下部にトナーがこぼ
れるおそれがある。また、最後の満杯検知が残留トナー
の量を直接検知するのではなく負荷検出器等によって行
っているため、検知にバラツキが出やすい。さらに、ト
ナー搬送オーガー35のトナー搬送に不具合があると、そ
の時点で感光体ユニット1の使用ができなくなる。
ところで、第5図の場合、感光ドラム3内の空間4に
トナーが充満してくるとトナー搬送オーガー35に大きな
抵抗が掛り始めるが、これを負荷検出器又はトルク検出
器によって検出するのではなく、トナー搬送オーガー35
の踊りによって検出するようにしてもよい。すなわち、
第6図において、トナー搬送オーガー35の先端部に大き
な抵抗(負荷)が加わると、トナー回収ボックス内のト
ナー搬送オーガー35はその弾性と可撓性のため、直線状
の形状から矢印で示したように、上下左右に振れること
になる。この振れを踊りと言う。この揺れを、例えば第
1図の満杯検知手段60と同様な構造の揺れ検知手段60′
によって検出することができる。この場合においては、
フロート部材49の上昇は、揺れたトナー搬送オーガー35
がフロート部材49に突き当たることによって起こる。そ
の後の信号発生は第1図の場合と同様である。したがっ
て、この例においては、トナー搬送オーガー35駆動系に
トルクリミッターも負荷検出器又はトルク検出器も設け
なくてもよく、トナー回収ボックス31内に引き続いて、
トナー搬送オーガー35によって感光ドラム3内の空間4
へ残留トナーを収容し、その中に残留トナーが充満して
くると、トナー搬送オーガー35に大きな抵抗が掛り始め
て、そのトナー回収ボックス31内の部分が踊り始めるの
で、これを揺れ検知手段60′によって検出して、トナー
回収ボックス31、感光ドラム3内の空間4の両者が残留
トナーで満杯になったことを知ることができる。
なお、以上の何れの実施例においても、トナー搬送オ
ーガー35はパイプ43内で撓んだままその軸の周りで回転
しなければならないので、この部分において材料疲労に
より破断しやすいので、使用する材質を充分に考慮しな
ければならない。また、第6図に示した実施例以外の何
れの実施例においても、トナー搬送オーガー35はそれに
掛かる負荷によって踊りだすことがあっては不都合であ
る。このような踊りを防ぐための方策としては、いくつ
か考えられるが、その中の第1のものとしては、トナー
搬送オーガー35の中心に開いている穴内に踊りを防ぐ心
棒を入れることである。第2のものは、トナー回収ボッ
クス31内においては直線状であればよいわけであるか
ら、この部分のオーガーだけを余り弾性がなく撓まない
材料で構成し、パイプ43内に位置するオーガー部分を弾
性に富み撓む材料で構成することである。第3のもの
は、オーガーの螺旋ピッチを長くすると機械構造的に撓
みにくくなることを利用して、トナー回収ボックス31内
に位置する部分のピッチをパイプ43内に位置する部分の
ピッチより長くすることである。第4に、第2図におい
て、トナー搬送オーガー35の先端45を奥側の側板7まで
伸ばしてその中心に回転自在に取付け、トナー回収ボッ
クス31内における踊りによってトナー搬送オーガー35の
先端45が後ろへ引き戻されることがないようにすること
である。
以上、本発明の残留トナー回収装置をいくつかの実施
例について説明してきたが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例
えば、感光ドラムの代わりに無端の感光ベルトを用いる
ことも可能である。この場合、感光ベルトに囲まれる部
分に容器を設け、この容器とトナー回収ボックスとをト
ナー搬送オーガーで連結して、両空間に残留トナーを収
容するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明においては、少なくとも潜像担持体とクリーニ
ング装置を一体にして構成した感光体ユニットにおい
て、クリーニング装置に隣接して残留トナー回収ボック
スを設け、また、潜像担持体内の空間にも残留トナーを
収容できるように構成し、クリーニング装置によって回
収された残留トナーを残留トナー回収ボックスへ搬送す
る手段を設け、かつ、残留トナー回収ボックスと潜像担
持体内の空間とを、残留トナー回収ボックスから潜像担
持体内の空間へ残留トナーを搬送する回転駆動により軸
方向にトナーを搬送する手段により連結し、かつ、残留
トナー回収ボックス中における回転駆動により軸方向に
トナーを搬送する手段の配置位置をその底の近傍に選択
し、残留トナー回収ボックスの上部には残留トナー回収
ボックスが残留トナーで満杯になったこと又は満杯に近
づいたことを検知する満杯検知手段を設けたので、感光
体ユニットの大きさを変えずに大量の残留トナーを確実
に回収、収容できるようになり、1個の交換感光体ユニ
ットによって大量のコピーが可能になる。また、ユーザ
は残留トナーの点については何ら考慮することなくコピ
ーをすることができ、また、感光体ユニットを交換する
ことができる。また、自己完結的かつ自動的に、かつ、
確実に、感光ドラム内の空間と残留トナー回収ボックス
内の両者にクリーニング装置によって感光ドラムから回
収された残留トナーを収容し、充填することができる。
また、本発明においては、回転駆動により軸方向にト
ナーを搬送する手段とこれを回転駆動する手段との間
に、所定以上のトルクが両者の間に掛かった時にその連
結を切るトルクリミッター機構を介在させたので、自己
完結的かつ自動的に、また、確実に、感光ドラム内の空
間と残留トナー回収ボックス内の両者にクリーニング装
置によって感光ドラムから回収された残留トナーを収容
し、充填することができる。
さらに、上記回転駆動により軸方向にトナーを搬送す
る手段の配置位置をトナー回収ボックスの上部に変更す
ることにり、トナーの収容順序を変えることもできる。
何れにしても、少なくとも潜像担持体とクリーニング
装置を一体にして構成した感光体ユニットの特徴であ
る、コンパクト性、取扱いやすさ、ユーザ自身が所定枚
数のコピー後に自分で簡単に、綺麗に、かつ短時間で新
しいユニットと交換できるとの特徴を何ら損なわない
で、大量の残留トナーを高信頼性で回収可能になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の残留トナー回収装置を備
えた感光体ユニットの感光ドラムの回転軸に垂直にとっ
た断面図、第2図は第1図の線II−II′についてとった
断面図、第3図は本発明の残留トナー回収装置に用いら
れるトルクリミッター機構の1つの例の断面図、第4図
は別のトルクリミッター機構の構造と作用を説明するた
めの図、第5図は本発明の別の実施例の残留トナー回収
装置を備えた感光体ユニットの第1図と同様な断面図、
第6図はさらに別の実施例の残留トナー回収装置を備え
た感光体ユニットの第1図と同様な断面図である。 1……感光体ユニット、3……感光ドラム、4……感光
ドラム内の空間、5、7……円筒状側板、9……回転
軸、11……ハウジング、13……ハウジングからユニット
内側に突出している円筒部、15……側板の外周には切ら
れた歯車、16……位置決め穴、17……クリーニングブラ
シ、19……クリーニングブラシの回転軸、21……クリー
ニングブラシの回転軸に固定された歯車、22……掻き落
とし部材、23……クリーニングブレード、25……ハウジ
ングの底板、27……トナー搬送回転パドル、29……トナ
ー搬送回転パドル回転駆動用歯車、30……クリーニング
装置、31……トナー回収ボックス、32……クリーニング
装置とトナー回収ボックスの間の隔壁、33……回転軸、
34……板状部材、35……トナー搬送オーガー、37……オ
ーガー回転用の歯車、38……トルクリミッター機構、39
……ハウジングの前側の壁に設けられた円形開口、41…
…孔、43……パイプ、45……オーガーの先端、47……ハ
ウジングの後側の壁に回転自在に設けられている駆動用
歯車、49……フロート部材、51……遮蔽部材、53……透
明壁よりなる突出部、55……突出部が入り込む溝、57…
…発光素子、59……受光素子、60……満杯検知機構、6
0′……揺れ検知手段、61……帯電器、63……オーガー
回転用歯車内に設けられた円筒穴、65……円筒部、67…
…コイルバネ、69……コイルバネの一端、71……円筒
体、73……拡張性のバネ、370……変形歯車、371……厚
い歯車部、372……薄い歯車部、373……係合部、374…
…谷部、375……山部、376……傾斜部、710……係合
体、711……谷部、712……山部、713……傾斜部、714…
…出張部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−41882(JP,A) 特開 平1−133088(JP,A) 特開 昭64−40979(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/10 - 21/12

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも潜像担持体とクリーニング装置
    を一体にして構成した感光体ユニットにおいて、クリー
    ニング装置に隣接して残留トナー回収ボックスを設け、
    また、潜像担持体内の空間にも残留トナーを収容できる
    ように構成し、クリーニング装置によって回収された残
    留トナーを残留トナー回収ボックスへ搬送する手段を設
    け、かつ、残留トナー回収ボックスと潜像担持体内の空
    間とを、残留トナー回収ボックスから潜像担持体内の空
    間へ残留トナーを搬送する回転駆動により軸方向にトナ
    ーを搬送する手段により連結し、かつ、残留トナー回収
    ボックス中における回転駆動により軸方向にトナーを搬
    送する手段の配置位置をその底の近傍に選択し、残留ト
    ナー回収ボックスの上部には残留トナー回収ボックスが
    残留トナーで満杯になったこと又は満杯に近づいたこと
    を検知する満杯検知手段を設けたことを特徴とする残留
    トナー回収装置。
  2. 【請求項2】潜像担持体を感光ドラムにて構成し、回転
    駆動により軸方向にトナーを搬送する手段をコイルバネ
    様の螺旋体で構成したことを特徴とする請求項1記載の
    残留トナー回収装置。
  3. 【請求項3】回転駆動により軸方向にトナーを搬送する
    手段とこれを回転駆動する手段との間に、所定以上のト
    ルクが両者の間に掛かった時にその連結を切るトルクリ
    ミッター機構を介在させたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の残留トナー回収装置。
  4. 【請求項4】トルクリミッター機構の動作を検知する手
    段を設け、この検知手段からの検知信号と残留トナー回
    収ボックスの上部の満杯検知手段からの検知信号とが共
    に存在するときに、残留トナー回収装置が正常に動作し
    て残留トナーを満杯に回収したと判断する装置を備えて
    いることを特徴とする請求項3記載の残留トナー回収装
    置。
  5. 【請求項5】回転駆動により軸方向にトナーを搬送する
    手段に所定値以上のトルクが掛かったことを検知する手
    段を設け、この検知信号によって軸方向にトナーを搬送
    する手段を回転駆動する手段の回転を停止するように構
    成したことを特徴とする請求項1又は2記載の残留トナ
    ー回収装置。
  6. 【請求項6】潜像担持体内の空間に残留トナーが満杯に
    なったことを検知する手段を設け、この検知信号によっ
    て軸方向にトナーを搬送する手段を回転駆動する手段の
    回転を停止するように構成したことを特徴とする請求項
    1から5の何れか1項に記載の残留トナー回収装置。
  7. 【請求項7】回転駆動により軸方向にトナーを搬送する
    手段の軸と垂直な方向の揺れを防止する手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の残
    留トナー回収装置。
  8. 【請求項8】少なくとも潜像担持体とクリーニング装置
    を一体にして構成した感光体ユニットにおいて、クリー
    ニング装置に隣接して残留トナー回収ボックスを設け、
    また、潜像担持体内の空間にも残留トナーを収容できる
    ように構成し、クリーニング装置によって回収された残
    留トナーを残留トナー回収ボックスへ搬送する手段を設
    け、かつ、残留トナー回収ボックスと潜像担持体内の空
    間とを、残留トナー回収ボックスから潜像担持体内の空
    間へ残留トナーを搬送する回転駆動により軸方向にトナ
    ーを搬送する手段により連結し、かつ、残留トナー回収
    ボックス中における回転駆動により軸方向にトナーを搬
    送する手段の配置位置をその上部近傍に選択し、回転駆
    動により軸方向にトナーを搬送する手段に所定値以上の
    トルクが掛かったことを検知する手段を設け、この検知
    信号によって残留トナー回収ボックス及び潜像担持体内
    の空間が残留トナーで満杯になったことを検出するよう
    にしたことを特徴とする残留トナー回収装置。
  9. 【請求項9】少なくとも潜像担持体とクリーニング装置
    を一体にして構成した感光体ユニットにおいて、クリー
    ニング装置に隣接して残留トナー回収ボックスを設け、
    また、潜像担持体内の空間にも残留トナーを収容できる
    ように構成し、クリーニング装置によって回収された残
    留トナーを残留トナー回収ボックスへ搬送する手段を設
    け、かつ、残留トナー回収ボックスと潜像担持体内の空
    間とを、残留トナー回収ボックスから潜像担持体内の空
    間へ残留トナーを搬送する回転駆動により軸方向にトナ
    ーを搬送する手段により連結し、かつ、残留トナー回収
    ボックス中における回転駆動により軸方向にトナーを搬
    送する手段の配置位置をその上部近傍に選択し、その上
    に軸方向にトナーを搬送する手段の揺れを検出する手段
    を配置し、この検知信号によって残留トナー回収ボック
    ス及び潜像担持体内の空間が残留トナーで満杯になった
    ことを検出するようにしたことを特徴とする残留トナー
    回収装置。
JP34212989A 1989-12-27 1989-12-27 残留トナー回収装置 Expired - Fee Related JP2886585B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34212989A JP2886585B2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 残留トナー回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34212989A JP2886585B2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 残留トナー回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03198083A JPH03198083A (ja) 1991-08-29
JP2886585B2 true JP2886585B2 (ja) 1999-04-26

Family

ID=18351355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34212989A Expired - Fee Related JP2886585B2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 残留トナー回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2886585B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6182811B2 (ja) * 2013-12-09 2017-08-23 エスプリンティンソリューション株式会社 画像形成装置
JP6629033B2 (ja) * 2015-10-09 2020-01-15 シャープ株式会社 廃トナー検出機構及び画像形成装置
JP7167636B2 (ja) * 2018-11-06 2022-11-09 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び清掃部材寿命予測方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03198083A (ja) 1991-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3227664B2 (ja) トナー回収装置及び該トナー回収装置を備えた画像形成装置
US5987298A (en) Image forming apparatus including a toner recycling mechanism
JP4939578B2 (ja) 現像剤搬送装置、現像剤収容器、及び画像形成装置
US4131359A (en) Sensitive medium cleaner for use in electrophotographic copying machine
JP2886585B2 (ja) 残留トナー回収装置
US4436412A (en) Cleaning device for use on an electrostatic copying apparatus
JP4617729B2 (ja) 粉体収容装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2883922B2 (ja) 残留トナー回収装置
JP2001042733A (ja) トナー搬送装置
JPH05224568A (ja) 残留トナー回収装置
JPH0695502A (ja) 静電式記録装置
JP3102028B2 (ja) 感光体ユニットを用いる画像形成装置の表示制御装置
JP2851365B2 (ja) 蓄積容器の検出装置
JP2794952B2 (ja) 感光体ユニットのトナー回収ボックスの満杯検出装置
JP2819837B2 (ja) 感光体ユニットのトナー回収ボックスの満杯検出装置
JP2883921B2 (ja) 画像形成装置用クリーニング装置
JP2510211Y2 (ja) 感光体ユニットのクリ―ニング装置
JP2522715Y2 (ja) 感光体ユニットにおけるトナー回収装置
JPH045680A (ja) 残留トナー回収装置
JP2010224284A (ja) 廃トナー回収装置及び画像形成装置
JP2797680B2 (ja) 残留トナー回収ボックスの満杯検知装置
JP3010720B2 (ja) 感光体ユニットの係止装置
JP2516619B2 (ja) クリ−ニング装置
JP2928376B2 (ja) 画像形成装置
JPH04123082A (ja) 残留トナー回収装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees