JP2886546B2 - 被印画体 - Google Patents

被印画体

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は加熱により他の基材に再転写可能な層を設け
た被印画体に関する。特に感熱転写方式のプリンタ、タ
イプライタ、ワードプロセッサ等を用いて該再転写可能
な層上にまず感熱転写して得られた転写像を、さらに加
熱により最終的な被転写物上へ転写することのできる被
印画体に関する。
従来の技術 近年、感熱転写方式によるプリンタ、タイプライタ、
ワードプロセッサ等の印字、印画装置が開発され、小型
のパーソナル用途のものからビジネス用途のものまで広
く市販されている。感熱転写により印字、印画を行うに
は、熱転写インクリボンを所定の印字用紙に密着させ、
多数の発熱素子を有するサーマルヘッドの所定の発熱素
子を発熱させ、熱転写インクリボンの支持体を介して熱
転写性インク要素を印字用紙に転写する。この方式はワ
ードプロセッサに広く用いられており、メンテナンスが
簡単でカラー化も容易であることから、最も消費者に身
近な出力方法である。また、これに類似の方式として通
電感熱転写方式も実用化されている。
さらにプリンタは、単に情報機器としてだけでなく、
他の用途にも用いられつつあり、例えば、コンピュータ
・グラフィックスあるいは家庭用のビデオの画像を紙な
どに出力するカラーハードコピーなどが挙げられる。か
かるコピーは任意の入力画像を選択し、写真と同様記録
保存用に用いられるほか、好みの画像、図柄を出力し、
デザイン分野や個人向のいわゆるオリジナリティーを発
現する分野に展開しつつある。更に、この時出力された
印画体に糊付けを行ったり、あるいはあらかじめ糊付け
された印画体上に出力し、さらにこれを好みの部所に再
貼付し、ファッション的効果を発現することも行われて
いる。従来、布地などのような粗い面を有する貼付部所
に貼付する材料としては、いわゆるホットメルト材料が
用いられており、画像、図柄は既製の予め印刷したもの
が主流を占め、厳密にはユーザーのオリジナリティーが
発揮されているとは言い難い。したがって、従来より汎
用の感熱転写プリンタで簡単にオリジナリティーを発現
しうる材料が待望されている。
課題を解決するための手段 本発明は、熱転写インクリボンを被印画体に密着させ
ると共に該熱転写インクリボンにサーマルヘッドを接触
させて、熱転写性インク要素を被印画体の再転写層に転
写し、ついでこの被印画体を最終被転写体に熱転写する
画像形成方法であって、該被印画体が、基材および該基
材上に設けた再転写層からなり、該再転写層が溶融温度
60℃以上250℃未満の熱可塑性樹脂、または該熱可塑性
樹脂および該樹脂100重量部に対して100重量部までの接
着性向上剤からなり、かつ該基材が繊維状のマット基材
であることを特徴とする画像形成方法提供するものであ
る。
前記の加熱により転写可能な層(以下、再転写層とい
う)としては、その溶融温度が60℃以上250℃未満の材
料が採用される。溶融温度が60℃未満であると通常の熱
転写プリンタにより印画した場合再転写層が溶融し、転
写したインクを受容することができなくなり、乱れた印
画物となる。また、被印画体自身の保存性等も低くな
る。一方、溶融温度が250℃以上であると最終転写体へ
の印画物の再転写の際に熱源の能力が不足したり、また
支持体の耐熱性に問題が生ずる等、実用的でない。ま
た、印画インクの乱れ等も引き起こす。再転写層のさら
に好ましい溶融温度は65〜180℃である。
この再転写層の厚みは、3μm以上200μm未満が採
用される。画像、図柄を印画された転写可能な層は、原
則的には印画面側を最終の被転写物に向けて加熱転写さ
れるものであり、印画面の裏面が最終の表面となる。従
って、美的観点からはその層厚は薄い程好ましいが、堅
牢性、再転写時の印画の保持、特に布地等の繊維質粗面
等が主要な被転写体となることから、層厚は3μm以
上、好ましくは5μm以上である。層厚が200μm以上
であると印画物の鮮鋭性が低下し、被転写物が布地等の
場合、いわゆる風合いが低下する。従って、層厚は60μ
m以下がより望ましい。
かかる再転写層として使用される具体的な材料として
は、膜形成性が大きく感熱接着性の大きな熱可塑性樹
脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリア
ルキレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビ
ニル、アイオノマー樹脂、アクリル系重合体、エチレン
−エチルアクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルエーテル、ポリビニルアセタール、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリア
ミド、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セル
ロース等の繊維系高分子、塩化ゴム、天然ゴム等のゴム
系高分子等の1種または2種以上が組み合わされて用い
られる。
ここで、最終被転写体への再転写時により大きな接着
性を付与すると共にバインダーの凝集力の調整、あるい
は基材との接着性の向上のため上記熱可塑性樹脂100重
量部に対して100重量部までの範囲で他の樹脂、例えば
凝集力が大きく粘着付与性の樹脂として石油樹脂、ロジ
ン、水添ロジン、ロジンエステル、ケトン樹脂、フェノ
ール樹脂等の1種または2種以上等、あるいは融点、溶
融粘度を調節し、熱感度を向上させる熱感度向上剤とし
て植物系、動物系、鉱物系、石油系ワックス、合成ワッ
クス、樹脂系ワックス等の1種または2種以上からなる
ワックス類、あるいはリン酸エステル、フタル酸エステ
ル等の可塑剤類、油脂および/または油剤類、界面活性
剤等から選択された1種または2種以上を併用すること
ができる。
また、このようにして形成される再転写層には、更に
その膜強度を調節したり汚れやブロッキング防止等のた
めに印画物の実用上の鮮鋭性を損なわない範囲でカオリ
ン、タルク、酸化チタン等の充填剤やステアリン酸亜鉛
等の金属石鹸のごとき無機もしくは有機の粉末を配合し
てもよい。さらに、より一層のオリジナリティを発揮す
るため、有色顔料、染料、金属箔等の混在も可能であ
る。
本発明にて使用される繊維状マット基材は、繊維状物
がからまった布地シートである。かかる基材としては、
天然あるいは有機、無機の合成繊維の加工物などが挙げ
られるが、転写時の加熱に耐えるものであればいかなる
ものでもよい。具体的には例えば、紙、綿、麻、絹など
の天然繊維、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン
等の合成繊維、ガラス繊維等による織布、不織布などが
挙げられる。
プリンタによる印画時、基材は印画紙としての支持性
を与えると共に、印画物転写時のホットプレスとのスペ
ーサーとなり、プレス側への溶着を防止する。また、プ
レス側が粗面となるため、最終的な被転写面が粗である
場合、被転写面への転写層の押し込みが容易となる。ま
た、マット基材は透明、白色あるいは淡い着色の繊維状
物からなることが必要であり、印画像を隠蔽するもので
あってはならない。なお、このマット自身の色を適宜選
択して、一つの模様として使用してもよい。
基材の厚みは、用いられるプリンタの種類により適宜
選択されてよい。すなわち、汎用プリンタを使用する場
合は走行上の制約から再転写層の厚みと基材厚みとの総
厚が制限され、この結果基材厚みは2〜300μmである
のが望ましい。一方、ハンディプリンタのようなタイプ
ではかかる制限はない。
本発明の被印画体は、基材上に公知の手段に従って塗
工あるいはラミネートされる。
実施例 つぎに本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
る。本発明はこれに限られるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない限り適宜変更してよい。例えば、本発明
はより一層のオリジナリティー発現のため、被転写物と
して粗な面を主な対象とするが、平滑な面へ適用しても
よい。
実施例1〜4 第1表に示す溶融温度の異なるエチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA)をナイロン不織布(厚さ110μm)上に
ダイスを用いて20μm厚みで押出ラミネートし、A4サイ
ズの大きさに枚葉加工して受像紙を得た。市販プリンタ
(東芝(株)製Rupo JW90F II)を用い前記受像紙のエ
バフレックス上にキャラクタ等を印画したところ、第1
表のような結果を得た。
他に熱可塑性樹脂としてポリエチレン、ポリエステ
ル、ポリアミド等各種の材料、また各社市販の汎用プリ
ンタを試みたが、いずれも第1表に示すように再転写層
の材料が溶融温度60℃以上で安定な印画が得られた。
前記の転写物をTシャツ上に転写した場合、ナイロン
不織布の基材は転写層と一体化し、図柄の鮮鋭性は充分
に確保されていた。
実施例5 薄葉紙(厚さ:100μm)上にポリエステルフィルム
(溶融温度:250℃、厚さ12μm)を溶融ラミネートし、
受像紙を作製した。この受像紙上に実施例1〜4と同様
にキャラクタを印字したところ印字は良好に行われた。
得られた画像を紙の上にホットプレス(260℃)を用い
て加熱再転写したところ、印字の乱れが激しかった。
実施例6〜8 再転写層に前記EVA(酢酸ビニル含有量(以下VAと略
す)14重量%、MI3.5)を用い、層厚を変えて各受像紙
を作製し、実施例1〜5と同様に印字を行った。得られ
た画像を綿の白地Tシャツに160℃にて転写したとこ
ろ、第2表に示す結果を得た。
実施例9〜11 第3表に示すごとく、再転写層に前記EVA(VA14重量
%、MI3.5)を用い、これに溶融転写時の粘度あるいは
転写層の凝集力調整剤として脂肪族飽和炭化水素系レジ
ンを各種割合にて配合して受像紙を作製し、前記実施例
と同様に印字を行った。この被転写体を用いて綿の白地
Tシャツに160℃にて転写したところ第3表のような結
果を得た。
発明の効果 本発明の被印画体は、所定の特性を有する繊維状マッ
ト基材を被印画体の基材として設けたことにより、市販
の熱転写プリンタを用いて好みの印画を得ることがで
き、これを加熱により容易に布地等の繊維質粗面等に再
転写し、より一層のオリジナリティーを発現することが
できる。また、基材により印画が強化され産業用途での
信頼性が高い。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱転写インクリボンを被印画体に密着させ
    ると共に該熱転写インクリボンにサーマルヘッドを接触
    させて、熱転写性インク要素を被印画体の再転写層に転
    写し、ついでこの被印画体を最終被転写体に熱転写する
    画像形成方法であって、該被印画体が、基材および該基
    材上に設けた再転写層からなり、該再転写層が溶融温度
    60℃以上250℃未満の熱可塑性樹脂、または該熱可塑性
    樹脂および該樹脂100重量部に対して100重量部までの接
    着性向上剤からなり、かつ該基材が繊維状のマット基材
    であることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】再転写層の厚みが3μm以上200μm未満
    であり、基材の厚みが2〜300μmである前記請求項1
    記載の画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61270198A (ja) * 1985-05-24 1986-11-29 大日本印刷株式会社 転写シ−ト
JP2848394B2 (ja) * 1987-01-14 1999-01-20 大日本印刷株式会社 装飾方法

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