JP2885716B2 - 静電式インクジェット記録装置 - Google Patents
静電式インクジェット記録装置Info
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- JP2885716B2 JP2885716B2 JP22711696A JP22711696A JP2885716B2 JP 2885716 B2 JP2885716 B2 JP 2885716B2 JP 22711696 A JP22711696 A JP 22711696A JP 22711696 A JP22711696 A JP 22711696A JP 2885716 B2 JP2885716 B2 JP 2885716B2
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- Japan
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- ink
- pulse
- electrode
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は静電式インクジェッ
ト記録装置に関し、特にキャリア液体中にトナー粒子を
分散させたインクを用い静電力によりトナー粒子を飛翔
させて記録を行う静電式インクジェット記録装置に関す
る。
ト記録装置に関し、特にキャリア液体中にトナー粒子を
分散させたインクを用い静電力によりトナー粒子を飛翔
させて記録を行う静電式インクジェット記録装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】ノンインパクト記録法は、記録時におけ
る騒音の発生が無視し得る程度に極めて小さいという点
において、最近関心を集めている。その中で、簡単な機
構で記録媒体上に直接高速記録が可能であり、しかも普
通紙に記録の行えるインクジェット記録法は極めて有力
な記録法であって、これまでにも様々な方式が提案され
ている。
る騒音の発生が無視し得る程度に極めて小さいという点
において、最近関心を集めている。その中で、簡単な機
構で記録媒体上に直接高速記録が可能であり、しかも普
通紙に記録の行えるインクジェット記録法は極めて有力
な記録法であって、これまでにも様々な方式が提案され
ている。
【０００３】その中に、記録紙背面に設けた電極と、こ
れに対向した針状電極間に電圧を印加し、発生した電界
の静電力によりインク等の色材を飛翔せしめ、記録を行
う方法がある。
れに対向した針状電極間に電圧を印加し、発生した電界
の静電力によりインク等の色材を飛翔せしめ、記録を行
う方法がある。
【０００４】図４はこの従来のインクジェット記録装置
の記録ヘッド部の概略構成を示す断面図であり、図３は
この記録ヘッドの吐出開口部のトナー粒子が吐出するに
十分な電位に至る迄の時間がインク特性によって変化す
ることを示す図である。
の記録ヘッド部の概略構成を示す断面図であり、図３は
この記録ヘッドの吐出開口部のトナー粒子が吐出するに
十分な電位に至る迄の時間がインク特性によって変化す
ることを示す図である。
【０００５】図４を参照すると、この従来のインクジェ
ット記録装置は、帯電したトナー粒子を含むインク１４
を収容するとともに一端に吐出開口部７を有するインク
室１とトナー粒子を吐出開口部７から吐出させる吐出電
極４とを有する記録ヘッド３と、記録媒体８を介して吐
出開口部７と対向する対向電極６とから構成される。
ット記録装置は、帯電したトナー粒子を含むインク１４
を収容するとともに一端に吐出開口部７を有するインク
室１とトナー粒子を吐出開口部７から吐出させる吐出電
極４とを有する記録ヘッド３と、記録媒体８を介して吐
出開口部７と対向する対向電極６とから構成される。
【０００６】記録ヘッド部３のインク室１にはトナー粒
子を含んだインク１４が満たされている。インク１４は
図示しないインクタンクからインク流入口２を経てイン
ク室１に入る。インク室１内に供給されたインク１４は
吐出電極４の先端を経て下方に流れインク流出口５から
インクタンクに戻る。インク１４内のトナー粒子は吐出
電極４に印加される電圧と同じ極性に帯電されている。
子を含んだインク１４が満たされている。インク１４は
図示しないインクタンクからインク流入口２を経てイン
ク室１に入る。インク室１内に供給されたインク１４は
吐出電極４の先端を経て下方に流れインク流出口５から
インクタンクに戻る。インク１４内のトナー粒子は吐出
電極４に印加される電圧と同じ極性に帯電されている。
【０００７】吐出開口部７の対向する位置には対向電極
６があり、吐出電極４に対し低い電位になっている。吐
出電極４の先端に移動したインク１４内のトナー粒子
は、吐出電極４に電圧が印加されると対向電極６に向か
って吐出電極４と対向電極６との間に生じる電気力線に
沿って飛翔する。その結果トナー粒子は吐出電極４と対
向電極６との間に位置する記録媒体８の上に付着する。
６があり、吐出電極４に対し低い電位になっている。吐
出電極４の先端に移動したインク１４内のトナー粒子
は、吐出電極４に電圧が印加されると対向電極６に向か
って吐出電極４と対向電極６との間に生じる電気力線に
沿って飛翔する。その結果トナー粒子は吐出電極４と対
向電極６との間に位置する記録媒体８の上に付着する。
【０００８】トナー粒子が飛翔するための条件は吐出開
口部７のトナー電位が飛翔するのに十分な電位にならな
ければならない。その様子を図３に示す。図３の実線は
吐出電極４に電圧を印加した時の吐出開口部７のトナー
粒子電位２１の様子を示している。トナー粒子電位２１
がトナー粒子吐出可能な吐出電位Ｖｃを越えると、トナ
ー粒子は対向電極６に向かって飛翔することを示してい
る。
口部７のトナー電位が飛翔するのに十分な電位にならな
ければならない。その様子を図３に示す。図３の実線は
吐出電極４に電圧を印加した時の吐出開口部７のトナー
粒子電位２１の様子を示している。トナー粒子電位２１
がトナー粒子吐出可能な吐出電位Ｖｃを越えると、トナ
ー粒子は対向電極６に向かって飛翔することを示してい
る。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図３の点線又
は一点鎖線で示すように、トナー粒子電位はトナー濃度
などのインクの特性が変動することにより、吐出可能電
位に到達するまでの時間Ｔｓが変動する。これにより、
装置を使用している間に、いままで時間Ｔｓの間、吐出
電極４に電圧を印加していれば吐出していたトナー粒子
が、インク特性の変動により吐出しなくなるという問題
があった。
は一点鎖線で示すように、トナー粒子電位はトナー濃度
などのインクの特性が変動することにより、吐出可能電
位に到達するまでの時間Ｔｓが変動する。これにより、
装置を使用している間に、いままで時間Ｔｓの間、吐出
電極４に電圧を印加していれば吐出していたトナー粒子
が、インク特性の変動により吐出しなくなるという問題
があった。
【００１０】例えば、インク特性の変動により、いまま
でＴｓ時間電圧を印加していて吐出していたトナー粒子
が、吐出可能電位に到達するまでの時間が一点鎖線のよ
うにＴｓ２になった場合、吐出しなくなる。また、吐出
可能電位に到達するまでの時間がＴｓ１になった場合
は、それだけ短い時間で吐出することが可能となり、必
要以上に電圧を印加することにより、トナー粒子の吐出
量が多くなり記録媒体上でドット径が大きくなるという
問題があった。
でＴｓ時間電圧を印加していて吐出していたトナー粒子
が、吐出可能電位に到達するまでの時間が一点鎖線のよ
うにＴｓ２になった場合、吐出しなくなる。また、吐出
可能電位に到達するまでの時間がＴｓ１になった場合
は、それだけ短い時間で吐出することが可能となり、必
要以上に電圧を印加することにより、トナー粒子の吐出
量が多くなり記録媒体上でドット径が大きくなるという
問題があった。
【００１１】本発明の目的は、このような点に鑑みなさ
れたもので、インク特性の変化に対応してトナーの安定
吐出を実現させることにより、インク特性のバラツキの
許容範囲を広げ、安定した印字を実現させる静電式イン
クジェット記録装置を提供することにある。
れたもので、インク特性の変化に対応してトナーの安定
吐出を実現させることにより、インク特性のバラツキの
許容範囲を広げ、安定した印字を実現させる静電式イン
クジェット記録装置を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明の静電式インクジ
ェット記録装置は、帯電したトナー粒子を含むインクを
収容するとともに一端に吐出開口部を有するインク室
と、前記トナー粒子を前記吐出開口部から吐出させる吐
出電極と、記録媒体を介して前記吐出開口部と対向する
対向電極とを備える静電式インクジェット記録装置にお
いて、前記インク内のトナー粒子濃度を測定するトナー
濃度測定手段と、測定した前記トナー粒子濃度を判定す
る濃度判定部と、この濃度判定部の判定に基づいて前記
吐出電極に印加する電圧出力を制御する電圧制御部と、
この電圧制御部の出力に基づいて前記吐出電極に前記電
圧を印加する電圧印加部とを有し、測定した前記トナー
粒子濃度に基づいて前記吐出電極に印加する電圧を制御
する制御手段とを備える。
ェット記録装置は、帯電したトナー粒子を含むインクを
収容するとともに一端に吐出開口部を有するインク室
と、前記トナー粒子を前記吐出開口部から吐出させる吐
出電極と、記録媒体を介して前記吐出開口部と対向する
対向電極とを備える静電式インクジェット記録装置にお
いて、前記インク内のトナー粒子濃度を測定するトナー
濃度測定手段と、測定した前記トナー粒子濃度を判定す
る濃度判定部と、この濃度判定部の判定に基づいて前記
吐出電極に印加する電圧出力を制御する電圧制御部と、
この電圧制御部の出力に基づいて前記吐出電極に前記電
圧を印加する電圧印加部とを有し、測定した前記トナー
粒子濃度に基づいて前記吐出電極に印加する電圧を制御
する制御手段とを備える。
【００１３】
【００１４】さらに、本発明の静電式インクジェット記
録装置は、測定した前記トナー粒子濃度をＡ／Ｄ変換す
ることにより前記濃度を複数値で出力する濃度判定部を
備える。
録装置は、測定した前記トナー粒子濃度をＡ／Ｄ変換す
ることにより前記濃度を複数値で出力する濃度判定部を
備える。
【００１５】さらに、本発明の静電式インクジェット記
録装置は、前記濃度判定部の出力に応じて、前記吐出電
極に印加するパルス電圧のパルス高またはパルス幅およ
びパルス周波数を可変して出力する電圧制御部を備え
る。
録装置は、前記濃度判定部の出力に応じて、前記吐出電
極に印加するパルス電圧のパルス高またはパルス幅およ
びパルス周波数を可変して出力する電圧制御部を備え
る。
【００１６】さらに、本発明の静電式インクジェット記
録装置は、前記吐出電極に印加するパルス電圧のパルス
高またはパルス幅またはパルス周波数を予め格納するＲ
ＯＭテーブルを有し、前記濃度判定部の出力に応じて前
記パルス電圧の最適値を前記ＲＯＭテーブルから読み取
って出力する前記電圧制御部を備える。
録装置は、前記吐出電極に印加するパルス電圧のパルス
高またはパルス幅またはパルス周波数を予め格納するＲ
ＯＭテーブルを有し、前記濃度判定部の出力に応じて前
記パルス電圧の最適値を前記ＲＯＭテーブルから読み取
って出力する前記電圧制御部を備える。
【００１７】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【００１８】図１は本発明の一実施の形態を示す構成図
である。図１を参照すると、この実施の形態の静電式イ
ンクジェット記録装置は、帯電したトナー粒子を含むイ
ンク１４を収容するとともに一端に吐出開口部７を有す
るインク室１とトナー粒子を吐出開口部７から吐出させ
る吐出電極４とを有する記録ヘッド３と、記録媒体８を
介して吐出開口部７と対向する対向電極６と、インク１
４内のトナー粒子濃度を測定するトナー濃度測定手段９
と、測定したトナー粒子濃度を判定する濃度判定部１１
とこの濃度判定部１１の判定に基づいて吐出電極４に印
加する電圧出力を制御する電圧制御部１２とこの電圧制
御部１２の出力に基づいて吐出電極４に電圧を印加する
電圧印加部１３とを有する制御手段１０とから構成され
る。
である。図１を参照すると、この実施の形態の静電式イ
ンクジェット記録装置は、帯電したトナー粒子を含むイ
ンク１４を収容するとともに一端に吐出開口部７を有す
るインク室１とトナー粒子を吐出開口部７から吐出させ
る吐出電極４とを有する記録ヘッド３と、記録媒体８を
介して吐出開口部７と対向する対向電極６と、インク１
４内のトナー粒子濃度を測定するトナー濃度測定手段９
と、測定したトナー粒子濃度を判定する濃度判定部１１
とこの濃度判定部１１の判定に基づいて吐出電極４に印
加する電圧出力を制御する電圧制御部１２とこの電圧制
御部１２の出力に基づいて吐出電極４に電圧を印加する
電圧印加部１３とを有する制御手段１０とから構成され
る。
【００１９】記録ヘッド３のインク室１にはインク１４
が満たされている。インク１４の流れは図示しないイン
クタンクからインク流入口２を経て吐出電極４の先端を
通りインク流出口５からインクタンクに戻る。インク１
４内のトナー粒子はプラスに帯電されており、対向電極
６は接地されている。インク１４内のトナー粒子は、吐
出電極４によりプラス電圧が印加されることにより、対
向電極６に向かって飛翔し記録媒体８に付着する。これ
に伴い、印字する毎にトナー粒子はインク１４内から徐
々に減少していく。
が満たされている。インク１４の流れは図示しないイン
クタンクからインク流入口２を経て吐出電極４の先端を
通りインク流出口５からインクタンクに戻る。インク１
４内のトナー粒子はプラスに帯電されており、対向電極
６は接地されている。インク１４内のトナー粒子は、吐
出電極４によりプラス電圧が印加されることにより、対
向電極６に向かって飛翔し記録媒体８に付着する。これ
に伴い、印字する毎にトナー粒子はインク１４内から徐
々に減少していく。
【００２０】記録媒体８は図示しない搬送機構により、
図面上の上方から下方（副走査方向）に移動する。一
方、記録ヘッド３は水平方向（主走査方向）に移動す
る。これにより記録媒体８の全面にトナー粒子を付着さ
せることが可能となる。
図面上の上方から下方（副走査方向）に移動する。一
方、記録ヘッド３は水平方向（主走査方向）に移動す
る。これにより記録媒体８の全面にトナー粒子を付着さ
せることが可能となる。
【００２１】トナー濃度測定手段９は、例えば図示する
ように透過型光センサ９１と積分回路９２によりトナー
量を有る時間測定する。制御手段１０は、トナー濃度測
定手段９により測定したトナー粒子濃度を判定する濃度
判定部１１と、この濃度判定部１１の判定１１ａに基づ
いて吐出電極４に印加するパルス電圧出力１２ａを制御
する電圧制御部１２と、この電圧制御部１２の出力１２
ａに基づいて吐出電極４にパルス電圧１２ａを印加する
電圧印加部１３とから構成される。
ように透過型光センサ９１と積分回路９２によりトナー
量を有る時間測定する。制御手段１０は、トナー濃度測
定手段９により測定したトナー粒子濃度を判定する濃度
判定部１１と、この濃度判定部１１の判定１１ａに基づ
いて吐出電極４に印加するパルス電圧出力１２ａを制御
する電圧制御部１２と、この電圧制御部１２の出力１２
ａに基づいて吐出電極４にパルス電圧１２ａを印加する
電圧印加部１３とから構成される。
【００２２】電圧制御部１２の一実施の形態をブロック
で示す図２を参照すると、この電圧制御部１２は、濃度
判定部１１の出力１１ａに基づいて制御するＣＰＵ１６
と、吐出電極４に印加するパルス電圧１２ａのパルス電
圧を可変するパルス高可変部１７と、吐出電極４に印加
するパルス電圧１２ａのパルス幅を可変するパルス幅可
変部１８と、吐出電極４に印加するパルス電圧１２ａの
パルス間隔を可変するパルス周波数可変部１９とから構
成される。
で示す図２を参照すると、この電圧制御部１２は、濃度
判定部１１の出力１１ａに基づいて制御するＣＰＵ１６
と、吐出電極４に印加するパルス電圧１２ａのパルス電
圧を可変するパルス高可変部１７と、吐出電極４に印加
するパルス電圧１２ａのパルス幅を可変するパルス幅可
変部１８と、吐出電極４に印加するパルス電圧１２ａの
パルス間隔を可変するパルス周波数可変部１９とから構
成される。
【００２３】濃度判定部１１は、例えば４ビットのＡ／
Ｄ変換器を用いることにより、トナー濃度測定手段９に
より測定したインク１４中のトナー粒子濃度を１６分割
した値の一つで表すことができる。インク１４中のトナ
ー粒子濃度と、それに対応する吐出電極４へ与えるべき
適当な電圧印加時間を電圧制御部１２のＣＰＵ１６内の
ＲＯＭテーブルに前もって格納しておき、検出した電位
をＲＯＭテーブルで参照し、１６分割したなかの対応す
る印加時間をあたえる。
Ｄ変換器を用いることにより、トナー濃度測定手段９に
より測定したインク１４中のトナー粒子濃度を１６分割
した値の一つで表すことができる。インク１４中のトナ
ー粒子濃度と、それに対応する吐出電極４へ与えるべき
適当な電圧印加時間を電圧制御部１２のＣＰＵ１６内の
ＲＯＭテーブルに前もって格納しておき、検出した電位
をＲＯＭテーブルで参照し、１６分割したなかの対応す
る印加時間をあたえる。
【００２４】電圧印加部１３は、上位装置から送信され
る印刷情報１５及び電圧制御部１２からの出力パルス電
圧１２ａに基づいて吐出電極４への電圧印加を制御する
ドライバである。
る印刷情報１５及び電圧制御部１２からの出力パルス電
圧１２ａに基づいて吐出電極４への電圧印加を制御する
ドライバである。
【００２５】図３は、この記録ヘッド３の吐出開口部７
のトナー粒子が吐出するに十分な電位に至る迄の時間が
インク特性によって変化することを示す図である。図３
に示すように、インク１４の特性が、インク１４内のト
ナー濃度、環境条件などにより変化すると、吐出開口部
７からトナーが飛翔するために必要な電位に到達するま
での時間は変化する。図３の実線は吐出電極４に電圧を
印加した時の吐出開口部７のトナー粒子電位２１の様子
を示している。トナー粒子電位２１がトナー粒子吐出可
能な吐出電位Ｖｃを越えると、トナー粒子は対向電極６
に向かって飛翔することを示している。トナー濃度が低
い場合は一点鎖線で示すように吐出を満たす電位にいた
るまでの時間はＴｓ２まで長くなり、トナー濃度が高い
場合は吐出を満たす電位にいたるまでの時間はＴｓ１ま
で短くなる。
のトナー粒子が吐出するに十分な電位に至る迄の時間が
インク特性によって変化することを示す図である。図３
に示すように、インク１４の特性が、インク１４内のト
ナー濃度、環境条件などにより変化すると、吐出開口部
７からトナーが飛翔するために必要な電位に到達するま
での時間は変化する。図３の実線は吐出電極４に電圧を
印加した時の吐出開口部７のトナー粒子電位２１の様子
を示している。トナー粒子電位２１がトナー粒子吐出可
能な吐出電位Ｖｃを越えると、トナー粒子は対向電極６
に向かって飛翔することを示している。トナー濃度が低
い場合は一点鎖線で示すように吐出を満たす電位にいた
るまでの時間はＴｓ２まで長くなり、トナー濃度が高い
場合は吐出を満たす電位にいたるまでの時間はＴｓ１ま
で短くなる。
【００２６】次に、図１，図２及び図３を参照して、こ
の実施の形態の動作を説明する。今、吐出電極４は、制
御手段１０により設定された既定値で決められたパルス
電圧１２ａを電圧印加部１３により印加されている。ト
ナー濃度測定手段９は、透過型光センサ９１と積分回路
９２によりトナー量を時間測定する。このトナー濃度測
定手段９により測定された濃度は、濃度判定部１１の例
えば４ビットＡ／Ｄ変換器を用いることにより、１６分
割した値の一つで表わされる。
の実施の形態の動作を説明する。今、吐出電極４は、制
御手段１０により設定された既定値で決められたパルス
電圧１２ａを電圧印加部１３により印加されている。ト
ナー濃度測定手段９は、透過型光センサ９１と積分回路
９２によりトナー量を時間測定する。このトナー濃度測
定手段９により測定された濃度は、濃度判定部１１の例
えば４ビットＡ／Ｄ変換器を用いることにより、１６分
割した値の一つで表わされる。
【００２７】あらかじめインク１４内のトナー粒子濃度
とトナー粒子を吐出開口部７から吐出させるのに必要な
時間との関係を電圧制御部１２内のＲＯＭテーブルに格
納しておく。例えば４ビットのＡ／Ｄ変換器を使用する
と１６段階の電圧印加時間が規定される。印字開始前に
トナー濃度検出手段９によりトナー濃度を検出し、濃度
判定部１１でデジタル値に変換する。このデジタル値に
対応してパルス幅可変部１８によりパルス幅が変更出力
され、電圧印加部１３により吐出電極４に電圧を印加す
る。
とトナー粒子を吐出開口部７から吐出させるのに必要な
時間との関係を電圧制御部１２内のＲＯＭテーブルに格
納しておく。例えば４ビットのＡ／Ｄ変換器を使用する
と１６段階の電圧印加時間が規定される。印字開始前に
トナー濃度検出手段９によりトナー濃度を検出し、濃度
判定部１１でデジタル値に変換する。このデジタル値に
対応してパルス幅可変部１８によりパルス幅が変更出力
され、電圧印加部１３により吐出電極４に電圧を印加す
る。
【００２８】この結果、今までの駆動周波数で印字でき
なくなったり、さらに高速化可能な場合はパルス周波数
可変部１９により記録媒体８へ印字を行うときの吐出電
極４にパルス電圧を与える周期を変更する。
なくなったり、さらに高速化可能な場合はパルス周波数
可変部１９により記録媒体８へ印字を行うときの吐出電
極４にパルス電圧を与える周期を変更する。
【００２９】これによりインク特性の変化があっても印
字不可能になるということはなく、いつでも安定した印
字が可能となる。又、最適な駆動周波数で印字可能とな
り、印字スピードを早くすることが可能になる。
字不可能になるということはなく、いつでも安定した印
字が可能となる。又、最適な駆動周波数で印字可能とな
り、印字スピードを早くすることが可能になる。
【００３０】また、パルス幅可変部１８でパルス幅を変
更する代わりに、パルス高可変部１７によりパルス電圧
を変更して、上述と同様な効果を得ることができる。
更する代わりに、パルス高可変部１７によりパルス電圧
を変更して、上述と同様な効果を得ることができる。
【００３１】これらの電圧印加時間の設定は記録範囲外
の記録ヘッド３停止位置で、電源を入れたとき又は印字
開始前毎に行われる。
の記録ヘッド３停止位置で、電源を入れたとき又は印字
開始前毎に行われる。
【００３２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の静電式イ
ンクジェット記録装置は、インク内トナー濃度を測定
し、この測定結果を基にトナー粒子が吐出するに十分な
電位にいたるまでの時間を決定し、吐出電極に電圧を与
える時間を決定する。このようにして、インクの特性変
化に関係することなく、ほぼ一定のドット径が得られ安
定した印字品質を得ることが可能となる。
ンクジェット記録装置は、インク内トナー濃度を測定
し、この測定結果を基にトナー粒子が吐出するに十分な
電位にいたるまでの時間を決定し、吐出電極に電圧を与
える時間を決定する。このようにして、インクの特性変
化に関係することなく、ほぼ一定のドット径が得られ安
定した印字品質を得ることが可能となる。
【図１】本発明の一実施の形態を示す構成図である。
【図２】この実施の形態の電圧制御部を示すブロック図
である。
である。
【図３】記録ヘッドの吐出開口部のトナー粒子が吐出す
るに十分な電位に至る迄の時間がインク特性によって変
化することを示す図である。
るに十分な電位に至る迄の時間がインク特性によって変
化することを示す図である。
【図４】従来例を示す構成図である。
１ インク室 ２ インク流入口 ３ 記録ヘッド ４ 吐出電極 ５ インク流出口 ６ 対向電極 ７ 吐出開口部 ８ 記録媒体 ９ トナー濃度測定手段 １０ 制御手段 １１ 濃度判定部 １１ａ 濃度判定部出力 １２ 電圧制御部 １２ａ パルス電圧 １３ 電圧印加部 １４ インク １５ 印刷情報 １６ ＣＰＵ １７ パルス高可変部 １８ パルス幅可変部 １９ パルス周波数可変部 ９１ 透過型光センサ ９２ 積分回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峯本 仁史 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 島 和男 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 萩原 良広 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 上松 良介 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 薬師寺 徹 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平９−193390（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B41J 2/06 B41J 2/175
Claims (4)
- 【請求項１】 帯電したトナー粒子を含むインクを収容
するとともに一端に吐出開口部を有するインク室と、前
記トナー粒子を前記吐出開口部から吐出させる吐出電極
と、記録媒体を介して前記吐出開口部と対向する対向電
極とを備える静電式インクジェット記録装置において、 前記インク内のトナー粒子濃度を測定するトナー濃度測
定手段と、測定した前記トナー粒子濃度を判定する濃度判定部と、
この濃度判定部の判定に基づいて前記吐出電極に印加す
る電圧出力を制御する電圧制御部と、この電圧制御部の
出力に基づいて前記吐出電極に前記電圧を印加する電圧
印加部とを有し、 測定した前記トナー粒子濃度に基づい
て前記吐出電極に印加する電圧を制御する制御手段とを
備えることを特徴とする静電式インクジェット記録装
置。 - 【請求項２】 測定した前記トナー粒子濃度をＡ／Ｄ変
換することにより前記濃度を複数値で出力する濃度判定
部を備えることを特徴とする請求項１記載の静電式イン
クジェット記録装置。 - 【請求項３】 前記濃度判定部の出力に応じて、前記吐
出電極に印加するパルス電圧のパルス高またはパルス幅
およびパルス周波数を可変して出力する電圧制御部を備
えることを特徴とする請求項２記載の静電式インクジェ
ット記録装置。 - 【請求項４】 前記吐出電極に印加するパルス電圧のパ
ルス高またはパルス幅またはパルス周波数を予め格納す
るＲＯＭテーブルを有し、前記濃度判定部の出力に応じ
て前記パルス電圧の最適値を前記ＲＯＭテーブルから読
み取って出力する前記電圧制御部を備えることを特徴と
する請求項３記載の静電式インクジェット記録装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22711696A JP2885716B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 静電式インクジェット記録装置 |
| US08/917,769 US6113219A (en) | 1996-08-28 | 1997-08-27 | Electrostatic ink jet recording apparatus capable of realizing stable ejection of ink |
| EP97114844A EP0827832B1 (en) | 1996-08-28 | 1997-08-27 | Electrostatic ink-jet recording apparatus |
| DE69717566T DE69717566T2 (de) | 1996-08-28 | 1997-08-27 | Elektrostatische Tintenstrahlaufzeichnungsvorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22711696A JP2885716B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 静電式インクジェット記録装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1067113A JPH1067113A (ja) | 1998-03-10 |
| JP2885716B2 true JP2885716B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=16855736
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22711696A Expired - Fee Related JP2885716B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 静電式インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2885716B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7607753B2 (en) | 2004-08-20 | 2009-10-27 | Hamamatsu Photonics K.K. | Liquid droplet forming method and liquid droplet forming device |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7376908B2 (ja) | 2019-10-02 | 2023-11-09 | 株式会社Ｓｉｊテクノロジ | 液滴吐出装置および液滴吐出方法 |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP22711696A patent/JP2885716B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7607753B2 (en) | 2004-08-20 | 2009-10-27 | Hamamatsu Photonics K.K. | Liquid droplet forming method and liquid droplet forming device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1067113A (ja) | 1998-03-10 |
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