JP2885700B2 - 監視制御システムおよびそのcpu基板リスタート方法 - Google Patents

監視制御システムおよびそのcpu基板リスタート方法

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JP2885700B2
JP2885700B2 JP8154443A JP15444396A JP2885700B2 JP 2885700 B2 JP2885700 B2 JP 2885700B2 JP 8154443 A JP8154443 A JP 8154443A JP 15444396 A JP15444396 A JP 15444396A JP 2885700 B2 JP2885700 B2 JP 2885700B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活線状態で挿抜が
可能なCPU(中央処理装置)基板を有する監視制御シ
ステムおよび該CPU基板のリスタート方法に関する。
【0002】
【従来の技術】監視制御システムは、監視制御装置と、
この監視制御装置によって監視制御される複数の監視制
御対象とから構成される。従来の監視制御システムにお
いては、監視制御装置に設けられた、活線挿抜が可能な
CPU基板の挿抜時に、各監視制御対象において監視制
御情報の保護を行っておらず、また、CPU基板も監視
制御情報の初期値としてCPU基板自身が内部で持つ固
定値で初期化してシステムを立ち上げていた。従って活
線状態でCPU基板の挿抜やリセットを行うと、それに
伴うCPU基板のリスタート時に、CPU基板自身が内
部で持つ固定値に基づく初期化状態と、各監視制御対象
の実際の監視制御情報との間に不一致が生じてしまい、
システム誤動作の一因となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな事情に鑑みてなされたもので、CPU基板の挿抜や
リセットによるCPU基板のリスタート時に、実際の監
視制御対象の状態とCPU基板が認識している監視制御
対象の状態との間の不一致の発生を防ぎ、システム誤動
作を回避することができる監視制御システムおよびその
CPU基板のリスタート方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、活線挿抜が可能な監視制御用のCPU基板のリスタ
ート方法であって、前記CPU基板の抜去時に、監視制
御対象に配置された監視制御情報保存用メモリを書き込
み禁止としてデータを保存し、前記CPU基板の挿入時
に前記監視制御情報保存用メモリ内のデータを読み込
み、該データによって前記CPU基板を初期化して前記
CPU基板をリスタートさせることを特徴とする監視制
御システムのCPU基板リスタート方法である。請求項
2に記載の発明は、監視制御用CPU基板を有する監視
制御装置と、前記CPU基板によって監視制御される複
数の監視制御対象とからなる監視制御システムにおい
て、前記各監視制御対象内に監視制御情報保存用メモリ
を設けると共に、前記CPU基板に制御手段を設けてな
り、前記制御手段は、前記CPU基板の抜去時に、前記
監視制御情報保存用メモリを書き込み禁止とし、前記C
PU基板の挿入時に前記監視制御情報保存用メモリ内の
データを読み込み、該データによって前記CPU基板を
初期化してリスタートすることを特徴とする監視制御シ
ステムである。請求項3に記載の発明は、請求項2に記
載の監視制御システムにおいて、前記CPU基板はプロ
テクトスイッチを有し、前記制御手段は、前記プロテク
トスイッチの出力に基づいて前記CPU基板の挿入/抜
去を検出することを特徴とする。請求項4に記載の発明
は、請求項2または請求項3に記載の監視制御システム
において、前記CPU基板はリセットスイッチを有し、
前記制御手段は、前記リセットスイッチが操作された
時、前記監視制御情報保存用メモリ内のデータを読み込
み、該データによって前記CPU基板を初期化してリス
タートすることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
よる活線挿抜が可能なCPU基板を有する監視制御シス
テムの構成を示すブロック図である。この図において、
符号1は監視制御装置、2は監視制御用CPU基板、3
はCPU基板2の挿抜用イジェクタに連動して動作する
プロテクトスイッチ、4は人為的にシステムのリスター
トを行うリセットスイッチ、5はプロテクトスイッチ3
およびリセットスイッチ4の信号を受けて処理信号を発
生させるプロテクト/リセット信号処理部である。また
6,6・・・は監視制御対象、7,7・・・は各監視制
御対象6,6・・・に設けられたバックアップ機能付き
のスタティックRAM(ランダムアクセスメモリ)また
はラッチによる監視制御情報保存用メモリ(以下メモリ
と称する)、8は監視制御用バス、9はプロテクト/リ
セット信号処理部5の出力信号を各制御対象6,6・・
・に伝達するプロテクト信号線を表わす。なお、上述し
た構成要素3〜5は監視制御用CPU基板2に内蔵され
る。
【0006】このような構成において、監視制御装置1
のCPU基板2は監視制御バス8を介して、各監視制御
対象6,6・・・と結ばれ、通常の運用時の制御および
監視を行っている。各監視制御対象6,6・・・のいず
れかの制御状態に何らかの変化が起こると、制御状態に
変化があった監視制御対象6はそれぞれ内部に持つメモ
リ7にその都度、最新の監視制御情報の書き込みを行
う。(図2[A]参照)
【0007】CPU基板2を抜去するために挿抜用イジ
ェクタを動かすと、連動しているプロテクトスイッチ3
がONになり、プロテクト/リセット信号処理部5が各
監視制御対象6,6・・・のメモリ7,7・・・を書き
込み禁止とする信号を発生させ、プロテクト信号線9を
とおして各監視制御対象6,6・・・のメモリ7,7・
・・を書き込み禁止とし、監視制御情報を保存する。
(図2[B]参照)
【0008】次にCPU基板2を挿入してシステムをリ
スタートさせるときは、CPU基板2は監視制御バス8
をとおして各監視制御対象6,6・・・のメモリ7,7
・・・の情報を読みとり、初期化データとして使用して
システムを立ち上げた後、各監視制御対象6,6・・・
のメモリ7,7・・・を書き込み可能とする。このため
各監視制御対象の実際の動作状態とCPU基板2が把握
している情報との間に不一致を起こさずにシステムがリ
スタートする。(図3参照)
【0009】次にリセットスイッチ4を動作させてシス
テムをリスタートさせるときは、各監視制御対象6,6
・・・のメモリ7,7・・・の情報を監視制御バス8を
とおして読みとり、その情報を監視制御用CPU基板2
の初期値データとしてリスタートさせる。このため上述
の場合と同様に情報の不一致は発生せずシステムの誤動
作は起こらない。(図2[B]参照) 以上、本発明の一実施形態を図面を参照して詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
監視制御用CPU基板の活線挿抜が可能な監視制御シス
テムにおいて、CPU基板を挿入したとき、挿抜前のメ
モリ情報で該CPU基板を初期化して監視制御システム
をリスタートするようにしたので、該CPU基板の初期
化状態と実際の監視制御対象の動作状態との間の不一致
による誤動作を起こさずにシステムを立ち上げることが
できるという効果が得られる。またリセットスイッチO
Nによるシステムのリスタートの場合も同様の効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による活線挿抜対応監視
制御システムのCPU基板リスタート方法の構成を示す
ブロック図である。
【図2】 活線挿抜対応監視制御システムの動作を表す
フローチャートで、[A]は通常動作時の監視制御情報
保存動作、[B]はCPU基板を抜いた時の監視制御情
報保存動作を表す。
【図3】 CPU基板を挿入したときの各監視制御情報
の動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…監視制御装置 2…監視制御用CPU基板 3…プロテクトスイッチ 4…リセットスイッチ 5…プロテクト/リセット信号処理部 6…監視制御対象 7…監視制御情報保存用メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 11/30 G06F 11/14 310 G06F 11/20 310

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPU基板の活線挿抜が可能な監視制御
    装置のCPU基板リスタート方法であって、 前記CPU基板の抜去時に、監視制御対象に配置された
    監視制御情報保存用メモリを書き込み禁止としてデータ
    を保存し、前記CPU基板の挿入時に前記監視制御情報
    保存用メモリ内のデータを読み込み、該データによって
    前記CPU基板を初期化して前記CPU基板をリスター
    トさせることを特徴とする監視制御システムのCPU基
    板リスタート方法。
  2. 【請求項2】 監視制御用CPU基板を有する監視制御
    装置と、前記CPU基板によって監視制御される複数の
    監視制御対象とからなる監視制御システムにおいて、 前記各監視制御対象内に監視制御情報保存用メモリを設
    けると共に、前記CPU基板に制御手段を設けてなり、 前記制御手段は、前記CPU基板の抜去時に、前記監視
    制御情報保存用メモリを書き込み禁止とし、前記CPU
    基板の挿入時に前記監視制御情報保存用メモリ内のデー
    タを読み込み、該データによって前記CPU基板を初期
    化してリスタートすることを特徴とする監視制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記CPU基板はプロテクトスイッチを
    有し、前記制御手段は、前記プロテクトスイッチの出力
    に基づいて前記CPU基板の挿入/抜去を検出すること
    を特徴とする請求項2に記載の監視制御システム。
  4. 【請求項4】 前記CPU基板はリセットスイッチを有
    し、前記制御手段は、前記リセットスイッチが操作され
    た時、前記監視制御情報保存用メモリ内のデータを読み
    込み、該データによって前記CPU基板を初期化してリ
    スタートすることを特徴とする請求項2または請求項3
    に記載の監視制御システム。
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