JP2885106B2 - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JP2885106B2 JP31859394A JP31859394A JP2885106B2 JP 2885106 B2 JP2885106 B2 JP 2885106B2 JP 31859394 A JP31859394 A JP 31859394A JP 31859394 A JP31859394 A JP 31859394A JP 2885106 B2 JP2885106 B2 JP 2885106B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ヘッドに係り、特に
フレキシブル磁気ディスク対応のディスク装置に搭載さ
れる磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にフレキシブルディスク装置に搭載
されている磁気ヘッドの一例を図5に示す。同図におい
て、1はジンバルバネであり、磁気ヘッド2はこのジン
バルバネ1上に固定されている。磁気ヘッド2は、セラ
ミック製の第1及び第2のスライダ3,4、例えばトン
ネルイレーズタイプの磁気ヘッドコア部5、磁気ヘッド
コア部5の所定位置に巻回されたコイル6,7(コイル
7は第2のスライダ4に隠れて図に現れず)等により構
成されている。
【0003】磁気ヘッドコア部5は、フェライトコアを
接合して形成された所謂バルクタイプの磁気ヘッドであ
る。この磁気ヘッドコア部5の両側位置に第1及び第2
のスライダ3,4は配設されており、磁気ヘッドコア部
5はこの一対のスライダ3,4によりジンバルバネ1上
に保持されていた。図6は、図5に示す磁気ヘッドコア
部5のギャップ近傍を拡大して示す図である。同図にお
いて、8はリードライト用の磁気ギャップ(以下、R/
Wギャップという)であり、また9,10は消去用のギ
ャップ(以下、Eギャップという)である。
【0004】近年、この種の磁気ヘッド2が搭載される
ディスク装置は小型薄型化の要望が強く、このため磁気
ヘッド2の小型化についても検討されるようになってき
ている。磁気ヘッドを小型化した場合には、これを搭載
するディスク装置の薄型化を図ることができる。これに
ついて図7及び図8を用いて説明する。図7は磁気ヘッ
ド2をヘッドキャリッジ11に取り付けた状態を示して
いる。同図に示されるように、磁気ヘッド2-1,2-2は
ヘッドキャリッジ本体12と、このヘッドキャリッジ本
体12に対して揺動可能の構成で配設されたアッパアー
ム13に夫々対向するように配設されている。周知のよ
うに、磁気記録再生時にはアッパアーム13は同図中反
時計回りに回動し、一対の磁気ヘッド2-1,2-2は磁気
ディスク14(一点鎖線で示す)を挟むように当接し記
録再生処理を行う構成とされている。
【0005】また、磁気ディスク14のイジェクト時に
は、図示しない機構によりアッパアーム13は上動さ
れ、磁気ディスク14は取り出される。図7はアッパア
ーム13が上動された状態を示している。このアッパア
ーム13の上動する距離(所謂持ち上げ量)はディスク
装置の薄型化に大きく影響し、この上動距離が小さい程
ディスク装置を薄型化することができる。
【0006】図8は磁気ヘッドの大きさとアッパアーム
13の上動距離との関係を説明するための図である。
同図において、(A)は形状の大きな磁気ヘッド2A-
1,2A-2の場合を示しており、また(B)は形状の小
さな磁気ヘッド2B-1,2B-2の場合を示している。ア
ッパアーム13が上動すると、磁気ヘッド 2A-1、2
B-1は共に図中矢印Aで示す外側位置から磁気ディスク
14から離間してゆき、最終的に図中矢印Bで示す内側
位置が磁気ディスク14から離間した状態で磁気ヘッド
2A-1、2B-1は全て磁気ディスク14から離間した状
態となる。従って、磁気ディスク14の半径方向に対す
る長さ(図中lで示す)の長い磁気ヘッド程、磁気ヘッ
ドが磁気ディスク14から離脱するのに時間(離脱時
間)がかかる。磁気ヘッド2A-1、2B-1が磁気ディス
ク14から離間する間、アッパアーム13は上動を続け
るため、よって長さlの短い磁気ヘッド2B-1の方が、
換言すれば形状の小さな磁気ヘッド2B-1の方が長さl
の長い磁気ヘッド2A-1に比べてアッパアーム13の上
動距離を小さくすることができ、ディスク装置の小型薄
型化を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに従来の磁気ヘ
ッド2では、磁気ヘッドコア部5を挟んで第1及び第2
のスライダ3,4が配設された構成とされていたため磁
気ヘッド2の形状が大型化してしまい、よって磁気ディ
スク14をイジェクトするためにアッパアーム13を高
い位置まで上動させねばならず、磁気ヘッド2を搭載す
るディスク装置の小型薄型化を行うことが出来ないとい
う課題があった。
【0008】また、上記の課題を解決する手段として、
図5に示される磁気ヘッド2において、第2のスライダ
4を取り除き、第1のスライダ3と磁気ヘッドコア部5
のみより磁気ヘッドを構成し、これにより磁気ヘッドの
小型化を図ることが考えられる。しかるに、単に第2の
スライダ4を取り除き、第1のスライダ3と磁気ヘッド
コア部5のみにより構成した磁気ヘッドでは、ジンバル
バネ1に対する取り付け強度が低下してしまい、磁気ヘ
ッドがジンバルバネ1から離脱してしまうおそれがある
という問題点がある。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、小型化を図りつつジンバルバネへの取り付け強度
を向上しうる磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、非磁性材よりなるスライダと、リード
ライトギャップとイレーズギャップとを形成してなるバ
ルクタイプの磁気ヘッドコアとをジンバルバネ上に配設
した構成を有し、円盤状磁気記録媒体に対して記録再生
処理を行う磁気ヘッドにおいて、上記磁気ヘッドコアの
一側面を上記スライダに固定し、他側面が外部に露呈さ
れる構成とすると共に、磁気ヘッドコアに、スライダが
ジンバルバネ上に載置される面と同一平面上においてジ
ンバルバネに配設される配設面を形成し、 かつ、磁気ヘ
ッドコアにはジンバルバネに設けられた穴を貫通する部
分を持ち、磁気ヘッドコアのジンバルバネを貫通する部
分にはバックバーが接合されていることを特徴とするも
のである。
【0011】
【作用】上記構成とされた磁気ヘッドによれば、磁気ヘ
ッドコアの両側をスライダに挟持された従来の構成の磁
気ヘッドと異なり、磁気ヘッドコアの一側のみにスライ
ダが配設され、他側は磁気ヘッドコアが露呈された構成
となる。よって、従来この露呈側に配設されていたスラ
イダ分だけ、磁気ヘッドを小型化することができる。ま
た、磁気ヘッドコアはバルクタイプであるため、その機
械的強度は強く、磁気ヘッドコアが露呈された構成とし
ても強度的な面で問題が生じるようなことはない。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。図1は本発明の一実施例である磁気ヘッド20を
示す斜視図である。同図において、21は磁気ヘッドコ
ア部であり、磁性材であるフェライトとギャップ幅規制
用のガラス材とにより構成されたバルクタイプの磁気ヘ
ッドである。この磁気ヘッドコア部21はR/Wヘツド
部21aとEヘッド部21bとを接合した構造を有し、
R/Wヘツド部21aにはR/Wギャップ22が、また
Eヘッド部21bにはEギャップ23,24が夫々形成
されている。
【0013】この磁気ヘッドコア部21は、フェライト
コアを接合して形成されたバルクタイプの磁気ヘッドで
あるため、薄膜技術を用いて形成されるラミネートタイ
プの磁気ヘッドコアに比べて機械的強度は強い。また、
バルクタイプの磁気ヘッドは磁気回路の磁気抵抗を小さ
くすることができるため、その磁気変換特性効率を高め
ることができる。
【0014】一方、図中25,26で示すのはコイルで
あり、磁気ヘッドコア部21の所定位置に巻回されてい
る。また、磁気ヘッドコア部21のコイル25,26の
配設位置より下部にはバックバー27(図2に現れる)
が配設されている。このバックバー27は、磁気ヘッド
コア部21の材質と同じ磁性材料により構成されてお
り、磁気ヘッドコア部21、コイル25,26及びバッ
クバー27は、協働して磁気記録再生を行うための磁気
回路を構成する。
【0015】尚、バックバー27は本発明の要部となる
ものであるが、説明の便宜上、バックバー27について
は後に詳述するものとする。上記構成とされた磁気ヘッ
ドコア部21の一側面にはスライダ28が配設されてい
る。本発明の磁気ヘッド20では、磁気ヘッドコア部2
1の一側面にのみスライダ28を配設し、他の側面29
を外部に露呈させた構成としている。この構成とするこ
とにより、従来配設されていた一対のスライダ3,4の
内、一方のスライダ4が不要となるため、このスライダ
4の幅寸法分だけ磁気ヘッド20の小型化を図ることが
でき、かつスライダ4の分だけ製品コストを低減するこ
とができる。
【0016】尚、スライダ28はセラミック製であり、
磁気ヘッドコア部21の一側面に接着剤等により接合さ
れている。このスライダ28は従来構成と変わる所はな
い。上記構成を有する磁気ヘッド20は、ジンバルバネ
30に固定される。図2は磁気ヘッド20をジンバルバ
ネ30に固定した状態を示す断面図である。従来構成の
磁気ヘッド2(図5参照)では、磁気ヘッドコア部5の
両側位置に第1及び第2のスライダ3,4が配設されて
おり、この一対のスライダ3,4により磁気ヘッドコア
部5は保持される構成となっていた。従って従来の磁気
ヘッド2では、一対のスライダ3,4により磁気ヘッド
2に印加される加重を支えていた。
【0017】しかるに本発明の磁気ヘッド20では、従
来における第2のスライダ4を取り除いた構成であるた
め、磁気ヘッドコア部21により磁気ヘッド20に印加
された加重を支える必要がある。このため、同図に示さ
れるように、磁気ヘッドコア部21のジンバルバネ30
からの高さ寸法は、スライダ28のジンバルバネ30か
らの高さ寸法と等しくなるよう構成されている。
【0018】具体的には、磁気ヘッドコア部21の下端
部にはジンバルバネ30に形成された穴30aに挿入さ
れる挿入部21cと、この挿入部21cが穴30aに挿
入された状態でジンバルバネ30と当接する当接部21
dとが形成されている。この当接部21dがジンバルバ
ネ30と当接した状態において、磁気ヘッドコア部21
の上部に形成されている磁気ディスク14と摺接する摺
接面21eと、スライダ28の上部に形成された磁気デ
ィスク14との摺接面28aは、面一となるよう構成さ
れている。
【0019】これにより、磁気ヘッド20に印加される
加重は磁気ヘッドコア部21とスライダ28とにより支
持されると共に、磁気ディスクとの摺接面を面一とする
ことができる。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】図3及び図4は上記構成とされた磁気ヘッ
ド20を搭載したヘッドキャリッジを示している。尚、
各図において図7で示した構成と同一構成については同
一符号を付す。図3に示されるように、ヘッドキャリッ
ジ本体12には磁気ヘッド20-2が配設され、またアッ
パアーム13には磁気ヘッド20-1が配設される。上下
の磁気ヘッド20-1,20-2は上下で対称となるよう配
設され、磁気ディスク14が装着された状態でアッパア
ーム13は磁気ディスク14に向け移動し、記録再生処
理時には各磁気ヘッド20-1,20-2は磁気ディスク1
4を介して対向状態となる。また、磁気ディスク14の
イジェクト時にはアッパアーム13は上動し各磁気ヘッ
ド20-1,20-2を離間させる。
【0025】ここで、図4を用いて磁気ヘッドの大きさ
とアッパアーム13の上動距離との関係を説明する。同
図は説明の便宜上、本発明になる磁気ヘッドと従来構成
の磁気ヘッドを対比して描いたものであり、同図におい
て左側に図示されているのは本発明になる磁気ヘッド2
0-1,20-2を配設したヘッドキャリッジ11A、右側
に図示されているのは従来構成の磁気ヘッド2-1,2-2
を配設したヘッドキャリッジ11Bである。
【0026】周知のように、磁気ディスク14をイジェ
クトするには、アッパアーム13に設けられている上側
の磁気ヘッド2-1,20-1を下側の磁気ヘッド2-2,2
0-2に対して所定の距離だけ離間させる必要がある。こ
の離間距離を同図中矢印Lで示すと共に、同図は各アッ
パアーム13が各磁気ヘッド2-1,2-2、20-1,20
-2をこの距離Lだけ離間させた状態を示している。
【0027】前記したように、磁気ヘッドの磁気ディス
ク 14の半径方向に対する長さ(図中lで示す)は、
アッパアーム13の移動距離に大きく影響し、磁気ヘッ
ドを同じ距離Lだけ上動させようとした場合、磁気ヘッ
ドの磁気ディスク14の半径方向に対する長さが小さい
ほどアッパアーム13の移動距離を小さくすることがで
きる。
【0028】図中矢印αで示すのは、本発明になる磁気
ヘッド20-1,20-2を搭載したヘッドキャリッジ 1
1Aと、従来構成の磁気ヘッド2-1,2-2とを搭載した
ヘッドキャリッジ11Bにおけるアッパアーム13A,
13Bの上動変位量の差である。この変位差αはそのま
まこのヘッドキャリッジ 11A,11Bを搭載するデ
ィスク装置の厚さの差となり、よって本発明になる磁気
ヘッド20-1,20-2を搭載したディスク装置は従来構
成の磁気ヘッド2-1,2-2を搭載したディスク装置に比
べて寸法αだけ薄型化を図ることができる。
【0029】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、磁気ヘッド
の小型化を図ることができ、これに伴いこの磁気ヘッド
が搭載されるディスク装置の薄型化を図ることができ、
かつ従来構成の磁気ヘッドに比べて部品点数が少なくな
るため、製品コストの低減を行いうる等の特徴を有す
る。 また、磁気ヘッドコアはバルクタイプであるため、
その機械的強度は強く、磁気ヘッドコアが露呈された構
成としても強度を維持することができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁気ヘッドを示す斜視
図である。
【図2】本発明の一実施例である磁気ヘッドの横断面図
である。
【図3】本発明になる磁気ヘッドが搭載されたヘッドキ
ャリッジを示す図である。
【図4】磁気ヘッドの大きさとアッパアームの上動距離
との関係を本発明に係る磁気ヘッドと従来構成の磁気ヘ
ッドとを対比しつつ説明するための図である。
【図5】従来の磁気ヘッドの一例を示す斜視図である。
【図6】従来の磁気ヘッドのギャップ近傍部を拡大して
示す図である。
【図7】従来の磁気ヘッドを搭載してなるヘッドキャリ
ッジを示す図である。
【図8】磁気ヘッドの大きさとヘッドキャリッジに設け
られたアッパーアームの上動距離との関係を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
11,11A,11B ヘッドキャリッジ 13 アッパアーム 20 磁気ヘッド 21 磁気ヘッドコア部 27 バックバー 28 スライダ 30 ジンバルバネ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 17/32 G11B 5/265 G11B 5/49 G11B 5/60

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性材よりなるスライダと、リードラ
    イトギャップとイレーズギャップとを形成してなるバル
    クタイプの磁気ヘッドコアとをジンバルバネ上に配設し
    た構成を有し、円盤状磁気記録媒体に対して記録再生処
    理を行う磁気ヘッドにおいて、 該磁気ヘッドコアの一側面を該スライダに固定し、他側
    面が外部に露呈される構成とすると共に、該磁気ヘッドコアに、該スライダが該ジンバルバネ上に
    載置される面と同一平面上において該ジンバルバネに配
    設される配設面を形成し、 かつ、該磁気ヘッドコアには該ジンバルバネに設けられ
    た穴を貫通する部分を持ち、該磁気ヘッドコアの該ジン
    バルバネを貫通する部分にはバックバーが接合されてい
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
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