JP2884608B2 - 熱融着組成物 - Google Patents

熱融着組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱融着組成物に関するものである。詳しく
はクロロスルフォン化ポリエチレンから成る熱融着組成
物に関するものである。本発明の組成物はポリエチレン
との熱融着が要求される非歩行用ルーフィング材料等の
建築材料あるいは土木材料に巾広く利用される。
[従来の技術] 従来からポリエチレンとの熱融着が要求される熱融着
組成物にはエチレン−プロピレン−ジエン系共重合体等
が使用されて来たが、近年エチレン−プロピレン−ジエ
ン系共重合体等は燃えやすいゴムであることから、これ
に替わる難燃性ゴムへの代替要求が強まって来た。この
ため、難燃性のゴムとして特に塩素を含有するクロロス
ルフォン化ポリエチレンが難燃性であると同時に明色
性、耐候性、耐水性、機械的強度に優れるため、最適な
ゴムとして取り上げられつつある。しかしながら、クロ
ロスルフォン化ポリエチレンは、ポリエチレンとの熱融
着性が劣り今だに実用化されておらず、この熱融着性の
改良が強く要求されているのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、上記問題を解決すべく鋭意研究の結
果、ポリエチレンとの熱融着が解決されたクロロスルフ
ォン化ポリエチレンから成るポリエチレン用熱融着組成
物を提供するものである。
[課題点を解決するための手段] 本発明は、クロロスルフォン化ポリエチレンにエチレ
ン酢酸ビニル共重合体、脱塩酸捕捉剤、加硫剤及び/又
は加硫促進剤を配合して成るポリエチレン用熱融着組成
物にあり、本発明の熱融着組成物は、特にポリエチレン
との熱融着に優れる。
以下詳細に説明する。
本発明で云うクロロスルフォン化ポリエチレンとは、
ポリエチレン、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体
等に塩素及びクロロスルフォン基を導入してゴム状にし
たものである。塩素及びクロロスルフォン基の導入方法
は、該記ポリマーを四塩化炭素等の不活性有機溶剤に溶
解し、クロロスルフィニルを添加、反応させて塩素及び
クロロスルフォン基を導入するか、又は、該記ポリマー
を四塩化炭素等の不活性有機溶剤に溶解し、塩素ガスを
吹き込み、塩素を導入した後、クロロスルフィニルを添
加、反応させてクロロスルフォニル基を導入する方法が
ある。クロロスルフォン化ポリエチレンはゴム状であれ
ば特に塩素量は限定されないが、15〜50重量パーセント
のクロロスルフォン化ポリエチレンがゴム状であり、好
ましくは、塩素量20〜40重量パーセントのものが良い。
クロロスルフォン化ポリエチレンとしては、東ソー
(株)製、TOSO−CSMのTS−530,TS−430,TS−930,TS−7
40,TS−320,TS−220,TS−340,CN−1180,CN−1160等が挙
げられる。
本発明で云うエチレン酢酸ビニル共重合体とは、エチ
レン酢酸ビニル共重合体とそのエチレン酢酸ビニル共重
合体のケン化物を指す。エチレン酢酸ビニル共重合体と
しては、酢酸ビニル含有量6〜42重量パーセントのもの
であって、東ソー(株)製,ウルトラセン510,510F,515
F,530,537,537L,537S,520F,540,540F,541,541L,625,63
0,630F,627,631,633,680,681,634,710,720,722,751,75
0,760等が挙げられる。エチレン酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物としてはケン化度90%までのもので、東ソー
(株)製、メルセンM−5001,M−50020,M−5030,M−531
1,M−5320,M−5321,M−5331,M−5340、M−5351,M−540
0,M−5420,M−5430,メルセンH−6410M,H−6820,H−682
2,H−6960等が挙げられる。これらのエチレン酢酸ビニ
ル共重合体とエチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物は単
独又は混合して使用される。使用される量は、クロロス
ルフォン化ポリエチレン100重量部当り、5〜40重量
部、好ましくは10〜20重量部が配合される。5重量部未
満では、ポリエチレンとの熱融着強度が小さく、また、
40重量部をこえて配合した場合は粘着性が増加し、加工
性が悪くなるので好ましくない。
本発明で云う脱塩酸捕捉剤とは、金属酸化物、金属鉛
化合物、金属水酸化物、脂肪酸金属石鹸類などであり、
例えば、酸化マグネシウム、一般化鉛、三塩基性マレイ
ン酸鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネ
シウムなどがある。これらの使用量は、クロロスルフォ
ン化ポリエチレン100重量部当り2〜40重量部が配合さ
れる。2重量部未満であると脱塩酸捕捉効果が小さく、
クロロスルフォン化ポリエチレンが劣化し、機械的強度
が劣り、好ましくない。40重量部をこえて配合した場合
は、脱塩酸捕捉効果には問題ないが、ポリエチレンとの
熱融着強度が小さくなり、好ましくない。
本発明に使用される加硫剤及び/又は加硫促進剤と
は、クロロスルフォン化ポリエチレンの加硫剤及び/又
は加硫促進剤として一般に使用される多価アルコール、
イオウ、チオウレア系化合物、チアゾール系化合物、マ
レイミド類等であり、例えば、ペンタエリスリトール、
沈降性イオウ、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフ
ィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラメチ
ルチルラムモノスルフィド、メルカプトベンゾチアゾー
ル、ジベンゾチアジルジスルフィド、N,N″−m−フェ
ニレンビスマレイミド等が挙げられる。使用される量
は、クロロスルフォン化ポリエチレン100重量部当り、
0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部が使用され
る。0.1未満では機械的強度が劣り好ましくない。ま
た、10重量部をこえて配合した場合は、混練時にゴムの
焼けが発生し好ましくない。
本発明の組成物と熱融着されるポリエチレンとは、ポ
リエチレン単独重合体、エチレン−ブテン−1共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体等を指す。
本発明の熱融着組成物は、混練りされ、成形及び加硫
された後、ポリエチレンと熱融着されるものである。そ
の成形加硫物は、高温下においてポリエチレンと圧着
し、熱融着される。熱融着させる温度は特に制限される
ものではないが、本発明の組成物を被着体であるポリエ
チレンの融点以上の温度にし、熱融着させるのが好まし
い。
本発明のポリエチレンとの熱融着組成物にはその他必
要に応じてゴム用配合剤、例えば、老化防止剤、粘着付
与剤、加工助剤、可塑剤、軟化剤、補強剤、増量剤等が
配合される。
本発明のポリエチレンとの熱融着組成物の製造法は特
に限定されるものではなく、例えば、練りロール機、イ
ンターナルミキサー、双腕ニーダー等の混練機を使用し
て、本発明の組成物を混練し、次に、加圧成型機、例え
ば、ロール成形機、押出機、圧縮成形機、射出成形機、
カレンダーロールなどで成形された後、高温下の加硫
機、例えば、加硫缶、熱風循環加硫機、圧縮成形加硫
機、射出成形加硫機、流動床加硫機等で加硫される。
[実施例] 本発明を以下の実施例をもって説明するが、本発明は
これらの実施例になんら限定されるものではない。
実施例1〜6及び比較例1〜3 表−1に示す配合を関西ロール(株)8インチロール
にて混練した。まず、ロール温度を約80℃に設定し、ク
ロロスルフォン化ポリエチレンを巻き付けエチレン酢酸
ビニル共重合体又はエチレン酢酸ビニル共重合体ケン化
物を添加しよく分散させる。次に、脱塩酸捕促剤、充て
ん剤、加硫剤、加硫促進剤の順に添加し、よく分散させ
た後、2〜3mm厚に分出しする。これを150〜160℃の温
度で20分から30分プレスで成形及び加硫し、加硫後直ち
にポリエチレンを加硫ゴムの上にのせ圧着して加硫ゴム
とポリエチレン接着する。これを恒温室に16時間以上放
置し状態調節したものを剥離試験片とした。一方、引張
り試験用としてポリエチレンを接着しない加硫ゴムも併
せて作製した。引張り試験は、JIS−K6301に準拠して行
い、加硫ゴムの硬度はJIS−A硬度計で測定した。ま
た、剥離試験は、常温と80℃の両方で行った。剥離試験
の方法は、加硫ゴム層とポリエチレン層をそれぞれ両手
に持ち、ゆっくり剥がし、加硫ゴム界面に付着したポリ
エチレンの度合によって接着性を判定した。80℃剥離試
験はギヤーオーブンの温度を80℃に設定した試験片を10
分後ギヤーオーブン中で状態調節した後上記要領と同様
に行った。その結果、実施例1〜6及び比較例1〜3に
示めすとおりエチレン酢酸ビニル共重合体あるいはエチ
レン酢酸ビニル共重合体ケン化物を添加しないものはポ
リエチレンとの接着性が悪く、特に80℃雰囲気中ではま
ったく接着しなかった。しかし、エチレン酢酸ビニル共
重合体あるいはエチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物を
5〜30重量部添加したものは、常温だけでなく80℃の高
温雰囲気中においてもよい接着性を示めした。また、常
温物性では、添加量が増加すると引張強度は低下の傾向
を示し、硬度は上昇傾向を示し、この場合、エチレン酢
酸ビニル共重合体あるいはエチレン酢酸ビニル共重合体
ケン化物の添加量が40重量部以内であれば引張強度も硬
度も実用上さしつかえないがこれをこえると硬度が著し
く上昇し、引張強度、伸びも低下する。また、加工性も
著しく悪くなり実用性に乏しくなってくるのである。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明の熱融着組成
物は、クロロスルフォン化ポリエチレンにエチレン酢酸
ビニル共重合体、脱塩酸捕促剤、加硫剤及び/又は加硫
促進剤を配合して成るものであって、ポリエチレンとの
熱融着が優れていることが分かる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロロスルフォン化ポリエチレン100重量
    部当り、エチレン酢酸ビニル共重合体5〜40重量部、脱
    塩酸捕捉剤2〜40重量部、加硫剤及び/又は、加硫促進
    剤0.1〜10重量部を配合して成る、ポリエチレン用熱融
    着組成物。
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