JP2883945B2 - 車両用変速装置 - Google Patents

車両用変速装置

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JP2883945B2 JP4328866A JP32886692A JP2883945B2 JP 2883945 B2 JP2883945 B2 JP 2883945B2 JP 4328866 A JP4328866 A JP 4328866A JP 32886692 A JP32886692 A JP 32886692A JP 2883945 B2 JP2883945 B2 JP 2883945B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、車両用変速装置に係
わり、特に、車両用変速装置に用いられるプラネタリギ
ヤセットに配設されるワッシャの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、車両用変速装置に用いられるプ
ラネタリギヤに配設されるワッシャは、スチール製ワッ
シャ又はスチール製ワッシャ及びブロンズ製のワッシャ
の組合せに関するものが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】 しかし、例えば所
定の変速段においてキャリヤの回転数が高くなりそれに
伴ってピニオンの回転数が高くなる場合には、キャリヤ
及びピニオン間の相対回転数が増し、それらの間に配設
されるワッシャの耐久性の向上が望まれる。一方、ワッ
シャに当接せしめられるキャリヤ及びピニオンの材質を
配慮しないと、当接面における摩耗、ワッシャ間の摩耗
等の問題が生ずる。又、ワッシャの枚数を増加せしめた
場合、複数のワッシャの材質の相違によって各ワッシャ
の相対回転によって硬度の材質のワッシャが軟らかい材
質のワッシャに当接し、後者の表面に摩耗が生ずる。
こで、本発明はピニオン及びキャリヤ間の相対回転数が
増加しても、その相対回転を吸収せしめかつ耐久性の優
れた支持部材を備えた車両用変速装置を提供することを
目的とする。
【0004】 特にデュアルプラネタリギヤとシングル
プラネタリギヤの組合わせユニットによって例えば適正
な4速ギヤ比を達成しようとする場合には、2つのサン
ギヤの歯数を相違させるために走行頻度の高い最高速段
である4速時にピニオンとキャリヤの相対回転が高くな
り、その為ピニオンやキャリヤ間の支持部材の耐久性が
損なわれるという問題点を生じる。そこで本発明は、
の問題点を解消できる支持部材を備えた車両用変速装置
を提供することを目的とする。
【0005】 更に、上記問題点を解消するためにワッ
シャの枚数を増加した場合、軸方向寸法が増大するため
車両搭載が困難となるという新たな問題点が生ずる。そ
こで、本発明は、軸方向寸法を増加することなく上記ワ
ッシャの耐久性を向上せしめる構造を提供することをも
目的とするものである。
【0006】
【問題点を解決する為の手段】 本発明は、上記問題点
を解決する為に、エンジン駆動力を伝達せしめる入力軸
と、該入力軸に連結されるプラネタリギヤユニットと、
該プラネタリギヤユニットの要素間に連結され複数のシ
フトを達成せしめる複数の摩擦係合要素と、前記プラネ
タリギヤユニットの一要素に連結され出力軸とからな
る車両用変速装置において、前記プラネタリギヤユニッ
トのキャリヤ及びピニオンの間に両側にスチール製ワッ
シャ、該スチール製ワッシャ間にブロンズ製ワッシャを
配設し、該ブロンズ製ワッシャには、その中心穴に油溜
用の窓を設けてピニオンシャフトの軸穴の油をワッシャ
間に潤滑せしめる構造を有する。
【0007】 更に、前記プラネタリギヤユニットは
シングルプラネタリギヤと、該シングルプラネタリギヤ
と隣接して設けられ、サンギヤが互いに連結され、かつ
キャリヤが互いに連結され、該キャリヤにダブルピニオ
ンを介して連結されるリングギヤから成るデュアルプラ
ネタリギヤとからなり、前記キャリヤが前記出力軸に連
結され、前記シングルプラネタリギヤのリングギヤはク
ラッチ手段を介して前記入力軸に連結され、前記シング
ルプラネタリギヤのキャリヤとピニオンの間及び、前記
シングル及びデュアルプラネタリギヤの間に、両側にス
チール製ワッシャ、該スチール製ワッシャの間にブロン
ズ製ワッシャをそれぞれ配設せしめた構造有する。
【0008】 又、前記デュアルプラネタリギヤのピニ
オンの軸方向寸法を減少せしめた構造を有する構成とす
る。
【0009】
【作用及び発明の効果】 本発明は、キャリヤ及びピニ
オンの間にスチール製及びブロンズ製ワッシャを3相に
配設しているので、キャリヤ及びピニオン間の相対回転
によって生ずるワッシャ間の摩耗を防止することとがで
きると共にスチールとブロンズの材質のなじみの良さに
より、相対回転を適正に吸収せしめワッシャの耐久性を
向上せしめることができる。更に、スチール製ワッシャ
の間のブロンズ製ワッシャの中心穴に油溜用の窓を形成
したので、ピニオンシャフ トの軸穴から潤滑油をワッシ
ャ間に十分に供給させることができるので、ワッシャ間
の摩耗を防止することができる。
【0010】 更に、いわゆる3相のワッシャをデュア
ルプラネタリギヤ及びシングルプラネタリギヤの組合せ
からなるプラネタリギヤユニットに配設したことによ
り、このプラネタリギヤユニットによって適宜サンギヤ
の各歯数を変更することによりコンパクトな構造適正な
ギヤ比幅を有する変速装置を提供することができると共
走行頻度の高い最高速段である4速時に高回転とな
るシングルプラネタリギヤのピニオンとキャリヤとの間
の相対回転を支持せしめるワッシャの耐久性を向上せし
めることができる。
【0011】 又、トルク容量の少ないデュアルプラネ
タリギヤのピニオンの軸方向寸法を短縮せしめることが
できるので、軸方向寸法を増大することなく3相のワッ
シャの配設が可能となる。
【0012】
【実施例】 以下、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の車両用変速装置に関
する発明の要部を示す断面図、図2は本発明のキャリヤ
の潤滑構造を示す図1のA−A断面図、図3は本発明に
関するワッシャの断面図、図4は本発明に関する車両用
変速装置の全断面図、図5は本発明の車両用変速装置の
スケルトンを示す図、図6は本発明の車両用変速装置の
作動表である。
【0013】 先ず、図4に基づいて車両用変速装置の
構造を説明する。本発明が適用される4速自動変速機A
はロックアップクラッチL/Cを介するトルクコンバー
タ50、4速変速ギヤ機構1、減速機構51及びディフ
ァレンシャル装置52を有している。
【0014】 4速変速ギヤ機構1は、シングルプラネ
タリギヤ10及びデュアルプラネタリギヤ11を結合さ
せて形成されるプラネタリギヤユニット12を有してお
り、かつギヤユニット12のサンギヤS1 、S2 同士が
一体に形成されたサンギヤSにより構成されている。
【0015】 更に、サンギヤS1 、S2 に噛合するピ
ニオンP1 、P1 ’はキャリヤCRが共通となってお
り、又、ピニオン及びデュアルプラネタリギヤ11のリ
ングギヤ(以下「大リングギヤ」という)R 2 に噛合
するピニオンP2 を支持するキャリヤCRも一体に形成
されている。そして、トルクコンバータ50の出力部材
から延びている入力軸15が第1のクラッチC1 を介し
て連結部材16に連結しているとともに第2のクラッチ
2 を介してサンギヤSに連結している。更に連結部材
16とシングルプラネタリギヤ10のリングギヤ(以下
「小リングギヤ」という)R1 との間に第3のクラッチ
3 及び第2のワンウェイクラッチF0 が介在してお
り、又、連結部材16と大リングギヤR2 との間に第4
のクラッチC0 が介在している。
【0016】 又、上記サンギヤSは、バンドブレーキ
からなる第1のブレーキB1 により係止されうるように
構成されており、又、大リングギヤR2 とケース17と
の間には第2のブレーキB2 及び第1のワンウェイクラ
ッチF1 が介在している。更に、キャリヤCRは変速ギ
ヤ機構1の略々中央部に位置する出力軸である出力ギヤ
13に連結している。
【0017】 又、減速機構51はケースに回転自在に
支持されているカウンターシャフト54を有しており、
シャフト54には、出力ギヤ13に常時噛合している大
ギヤ53 及び、小ギヤ55が固定されている。又、デ
ィファレンシャル装置52は互いに噛合するデフピニオ
ン56及び左右サイドピニオン57a、57bはそれぞ
れ左右フロントアクスル59a、59bに固定されてい
る。又、デフピニオン56はケースに回転自在に支持さ
れているデフキャリヤ60に支持されており、かつデフ
キャリヤ60には、小ギヤ55に常時噛合しているリン
グギヤ61が取り付けられている。
【0018】 次に図1及び図2に基づいて本発明の要
部の構造について説明する。プラネタリギヤユニット1
2はシングルプラネタリギヤ10及びデュアルプラネタ
リギヤ11を有し、キャリヤCR及びサンギヤSは一体
的に結合されている。サンギヤSは軸方向に延在し、入
力軸15上に支持されるスリーブ19を有する。キャリ
ヤCRは、軸方向に延在し、スリーブ19上に支持され
るスリーブ18を備える。
【0019】 キャリヤCRにはピニオンシャフト20
が垂直方向に連結され、シャフト20の軸心には潤滑用
の油路21が形成されている。その油路21には、径方
向穴22、23、24が各ピニオンの歯及びワッシャに
潤滑油が供給されるように配設されている。シャフト2
0内に形成された軸穴21の一端はプラグ25が配設さ
れ、油路は閉じられている。軸穴21は、キャリヤ内の
径方向穴26に連結され、その穴26は、サンギヤスリ
ーブ19に形成された径方向穴27及び入力軸15に形
成された径方向穴28に連結されている。キャリヤ
成された径方向穴26とサンギヤスリーブに形成された
径方向穴27は、キャリヤスリーブ18の径方向内側に
形成された溝29を介して連結されている。
【0020】 キャリヤスリーブ18とサンギヤスリー
ブ19との間にはブッシュ30、31が配設され、溝2
9に当接すべくブッシュ30が配設され、サンギヤスリ
ーブ19に形成された径方向穴から油が溝29に連通す
べくブッシュ30に穴が形成されている。キャリヤの径
方向穴26は、ピニオンシャフト20に形成された軸穴
21と連通されるのみで閉じられた油路を構成してい
る。
【0021】 キャリヤCRとデュアルプラネタリギヤ
のピニオンP1 ’との間には、ブロンズ製ワッシャ32
とスチール製ワッシャ33が並設して設けられている。
ワッシャ32、33には入力軸15の径方向穴34及び
サンギヤスリーブ19に形成された径方向穴35を介し
て潤滑油が供給されている。シングルプラネタリギヤの
ピニオンP1 とデュアルプラネタリギヤのピニオン
1’との間には両側にスチール製ワッシャ36、37
と、その間にブロンズ製ワッシャ38が配設され、サン
ギヤS1 及びS2 の間に形成された径方向穴39を介し
て、入力軸の径方向穴34から潤滑油が供給されてい
る。キャリヤCRとシングルプラネタリギヤ10のピニ
オンP1 の間には、両側にスチール製ワッシャ40、4
1と、その間にブロンズ製ワッシャ42が配設され、ピ
ニオンシャフトに形成された径方向穴24を介して積極
的に潤滑油が供給されている。更に、入力軸に形成され
た径方向穴43を介してベアリング44に供給される潤
滑油もワッシャ32、38、42に供給され得る。
【0022】 次に図3に基づいて本発明におけるワッ
シャの構造について説明する。ワッシャ36、37、4
0、41は、スチール製ワッシャを示し、円形中心穴4
5には、ピニオンシャフト20(図1)が貫通されてい
る。ワッシャ38、42は、ブロンズ製ワッシャを示
し、中心穴46はピニオンシャフト20(図1)が貫通
する円形穴46’と更に、垂直及び水平軸に対して45
°の間隔毎に4箇所の油溜まり用の室47a、47b、
47c、47dが形成されている。これにより、ワッシ
ャ36、37、38の3相の組合せ及びワッシャ40、
41、42の3相の組合せにおいては中央部のブロンズ
製ワッシャの窓47a〜47dに油溜りが形成され、ワ
ッシャの潤滑が充分に行われることとなる。
【0023】 次に図4、図5、及び図6に基づいて、
本発明の変速機の作動表を参照しながら各変速段におけ
る作動を説明する。リバース時には、車速が所定の値よ
り小のときは、C2 、C3 クラッチ及びB2ブレーキが
係合され車速が所定の値より大のときはC2 、C3 クラ
ッチのみが係合される。
【0024】 Dレンジにおいては、1速時にC1 クラ
ッチのみが係合される。しかも、第1及び第2のワンウ
ェイクラッチF1 、F0 が係合し、入力軸15の回転は
第1のクラッチC1 及び、第2のワンウェイクラッチF
0 を介して小リングギヤR1 に伝達され、かつ、この状
態では第1のワンウェイクラッチF1 により、大リング
ギヤR2 の回転が阻止されているのでサンギヤSを空転
させながらキャリヤCRは大巾に減速され減速回転が出
力ギヤ13から取り出される。そして、出力ギヤ13の
回転は減速機構51にて減速され、更にディファレンシ
ャル装置52により左右アクセルシャフト59a、59
bに伝達される。
【0025】 又、2速状態では、第1のブレーキB1
のバンドがしめつけられる。入力ギヤ15の回転は、第
1のクラッチC1 及び第2のワンウェイクラッチF0
介して小リングギヤR1 に伝達されかつ、第1のブレー
キB1 によりサンギヤSが係止されているので小リング
ギヤR1 の回転は大リングギヤR2 を空転しながらキャ
リヤCRから2速回転として取り出される。
【0026】 なお、1−2変速にあっては第1のワン
ウェイクラッチF1 がオーバーランしてつかみ換えによ
るシフトショックの発生を防止している。更に、2−3
変速に際しては第4クラッチC0 の係合と第1ブレーキ
1 の解放のタイミングが適正に行われる。
【0027】 第1のクラッチC1 に加えて第3のクラ
ッチC3 及び第4のクラッチC0 が係合し、かつ、第1
のブレーキB1 が解放する3速状態にあっては、入力軸
15の回転は第2のワンウェイクラッチF0 及び第3の
クラッチC3 を介して小リングギヤR1 に伝達されると
ともに、第4のクラッチC0 を介して大リングギヤR2
に伝達されプラネタリギヤユニット12が一体となる一
体回転がキャリヤCRから出力ギヤ13に取り出され
る。この際、第4のクラッチC0 及び第1のブレーキB
1 とのつかみ換えを生ずるが、上述したように適正なタ
イミングがとられるとともに他の変速段を経由する変速
は阻止されシフトショックを生ずることはない。
【0028】 次に4速状態においては第1のクラッチ
1 及び第4のクラッチC0 が係合状態にあるととも
に、第1のブレーキB1 が係止状態に切り換えられ、か
つ、第3のクラッチC3 が解放状態に切り換えられる4
速状態にあっては入力軸15の回転は、第4のクラッチ
0 を介して大リングギヤR2 に伝達され、かつ、第1
のブレーキB1 によりサンギヤSが係止されているので
大リングギヤR2 の回転はリングギヤR1 を空転しなが
らキャリヤCRを高速回転し、この回転が出力ギヤ13
に伝達される。
【0029】 なお、この際第1のブレーキB1 の係止
とともに第3のクラッチC3の解放が行われるが第3の
クラッチC3 を早めに解放しても第2のワンウェイクラ
ッチF0 により、3速状態は維持され、したがって、第
1のブレーキB1 の係止を遅めに制御することによりつ
かみ換えによるシフトショックの発生は防止される。
【0030】 一方、4−3速ダウンシフトする際は、
第1のブレーキB1 が解放されると共に、第3のクラッ
チC3 が係合されるが、この際、第1のブレーキB1
解放が制御されることにより第2のワンウェイクラッチ
0 のオーバランから係止に切り換わるためシフトスム
ーズを行うことができる。又、3−2速ダウンシフトす
る場合、第4のクラッチC0 の解放が第1のブレーキB
1 の係止に対して遅くなり、第4のクラッチC0 及び第
1のブレーキB1 が共に解放され1速状態を経由する変
速、すなわち3−1−2速のような変速作動が防止され
る。
【0031】 以下、本発明のいわゆる3相のワッシャ
の耐久性向上に関する作動状況について説明する。上述
のごとく4速状態が達成せしめられるとピニオンP1
径は小径であり、回転数が高速となりピニオンP1 とキ
ャリヤCRとの間の相対回転数が増加せしめられる。例
えば、本実施例においては4速時にキャリアCRの回転
数比は入力回転に対して1.361、シングルプラネタ
リギヤのピニオンP1 の回転数比は約2.501、デュ
アルプラネタリの小ピニオンP2 及び大ピニオンP1
の回転数比は各々1.863、及び1.264である。
【0032】 ピニオンP1 とキャリヤCRとの間に
は、両側にスチール製ワッシャ40、41、その間にブ
ロンズ製ワッシャ42が配設されている。キャリヤCR
とスチール製ワッシャは共に鉄製のため特にワッシャが
摩耗することもなく、また、ピニオンとワッシャの径が
大となる場合にキャリヤCRのエッジ部がワッシャに当
接することがあっても耐久性が損なわれることはない。
一方、2つ鉄製ワッシャの間にブロンズ製ワッシャが配
設されているのでなじみは良好で摩耗もなく相対回転を
充分に吸収せしめることが可能となる。ところで、ピニ
オンP1 とキャリヤCRとの間には両側にスチール製ワ
ッシャ40、41、その間にブロンズ製ワッシャ42が
配設され、該ブロンズ製ワッシャ42の中心には窓47
a〜47d(図3)が形成されているのでこれが油溜り
となって潤滑油供給源から離れていても窓47a〜47
dと鉄製ワッシャとの間の油溜り部に油を維持すること
により充分に潤滑を行うことができる。いわゆる3相の
ワッシャの組合せ構造により、ピニオンP1 とキャリヤ
CRとの間の相対回転に伴う摩耗が減じられると共に充
分な潤滑もなされる。
【0033】 更にデュアルプラネタリギヤ11のピニ
オンP2 とキャリヤCRとの間にいわゆる3相のワッシ
ャを挿入するためにその分だけ軸方向スペースを確保す
る必要が生ずる。そのため2つのピニオンP2 及び
1 ’の軸方向寸法を短縮せしめて、しかも2つのニー
ドルベアリング48、49の軸方向寸法を統一化せしめ
ることもできる。誤組付防止の為である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用変速装置に関する発明の要部を
示す断面図である。
【図2】本発明のキャリヤの潤滑構造を示す図1のA−
A断面図である。
【図3】本発明に関するワッシャの断面図である。
【図4】本発明に関する車両用変速装置の全断面図であ
る。
【図5】本発明の変速機のスケルトン図である。
【図6】本発明の変速機の作動表である。
【符号の説明】
1 車両用変速装置 10 シングルプラネタリギヤ 11 デュアルプラネタリギヤ 12 プラネタリギヤユニット 13 出力軸 15 入力軸 21 ピニオンシャフトの軸穴 33、36、37、40、41 スチール製ワッシャ 32、38、42 ブロンズ製ワッシャ 46 ワッシャの中心穴 47a、47b、47c、47d 油溜用窓 CR キャリヤ C クラッチ手段 R1 、R2 リングギヤ P1 、P1 ’、P2 ピニオン S1 、S2 サンギヤ
フロントページの続き (72)発明者 尾崎 和久 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社 (72)発明者 横山 文友 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社 (56)参考文献 特開 昭61−38212(JP,A) 特開 昭61−41043(JP,A) 実開 昭64−750(JP,U) 実開 平4−126055(JP,U) 実開 昭61−133146(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 57/08 F16H 3/44 - 3/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン駆動力を伝達せしめる入力軸
    と、 該入力軸に連結されるプラネタリギヤユニットと、 該プラネタリギヤユニットの要素間に連結され複数のシ
    フトを達成せしめる複数の摩擦係合要素と、 前記プラネタリギヤユニットの一要素に連結され出力
    軸とからなる車両用変速装置において、 前記プラネタリギヤユニットのキャリヤ及びピニオンの
    間に両側にスチール製ワッシャ、該スチール製ワッシャ
    間にブロンズ製ワッシャを配設し、該ブロンズ製ワッシ
    ャには、その中心穴に油溜用の窓を設けてピニオンシャ
    フトの軸穴の油をワッシャ間に潤滑せしめることを特徴
    とする車両用変速装置。
  2. 【請求項2】 前記プラネタリギヤユニットは シングルプラネタリギヤと、 該シングルプラネタリギヤと隣接して設けられ、サンギ
    ヤが互いに連結され、かつキャリヤが互いに連結され、
    該キャリヤにダブルピニオンを介して連結されるリング
    ギヤを備えたデュアルプラネタリギヤとからなり、 前記キャリヤが前記出力軸に連結され、前記シングルプ
    ラネタリギヤのリングギヤはクラッチ手段を介して前記
    入力軸に連結され、 前記シングルプラネタリギヤのキャリヤとピニオンの間
    及び、前記シングル及びデュアルプラネタリギヤの間
    に、両側にスチール製ワッシャ、該スチール製ワッシャ
    の間にブロンズ製ワッシャをそれぞれ配設せしめ、 前記デュアルプラネタリギヤのキャリヤ側にブロンズ製
    ワッシャ、ピニオン側にスチール製ワッシャを配設せし
    めたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の車両
    用変速装置。
  3. 【請求項3】 前記デュアルプラネタリギヤのピニオン
    の軸方向寸法を減少せしめたことを特徴とする特許請求
    の範囲第2項記載の車両用変速装置。
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