JP2883346B2 - 静電塗着方法及びその装置 - Google Patents

静電塗着方法及びその装置

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JP2883346B2 JP1062051A JP6205189A JP2883346B2 JP 2883346 B2 JP2883346 B2 JP 2883346B2 JP 1062051 A JP1062051 A JP 1062051A JP 6205189 A JP6205189 A JP 6205189A JP 2883346 B2 JP2883346 B2 JP 2883346B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば小形アモルファス可飽和コアの量産
用絶縁保護被覆を行うための絶縁被覆方法及びその装置
に関する。
(従来の技術) 近年、断面がドーナツ形の小形アモルファス可飽和コ
アが量産されている。このコアは、アモルファス薄帯を
巻き重ねて作り、熱処理したもので、金属質であるが非
常に脆い状態になっている。これを電子部品として用い
るため、保護膜塗布により、電気的絶縁性を付与すると
ともに、形状保持をはかっている。
この場合の、保護塗膜としては、従来、特開昭63−54
974号公報に開示されているように、エポキシ樹脂粉体
塗料が用いられている。ところで、この従来の粉体塗装
は、予熱したコアに粉体を付着し、その後にコアに付着
した粉体を加熱硬化(キュア)することにより、コア表
面に絶縁被膜を形成するものである。そうして、この場
合、浸漬流動法によるバッチ処理でコアに粉体を塗布し
ている。
しかしながら、このようなバッチ処理では、個体コア
の体積が大きく、粉末を熱融解するに足りる熱容量を必
要とする。したがって、熱容量の小さい小形アモルファ
ス可飽和コアには適用が困難である。
そこで、従来においては、熱容量の小さいコアは、個
々それぞれを2本の糸で方向を揃え、接着剤で固定しつ
るし上げた後、加熱及び粉体への浸漬の作業を2〜3回
繰返し、必要量の粉末を熱融解して塗着している。つい
で、所定量の塗着を得たコアは、本キュアして冷却後、
保持したつるし糸を切り離す。そうして、必要に応じ
て、つるし糸の切断部をシール材で補修し、絶縁性を保
つ。
しかるに、このような従来のつるし糸を用いる方法
は、量産性に乏しく、製造コストの上昇を招く欠点をも
っている。
(発明が解決しようとする課題) 前述したように、従来の絶縁被覆方法は、連続加工法
の適用が困難であるため量産性に乏しい欠点をもってい
る。
この発明は、前記事情を勘案してなされたもので、小
形アモルファス可飽和コアの絶縁保護被覆を連続的に、
かつ、糸や接着剤等の副資材を用いることなく大量加工
することのできる絶縁被覆方法及びその装置を提供する
ことを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段と作用) 開口部を有するワークの全面に塗着する静電塗着方法
において、上記ワークの開口部に回動軸を有する保持治
具を遊挿させて保持する保持工程と、上記保持工程にて
遊挿された上記ワークの上記回動軸の方向の端部を他の
部材に対して非接触状態とする位置誘導工程と、遊挿さ
れた上記保持治具を前記保持治具の回動軸を中心として
回動させながら上記ワークに塗着させる粉体を電着する
静電塗着工程と、上記ワークに静電塗着している粉体を
高周波誘導により加熱して融解させる仮キュア工程と、
この仮キュア工程後に絶縁被覆に遠赤外線を照射するこ
とにより加熱硬化させる本キュア工程と、を具備するこ
とを特徴とする静電塗着方法である。
また本発明は、開口部を有するワークの全面に塗着す
る静電塗着装置において、上記ワークに遊挿されること
により上記ワークを保持する回動軸を有する保持治具
と、上記保持治具に遊嵌された上記ワークの上記回動軸
の方向の端部を他の部材に対して非接触状態とする位置
誘導手段と、遊挿された上記保持治具を前記保持治具の
回動軸を中心として回動させながら上記ワークに塗着さ
せる粉体を静電塗着する静電粉体塗着手段と、上記保持
治具に保持されているワークを高周波誘導により加熱し
上記静電粉体塗着部にて塗着されている粉体の仮キュア
処理を行う仮キュア加熱部と、この仮キュア処理された
ワークに遠赤外線を照射することにより加熱硬化させる
本キュア加熱部と、を具備することを特徴とする静電塗
着装置である。
本発明の静電塗着方法及び装置はワークの保持治具と
常時接触する部分を無くすることによって、ワークの全
面に粉体を電着させることで、静電塗着を行うものであ
る。本発明においては粉体を万遍なく加熱するためにキ
ュア加熱中にワークを反転させることが好ましい。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳述する。
第1図(A),(B)は、この実施例において絶縁被
覆されるコア(W)を示している。このコア(W)は、
内径4.0〜4.5mm,外径4.5〜8.0mmであり、長さは3.0〜4.
5mmであって、コバルト系のアモルファル薄帯を円筒形
に巻回したものである。
また、第2図は、コア(W)を保持するための保持治
具(H)を示している。この保持治具(H)は、両端部
がテーパ部(1),(1)となっていてこれらテーパ部
(1),(1)に嵌合穴(2),(2)が設けられてい
る円柱状のテフロン(商品名:Du Pont社製)製雌部
(3)と、この雌部(3)の嵌合穴(2),(2)に嵌
入するピン部(4),(4)を有する銅(Cu),アルミ
ニウム(Al)などの電気抵抗が比較的小さい一対の雄部
(5),(5)とからなっている。そうして、雄部
(5)は、コア(W)を遊挿させて保持するピン部
(4)と、このピン部(4)が同軸に突設された円柱状
の支持部(6)とからなっている。この支持部(6)の
ピン部(4)が突設されている基端部には、テーパ部
(7)が付けられている。しかして、一対の雄部
(5),(5),ピン部(4),(4)が雌部(3)の
嵌合穴(2),(2)に嵌入している状態で、雄部
(5),(5)と雌部(3)とは同軸となっている。し
たがって、ピン部(4),(4)に一対のコア(W),
(W)嵌挿されているとすると、これら一対のコア
(W),(W)は、互に同軸となっている。
一方、第3図は、この実施例の絶縁被覆装置であっ
て、環状に配置された矢印(8)方向に保持治具(H)
及びこの保持治具(H)に遊挿状態で保持されたコア
(W),(W)をエンドレスチェーンによりそれらの軸
線のまわりに回転させながら送行させる搬送コンベア
(9)と、第2図においてピン部(4),(4)に遊挿
されているコア(W),(W)がテーパ部(1),
(1),(7),(7)に接触しないようにピン部
(4),(4)の中央部に位置決めする第1のワーク整
列機(10)と、この第1のワーク整列機(10)を経由し
てきた保持治具(H)に保持されたコア(W),(W)
にエポキシ樹脂からなる粉体を静電流浸法により塗着す
るための静電粉体塗装機(11)と、この静電粉体塗装機
(11)にて粉体が塗着しているコア(W),(W)を誘
導加熱することによりコア(W),(W)及び保持治具
(H)に静電塗着している粉体を仮キュアする仮キュア
加熱炉(12)と、加圧空気を噴出するエアノズル(図示
せず。)から圧縮空気を噴射し仮キュア終了後のコア
(W),(W)以外の保持治具(H)部分に付着してい
る粉体を除去するエアブロー装置(13)と、このエアブ
ロー装置(13)にて余分の粉体が除去されたコア
(W),(W)を保持治具(H)から取りはずし、搬送
コンベア(9)により搬送されているワーク整列板
(S)…上に載置する第2のワーク整列機(14)と、こ
の第2のワーク整列機(14)によりワーク整列板(S)
…上に載置されているコア(W)…を遠赤外加熱するこ
とによりコア(W),(W)に静電塗着している粉体を
本キュアする本キュア加熱炉(15)と、本キュア終了後
のコア(W)…にエアを吹き付けて強制空冷する空冷装
置(16)と、エアフロー装置(13)にて脱落した粉体を
回収して静電粉体塗装機(11)に戻す粉体回収装置(1
7)とから構成されている。なお、本キュア加熱炉(1
5)は、中間で、ワーク(W)の反転を行ない、ワーク
(W)の両面をキュアーするようになっている。しかし
て、上記静電粉体塗装機(11)は、第4図に示すよう
に、粉体層(18)が格納される流浸槽(19)を有してい
る。この流浸槽(19)の中段部には、多孔板(20)が配
設されて、この多孔板(20)上に粉体層(18)が載置さ
れるようになっている。また、多孔板(20)と流浸槽
(19)の下半分により形成される下部室(22)は、気密
に設けられていて、この下部室(22)には、流動化空気
(23)を噴出する空気管(24),(24)が連通してい
る。また、多孔板(20)には、荷電電極(25)…が埋設
されている。これら荷電電極(25)…には、電線(25
a)により直流の高電圧が印加される。しかして、荷電
電極(25)…に例えば45〜50KVの負電圧が印加され、か
つ、多孔板(20)を介して下部室(22)から上部室(2
6)に流動化空気(23)が送入されると、多孔板(20)
上の粉体層(18)は、流動化(エアレイト:aerate)さ
れ、粉体層(18)は流動層となる。そうして、この流動
化した粉体層(18)中の空気は、空気の電離により荷電
される。この帯電した空気は、粉体の粒子と衝突するこ
とにより空気の電荷が粉体粒子に移行し、荷電電極(2
5)…と同じ符号の電荷をもつようになる。その結果、
荷電した粉体粒子は、互に反発し、上方に移動すること
により、粉体層(18)の上に帯電した粉体粒子のクラウ
ド(27)が発生する。このクラウド(27)中を接地状態
の搬送コンベア(9)に保持されたコア(W)が通過す
ると、帯電した粉体粒子がコア(W)及び保持治具
(H)に静電塗着する。一方、仮キュア加熱炉(12)
は、第5図及び第6図に示すように、一対の互に対向す
る棒状の誘導コイル(28),(28)を2組有し、これら
各誘導コイル(28)…は、保持治具(H)に保持れた一
対のコア(W),(W)の直上となるように、保持治具
(H)に平行に沿う上方位置に配設されている。そうし
て、定電流制御の電源(ES)から誘導コイル(28)…
に、例えば周波数100〜120KHzの高周波電流を例えば3KW
で印加すると、コア(W)…には、渦電流が誘起され、
コア(W)…は、時間の経過とともに例えば95〜100℃
付近まで加熱される。さらに、本キュア加熱炉(15)
は、第7図に示すように、コア(W)…が載置されたワ
ーク整列板(8)…進行方向に沿って設けられた一対の
遠赤外線加熱パネル(15a),(15a)′と、これら遠赤
外線加熱パネル(15a),(15a)′間に設けられワーク
反転機(15b)とからなっている。しかして、上記遠赤
外線加熱パネル(15a),(15a)′は、静電粉体の素材
であるエポキシ樹脂に最も吸収され易い遠赤外線をコア
(W)…に対して照射するものである。一方、ワーク反
転機(15b)は、コア(W)を磁気的に吸着して、一方
の端面を上にしてワーク整列板(S)上に載置されてい
るコア(W)を、他方の端面が上になるように反転させ
るものである。
つぎに、上記構成の装置を用いてこの実施例の絶縁被
覆方法について述べる。
まず、一対のコア(W),(W)をピン部(4),
(4)に遊挿させる。ついで、ピン部(4),(4)を
雌部(5),(5)の嵌合穴(2),(2)に嵌入した
後、各コア(W),(W)をテーパ部(1),(1),
(7),(7)の中央部に位置決めする。つぎに、コア
(W),(W)を保持している保持治具(H)を搬送コ
ンベア(9)に移載し、矢印(8)方向に送行する。そ
うして、この搬送コンベア(9)により保持治具(H)
が第1の位置整列機(10)まで搬送されると、保持治具
(H)により保持されているコア(W),(W)は、テ
ーパ部(1),(1),(7),(7)に接触しないよ
うにピン部(4),(4)の中央部に位置決めされる
(第2図参照)。ついで、この第1の位置整列機(10)
によりコア(W),(W)の位置が整列された保持治具
(H)は、接地された状態で搬送コンベア(9)によ
り、軸線のまわりに例えば毎分20〜30回転で転動しなが
ら静電粉体塗装機(11)中を通過する(第4図参照)。
すると、コア(W),(W)は、エポキシ樹脂からなる
粉体層(18)上の45〜50KVに負帯電したクラウド(27)
中を通過する。すると、第8図に示すように、コア
(W),(W)の内外周面並びに両端面には、クラウド
(27)を構成している帯電した粉体粒子が静電塗着す
る。このとき、コア(W),(W)を保持している保持
治具(H)にも粉体が静電塗着する。つぎに、エポキシ
樹脂粉体(P)が静電塗着されたコア(W),(W)と
これらを保持している保持治具(H)は、搬送コンベア
(9)により仮キュア加熱炉(12)まで搬送される。こ
の仮キュア加熱炉(12)にては、コア(W),(W)が
遊挿されている保持治具(H)は、誘導コイル(28)…
直下を移動する。このとき、これらの誘導コイル(28)
…には、100〜200KHzの高周波電流が3KVで印加されてい
る。その結果、第9図に示すように、コア(W),
(W)は、95〜100℃に誘導加熱され、静電塗着してい
るエポキシ樹脂粉体(P)は溶融し、仮キュアが行われ
絶縁被覆(D)が形成される(第6図参照)。このと
き、保持治具(H)に塗着している粉体(P)は、溶融
せず粉体のままである。ついで、仮キュア終了後のコア
(W),(W)を保持している保持治具(H)は、搬送
コンベア(9)により、エアブロー装置(13)にまで搬
送されて、このエアブロー装置(13)のエアノズルから
圧縮空気を噴射することにより仮キュアされたコア
(W),(W)及び保持治具(H)に付着している余分
のエポキシ樹脂粉体(P)が除去される(第10図参
照)。このとき、コア(W),(W)に形成されている
仮キュアされた絶縁被覆(D),(D)はそのままの状
態で残る。なお、このとき脱落した粉体は、粉体回収装
置(17)により回収され、静電粉体塗装機(11)に戻さ
れる。つぎに、エアブロー処理後、コア(W),(W)
を保持している保持治具(H)は、搬送コンベア(9)
により第2のワーク整列機(14)にまで搬送され、この
第2のワーク整列機(14)により、コア(W),(W)
は、保持治具(H)から取りはずされ、ワーク整列板
(S)…上に載置される。つづいて、第2のワーク整列
機(14)によりコア(W)…が載置されたワーク整列機
(S)…は、搬送コンベア(9)により、本キュア加熱
炉(15)まで搬送される。この本キュア加熱炉(15)に
ては、まず最初の遠赤外線加熱パネル(15a)によりワ
ーク整列板(S)…上のコア(W)…表面側を遠赤外線
照射する。つぎに、ワーク反転機(15b)によりコア
(W)…を反転した後、表面側が遠赤外線照射されたコ
ア(W)…の裏面側を遠赤外線照射する。その結果、第
11図(A),(B)に示すように、コア(W)…の全面
には本キュアされた絶縁被覆(E)…が形成される。つ
ぎに、本キュア終了後のコア(W)…を載置しているワ
ーク整列板(S)…は、搬送コンベア(9)により空冷
装置(16)に搬送され、エアにより約30秒間空冷され
る。ついで、空冷後のコア(W),(W)を整列板
(S)…から取り外し、一連の工程を終了する。
以上のように、本実施例は、エポキシ樹脂粉体の塗着
に静電流浸法を利用しているので、流動浸漬法のよう
に、あらかじめコア(W),(W)を予熱する必要がな
い。したがって、コア(W),(W)が小型で熱容量が
小さくとも、コア(W),(W)の全面に十分な量の粉
体(P)を塗着することができ、なおかつ膜厚が均一な
絶縁被覆(E)を得ることができる。さらに、コア
(W)…の加熱方法として、高周波誘導加熱法とこれに
続く赤外線加熱法の組み合わせを採用しているので、コ
ア(W)…のみを選択的かつ効率的に加熱することが可
能となる。したがって、短時間加熱が可能となり、しか
も、装置自体は高温にならず、装置の小型化が可能とな
る。また、加熱条件の変更は、印加電圧の切替で迅速に
対処でき、多品種中小量生産にも適合したものとなる。
なお、上記実施例における保持治具(H)は、一対の
コア(W),(W)を同時に保持するようにしている
が、1個のコア(W)又は3個以上のコア(W)…を保
持させるようにしてもよい。さらに、静電塗着法として
は、静電流浸法に限ることなく例えば静電粉体吹付法な
ど他の方法を採用してもよい。さらに、上記実施例の静
電流浸法にては、流浸槽(19)の下部室(22)から流動
化空気(23)を噴出する方式を採用しているが、クラウ
ド(27)の形成が可能であれば、空気を噴出しない方式
を採用してもよい。さらに、第1の位置整列機(10)か
らエアブロー装置(13)までの工程を繰返し行うように
して粉体を多層に塗り重ねるようにしてもよい。このと
き、静電塗着される粉体の種類を変えることにより、異
種材料を塗り重ねることができる。さらに、粉体の種類
としても、エポキシ樹脂に限ることなく、ポリエチレ
ン,アクリル,ポリエステル,ナイロン等を用いてもよ
い。さらに、仮キュア工程と本キュア工程に同一の加熱
炉を用いるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明は、絶縁被覆用のプラスチック樹脂粉体の円筒
状のワークの塗着に静電塗着法を採用しているので、あ
らかじめワークを予熱する必要がなくなる。したがっ
て、ワークの熱容量の大小により塗着状態に影響を受け
ることがなくなり、ワークの全面に均一な膜厚の絶縁被
覆を得ることができる。さらに、ワークの加熱方法とし
て、高周波誘導加熱法とこれに続く赤外線加熱法の組み
合わせを採用しているので、ワークのみが選択的に発熱
し、短時間加熱が可能となる。また、加熱条件の変更
は、印加電圧の切替で迅速に対処でき、多品種中小量生
産にも適合したものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)はそれぞれ本発明の一実施例の絶
縁被覆方法において絶縁被覆されるコアの正面図及びI
−I線に沿う矢視断面図,第2図は第1図に示すコアを
保持するための保持治具,第3図乃至第7図は本発明の
一実施例の絶縁被覆装置の構成図,第8図乃至第10図は
本発明の一実施例の絶縁被覆方法の説明図,第11図
(A),(B)はそれぞれ絶縁被覆されたコアの正面図
及びII−II線に沿う矢視断面図,である。 (W)…コア(ワーク),(H)…保持治具,(9)…
搬送コンベア(ワーク搬送部),(11)…静電粉体塗装
機(静電粉体塗着部),(12)…仮キュア加熱炉(仮キ
ュア加熱部),(13)…エアブロー装置(粉体除去
部),(15)…本キュア加熱炉(本キュア加熱部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B05D 3/02 B05D 3/02 E F

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部を有するワークの全面に塗着する静
    電塗着方法において、 上記ワークの開口部に回動軸を有する保持治具を遊挿さ
    せて保持する保持工程と、 上記保持工程にて遊挿された上記ワークの上記回動軸の
    方向の端部を他の部材に対して非接触状態とする位置誘
    導工程と、 遊挿された上記保持治具を前記保持治具の回動軸を中心
    として回動させながら上記ワークに塗着させる粉体を電
    着する静電塗着工程と、 上記ワークに静電塗着している粉体を高周波誘導により
    加熱して融解させる仮キュア工程と、 この仮キュア工程後の絶縁被覆に遠赤外線を照射するこ
    とにより加熱硬化させる本キュア工程と、を具備するこ
    とを特徴とする静電塗着方法。
  2. 【請求項2】開口部を有するワークの全面に塗着する静
    電塗着装置において、 上記ワークに遊挿されることにより上記ワークを保持す
    る回動軸を有する保持治具と、 上記保持治具に遊嵌された上記ワークの上記回動軸の方
    向の端部を他の部材に対して非接触状態とする位置誘導
    手段と、 遊挿された上記保持治具を前記保持治具の回動軸を中心
    として回動させながら上記ワークに塗着させる粉体を静
    電塗着する静電粉体塗着手段と、 上記保持治具に保持されているワークを高周波誘導によ
    り加熱し上記静電粉体塗着部にて塗着されている粉体の
    仮キュア処理を行う仮キュア加熱部と、 この仮キュア処理されたワークに遠赤外線を照射するこ
    とにより加熱硬化させる本キュア加熱部と、を具備する
    ことを特徴とする静電塗着装置。
  3. 【請求項3】加熱中に、熱源によって加熱した後、この
    熱源に対するワークの向きを変えて、さらに加熱する工
    程を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の静電塗着方法。
  4. 【請求項4】加熱されているワークの向きを熱源に対し
    て相対的に反転させる反転手段を具備することを特徴と
    する特許請求の範囲第2項記載の静電塗着装置。
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JPH02241563A (ja) 1990-09-26

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