JP2883072B1 - 複合ローラー - Google Patents

複合ローラー

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JP2883072B1
JP2883072B1 JP8462898A JP8462898A JP2883072B1 JP 2883072 B1 JP2883072 B1 JP 2883072B1 JP 8462898 A JP8462898 A JP 8462898A JP 8462898 A JP8462898 A JP 8462898A JP 2883072 B1 JP2883072 B1 JP 2883072B1
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 ローラーの実稼働時において、円筒状セラミ
ック部材が軸の回りを空回りすることがなく、さらに、
金属部材とセラミックの熱膨張差による、ローラー部材
の固定孔近傍への応力集中による破損を防止することが
できる複合ローラーを提供する。 【解決手段】 金属軸にセラミック製の円筒状ローラー
部材を装着し、上記ローラー部材を、その両端面より上
記金属軸に固定された金属フランジにて挟持して成る複
合ローラーにおいて、上記ローラー部材を、ローラー部
材の一方又は双方の端面に設けた固定孔及び金属フラン
ジに設けた貫通孔に挿入された金属製固定部材にて、金
属フランジに固定し、上記固定孔に、その底部に向かっ
て、直径が一定の割合で連続的に小さくなるテーパー部
分を設け、上記固定部材にも、その先端部分に、上記固
定孔に設けたテーパー部分と同じ割合で直径が連続的に
小さくなるテーパー部分を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、熱間圧延ライン
に用いられる複合ローラーに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、熱間圧延ラインに用いられるロ
ーラーとしては、耐熱鋼、鉄系合金等から成る金属製ロ
ーラーが用いられていたが、金属製ローラーは耐熱性が
低いのに加え、ローラー表面の磨耗あるいは被圧延材と
の焼きつきにより表面状態が劣悪となるため、ローラー
表面の研磨等のメンテナンスを頻繁に行わなければなら
なかった。
【0003】 このため、近年においては、被圧延材の
接触する部分をセラミックで形成したローラーが用いら
れており、例えば、特開昭63−160739号公報に
は、図3に示すように、窒化ケイ素質のセラミックロー
ラー体20と炭素鋼製の端部ローラー体21とを、炭素
鋼製の端部ローラー体21が窒化ケイ素質のセラミック
ローラー体20の両側に位置するように金属製の軸2に
嵌め合わせ、金属製の軸2に設けたネジ部22にナット
23を螺合することにより、ローラー体20、21をフ
ランジ24に押しつけて固定した複合ローラー25が開
示されている。
【0004】 しかし、上記の複合ローラー25では、
金属の熱膨張係数がセラミックより大きいため、実稼働
時の温度上昇により、ローラーと軸とのクリアランスが
大きい場合には、熱膨張による軸2の伸張により、ロー
ラー体21、22のフランジ24への押し付けが緩くな
り、セラミックローラー体20及び端部ローラー体21
が軸2の回りを空回りするという場合があった。
【0005】 又、特開昭59−10405号公報に
は、図4に示すように、セラミックロール体33の端面
に固定孔26を設けるとともに、ロール体33をその両
側から挟持する金属フランジ30に突起32を設け、そ
の突起32を固定孔26に挿入することにより、ロール
体33にトルクを伝達する方法が開示されている。又、
上記のセラミックロールにおいては、ピン状の固定部材
31と上記固定孔26の間に金属製又は樹脂製のリング
27を介在させることにより、固定部材31の膨張によ
るロール体33の破損を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、特開
昭59−10405号のローラー25では、高温下で使
用する場合、金属製リング27の熱膨張によりロール体
33が固定孔26近傍より破損したり、樹脂製リング2
7が熱により分解することにより、固定孔26とピン状
の固定部材31に隙間が生じ、ロール体33のがたつき
が発生するという問題があった。
【0007】 本発明はかかる状況に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、ローラーの実稼働
時において、円筒状セラミック部材が軸の回りを空回り
することがなく、さらに、金属部材とセラミックの熱膨
張差による、ローラー部材の固定孔近傍への応力集中に
よる破損を防止することができる複合ローラーを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 即ち、本発明によれ
ば、金属軸にセラミック製の円筒状ローラー部材を装着
し、上記ローラー部材を、その両端面より上記金属軸に
固定された金属フランジにて挟持して成る複合ローラー
であって、上記ローラー部材は、ローラー部材の一方又
は双方の端面に設けた固定孔及び金属フランジに設けた
貫通孔に挿入された金属製固定部材にて、金属フランジ
に固定され、上記固定孔は、その底部に向かって、直径
が一定の割合で連続的に小さくなるテーパー部分を有
し、上記固定部材は、その先端部分に、上記固定孔に設
けたテーパー部分と同じ割合で直径が連続的に小さくな
るテーパー部分を有する複合ローラーが提供される。上
記の複合ローラーにおいて、固定孔及び固定部材に設け
たテーパー部分の角度は、30〜150°であることが
好ましい。又、実稼働温度において、上記円筒状ローラ
ー部材の軸挿入孔の内径が、上記金属軸の外径と同等以
上の大きさであることが好ましい。さらに、上記の複合
ローラーにおいて、ローラー部材は窒化ケイ素、サイア
ロン及び炭化ケイ素から成る群より選択した1又は2以
上の材質から成ることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】 本発明の複合ローラー1におい
ては、セラミック製ローラー部材3と金属軸2とが空回
りするのを防止するために、ローラー部材3の両端面に
金属フランジ4をあてがうとともに、金属フランジ4に
設けた貫通孔8とローラー部材3に設けた固定孔10に
挿入した金属製固定部材9にて金属フランジ4とローラ
ー部材3とを固定している。この場合、固定孔10の形
状を単純なストレート孔とすると、高温下における、金
属製固定部材9の膨張、及び金属フランジ4の膨張によ
る金属製固定部材9のピッチの増大により、ローラー部
材3に設けた固定孔10に引っ張り応力が発生し、ロー
ラー部材3が固定孔近傍より破損するおそれがある。そ
のため、本発明においては、図1に示すように、固定孔
10に、その底部に向かって、直径が一定の割合で連続
的に小さくなるテーパー部分11を形成するとともに、
固定部材9にも、その先端部分に、上記固定孔10に設
けたテーパー部分と同じ割合で直径が連続的に小さくな
るテーパー部分11を設けている。即ち、固定部材9と
固定孔10に上記テーパー部分11を設けることにより
発生応力が分散し、ローラー部材3が破損するのを防止
することができる。尚、固定孔10は、ローラー部材3
の端面に適宜な間隔にて2〜8個設けることが好まし
い。
【0010】 本発明の複合ローラー1において、固定
孔10及び固定部材9に設けたテーパー部分11の角度
は、図2に示すように、30〜150°であることが好
ましいが、45〜135°であることがより好ましく、
60〜120°であることがさらに好ましい。30°未
満では発生応力の分散が不十分となり、ローラー部材3
の破損を十分に防止することができず、150°を超え
る場合は、トルク伝達機能が不十分となり、ローラー部
材3と金属軸2との空回りを十分に防止することができ
ないからである。
【0011】 尚、本発明の複合ローラー1において、
セラミック製ローラー部材3は、耐熱性、耐磨耗性、強
度の観点より、窒化ケイ素、サイアロン及び炭化ケイ素
から成る群より選択した1又は2以上の材質から成るこ
とが好ましい。
【0012】
【実施例】 本発明を実施例を用いてさらに詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例に限られるものではな
い。
【0013】(実施例1) 図1に示す複合ローラー1
を、熱間圧延ラインのピンチローラーとして用い、ロー
ラーの稼働状態を調べた。
【0014】 複合ローラーは以下のようにして製造し
た。まず、窒化ケイ素粉末に焼結助材及びバインダを添
加し、スプレードライヤーにて乾燥・造粒し、成形用粉
末を得た。この成形用粉末を、内部に金属製中芯を配置
したゴム型に充填し、ラバープレス成形により円筒状に
成形した。得られた成形体を旋盤を用いて切削加工し
て、焼成による収縮及び仕上げの研削加工代を見込んだ
ニアネット形状とした。次に、上記の切削加工体を、窒
素雰囲気中、1650℃、2時間焼成することにより、
窒化ケイ素焼結体を得た。これを、円筒研削盤にセット
し、外周、内径、両端部、テーパー部分を有する固定孔
を研削加工し、ローラー部材を得た。尚、ローラー部材
の長さは80mm、直径は200mmとし、固定孔のテ
ーパー角度は40°とした。
【0015】 上記のローラー部材を金属軸に嵌め合わ
せ、金属フランジ及び固定部材を装着することにより、
図1に示す複合ローラーとした。
【0016】 上記のローラーを用いて、1000℃に
加熱した直径10mmのSS41鋼材を、20m/秒の
速度にて圧延し、ローラーの状態を観察した。結果を表
1に示す。
【0017】(実施例2〜4) 固定孔のテーパー角度
を、実施例2〜4の順に、それぞれ75°、110°、
145°とした点を除いては、実施例1と同様の複合ロ
ーラーを製造し、実施例1と同様の条件にて圧延を行
い、ローラーの状態を観察した。結果を表1に示す。
【0018】(比較例1〜3) 固定孔のテーパー角度
を、比較例1〜3の順に、それぞれ0°、25°、16
0°とした点を除いては、実施例1と同様の複合ローラ
ーを製造し、実施例1と同様の条件にて圧延を行い、ロ
ーラーの状態を観察した。結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】 実施例のローラーでは、1000トンの
鋼材を圧延した後においても、ローラー部材には破損が
生じなかった。一方、比較例のローラーでは、ローラー
部材の固定孔近傍に破損が生じたり、ローラーの空回り
が観察された。
【0021】
【発明の効果】 本発明の複合ローラーは、固定部材と
固定孔にテーパー部分を有するため、金属軸とローラー
部材との空回りを防止できるとともに、高温下におい
て、金属部材とセラミックの熱膨張差により発生する応
力を効率的に分散することができ、ローラー部材が破損
することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の複合ローラーの一例を示す断面図で
ある。
【図2】 本発明の複合ローラーの固定部材及び固定孔
を示す断面図である。
【図3】 従来の複合ローラーの一例を示す斜視図であ
る。
【図4】 従来の複合ローラーの一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…複合ローラー、2…金属軸、3…セラミックス製円
筒状ローラー部材、4…金属フランジ、5…金属フラン
ジの軸挿入孔、6…雄ネジ部、7…雌ネジ部、8…貫通
孔、9…固定部材、10…固定孔、11…テーパー部
分、12…固定孔及び固定部材の中心軸、20…セラミ
ックローラー体、21…端部ローラー体、22…ネジ
部、23…ナット、24…フランジ、25…複合ローラ
ー、26…固定孔、27…金属製リング又は樹脂製リン
グ、29…貫通孔、30…金属フランジ、31…固定部
材、32…突起、33…セラミックロール体。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属軸にセラミック製の円筒状ローラー
    部材を装着し、該ローラー部材を、その両端面より該金
    属軸に固定された金属フランジにて挟持して成る複合ロ
    ーラーであって、 該ローラー部材は、該ローラー部材の一方又は双方の端
    面に設けた固定孔及び該金属フランジに設けた貫通孔に
    挿入された金属製固定部材にて、該金属フランジに固定
    され、 該固定孔は、その底部に向かって、直径が一定の割合で
    連続的に小さくなるテーパー部分を有し、 該固定部材は、その先端部分に、該固定孔に設けたテー
    パー部分と同じ割合で直径が連続的に小さくなるテーパ
    ー部分を有することを特徴とする複合ローラー。
  2. 【請求項2】 該固定孔及び該固定部材に設けたテーパ
    ー部分の角度が30〜150°である請求項1に記載の
    複合ローラー。
  3. 【請求項3】 複合ローラーの実稼働温度において、該
    円筒状ローラー部材の軸挿入孔の内径が、該金属軸の外
    径と同等以上の大きさである請求項1又は2に記載の複
    合ローラー。
  4. 【請求項4】 該ローラー部材が窒化ケイ素、サイアロ
    ン及び炭化ケイ素から成る群より選択した1又は2以上
    の材質から成る請求項1、2又は3に記載の複合ローラ
    ー。
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