JP2002147436A - 耐熱性複合ローラ - Google Patents

耐熱性複合ローラ

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JP2002147436A
JP2002147436A JP2000343222A JP2000343222A JP2002147436A JP 2002147436 A JP2002147436 A JP 2002147436A JP 2000343222 A JP2000343222 A JP 2000343222A JP 2000343222 A JP2000343222 A JP 2000343222A JP 2002147436 A JP2002147436 A JP 2002147436A
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Japan
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support shaft
ceramic
nut member
fastening
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Koji Kato
孝治 加藤
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属製の支持軸11上に嵌合したセラミックロ
ーラ12を、支持軸11の一端に設けた受承部11bと
その他端に螺着した金属製の締結用ナット部材13とに
より締結して挟持してなる複合ローラ10において、セ
ラミックローラ12の締結状態の弛緩を防止する。 【解決手段】締結用ナット部材13の雌ネジ13aの締
結方向を、複合ローラ10に作用するトルクにより締結
する方向に設定するとともに、締結ナット部材13の雌
ネジ13aのネジピッチをピッチ/(√ネジ径)≦0.
18に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延ラインの
各工程の各種のローラとして使用するための耐熱性複合
ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延ライン用のローラは、極めて高
い耐熱性と耐摩耗性を要求されるもので、熱間圧延ライ
ン用のローラとしては、一般に、高い耐熱性の鋼または
鉄系合金等の耐熱性の金属製ローラが使用されている。
しかしながら、耐熱性の金属製ローラは、熱間圧延ライ
ンにて要求される耐熱性に対してはなお十分には対応し
得ず、また、ローラ自体の焼き付きや被圧延材料との焼
き付きに起因して、ローラの表面に微細な亀裂が多数発
生して、ローラ表面が早期に損傷した状態を呈する。
【0003】これに対処すべく、特開昭63−1607
39号公報には、被圧延材料が接触する部位をセラミッ
ク製のローラにて形成した複合ローラが提案されてい
る。当該複合ローラは、金属製の支持軸と、同支持軸上
に嵌合された金属製の左右一対の端部ローラと、支持軸
上に嵌合されてこれらの端部ローラ間に位置するセラミ
ック製の中央部ローラからなるもので、これら3つのロ
ーラを、支持軸の一端に設けたフランジ部と支持軸の他
端に螺着した締結用ナット部材との締結作用にて挟持し
て固定しているものである。
【0004】当該複合ローラによれば、極めて高い耐熱
性と焼き付き阻止能とが要求されている部位がセラミッ
ク製のローラにて構成されていることから、熱間圧延ラ
インにて要求される耐熱性に十分に対処し得るととも
に、ローラ自身およびローラと被圧延材料との焼き付き
を防止してローラの表面の損傷を防止し得て、ローラ表
面を長期間良好な状態に維持することができる効果を奏
するものである。
【0005】しかしながら、当該複合ローラにおいて
は、金属製の支持軸および金属製の各端部ローラとセラ
ミック製の中央部ローラという、熱膨張係数が大きく異
なる2種類の材料からなる部品を複合した構成であるこ
とから、実働稼働時の温度上昇によりこれら各部品間で
熱膨張に大きな差異が生じて、各ローラの締結状態に緩
みが生じて各ローラに空転現象が発生し、また、支持軸
の熱膨張に起因して、セラミック製の中央部ローラの内
径側に引っ張り応力が発生して中央部ローラに損傷が発
生するおそれがある。
【0006】本出願人は、これらの問題に着目して、本
出願人の先願である特開平10−218337号公報に
て、これらの問題に対処し得る複合ローラを提案してい
る。当該複合ローラは、金属製の支持軸と、支持軸上に
嵌合されたセラミック製のローラを備え、同ローラを、
支持軸の一端に設けた受承部と同支持軸の他端に螺着し
た金属製の締結用ナット部材とにより、実稼働温度以上
に加熱された状態で締結して挟持してなるものである。
【0007】当該複合ローラにおいては、セラミック製
のローラを、支持軸の一端に設けた受承部と同支持軸の
他端に螺着した金属製の締結用ナット部材とにより、ロ
ーラの実稼働温度以上に加熱された状態で締結して挟持
する構成を採っていることから、ローラの実働稼働時の
温度上昇により熱膨張が発生しても、ローラに対する締
結状態が緩むことがなくてローラの空転を防止でき、か
つ、ローラの内径側に引っ張り応力が発生することが抑
制されてローラの損傷を防止できるという効果を奏する
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、本出願人
の先願である後者の公報にて提案されている複合ローラ
は、上記した前者の公報にて提案されている複合ローラ
の問題点を解消し得るものであって、この点では、優れ
た特性の複合ローラであるものと認めることができる。
【0009】本発明者は、本出願人の先願に係る複合ロ
ーラについて、さらに詳細に検討した結果、当該複合ロ
ーラを、熱間圧延ラインにおいてローラに大きなトルク
が付与される工程で使用した場合には、当該トルクがセ
ラミック製のローラに対する締結力を解除する方向に作
用するうえ、鋼材通過時等に、同ローラと支持軸および
締結用ナット部材間に振動を発生させ、延いては、振動
の増大に起因して、同ローラの締結状態に緩みが発生す
るおそれがあることを知得した。
【0010】従って、本発明はかかる知得に基づきなさ
れたもので、その目的とするところは、当該複合ローラ
におけるこれらの問題を解消することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱間圧延ライ
ンの各工程での熱間圧延ライン用のローラに使用される
耐熱性複合ローラに関するものである。しかして、本発
明に係る複合ローラは、金属製の支持軸と、同支持軸上
に嵌合されたセラミック製のローラを備え、同ローラ
を、前記支持軸の一端に設けた受承部と同支持軸の他端
に螺着した金属製の締結用ナット部材とにより、同ロー
ラの実稼働温度以上に加熱された状態で締結して挟持し
てなる形式の複合ローラであって、前記締結用ナット部
材の雌ネジの締結方向を前記ローラに作用するトルクに
より締結する方向に設定するとともに、同締結用ナット
部材の雌ネジのネジピッチをピッチ/(√ネジ径)≦
0.18に設定したことを特徴とするものである。
【0012】本発明に係る耐熱性複合ローラにおいて
は、前記支持軸の一端側の受承部を、同支持軸に一体に
形成したフランジ部にて形成する構成とすることがで
き、かつ、前記支持軸の一端に螺着した金属製のナット
部材にて形成する構成とすることができる。
【0013】
【発明の作用・効果】本発明に係る複合ローラによれ
ば、上記した形式の複合ローラにおいて、セラミック製
のローラを締結するための締結用ナット部材の雌ネジの
締結方向を、同ローラに作用するトルクにより締結され
る方向に設定していることから、当該複合ローラを、熱
間圧延ラインにおいて、ローラに対して大きなトルクが
付与される工程に使用した場合にも、当該トルクが締結
用ナット部材に対してセラミック製のローラを締結する
方向に作用して、当該トルクによるセラミック製のロー
ラの締結状態に対する緩みの発生を防止する。
【0014】また、当該複合ローラにおいては、鋭意検
討した結果から、セラミック製のローラを締結する締結
用ナット部材の雌ネジのネジピッチをピッチ/(√ネジ
径)≦0.18に設定していて、セラミック製のローラ
に対する締結力を増大しているとともに、仮に、セラミ
ック製のローラに対する締結状態に緩み発生した場合に
も同ローラの振動の発生を防止し得て、同ローラの振動
に起因する同ローラの締結状態の緩みの助長を防止する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る複合ローラは、熱間
圧延用の各種工程のローラ、すなわち、ピンチローラ、
キッカローラ、ルーパローラ、搬送ローラ等として使用
されるものである。図1および図2に示す複合ローラ1
0は、本発明に係る複合ローラの代表例であるピンチロ
ーラを示している。図1は当該複合ローラ10の縦断側
面図であり、図2は当該複合ローラ10における図1の
左側からみた一部省略正面図(a)、および、当該複合
ローラ10における図1の右側からみた一部省略正面図
(b)である。
【0016】当該複合ローラ10は、金属製の支持軸1
1と、支持軸11上に嵌合されたセラミック製のローラ
12(以下セラミックローラという)と、締結用ナット
部材13とにより構成されている。
【0017】支持軸11は、鋼、ステンレス、合金鋼等
の金属材料からなる段付きの円筒状を呈するもので、円
筒状の軸部11aの一端側に同軸部11aの外径より大
径の円筒状のフランジ部11bを有するとともに、軸部
11aの他端に同軸部11aの外径よりわずかに小径で
肉薄の円筒状のネジ部11cを有している。ネジ部11
cは、その外周に雄ネジを備えている。当該支持軸11
において、軸部11aの外周はフランジ部11bに対し
て環状凹所11dになっていて、この環状凹所11dに
セラミックローラ12が嵌合されている。セラミックロ
ーラ12は、ネジ部11cに螺着されている金属製の締
結用ナット部材13の締結作用にて、締結用ナット部材
13とフランジ部11bとにより締結されて挟持されて
いる。
【0018】セラミックローラ12は、耐熱性の高いセ
ラミック原料を成形してなる各種のセラミック質のロー
ラである。セラミック原料としては、窒化ケイ素、サイ
アロン、炭化ケイ素等を採用することができ、かかるセ
ラミック原料を主体として、適宜の添加剤、例えばMg
O、CeO、SrO、ZrO、Al、Y
Yb等を含有する焼結助剤やバインダを添加して
使用する。セラミックローラ12の成形には、芯金およ
びその外側に配置したゴム型を備えた成形型が使用され
る。成形に当たっては、スプレードライヤにて乾燥され
造粒されたセラミック原料を型に充填して、ラバープレ
ス成形法にて円筒状に成形される。得られた成形体は、
その外周および両端面をNC旋盤等にて加工して焼成さ
れる。得られた焼成体は、その外周、内周、および両端
部を研磨して設定寸法のセラミックローラに形成され
る。セラミックローラ12においては、その内径の寸法
が、支持軸11の軸部11aの外径寸法に対してわずか
に大きい寸法に設定されていて、支持軸11の軸部11
aの環状凹所11dに嵌合した状態において、複合ロー
ラ10が実稼働温度に上昇した状態で、軸部11aの環
状凹所11dに嵌着するようになっている。
【0019】締結用ナット部材13は、セラミックロー
ラ12を締結すべく機能するもので、支持軸11と同一
の金属材料にて形成されている。締結用ナット部材13
は、その内周に、支持軸11のネジ部11cの雄ネジに
対応する雌ネジ13aを備えていて、セラミックローラ
12を支持軸11の軸部11aの環状凹所11dに嵌合
した状態で、支持軸11のネジ部11cに螺合されてい
る。締結用ナット部材13は、支持軸11のネジ部11
c上を螺進させることにより、セラミックローラ12を
支持軸11のフランジ部11bの内端面に押圧して、フ
ランジ部11bとの間で所定の締結力で締結して挟持す
る。
【0020】締結用ナット部材13を支持軸11のネジ
部11cに螺合するに当たっては、支持軸11を実稼働
温度以上に加熱し、この加熱状態の支持軸11のネジ部
11cに締結用ナット部材13を螺合して、セラミック
ローラ12を締結用ナット部材13にて締結する。な
お、支持軸11の加熱手段としては、支持軸11に通電
して昇温する手段を採ることができ、支持軸11への印
加電流および印加時間を調整することにより、支持軸1
1を実稼働温度以上に昇温させる。なお、当該複合ロー
ラ10においては、必要により、支持軸11のネジ部1
1cと締結用ナット部材13の端面における接合境界部
にカシメ部13bを形成して、このカシメ部13bによ
って、支持軸11とナット部材13の相対的な回転を規
制することができる。
【0021】かかる構成の複合ローラ10においては、
ローラとしてセラミックローラ12を採用していること
から、極めて高い耐熱性と焼き付き阻止能とを有し、熱
間圧延ラインにて要求される耐熱性に十分に対処し得る
とともに、ローラ自身およびローラと被圧延材料との焼
き付きを防止してローラの表面の損傷を防止することが
でき、ローラ表面を長期間良好な状態に維持することが
できる効果を有するものである。
【0022】また、当該複合ローラ10においては、セ
ラミックローラ12を、支持軸11をローラの実稼働温
度以上に加熱した状態で、締結用ナット部材13の締結
作用により、支持軸11のフランジ部11bと締結用ナ
ット部材13間で締結して挟持する構成を採っているこ
とから、ローラの実働稼働時の温度上昇により熱膨張が
発生しても、セラミックローラ12に対する締結状態が
緩むことがなくてセラミックローラ12の空転を防止で
き、かつ、セラミックローラ12の内径側に引っ張り応
力が作用することが抑制されて、セラミックローラ12
の損傷を防止できる。
【0023】しかして、当該複合ローラ10において
は、締結用ナット部材13の雌ネジ13aの締結方向
を、支持軸11のネジ部11cの雄ネジとの関係で、実
稼働時に当該複合ローラ10に作用するトルクにより締
結される方向に設定している。換言すれば、上下または
左右の2個を一対とする構成のピンチローラ等では、一
方のローラのネジ13a、11cが右ネジであるのに対
して、他方のローラではそれらが左ネジである関係に設
定される。
【0024】また、締結用ナット部材13においては、
支持軸11のネジ部11cの雄ネジとの関係で、雌ネジ
13aを細かいピッチに設定している。具体的には、雌
ネジ13aのネジピッチがピッチ/(√ネジ径)≦0.
18に設定している。
【0025】このように構成した当該複合ローラ10に
おいては、セラミックローラ12を締結するための締結
用ナット部材13の雌ネジ13aの締結方向を、同ロー
ラに作用するトルクにより締結される方向に設定してい
ることから、当該複合ローラ10を、熱間圧延ラインに
おいてローラに対して大きなトルクが付与される工程で
使用しても、当該トルクが締結ナット部材13に対して
締結する方向に作用する。
【0026】かつ、当該複合ローラ10においては、鋭
意検討した結果から、セラミックローラ12を締結する
締結用ナット部材13の雌ネジ13aのネジピッチを、
支持軸11のネジ部11cの雄ネジとの関係で、ピッチ
/(√ネジ径)≦0.18に設定しているため、セラミ
ックローラ12に対する締結力が増大し、また、仮に、
振動等によりセラミックローラ12に対する締結状態に
緩みが発生した場合にもセラミックローラ12の振動を
抑制し得て、セラミックローラ12の振動に起因する同
ローラ12の締結状態の緩みの助長を防止することがで
きる。このため、締結用ナット部材13によるセラミッ
クローラ12に対する締結状態の弛緩は発生しない。
【0027】なお、当該複合ローラ10においては、支
持軸11におけるセラミックローラ12の受承部とし
て、支持軸11の軸部11aと一体に設けたフランジ部
11bを採用しているが、同フランジ部11bに換え
て、同フランジ部11bの形成部位を、ネジ部11cと
同様の構成部位とするとともに同構成部位に締結用ナッ
ト部材13と同様のナット部材を螺着して、同ナット部
材を受承部として機能させるようにすることもできる。
【0028】
【実施例】本実施例では、複合ローラの供試品として、
普通型ピンチローラ(5種類)、大型ピンチローラ(2
種類)、ルーパローラ(2種類)、メジャーリングロー
ラ(2種類)、キッカーローラ(1種類)を下記に示す
方法で製作し、これらの供試品である各複合ローラを熱
間圧延ラインに使用して、各複合ローラを構成するセラ
ミックローラの締結状態を観察した。
【0029】上記した各種の複合ローラ10において
は、当該複合ローラ10を構成するセラミックローラ1
2の大きさ(軸方向の長さおよび直径)を異にするが、
セラミック原料および成形方法を同じくするものであ
る。また、各支持軸11は各セラミックローラ12の形
状に対応した形状および大きさのものである。
【0030】セラミックローラ12の成形に当たって
は、成形原料の調製を行う。成形原料の調製は、窒化ケ
イ素粉末に焼結助剤およびバインダを添加し、これをス
プレードライヤにて乾燥・造粒して行い、これにより成
形用のセラミック粉末を調製した。次いで、このセラミ
ック粉末を金属製の中芯を内部に有するゴム型に充填
し、ラバープレス成形法にて円筒状に成形して各種のセ
ラミック成形体を得た。得られた各種のセラミック成形
体は、旋盤を用いた切削加工に付して、焼成による収縮
および仕上げ加工代を見込んだニアネット形状とした。
【0031】ニアネット形状に切削加工された各種のセ
ラミック成形体は、窒素雰囲気の下、1650℃で2時
間焼成して、窒化ケイ素焼結体とした。焼成して得られ
た窒化ケイ素焼結体は、円筒研削盤にて、外周、内周、
両端面、固定穴等を研削加工して、各種のセラミックロ
ーラ12とした。
【0032】このようにして製作した各種のセラミック
ローラ12は、これに対応して製作された各種の支持軸
11の対応する支持軸11に組付けられるが、組付けに
当たっては、支持軸11に通電加熱して、熱電対で温度
を測定しつつ複合ローラ10の実稼働温度以上の温度と
し、この温度に保持された状態の支持軸11の環状凹所
11dにセラミックローラ12を嵌合する。その後、支
持軸11のネジ部11c上に締結用ナット部材13を螺
合しかつ螺進して、セラミックローラ12を支持軸11
のフランジ部11bとの間で締結して挟持する。これに
より、各種の複合ローラ10が製作される。
【0033】供試品である各種の複合ローラ10におけ
るセラミックローラ12の形状等の特性を表1に示すと
ともに、各種の複合ローラ10を熱間圧延ラインに使用
した場合のセラミックローラ12の締結状態の観察結果
を表2に示す。また、これらの観察結果に基づき、セラ
ミックローラ12を締結する締結用ナット部材13の雌
ネジ13aと支持軸11のネジ部11cの雄ネジとにお
ける、雌ネジ13aのネジ径とピッチの関係、および、
ネジ径とピッチ/(√ネジ径)の関係の良否の判定を図
3および図4のグラフに示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】これらの結果を参照すると、複合ローラ1
0を構成するセラミックローラ12の締結状態の弛緩を
防止する手段としては、セラミックローラ12を締結す
るための締結用ナット部材13の雌ネジ13aの締結方
向を、同ローラ12に作用するトルクにより締結される
方向に設定すること、締結用ナット部材13の雌ネジ1
3aのネジピッチをピッチ/(√ネジ径)≦0.18に
設定することが有効であるものと認められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る複合ローラの縦断側面図で
ある。
【図2】同複合ローラの一端側からみた一部省略正面図
(a)、および、他端側からみた一部省略正面図(b)
である。
【図3】同複合ローラを構成するセラミックローラを締
結する締結用ナット部材の雌ネジのネジ径とピッチの関
係の良否の範囲を判定するグラフである。
【図4】同複合ローラを構成するセラミックローラを締
結する締結用ナット部材の雌ネジのネジ径とピッチ/
(√ネジ径)の関係の良否の範囲を判定するグラフであ
る。
【符号の説明】
10…複合ローラ、11…支持軸、11a…軸部、11
b…フランジ部、11c…ネジ部、11d…環状凹所、
12…セラミックローラ、13…締結用ナット部材、1
3a…雌ネジ、13b…カシメ部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の支持軸と、同支持軸上に嵌合さ
    れたセラミック製のローラを備え、同ローラを、前記支
    持軸の一端に設けた受承部と同支持軸の他端に螺着した
    金属製の締結用ナット部材とにより、実稼働温度以上に
    加熱された状態で締結して挟持してなる複合ローラであ
    り、前記締結用ナット部材の雌ネジの締結方向を前記ロ
    ーラに作用するトルクにより締結する方向に設定すると
    ともに、同締結ナット部材の雌ネジのネジピッチをピッ
    チ/(√ネジ径)≦0.18に設定したことを特徴とす
    る耐熱性複合ローラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の耐熱性複合ローラにお
    いて、前記支持軸の一端側の受承部は、同支持軸に一体
    に形成したフランジ部であることを特徴とする耐熱性複
    合ローラ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の耐熱性複合ローラにお
    いて、前記支持軸の一端側の受承部は、同支持軸の一端
    に螺着した金属製のナット部材であることを特徴とする
    耐熱性複合ローラ。
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