JP2881143B1 - 遅延プロファイル測定における相関検出方法および相関検出装置 - Google Patents

遅延プロファイル測定における相関検出方法および相関検出装置

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JP2881143B1
JP2881143B1 JP10071250A JP7125098A JP2881143B1 JP 2881143 B1 JP2881143 B1 JP 2881143B1 JP 10071250 A JP10071250 A JP 10071250A JP 7125098 A JP7125098 A JP 7125098A JP 2881143 B1 JP2881143 B1 JP 2881143B1
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豪藏 鹿毛
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株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所
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Abstract

【要約】 【課題】サンプリング数を増やすことなく相関値を正確
に求める。 【解決手段】受信波形R(t)を時刻tmでサンプリン
グしたサンプリング受信波形R(tm)と、基準波形X
(t)を時間τ遅延して時刻tmでサンプリングした波
形X(tm−τ)との積X(tm−τ)R(tm)を時刻
mについて加算することにより加算値U(τ)を求め
るステップにおいて、時間τについてデジタル信号の1
シンボルと比べて非常に小さな時間Δτ1づつずらしな
がら繰り返し加算値U(τ)を計算し、加算値U(τ)
の絶対値が極大を示す時の時間を、1つの素波の遅延時
間τnとすると共に、この時点の加算値U(τn)を求め
る。これにより、加算値U(τn)に基づいて正確な相
関値を求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル陸上移動通
信の分野でマルチパス伝搬特性を解明するための遅延プ
ロファイル測定における相関検出方法および相関検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディジタル陸上移動通信ではフ
ェージングにより符号誤りを生じるようになる。特にマ
ルチパス伝搬路歪に起因する符号誤りは、データ伝送速
度の増加に伴い増加することが知られている。特に、移
動通信にマイクロ波帯を適用して数Mbpsの高速伝送
を実現する場合には、複数のパス間の遅延時間差が問題
となり信頼性のあるデータ伝送を行う事が困難になる。
そこで、マルチパス伝搬特性を推定し、マルチパス伝搬
対策技術を開発するようにしている。このマルチパス伝
搬特性は、現在は測定実験により求められているが、マ
ルチパス伝搬特性を解明するための遅延プロファイル測
定においては、PN系列を送信する方式が主流とされて
いる。このPN系列を送信する方式においては、受信側
において受信された波形信号をリアルタイムで相関処理
する方式と、受信された波形信号を受信波形記録後にオ
フラインで相関処理を行う方式とがある。しかしなが
ら、受信側においてリアルタイムで相関処理を行うよう
にした場合、相関処理に要する処理時間が長いことか
ら、遅延プロファイルの得られる時間間隔が長くなって
しまう。したがって、測定周波数が高く移動測定車の車
速が大きい場合には遅延プロファイルの空間的変化を正
確に得られないと云う欠点があった。
【0003】このため、一般に受信波形記録方式により
遅延プロファイル測定が行われている。この受信波形記
録方式では、送信側においてPN系列信号を送信し、移
動測定車に搭載された受信機が移動しながら受信した多
重波を記録するようにしている。この遅延プロファイル
測定する構成の一例を示す概略図を図11に示す。この
図11において、送信機101に設けられた無指向性ア
ンテナ102からは、PN系列で変調された電波が送信
される。この送信機101から送信された電波は、移動
測定車に設けられたアレーアンテナ104で受信され、
受信機103に導かれてベースバンド信号に復調され
る。この復調されたベースバンド信号は所定周期でサン
プリングされてメモリに記録される。この際に、受信機
103は移動しているため、サンプリングにより記録さ
れる受信信号は測定点A1,A2,A3で受信された受信
信号と等価になる。なお、移動測定車は略等速度で移動
しているため、測定点A1,A2,A3間の距離はほぼ一
定距離dyとされる。
【0004】この場合に、受信機103において受信さ
れる信号は、送信機101から送信された電波が直接受
信される直接到来波108,建物106で反射された遅
延到来波109や建物107で反射された遅延到来波1
10等とされる。そこで、このように一定距離間隔で受
信された多重波を解析することにより遅延プロファイル
を求めることができるようになる。次に、図11に示す
遅延プロファイルの測定系で得られたメモリに記録され
た結果を使ってどのようにデータ解析するかを説明す
る。
【0005】始めに、送信したPN信号を伝搬損失無し
で、しかも遅延時間もない状態で1波だけ受信したとき
の波形を予め理論的に求めておく。この理論的に求めら
れた波形をX(t)とする。また、送信側の帯域制限フ
ィルタと受信側のベースバンドフィルタによる波形歪が
支配的である場合には、これら2つのフィルタによって
どのような波形になるか求めて波形X(t)としても良
い。次に、遅延プロファイルの相関の計算方法として
は、理論的に求められた波形をX(t)と、受信されて
記録された波形R(t)とを用いて、コンピュータ上で
オフラインで次式で示す相関値ρ(τ)の計算が行われ
る。 ρ(τ)=∫TR(t)X(t−τ)dt/∫T2(t)dt (1)
【0006】ここで、(1)式の積分区間TとしてはP
N信号の1周期区間に相当し、実用的にはPN信号の数
百シンボル〜数千シンボルの区間に相当する。波形X
(t−τ)は、数値計算により理論的に得られるもので
あるが、時間τ遅れて受信したPN信号を意味してい
る。また、多重波が到来するマルチパス伝送路の場合
は、 R(t)=c1X(t−τ1)+c2X(t−τ2) ・・・+cNX(t−τN) (2) と表すことが出来る。マルチパス伝搬路の場合は複数の
到来波が受信されることになるが、それぞれの到来波を
素波と呼ぶと、cnX(t−τn)はn番目のパスを伝搬
してきた素波を意味しており、この素波はτn時間遅延
していて、振幅はcnになっていることを表している。
【0007】上記(1)式と(2)式から相関値ρ
(τ)を求めると、 ρ(τ)=c1ρ1(τ)+c2ρ2(τ)+・・・+cNρN(τ) (3) とおくことが出来る。ここで、相関値ρ1(τ)、ρ
2(τ)、・・・、ρN(τ)は、 ρn(τ)=∫TX(t−τn)X(t−τ)dt/∫T2(t)dt (4) と表され、PN信号に関する自己相関のため次の性質が
ある。 τ=τnのときは ρn(τ)=1 (5−1) |τ−τn|>1シンボルのときは ρn(τ)=0 (5−2)
【0008】PN信号では上記(5−1)(5−2)式
に示す性質があるため、それぞれのパス間の遅延時間差
が1シンボル以上ある時には、上記(3)式は、 τ=τnのときは ρ(τ)=cn (6−1) τがτ1、τ2、・・・、τNのいずれとも1シンボル以上離れているときは ρ(τ)=0 (6−2) となる。従って、時間τの値が各パスの遅延時間
(τ1,τ2,・・・,τN)と一致する毎に相関値ρ
(τ)は鋭いピークを示すことが分かる。
【0009】図12および図13は上記方法により遅延
プロファイルを求めるときの例を示す。図12(a)〜
(d)はPN信号波形とその遅延された波形を表してい
る。図12(a)に示す波形X(t)はPN信号を伝搬
損失も遅延時間もない状態で1波だけ受信されたときの
波形であり、予め計算によって求められる。波形X
(t)の波形を計算機上で時間τだけ遅延した波形が、
図12(b)に示す波形X(t−τ)である。次に、図
12(c)に示す信号c1X(t−τ1)は時間τ1遅延
されて受信電界強度c1で受信されたPN信号である。
同様にして、図12(d)に示す信号c2X(t−τ2
は時間τ2遅延されて受信電界強度c2で受信されたPN
信号である。受信機103にはこれらの到来波が合成し
たかたちで受信される。
【0010】図12には受信されたPN信号がN=2波
とされた場合に受信されるそれぞれの波形を示している
が、実際には、受信されるPN信号の数は伝搬路のパス
の数に応じて、もっと多数存在する。例えば、図11に
示すように直接到来波108と2波の遅延到来波10
9,110が存在する場合は、受信されるPN信号の数
は3波となる。そして、時間τの値を少しずつ変えなが
ら上記(1)式の計算を行った結果が図13に示されて
いる。上記(1)式による相関計算の結果、時間τが時
間τ1と一致した時に計算値は、図13に示すように振
幅係数c1になり、時間τが時間τ2と一致した時に計算
値は、図13に示すように振幅係数c2になる。このよ
うに、相関の計算を行うことは、遅延時間τnと時間τn
遅れて来た素波の振幅係数cnを求めることを意味して
おり、計算された相関値ρ(τ)は図13に示すように
ピークを示すようになる。
【0011】ここで、受信波形R(t)に歪みが生じて
いない場合には、受信された波形R(t)は矩形波の列
を加算したものと見なせ、波形X(t−τ)も矩形波の
列であるから、上記(2)式を求めるには単純に積分区
間Tの区間について、相関値ρ(τ)の代わりに次の
(7)式で示すα(τ)を計算すればよい。 α(τ)={ΣtmR(tm)X(tm−τ)}/{Σtm2(tm)} (7)
【0012】ここで、時刻tmは区間TのPN信号の波
形を1シンボルあたり1〜2回の割合でサンプリングす
るときのサンプリングタイムを表し、Σtmはそのサンプ
リングタイムについて加算することを意味する。このよ
うにサンプリングタイム毎に、各到来波の振幅係数を計
算で求めることにより、受信機103の移動経路に沿っ
た遅延プロファイルを求めることができる。ただし、こ
の計算は記録された受信波形を用いてオフラインで行わ
れる。この遅延プロファイル測定における相関検出方法
は図11に示すようなマルチパス伝送路で、パス間の遅
延時間差やそれぞれのパスを通ってきた信号の電力等を
測定するために使用される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したような従
来の遅延プロファイル測定における相関検出方法により
遅延プロファイルを求めようとすると、実際の伝送路に
は波形歪を生じる要因が多数存在し、かつ、実測した波
形R(t)も記憶容量の点から、1シンボル当り数回の
割合でサンプリングした値を用いざるを得ないため、次
の問題点があった。送信側帯域制限フィルタおよび受信
側雑音除去フィルタ等によって受信された波形R(t)
には波形歪が生じ、相関値の計算を上記(7)式による
演算で代替することができないことから、相関値の計算
が容易ではない上記(1)式により相関値ρ(τ)を求
めなければならない。上記(2)式で表されるそれぞれ
の波形X(t−τn)も実際には、波形歪みの影響を受
けている。この場合ある素波cnX(t−τn)に対し
て、最適のタイミングでサンプリングが行われても、遅
延時間の異なる他のパスを通過した素波cn+1X(t−
τn+1)については最適のタイミングとは異なったタイ
ミングでサンプリングされる可能性が高くなる。
【0014】この説明を、図14に示す波形図を参照し
ながら行う。ただし、図14(a)にはあるパスを通過
して受信された素波c1X(t−τ1)を示しており、図
14(b)には異なるパスを通過して受信された素波c
2X(t−τ2)を示しており、図14(c)には受信さ
れた信号をサンプリングするサンプリングパルスを示し
ている。図14(a)に示す素波c1X(t−τ1)は、
図14(c)に示すサンプリングパルスでサンプリング
された際に、最適のタイミングでサンプリングされてお
り、サンプリング結果は振幅のもっとも大きな点を表し
ている。しかしながら、異なるパスを通過して受信され
た図14(b)に示す素波c2X(t−τ2)は、図14
(c)に示すサンプリングパルスでサンプリングされた
際に、サンプリングタイムt2,t5,t6・・・におい
て波形のゼロクロス点がサンプリングされており、サン
プリング結果は振幅を表していない。このことは、サン
プリングするタイミングがずれることによって波形の振
幅を正しく評価出来なくなることを意味する。
【0015】このように、波形歪が生じるような場合に
は1シンボル当り1回程度のサンプリングを行った結果
を使って、上記(6)式の計算を直接実行すると大きな
誤差を伴うようになる。このことを、上記(7)式の計
算を行うことにより示す。 α(τ)={ΣtmR(tm)X(tm−τ)}/{Σtm2(tm)} =Σtm{c1X(tm−τ1)+c2X(tm−τ2)+・・・・ +cNX(tm−τN)}X(tm−τ)/{Σtm2(tm)} =c1α1(τ)+c2α2(τ)+・・・+cNαN(τ) (8) とおくことが出来る、ここで、 αn(τ)={ΣtmX(tm−τn)X(tm−τ)}/{Σtm2(tm)} (9) である。
【0016】上記(9)式で表されるαn(τ)が、上
記(4)式で表される相関値ρn(τ)と同じ性質があ
れば上記(8)式は上記(2)式と同じ値になり、正し
い遅延プロファイルを測定することができる。ここで、
遅延された時間τがτ1、τ2、・・・、τNのいずれと
も1シンボル以上離れているときは、PN信号の性質に
よって波形歪がある場合にもαn(τ)=0が成立す
る。次に、τ=τnのずれについては、サンプリングタ
イムt1、t2、・・・でサンプリングした結果、時間τ
nがtn+1−tnの整数倍でない場合、サンプリングした
値については、X(tm−τn)とX(tm)が重なり合
わないため、 Σm2(tm−τn)≠Σm2(tm) (10) となる。この事はαn(τn)≠1となることがあり
(9)式で表されるαn(τ)は、常に上記(4)式で
表される相関値ρn(τ)と同じ性質があるとは言えな
い。すなわち、上記(7)式で求めたα(τ)は正しい
遅延プロファイルを表してはいないことになる。
【0017】上記の対策として、シンボル当りのサンプ
リング数を増やし、出来るだけ(1)式に近い計算値を
得る方法が考えられる。しかしながら、サンプリング数
を増やせば、測定結果を格納するメモリの容量及び書き
込み速度の面で大きな問題が生じる。例えば、100M
bpsのPN信号を使って遅延特性を測定する場合、1
つのサンプリングに1バイトのデータで表現すれば、受
信側が時速3.6km/hの移動測定車で移動しながら
測定したとしても、10m程度の移動の間に連続で1G
Bの受信データを取り込むことになる。実際の電波伝搬
距離は数百m〜数kmにおよぶことがあるため、メモリ
として数十GB〜数百GBのメモリを必要とすることに
なる。この場合、1シンボル当りのサンプリング数を増
やすことは、その数に比例してメモリの容量を更に何倍
も必要とし、かつメモリの書き込み速度も超高速のもの
を必要とし、非現実的である。さらに、大量のデータを
使用して遅延プロファイルを計算するには多くの時間が
必要になるという問題点もある。
【0018】そこで、本発明は、受信したデジタル信号
の各素波に対する相関値を正確に求めることによって、
1シンボル当りのサンプリング数を増やすことなく遅延
プロファイルの測定精度を向上する事を目的としてい
る。また、本発明は、各素波に対する相関値を求めると
きに、より計算速度を早くすることを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の遅延プロファイル測定における相関
検出方法は、伝搬による損失と遅延時間がともに無い状
態で伝搬されたデジタル信号を1波だけ受信したときの
基準波形X(t)と、多重伝搬路を介して受信された受
信波形R(t)との相関を検出する相関検出方法であっ
て、受信波形R(t)中の各素波の伝搬遅延時間τn
求める伝搬遅延時間検出ステップと、該伝搬遅延時間検
出ステップにより伝搬遅延時間が求められた素波の振幅
係数を相関値として求める相関検出ステップとからな
り、前記伝搬遅延時間検出ステップでは、前記受信波形
R(t)を時刻tmでサンプリングしたサンプリング受
信波形R(tm)と、前記基準波形X(t)を時間τ遅
延して時刻tmでサンプリングした波形X(tm−τ)と
の積X(tm−τ)R(tm)を時刻tmについて加算す
ることにより加算値U(τ)を求めるステップを有し、
該加算値U(τ)を求めるステップにおいて、前記時間
τについて前記デジタル信号の1シンボルと比べて非常
に小さな時間Δτ1づつずらしながら繰り返し加算値U
(τ)を計算し、前記加算値U(τ)の絶対値が極大を
示す時の時間を、1つの素波の遅延時間τnとして検出
すると共に、この時点の加算値U(τn)を求めるよう
にされており、前記相関検出ステップでは、前記基準波
形X(t)を前記検出された遅延時間τn遅らせた波形
X(tm−τn)を2乗して、時刻tmについて加算して
求めた基準加算値V(τn)により、前記加算値U
(τn)を除算した値を遅延時間τnの素波の振幅係数c
nとして求めている。
【0020】上記目的を達成することのできる本発明の
第2の遅延プロファイル測定における相関検出方法は、
伝搬による損失と遅延時間がともに無い状態で伝搬され
たデジタル信号を1波だけ受信したときの第1基準波形
X(t)と、多重伝搬路を介して受信された受信波形R
(t)との相関を検出する相関検出方法であって、受信
波形R(t)中の各素波の伝搬遅延時間τnを求める伝
搬遅延時間検出ステップと、該伝搬遅延時間検出ステッ
プにより伝搬遅延時間が求められた素波の振幅係数を相
関値として求める相関検出ステップとからなり、前記伝
搬遅延時間検出ステップは、粗遅延時間検出ステップと
細遅延時間検出ステップからなり、該粗遅延時間検出ス
テップでは、前記受信波形R(t)を時刻tmでサンプ
リングしたサンプリング受信波形R(tm)と、前記第
1基準波形X(t)をゼロクロス点でスライスして得ら
れる第2の基準波形Y(t)を時間τ遅延して時刻tm
でサンプリングした波形Y(tm−τ)との積Y(tm
τ)R(tm)を時刻tmについて加算することにより第
1加算値S(τ)が求められ、該第1加算値S(τ)を
求める際に、前記時間τについて前記デジタル信号の1
シンボルと比べて小さな第1ステップ時間Δτ2づつず
らしながら繰り返し第1加算値S(τ)を計算し、前記
第1加算値S(τ)の絶対値が極大を示す時の時間を、
1つの素波の粗い精度の遅延時間xnとして検出し、前
記細遅延時間検出ステップでは、前記受信波形R(t)
を時刻tmでサンプリングしたサンプリング受信波形R
(tm)と、前記第1基準波形X(t)を時間τ遅延し
て時刻tmでサンプリングした波形X(tm−τ)との積
X(tm−τ)R(tm)を時刻tmについて加算するこ
とにより第2加算値U(τ)が求められ、該第2加算値
U(τ)を求める際に、前記時間τの可変範囲を前記遅
延時間xn±Δτ2の範囲に限定して、前記時間τについ
て前記デジタル信号の1シンボルと比べて非常に小さな
第2ステップ時間Δτ1づつずらしながら繰り返し第2
加算値U(τ)を計算し、前記第2加算値U(τ)の絶
対値が極大を示す時の時間を、1つの素波の精度の高い
遅延時間τnとして検出すると共に、この時点の第2加
算値U(τn)を求めるようにされており、前記相関検
出ステップでは、前記第1基準波形X(t)を前記検出
された遅延時間τn遅らせた波形X(tm−τn)を2乗
して、時刻tmについて加算して求めた基準加算値V
(τn)により、前記第2加算値U(τn)を除算した値
を遅延時間τnの素波の振幅係数cnとして求めている。
【0021】また、上記第1あるいは第2の遅延プロフ
ァイル測定における相関検出方法において、送信側から
デジタル信号を帯域制限フィルタに通して2相PSK変
調方式により送信された電波を、雑音除去フィルタを通
して直交検波方式により受信し、このとき同相成分と直
交成分のそれぞれが多重伝搬路を介して受信された受信
波形R(t)とされ、前記同相成分の相関値と前記直交
成分の相関値の2乗の和を最終的な相関値として求める
ようにしてもよい。
【0022】さらに、上記目的を達成することのできる
本発明の遅延プロファイル測定における相関検出装置
は、上記した本発明の第1の遅延プロファイル測定にお
ける相関検出方法を実行することのできる相関検出装
置、あるいは、上記した本発明の第2の遅延プロファイ
ル測定における相関検出方法を実行することのできる相
関検出装置とされている。
【0023】このような本発明によれば、受信したデジ
タル信号の各素波に対する相関値を演算する際に、基準
となる波形をデジタル信号の1シンボルに対して微少ス
テップ時間づつずらしながら素波と基準となる波形との
重なりを検出するようにしたので、素波の遅延時間を正
確に求めることができるようになる。したがって、1シ
ンボル当りのサンプリング数を増やすことなく遅延プロ
ファイルの測定精度を向上することができる。また、本
発明は、各素波に対する相関値を求めるときに、まず基
準となる波形を所定のステップ時間づつずらすことによ
り粗遅延時間検出を行って、素波の遅延時間をある狭い
範囲内に追い込んでから、基準となる波形を微少ステッ
プ時間づつずらすことにより細遅延時間検出を行うよう
にしたので、測定精度を低下させることなく相関計算の
計算速度を高速とすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明が適用される遅延プロファ
イル測定系の例を図1ないし図3に示す。ただし、図1
は遅延プロファイル測定系の送信機の構成の第1の例を
示すブロック図であり、図2は遅延プロファイル測定系
の受信機の構成の第2の例を示すブロック図であり、図
3は遅延プロファイル測定系の受信機の構成の他の例を
示すブロック図である。図1に示す送信機において、1
はクロック信号発生器、2はクロック信号発生器1の出
力を受けてPN信号を発生するPN信号発生器である。
3はPN信号発生器2から発生されたPN信号の帯域を
制限する帯域制限フィルタ、4はキャリア信号を発生す
る局部発振器である。また、5は帯域制限フィルタ3か
ら出力されたPN信号を、局部発振器4から発生された
キャリア信号fc0により周波数変換するミキサー、6
はミキサー5から出力された送信周波数帯域に変換され
たPN信号の不要波成分を除去する高周波フィルタであ
る。7は高周波フィルタ6から出力された高周波PN信
号を電力増幅する電力増幅器、8は電力増幅された高周
波PN信号を電波として発射する送信アンテナである。
【0025】図1に示す送信機の動作をさらに説明する
と、クロック信号発生器1から所定の周期のクロック信
号を受けてPN信号発生器2は、クロック信号周期のチ
ップ周期を有するPN信号を発生する。この場合、PN
信号発生器2からは、遅延プロファイルの測定に使われ
るPN信号が矩形波のかたちで出力される。このPN信
号は帯域制限フィルタ3によって帯域制限されて、局部
発振器4より発生されたキャリア信号fc0が供給され
ているミキサー5により、送信周波数帯域に周波数変換
される。ミキサー5の出力は、高周波フィルタ6に供給
されて不要波成分が除去され、次いで、電力増幅器7で
所定の電力まで増幅されて、送信アンテナ8から電波と
して発射される。なお、送信アンテナ8は無指向性のア
ンテナとされる。
【0026】このような送信機から送信された電波を受
信する受信機の第1の例の構成が図2に示されている。
図2において、9は受信アンテナ、10は受信アンテナ
9で受信された信号を増幅する高周波増幅器、11は第
1局発信号fc1を発振する第1局部発振器である。1
2は高周波増幅器10から出力される受信信号と、第1
局部発振器11より供給された第1局発信号fc1とを
混合する第1ミキサー、13は第1ミキサー12から出
力される信号から中間周波数信号を取り出す中間周波フ
ィルタ、14は取り出された中間周波信号を増幅する中
間周波増幅器である。15は第2局発信号fc2を発振
する第2局部発振器、16は中間周波増幅器14の出力
と、第2局部発振器15より供給された第2局発信号f
2とを混合する第2ミキサー、17は第2ミキサー1
6の出力からベースバンド信号を取り出すベースバンド
フィルタである。18はベースバンドフィルタ17から
出力されるベースバンド信号をディジタル信号に変換す
るA/D変換器、19はA/D変換器18によって変換
されたディジタル信号が1シンボル当り数回の割合で記
録されるメモリである。
【0027】図2に示す受信機の動作を説明すると、受
信アンテナ9で受信された受信信号は高周波増幅器10
で増幅され、第1ミキサー12によって第1局部発振器
11より得られる第1局発信号fc1と混合される。混
合された受信信号は、中間周波フィルタ13によって中
間周波信号だけが取り出され、この中間周波信号は、さ
らに中間周波増幅器14によって所定のレベルにまで増
幅される。次いで、第2局部発振器15より得られる第
2局発信号fc2と第2ミキサー16によって混合さ
れ、ベースバンドフィルタ17によりベースバンド信号
とされて取り出される。このベースバンドフィルタ17
は、ベースバンド信号を取り出すためだけでなく、雑音
除去フィルタとしても使われる。このベースバンドフィ
ルタ17の出力は、A/D変換器18によってA/D変
換され1シンボル当り数回の割合でメモリ19へ蓄えら
れる。このメモリ19の内容は、本発明における相関検
出装置を使ってデータ解析され、遅延プロファイルが求
められるようになる。
【0028】ところで、図2に示す受信機の第1の例は
構成上比較的単純であるが、中間周波増幅器14から出
力される中間周波信号と第2局発信号fc2の間で位相
がずれるようになると、その分ベースバンドフィルタ1
7の出力の振幅に影響が出て、ベースバンドフィルタ1
7の出力が必ずしも受信信号のレベルと比例関係が成立
しないようになる。例えば、中間周波増幅器14の出力
を、c(t)cos(ωct)として、中間周波発振器
15の出力をcos(ωct+θ)とすると、第2ミキ
サー16の出力は、 c(t)cos(ωct)×cos(ωct+θ) =0.5c(t){cosθ+cos(2ωct+θ)} (11) となるため、ベースバンドフィルタ17を通すと、0.
5c(t)cosθの成分だけが出力されるようにな
る。
【0029】すなわち、ベースバンドフィルタ17の出
力は位相差θの影響を受けるようになるため、正しい振
幅成分だけを取り出すことが困難になる。そこで、位相
差θの影響を受けないようにした、受信機の第2の構成
例を図2に示す。図3に示す受信機の第2の例では直交
検波が採用されており、図3において20は受信アンテ
ナ、21は受信アンテナ20で受信された信号を増幅す
る高周波増幅器、22は第1局発信号fc1を発振する
第1局部発振器である。23は高周波増幅器21から出
力される受信信号と、第1局部発振器22より供給され
た第1局発信号fc1とを混合する第1ミキサー、24
は第1ミキサー23から出力される信号から中間周波数
信号を取り出す中間周波フィルタ、25は取り出された
中間周波数信号を増幅する中間周波増幅器である。
【0030】また、28は第2局発信号fc2を発振す
る第2局部発振器、29は発振された第2局発信号fc
2の位相をπ/2移相するπ/2移相器、26は中間周
波増幅器25の出力と、第2局部発振器28より供給さ
れた第2局発信号fc2とを混合する第2ミキサー、2
7は中間周波増幅器25の出力と、π/2移相された第
2局部発振器28より供給された第2局部信号fc3
を混合する第3ミキサー、30は第2ミキサー26の出
力から第1ベースバンド信号を取り出す第1ベースバン
ドフィルタ、31は第3ミキサー27の出力から第2ベ
ースバンド信号を取り出す第2ベースバンドフィルタで
ある。32はベースバンドフィルタ30から出力される
第1ベースバンド信号を第1ディジタル信号に変換する
第1A/D変換器、33は第2ベースバンドフィルタ3
1から出力される第2ベースバンド信号を第2ディジタ
ル信号に変換する第2A/D変換器、34は第1A/D
変換器32および第2A/D変換器33により変換され
た第1ディジタル信号および第2ディジタル信号が1シ
ンボル当り数回の割合で記録されるメモリである。
【0031】図3に示す受信機の動作を説明すると、受
信アンテナ20で受信された受信信号は高周波増幅器2
1で増幅され、第1ミキサー23によって第1局部発振
器22より得られる第1局発信号fc1と混合される。
混合された受信信号は、中間周波フィルタ24によって
中間周波信号だけが取り出され、この中間周波信号は、
さらに中間周波増幅器25によって所定のレベルにまで
増幅される。次いで、第2ミキサー26、第3ミキサー
27および第1ベースバンドフィルタ30,第2ベース
バンド31によって直交検波される。すなわち、第2局
部発振器28より得られる第2局発信号fc2と第2ミ
キサー26によって混合され、第1ベースバンドフィル
タ30により第1ベースバンド信号とされて取り出され
ると共に、π/2移相器29によりπ/2移相された第
2局発信号fc3と第3ミキサー27によって混合さ
れ、第2ベースバンドフィルタ31により直交した第2
ベースバンド信号とされて取り出される。
【0032】この第1ベースバンドフィルタ30および
第2ベースバンドフィルタ31は、ベースバンド信号を
取り出すためだけでなく、雑音除去フィルタとしても使
われる。第1ベースバンドフィルタ30および第2ベー
スバンドフィルタ31から出力された互いに直交する第
1ベースバンド信号および第2ベースバンド信号は、第
1A/D変換器32、および第2A/D変換器33によ
ってA/D変換され、それぞれ1シンボル当り数回の割
合でメモリ34へ蓄えられる。このメモリ34の内容
は、本発明に係る相関検出装置を使ってデータ解析さ
れ、遅延プロファイルが求められるようになる。
【0033】ところで、図3の例ではベースバンドフィ
ルタ30の出力に同相成分(I−CH)が得られ、ベー
スバンドフィルタ31の出力に直交成分(Q−CH)が
得られる。そこで、ベースバンドフィルタ28及びベー
スバンドフィルタ29の出力である同相成分(I−C
H)と直交成分(Q−CH)とをそれぞれ2乗して加算
すると、この加算結果は直交検波の性質上、受信信号の
位相に対する第2局部発振器28が発振する第2局発信
号fc2の位相差に関係なく、受信信号のレベル(この
場合電力)に比例する関係とすることができる。これに
より、図3に示す受信機の第2の例では、図2に示す受
信機の第1の例の欠点を解消することができる。
【0034】次に、本発明の遅延プロファイル測定にお
ける相関検出方法を実行することのできる本発明の相関
検出装置の実施の形態におけるハードウェア構成の一例
を示すブロック図を図4に示す。図4において、メイン
制御部としてCPU(Central Proccessing Unit)41
が使用され、このCPU41の制御の下で遅延プロファ
イル測定における相関検出処理が実行される。同時に、
その他のアプリケーションプログラム等の処理を並列し
て実行するようにしてもよい。CPU41にはCPUバ
ス51を介してROM(リード・オンリ・メモリ)4
2、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)43、パソ
コン用のユーザインターフェースであるカナキー、数字
キー、記号キー等を備えるキーボード(KEY BOARD)4
4、CD−ROM装置(CD-ROM drv)19、HDD(ハ
ード・ディスク装置)47、インターネット等のネット
ワークとの通信インターフェースであるネットワークイ
ンターフェース(NETWORK I/F)48、ディスプレイイ
ンターフェース(DISPLAY I/F)49が接続されてい
る。
【0035】なお、ROM42には、CPU41が実行
する遅延プロファイル測定における相関検出処理用プロ
グラムが記憶されており、RAM43にはCPU41の
ワークメモリ領域等が設定されている。また、表示器5
0とディスプレイインターフェース49は、ユーザがデ
ータ処理装置と対話するための表示部であり、求められ
た相関値等を表示するようにしてもよい。HDD47に
は、オペレーションシステムOSや、解析される遅延プ
ロファイル測定のデータ等のファイルや、その他のアプ
リケーションプログラム等が格納されている。CD−R
OM装置46には、CD−ROM45がセットされて、
CD−ROM45に記録されているアプリケーションプ
ログラムや各種データが読み出される。これらの読み出
されたプログラムやデータはHDD47等にインストー
ルされたりコピーされる。この場合、CD−ROM45
に遅延プロファイル測定における相関検出処理用プログ
ラムが記録されていると、容易に遅延プロファイル測定
における相関検出処理用プログラムのインストールおよ
びバージョンアップ等を行うことができる。
【0036】ネットワークインターフェース48は、電
話回線等を介してインターネット等のネットワークに接
続するためのインターフェースであり、ネットワークを
通じて遅延プロファイル測定における相関検出処理用プ
ログラム等のアプリケーションソフトや、解析される遅
延プロファイル測定におけるデータを受け取ることがで
きる。以上の構成はパソコン、ワークステーション等と
同等であり、それらの上で本発明の遅延プロファイル測
定における相関検出装置を実現することができる。
【0037】次に、図4に示す相関検出装置により、図
1ないし図3で説明した遅延プロファイルの測定系で得
られた結果(メモリ19又はメモリ34に得られた内
容)を使ってどのようにデータ解析するかの、本発明の
遅延プロファイル測定における相関検出方法を説明す
る。図5は、図4に示す本発明の相関検出装置が実行す
る相関の計算を行うための第1の相関検出方法を示すフ
ローチャートである。この第1の相関検出方法による計
算を説明するためのPN信号波形と遅延した波形を図6
に示す。図5に示すフローチャートにおいて相関検出処
理がスタートされると、ステップS11にて伝搬による
損失と遅延時間がともに無い状態で1波だけ受信したと
きに前記雑音除去フィルタの出力に生じる基準波形X
(t)が求められる。この場合の基準波形X(t)は必
ずしも数値計算を実行して求めておく必要はない。時間
の関数としてどのような波形になるかプログラム上定義
されておれば良い。次いで、ステップS12にてHDD
47に格納された受信波形R(t)がデータとして取り
込まれる。この際に、受信波形R(t)は時刻t1
2、・・・、tm、・・・でサンプリングされた受信波
形R(t1)、R(t2)、・・・、R(tm)、・・・
として取り込まれる。
【0038】そして、ステップS13にて基準波形X
(t)と受信波形R(t1)、R(t2)、・・・、R
(tm)、・・・をもとにして、加算値U(τ)が次式
で計算される。 U(τ)=ΣtmR(tm)X(tm−τ) (12) 次いで、このステップS13の計算結果U(τ)が最大
か否かがステップS14にて判定されるが、1回目の計
算では極大であると判定することができないので、ステ
ップS19に分岐される。このステップS19にて時間
τが微少ステップ時間Δτ1だけ増加され、次いでステ
ップS13に戻り上記(12)式の計算が再度行われ
る。このように、U(τ)が極大を示すまで遅延時間τ
を微少ステップ時間Δτ1づつ増加させて上記(12)
式の計算は実行される。なお、微少ステップ時間Δτ1
の値は1シンボルと比べて十分小さな時間に選ばれる。
この値が大きいと、上記(12)式の計算精度を十分な
値として得ることが出来ない。この事を、図6(a)〜
(e)を参照しながら以下に説明する。
【0039】図6(c)(d)は2つの受信された素波
1X(t−τ1)と素波c2X(t−τ2)を示してい
る。それに対して、図6(a)に示す基準波形X(t)
を遅延時間τずらした図6(b)に示す波形がX(t−
τ)である。図6(b)(c)(d)に示す黒点はそれ
ぞれのサンプリングポイントにおける抽出値を表す。Δ
τ1のステップが十分小さい時、図6(b)に示すよう
に、波形X(t−τ)は遅延時間τを少しずつずらして
いく過程において、図6(c)に示す素波c1X(t−
τ1)の波形と重なるようになるため、上記(12)式
に示す加算値U(τ)を計算すると、次のようになる。 U(τ1)=ΣtmR(tm)X(tm−τ1) =Σtm{c1X(tm−τ1)+c2X(tm−τ2)}X(tm−τ1) =c1Σtm2(tm−τ1)+c2ΣtmX(tm−τ1)X(tm−τ2) (13)
【0040】ここで、上記(12)式において遅延時間
τ1と遅延時間τ2が1シンボル以上離れていたら、PN
信号の性質により、 ΣtmX(tm−τ1)X(tm−τ2)=0 (14) が成立するから、上記(13)式は、 U(τ1)=c1Σtm2(tm−τ1) (15) となる事が分かる。この計算過程において、波形X(t
−τ)を遅延時間τについてずらす単位(Δτ1)が大
きいときには、波形X(t−τ)は素波c1X(t−
τ1)の波形と重なり合わないため、加算値U(τ)を
上記(15)式で表現することは出来ないことになる。
すなわち、微少ステップ時間Δτ1の値が大きいと十分
な計算精度は得られないのである。
【0041】図6は基準波形X(t)を遅延時間τ1
らして素波c1X(t−τ1)の波形と重なり合わせた場
合であるが、遅延時間τ2ずらして素波c2X(t−
τ2)の波形と重なり合わせた場合には同様にして、加
算値U(τ2)は、 U(τ2)=c2Σtm2(tm−τ2) (16) となる。各素波における加算値U(τ)は上記(15)
式或いは上記(16)式に示すがごとく、遅延時間τの
値が素波の遅延時間τ1、遅延時間τ2と一致する時に、
2乗した関数の和の形として大きな値を示すようにな
る。すなわち、加算値U(τ)の絶対値が十分大きな極
大を示す時の遅延時間τが各素波の遅延時間を表すので
ある。図5に示すフローチャートに戻ると、加算値U
(τ)が極大を示すようになると、ステップS14にて
YESと判定されてステップS15に進み、その際の遅
延時間τが素波の遅延時間τnとされ、そのときの加算
値U(τn)が確保されるようになる。
【0042】次いで、求められた加算値U(τn)にお
ける素波の振幅係数が求められるが、ステップS16に
て時刻tmでサンプリングされると共に、当該素波の遅
延時間τn遅延された基準波形X(t)を2乗して、時
間tmについて加算することにより基準加算値V(τn
を計算する。そして、ステップS17にて加算値U(τ
n)を基準加算値V(τn)で除算することにより当該素
波の振幅係数cnを得ることが出来る。次いで、ステッ
プS18にて受信された全ての素波の振幅係数が求めら
れたか否かが判定され、全ての素波の振幅係数が求めら
れていない場合は、ステップS13に戻り、ステップS
13ないしステップS17の処理が再度行われて、次の
素波の振幅係数が求められる。このようにして得られた
素波の振幅係数cnである相関値ρ(τ)を図7に示
す。図7では、遅延時間τ1,遅延時間τ2の2波の素波
が受信された例を示しており、この2はの相関値ρ
(τ)はそれぞれ振幅係数c1,振幅係数c2とされてい
る。このように相関の計算結果は、素波の遅延時間τn
(図7の場合τ1、τ2)に対して高い相関値ρ(τ)を
示すようになる。
【0043】つぎに、図4に示す本発明の相関検出装置
が実行する相関の計算を行うための第2の相関検出方法
を図8に示すフローチャート、および、図9に示す波形
図を参照しながら説明する。第2の相関検出処理がスタ
ートされると、ステップS21にて伝搬による損失と遅
延時間がともに無い状態で1波だけ受信したときに前記
雑音除去フィルタの出力に生じる第1基準波形X(t)
と、この第1基準波形X(t)をゼロクロス点でスライ
スして得られる第2基準波形Y(t)とが求められる。
なお、第1基準波形X(t)は、例えば第2局発信号f
2が同位相となるように同期した状態で受信したPN
信号のベースバンドフィルタの出力に相当する。また、
第2基準波形Y(t)は、送信機におけるPN信号発生
器のPN出力と同等のかたちをしている。
【0044】この場合もそれぞれの第1基準波形X
(t)と第2基準波形Y(t)は図5に示す相関方法と
同様に必ずしも数値計算を実行する必要はない。時間の
関数としてどの様になるかプログラム上定義されておれ
ば良い。この第1基準波形X(t)と第2基準波形Y
(t)を図9(a)に示す。次いで、ステップS22に
てHDD47に格納された受信波形R(t)がデータと
して取り込まれる。この際に、受信波形R(t)は時刻
1、t2、・・・、tm、・・・でサンプリングされた
受信波形R(t1)、R(t2)、・・・、R(tm)、
・・・として取り込まれる。そして、ステップS23に
て基準波形X(t)と受信波形R(t1)、R(t2)、
・・・、R(tm)、・・・をもとにして、第1加算値
S(τ)が次式で計算される。 S(τ)=ΣtmR(tm)X(tm−τ) (17)
【0045】次いで、このステップS23の計算結果S
(τ)が極大か否かがステップS24にて判定される
が、1回目の計算では極大と判定することができないの
でステップS33に分岐される。このステップS33に
て時間τがステップ時間Δτ2だけ増加され、次いでス
テップS23に戻り上記(17)式の計算が再度行われ
る。このように、S(τ)が極大となるまで遅延時間τ
をステップ時間Δτ2づつ増加されて上記(17)式の
計算は繰り返し実行される。なお、ステップ時間Δτ2
の値は1シンボルと比べて小さな値に選ばれるが、あま
り小さくする必要はない。例えば1シンボルの1/4位
に選ばれる。この値が小さすぎると第1加算値S(τ)
の絶対値が極大を示すときの遅延時間τを探す時間が長
くなることになる。
【0046】図9(a)に、第2基準波形Y(t)を遅
延時間τだけ遅延した第2基準波形Y(t−τ)の波形
を示す。この遅延時間τが遅延時間τ1となると、第2
基準波形Y(t−τ1)と遅延時間がτ1とされた素波c
1X(t−τ1)とが完全に重なりあうようになる。この
際に、これら2つの関数は略同じ関数であることから同
じ極性となり、第1基準波形X(t−τ1)の絶対値の
和を加算することになるため非常に大きな値になるが、
実際には、第2基準波形Y(t−τ)を遅延時間τにつ
いて変えながらずらしていく時の変化Δτ2は、1シン
ボルの長さに比べてそれ程小さくはないため、完全に重
なり合うことはない。しかしながら、この場合にも、遅
延時間τが遅延時間τ1に近接した遅延時間x1にとされ
た際に、第2基準波形Y(t−x1)は素波c1X(t−
τ1)と時間的に略重なるため、(17)式による第1
加算値S(τ)は大きな値を示すようになる。
【0047】さらに説明すると、図9では、2つの素波
1X(t−τ1)と素波c2X(t−τ2)が受信された
場合であり、τ=x1≒τ1であれば、 S(x1)=ΣtmR(tm)Y(tm−x1) =Σtm{c1X(tm−τ1)+c2X(tm−τ2)}Y(tm−x1) =c1ΣtmX(tm−τ1)Y(tm−x1) +c2ΣtmX(tm−τ2)Y(tm−x1) (18) となるが、x1がτ1に近く、τ2に1シンボル以上離れ
ている場合、第1加算値S(x1)は、 S(x1)≒c1ΣtmX(tm−τ1)Y(tm−x1) (19) と表される。
【0048】したがって、遅延時間τをステップ時間Δ
τ2づつずらしていく際に、第1加算値S(τ)がある
遅延時間τ=x1で極大を示す時には、遅延時間x1の付
近に到来波が存在することを意味することになる。図8
に示すフローチャートに戻り、ステップS24にて第1
加算値S(τ)が極大の場合には、このように到来波が
存在しており、これらのステップS23,ステップS2
4,ステップS33の処理により比較的短時間で到来波
の遅延時間がどれくらいかを知ることができる。ただ
し、ステップ時間Δτ2の関係から、遅延時間の測定精
度としてはかなり粗いものとなる。そこで、この様な方
法で求めた遅延時間xnに対して、さらに、精度の高い
遅延時間の測定処理を以下のステップで実行する。
【0049】まず、より正確な遅延時間はxn±Δτ2
範囲に追い込まれているので、ステップS25にて遅延
時間τの可変範囲をこの範囲内に設定し、ステップS2
6にて以下に示す第2加算値U(τ)の計算を実行す
る。 U(τ)=ΣtmR(tm)X(tm−τ) (20) 次いで、このステップS26の計算結果U(τ)が極大
か否かがステップS27にて判定されるが、1回目の計
算では極大であると判定することができないので、ステ
ップS32に分岐される。このステップS32にて時間
τが微少ステップ時間Δτ1だけ増加され、次いでステ
ップS26に戻り上記(20)式の計算が再度行われ
る。このように、第2加算値U(τ)が極大を示すまで
遅延時間τを微少ステップ時間Δτ1づつ増加させなが
ら上記(20)式の計算が実行される。なお、微少ステ
ップ時間Δτ1の値は1シンボルと比べて十分小さな時
間に選ばれる。この値が大きいと、上記(20)式の計
算精度を十分な値として得ることが出来ない。この理由
は、前述した第1の相関検出方法と同様である。
【0050】そして、遅延時間τを微少ステップ時間Δ
τ1だけ変化させていくと、図9(c)に示すように遅
延時間τが遅延時間τ1とされたときに、第1基準波形
X(t)と遅延時間τ1の素波c1X(t−τ1)の波形
とが重なり合うようになる。この時点で計算された第2
加算値U(τ1)は極大となるので、ステップS27に
て第2加算値U(τ)が極大と判定されステップS28
に進むようになる。この第2加算値U(τ1)を次式で
示す。 U(τ1)=c1Σtm2(tm−τ1) (21) また、図9(d)に示すように基準波形X(t)を遅延
時間τ2ずらした時には素波c2X(t−τ2)の波形と
重なり合うようになるので、この時点で計算された第2
加算値U(τ2)も極大を示すようになる。この第2加
算値U(τ2)を次式で示す。 U(τ2)=c2Σtm2(tm−τ2) (22)
【0051】このように、各素波における第2加算値U
(τ)は上記(21)式或いは上記(22)式に示すが
ごとく、遅延時間τの値が素波の遅延時間τ1、遅延時
間τ2と一致する時に、2乗した関数の和の形として大
きな値を示すようになる。すなわち、第2加算値U
(τ)の絶対値が十分大きな極大を示す時の遅延時間τ
が各素波の遅延時間を表す。図8に示すフローチャート
に戻ると、第2加算値U(τ)が極大を示すようになる
と、ステップS27にてYESと判定されてステップS
28に進み、その際の遅延時間τが素波の遅延時間τn
とされ、そのときの第2加算値U(τn)が確保される
ようになる。
【0052】次いで、求められた第2加算値U(τn
における素波の振幅係数が求められるが、ステップS2
9にて時刻tmでサンプリングされると共に、当該素波
の遅延時間τn遅延された第1基準波形X(t)を2乗
して、時間tmについて加算することにより基準加算値
V(τn)を計算する。そして、ステップS30にて第
2加算値U(τn)を基準加算値V(τn)で除算するこ
とにより当該素波の振幅係数cnを得ることが出来る。
そして、ステップ31にて受信された全ての素波の振幅
係数が求められたか否かが判定され、全ての素波の振幅
係数が求められていない場合は、ステップS23に戻
り、ステップS23ないしステップS30の処理が再度
行われて、次の素波の振幅係数が求められる。このよう
にして得られた素波の振幅係数cnである相関値ρ
(τ)の一例を図10に示す。図10では、遅延時間τ
1,遅延時間τ2の2波の素波が受信された例を示してお
り、この2波の相関値ρ(τ)はそれぞれ振幅係数
1,振幅係数c2とされている。このように相関の計算
結果は、素波の遅延時間τn(図10の場合τ1、τ2
に対して高い相関値ρ(τ)を示すようになる。
【0053】このように本発明にかかる第2の相関検出
方法では、まず、素波の遅延時間を粗い精度(ステップ
時間Δτ2の変化)で遅延時間がx1、x2として求め
る。この場合、正確な遅延時間τは±Δτ2の範囲内と
される。次いで、さらに測定精度を上げて(微少ステッ
プ時間Δτ1の変化)、素波の遅延時間を求める。この
様にして得た素波の遅延時間τ1、τ2、・・・をもと
に、それぞれ、振幅係数c1=U(τ1)/V(τ1)、
振幅係数c2=U(τ2)/V(τ2)、・・・を得るこ
とが出来る。この第2の相関検出方法によれば、素波の
遅延時間を粗い精度(ステップ時間Δτ2の変化)で求
める時間は、ステップ時間Δτ2がある程度大きいため
短時間となり、測定精度を上げて(微少ステップ時間Δ
τ1の変化)、素波の遅延時間を求める際には、遅延時
間τは±Δτ2の範囲内とされるので、総合した相関検
出時間が短時間となり、高速に相関を検出することがで
きるようになる。
【0054】なお、以上説明した本発明の遅延プロファ
イル測定における2つの相関検出方法は図2及び図3に
示す受信機によりメモリに記録された受信データの解析
に適用可能である。いずれの場合も、A/D変換器によ
り1シンボル当り1回または複数の割合でサンプルした
結果(これらはメモリ19またはメモリ34に格納され
ている)について相関の計算を行うことになる。図2に
示す受信機の方が図3に示す受信機より構成が簡単とな
るが、前述したようにキャリアの同期を取る必要があ
る。また、図2に示す受信機の場合は、A/D変換器1
8の出力すなわちメモリ19の内容についてだけ相関計
算を行う事になるが、他方、図3に示す受信機の場合に
は、A/D変換器32及びA/D変換器33の出力につ
いてそれぞれ相関値を求め、それぞれの相関値の2乗の
和を求める事によって受信信号の電力に対する遅延プロ
ファイルを求めるようにする。この場合、直交検波をし
ているので受信信号と受信側の第2局発信号fc2は必
ずしも同期させる必要が無く、位相差に関係なく正しい
遅延プロファイルが得られる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は受信した
デジタル信号の各素波に対する相関値を演算する際に、
基準となる波形をデジタル信号の1シンボルに対して微
少ステップ時間づつずらしながら素波と基準となる波形
との重なりを検出するようにしたので、素波の遅延時間
を正確に求めることができるようになる。したがって、
1シンボル当りのサンプリング数を増やすことなく遅延
プロファイルの測定精度を向上することができる。ま
た、本発明は、各素波に対する相関値を求めるときに、
まず基準となる波形を所定のステップ時間づつずらすこ
とにより粗遅延時間検出を行って、素波の遅延時間をあ
る狭い範囲内に追い込んでから、基準となる波形を微少
ステップ時間づつずらすことにより細遅延時間検出を行
うようにしたので、測定精度を低下させることなく相関
計算の計算速度を高速とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される遅延プロファイル測定系の
送信機の構成の第1の例を示すブロック図である。
【図2】本発明が適用される遅延プロファイル測定系の
受信機の構成の第1の例を示す図である。
【図3】本発明が適用される遅延プロファイル測定系の
受信機の構成の第2の例を示す図である。
【図4】本発明の遅延プロファイル測定における相関検
出装置の実施の形態の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の遅延プロファイル測定における相関検
出装置が実行可能な相関検出方法の第1の例を説明する
ためのフローチャートである。
【図6】図5に示す相関検出方法の第1の例を説明する
ための基準信号波形と遅延して受信された素波を示す図
である。
【図7】図5に示す相関検出方法の第1の例において求
められた相関値の例を示す図である。
【図8】本発明の遅延プロファイル測定における相関検
出装置が実行可能な相関検出方法の第2の例を説明する
ためのフローチャートである。
【図9】図8に示す相関検出方法の第2の例を説明する
ための基準信号波形と遅延して受信された素波を示す図
である。
【図10】図8に示す相関検出方法の第2の例において
求められた相関値の例を示す図である。
【図11】遅延プロファイル測定系の概要を示す図であ
る。
【図12】従来の遅延プロファイル測定における相関検
出方法を説明するためのPN信号波形と遅延して受信さ
れた素波を示す図である。
【図13】従来の遅延プロファイル測定における相関検
出方法で求められた相関値の例を示す図である。
【図14】従来の遅延プロファイル測定における相関検
出方法の問題点を説明するための遅延して受信された素
波を示す図である。
【符号の説明】
1 クロック信号発生器、2 PN信号発生器、3 帯
域制限フィルタ、4 高周波発振器、5 ミキサ、6
高周波フィルタ、7 電力増幅器、8 送信アンテナ、
9 受信アンテナ、10 高周波増幅器、11 高周波
発振器、12 ミキサ、13 中間周波フィルタ、14
中間周波増幅器、15 中間周波発振器、16 ミキ
サ、17 ベースバンドフィルタ、18 A/D変換
器、19 メモリ、20 受信アンテナ、21 高周波
増幅器、22 高周波発振器、23ミキサ、24 中間
周波フィルタ、25 中間周波増幅器、26 ミキサ、
27ミキサ、28 中間周波発振器、29 π/2移相
器、30 ベースバンドフィルタ、31 ベースバンド
フィルタ、32 A/D変換器、33 A/D変換器、
34 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 17/00 G01R 29/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝搬による損失と遅延時間がともに無い
    状態で伝搬されたデジタル信号を1波だけ受信したとき
    の基準波形X(t)と、多重伝搬路を介して受信された
    受信波形R(t)との相関を検出する相関検出方法であ
    って、 受信波形R(t)中の各素波の伝搬遅延時間τnを求め
    る伝搬遅延時間検出ステップと、 該伝搬遅延時間検出ステップにより伝搬遅延時間が求め
    られた素波の振幅係数を相関値として求める相関検出ス
    テップとからなり、 前記伝搬遅延時間検出ステップでは、前記受信波形R
    (t)を時刻tmでサンプリングしたサンプリング受信
    波形R(tm)と、前記基準波形X(t)を時間τ遅延
    して時刻tmでサンプリングした波形X(tm−τ)との
    積X(tm−τ)R(tm)を時刻tmについて加算する
    ことにより加算値U(τ)を求めるステップを有し、該
    加算値U(τ)を求めるステップにおいて、前記時間τ
    について前記デジタル信号の1シンボルと比べて非常に
    小さな時間Δτ1づつずらしながら繰り返し加算値U
    (τ)を計算し、前記加算値U(τ)の絶対値が極大を
    示す時の時間を、1つの素波の遅延時間τnとして検出
    すると共に、この時点の加算値U(τn)を求めるよう
    にされており、 前記相関検出ステップでは、前記基準波形X(t)を前
    記検出された遅延時間τn遅らせた波形X(tm−τn
    を2乗して、時刻tmについて加算して求めた基準加算
    値V(τn)により、前記加算値U(τn)を除算した値
    を遅延時間τnの素波の振幅係数cnとして求めることを
    特徴とする遅延プロファイル測定における相関検出方
    法。
  2. 【請求項2】 伝搬による損失と遅延時間がともに無い
    状態で伝搬されたデジタル信号を1波だけ受信したとき
    の第1基準波形X(t)と、多重伝搬路を介して受信さ
    れた受信波形R(t)との相関を検出する相関検出方法
    であって、 受信波形R(t)中の各素波の伝搬遅延時間τnを求め
    る伝搬遅延時間検出ステップと、 該伝搬遅延時間検出ステップにより伝搬遅延時間が求め
    られた素波の振幅係数を相関値として求める相関検出ス
    テップとからなり、 前記伝搬遅延時間検出ステップは、粗遅延時間検出ステ
    ップと細遅延時間検出ステップからなり、該粗遅延時間
    検出ステップでは、前記受信波形R(t)を時刻tm
    サンプリングしたサンプリング受信波形R(tm)と、
    前記第1基準波形X(t)をゼロクロス点でスライスし
    て得られる第2の基準波形Y(t)を時間τ遅延して時
    刻tmでサンプリングした波形Y(tm−τ)との積Y
    (tm−τ)R(tm)を時刻tmについて加算すること
    により第1加算値S(τ)が求められ、該第1加算値S
    (τ)を求める際に、前記時間τについて前記デジタル
    信号の1シンボルと比べて小さな第1ステップ時間Δτ
    2づつずらしながら繰り返し第1加算値S(τ)を計算
    し、前記第1加算値S(τ)の絶対値が極大を示す時の
    時間を、1つの素波の粗い精度の遅延時間xnとして検
    出し、前記細遅延時間検出ステップでは、前記受信波形
    R(t)を時刻tmでサンプリングしたサンプリング受
    信波形R(tm)と、前記第1基準波形X(t)を時間
    τ遅延して時刻tmでサンプリングした波形X(tm
    τ)との積X(tm−τ)R(tm)を時刻tmについて
    加算することにより第2加算値U(τ)が求められ、該
    第2加算値U(τ)を求める際に、前記時間τの可変範
    囲を前記遅延時間xn±Δτ2の範囲に限定して、前記時
    間τについて前記デジタル信号の1シンボルと比べて非
    常に小さな第2ステップ時間Δτ1づつずらしながら繰
    り返し第2加算値U(τ)を計算し、前記第2加算値U
    (τ)の絶対値が極大を示す時の時間を、1つの素波の
    精度の高い遅延時間τnとして検出すると共に、この時
    点の第2加算値U(τn)を求めるようにされており、 前記相関検出ステップでは、前記第1基準波形X(t)
    を前記検出された遅延時間τn遅らせた波形X(tm−τ
    n)を2乗して、時刻tmについて加算して求めた基準加
    算値V(τn)により、前記第2加算値U(τn)を除算
    した値を遅延時間τnの素波の振幅係数cnとして求める
    ことを特徴とする遅延プロファイル測定における相関検
    出方法。
  3. 【請求項3】 送信側においてデジタル信号を帯域制限
    フィルタに通して2相PSK変調方式により送信された
    電波を、雑音除去フィルタを通して直交検波方式により
    受信し、このとき同相成分と直交成分のそれぞれが多重
    伝搬路を介して受信された受信波形R(t)とされ、前
    記同相成分の相関値と前記直交成分の相関値の2乗の和
    を最終的な相関値として求める事を特徴とする請求項1
    あるいは2記載の遅延プロファイル測定における相関検
    出方法。
  4. 【請求項4】 伝搬による損失と遅延時間がともに無い
    状態で伝搬されたデジタル信号を1波だけ受信したとき
    の基準波形X(t)と、多重伝搬路を介して受信された
    受信波形R(t)との相関を検出する相関検出装置であ
    って、 受信波形R(t)中の各素波の伝搬遅延時間τnを求め
    る伝搬遅延時間検出手段と、 該伝搬遅延時間検出手段により伝搬遅延時間が求められ
    た素波の振幅係数を相関値として求める相関検出手段と
    を備え、 前記伝搬遅延時間検出手段では、前記受信波形R(t)
    を時刻tmでサンプリングしたサンプリング受信波形R
    (tm)と、前記基準波形X(t)を時間τ遅延して時
    刻tmでサンプリングした波形X(tm−τ)との積X
    (tm−τ)R(tm)を時刻tmについて加算すること
    により加算値U(τ)を求める加算手段を有し、該加算
    値U(τ)を求める加算手段において、前記時間τにつ
    いて前記デジタル信号の1シンボルと比べて非常に小さ
    な時間Δτ1づつずらしながら繰り返し加算値U(τ)
    を計算し、前記加算値U(τ)の絶対値が極大を示す時
    の時間を、1つの素波の遅延時間τnとして検出すると
    共に、この時点の加算値U(τn)を求めるようにされ
    ており、 前記相関検出手段では、前記基準波形X(t)を前記検
    出された遅延時間τn遅らせた波形X(tm−τn)を2
    乗して、時刻tmについて加算して求めた基準加算値V
    (τn)により、前記加算値U(τn)を除算した値を遅
    延時間τnの素波の振幅係数cnとして求めることを特徴
    とする遅延プロファイル測定における相関検出装置。
  5. 【請求項5】 伝搬による損失と遅延時間がともに無い
    状態で伝搬されたデジタル信号を1波だけ受信したとき
    の第1基準波形X(t)と、多重伝搬路を介して受信さ
    れた受信波形R(t)との相関を検出する相関検出装置
    であって、 受信波形R(t)中の各素波の伝搬遅延時間τnを求め
    る伝搬遅延時間検出手段と、 該伝搬遅延時間検出手段により伝搬遅延時間が求められ
    た素波の振幅係数を相関値として求める相関検出手段と
    を備え、 前記伝搬遅延時間検出手段は、粗遅延時間検出手段と細
    遅延時間手段からなり、該粗遅延時間検出手段では、前
    記受信波形R(t)を時刻tmでサンプリングしたサン
    プリング受信波形R(tm)と、前記第1基準波形X
    (t)をゼロクロス点でスライスして得られる第2の基
    準波形Y(t)を時間τ遅延して時刻tmでサンプリン
    グした波形Y(tm−τ)との積Y(tm−τ)R
    (tm)を時刻tmについて加算することにより第1加算
    値S(τ)が求められ、該第1加算値S(τ)を求める
    際に、前記時間τについて前記デジタル信号の1シンボ
    ルと比べて小さな第1ステップ時間Δτ2づつずらしな
    がら繰り返し第1加算値S(τ)を計算し、前記第1加
    算値S(τ)の絶対値が極大を示す時の時間を、1つの
    素波の粗い精度の遅延時間xnとして検出し、前記細遅
    延時間検出手段では、前記受信波形R(t)を時刻tm
    でサンプリングしたサンプリング受信波形R(tm
    と、前記第1基準波形X(t)を時間τ遅延して時刻t
    mでサンプリングした波形X(tm−τ)との積X(tm
    −τ)R(tm)を時刻tmについて加算することにより
    第2加算値U(τ)が求められ、該第2加算値U(τ)
    を求める際に、前記時間τの可変範囲を前記遅延時間x
    n±Δτ2の範囲に限定して、前記時間τについて前記デ
    ジタル信号の1シンボルと比べて非常に小さな第2ステ
    ップ時間Δτ1づつずらしながら繰り返し第2加算値U
    (τ)を計算し、前記第2加算値U(τ)の絶対値が極
    大を示す時の時間τを、1つの素波の精度の高い遅延時
    間τnとして検出すると共に、この時点の第2加算値U
    (τn)を求めるようにされており、 前記相関検出手段では、前記第1基準波形X(t)を前
    記検出された遅延時間τn遅らせた波形X(tm−τn
    を2乗して、時刻tmについて加算して求めた基準加算
    値V(τn)により、前記第2加算値U(τn)を除算し
    た値を遅延時間τnの素波の振幅係数cnとして求めるこ
    とを特徴とする遅延プロファイル測定における相関検出
    装置。
  6. 【請求項6】 送信側においてデジタル信号を帯域制限
    フィルタに通して2相PSK変調方式により送信された
    電波を、雑音除去フィルタを通して受信する直交検波手
    段を備え、該直交検波手段から出力される同相成分と直
    交成分のそれぞれが多重伝搬路を介して受信された受信
    波形R(t)とされ、前記同相成分の相関値と前記直交
    成分の相関値の2乗の和を最終的な相関値として求める
    演算手段をさらに備えている事を特徴とする請求項1あ
    るいは2記載の遅延プロファイル測定における相関検出
    装置。
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