JP2880223B2 - テレビジョン受信機 - Google Patents

テレビジョン受信機

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JP2880223B2
JP2880223B2 JP2015290A JP1529090A JP2880223B2 JP 2880223 B2 JP2880223 B2 JP 2880223B2 JP 2015290 A JP2015290 A JP 2015290A JP 1529090 A JP1529090 A JP 1529090A JP 2880223 B2 JP2880223 B2 JP 2880223B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明はテレビ受信機に関し、特に、一般テレビ放
送信号、CATV(有線テレビ放送)信号および衛星放送信
号を受信することができるオールバンドテレビ受信機に
関する。
「従来の技術」 VHF帯およびUHF帯において放送されている一般テレビ
放送の他に、CATVや衛星放送が行われている。そして、
これら全ての放送を受信する場合には、それぞれの放送
を受信する機器を組み合わせてオールバンド受信システ
ム(第3図参照)を構成するか、または、それぞれの放
送を受信する回路を具備したオールバンドテレビ受信機
(第4図参照)が必要になる。
第3図はこのオールバンド受信システムの構成例を示
す概略図である。この図において、1は放送衛星、2は
屋外に設置される衛星放送受信用のパラボラアンテナで
ある。3はパラボラアンテナ2によって受信された12GH
z帯の衛星放送信号を増幅し、1GHz帯の高周波信号に変
換して出力するBSコンバータである。4は屋内に設けら
れ、BSコンバータ3の出力信号を中間周波信号に変換
し、希望チャンネルの中間周波信号を映像信号と音声信
号とに変換して出力するBSチューナである。また、5は
屋外に設置され、一般テレビ放送信号を受信するアンテ
ナ、6は屋外に架設され、有線テレビ放送信号を伝送す
る中継線路、7は有線テレビ放送信号を第2中間周波信
号に変換して出力するCATVコンバータ、8はテレビ受信
機である。
次に、第4図は上述したBSチューナ4およびCATVコン
バータ7の機能を内蔵したオールバンドテレビ受信機10
の構成例を示す図である。この図において、11は一般テ
レビ放送信号と有線テレビ放送信号とが供給される入力
端子、12は設定されたチャンネルを表す選局信号を出力
するコントローラであり、マイクロプロセッサ等で構成
される。13はCATV選局回路であり、供給される選局信号
に対応したチューニング電圧を出力する。14は受信信号
を中間周波信号に変換して出力するCATVチューナ、15は
映像中間周波増幅部である。16は中間周波信号の周波数
ずれを検出し、AFC電圧を出力するAFC回路、17は映像検
波回路である。次に、18はBSコンバータ3の出力信号が
供給される入力端子、19はコントローラ12から供給され
る選局信号に対応したチューニング電圧を出力するBS選
局回路である。20は高周波信号を中間周波信号に変換す
るとともに選局して出力するBSチューナ、21は中間周波
信号をFM復調するPLL復調器、22は映像信号を出力する
映像信号処理部である。23はバンドパスフィルタ、24は
映像信号に周波数分割多重されている音声信号を復調し
て出力するQPSK(4相差動位相)復調器である。そし
て、このような構成によるオールバンドテレビ受信機10
は、希望チャンネルが設定されると、コントローラ12に
よりCATVチューナ14、またはBSチューナ20が選択され、
選択されたCATVチューナ14、またはBSチューナ20によっ
て目的のチャンネルが受信されるようになっている。
次に、第5図に上述したCATVチューナ14の構成の一例
を示す。この図において、30は高周波増幅器、31はチュ
ーニング電圧入力端子、32は第1局部発振信号を発振す
る第1局部発振器である。33は高周波増幅器30の出力信
号と第1局部発振信号とを混合して第1中間周波信号に
変換する第1混合器である。また、34は第1中間周波信
号を通過させるバンドパスフィルタ、35はAFC電圧入力
端子、36は第2局部発振信号を発振する第2局部発振器
である。37は第1中間周波信号と第2局部発振器36の出
力信号とを混合して第2中間周波信号に変換する第2混
合器、38は第2中間周波信号を増幅する第2中間周波増
幅器、39は第2中間周波増幅器38の出力信号が出力され
る出力端子である。
ところで、このような構成によるCATVチューナ14にお
いて、第2局部発振器36から出力される第2局部発振信
号は、常に一定の周波数であることが要求される。とこ
ろが、通常、第2局部発振器36には、LC発振回路が用い
られており、その発振周波数は温度変化等でドリフトし
易い。そこで、該発振器36は、AFC回路16(第4図参
照)から出力されるAFC電圧により発振周波数を一定に
保っている。
第6図にこの第2局部発振器36の回路例を示す。この
図において、T1は電源電圧Vccが供給される端子、T2はA
FC電圧が供給される入力端子、R1〜R5は抵抗、C1〜C6
コンデンサである。また、Trはトランジスタ、Lはコイ
ル、Dvcは可変容量ダイオードである。このような構成
によるコルピッツ型のLC発振回路は、該回路の同調容量
の一部である可変容量ダイオードDvcにAFC電圧を供給し
て、発振周波数が一定になるように制御される。
次に、第7図にBSチューナ20の構成例を示す。この図
において、40は高周波増幅器、41はチューニング電圧入
力端子、42は局部発振信号を発振する局部発振器であ
る。43は高周波増幅器40の出力信号と局部発振器信号と
を混合して中間周波信号に変換する混合器、44は中間周
波信号を通過させるバンドパスフィルタである。また、
45はバンドパスフィルタ44の出力信号をFM復調して出力
するPLL復調器である。このPLL復調器45は、VCO(電圧
制御発振器)45aと、位相比較器45bと、ループフィルタ
45cと、映像増幅器45dとから構成されている。VCO・45a
は入力される発振周波数制御信号Vcに対応した周波数の
発振信号fcを出力する。位相比較器45bは前段から入力
される中間周波信号の位相と、発振信号fcの位相とを比
較して得られる位相差信号を出力する。この位相比較器
45bには、一般にダブルバランスドミクサ(DBM)が用い
られる。ループフィルタ45cは位相差信号から高周波成
分とノイズ成分を除去する。映像増幅器45dはループフ
ィルタ45cの出力信号を増幅して出力する。46は復調出
力端子であり、映像増幅器45dの出力信号が、この復調
出力端子46から復調信号として出力されると共に、発振
周波数制御信号VcとしてVCO・45aに入力される。
このような構成において、入力端子18に供給される高
周波信号は、混合器43と、バンドパスフィルタ44とを介
し、希望チャンネルの中間周波信号に変換される。そし
て、PLL復調器45においては、この中間周波信号にVCO・
45aの発振信号fcがロックするように変化するから、VCO
・45aに入力される発振周波数制御信号VcがFM復調信号
となる。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上述した従来のオールバンドテレビ受信機
10は、受信回路の共有化がなされておらず、単に従来の
受信機器が寄せ集められたものであるため、製作コスト
が下がらないうえに、複雑な回路構成にならざるを得
ず、受信機の大型化を招致するという問題がある。
この発明は、このような背景の下になされたもので、
構成部品を少なくし、受信機の小型化と製作コストの低
減を図ることができるテレビジョン受信機を提供するこ
とを目的とする。
「課題を解決するための手段」 請求項1に記載の発明にあっては、映像信号によって
周波数変調された第1のテレビジョン放送の中間周波信
号と、映像信号によって振幅変調された第2のテレビジ
ョン放送の中間周波信号との内いずれかが択一的に入力
されるとともに発振信号が入力され、混合信号を出力す
る混合器と、周波数制御端に与えられる発振周波数制御
電圧に応じた周波数の前記発振信号を出力する発振器
と、前記混合信号の一部を入力してFM復調信号を出力す
るループフィルタと、前記発振器の周波数制御端に接続
された制御信号選択手段とを備え、前記第1のテレビジ
ョン放送を受信する時には、前記発振器は、前記制御信
号選択手段によって前記周波数制御端に前記FM復調信号
が与えられ、前記中間周波信号の周波数に等しい第1の
発振信号を出力し、前記混合器は位相比較器として動作
し、前記第2のテレビジョン放送を受信するときには、
前記発振器は、前記制御信号選択手段によって前記周波
数制御端に前記混合信号に基づくAFC電圧が与えられ、
前記中間周波信号の周波数とは異なる一定周波数の第2
の発振信号を出力し、前記混合器は周波数変換器として
動作することを特徴としている。
「作用」 この発明によれば、混合器には映像信号によって周波
数変調された第1のテレビジョン放送の中間周波信号
と、映像信号によって振幅変調された第2のテレビジョ
ン放送の中間周波信号との内いずれかを択一的に入力
し、この入力された中間周波信号と発振信号とを混合し
た混合信号を出力し、発振器は周波数制御端に発振周波
数制御電圧が与えられて前記発振信号を出力し、ループ
フィルタは前記混合信号の一部を入力してFM復調信号を
出力し、制御信号選択手段は前記発振器の周波数制御端
に接続され前記第1のテレビジョン放送を受信する時に
前記発振器の周波数制御端に前記FM復調信号を与え、前
記第2のテレビジョン放送を受信するときに前記発振器
の周波数制御端に前記混合信号に基づくAFC(自動周波
数制御)電圧を与える。
また、前記発振器は、周波数制御端に前記FM復調信号
が与えられた場合には前記中間周波信号の周波数に等し
い第1の発振信号を出力し、周波数制御端に前記自動周
波数制御信号が与えられた場合には前記中間周波信号の
周波数とは異なる一定周波数の第2の発振信号を出力
し、前記混合器は前記第1の発振信号が入力された場合
には位相比較器として動作し、前記第2の発振信号が入
力された場合には周波数変換器として動作する。
「実施例」 以下、図面を参照して、この発明の一実施例について
説明する。
第1図はこの発明の一実施例によるテレビ受信機のチ
ューナユニット51の構成を示すブロック図である。な
お、映像信号によって周波数変調されたテレビジョン放
送として衛星(BS等)放送があり、一方映像信号によっ
て振幅変調されたテレビジョン放送として有線テレビ
(CATV)放送や一般(地上波)テレビ放送等があるが、
ここでは一例として、衛星放送と有線テレビ放送とが一
台で受信可能であるテレビ受信機を例に挙げて説明す
る。この図において、第5図または第7図の各部に対応
する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
この図において、52は一般テレビ放送信号と、有線テレ
ビ放送信号と、BSコンバータ3(第3図参照)の出力信
号とが共通に入力される入力端子である。53は入力端子
52に入力された信号を増幅する高周波増幅器であり、そ
の信号帯域幅は50MHz〜1.86GHzである。54は選局電圧Vt
が供給される選局電圧入力端子、55は切換信号Dsw(後
述する)が入力される切換信号入力端子、56は切換信号
Dsw(後述する)に応じてBS側またはCATV側に設定され
る切換スイッチであり、制御信号を選択する制御信号選
択手段である。57は乗算回路によって構成され、入力さ
れる2信号の周波数の和および差を得ることができるダ
ブルバランスドミクサ(DBM)である。
このような構成によれば、入力端子52に供給される高
周波信号は、混合器33において第1中間周波数に変換さ
れ、バンドパスフィルタ34を介して希望チャンネルの第
1中間周波信号のみが、ダブルバランスドミクサ57に入
力される。そして、いま、例えば、切換スイッチ56が切
換信号DswによりCATV側に設定されると、このチューナ
ユニット51はCATVチューナとして動作する。すなわち、
VCO・45aは、第2中間周波出力端子39から出力された混
合信号に基づくAFC電圧によって発振周波数が一定とな
るように制御される第2局部発振器として動作し、ま
た、ダブルバランスドミクサ57は、第2混合器として動
作する。これにより、ダブルバランスドミクサ57の出力
は第2中間周波信号になり、第2中間周波増幅器38を介
して出力端子39に出力される。一方、切換スイッチ56が
切換信号DswによりBS側に設定されると、このチューナ
ユニット51はBSチューナとして動作する。この場合、ダ
ブルバランスドミクサ57は位相比較器として動作するか
ら、回路要素57,45c,45d,45aがPLL復調器(第7図参
照)を形成する。これにより、FM復調信号であるBS復調
出力が出力端子46に出力される。
次に、第2図はこのチューナユニット51を採用したオ
ールバンドテレビ受信機50の部分構成例を示すブロック
図である。この図において、第4図の各部に対応する部
分には同一の符号を付け、その説明を省略する。この図
において、58はマイクロプロセッサ等で構成される制御
回路である。この制御回路58は設定されたチャンネルを
表す選局信号Dcを出力すると共に、設定されたチャンネ
ルが衛星放送のものか否かに応じて第1図図示のスイッ
チ56を切換制御する切換信号Dswを出力する。59は選局
信号Dcを選局電圧Vtに変換して出力する選局回路であ
る。
このような構成によるテレビ受信機50において、ま
ず、電源が投入されて一般テレビ放送、または有線テレ
ビ放送のチャンネルが設定されると、制御回路58が第1
図図示の切換スイッチ56をCATV側に切換制御する切換信
号Dswと、設定されたチャンネルに応じた選局信号Dcと
を出力する。これにより、チューナユニット51はCATVチ
ューナ動作に設定され、一般テレビ放送、または有線テ
レビ放送の希望チャンネルが受信される。次に、衛星放
送のチャンネルが設定されると、制御回路58が第1図図
示の切換スイッチ56をBS側に切換制御する切換信号Dsw
と、衛星チャンネルを指示する選局信号Dcとを出力する
から、衛星放送の希望チャンネルが受信される。
以上説明したように、この一実施例によれば、CATVチ
ューナ、BSチューナ、PLL復調器の機能が唯一のチュー
ナで実現でき、また、該チューナの選局を行う選局回路
も一つで足りることになる。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明によるテレビ受信機
は、回路構成を簡素化したので、構成部品を少なくし、
受信機の小型化と製作コストの低減とを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるテレビ受信機のチュ
ーナユニット51のブロック図、第2図はこの発明の一実
施例によるテレビ受信機50のブロック図、第3図はオー
ルバンド受信システムの概略図、第4図は従来のオール
バンドテレビ受信機10のブロック図、第5図はCATVチュ
ーナ14のブロック図、第6図は第2局部発振器36の回路
図、第7図はBSチューナ20のブロック図である。 33……第1混合器、57……ダブルバランスドミクサ、55
……切換信号入力端子、56……切換スイッチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号によって周波数変調された第1の
    テレビジョン放送の中間周波信号と、映像信号によって
    振幅変調された第2のテレビジョン放送の中間周波信号
    との内いずれかが択一的に入力されるとともに発振信号
    が入力され、混合信号を出力する混合器と、 周波数制御端に与えられる発振周波数制御電圧に応じた
    周波数の前記発振信号を出力する発振器と、 前記混合信号の一部を入力してFM復調信号を出力するル
    ープフィルタと、 前記発振器の周波数制御端に接続された制御信号選択手
    段とを備え、 前記第1のテレビジョン放送を受信する時には、前記発
    振器は、前記制御信号選択手段によって前記周波数制御
    端に前記FM復調信号が与えられ、前記中間周波信号の周
    波数に等しい第1の発振信号を出力し、前記混合器は位
    相比較器として動作し、 前記第2のテレビジョン放送を受信するときには、前記
    発振器は、前記制御信号選択手段によって前記周波数制
    御端に前記混合信号に基づくAFC電圧が与えられ、前記
    中間周波信号の周波数とは異なる一定周波数の第2の発
    振信号を出力し、前記混合器は周波数変換器として動作
    することを特徴とするテレビジョン受信機。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63138819A (ja) * 1986-11-29 1988-06-10 Murata Mfg Co Ltd テレビチユ−ナ−
JPH01236736A (ja) * 1988-03-17 1989-09-21 Hitachi Ltd 受信装置

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