JP2879523B2 - 放電灯の点灯回路 - Google Patents

放電灯の点灯回路

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JP2879523B2
JP2879523B2 JP34329493A JP34329493A JP2879523B2 JP 2879523 B2 JP2879523 B2 JP 2879523B2 JP 34329493 A JP34329493 A JP 34329493A JP 34329493 A JP34329493 A JP 34329493A JP 2879523 B2 JP2879523 B2 JP 2879523B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な放電灯の点灯回路
に関する。詳しくは、直流電源電圧の低下に起因して放
電灯の点灯初期に直流電源回路に流れる電流により回路
が熱破壊に至らないようにすることができる新規な放電
灯の点灯回路を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】車輌用の小型放電灯として近時注目され
ているメタルハライドランプの点灯回路では、そのエネ
ルギー制御性や効率、小型軽量化の観点からスイッチン
グレギュレータ方式の電源回路が用いられる。
【0003】図8は従来の点灯回路の構成の一例を示す
ものである。
【0004】点灯回路aは、バッテリーbを電源とする
直流電源回路cと、該直流電源回路cの出力電圧を矩形
波状電圧に変換する直流−交流変換回路dと、放電灯e
の起動時に始動用パルスを発生する始動用パルス発生回
路fとを備えている。
【0005】図9は直流電源回路cの一例としてフライ
バック型コンバータの構成を概略的に示すものである。
【0006】gはトランスであり、その1次巻線hの一
端が点灯スイッチを介して直流入力端子i、i′の一方
iに接続されて、他端が半導体スイッチ素子j(図では
スイッチの記号で示す。)を介して直流入力端子i′に
接続されている。尚、半導体スイッチ素子jは図示しな
い制御回路によってスイッチング制御がなされる。
【0007】尚、バッテリーbは直流入力端子iとi′
との間に接続されており、図中の「Ib」はバッテリー
bの消費電流を示し、「Ij」は半導体スイッチ素子j
に流れる電流を示している。
【0008】放電灯eを冷えた状態から点灯させる(所
謂コールドスタート)にあたっては、光束を短い時間で
立ち上げるために、点灯の初期に放電灯eへの投入電力
を大きくする過渡的な発光促進制御が必要となる。
【0009】図10は、横軸に時間tをとり、縦軸に放
電灯eへの供給電力WLをとってその時間的変化を示し
たものであり、グラフ曲線kに示すように点灯の初期に
は定常点灯時の電力の数倍の電力が一時的に放電灯eに
供給され、時間の経過につれて投入電力が徐々に減少し
て定格電力に落ち着いていく。
【0010】ところで、重負荷(自動車のセルスタータ
ーの始動等)によってバッテリー電圧が低下した場合に
は、上記の電力制御に対応して点灯初期にバッテリー電
流IbやIjのピーク値(これを「Ijp−p」と記
す。)が一時的に増大する。
【0011】図11は、横軸に時間tをとり、縦軸にI
b又はIjp−pをとってその様子を概略的に示したも
のであり、グラフ曲線l(1)はバッテリー電圧が定格
値である場合を示し、グラフ曲線l(0.75)はバッ
テリー電圧が定格値の0.75倍である場合(以下、
「0.75定格電圧」という。)を示し、グラフ曲線l
(0.6)はバッテリー電圧が定格値の0.6倍である
場合(以下、「0.6定格電圧」という。)をそれぞれ
示している。
【0012】図示するようにバッテリー電圧が定格値に
比べて低いほど電流IbやIjp−pの過渡電流値が大
きく、その最大値も高くなる。
【0013】従って、仮に0.6定格電圧において点灯
回路の性能及び動作を保証するためには、能力の高いス
イッチングレギュレータが必要であり、また、最大電流
値の大きい素子を使わなければならず、これらが回路の
小型化や低コスト化を阻む原因となる。
【0014】そこで、電流IbやIjに対して電流制限
を課す方法が用いられる。
【0015】例えば、0.75定格電圧での点灯性能を
保証し、0.6定格電圧では回路の動作保証にとどまる
ように直流電源回路を設計するには、0.75定格電圧
でのIb又はIjp−pの最大値よりもやや大きいリミ
ッター値(図11に破線で示すレベル)をもった電流制
限回路を設けるようにすれば良い。
【0016】図12は、このような電流制限をかけた場
合のIb又はIjp−pの時間的変化を概略的に示すも
のであり、グラフ曲線m(0.75)はバッテリー電圧
が0.75定格電圧の場合を示し、グラフ曲線m(0.
6)はバッテリー電圧が0.6定格電圧の場合を示して
いる。
【0017】図示するように、0.75定格電圧では電
流制限がなされないが、0.6定格電圧では電流値が上
限値を越えないようにある期間(これを「Ta」と記
す。)に亘って一定化され、その後のある時点から減少
して定常値に落ち着くことになる。
【0018】よって、この電流制限下での供給電力WL
の時間的変化を示すと図13のようになり、0.6定格
電圧に係るグラフ曲線n(0.6)は、Taに相当する
期間に亘る一定電力での電力供給状態から時間の経過に
つれて徐々に定常状態に近づくにあたって、その下側面
積が定格電圧時のグラフ曲線n(1)のそれとほぼ等し
くなるように変化する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにある一定の電流値を基準とした電流制限を行った
場合には、直流電源部やバッテリーにかかる負担が大き
いという問題がある。
【0020】即ち、0.75定格電圧での性能及び動作
を保証するように設計されたスイッチングレギュレータ
にとって0.6定格電圧の状況はその最大能力にほぼ近
いところで動作していることになり、図12に示す期間
Taが長時間継続し、自己発熱等によって電力損失が増
しスイッチングレギュレータの能力が低下すると、同図
に矢印Aで示すように期間Taがさらに長くなるいう悪
循環が生じることになる。
【0021】このようにバッテリー電圧が異常に下がっ
た場合や周囲温度が高い状況での点灯時にはスイッチン
グレギュレータの能力の低下に伴うTaの長期間化は最
悪の事態としてスイッチングレギュレータの熱破壊をも
たらす虞がある。
【0022】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明放電灯の
点灯回路は、上記した課題を解決するために、直流電源
電圧を所望の直流電圧に変換する直流電源回路と、該直
流電源回路が出力する直流電圧を交流電圧に変換して放
電灯に供するための直流−交流変換回路と、放電灯の管
電圧及び管電流についての検出信号あるいはこれらの相
当信号を得るための検出手段と、該検出手段からの検出
信号に応じて放電灯の点灯初期に放電灯の定格電力を越
える電力供給を行うことによって放電灯の発光を促進し
た後、放電灯の定電力制御に移行させるための制御回路
とを備えた放電灯の点灯回路において、以下の(イ)乃
至(ハ)の構成を有するようにしたものである。
【0023】(イ)直流電源回路は、トランス又はコイ
ルと半導体スイッチ素子を含むスイッチングレギュレー
タの構成を有する。
【0024】(ロ)直流電源回路への入力電流又は直流
電源回路の半導体スイッチ素子に流れる電流を検出する
ための電流検出手段を設ける。
【0025】(ハ)電流検出手段からの検出信号に応じ
て直流電源回路への入力電流又は(イ)の半導体スイッ
チ素子に流れる電流に対する電流制限を行うための電流
制限制御手段を設け、直流電源回路の作動開始時点から
時間が経過するにつれて次第に電流制限の度合が強くな
るように制御する。
【0026】
【作用】本発明によれば、電流制限のレベルを固定して
おらず、電流制限制御手段によって直流電源回路の作動
開始時点から時間が経過するにつれて次第に電流制限の
度合が強くなるようにしているので、バッテリー電圧が
低下した場合に直流電源回路が最大能力にほぼ近いとこ
ろで長時間動作させることがないようにして直流電源部
やバッテリーにかかる負担を軽減し、直流電源回路の過
熱や破壊を未然に防止することができる。
【0027】
【実施例】以下に、本発明放電灯の点灯回路の詳細を図
示した各実施例に従って説明する。尚、図示した実施例
は本発明を自動車用メタルハライドランプの点灯回路に
適用したものである。
【0028】図1乃至図5は本発明の第1の実施例に係
る点灯回路を示すものである。
【0029】図1は点灯回路1の概要を示すものであ
り、バッテリー2が直流電圧入力端子3と3′との間に
接続される。
【0030】4、4′は直流電源ラインであり、その一
方4上には点灯スイッチ5が設けられ、他方4′にはバ
ッテリー電流の検出のための電流検出用抵抗6が設けら
れている。
【0031】7は直流電源回路であり、バッテリー電圧
の昇圧のために設けられている。例えば、図示するよう
に、フライバック型のDC−DCコンバータの構成が用
いられ、トランス8の1次巻線8aに接続されたFET
等の半導体スイッチ素子9(図ではスイッチの記号で示
す。)が後述する制御回路からの信号によってスイッチ
ング制御され、トランス8の2次巻線8bの出力が整流
回路10によって整流されるように構成されている。
【0032】11は直流−交流変換回路であり、上記直
流電源回路7の後段に設けられ、直流電源回路7から送
られてくる直流電圧を矩形波電圧に変換するための回路
である。尚、図示は省略するが直流−交流変換回路11
は、半導体スイッチ素子により構成されるブリッジ回路
とその駆動制御回路とからなっており、2対の半導体ス
イッチ素子が、駆動制御回路からの制御信号により略相
反的にスイッチング制御されることによって矩形波を出
力するように構成されている。
【0033】12は始動用パルス発生回路であり、上記
直流−交流変換回路11の後段に配置され、交流出力端
子13と13′との間に接続される定格電力35Wのメ
タルハライドランプ14への始動用パルスを発生させ、
これを直流−交流変換回路11による矩形波に重畳して
メタルハライドランプ14に供給するために設けられて
いる。
【0034】15は直流電源回路7の出力電圧を制御す
るための制御回路であり、直流電源回路7の出力端子間
に設けられた電圧検出抵抗16、16によって検出され
る直流電源回路7の出力電圧に対応した電圧検出信号が
入力される。また、直流電源回路7と直流−交流変換回
路11とを結ぶグランドライン上に設けられた電流検出
抵抗17によって、直流電源回路7の出力電流に対応し
た電流検出信号が電圧変換されて制御回路15に入力さ
れるようになっている。
【0035】尚、本実施例ではメタルハライドランプ1
4のランプ電圧やランプ電流の相当信号を直流電源回路
7の出力段から得るようにしているが、これらを直接的
に検出するような構成を採用しても良いことは勿論であ
る。
【0036】制御回路15は以上の検出信号に応じた制
御信号を発生して直流電源回路7に送出し、その出力電
圧を制御することで、メタルハライドランプ14の始動
状態に合せた電力制御を行い、ランプの始動時間や再始
動時間を短縮して速やかに定電力制御へと移行させるよ
うになっており、V(電圧)−I(電流)制御部18と
PWM(パルス幅変調)制御部19を有する。
【0037】V−I制御部18は、所定の制御曲線に基
づいてメタルハライドランプ14の点灯制御を行うよう
に構成されており、直流電源回路7の出力電圧に関する
検出信号が電圧検出抵抗16、16から送られて来る
と、検出信号に応じた電流指令値を演算により求め、こ
れと電流検出抵抗17による電流検出値とを比較して指
令信号をPWM制御部19に送出するようになってい
る。
【0038】PWM制御部19は、V−I制御部18か
らの指令信号に応じてパルス幅が変化する信号を生成
し、これを直流電源回路7の半導体スイッチ素子9への
制御信号として送出するようになっている。
【0039】20は電流制限制御部であり、上記電流検
出用抵抗6によるバッテリー電流の検出信号に基づいて
電流制限の度合を変化させるために設けられており、P
WM制御部19に制御信号を送出することによってその
電流制限制御を行う。
【0040】電流制限制御部20による電流制限は従来
のように固定した値をもってバッテリー電流を規制する
ものではなく、電流制限値を時間経過につれて変化させ
ることによって行っている。
【0041】図2(a)はその様子を示すものであり、
横軸に時間tをとり、縦軸にバッテリー電流Ib又は半
導体スイッチ素子9に流れる電流(以下、「I9」と記
す。)のピーク値(以下、「I9p−p」と記す。)を
とってその変化を示したものである。
【0042】同図に実線で示すグラフ曲線21は、0.
75定格電圧時における電流変化を示し、破線で示すグ
ラフ曲線22は電流制限のレベルを示している。
【0043】0.75定格電圧において直流電源部の性
能及び動作を保証するためには、電流制限のレベルがグ
ラフ曲線21を上回り、かつ当該曲線21の変化に追従
して減少する必要がある。
【0044】つまり、グラフ曲線22に示すように、電
流制限のレベルはt=0の時点をピークとしてある時定
数をもって時間経過につれて減少する(電流制限の度合
は逆に高まる。)ように設定されるが、これがグラフ曲
線21に示すレベルより小さくならないように制限値を
時間的に変化させる。
【0045】図2(b)はこのような電流制限をかけた
場合の供給電力WLの時間的変化を示すものであり、グ
ラフ曲線23が0.6定格電圧時における電力変化を示
している。尚、定格電圧時における電力変化をグラフ曲
線24に示す。
【0046】0.6定格電圧時には電力がt=0での最
大値から時間が経過するにつれて次第に減少して定格電
力に漸近していくため、前述した期間Taに相当するも
のはなくなる。
【0047】図3は電流制限制御部20の構成例を示す
ものであり、電流検出用抵抗6及びアンプを用いること
によってバッテリー電流に関する平均電流を求め、これ
に従ってPWM制御部19の出力信号のデューディーサ
イクルを変化させるようにしたものである。
【0048】25は演算増幅器であり、帰還抵抗26に
より反転増幅回路を構成している。そして、その反転入
力端子が抵抗を介して電流検出用抵抗6の一端(直流入
力端子3′側)に接続され、非反転入力端子が抵抗を介
して電流検出用抵抗6の他端に接続されるとともに、コ
ンデンサ27、抵抗28を介して所定電圧(Vcc)の
電源端子29に接続されている。尚、電圧Vccは図示
しない定電圧電源回路によりバッテリー電圧をもとに作
られるものである。
【0049】30はダイオードであり、抵抗28に対し
て並列であって電圧Vccに対して逆バイアス状態で接
続されている。
【0050】演算増幅器25の出力端子は抵抗31、コ
ンデンサ32を介して接地され、コンデンサ32の端子
電圧がエミッタフォロアのNPNトランジスタ33のベ
ースに供給される。
【0051】PWM制御部19には、電流モードをもっ
たPWM制御用IC(モトローラ製UC2843等)が
用いられ、そのスイッチング周波数を定めるための(R
t/Ct)端子を備えている。
【0052】(Rt/Ct)端子と基準電源端子(RE
F)との間には外付け抵抗34が介挿されており、Rt
/Ct端子がコンデンサ35を介して接地されている。
【0053】36はダイオードであり、そのアノードが
トランジスタ33のベースに接続され、そのカソードが
(Rt/Ct)端子に接続されている。
【0054】トランジスタ33のエミッタは抵抗37、
38を介して接地され、両抵抗の間から取り出される出
力がPWM制御用ICの電流センス入力端子(Is)に
供給される。
【0055】図4は横軸にバッテリー電流Ibをとり、
縦軸に演算増幅器25の出力電圧(これを「Vout」
と記す。)をとって両者の関係を示したものであり、I
b軸上に切片をもつ直線39がメタルハライドランプ1
4の点灯初期における増幅回路の特性を示し、原点Oを
通る直線40がメタルハライドランプ14の定常状態に
おける増幅回路の特性を示している。
【0056】点灯スイッチ5の投入によって電圧Vcc
が立ち上がるとすると、直線39に示すオフセットをも
った特性が、図4に矢印Bで示すように直線40の比例
特性へと次第に近づいていく。
【0057】Ibを矢印Cに示す値に固定したとして、
その時間的変化をみると、図5のグラフ曲線41に示す
ように、時間の経過につれてVoutが抵抗28の抵抗
値及びコンデンサ27の静電容量によって規定される時
定数をもってに次第に増加していくことになる。
【0058】出力Voutは抵抗31及びコンデンサ3
2を経た後、ダイオード36を介して(Rt/Ct)端
子に加わるので、トランジスタ33のエミッタ出力には
Voutのレベルに応じた台形波が得られる。即ち、ト
ランジスタ33において、Voutをバイアスとし、ダ
イオード36を介した(Rt/Ct)端子のノコギリ波
を信号成分として、これに応じてスロープ及びパルス幅
が変化する台形波が出力される。
【0059】そして、この台形波が電流センス入力端子
(Is)に送られると、IC内部のPWMコンパレータ
において、V−I制御部18からの制御信号と比較さ
れ、比較結果に応じてPWM制御用ICの出力端子(O
UT)から出力されるパルスのデューディーサイクルが
変化する。即ち、Voutが大きいほど出力パルスのパ
ルス幅が小さくなるように規制され、電流制限の度合が
強まることになる。
【0060】Voutは、図5に示したように時間経過
とともに増加して最終的には飽和することから分かるよ
うに、電流制限の度合も同様に時間の経過につれて次第
に強くなって一定化することになる。
【0061】次に本発明放電灯の点灯回路の第2の実施
例1Aについて説明する。尚、この第2の実施例が上記
第1の実施例と相違するところは、電流検出の仕方とP
WM制御用ICにおける電流制限の仕方であり、それ以
外の多くの部分は上記第1の実施例と同様であるので、
該同様の部分には第1の実施例の同様の部分に付した符
号と同じ符号を付して説明を省略する。そして、このよ
うな符号の付し方と説明の省略は以下の実施例において
も同様とする。
【0062】図6は半導体スイッチ素子9に流れる電流
I9を検出するための電流検出部6A及び電流制限制御
部20Aを中心として回路の要部を示すものである。
【0063】電流検出部6Aは、カレントトランス42
からなり、その1次巻線42aが直流電源ライン4上に
設けられ(つまり、トランス8の1次巻線8aに対して
直列に接続される。)、2次巻線42bの出力が電流制
限制御部20Aに送出される。
【0064】電流制限制御部20Aは、整流部と増幅部
とからなる。
【0065】カレントトランス42の2次巻線42bの
端子間には抵抗43が接続され、2次巻線42bの一端
がダイオード44、抵抗45を介して接地されており、
有極性コンデンサ46が抵抗45に対して並列に設けら
れている。
【0066】47は演算増幅器であり、帰還抵抗48に
より反転増幅回路の構成とされている。その非反転入力
端子は抵抗49を介してダイオード44と有極性コンデ
ンサ46との間に接続され、また、反転入力端子は抵抗
50を介して有極性コンデンサ46の負側端子に接続さ
れるとともに、コンデンサ51、抵抗52を介して所定
電圧(Vcc)の電源端子53に接続されている。尚、
抵抗52に対して並列に設けられたダイオード54はV
ccに対して逆バイアス状態で接続されている。
【0067】演算増幅器47の出力はPWM制御部19
に送られるが、この場合PWM制御用ICにはデッドタ
イムコントロール端子(DT)をもつもの(日本電気製
μPC494等)が用いられる。デッドタイムコントロ
ール端子(DT)は、その入力電圧を高くすることによ
ってPWM制御用ICの出力パルスのデューディーサイ
クルの最大値を制御するために設けられている。
【0068】しかして、点灯回路1Aにあっては、カレ
ントトランス42による電流I9の検出信号が電流制限
制御部20Aの増幅部に入力されるが、該増幅部の特性
は、図4におけるIbをI9p−pに置き換えたもので
あり、よって、演算増幅器47の出力は図5と同様に時
間の経過につれてある時定数(抵抗52の抵抗値及びコ
ンデンサ51の静電容量により規定される。)をもって
次第に上昇して最終的に飽和することになる。
【0069】演算増幅器47の出力はPWM制御用IC
のデッドタイムコントロール端子に供給されるので、そ
の電圧が高くなることによってPWM制御用ICの出力
パルスに関するデューディーサイクルに上限規制がかか
り、これにより電流制限の度合が強まることになる。
【0070】尚、第2の実施例ではデッドタイムコント
ロール端子(DT)をもったPWM制御用ICを用いた
が、オーバーカレントセンス端子をもったPWM制御用
IC(日本電気製μPC1094等)では、当該端子に
演算増幅器47の出力を入力すれば良い。
【0071】図7は本発明に係る放電灯の点灯回路の第
3の実施例1Bを示すものである。
【0072】前記第1及び第2の実施例ではIbやI9
の平均電流を検出したが、第3の実施例ではI9を用い
てパルス−バイ−パルス方式の電流制限を行うようにし
たものである。
【0073】電流I9の検出は、半導体スイッチ素子9
に対して直列に接続された電流検出用抵抗55により行
われる。
【0074】電流制限制御部20Bには高スルーレート
の演算増幅器56が用られ、帰還抵抗57により反転増
幅回路の構成とされている。そして、その非反転入力端
子が抵抗58を介して半導体スイッチ素子9と電流検出
用抵抗55との間に接続されている。また、反転入力端
子は抵抗59を介してコンデンサ60と抵抗61との間
に接続されている。
【0075】コンデンサ60は、その一端が所定電圧V
ccの電源端子62に接続され、他端が抵抗61を介し
て接地されている。尚、コンデンサ60に対して並列に
設けられたダイオード63はVccに対して逆バイアス
状態とされている。
【0076】演算増幅器56の出力はPWM制御部19
に送られるが、この場合PWM制御用ICは電流制限端
子(CLIM)をもつものが用いられる。
【0077】点灯スイッチ5の投入後に、コンデンサ6
0及び抵抗61によって規定される時定数をもって演算
増幅器56の増幅度が変化し、時間の経過につれて演算
増幅器の出力信号のピーク値が大きくなって最終的に飽
和するため、PWM制御用ICの電流制限の度合もこれ
に応じて放電灯の点灯初期において弱く、定常状態に近
づくにつれて次第に強くなっていく。
【0078】尚、この第3の実施例では半導体スイッチ
素子9に流れる電流を検出するために電流検出用抵抗5
5を半導体スイッチ素子9に対して直列に設けた例を示
したが、第2の実施例のようにカレントトランスによる
電流検出を行ようにしても良いことは勿論である。
【0079】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明放電灯の点灯回路によれば、直流電源回路へ
の入力電流又は直流電源回路の半導体スイッチ素子に流
れる電流に対する電流制限のレベルが一定でなく、直流
電源回路の作動開始時点から時間が経過するにつれて次
第に電流制限の度合が強くなるように制御しているの
で、バッテリー電圧が低下した場合に直流電源回路が最
大能力にほぼ近いところで長時間動作させることがない
ようにして直流電源部やバッテリーにかかる負担を軽減
し、直流電源回路の過熱や破壊を未然に防止することが
できる。
【0080】また、電流制限にあたって、制御回路のパ
ルス幅制御手段の出力信号に対してそのパルス幅を制限
し、該信号を直流電源回路の半導体スイッチ素子に送出
してそのスイッチング制御を行うようにすれば回路構成
の複雑化を伴うことなく比較的容易に電流制限を行うこ
とができる。
【0081】尚、上記実施例において示した具体的な回
路構成は何れも本発明の具体化に当たってのほんの一例
を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的
範囲が限定的に解釈されるものではない。例えば、前記
実施例では本発明を矩形波点灯方式の点灯回路に適用し
た例を示したが正弦波又は擬似正弦波の点灯方式の点灯
回路等に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図5とともに本発明に係る放電灯の点
灯回路の第1の実施例を示すもので、本図は構成の概要
を示す回路ブロック図である。
【図2】(a)は電流制限レベルの時間的変化を示すグ
ラフ図、(b)は放電灯への供給電力の時間的変化を示
すグラフ図である。
【図3】点灯回路の要部を示す回路図である。
【図4】電流制限制御部の増幅回路の特性を示すグラフ
図である。
【図5】電流制限制御部の増幅回路についてその出力電
圧の時間的変化を示すグラフ図である。
【図6】本発明に係る放電灯の点灯回路の第2の実施例
の要部を示す回路図である。
【図7】本発明に係る放電灯の点灯回路の第3の実施例
の要部を示す回路図である。
【図8】点灯回路の構成例を示す回路ブロック図であ
る。
【図9】直流電源回路の構成例を示す回路図である。
【図10】放電灯への供給電力の時間的変化を示すグラ
フ図である。
【図11】バッテリー電流又は直流電源部の半導体スイ
ッチ素子に流れる電流の時間的変化を示すグラフ図であ
る。
【図12】電流制限のレベルを一定化した場合における
バッテリー電流又は直流電源部の半導体スイッチ素子に
流れる電流の時間的変化を示すグラフ図である。
【図13】電流制限のレベルを一定化した場合における
放電灯への供給電力の時間的変化を示すグラフ図であ
る。
【符号の説明】
1 放電灯の点灯回路 6 電流検出用抵抗(電流検出手段) 7 直流電源回路 8 トランス 9 半導体スイッチ素子 11 直流−交流変換回路 14 メタルハライドランプ(放電灯) 15 制御回路 19 PWM制御部(パルス幅制御手段) 20 電流制限制御部(電流制限制御手段) 1A 放電灯の点灯回路 20A 電流制限制御部(電流制限制御手段) 42 カレントトランス(電流検出手段) 1B 放電灯の点灯回路 20B 電流制限制御部(電流制限制御手段) 55 電流検出用抵抗(電流検出手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源電圧を所望の直流電圧に変換す
    る直流電源回路と、該直流電源回路が出力する直流電圧
    を交流電圧に変換して放電灯に供するための直流−交流
    変換回路と、放電灯の管電圧及び管電流についての検出
    信号あるいはこれらの相当信号を得るための検出手段
    と、該検出手段からの検出信号に応じて放電灯の点灯初
    期に放電灯の定格電力を越える電力供給を行うことによ
    って放電灯の発光を促進した後、放電灯の定電力制御に
    移行させるための制御回路とを備えた放電灯の点灯回路
    において、(イ)直流電源回路は、トランス又はコイル
    と半導体スイッチ素子を含むスイッチングレギュレータ
    の構成を有すること、(ロ)直流電源回路への入力電流
    又は直流電源回路の半導体スイッチ素子に流れる電流を
    検出するための電流検出手段を設けたこと、(ハ)電流
    検出手段からの検出信号に応じて直流電源回路への入力
    電流又は(イ)の半導体スイッチ素子に流れる電流に対
    する電流制限を行うための電流制限制御手段を設け、直
    流電源回路の作動開始時点から時間が経過するにつれて
    電流制限の度合が次第に強くなるようにしたことを特徴
    とする放電灯の点灯回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の放電灯の点灯回路にお
    いて、制御回路がパルス幅制御手段を有し、該パルス幅
    制御手段から直流電源回路の半導体スイッチ素子に送出
    される信号によって半導体スイッチ素子がスイッチング
    制御され、電流制限制御手段が電流検出手段からの検出
    信号に応じてパルス幅制御手段の出力信号のパルス幅を
    制限することによって直流電源回路の作動開始時点から
    時間が経過するにつれて電流制限の度合が強くなるよう
    にしたことを特徴とする放電灯の点灯回路。
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