JP2879287B2 - 内燃機関のノック検出装置 - Google Patents

内燃機関のノック検出装置

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JP2879287B2
JP2879287B2 JP7703093A JP7703093A JP2879287B2 JP 2879287 B2 JP2879287 B2 JP 2879287B2 JP 7703093 A JP7703093 A JP 7703093A JP 7703093 A JP7703093 A JP 7703093A JP 2879287 B2 JP2879287 B2 JP 2879287B2
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knock
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vibration
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bgl
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渡邊  悟
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のノック検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関においては、シリンダブロック
等の機関壁部に、圧電素子によって機関振動に応じた信
号を出力するノックセンサを取付け、このノックセンサ
の信号からノック振動に特有の周波数成分を抽出してそ
の振動レベルKDLを検出し、その大小によってノック
の有無を検出している。
【0003】特に、ノックセンサが機関壁部に取付けら
れるシステムでは、ノック振動以外の機械振動のレベル
(これを「バックグラウンドレベル」という)BGL
(ノイズN分)に対する、ノック振動を含む前記振動レ
ベルKDL(信号S分)の比(S/N)により、ノック
強度A=KDL/BGLを計算し、これに基づいてノッ
クの有無を判定する。
【0004】ここで、バックグラウンドレベルBGL
は、主にエンジン回転数に依存して変化するため、学習
によりリアルタイムに更新している(特開平4−776
29号公報参照)。バックグラウンドレベル学習を含む
ノック検出の従来例を図3のフローチャートにより説明
する。
【0005】ステップ1(図にはS1と記してある。以
下同様)では、ノックセンサからの信号を周波数分析し
てノック振動に関連する特定周波数成分を抽出し、当該
特定周波数成分の振動レベルKDLを検出する。ステッ
プ2では、バックグラウンドレベルBGLに対する振動
レベルKDLの比として、ノック強度A=KDL/BG
Lを計算する。尚、バックグラウンドレベルBGLは書
換え可能なRAMに気筒毎に記憶されているものが読出
されて用いられる。
【0006】ステップ3では、計算されたノック強度A
と所定のスライスレベルASLとを比較して、ノックの有
無を判定する。すなわち、A≦SLのときはステップ4
へ進んでノック無しと判定し、A>SLのときはステッ
プ5へ進んでノック有りと判定する。尚、スライスレベ
ルASLは気筒毎、回転数毎に設定されている。また、バ
ックグラウンドレベルBGLの学習のため、ノック無し
と判定されたときのみ、ステップ4’にて、次式によ
り、振動レベルKDLの移動平均を求めて、これにより
バックグラウンドレベルBGLを更新する。すなわち、
現時点でのバックグラウンドレベルBGLと今回の振動
レベルKDLとの重み付け平均を求めて、新たなバック
グラウンドレベルBGLを計算する(xは重み付け係数
である)。
【0007】BGL←〔(x−1)/x〕×BGL+
(1/x)×KDL
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のノック検出装置にあっては、バックグラウン
ドレベルBGLをリアルタイムに学習する必要がある
が、低回転からの加速時等には、気筒毎の点火頻度が少
ないにもかかわらず、バックグラウンドレベルBGLが
急激に増加する一方、バックグラウンドレベルBGLの
学習(更新)はノック無しのときのみ行われるため、ノ
ック有りが続くと学習の機会を失い、これによってノッ
ク判定を誤るという問題点があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、バックグラウンドレベルの学習の機会を確保できる
ようにして、過渡運転時のノック判定精度を向上させる
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、図
1に示すように、下記a〜gの手段を設けて、内燃機関
のノック検出装置を構成する。 a)機関本体に取付けられて機関振動に応じた信号を出
力するノックセンサ b)このノックセンサの信号から特定周波数成分を抽出
し当該特定周波数成分の振動レベルKDLを検出する振
動レベル検出手段 c)バックグラウンドレベルBGLに対する検出された
振動レベルKDLの比としてノック強度A=KDL/B
GLを計算するノック強度計算手段 d)計算されたノック強度Aと所定のスライスレベルA
SLとを比較してノックの有無を判定するノック判定手段 e)前記振動レベルKDLの移動平均を計算してバック
グラウンドレベルBGLを更新するバックグラウンドレ
ベル更新手段 f)前記移動平均計算用の振動レベルKDLの上限値K
DLLMTをバックグラウンドレベルBGLとノック判
定用のノック強度スライスレベルASLとの積(BGL×
SL)に基づいて計算する振動レベル上限値計算手段 g)実際の振動レベルKDLが前記上限値KDLLMT
より大きいときに前記移動平均計算用の振動レベルKD
Lを前記上限値KDLLMTに規制する振動レベル上限
値規制手段
【0011】
【作用】上記の構成においては、振動レベル検出手段b
により、ノックセンサaからの信号を周波数分析してノ
ック振動に関連する特定周波数成分を抽出し、当該特定
周波数成分の振動レベルKDLを検出する。そして、ノ
ック強度計算手段cにより、バックグラウンドレベルB
GLに対する振動レベルKDLの比として、ノック強度
A=KDL/BGLを計算する。そして、ノック判定手
段dにより、ノック強度Aと所定のスライスレベルASL
とを比較してノックの有無を判定する。
【0012】一方、バックグラウンドレベル更新手段e
により、振動レベルKDLの移動平均を計算して、バッ
クグラウンドレベルBGLを更新するが、振動レベル上
限値計算手段fにより、前記移動平均計算用の振動レベ
ルKDLの上限値KDLLMTをバックグラウンドレベ
ルBGLとノック判定用のノック強度スライスレベルA
SLとの積(BGL×ASL)に基づいて計算する。そし
て、振動レベル上限値規制手段gにより、実際の振動レ
ベルKDLが前記上限値KDLLMTより大きいときに
前記移動平均計算用の振動レベルKDLを前記上限値K
DLLMTに規制して、これに基づいてバックグラウン
ドレベルBGLの更新を行わせる。
【0013】すなわち、実際の振動レベルKDLがノッ
ク強度Aがノック判定用のスライスレベルASLのときの
振動レベルKDLLMTより大きいときはその値に制限
してバックグラウンドレベルBGLの学習を行わせるこ
とにより、ノック無しのときのみならず、ノック有りの
ときもバックグラウンドレベルBGLの学習を可能にす
るのである。
【0014】
【実施例】以下に本発明の一実施例を説明する。ノック
センサは、シリンダブロックに取付けられ、圧電素子に
よって機関振動に応じた信号を出力する。このノックセ
ンサからの信号はマイクロコンピュータ内蔵のコントロ
ールユニットに入力され、そのマイクロコンピュータに
おいて、図2のフローチャートに示すノック検出ルーチ
ンを実行することによって、ノック検出を行う。
【0015】図2のフローチャートに従って説明する。
ステップ1では、ノックセンサからの信号を周波数分析
してノック振動に関連する特定周波数成分を抽出し、当
該特定周波数成分の振動レベルKDLを検出する。ステ
ップ2では、バックグラウンドレベルBGLに対する振
動レベルKDLの比として、ノック強度A=KDL/B
GLを計算する。尚、バックグラウンドレベルBGLは
書換え可能なRAMに気筒毎に記憶されているものが読
出されて用いられる。
【0016】ステップ3では、計算されたノック強度A
と所定のスライスレベルASLとを比較して、ノックの有
無を判定する。すなわち、A≦SLのときはステップ4
へ進んでノック無しと判定し、A>SLのときはステッ
プ5へ進んでノック有りと判定する。尚、スライスレベ
ルASLは気筒毎、回転数毎に設定されている。ノック無
しと判定されたときは、バックグラウンドレベルBGL
の学習のため、そのまま後述するステップ9へ進むが、
ノック有りと判定されたときは、バックグラウンドレベ
ルBGLの学習(ステップ9)に先立って、ステップ6
へ進む。
【0017】ステップ6では、バックグラウンドレベル
BGLとノック判定用のノック強度スライスレベルASL
との積に基づいて、次式により、学習用(移動平均計算
用)の振動レベルの上限値KDLLMTを計算する。K
は定数である。 KDLLMT=BGL×ASL×K この上限値KDLLMTは、ノック強度A=ASL(ノッ
ク判定用のスライスレベル)のときの振動レベルに相当
する。
【0018】ステップ7では、振動レベルKDLを上限
値KDLLMTと比較し、KDL>KDLLMTのとき
は、ステップ8へ進んで学習用の振動レベルKDLを上
限値KDLLMTに規制する。これらの後はステップ9
へ進む。ステップ9では、バックグラウンドレベルBG
Lの学習のため、次式により、振動レベルKDLの移動
平均を求めて、これによりバックグラウンドレベルBG
Lを更新する。すなわち、現時点でのバックグラウンド
レベルBGLと今回の振動レベルKDLとの重み付け平
均を求めて、新たなバックグラウンドレベルBGLを計
算する(xは重み付け係数である)。
【0019】BGL←〔(x−1)/x〕×BGL+
(1/x)×KDL このように、実際の振動レベルKDLがノック強度A=
SLのときの振動レベルKDLLMTより大きいときは
その値に制限してバックグラウンドレベルBGLの学習
を行わせることにより、ノック無しのときのみならず、
ノック有りのときもバックグラウンドレベルBGLの学
習を可能にするのである。
【0020】尚、本実施例においては、ステップ1の部
分が振動レベル検出手段に相当し、ステップ2の部分が
ノック強度計算手段に相当し、ステップ3〜5の部分が
ノック判定手段に相当し、ステップ6の部分が振動レベ
ル上限値計算手段に相当し、ステップ7,8の部分が振
動レベル上限値規制手段に相当し、ステップ9の部分が
バックグラウンドレベル更新手段に相当する。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ックグラウンドレベルの学習(更新)をノック無しのと
きのみならず、ノック有りのときも行うことができ、学
習の機会が増えて、過渡運転時にも適正なバックグラウ
ンドレベルが得られるため、過渡運転時のノック判定精
度が向上するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の一実施例を示すノック検出ルーチン
のフローチャート
【図3】 従来例を示すノック検出ルーチンのフローチ
ャート
【符号の説明】
a ノックセンサ b 振動レベル検出手段 c ノック強度計算手段 d ノック判定手段 e バックグラウンドレベル更新手段 f 振動レベル上限値計算手段 g 振動レベル上限値規制手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01H 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関本体に取付けられて機関振動に応じた
    信号を出力するノックセンサと、 このノックセンサの信号から特定周波数成分を抽出し当
    該特定周波数成分の振動レベルを検出する振動レベル検
    出手段と、 バックグラウンドレベルに対する検出された振動レベル
    の比としてノック強度を計算するノック強度計算手段
    と、 計算されたノック強度と所定のスライスレベルとを比較
    してノックの有無を判定するノック判定手段と、 前記振動レベルの移動平均を計算してバックグラウンド
    レベルを更新するバックグラウンドレベル更新手段と、 前記移動平均計算用の振動レベルの上限値をバックグラ
    ウンドレベルとノック判定用のノック強度スライスレベ
    ルとの積に基づいて計算する振動レベル上限値計算手段
    と、 実際の振動レベルが前記上限値より大きいときに前記移
    動平均計算用の振動レベルを前記上限値に規制する振動
    レベル上限値規制手段と、 を含んで構成される内燃機関のノック検出装置。
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