JP2878305B2 - 船舶推進機のチルト装置 - Google Patents
船舶推進機のチルト装置Info
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- JP2878305B2 JP2878305B2 JP1100580A JP10058089A JP2878305B2 JP 2878305 B2 JP2878305 B2 JP 2878305B2 JP 1100580 A JP1100580 A JP 1100580A JP 10058089 A JP10058089 A JP 10058089A JP 2878305 B2 JP2878305 B2 JP 2878305B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、船体に固定したスターンブラケットに対
し、推進機を備えたスイベルケースを傾動せしめるチル
ト装置に関する。
し、推進機を備えたスイベルケースを傾動せしめるチル
ト装置に関する。
(従来の技術) 小型船舶等にあっては、一般に船尾板にスターンブラ
ケットを固定し、このスターンブラケットにスイベルケ
ースを上下揺動自在に枢着し、このスイベルケースに設
けたスイベルシャフトに推進機を左右回動自在に取付
け、更に、前記スターンブラケットとスイベルケースと
の間にチルト装置を介設し、このチルト装置によって推
進機を傾動させ、最も効率の良い推進力が得られるよう
にしている。また、陸あげ時に船外機の引上げを容易に
している。
ケットを固定し、このスターンブラケットにスイベルケ
ースを上下揺動自在に枢着し、このスイベルケースに設
けたスイベルシャフトに推進機を左右回動自在に取付
け、更に、前記スターンブラケットとスイベルケースと
の間にチルト装置を介設し、このチルト装置によって推
進機を傾動させ、最も効率の良い推進力が得られるよう
にしている。また、陸あげ時に船外機の引上げを容易に
している。
ところで、チルト装置は、スターンブラケットとスイ
ベルケース間に配置されるため、コンパクト化が要求さ
れる。そこで、特開昭60−1097号にあっては、スイベル
ケースの平面領域内に、シリンダユニットと圧力流体供
給部とを並設し、シリンダユニットについては、その中
心線が、スイベルケースの中心線に対して偏心するよう
にした構造が、提案されている。
ベルケース間に配置されるため、コンパクト化が要求さ
れる。そこで、特開昭60−1097号にあっては、スイベル
ケースの平面領域内に、シリンダユニットと圧力流体供
給部とを並設し、シリンダユニットについては、その中
心線が、スイベルケースの中心線に対して偏心するよう
にした構造が、提案されている。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、シリンダユニットと圧力流体供給部
とをスイベルケース内に収めるようにすれば、配管等は
短くて済む。しかしながら、このために、シリンダユニ
ットの軸線をスイベルケースの中心に対して偏心させな
ければならず、偏心させた場合には、スイベルケースの
強度を高める必要があり、重量増加につながる。
とをスイベルケース内に収めるようにすれば、配管等は
短くて済む。しかしながら、このために、シリンダユニ
ットの軸線をスイベルケースの中心に対して偏心させな
ければならず、偏心させた場合には、スイベルケースの
強度を高める必要があり、重量増加につながる。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく、請求項1の船舶推進機のチル
ト装置は、船体に固定したスターンブラケットに、推進
機を取付けたスイベルケースをチルト軸で上下揺動自在
に枢着し、このスイベルケースとスターンブラケットと
の間に、チルト装置を設けた船舶推進機のチルト装置に
おいて、前記チルト装置を、前記スイベルケースを揺動
させるシリンダユニットと、このシリンダユニットに圧
力流体を供給する圧力流体供給部とで構成し、シリンダ
ユニットの上端部をスイベルケースに枢支し、シリンダ
ユニットの下端部をスターンブラケットに枢支し、スイ
ベルケースの当接部が当接するピンを、シリンダユニッ
トの後方で且つシリンダユニットの上下の枢支部分の範
囲内でスターンブラケットに設け、前記圧力流体供給部
を、モータとポンプとリザーバタンクとで構成し、前記
シリンダユニットを前記スイベルケースの左右方向略中
央に配置し、ポンプをシリンダの左右の一側に隙間なく
備え、ポンプの下端をシリンダユニットの下側の枢支部
分より上位に配置し、モータをポンプの上部に取付け、
モータの上端をシリンダユニットの上側の枢支部分より
下位に配置し、リザーバタンクをシリンダの左右の他側
に隙間なく備え、リザーバタンクの下端をシリンダユニ
ットの下側の枢支部分より上部に配置し、リザーバタン
クの上端をシリンダユニットの上側の枢支部分より下位
に配置し、前記チルト装置を側方から見たときにシリン
ダユニット並びにリザーバタンクがポンプの幅内に収る
ように、シリンダユニットとポンプとリザーバタンクと
を左右方向に整列させたことを特徴とする。
ト装置は、船体に固定したスターンブラケットに、推進
機を取付けたスイベルケースをチルト軸で上下揺動自在
に枢着し、このスイベルケースとスターンブラケットと
の間に、チルト装置を設けた船舶推進機のチルト装置に
おいて、前記チルト装置を、前記スイベルケースを揺動
させるシリンダユニットと、このシリンダユニットに圧
力流体を供給する圧力流体供給部とで構成し、シリンダ
ユニットの上端部をスイベルケースに枢支し、シリンダ
ユニットの下端部をスターンブラケットに枢支し、スイ
ベルケースの当接部が当接するピンを、シリンダユニッ
トの後方で且つシリンダユニットの上下の枢支部分の範
囲内でスターンブラケットに設け、前記圧力流体供給部
を、モータとポンプとリザーバタンクとで構成し、前記
シリンダユニットを前記スイベルケースの左右方向略中
央に配置し、ポンプをシリンダの左右の一側に隙間なく
備え、ポンプの下端をシリンダユニットの下側の枢支部
分より上位に配置し、モータをポンプの上部に取付け、
モータの上端をシリンダユニットの上側の枢支部分より
下位に配置し、リザーバタンクをシリンダの左右の他側
に隙間なく備え、リザーバタンクの下端をシリンダユニ
ットの下側の枢支部分より上部に配置し、リザーバタン
クの上端をシリンダユニットの上側の枢支部分より下位
に配置し、前記チルト装置を側方から見たときにシリン
ダユニット並びにリザーバタンクがポンプの幅内に収る
ように、シリンダユニットとポンプとリザーバタンクと
を左右方向に整列させたことを特徴とする。
請求項2の船舶推進機のチルト装置は、前記圧力流体
供給部の一部を前記スイベルケースよりも外側方に突出
させるために、スイベルケースの少なくとも側面の一部
を開放したことを特徴とする。
供給部の一部を前記スイベルケースよりも外側方に突出
させるために、スイベルケースの少なくとも側面の一部
を開放したことを特徴とする。
請求項3の船舶推進機のチルト装置は、前記スターン
ブラケットは、取付けボルト孔を有し、しかも、前記圧
力流体供給部の一部との干渉を避けるための凹部を形成
したことを特徴とする。
ブラケットは、取付けボルト孔を有し、しかも、前記圧
力流体供給部の一部との干渉を避けるための凹部を形成
したことを特徴とする。
請求項4の船舶推進機のチルト装置は、前記スターン
ブラケットに、取付けボルト孔を有し、しかも、この取
付けボルト孔より下方に、前記圧力流体供給部の一部と
の干渉を避けるための切欠き部を形成したことを特徴と
する。
ブラケットに、取付けボルト孔を有し、しかも、この取
付けボルト孔より下方に、前記圧力流体供給部の一部と
の干渉を避けるための切欠き部を形成したことを特徴と
する。
請求項4の船舶推進機のチルト装置は、前記スターン
ブラケットは、取付けボルト孔を有し、しかも、この取
付けボルト孔より下方に、前記圧力流体供給部の一部と
の干渉を避けるための切欠き部を形成したことを特徴と
する。
ブラケットは、取付けボルト孔を有し、しかも、この取
付けボルト孔より下方に、前記圧力流体供給部の一部と
の干渉を避けるための切欠き部を形成したことを特徴と
する。
(作用) 請求項1の船舶推進機のチルト装置は、シリンダユニ
ットをスイベルケースの左右方向略中央に配置し、ポン
プをシリンダの左右の一側に隙間なく備え、リザーバタ
ンクをシリンダの左右の他側に隙間なく備え、さらに、
チルト装置を側方から見たときにシリンダユニット並び
にリザーバタンクがポンプの幅内に収るように、シリン
ダユニットとポンプとリザーバタンクとを左右方向に整
列させたので、チルト装置が効率良く収る。しかも、従
来と同等の剛性のスイベルケースで足りる。
ットをスイベルケースの左右方向略中央に配置し、ポン
プをシリンダの左右の一側に隙間なく備え、リザーバタ
ンクをシリンダの左右の他側に隙間なく備え、さらに、
チルト装置を側方から見たときにシリンダユニット並び
にリザーバタンクがポンプの幅内に収るように、シリン
ダユニットとポンプとリザーバタンクとを左右方向に整
列させたので、チルト装置が効率良く収る。しかも、従
来と同等の剛性のスイベルケースで足りる。
さらに、圧力流体供給部を、スターンブラケットにシ
リンダユニットを枢支した部分よりも上部に配置すると
ともに、スイベルケースとシリンダユニットとの枢支部
分よりも下位に配置したので、これらの枢支部分と圧力
流体供給部とが干渉しない。
リンダユニットを枢支した部分よりも上部に配置すると
ともに、スイベルケースとシリンダユニットとの枢支部
分よりも下位に配置したので、これらの枢支部分と圧力
流体供給部とが干渉しない。
請求項2の船舶推進機のチルト装置は、スイベルケー
スの少なくとも側面の一部を開放したので、スイベルケ
ースと圧力流体供給部とが干渉しない。
スの少なくとも側面の一部を開放したので、スイベルケ
ースと圧力流体供給部とが干渉しない。
請求項3の船舶推進機のチルト装置は、スターンブラ
ケットの取付けボルト孔まわりに、取付け作業時に必要
なクリアランスを確保できる。また、圧力流体供給部と
の干渉を避けるための凹部があるので、左右のスターン
ブラケット間を狭くできる。
ケットの取付けボルト孔まわりに、取付け作業時に必要
なクリアランスを確保できる。また、圧力流体供給部と
の干渉を避けるための凹部があるので、左右のスターン
ブラケット間を狭くできる。
請求項4の船舶推進機のチルト装置は、スターンブラ
ケットの取付けボルト孔まわりに、十分な取付け面を確
保できる。また、圧力流体供給部との干渉を避けるため
の切欠き部があるので、左右のスターンブラケット間を
狭くできる。
ケットの取付けボルト孔まわりに、十分な取付け面を確
保できる。また、圧力流体供給部との干渉を避けるため
の切欠き部があるので、左右のスターンブラケット間を
狭くできる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を添付図面に基いて説明する。
第1図は本発明に係るチルト装置の取付状態を示す側
面図、第2図は第1図のA−A方向矢視図、第3図は第
2図のB−B方向矢視図である。
面図、第2図は第1図のA−A方向矢視図、第3図は第
2図のB−B方向矢視図である。
船舶の船尾板1には、後方に向って左右一対のスター
ンブラケット2,2を固定し、これらスターンブラケット
2,2の上部間に架設したチルト軸3に、スイベルケース
4を上下方向に揺動自在に枢支している。詳述すれば、
このスイベルケース4は、中央部のパイプ部5と、左右
に拡がる翼部4a,4aと、翼部4a,4aの先端に設けられピン
8と当接する当接部4b,4bとからなる。スイベルケース
4の中央部に設けたパイプ部5には、スイベルシャフト
6を回転自在に挿通し、このスイベルシャフト6に推進
機7を取付けている。推進機7による推力は、パイプ部
5及びこのパイプ部5が当接するスターンブラケット2
に設けたピン8を介して、船体に伝達される。ここで、
ピン8は、その取付け位置の調整が可能となっている。
ンブラケット2,2を固定し、これらスターンブラケット
2,2の上部間に架設したチルト軸3に、スイベルケース
4を上下方向に揺動自在に枢支している。詳述すれば、
このスイベルケース4は、中央部のパイプ部5と、左右
に拡がる翼部4a,4aと、翼部4a,4aの先端に設けられピン
8と当接する当接部4b,4bとからなる。スイベルケース
4の中央部に設けたパイプ部5には、スイベルシャフト
6を回転自在に挿通し、このスイベルシャフト6に推進
機7を取付けている。推進機7による推力は、パイプ部
5及びこのパイプ部5が当接するスターンブラケット2
に設けたピン8を介して、船体に伝達される。ここで、
ピン8は、その取付け位置の調整が可能となっている。
また、スターンブラケット2,2に囲まれる空間には、
チルト装置10を配設している。
チルト装置10を配設している。
チルト装置10は、シリンダユニット11と、このシリン
ダユニット11に圧力流体としての作動油を供給する圧力
流体供給部12とからなる。圧力流体供給部12は、モータ
13と、このモータ13によって駆動されるポンプ14と、シ
リンダ16の油室に連通するリザーバタンク15とからな
る。モータ13とポンプ14はシリンダユニット11の左右の
一側に配設され、リザーバタンク15は左右の他側に配設
されている。すなわち、第1図〜第3図から明らかなよ
うに、モータをポンプの上部に取付け、ポンプ14をシリ
ンダ16の一方の側部に隙間なく備え、リザーバタンク15
をシリンダ16の他方の側部に隙間なく備えることで、シ
リンダユニット11の左右に分けて配列したものである。
これによって、圧力流体供給部12の高さを低く抑えてい
る。
ダユニット11に圧力流体としての作動油を供給する圧力
流体供給部12とからなる。圧力流体供給部12は、モータ
13と、このモータ13によって駆動されるポンプ14と、シ
リンダ16の油室に連通するリザーバタンク15とからな
る。モータ13とポンプ14はシリンダユニット11の左右の
一側に配設され、リザーバタンク15は左右の他側に配設
されている。すなわち、第1図〜第3図から明らかなよ
うに、モータをポンプの上部に取付け、ポンプ14をシリ
ンダ16の一方の側部に隙間なく備え、リザーバタンク15
をシリンダ16の他方の側部に隙間なく備えることで、シ
リンダユニット11の左右に分けて配列したものである。
これによって、圧力流体供給部12の高さを低く抑えてい
る。
詳述すれば、スイベルケース4の左右方向略中央に、
シリンダユニット11の中心O1を配置したものである。
シリンダユニット11の中心O1を配置したものである。
シリンダ16は、左右のスターンブラケット2,2の下端
間にピン19で枢支する枢支部16aと、上部から出没する
ピストンロッド17とを備える。このピストンロッド17
は、スイベルケース4の受部4c,4c間にピン18で枢支す
る、枢支部17aを備える。
間にピン19で枢支する枢支部16aと、上部から出没する
ピストンロッド17とを備える。このピストンロッド17
は、スイベルケース4の受部4c,4c間にピン18で枢支す
る、枢支部17aを備える。
以上の説明と第1図及び第2図から明らかなように、
ピン8は、シリンダユニット11の後方で、且つ、シリン
ダユニット11の上下の枢支部分の範囲内(枢支部16aと
枢支部17aの間)で、スターンブラケット2に設けたも
のである。
ピン8は、シリンダユニット11の後方で、且つ、シリン
ダユニット11の上下の枢支部分の範囲内(枢支部16aと
枢支部17aの間)で、スターンブラケット2に設けたも
のである。
モータ13とポンプ14とリザーバタンク15は、シリンダ
ユニット11をスターンブラケット2,2にピン19で枢支し
た部分よりも上位に配置され、しかも、スイベルケース
4とシリンダユニット11とをピン18で枢支した部分より
も下位に配置される。このため、圧力流体供給部12はピ
ン18,19と干渉しない。
ユニット11をスターンブラケット2,2にピン19で枢支し
た部分よりも上位に配置され、しかも、スイベルケース
4とシリンダユニット11とをピン18で枢支した部分より
も下位に配置される。このため、圧力流体供給部12はピ
ン18,19と干渉しない。
スイベルケース4は、圧力流体供給部12の一部の外側
方への突出を許すために、ピン18の受部4c,4cから当接
部4b,4bにかけて、翼部4a,4aの側面を弧状に開放(4d,4
d)している。
方への突出を許すために、ピン18の受部4c,4cから当接
部4b,4bにかけて、翼部4a,4aの側面を弧状に開放(4d,4
d)している。
更に、一方のスターンブラケット2の下部内側には、
前記ポンプ14の一部が入り込む凹部20を形成し、この凹
部20を形成するブラケット側面に、手動バルブ操作用の
穴21を形成している。このようにすることで、スターン
ブラケット2,2間の間隔を拡げることがなく、全体とし
てコンパクトになる。この凹部20に連続する壁20aは、
スターンブラケット2の上半部において、スターンブラ
ケット2に形成された取付けボルト孔20bに対し、取付
け作業時い必要なクリアランスを保っている。また、ス
ターンブラケット2は、スターンブラケット2の下半部
において圧力流体供給部12との干渉をさけるための、切
り欠き22を設けている。
前記ポンプ14の一部が入り込む凹部20を形成し、この凹
部20を形成するブラケット側面に、手動バルブ操作用の
穴21を形成している。このようにすることで、スターン
ブラケット2,2間の間隔を拡げることがなく、全体とし
てコンパクトになる。この凹部20に連続する壁20aは、
スターンブラケット2の上半部において、スターンブラ
ケット2に形成された取付けボルト孔20bに対し、取付
け作業時い必要なクリアランスを保っている。また、ス
ターンブラケット2は、スターンブラケット2の下半部
において圧力流体供給部12との干渉をさけるための、切
り欠き22を設けている。
また、第3図に示すように、シリンダユニット11の中
心O1に対し、大径のポンプ14の中心O2を、前後方向にオ
フセットしている。このようにすることで、スイベルシ
ャフト6を挿通するパイプ部5とポンプ14との、干渉を
避けることができる。
心O1に対し、大径のポンプ14の中心O2を、前後方向にオ
フセットしている。このようにすることで、スイベルシ
ャフト6を挿通するパイプ部5とポンプ14との、干渉を
避けることができる。
そして、第1図及び第3図から明らかなように、チル
ト装置10を側方から見たときに、シリンダユニット11並
びにリザーバタンク15がポンプ14の幅内に収るように、
シリンダユニット11とモータ13とポンプ14とリザーバタ
ンク15とが、左右方向に整列したものである。
ト装置10を側方から見たときに、シリンダユニット11並
びにリザーバタンク15がポンプ14の幅内に収るように、
シリンダユニット11とモータ13とポンプ14とリザーバタ
ンク15とが、左右方向に整列したものである。
以上において、モータ13の回転でポンプ14を駆動する
と作動油がシリンダユニット11内の一方の室に供給さ
れ、シリンダユニット11が伸長又は圧縮動作をなし、モ
ータ13の逆回転により、ポンプ14で作動油が他方の室に
供給され、前記とは逆の動作をなす。そして、伸長及び
圧縮動に伴なうピストンロツド17の出入りの容積補償
を、リザーバタンク15で行う。
と作動油がシリンダユニット11内の一方の室に供給さ
れ、シリンダユニット11が伸長又は圧縮動作をなし、モ
ータ13の逆回転により、ポンプ14で作動油が他方の室に
供給され、前記とは逆の動作をなす。そして、伸長及び
圧縮動に伴なうピストンロツド17の出入りの容積補償
を、リザーバタンク15で行う。
(発明の効果) 本発明は、上述のように構成されているので、次に記
載する効果を奏する。
載する効果を奏する。
請求項1の船舶推進機のチルト装置は、シリンダユニ
ットをスイベルケースの左右方向略中央に配置し、ポン
プをシリンダの左右の一側に隙間なく備え、リザーバタ
ンクをシリンダの左右の他側に隙間なく備え、さらに、
チルト装置を側方から見たときにシリンダユニット並び
にリザーバタンクがポンプの幅内に収るように、シリン
ダユニットとポンプとリザーバタンクとを左右方向に整
列させたので、チルト装置を小型にでき、しかも、従来
の同等の剛性のスイベルケースで足りる。
ットをスイベルケースの左右方向略中央に配置し、ポン
プをシリンダの左右の一側に隙間なく備え、リザーバタ
ンクをシリンダの左右の他側に隙間なく備え、さらに、
チルト装置を側方から見たときにシリンダユニット並び
にリザーバタンクがポンプの幅内に収るように、シリン
ダユニットとポンプとリザーバタンクとを左右方向に整
列させたので、チルト装置を小型にでき、しかも、従来
の同等の剛性のスイベルケースで足りる。
さらに、ポンプの下端をシリンダユニットの下側の枢
支部分より上位に配置し、モータをポンプの上部に取付
け、モータの上端をシリンダユニットの上側の枢支部分
より下位に配置し、リザーバタンクの下端をシリンダユ
ニットの下側の枢支部分より上位に配置し、リザーバタ
ンクの上端をシリンダユニットの上側に枢支部分より下
位に配置することにより、モータとポンプとリザーバタ
ンクのいずれをも、スイベルケースとシリンダユニット
との枢支部分よりも下位に配置するとともに、スターン
ブラケットにシリンダユニットを枢支した部分よりも上
位に配置したので、これらの枢支部分と圧力流体供給部
との干渉を避けることができる。このため、チルト装置
を小型にできる。
支部分より上位に配置し、モータをポンプの上部に取付
け、モータの上端をシリンダユニットの上側の枢支部分
より下位に配置し、リザーバタンクの下端をシリンダユ
ニットの下側の枢支部分より上位に配置し、リザーバタ
ンクの上端をシリンダユニットの上側に枢支部分より下
位に配置することにより、モータとポンプとリザーバタ
ンクのいずれをも、スイベルケースとシリンダユニット
との枢支部分よりも下位に配置するとともに、スターン
ブラケットにシリンダユニットを枢支した部分よりも上
位に配置したので、これらの枢支部分と圧力流体供給部
との干渉を避けることができる。このため、チルト装置
を小型にできる。
請求項2の船舶推進機のチルト装置は、圧力流体供給
部の一部をスイベルケースよりも外側方に突出させるた
めに、スイベルケースの少なくとも側面の一部を開放し
たので、スイベルケースと圧力流体供給部との干渉を回
避でき、このため、チルト装置を小型にできる。
部の一部をスイベルケースよりも外側方に突出させるた
めに、スイベルケースの少なくとも側面の一部を開放し
たので、スイベルケースと圧力流体供給部との干渉を回
避でき、このため、チルト装置を小型にできる。
請求項3の船舶推進機のチルト装置は、スターンブラ
ケットに、取付けボルト孔を有し、しかも、圧力流体供
給部の一部との干渉をさけるための凹部を形成したの
で、スターンブラケットの取付けボルト孔まわりに、取
付け作業時に必要なクリアランスを確保しつつ、左右の
スターンブラケット間を狭くして小型にでき、一方、圧
力流体供給部との干渉を避けることができる。このた
め、チルト装置を小型にできる。
ケットに、取付けボルト孔を有し、しかも、圧力流体供
給部の一部との干渉をさけるための凹部を形成したの
で、スターンブラケットの取付けボルト孔まわりに、取
付け作業時に必要なクリアランスを確保しつつ、左右の
スターンブラケット間を狭くして小型にでき、一方、圧
力流体供給部との干渉を避けることができる。このた
め、チルト装置を小型にできる。
請求項4の船舶推進機のチルト装置は、スターンブラ
ケットに、取付けボルト孔を有し、しかも、この取付け
ボルト孔より下方に、圧力流体供給部の一部との干渉を
さけるための切欠き部を形成したので、チルト軸に近い
取付けボルト孔まわりに十分な取付け面を確保しつつ、
圧力流体供給部との干渉を避けることができ、このた
め、チルト装置を小型にできる。
ケットに、取付けボルト孔を有し、しかも、この取付け
ボルト孔より下方に、圧力流体供給部の一部との干渉を
さけるための切欠き部を形成したので、チルト軸に近い
取付けボルト孔まわりに十分な取付け面を確保しつつ、
圧力流体供給部との干渉を避けることができ、このた
め、チルト装置を小型にできる。
第1図は本発明に係るチルト装置を取付けた状態の側面
図、第2図は第1図のA−A及びA′−A′方向矢視
図、第3図は第2図のB−B方向矢視図であって一部を
断面した図である。 尚、図面中、2はスターンブラケット、4はスイベルケ
ース、7は推進機、10はチルト装置、11はシリンダユニ
ット、12は圧力流体供給部、13はモータ、14はポンプ、
15はリザーバタンクである。
図、第2図は第1図のA−A及びA′−A′方向矢視
図、第3図は第2図のB−B方向矢視図であって一部を
断面した図である。 尚、図面中、2はスターンブラケット、4はスイベルケ
ース、7は推進機、10はチルト装置、11はシリンダユニ
ット、12は圧力流体供給部、13はモータ、14はポンプ、
15はリザーバタンクである。
Claims (4)
- 【請求項1】船体に固定したスターンブラケットに、推
進機を取付けたスイベルケースをチルト軸で上下揺動自
在に枢着し、このスイベルケースとスターンブラケット
との間に、チルト装置を設けた船舶推進機のチルト装置
において、 前記チルト装置を、前記スイベルケースを揺動させるシ
リンダユニットと、このシリンダユニットに圧力流体を
供給する圧力流体供給部とで構成し、 シリンダユニットの上端部をスイベルケースに枢支し、
シリンダユニットの下端部をスターンブラケットに枢支
し、 スイベルケースの当接部が当接するピンを、シリンダユ
ニットの後方で且つシリンダユニットの上下の枢支部分
の範囲内でスターンブラケットに設け、 前記圧力流体供給部を、モータとポンプとリザーバタン
クとで構成し、 前記シリンダユニットを前記スイベルケースの左右方向
略中央に配置し、 ポンプをシリンダの左右の一側に隙間なく備え、ポンプ
の下端をシリンダユニットの下側の枢支部分より上位に
配置し、モータをポンプの上部に取付け、モータの上端
をシリンダユニットの上側の枢支部分より下位に配置
し、リザーバタンクをシリンダの左右の他側に隙間なく
備え、リザーバタンクの下端をシリンダユニットの下側
の枢支部分より上位に配置し、リザーバタンクの上端を
シリンダユニットの上側の枢支部分より下位に配置し、
前記チルト装置を側方から見たときにシリンダユニット
並びにリザーバタンクがポンプの幅内に収るように、シ
リンダユニットとポンプとリザーバタンクとを左右方向
に整列させたことを特徴とする船舶推進機のチルト装
置。 - 【請求項2】前記スイベルケースは、前記圧力流体供給
部の一部をスイベルケースよりも外側方に突出させるた
めに、少なくとも、その側面の一部を開放させているこ
とを特徴とする請求項1記載の船舶推進機のチルト装
置。 - 【請求項3】前記スターンブラケットは、取付けボルト
孔を有し、しかも、前記圧力流体供給部の一部との干渉
を避けるための凹部を形成していることを特徴とする請
求項1記載の船舶推進機のチルト装置。 - 【請求項4】前記スターンブラケットは、取付けボルト
孔を有し、しかも、この取付けボルト孔より下方に、前
記圧力流体供給部の一部との干渉を避けるための切欠き
部を形成していることを特徴とする請求項1記載の船舶
推進機のチルト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1100580A JP2878305B2 (ja) | 1989-04-20 | 1989-04-20 | 船舶推進機のチルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1100580A JP2878305B2 (ja) | 1989-04-20 | 1989-04-20 | 船舶推進機のチルト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02279492A JPH02279492A (ja) | 1990-11-15 |
JP2878305B2 true JP2878305B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=14277829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1100580A Expired - Lifetime JP2878305B2 (ja) | 1989-04-20 | 1989-04-20 | 船舶推進機のチルト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2878305B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60234095A (ja) * | 1984-05-01 | 1985-11-20 | Sanshin Ind Co Ltd | 船舶推進機のチルト装置 |
-
1989
- 1989-04-20 JP JP1100580A patent/JP2878305B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02279492A (ja) | 1990-11-15 |
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Legal Events
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