JP2878122B2 - ネスティング用データ作成方法および板部品の製造方法 - Google Patents
ネスティング用データ作成方法および板部品の製造方法Info
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Description
種類かつ多数の板部品を有効に加工するためのネスティ
ング用データ作成方法および板部品の製造方法に関す
る。
ウム合金製などの薄板パネルによるセミモノコック構造
が主体であり、全体で数万点を超える部品点数のうちの
半数以上が板金加工部品である。板金部品には、大形旅
客機胴体外板など1m×10m級の超大型部品や縦樋材
などの長尺部品もあるが、各種ウェブや補強材、ストラ
ップ、シヤタイなど長さ200mm〜1m程度の中小物
部品が大半である。中小物部品の多くは、厚さ0.8m
m〜2.5mm程度の薄板を材料として単純曲げや軽い
絞り成形による部品であり、平板状態で所要最終形状に
外形切りした後に成形して熱処理を施す加工工程が採ら
れる。
を製造個数分重ねて、テンプレート(部品形状、穴位置
などを示した型板)に倣ってピンルータやラジアルルー
タを手動操作し、部品ごとに外周切削と穴あけを行って
おり、近年は、工数削減や製造スパン短縮の対策とし
て、NC(数値制御)ルータで複数部品を同時加工して
いる。
図である。NCルータは、テーブル1上に緩衝材である
ベニヤ合板を敷いて、たとえば1.2m×3.6mの定
尺材料2を最大厚さ約12mmまで複数枚積層して、多
数の部品をネスティングしてから加工するので、材料の
歩留りが向上する。図9(a)ではラウトヘッド3にド
リルを装着して穴あけした後、図9(b)ではスクリュ
ーヘッド4にスクリュードライバを装着して、定尺材料
2をベニヤ合板にねじ止めし、図9(c)ではラウトヘ
ッド3にルータビットを装着して外周切削を行って、図
9(d)で板部品5を取出している。このように工具の
自動交換によって切削と穴あけが同一工程で可能にな
り、さらに工具寿命管理やテーブル交換等の自動化機能
によって連続運転が可能になるため、稼働率が大幅に向
上する。
徴は、ネスティングして同時加工できることであるが、
事前に部品の組合せ(種類・個数)を決めてネスティン
グを行い、NCプログラムを作る必要がある。部品の組
合せを予め固定するには単一機種の部品だけ集めるのが
最も容易であるが、テーブルサイズに近い大きさの材料
を重ねて加工するほどの数量が集まらない場合は逆に運
転効率が低下する。また、臨時に特定の部品だけ個数を
増やす場合の対応が困難となる。逆に、同時に加工する
数量を増やすために複数の機種分を混在させると、部品
の組合せが多種多様となり、固定した組合せでは対応で
きない。
良くネスティングし加工して、生産性の向上が可能なネ
スティング用データ作成方法および板部品の製造方法を
提供することである。
品に関する加工情報を含んだ板部品リストファイルに基
づいて、加工機別ならびに材質および板厚別に複数のグ
ループに分類して、各グループ毎に別個のネスティング
用データファイルを作成することを特徴とするネスティ
ング用データ作成方法である。
ファイルに基づいて、加工重ね枚数別に複数の小グルー
プに分類して、各小グループ毎に別個の枚数別データフ
ァイルを作成することを特徴とする。
板材を使用する板部品に関する加工情報を含んだネステ
ィング用データファイルを作成する工程と、加工重ね枚
数を変数として初期値から順番に1つずつ減少させる工
程と、前記ネスティング用データファイルの中から、該
加工重ね枚数以上の加工数量を必要とする板部品を抽出
して、加工重ね枚数別に分類した枚数別データファイル
を作成する工程とを備えることを特徴とするネスティン
グ用データ作成方法である。
加工数量が加工重ね枚数の整数倍である板部品だけを抽
出する工程を備えることを特徴とする。
板部品を包含する矩形の合計面積を算出して、所定の基
準面積と比較する工程を備え、加工重ね枚数が1である
場合以外は合計面積が基準面積に満たない場合には板部
品抽出を行わないことを特徴とする。
る板部品リストファイルに基づいて、加工機別ならびに
材質および板厚別に複数のグループに分類して、各グル
ープ毎に別個のネスティング用データファイルを作成す
る工程と、前記ネスティング用データファイルに基づい
て、加工重ね枚数別に複数の小グループに分類して、各
小グループ毎に別個の枚数別データファイルを作成する
工程と、前記枚数別データファイルおよび予め記憶され
た板部品形状データファイルを用いて、板部品のネステ
ィングを行う工程と、ネスティング結果に基づいて、数
値制御加工機の制御プログラムを作成する工程と、数値
制御加工機が該制御プログラムに従って板材料を切削し
て板部品を加工する工程とを備えることを特徴とする板
部品の製造方法である。
ら加工機別ならびに材質および板厚別にグループ分けす
ることによって、1回のネスティング処理に必要なデー
タが個々に得られるため、板部品リストファイルの作成
とネスティング処理との連係が可能になる。したがっ
て、同じ加工機で同じ材質および板厚の材料を同じ時期
に加工する部品の種類や個数に応じて、その都度ネステ
ィング処理することが可能になる。
に作成されたネスティング用データファイルに基づい
て、さらに加工重ね枚数別にグループ分けすることによ
って、加工重ね枚数別のネスティング処理に必要なデー
タが得られる。したがって、定尺材料を可及的に重ねた
状態でネスティングおよび切削が可能になるため、工数
を削減できる。
同一の板材を使用する板部品に関する加工情報を含んだ
ネスティング用データファイルを作成した後、加工重ね
枚数を変数として初期値から順番に1つずつ減少させな
がら、該加工重ね枚数以上の加工数量を必要とする板部
品を抽出することによって、重ね枚数の多い板部品から
優先的にグループ分けされる。したがって、定尺材料を
可及的に重ねた状態でネスティングおよび切削が可能に
なるため、工数を削減できる。
ある板部品を抽出することによって、同一板部品が複数
箇所に分かれて同じネスティング処理の対象とすること
が可能になる。したがって、同一板部品が別々に切削さ
れずに済み、部品の散逸等を防止できる。
包含する矩形の合計面積を算出することによって、加工
に要する定尺材料の大きさを概略的に把握することが可
能になる。また、定尺材料を重ね過ぎて、板部品の合計
面積が極端に小さくなると、逆に加工機や作業者にとっ
て取扱いが煩雑になる。したがって、このような極端に
小さい面積となる場合を排除するため、取扱い許容限度
を定めた基準面積と合計面積とを比較して、合計面積が
基準面積に満たない場合には板部品抽出を行わないこと
によって、一定以上の加工面積を確保することができ
る。
給される板部品リストファイルに基づいて、加工機別な
らびに材質および板厚別にグループ分けすることによっ
て、製造管理装置からの板部品リストファイルとネステ
ィング処理とを連係させることができる。さらに加工重
ね枚数別にグループ分けすることによって、定尺材料を
可及的に重ねた状態でネスティングおよび切削が可能に
なる。
用いて、予め記憶された板部品形状データファイルを参
照しながら板部品のネスティングを行い、その結果に基
づいてNCルータなどの数値制御加工機の制御プログラ
ムを作成することによって、製造管理装置から数値制御
加工機までの工程が連係するため、大幅な工数削減を実
現できる。
である。図1において2点鎖線で囲んだ部分はコンピュ
ータ等で自動的に起動され、これ以外は作業者が関与す
る部分である。まずステップ11で、生産管理システム
側のコンピュータが部品加工命令書を発行し、部品加工
命令書データファイル12を作成する。このとき、本実
施例では部品加工命令書発行と同時にNCデータを作成
する関係上、後述のCADAM形状データが未完成の部
品は部品加工命令書を発行しないようにするため、ネス
ティング部品マスタファイル15中に入力された形状デ
ータ作成状況を参照している。
造する板部品の品目、数量、板材、使用機械、納期な
ど、多種類の板部品に関する加工情報を含んだ板部品リ
ストファイルである。次にステップ13で、材料保管庫
から出庫すべき材料の所要量を計算し、ステップ14で
ネスティングの処理単位であるネストグループを編成す
るとともに、加工に必要な材料の払出しを受けるための
払出し要求データファイル20を作成する。次にステッ
プ16で、ネスティング処理(商品名PINS、米国P
NS社製)を実行するために必要な板部品の形状と個
数、使用可能な材料サイズ(幅、長さ)と数、重ね枚数
や最小間隔などの入力データを作成する。このときネス
ティング部品マスタファイル15が参照される。
ネスティング処理を実行する。このとき、ネスティング
する部品の形状データは、外周形状や重量軽減用切抜き
部分の形状、ドリル穴の位置を作図したCADAM(コ
ンピュータ支援設計製造)の図形データに、切削開始位
置や穴サイズ、スクリュー止めの要否、その他の製造情
報を追加したPINS用CADAM図面ファイル25に
基づいて参照される。
18で所要材料サイズを次処理の矩形ネスティングに入
力できる形に編集して、ネスティング処理前の材料所要
量計算(ステップ13)で作成した払出し要求データフ
ァイル20のうち、NCルータ加工対象部品のデータを
置換える。このステップ18を経由することによって、
NCルータ用の材料と従来通りに1品ずつ加工する他設
備用の材料を一本化して扱うことが可能になり、材料の
出庫作業やシアリング作業が2度手間になることを防止
できる。
イル20内のサイズの矩形を在庫している材料に1枚ず
つネスティングする。その結果、材料の出庫量が明確に
なるので、在庫引当ての精度向上や出庫作業指示の自動
作成に役立つ。また、出力の1つである矩形ネスティン
グ図21は、出庫直後のシアリング作業における補助資
料として使われる。
了すると、部品配置位置データファイル22が作成さ
れ、さらにステップ23ではどの部品がどこに配置され
ているかを容易に判読できるようにするため、ネストグ
ループを構成する部品加工命令書のリストとネスティン
グ図を1枚の紙に記入したネスティング図/明細票24
を作成する。
は、NCプログラム30に必要なNCデータ27を作成
する。なお、ステップ26では、部品加工命令書発行後
に設計変更されて部品形状が変わる場合には、メニュー
形式の対話処理プログラム(PINS単体処理用)に従
って新形状のデータ(CADAM図面)を作成した後、
変更分についてネスティングの再処理を行い、同様に変
更分のNCデータ27を出力する。
果、テーブルサイズに近い大きさの材料を使うようにな
らなかった場合の対策として、テーブル上に複数のグル
ープの材料を並べて加工できるようなNCプログラム3
0を合成している。なお、ネスティング処理で作成した
オリジナルのNCデータは材料をテーブル上の一定位置
にセットする前提で作られているので、ステップ29で
材料取付け位置を画面入力して、この位置に合わせて個
々のオリジナルNCデータを平行移動して繋ぎ合わせ
る。その結果、テーブルにセットした材料が1種類しか
ない場合と同じ内容のNCプログラム30を合成するこ
とができる。
グラム30は製造現場に設置されたパーソナルコンピュ
ータなどの端末装置に転送、格納される。本実施例で
は、加工用NCプログラムが使い捨てで日常的に作成と
廃棄を繰返すので、プログラム管理の容易化およびプロ
グラム記憶媒体のハンドリング工程の削減のために、ホ
ストコンピュータと現場の端末装置の間でデータ通信に
よるプログラム転送を行っている。端末装置では、プロ
グラム受信時ごとにNCプログラム管理用のインデック
スファイルを作成し、受信日や使用日等のデータを持つ
ことによって、たとえば加工後1週間経過したときに自
動消去するなどプログラム管理を容易にしている。
たNCプログラムの中から1つを選択して、光ケーブル
を介してNC制御装置にダウンロードし、NCルータを
起動して実際の切削加工を行う。
書発行からNCプログラムの作成および部品加工までの
工程が一連の流れで連係することになる。
を示すブロック図である。図1のステップ17における
ネスティング処理では、入力データとして、部品のCA
DAMファイル名や数量等をまとめたPartファイル
35、部品の材料サイズや在庫数等をまとめたPlat
eファイル36、重ね枚数や素材板厚、最小間隔、材質
等をまとめたGlobalファイル37が1つのネスト
グループ単位ごとに用いられ、その他に工具情報ファイ
ル38、加工順ファイル39、切削条件ファイル40、
機械情報ファイル41、さらに前述したPINS用CA
DAM図面ファイル25が使用される。
ネスティング図24、処理結果を一覧表示したネスティ
ングレポート42、部品配置位置データ22、工具中心
の通路を記述したNCデータ作成用の中間ファイルであ
るCLデータ27aを作成する。
トグループ編成方法を説明するブロック図である。多種
類の板部品に関する加工情報を含んだ部品加工命令書デ
ータファイル12に基づいて、第1回目のグループ編成
を行う。第1回目のグループ編成では、加工機別ならび
に材質および板厚別に複数のグループに分類して、払出
し要求データファイル20として、図3(b)に示すよ
うに、各グループ毎に別個のデータファイルを作成す
る。図3(b)は同一板材の部品加工命令書リストであ
り、左から行番号、部品加工命令書番号、サイズ、数
量、対象の順で並べられており、たとえば部品加工命令
書番号がSO2の板部品は、サイズ1000mm×10
00mmの矩形材料が5枚で、矩形材料のままで使用す
ることを示す。また、部品加工命令書番号がSO5の板
部品は、サイズ50mm×100mmの矩形材料が7枚
で、NCルータによる切削加工が必要であることを示
す。これらの部品のうち、SO1〜2は加工不要である
ため、ネスティングの対象から外され、図3(e)に示
すように、そのまま払出し要求データファイル20とし
て用いられる。残りのSO3〜6は同一のNCルータお
よび同一の板材を使用する板部品としてグループ編成さ
れる。この状態をネストグループとしてネスティング処
理を実行することも可能であるが、加工工程が冗長なネ
スティング結果に終わる場合もある。そこで、本実施例
では第2回目のグループ編成を行う。
グループ編成に基づいて重ね枚数別に分類してネストグ
ループを編成する。図3(c)は同一材料かつ同一重ね
枚数別の部品加工命令書リストであり、左からネストグ
ループ番号、RUN番号(実行番号)、部品加工命令書
番号、数量、重ね枚数の順で並べられており、たとえば
1番のネストグループは、RUN番号として100が付
与され、部品加工命令書番号がSO3〜5である板部品
で構成され、数量はそれぞれ4個、8個、4個であり、
加工時の重ね枚数が4枚であることを示す。したがっ
て、板部品SO4は同一材料内で2箇所に配置されるこ
とになる。また、2番のネストグループは重ね枚数が3
枚で編成されており、図3(b)を見ると板部品SO5
の数量は7個であるため、1番および2番のネストグル
ープに別れて編成されたことになる。
は、1番および2番のネストグループについて別々に実
行する。その結果、図3(d)に示すように、1番のネ
ストグループではサイズ500mm×1000mmの定
尺材料を必要とし、2番のネストグループではサイズ1
000mm×1000mmの定尺材料を必要とするとい
う結果が出力され、この結果を前述の払出し要求データ
ファイル20に追加する編集を行って、材料管理側シス
テムに図3(e)に示す払出し要求データファイル20
を転送する。こうして板部品SO1〜2はそのままリス
トに載り、板部品SO3〜6は所定の重ね枚数ごとにネ
スティングされて、図3(d)に示す定尺材料が各重ね
枚数分毎にリストに載る。
一例を示す図であり、同一加工機および同一板材の板部
品で編成されている。第1回目のグループ編成に基づい
て、重ね枚数別にグループ分けする第2回目のグループ
編成を行う。図4(b)は第2回目のグループ編成の一
例であり、図4(c)は第2回目のグループ編成の他の
例を示す。
例を示すフローチャートである。まずステップa1にお
いて、重ね枚数Nを変数として初期値N0に設定する。
ここでは、初期値N0=11の場合を説明する。次にス
テップa2で、重ね枚数N以上の部品加工命令書を捜
す。現時点でN=11であるため、図4(a)におい
て、数量11以上のもの、すなわち番号D、G、I、J
の部品加工命令書が該当する。次にステップa3で、部
品加工命令書の数量から重ね枚数Nを減算するととも
に、現時点では重ね枚数N=11を抽出してネストグル
ープ編成する。たとえば番号Jは50個であるため、4
回抽出可能であり、残りは50−11×4=6個とな
る。同様に、番号Dの残りは6個、番号Gの残りは7
個、番号Iの残りは1個になる。こうして番号D、G、
Iがそれぞれ1箇所、番号Jが4箇所という重ね枚数N
=11のネストグループが編成される。
らして、次のループに移る。なお、ステップa5では、
ループの終了を判定し、N=0となった時点で第2回目
のグループ編成を終了する。
のループを実行する。図4(b)において、数量10以
上のものを捜して、番号Bだけが抽出され、残りは0と
なる。こうして重ね枚数Nを初期値11から1まで1つ
ずつ減らしてネストグループを編成し、図4(b)に示
す最終結果が得られ、結局、9組のネストグループに分
類されている。各ネストグループは別々にネスティング
処理が実行されることになる。
の例を示すフローチャートである。まずステップb1に
おいて、NCルータの加工厚さ限度を今回使用する板材
の厚さで除算することによって、最大許容重ね枚数Mを
算出する。次にステップb2で重ね枚数Nを変数として
初期値Mに設定する。ここでも初期値M=11の場合を
説明する。
が最大許容重ね枚数Mの半分以上であるか否かが判定さ
れる。なお、Mの半分を判定基準に用いたのは一例に過
ぎない。N≧M/2であればステップb4へ移行して、
重ね枚数Nで割切れる数量の部品加工命令書を捜す。現
時点でN=11であるため、図4(a)において、11
で割切れるものは存在しない。したがって、ステップb
6、b7を通過して、ステップb9でN=N−1となっ
て、次のループに移る。
ステップb4で10で割切れる数量の部品加工命令書を
捜し、番号B、Jが該当することになる。次にステップ
b6で、該当する部品加工命令書の所要面積を算出す
る。現時点では番号Bは1箇所配置で800平方mm、
番号Jは5箇所配置で16×5=80平方mmとなり、
合計所要面積は880平方mmと算出される。次にステ
ップb7で、予め設定しておいた基準面積との大小を比
較する。基準面積は、NCルータや作業者のハンドリン
グが可能な板材寸法の最低限度を規定するものである。
ここでは、1000平方mmに設定していると仮定する
と、合計所要面積が基準面積を下回ることになり、N=
10のグループ編成を見送って、ステップb9でN=9
のループに移る。
が、所要面積が不足してグループ編成は行われない。次
のN=8のループでは番号Eが該当するが、所要面積が
不足してグループ編成は行われない。次のN=7のルー
プでは該当するものが無い。次のN=6のループでは番
号F、G、Iが該当するが、所要面積が不足してグルー
プ編成は行われない。
N≧M/2でなくなり、ステップb5へ移行して今度は
N=5以上の数量の部品加工命令書を捜すことになる。
ここで番号B、D、E、F、G、I、Jが該当し、ステ
ップb6で合計所要面積を計算すると、800×2+1
50×3+56+42+36×3+20×2+16×1
0=2456平方mmと求まり、基準面積1000以上
を満足する。そこで番号Bが2箇所、番号Dが3箇所、
番号Eが1箇所、番号Fが1箇所、番号Gが3箇所、番
号Iが2箇所、番号Jが10箇所という重ね枚数N=5
のグループ編成が可能になり、ステップb8で編成の終
えた分を部品加工命令書の数量から減算する。次にステ
ップb9でN=4のループに移る。
で1つずつ減らしてネストグループを編成し、図4
(c)に示す最終結果が得られ、結局、3組のネストグ
ループに分類され、図4(b)と比べてネスティング処
理の実行回数が3分の1になっており、NCルータの加
工工数も格段に減らすことができる。
4の一例を示す平面図である。中央にネスティング図5
1がネスティング番号と共に縮小表示され、上部の欄5
2に材料コード、欄53には加工時の重ね枚数、欄54
には板材の厚さと寸法、欄55には板材の品名がそれぞ
れ記載され、下方には板部品リスト56が掲載され、そ
の右方にNCプログラム番号58と、現場での番号入力
用バーコード59が記載される。こうして現場作業にお
いて、加工条件や部品リスト等が容易に判読できるた
め、多種多様な板部品を混在させた場合でも作業ミスを
解消できる。
データ編集処理の手順を示すブロック図である。ネスト
グループAをネスティング処理した結果をネスティング
図60に示し、ネストグループBをネスティング処理し
た結果をネスティング図61に示す。両者ともテーブル
サイズより大幅に小さい材料でネスティングされてお
り、そのままNCルータで加工すると工数が2回にな
る。
編集において、ネストグループAのNCデータAとネス
トグループBのNCデータBとを互いに重複しないよう
に平行移動させて合成し、NCデータA&Bを作成す
る。
工機別ならびに材質および板厚別のグループ分けによっ
て、板部品リストファイルとネスティング処理との連係
が可能になり、ネスティング処理を逐次実行することが
できる。
って、定尺材料を可及的に重ねた状態でネスティングお
よび切削が可能になる。
にグループ分けすることによって、定尺材料を可及的に
重ねた状態でネスティングおよび切削が可能になるた
め、工数を削減できる。さらに、加工数量が加工重ね枚
数の整数倍である板部品を抽出することによって、同一
板部品が別々に切削される機会が減って、部品の散逸等
を防止できる。さらに、板部品を包含する矩形の合計面
積を算出して、極端に小さい面積となる場合を排除する
ことによって、作業性が向上し、材料損失を減らすこと
ができる。
までの工程が連係するため、多種多様な板部品を加工す
る場合でも大幅な工数削減を実現できる。
ク図である。
成方法を説明するブロック図である。
示す図であり、図4(b)は第2回目のグループ編成の
一例であり、図4(c)は第2回目のグループ編成の他
の例を示す。
ーチャートである。
ローチャートである。
す平面図である。
理の手順を示すブロック図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 多種類の板部品に関する加工情報を含ん
だ板部品リストファイルに基づいて、加工機別ならびに
材質および板厚別に複数のグループに分類して、各グル
ープ毎に別個のネスティング用データファイルを作成す
ることを特徴とするネスティング用データ作成方法。 - 【請求項2】 前記ネスティング用データファイルに基
づいて、加工重ね枚数別に複数の小グループに分類し
て、各小グループ毎に別個の枚数別データファイルを作
成することを特徴とする請求項1記載のネスティング用
データ作成方法。 - 【請求項3】 同一の加工機および同一の板材を使用す
る板部品に関する加工情報を含んだネスティング用デー
タファイルを作成する工程と、 加工重ね枚数を変数として初期値から順番に1つずつ減
少させる工程と、 前記ネスティング用データファイルの中から、該加工重
ね枚数以上の加工数量を必要とする板部品を抽出して、
加工重ね枚数別に分類した枚数別データファイルを作成
する工程とを備えることを特徴とするネスティング用デ
ータ作成方法。 - 【請求項4】 予め指定した条件の下では加工数量が加
工重ね枚数の整数倍である板部品だけを抽出する工程を
備えることを特徴とする請求項3記載のネスティング用
データ作成方法。 - 【請求項5】 加工重ね枚数別に抽出した板部品を包含
する矩形の合計面積を算出して、所定の基準面積と比較
する工程を備え、加工重ね枚数が1である場合以外は合
計面積が基準面積に満たない場合には板部品抽出を行わ
ないことを特徴とする請求項3または4記載のネスティ
ング用データ作成方法。 - 【請求項6】 製造管理装置から供給される板部品リス
トファイルに基づいて、加工機別ならびに材質および板
厚別に複数のグループに分類して、各グループ毎に別個
のネスティング用データファイルを作成する工程と、 前記ネスティング用データファイルに基づいて、加工重
ね枚数別に複数の小グループに分類して、各小グループ
毎に別個の枚数別データファイルを作成する工程と、 前記枚数別データファイルおよび予め記憶された板部品
形状データファイルを用いて、板部品のネスティングを
行う工程と、 ネスティング結果に基づいて、数値制御加工機の制御プ
ログラムを作成する工程と、 数値制御加工機が該制御プログラムに従って板材料を切
削して板部品を加工する工程とを備えることを特徴とす
る板部品の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP6164308A JP2878122B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | ネスティング用データ作成方法および板部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP6164308A JP2878122B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | ネスティング用データ作成方法および板部品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP6164308A Expired - Lifetime JP2878122B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | ネスティング用データ作成方法および板部品の製造方法 |
Country Status (1)
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1994
- 1994-07-15 JP JP6164308A patent/JP2878122B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0825177A (ja) | 1996-01-30 |
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