JP2878025B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents

内燃機関制御装置

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JP2878025B2
JP2878025B2 JP17574092A JP17574092A JP2878025B2 JP 2878025 B2 JP2878025 B2 JP 2878025B2 JP 17574092 A JP17574092 A JP 17574092A JP 17574092 A JP17574092 A JP 17574092A JP 2878025 B2 JP2878025 B2 JP 2878025B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、第1及び第2基準位
置を示す基準位置信号に基づいて気筒毎の燃料噴射及び
点火時期等を制御する内燃機関制御装置に関し、特に定
常運転中に出力トルク(角速度)が変動しても高精度のタ
イミング制御を維持できる内燃機関制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジン等の内燃機関
においては、運転条件に応じて燃料噴射や点火時期を最
適制御するため、気筒毎のクランク角基準位置を認識し
て点火時期及び燃料噴射時期等を演算し、制御タイミン
グをタイマ制御するためのマイクロコンピュータが用い
られている。
【0003】このときのタイミング制御用基準位置は、
基準位置信号から得られるが、実際には基準位置信号の
検出から1回遅れてタイミング制御されるため、次回の
基準位置信号を予測して制御することが望ましい。特
に、過渡運転時には、基準位置信号の周期変動の傾向を
検出して次回の予測基準位置周期を求め、制御タイミン
グを補正する必要がある。
【0004】図4は従来の内燃機関制御装置を示すブロ
ック図であり、図において、1は内燃機関の回転に同期
して各気筒の第1及び第2基準位置(後述する)に対応し
た基準位置信号Tθを生成する基準位置信号発生手段、
2は内燃機関の運転状態Dを検出する各種センサ、3は
基準位置信号Tθ及び運転状態Dに基づいて内燃機関を
制御する制御手段である。
【0005】マイクロコンピュータからなる制御手段3
は、基準位置信号Tθに基づいて第1基準位置周期T1i
(以下、単に基準位置周期という)を計測する周期計測
部31と、基準位置周期T1iの変動に基づいて予測基準位
置周期T1i+1を算出する予測基準位置周期算出部32と、
予測基準位置周期T1i+1、基準位置信号Tθ及び運転状
態Dに基づいて内燃機関を制御するタイミング制御部33
とを備えている。
【0006】タイミング制御部33は、基準位置信号Tθ
に基づいて各気筒の基準位置を認識すると共に、運転条
件Dに応じた制御タイミング(点火時期等)を演算し、
予測基準位置周期T1i+1に基づいて制御タイミングを補
正し、これに対応した制御信号を出力する。タイミング
制御部33からの制御信号は点火コイル及びインジェクタ
等(図示せず)に印加される。
【0007】図5は基準位置信号発生手段1の具体的構
造を示す斜視図であり、10は内燃機関回転に同期して回
転するカム軸、11はカム軸10に固定されて内燃機関に同
期して回転する信号板である。12は信号板11の回転方向
に沿って同心状に形成された複数のスリットであり、各
スリット12の前端は各気筒の第1基準位置に対応し、後
端は第2基準位置に対応している。又、ここでは特に図
示しないが、例えば、スリット12のうちの特定気筒に対
応する1つの前端のみがオフセットを有している。
【0008】13はフォトダイオードからなる発光素子、
14はフォトトランジスタからなる受光素子であり、これ
らは基準位置信号Tθ発生用のスリット12に対向配置さ
れたフォトカプラを構成し、各スリット12に対向する毎
に基準位置信号Tθのパルスを生成する。
【0009】図6は基準位置信号Tθを示すタイミング
チャートであり、T1i-1は前回の基準位置周期、T1iは
今回の基準位置周期、T1i+1は次回の基準位置周期、T
aは点火時期のタイマ制御時間、θaはタイマ制御時間
Taに対応したクランク角である。
【0010】基準位置信号Tθにおいて、B65°(TD
Cの65°手前のクランク角)は各気筒の最大進角制御位
置に対応する第1基準位置、B5°は各気筒のイニシャ
ル点火位置の近傍に対応する第2基準位置であり、基準
位置信号Tθは、第1基準位置B65°で立ち上がり第2
基準位置B5°で立ち下がるパルスからなる。
【0011】次に、図5及び図6を参照しながら、図4
に示した従来の内燃機関制御装置の動作について説明す
る。内燃機関が回転すると、カム軸10の回転により、基
準位置信号発生手段1は図6のような基準位置信号Tθ
を生成し、各種センサ2は種々の運転状態Dを生成し、
それぞれ制御手段3に入力する。
【0012】通常の定常運転時においては、予測基準位
置周期T1i+1による補正は不要であり、制御手段3内の
タイミング制御部33は、基準位置信号Tθ及び運転状態
Dに基づいて点火時期や燃料噴射時期等に対応した制御
信号を出力する。例えば、点火制御の場合、高速運転で
点火時期が進角側の場合には、第1基準位置B65°を基
準としたタイマ制御が行われ、低速運転で点火時期が遅
角側の場合には第2基準位置B5°を基準としたタイマ
制御が行われる。又、各気筒に対する配電は、例えば回
転軸に設けられた放電電極(図示せず)を介して機械的に
行われる。
【0013】一方、制御手段3内の第1基準位置周期計
測部31は、基準位置信号Tθの基準位置周期T1iを計測
し、予測基準位置周期算出部32は、前回及び今回の基準
位置周期T1i-1及びT1iに基づいて次回の基準位置周期
T1i+1を予測基準位置周期として算出する。
【0014】即ち、前回から今回までの基準位置周期の
変動量(T1i−T1i-1)を今回の周期T1iに加算し、予測
基準位置周期T1i+1とすることができる。例えば、加速
中の過渡運転時であって、前回の周期T1i-1よりも今回
の周期T1iが短くなったとすると、その減少分(T1i−
T1i-1)を次回の周期T1i+1に反映させる。これによ
り、タイミング制御部33は、予測基準位置周期T1i+1に
基づく基準位置を制御基準位置として制御信号を補正
し、最適なタイミング制御を行うことができる。
【0015】又、計測される基準位置周期T1iが安定し
ていてその変動が小さい場合には、以下の式が成立す
る。
【0016】T1i-1≒T1i …(1)
【0017】従って、この場合、次回の予測基準位置周
期T1i+1は以下の式から算出することができる。
【0018】T1i+1=T1i
【0019】即ち、今回の基準位置周期T1iをそのまま
次回の予測基準位置周期T1i+1とすることができる。以
下、タイミング制御部33は、基準位置信号Tθ及び運転
状態Dに基づいて制御タイミングを演算すると共に制御
角度を制御時間に換算し、予測基準位置周期T1i+1に基
づいて最終的な制御信号を出力する。このとき、制御時
間Taは、図6に参照される制御時間Taに対応したク
ランク角θ1並びに予測基準位置周期T1i+1に対応した
クランク角θ1(=180°)を用いて、以下の式により算出
される。
【0020】Ta={(T1i+1)/θ1}×θa …(2)
【0021】しかしながら、基準位置周期T1iのみの計
測では、基準位置周期T1i内での変動を把握することが
できないため、内燃機関を正確に且つ高効率に駆動する
ことはできない。
【0022】例えば、上記(1)式が成立しても、基準位
置B65°及びB5°間の周期が変動する場合がある。特
に、内燃機関がエンスト直前の低速運転時であって出力
トルク(角速度)が変動する場合には、(1)式が成立する
定常運転状態であっても、基準位置周期T1i内の角速度
変動は大きい。このような基準位置周期T1i内での周期
変動は、4サイクル内燃機関の特性から点火サイクルの
1回おきに発生するため、繰り返し変動と称される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関制御装
置は以上のように、第1基準位置周期T1iの変動を検出
して基準位置信号Tθの周期変動を補正しているので、
第1基準位置周期T1iの範囲内で発生する繰り返し変動
を検出することができず、繰り返し変動誤差を含む基準
位置信号Tθに基づいてタイミング制御信号を生成する
ことになり、高精度の制御を実現することができないと
いう問題点があった。
【0024】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、基準位置周期の繰り返し変動が
1回おきに発生することに着目し、繰り返し変動による
基準位置誤差を補正して高精度のタイミング制御が可能
な内燃機関制御装置を得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る内燃機関制御装置は、第2基準位置周期を計測する第
2基準位置周期計測部と、第1基準位置から第2基準位
置までの間を基準位置間周期として計測する基準位置間
周期計測部と、第1基準位置周期の変動量に基づいて内
燃機関の定常運転状態を判定して定常運転信号を生成す
る定常運転判定部と、定常運転信号に応答して、第1基
準位置周期、第2基準位置周期及び基準位置間周期に基
づく予測基準位置間周期を算出する予測基準位置間周期
算出部とを更に備えたものである。
【0026】又、この発明の請求項2に係る内燃機関制
御装置は、第2基準位置周期を計測する第2基準位置周
期計測部と、第1基準位置から第2基準位置までの間を
基準位置間周期として計測する基準位置間周期計測部
と、第1基準位置周期の変動量に基づいて内燃機関の定
常運転状態を判定して定常運転信号を生成する定常運転
判定部と、基準位置間周期の変動量に基づいて内燃機関
の角速度変動を判定して角速度変動信号を生成する角速
度変動判定部と、定常運転信号及び角速度変動信号に応
答して、第1基準位置周期、第2基準位置周期及び基準
位置間周期に基づく予測基準位置間周期を算出する予測
基準位置間周期算出部とを更に備え、定常運転判定部
は、前回の第1基準位置周期T1i−1と今回の第1基
準位置周期T1iとの差を所定値αと比較し、|T1i
−(T1i−1)|≦αを満たした場合に内燃機関の定
常運転状態を判定し、角速度変動判定部は、前回の基準
位置間周期T3i−1と今回の基準位置間周期T3iと
の差を所定値βと比較し、|T3i−(T3i−1)|
/T1i≧βを満たした場合に内燃機関の角速度変動状
態を判定し、タイミング制御部は、内燃機関の定常運転
時且つ角速度変動時には予測基準位置間周期に基づいて
前記制御信号を補正するものである。
【0027】
【作用】この発明の請求項1においては、回転数が一定
の定常運転時には、今回計測された第1基準位置周期、
第2基準位置周期及び基準位置間周期に基づいて予測基
準位置間周期を算出し、予測基準位置間周期に基づいて
内燃機関に対する制御信号を補正する。これにより、基
準位置信号の変動誤差を補正し、正確なクランク角基準
位置に基づくタイミング制御を可能にする。
【0028】又、この発明の請求項2においては、定常
運転時且つ角速度変動時には繰り返し変動と見なし、今
回計測された第1基準位置周期、第2基準位置周期及び
基準位置間周期に基づいて予測基準位置間周期を算出
し、予測基準位置間周期に基づいて内燃機関に対する制
御信号を補正する。これにより基準位置信号の変動誤差
を補正し、正確なクランク角基準位置に基づくタイミン
グ制御を可能にする。
【0029】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1を示すブロック図であ
り、1、2、31及び32は前述と同様のものである。又、
3A及び33Aは、制御手段3及びタイミング制御部33にそ
れぞれ対応している。
【0030】34は第2基準位置周期T2iを計測する第2
基準位置周期計測部、35は第1基準位置と第2基準位置
との間の基準位置間周期T3iを計測する基準位置間周期
計測部、36は第1基準位置周期T1iの変動量に基づいて
内燃機関の定常運転状態を判定して定常運転信号Fを生
成する定常運転判定部、37は定常運転信号Fに応答し
て、第1基準位置周期T1i、第2基準位置周期T2i及び
基準位置間周期T3iに基づく予測基準位置間周期T3i+1
を算出する予測基準位置間周期算出部である。
【0031】この場合、タイミング制御部33Aは、基準
位置信号Tθ及び運転状態Dに基づいて制御信号を算出
すると共に、過渡運転時には予測基準位置周期T1i+1を
用いて制御信号を補正し、定常運転時には予測基準位置
間周期T3i+1を用いて制御信号を補正するようになって
いる。
【0032】図2は実施例1の動作を説明するためのタ
イミングチャートであり、T3i-1は前回の基準位置間周
期、θ3(=60°)は予測基準位置間周期T3i+1のクラン
ク角である。第1基準位置B65°と第2基準位置B5°
との間の基準位置間周期T3iは、基準位置信号TθがH
レベルの区間のパルス幅に相当している。
【0033】次に、図2を参照しながら、図1に示した
この発明の実施例1の動作について説明する。まず、内
燃機関の回転に伴い、図2に示したパルスからなる基準
位置信号Tθは、制御手段3A内の第1基準位置周期計測
部31、第2基準位置周期計測部34、基準位置間周期計測
部35及びタイミング制御部33Aに入力される。又、運転
状態Dはタイミング制御部33Aに入力される。タイミン
グ制御部33Aは、過渡運転時には、前述と同様に、予測
基準位置周期T1i+1に基づいて制御信号を補正する。
【0034】一方、第2基準位置周期計測部34は、基準
位置信号Tθの立ち下がり毎の第2基準位置周期T2iを
計測し、基準位置間周期計測部35は、パルス周期に相当
する基準位置間周期T3iを計測する。又、定常運転判定
部36は、前回の第1基準位置周期T1i-1と今回の第1基
準位置周期T1iとの差を所定値αと比較し、以下の(3)
式が成立すれば、内燃機関が回転安定状態であると判定
して定常運転信号Fを出力し、予測基準位置間周期算出
部37を有効にする。
【0035】|T1i−(T1i-1)|≦α …(3)
【0036】予測基準位置間周期計測部37は、定常運転
信号Fに応答して、各基準位置周期T1i及びT2i並びに
基準位置間周期T3iに基づく予測基準位置間周期T3i+1
を算出し、これをタイミング制御部33Aに入力する。こ
れにより、タイミング制御部33Aは、予測基準位置間周
期T3i+1を予測基準位置周期T1i+1より優先的に用い
て、予測基準位置間周期T3i+1による制御信号の補正を
行う。
【0037】ここで、予測基準位置間周期T3i+1の算出
方法について詳述する。図2から明らかなように、一般
に、各周期の間には以下の式が成立する。
【0038】 (T3i-1)=(T1i-1)+T3i−T2i …(4)
【0039】ここで、定常運転時には前述の(1)式が成
立するので、(4)式は以下のように書換えられる。
【0040】(T3i-1)=T1i+T3i−T2i …(5)
【0041】もし、定常運転時において、点火サイクル
の1回おきに繰り返し変動が発生すると、前回の基準位
置間周期T3i-1と次回の基準位置間周期即ち予測基準位
置間周期T3i+1とが等しいことから、以下の式が成立す
る。
【0042】(T3i+1)=T1i+T3i−T2i …(6)
【0043】こうして、今回の計測値である各周期T1i
〜T3iから、(6)式に基づいて予測基準位置間周期T3i
+1を算出することができる。タイミング制御部33Aは、
予測基準位置間周期T3i+1を用いて、周期変動誤差を補
正した制御時間Taを以下のように算出する。
【0044】Ta={(T3i+1)/θ3}×θa …(7)
【0045】これにより、信頼性及び精度の高い内燃機
関制御が実現する。
【0046】実施例2.尚、上記実施例1では、定常運
転時には繰り返し変動の有無にかかわらず、タイミング
制御部33Aが予測基準位置間周期T3i+1に基づく制御信
号の補正を行うようにしたが、繰り返し変動が発生した
ときのみに予測基準位置間周期T3i+1による補正を行う
ことが望ましい。なぜなら、図5に参照されるように、
基準位置間周期T3iはスリット12の加工精度に依存する
ので、定常運転で且つ繰り返し変動が発生しない状態で
基準位置間周期T3iに基づく補正を行うことは、かえっ
て誤差を付加することになるからである。
【0047】図3はこの発明の実施例2を示す機能ブロ
ック図であり、3B、33B及び37Bは、制御手段3A、タイミ
ング制御部33A及び予測基準位置間周期算出部37にそれ
ぞれ対応している。38は基準位置間周期計測部35と予測
基準位置間周期算出部37Bとの間に挿入された角速度変
動判定部であり、基準位置間周期T3iの変動量に基づい
て内燃機関の角速度変動を判定すると、角速度変動信号
Rを生成して予測基準位置間周期算出部37Bを有効にす
る。
【0048】この場合、予測基準位置間周期算出部37B
は、定常運転信号F及び角速度変動信号Rの両方(繰り返
し変動)に応答して予測基準位置間周期T3i+1を算出す
る。又、タイミング制御部33Bは、予測基準位置間周期
T3i+1と共に定常運転信号Fが入力されている。
【0049】角速度変動判定部38は、前回の基準位置間
周期T3i-1と今回の基準位置間周期T3iとの差を所定値
βと比較し、以下の(8)式が成立すれば、内燃機関に角
速度変動が発生しているものとして角速度変動信号Rを
生成する。
【0050】|T3i−(T3i-1)|/T1i≧β …(8)
【0051】即ち、図2に参照されるように、基準位置
信号Tθのパルスデューティの変動量(正規化された周
期変動量)の大きさを判定する。又、予測基準位置間周
期算出部37Bは、定常運転信号F及び角速度変動信号R
に応答して、繰り返し変動状態を判定し、前述の(6)式
に基づく予測基準位置間周期T3i+1を算出する。
【0052】タイミング制御部33Bは、予測基準位置間
周期T3i+1が入力されると、定常運転状態で且つ角速度
変動(繰り返し変動)発生状態であると認識し、予測基準
位置間周期T3i+1に基づいて制御信号を補正する。又、
定常運転信号Fが入力されて角速度変動信号Rが入力さ
れない場合には、繰り返し変動が発生していない完全な
定常運転状態であると認識する。従って、基準位置信号
Tθの周期変動誤差を考慮する必要はないので、今回の
基準位置信号Tθに基づく制御信号を補正せずに出力す
る。
【0053】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、第2基準位置周期を計測する第2基準位置周期計測
部と、第1基準位置から第2基準位置までの間を基準位
置間周期として計測する基準位置間周期計測部と、第1
基準位置周期の変動量に基づいて内燃機関の定常運転状
態を判定して定常運転信号を生成する定常運転判定部
と、定常運転信号に応答して、第1基準位置周期、第2
基準位置周期及び基準位置間周期に基づく予測基準位置
間周期を算出する予測基準位置間周期算出部とを更に備
え、回転数が一定の定常運転時には、予測基準位置間周
期に基づいて内燃機関に対する制御信号を補正するよう
にしたので、繰り返し変動による基準位置誤差を補正し
て高精度のタイミング制御が可能な内燃機関制御装置が
得られる効果がある。
【0054】又、この発明の請求項2によれば、第2基
準位置周期を計測する第2基準位置周期計測部と、第1
基準位置から第2基準位置までの間を基準位置間周期と
して計測する基準位置間周期計測部と、第1基準位置周
期の変動量に基づいて内燃機関の定常運転状態を判定し
て定常運転信号を生成する定常運転判定部と、基準位置
間周期の変動量に基づいて内燃機関の角速度変動を判定
して角速度変動信号を生成する角速度変動判定部と、定
常運転信号及び角速度変動信号に応答して、第1基準位
置周期、第2基準位置周期及び基準位置間周期に基づく
予測基準位置間周期を算出する予測基準位置間周期算出
部とを更に備え、定常運転判定部は、前回の第1基準位
置周期T1i−1と今回の第1基準位置周期T1iとの
差を所定値αと比較し、|T1i−(T1i−1)|≦
αを満たした場合に内燃機関の定常運転状態を判定し、
角速度変動判定部は、前回の基準位置間周期T3i−1
と今回の基準位置間周期T3iとの差を所定値βと比較
し、|T3i−(T3i−1)|/T1i≧βを満たし
た場合に内燃機関の角速度変動状態を判定し、タイミン
グ制御部は、内燃機関の定常運転時且つ角速度変動時に
は繰り返し変動と見なして、予測基準位置間周期に基づ
いて内燃機関に対する制御信号を補正するようにしたの
で、繰り返し変動による基準位置誤差を補正すると共に
不要な補正を除去して高精度のタイミング制御が可能な
内燃機関制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例1の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図3】この発明の実施例2を示すブロック図である。
【図4】従来の内燃機関制御装置を示すブロック図であ
る。
【図5】一般的な基準位置信号発生手段を示す斜視図で
ある。
【図6】従来の内燃機関制御装置の動作を示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1 基準位置信号発生手段 2 各種センサ 31 第1基準位置周期計測部 32 予測基準位置周期計測部 33A、33B タイミング制御部 34 第2基準位置周期計測部 35 基準位置間周期計測部 36 定常運転判定部 37、37B 予測基準位置間周期算出部 38 角速度変動判定部 B65° 第1基準位置 B5° 第2基準位置 D 運転状態 F 定常運転信号 R 角速度変動信号 Tθ 基準位置信号 T1i 第1基準位置周期 T1i+1 予測基準位置周期 T2i 第2基準位置周期 T3i 基準位置間周期 T3i+1 予測基準位置間周期

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の回転に同期して各気筒の第1
    基準位置及び第2基準位置に対応した基準位置信号を生
    成する基準位置信号発生手段と、 前記内燃機関の運転状態を検出する各種センサと、 前記第1基準位置の周期を計測する第1基準位置周期計
    測部と、 前記第1基準位置周期の変動量に基づいて予測基準位置
    周期を算出する予測基準位置周期算出部と、 前記基準位置信号及び前記運転状態に基づいて前記内燃
    機関に対する制御信号を生成すると共に前記予測基準位
    置周期に基づいて前記制御信号を補正するタイミング制
    御部と、 を備え 前記第1の基準位置は、前記各気筒の最大進角制御位置
    に対応し、 前記第2の基準位置は、前記各気筒のイニシャル点火位
    置の近傍に対応した 内燃機関制御装置において、 前記第2基準位置の周期を計測する第2基準位置周期計
    測部と、前記第1基準位置から前記第2基準位置までの間を基準
    位置間周期として 計測する基準位置間周期計測部と、 前記第1基準位置周期の変動量に基づいて前記内燃機関
    の定常運転状態を判定して定常運転信号を生成する定常
    運転判定部と、 前記定常運転信号に応答して、前記第1基準位置周期、
    前記第2基準位置周期及び前記基準位置間周期に基づく
    予測基準位置間周期を算出する予測基準位置間周期算出
    部と、 を更に備え、 前記タイミング制御部は、前記定常運転時には前記予測
    基準位置間周期に基づいて前記制御信号を補正すること
    を特徴とする内燃機関制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の回転に同期して各気筒の第1
    基準位置及び第2基準位置に対応した基準位置信号を生
    成する基準位置信号発生手段と、 前記内燃機関の運転状態を検出する各種センサと、 前記第1基準位置の周期を計測する第1基準位置周期計
    測部と、 前記第1基準位置周期の変動量に基づいて予測基準位置
    周期を算出する予測基準位置周期算出部と、 前記基準位置信号及び前記運転状態に基づいて前記内燃
    機関に対する制御信号を生成すると共に前記予測基準位
    置周期に基づいて前記制御信号を補正するタイミング制
    御部と、 を備え、 前記第1基準位置は、前記各気筒の最大進角制御位置に
    対応し、 前記第2基準位置は、前記各気筒のイニシャル点火位置
    の近傍に対応した内燃機関制御装置において、 前記第2基準位置の周期を計測する第2基準位置周期計
    測部と、 前記第1基準位置から前記第2基準位置までの間を基準
    位置間周期として計測する基準位置間周期計測部と、 前記第1基準位置周期の変動量に基づいて前記内燃機関
    の定常運転状態を判定して定常運転信号を生成する定常
    運転判定部と、 前記基準位置間周期の変動量に基づいて前記内燃機関の
    角速度変動を判定して角速度変動信号を生成する角速度
    変動判定部と、 前記定常運転信号及び前記角速度変動信号に応答して、
    前記第1基準位置周期、前記第2基準位置周期及び前記
    基準位置間周期に基づく予測基準位置間周期を算出する
    予測基準位置間周期算出部と、 を更に備え、前記定常運転判定部は、前回の第1基準位置周期T1i
    −1と今回の第1基準位置周期T1iとの差を所定値α
    と比較し、|T1i−(T1i−1)|≦αを満たした
    場合に前記内燃機関の定常運転状態を判定し、 前記角速度変動判定部は、前回の基準位置間周期T3i
    −1と今回の基準位置間周期T3iとの差を所定値βと
    比較し、|T3i−(T3i−1)|/T1i ≧βを満
    たした場合に前記内燃機関の角速度変動状態を判定し、 前記タイミング制御部は、前記内燃機関の定常運転時且
    つ角速度変動時には前記予測基準位置間周期に基づいて
    前記制御信号を補正することを特徴とする内燃機関制御
    装置。
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