JP2876762B2 - クロマトグラフのデータ処理装置 - Google Patents

クロマトグラフのデータ処理装置

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JP2876762B2
JP2876762B2 JP25357490A JP25357490A JP2876762B2 JP 2876762 B2 JP2876762 B2 JP 2876762B2 JP 25357490 A JP25357490 A JP 25357490A JP 25357490 A JP25357490 A JP 25357490A JP 2876762 B2 JP2876762 B2 JP 2876762B2
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康敬 水戸
勝博 中川
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は液体クロマトグラフィー、ガスクロマトグラ
フィーを初めとする各種クロマトグラフィーにおけるデ
ータ処理装置に関し、特に保持時間の変動許容幅を自動
的に設定することのできるデータ処理装置に関するもの
である。
(従来の技術) 液体クロマトグラフィーなどにおいて、得られるクロ
マトグラフのピークの同定は、通常、標準試料のクロマ
トグラムを予め測定して目的ピークの保持時間を測定し
ておき、その保持時間を基にして未知試料のクロマトグ
ラムのピークの同定を行なう。しかし、保持時間は測定
条件の変動などにより測定の度に変動する。保持時間が
変動しても同一の成分であると同定できるようにするた
めには、保持時間の変動許容幅を設定する必要がある。
クロマトグラムのピークの保持時間の変動許容幅は従
来は測定する人が設定しなければならないものであっ
て、設定値の目安になるのは設定者自身の過去の経験で
あり、その経験を基にして主観的に設定している。
(発明が解決しようとする課題) 設定者が保持時間の変動許容幅を経験的に設定してい
るので、変動許容幅の設定値の妥当性は不明確であると
ともに、現実にその変動許容幅をどの大きさに設定すれ
ばよいのか困る場合が多い。
そこで、本発明はクロマトグラムのピークの保持時間
の変動許容幅を自動的に設定できる機能を備えたデータ
処理装置を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明では濃度が異なっていてもよいが同じ標準試料
から得られる複数のクロマトグラムから、目的成分ピー
クの保持時間について、その平均値と標準偏差を算出さ
せ、未知試料の同定の際には保持時間として標準試料か
ら算出された平均値を用い、その変動許容幅としてその
算出された標準偏差に係数を掛けたもの、例えば標準偏
差の3倍を自動的に設定させて未知試料の同定を行なわ
せる。
第1図に本発明を示す。
2は同定を行なおうとする目的成分を含む標準試料の
複数回の分析から得られる複数のクロマトグラムを記憶
する記憶部、4は記憶部2から呼び出した複数のクロマ
トグラムの目的成分のピークからそのピークの保持時間
の平均値Xと標準偏差σを算出する平均値・標準偏差算
出部、6は未知試料のクロマトグラムのピークの同定の
際、目的ピークの保持時間の平均値Xと標準偏差σを平
均値・標準偏差算出部4から得て、標準偏差σを基にし
て保持時間の変動許容幅を自動的に設定して目的ピーク
を同定し、又は更に定量計算も行なう同定部である。
(作用) 平均値・標準偏差算出部4で算出された標準試料の目
的成分のピークの保持時間の平均値をXとし、そのピー
クの標準偏差をσとすると、同定部6ではその目的成分
のピークの保持時間の変動許容幅として、例えば3σを
設定し、X±3σに入る保持時間をもつピークのうち、
最も平均値Xに近いものを目的成分ピークと同定する。
(実施例) 第2図は一実施例を表わす。
8はCPUであり、液体クロマトグラフなどの分析装置
からその検出信号がA/D変換器12を経てCPU8に取り込ま
れる。CPU8にはクロマトグラムデータを例えばRS232Cイ
ンターフェイスやネットワークなどからデジタル伝送路
13を経て取り込むこともできる。CPU8にはプログラムを
記憶しているROM、取り込まれたデータを記憶するRAMな
どのメモリ10が接続され、取り込んだクロマトグラムデ
ータや未知試料の同定結果やピークの定量結果を表示す
るCRT14、測定動作を操作するキーボード16などが接続
されている。
第1図の記憶部2はメモリ10に含まれ、平均値・標準
偏差算出部4及び同定部6はCPU8とメモリ10により実現
される。
第3図により一実施例の動作について説明する。
実施例では保持時間の変動許容幅を標準偏差σの3倍
に自動設定するものとする。
初めに、必要なだけ標準試料を分析し、クロマトグラ
ムデータを記憶する。例えば5点で検量線を作り、各点
について2回ずつ分析するときには、5×2=10回の分
析が必要となる。記憶したクロマトグラムデータをロー
ドし、CRT14に表示し、CRT14上でカーソルなどを用いて
目的成分のピークを指定する。指定したピークについて
複数のデータからその保持時間の平均値Xと標準偏差σ
が算出される。
算出された平均値Xと標準偏差σから、その目的成分
の同定のパラメータとして保持時間X±3σを自動的に
設定する。
次に未知試料の測定を行なう。未知試料の分析結果の
クロマトグラムデータからX±3σの範囲で最も平均値
Xに近いピークを目的成分と同定し、またそのピークの
定量計算も行なう。
実施例では変動許容幅を3σとしている。X±3σと
すればその目的成分の保持時間は殆どこの範囲に入るこ
とになる。しかし、変動許容幅は3σに限らず、σに他
の係数を掛けたものと設定してもよい。
〔発明の効果〕
本発明では標準試料について複数回の分析を行なうこ
とにより、目的成分のピークの保持時間がその変動許容
幅とともに自動的に設定されるので、従来のように未知
試料の同定のための保持時間の変動許容幅を測定者が設
定するという煩わしい作業をする必要がなくなる。
また、保持時間の変動許容幅を規定しておくことによ
り、同定の信頼性も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を示すブロック図、第2図は一実施例を
示すブロック図、第3図は動作の一例を示すフローチャ
ート図である。 2……記憶部、4……平均値・標準偏差算出部、6……
同定部、8……CPU、10……メモリ、14……CRT、16……
キーボード。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロマトグラフから同定を行なおうとする
    目的成分を含む標準試料の複数回の分析から得られる複
    数のクロマトグラムを記憶する記憶部と、記憶部から呼
    び出した複数のクロマトグラムの目的成分のピークから
    そのピークの保持時間の平均値と標準偏差を算出する平
    均値・標準偏差算出部と、未知試料のクロマトグラムの
    ピークの同定の際、目的ピークの保持時間の平均値と標
    準偏差を前記平均値・標準偏差算出部から得て、標準偏
    差を基にして保持時間の変動許容幅を自動的に設定して
    目的ピークを同定し、又は更に定量計算も行なう同定部
    とを備えたクロマトグラフのデータ処理装置。
JP25357490A 1990-09-20 1990-09-20 クロマトグラフのデータ処理装置 Expired - Lifetime JP2876762B2 (ja)

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CN106471372B (zh) * 2014-01-29 2019-10-11 通用电气健康护理生物科学股份公司 用于相互作用分析的方法和系统
US20220397560A1 (en) * 2021-06-10 2022-12-15 Thermo Finnigan Llc Auto outlier injection identification

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