JP2876154B2 - 冷凍機・冷温水機の冷却水伝熱管の汚れ検知方法 - Google Patents

冷凍機・冷温水機の冷却水伝熱管の汚れ検知方法

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JP2876154B2 JP17566690A JP17566690A JP2876154B2 JP 2876154 B2 JP2876154 B2 JP 2876154B2 JP 17566690 A JP17566690 A JP 17566690A JP 17566690 A JP17566690 A JP 17566690A JP 2876154 B2 JP2876154 B2 JP 2876154B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、吸収冷凍機・吸収冷温水機において、運転
しながら、冷却水伝熱管の汚れを検知することができる
方法に関するものである。
〔従来の技術〕 従来、吸収剤として例えば、臭化リチウムを用い、冷
媒として例えば水を用いる吸収冷温水機が一般に知られ
ている。
従来の吸収冷温水機は、一例として、第1図に示すよ
うな構成である。1は上部低温胴で、低温再生器2およ
び凝縮器3から構成され、さらに凝縮器3内の下部には
冷媒溜り4が設けられる。5は下部低温胴で、蒸発器6
および吸収器7で構成される。8は高温再生器で、燃焼
室9、熱回収器10、気液分離器11、排気筒12及び燃焼装
置13から構成される。その他に、低温熱交換器14、高温
熱交換器15などが構成機器となる。
吸収器7内の下部の液溜り16の希液は、低温ポンプ17
により管路18、19、低温熱交換器14、管路20を経て、低
温再生器2に送られる。この希液は管路21から流入して
きた高温の冷媒蒸気によって加熱され、中間濃度まで濃
縮される。
この中間濃度の液は二分される。二分された液の一方
は、高温ポンプ22により管路23、24、高温熱交換器15、
管路25を経て高温再生器8に送られる。この中間濃度液
は燃焼装置13によって加熱され、熱回収器10を上昇し、
気液分離器11に入り、冷媒蒸気と濃液とに分離される。
この濃液は高温再生器8内の圧力約650mmHgと、下部低
温胴5の内部の圧力約6mmHgとの差圧により、濃液管路2
6、高温熱交換器15、管路27を経て、先に分流してきた
管路28からの中間液(二分された液の他方)と混合し、
混合濃液なって低温熱交換器14に入り、管路29を通り散
布装置30により、吸収器7の伝熱管上に散布され、液溜
り16に戻る循環がなされる。
一方、気液分離器11で分離された冷媒蒸気は、管路21
を経て低温再生器2に入り、液を加熱して凝縮・液化
し、管路46から凝縮器3に入る。また低温再生器2にお
いて、希液から中間濃度液に濃縮されるときに発生した
水蒸気は、上部空間から濃縮器3に入って濃縮し、冷媒
水となる。これらの凝縮した冷媒水は、管路31を経て蒸
発器6に入り、下部溜り32に蓄積される。この冷媒水は
冷媒ポンプ33により管路34、35を経て、散布装置36によ
り蒸発器6の伝熱管上に散布される。
冷房に供するための冷水は、管路37から蒸発器6に入
り、滴下する冷媒の蒸発潜熱により冷却され、管路38か
ら流出する。冷却水は管路39、40、41を経て流出し、途
中の吸収器7では吸収熱を、凝縮器3では凝縮熱を奪い
系外に持ち出す。
また、管路39に供給する冷却水を止めることにより、
管路38から温水を得ることができる。44、45は管路、47
は下部溜りである。
上記のように構成された従来の吸収冷温水機におい
て、冷却水伝熱管が汚れてくると、装置内の圧力が上昇
して好ましくなく、かつ、能力が落ちるという問題があ
る。
しかし、現在、吸収冷温水機を運転しながらの的確な
判断システムは確立されていない。シーズンオフに水室
を開放し、冷却水伝熱管を目視チエックするのが通常で
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
凝縮冷媒温度t1と冷却水出口温度t2との温度差(t1
t2)又は比(t1/t2)を計測するか、又は他の部分を計
測して(t1−t2)もしくは(t1/t2)を算出するかし
て、この値が初期より大きくなれば、冷却水伝熱管が汚
れてきたと判断できるが、計測上のバラツキが大きく、
判断ミスが大きい。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、計測初期の
連続した運転日数数日の差(t1−t2)の平均値又は比
(t1/t2)の平均値と、その後の連続した運転日数数日
の差の平均値又は比の平均値との差又は比が、予め設定
した値以上となると、冷却水伝熱管が汚れてきたと判定
することにより、装置運転中に、確実に冷却水伝熱管の
汚れを検知することができる方法を提供することを目的
とするものである。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記の目的を達成するために、本発明の冷凍機・冷温
水機の冷却水伝熱管の汚れ検知方法は、第1図に示すよ
うに、吸収冷凍機・吸収冷温水機における凝縮冷媒温度
(t1)と、冷却水出口温度(t2)とを計測又は算出し、
計測初期の連続した運転日数数日の差(t1−t2)の平均
値又は比(t1/t2)の平均値と、その後の連続した運転
日数数日の差の平均値又は比の平均値との差又は比が、
予め設定した温度差又は比以上になると、冷却水伝熱管
が汚れてきたと判定することを特徴としている。
本発明の方法において、「連続した運転日数数日」と
は2日以上を意味し、10日間前後とするのが好ましい。
また、バラツキを少なくするために、例えば、つぎの
ような方法を採用する。
(1) 数秒から数分毎に温度を計測し、数十分〜数時
間の平均値を、その運転日のデータとする。
(2) 加熱熱量が非常に少ない場合、温度差も小さく
なり、バラツキが大きくなる。そのため、加熱熱量が40
%程度以上あるときのみ、有効なデータとする。40%程
度以下の加熱熱量が続く場合は、少々、伝熱管が汚れて
いても、燃料の損失や安全装置作動には至らず、あまり
実害はない。
(3) 凝縮冷媒温度t1と冷却水出口温度t2との差(t1
−t2)を、加熱熱量で補正する。実際の加熱熱量と定格
加熱熱量との比率、すなわち加熱熱量割合をqとする
と、次式により、温度差Δtを求める。
Δt=(t1−t2)/q (4) 初期の連続数日間(例えば10日間)の温度差の
平均値を初期値とし、以後、新たな1日が加わると、1
日ずつずらして連続した数日間(例えば10日間)とし、
その温度差の平均値とする。
初期値との差が、予め決めた値以上となると、冷却水
伝熱管が汚れてきたと判断し、予警報を発して使用者に
知らせるようにする。
(5) ここで、平均値は簡易的には算術平均でもよ
い。もう少し厳密に行うには、初期からの平均値▲
▼とその標準偏差σを算出し判断する。
なお、上記(3)〜(5)は温度差(t1−t2)の場合
について説明したが、温度比(t1/t2)についても、同
様に適用することができる。
つぎに、本発明の方法を、数式を用いて具体的に説明
する。凝縮冷媒温度t1と、冷却水出口温度t2とを、つぎ
のように整理し定格状態に換算して傾向をみる。
Δt(t1−t2)/q ただし、qは燃焼割合で、0.4以上のみをデータとし
て採用する。データのバラツキを考慮して、常にデータ
の平均値の変化で判断する。
ここでσは標準偏差で で表わされる。Δt0は初期値、αは汚れてきたと判断で
きる温度差、例えば1.5℃である。
上記の範囲に温度差が入れば、有効データで、かつ、
汚れにより温度差が広がってきたと判断する。
〔実施例〕
吸収冷温水機において、凝縮冷媒温度t1、冷却水出口
温度t2、加熱熱量Qを計測した。ここで、加熱熱量Q
は、ガス燃料又は油燃料、蒸気量を直接計測する他、燃
料制御弁や蒸気制御弁の開度より算出する等の方法があ
る。
データサンプル条件としては、冷房運転中の12時から
15時において、2分毎にデータをサンプリングし、連続
1時間燃焼が消えなかった間のデータを、有効なデータ
とした。
そして、2分毎のデータの1時間の差の平均値を算出
し、これをその日のデータとした。更に、連続した10日
(運転日)の差の平均値を算出した。新たな1日が加わ
ると、1日ずつずらして差の平均値を計算した。この10
日毎の平均値と、計測初期10日間の平均値との差を計算
した。この差が所定の値α(例えば1.5℃)を越える
と、「冷却水汚れ」を表示し予警報した。
本実施例では、具体的には、次式により判定した。
Qmax:最大加熱熱量(初期インプット) Q :加熱熱量 q :加熱熱量割合 とすると、 ただし、αは予め定められた温度差で、例えば、1.0
℃以上の値である。iは2以上で、運転日数が増す毎に
増やす。gは平均値を算出するための運転日数で、例え
ば、10日間の平均値とすると、g=9となる。
以上、吸収冷温水機の場合について説明したが、吸収
冷凍機の場合についても同様に適用することができる。
〔発明の効果〕
本発明は上記のように構成されているので、つぎのよ
うな効果を奏する。
(1) 冷凍機・冷温水機を運転しながら、冷却水伝熱
管の汚れがわかるので、伝熱管の清掃を予定を立てて実
施することができる。
(2) 清掃するタイミングが的確に把握できるので、
早すぎたり、遅すぎたりすることによる燃料の損失や安
全装置作動に至らずに済む。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の冷凍機・冷温水機の冷却水伝熱管の汚
れ検知方法を実施する装置の一例を示す説明図である。 1……上部低温胴、2……低温再生器、3……凝縮器、
4……冷媒溜り、5……下部低温胴、6……蒸発器、7
……吸収器、8……高温再生器、9……燃焼室、10……
熱回収器、11……気液分離器、12……排気筒、13……燃
焼装置、14……低温熱交換器、15……高温熱交換器、16
……液溜り、17……低温ポンプ、18、19……管路、20、
21……管路、22……高温ポンプ、23、24、25……管路、
26……濃液管路、27、28、29……管路、30……散布装
置、31……管路、32……下部溜り、33……冷媒ポンプ、
34、35……管路、36……散布装置、37、38、39、40、4
1、44、45、46……管路、47……下部溜り
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−130363(JP,A) 特開 昭56−146966(JP,A) 高田秋一 著「吸収冷凍機」社団法人 日本冷凍協会発行(昭57−3−15) P.254[2]換算LTDの項 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 15/00 306

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸収冷凍機・吸収冷温水機における凝縮冷
    媒温度(t1)と、冷却水出口温度(t2)とを計測又は算
    出し、計測初期の連続した運転日数数日の差(t1−t2
    の平均値又は比(t1/t2)の平均値と、その後の連続し
    た運転日数数日の差の平均値又は比の平均値との差又は
    比が、予め設定した温度差又は比以上になると、冷却水
    伝熱管が汚れてきたと判定することを特徴とする冷凍機
    ・冷温水機の冷却水伝熱管の汚れ検知方法。
JP17566690A 1990-07-02 1990-07-02 冷凍機・冷温水機の冷却水伝熱管の汚れ検知方法 Expired - Lifetime JP2876154B2 (ja)

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高田秋一 著「吸収冷凍機」社団法人日本冷凍協会発行(昭57−3−15) P.254[2]換算LTDの項

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