JP2876092B2 - 電子部品搭載用基板におけるリードフレームの表面処理方法 - Google Patents

電子部品搭載用基板におけるリードフレームの表面処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子部品搭載用基板にお
けるリードフレームの表面処理方法に関し、特に黒化処
理が施されたリードフレームのうち、基材より突出する
部分の表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体チップ等の電子部品を外部と電気
的に接続するための電子部品搭載用基板は、従来より種
々のものが案出されてきている。例えば、本出願人が先
の出願(特開平1−199497号公報)において開示
した電子部品搭載用基板もその一つである。
【0003】この電子部品搭載用基板10の構造は、図
2及び図3に示すように、アウターリード12aとイン
ナーリード12bとからなるリード12と電子部品搭載
部となるダイパッド13等とを銅箔等により一体的に形
成したリードフレーム11と、このリードフレーム11
と一体化される絶縁樹脂よりなる基材14と、この基材
14上に形成された導体回路15と、この導体回路15
と前記リードフレーム11のインナーリード12bとを
電気的に接続するスルーホール16等とから構成されて
いる。
【0004】そして、一般に、この種の電子部品搭載用
基板10におけるリードフレーム11の両面には、基材
14と一体化する際に当該リードフレーム11の密着性
や防錆特性の向上を図るための黒化表面処理が施されて
いる。
【0005】ところが、前述の電子部品搭載用基板10
にあっては、リードフレーム11の一部であるアウター
リード12a等の基材14より突出する部分11aにも
黒化処理が施されているため、このままでは電気的信頼
性に欠けるばかりか外観上も問題がある。
【0006】そこで、リードフレーム11のうち、基材
14より突出する部分11aの黒化処理を除去する表面
処理方法が従来より考えられている。その処理方法は、
図7に示すような工程による薬品による化学的な表面処
理である。即ち、リードフレーム11のうち基材14よ
り突出する部分11aに対して、脱脂→ソフトエッチ→
酸処理等の主工程を経て黒化処理を除去するのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の表面処理方法のみでは、次のような問題が生
じていた。即ち、基材14より突出する部分11aのリ
ードフレーム11の表面は、基材14との密着性を高め
るために施された黒化処理によって、図8に示すように
激しい凹凸を有する粗面となっている。このため、この
状態のままで前述の化学的な表面処理を直接施すと、処
理が不均一になって、図9に示すようにその表面にムラ
が生じる。つまり、凹凸の激しいままでソフトエッチ等
の化学的な表面処理が施されるため、エッチング程度に
ばらつきを生じ、表面処理後にもムラが生じのである。
【0008】そして、このような表面のムラは、リード
フレーム11の外観を悪くすると共に、電気的特性に大
きな影響を与えるのである。さらに、このムラをなくす
ためには前述の化学的な表面処理を繰り返し行う方法も
考えられるが、この場合だと必要以上にソフトエッチ等
がなされるため、リードフレーム11の厚みを確保でき
ず、電気的特性の劣化をきたすばかりか強度的にも問題
があり、さらに何よりも処理に時間がかかりすぎるとい
う問題が残っていたのである。
【0009】そこで案出されたのが本発明であって、そ
の目的とするところは、電子部品搭載用基板におけるリ
ードフレームのうち、基材より突出する部分の外観の向
上と電気的信頼性の向上を図ることができると共に、処
理時間が短くてすむ電子部品搭載用基板におけるリード
フレームの表面処理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために本発明が採った手段は、実施例に対応する図
面を参照して説明すると、「電子部品搭載用基板10に
おける黒化処理が施されたリードフレーム11のうち、
アウターリード12a等の基材14より突出する部分1
1aの黒化処理を除去する表面処理方法であって、前記
基材14より突出する部分11aを砥粒噴射研磨により
研磨した後、薬品による化学的な表面処理を行うことを
特徴とする電子部品搭載用基板10におけるリードフレ
ーム11の表面処理方法」をその要旨とするものであ
る。
【0011】つまり、図1及び図4〜図6に示すよう
に、従来の薬品による化学的な表面処理の前に、所謂ジ
ェットスクラブ研磨と呼ばれる砥粒噴射研磨によりリー
ドフレーム11の表面を物理的に研磨して、化学的表面
処理がなされるべきリードフレーム11の表面をある程
度平坦にしておくのである。
【0012】なお、この砥粒噴射研磨とは、酸化珪素等
の粒子を水に20%程の濃度で攪拌し、これをノズル2
0より所定圧力で被研磨物に噴射して、当該被研磨物を
研磨する方法である
【0013】
【発明の作用】そして、本発明は上記のような手段を採
ることによって、次のような作用がある。即ち、先ず、
図4に示すように、黒化処理が施されたリードフレーム
11のうち、基材14より突出する部分11aに対して
砥粒噴射研磨を施し、物理的にリードフレーム11の表
面を研磨して黒化処理の一部を除去し、その表面を図5
に示すようなある程度平坦なものとする。
【0014】次に、この表面に対して従来の薬品による
化学的な表面処理を施し、残りの黒化処理を除去して、
図6に示すような、さらに平坦なものとするのである。
【0015】つまり、この処理方法は、リードフレーム
11の表面を物理的な砥粒噴射研磨により一次処理し、
次いで薬品による化学的な表面処理により二次処理する
ため、黒化処理を除去するための表面処理が均一に行わ
れ、ムラ等がなくなって外観が向上すると共に電気的信
頼性も向上するのである。
【0016】また、リードフレーム11の表面は、砥粒
噴射研磨によりある程度平坦なものとなるため、その後
の化学的な処理が容易に行えると共に、その処理時間の
短縮を図ることが可能となるのである。
【0017】
【実施例】次に、本発明に係る表面処理方法の一実施例
について説明する。なお、表面処理を行う電子部品搭載
用基板10として、図2及び図3に示した構造のものを
例に採って説明する。
【0018】先ず、この電子部品搭載用基板10は、複
数のリード12(アウターリード12aとインナーリー
ド12bとからなる)とダイパッド13等とを銅箔によ
り一体的に形成すると共にその両表面に黒化処理を施し
たリードフレーム11と、このリードフレーム11の両
面にプリプレグを熱圧着してリードフレーム11と一体
化した基材14と、この基材14上に形成した銅材より
なる導体回路15と、この導体回路15と前記リード1
2のインナーリード12bとの電気的接続を行うスルー
ホール16等から構成されている。
【0019】そして、この電子部品搭載用基板10は、
その構造工程において、図3の点線で示す部分の基材1
4が切削され、リードフレーム11のうちのアウターリ
ード12a等が基材14から突出させられるのである。
この基材14から突出する部分11aは、黒化処理が施
されたままであるのでこれを除去する必要があり、その
処理方法が本実施例である。
【0020】図1には、その表面処理方法の工程図が示
してあり、先ず、基材14より突出する部分11a(ア
ウターリード12a等)に対してジェットスクラブ研磨
と呼ばれる砥粒噴射研磨を施す。この基材14より突出
する部分11aの表面は、図4に示すように激しい凹凸
を有しているが、この処理を施すとその一部が研磨され
て図5に示すようにある程度平坦になる。なお、ここで
使用した砥粒噴射研磨は、粒径220程の炭化珪素の粒
子を水に20%程の濃度に攪拌し、これをノズル20に
より2.0Kg/cm2の圧力で塗出して行った。
【0021】次に、この状態で従来の薬品による化学的
な表面処理を施す。その際、基材14より突出する部分
11aの表面はある程度平坦になっているため、ソフト
エッチ等の化学処理が短時間でかつ均一に行われ、その
表面は図6に示すようにムラなく処理される。
【0022】このように、本実施例に係る表面処理方法
によれば、黒化処理の除去がムラなく短時間で行うこと
ができるのである。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る電子
部品搭載用基板におけるリードフレームの表面処理方法
は、「電子部品搭載用基板における黒化処理が施された
リードフレームのうち、アウターリード等の基材より突
出する部分の黒化処理を除去する表面処理方法であっ
て、前記基材より突出する部分を砥粒噴射研磨により研
磨した後、薬品による化学的な表面処理を行うこと」を
その構成上の特徴としている。
【0024】従って、この表面処理方法によれば、リー
ドフレームのうち基材より突出する部分の表面を物理的
な砥粒噴射研磨により一次処理し、次いで薬品による化
学的な表面処理により二次処理するため、黒化処理を除
去するための表面処理が均一に行われ、ムラ等がなくな
って外観が向上すると共に電気的信頼性も向上する。
【0025】また、リードフレームのうち基材より突出
する部分の表面は、砥粒噴射研磨によりある程度平坦な
ものとなるため、その後の化学的な処理が容易に行える
と共に、その処理時間の短縮を図ることができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面処理方法の一実施例について
順を追って説明する工程図である。
【図2】本発明に係る表面処理方法によって表面処理さ
れる電子部品搭載用基板の一例を示す平面図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】砥粒噴射研磨する前のリードフレームの表面状
態を示す部分拡大断面図である。
【図5】砥粒噴射研磨した後のリードフレームの表面状
態を示す拡大断面図である。
【図6】本発明に係る表面処理方法を実施した際のリー
ドフレームの表面状態を示す拡大断面図である。
【図7】従来の表面処理方法について順を追って説明す
る工程図である。
【図8】従来の表面処理方法を実施する前のリードフレ
ームの表面状態を示す拡大断面図である。
【図9】従来の表面処理方法を実施した後のリードフレ
ームの表面状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
10 電子部品搭載用基板 11 リードフレーム 11a 突出する部分 12 リード 12a アウターリード 12b インナーリード 13 ダイパッド 14 基材 15 導体回路 16 スルーホール 20 ノズル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品搭載用基板における黒化処理が
    施されたリードフレームのうち、アウターリード等の基
    材より突出する部分の黒化処理を除去する表面処理方法
    であって、前記基材より突出する部分を砥粒噴射研磨に
    より研磨した後、薬品による化学的な表面処理を行うこ
    とを特徴とする電子部品搭載用基板におけるリードフレ
    ームの表面処理方法。
JP40890990A 1990-12-28 1990-12-28 電子部品搭載用基板におけるリードフレームの表面処理方法 Expired - Lifetime JP2876092B2 (ja)

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