JP2875116B2 - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2875116B2
JP2875116B2 JP4305366A JP30536692A JP2875116B2 JP 2875116 B2 JP2875116 B2 JP 2875116B2 JP 4305366 A JP4305366 A JP 4305366A JP 30536692 A JP30536692 A JP 30536692A JP 2875116 B2 JP2875116 B2 JP 2875116B2
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和重 田中
正彦 廣野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基地局と移動局との間
で複数の通信回線を用いて通信を行う無線通信システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】基地局と移動局との間で複数の通信回線
を用いて通信を行う無線通信システム、例えばオフィス
で利用されるボタン電話の機能をコードレス電話化した
コードレスボタン電話システムやコードレス構内交換機
において、一つの通信回線に複数の移動局が着信を待ち
受けるグループ通話を行う場合、移動局へ個別の着信を
行う方法がある。
【0003】図21は、このようなグループ通話を行う
場合の従来の無線通信システムの構成を示す図である。
この無線通信システムは通信回線200−1,200−
2、移動局203a〜203c、基地局202a,20
2bおよびこれらの制御と回線交換を司る交換機201
からなる。一つの通信回線には複数の移動局が対応して
おり、その回線へ着信があった場合、交換機203は対
応する全ての移動局へ着信を行う必要がある。本システ
ムでは、発信方式は従来の無線電話機と同様であるが、
着信方式が特殊であるため、移動局への着信制御方法に
ついて以下に説明する。
【0004】図21のシステムでは回線200−1と移
動局203a,203cが対応しており、回線200−
2と移動局203a,203b,203cが対応してい
ると仮定する。回線200−1へ着信があると、交換機
201は回線200−1に対応する移動局203a,2
03cへ無線回線を張る制御を行う。具体的には、例え
ば始めに移動局203aへ着信をかけて無線区間の接続
を行い、次に移動局203cへ着信をかけて無線区間の
接続を行い、全ての移動局と無線接続が完了した時点で
移動局203a,203cの着信鳴動を開始させる方法
がある。
【0005】ここで、通話を行うために例えば移動局2
03cで着信応答を行うと、交換機201は回線200
−1と移動局203cとを接続し、移動局203aの着
信鳴動を停止する制御を行う。以上のようにして複数の
移動局を呼出し、通話を行う移動局の選択を行い、1対
1の電話の接続ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の無線通
信システムの第1の問題点は、一つの回線で呼び出すべ
き移動局の数だけ無線チャネルおよび基地局設備が必要
となることである。例えば、一つの回線に100台の移
動局が着信を待ち受けをするようなシステムにおいて
は、最悪の場合、全ての移動局が同一無線ゾーン内に移
動してくることを想定しなければならないため、一つの
基地局当たり無線チャネルおよび基地局設備が100回
線分必要となる。これにより通常のトラヒックは低くと
も、ピークトラヒックを運ぶために膨大な設備が必要と
なるという問題がある。また、一つの回線に着信がある
度に無線チャネルを100チャネルも使用するため、周
波数の有効利用に反する。
【0007】さらに第2の問題点として、実際に一つの
回線に対応する最大100台という多数の移動局が無線
ゾーンに集合した場合、それらの移動局を順番に呼び出
す必要があるため着信に時間がかかり、いわゆる着信遅
延時間が長くなるということが挙げられる。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に解消
するためになされたものであり、無線チャネルおよび基
地局設備の有効利用を図るとともに、着信遅延時間を短
縮できる無線通信システムを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は以下の構成によって達成される。
【0010】(1)基地局側に、該システム内で使用す
る通信回線の呼状態を該システム内に共通の無線チャネ
ルで移動局に対して通知する第1の呼状態通知手段と、
前記共通の無線チャネルを受信できない移動局を認識す
る認識手段と、この認識手段により前記共通の無線チャ
ネルを受信できないと認識された移動局に対して個別の
無線チャネルで前記通信回線の呼状態を通知する第2の
呼状態通知手段とを備え、移動局に前記第1および第2
呼状態通知手段により通知される通信回線の呼状態を
受信する呼状態受信手段と、この呼状態受信手段により
受信された呼状態を表示する呼状態表示手段を備える。
【0011】
【0012】(2)上記(1)の基本構成に加えて、移
動局に前記呼状態表示手段により表示された通信回線の
呼状態に応じて該通信回線を用いた発信を禁止するか、
または該呼状態に応じて発信する通信回線を選択する発
信制御手段を備える。
【0013】(3)上記(1)の基本構成に加えて、基
地局側に当該システム内で使用する通信回線を複数の回
線を含む回線パターンのグループに分け、基地局毎に信
号を送出する回線パターンを限定する回線パターン限定
手段と、この回線パターン限定手段により限定された回
線パターンの識別情報を無線チャネルで送出する信号中
に付加する回線パターン識別手段とを備える。
【0014】(4)上記(1)の基本構成に加えて、移
動局に基地局から呼状態を通知している回線パターンと
移動局が必要とする回線パターンとの一致・不一致を判
定する回線パターン判定手段と、この回線パターン判定
手段により不一致と判定されたとき移動局が必要とする
回線パターンを基地局に対して通知する第1の回線パタ
ーン通知手段を備え、基地局側に該基地局に対応する移
動局の登録およびその登録解除を移動局の移動に対応し
て行うための登録/解除手段と、この登録/解除手段に
より登録された移動局が必要とする回線パターンを通知
する第2の回線パターン通知手段とを備える。
【0015】
【作用】(1)本発明においては、基地局側からシステ
ム内で使用する通信回線の呼状態を該システム内に共通
の無線チャネルで移動局に対して通知し、移動局におい
ては通知される通信回線の呼状態を受信し表示する構成
とすることにより、例えば回線に着信があった場合、個
々の移動局に無線チャネルを張ることなく、共通の無線
チャネルによって移動局へ着信がある旨を通知すること
が可能であり、それに基づき移動局では自局への着信で
あることを認識し、鳴動表示や可視表示などで着信表示
を行うことができる。
【0016】従って、システム内に多数の移動局が存在
する場合であっても、無線チャネルは一つの基地局当た
り1チャネルで良く、基地局設備も大幅に削減可能とな
る。しかも、移動局は共通の無線チャネルで着信があっ
た旨を受信するため、移動局毎に個々に無線チャネルを
張る制御を行う場合と比べて、着信遅延時間が大幅に短
縮される。
【0017】また、基地局側において共通の無線チャネ
ルを受信できない移動局を認識し、その移動局に対して
は個別の無線チャネルで通信回線の呼状態を通知する構
成となっているため、このような移動局においても通信
中に他の回線の呼状態を表示することが可能となる。
【0018】(2)移動局において表示された通信回線
の呼状態に応じて該通信回線を用いた発信を禁止する
か、または該呼状態に応じて発信する通信回線を選択す
る構成とすれば、例えば移動局が回線の状態を監視し、
他の移動局が使用中の回線への発信等を行わないように
制御することで、無線チャネルの有効利用を図ることが
でき、また例えば移動局が回線の状態を監視し、発信時
には空き回線を利用して発信することにより呼損を防止
できる。
【0019】(3)例えば、回線数が多すぎるため、無
線チャネルに全ての回線状態を伝送する容量がない場合
を仮定する。一般的に、例えば構内交換機のテナントサ
ービスでは局線を群分離して使用する様に、大規模なシ
ステムにおいてはシステム内で使用する回線を複数の群
に分け、各群はテナント内等、特定の場所で使用する場
合が多い。このような場合、基地局毎に信号を送出する
回線パターンを限定し、その回線パターンの識別情報を
無線チャネルで送出する信号中に付加する構成を有する
基地局を適切に設置することで、当該場所において必要
とされる回線の回線状態を低い伝送容量の無線チャネル
で通知することが可能となる。
【0020】(4)また、上記(3)で述べたような構
成を有する基地局を含むシステムにおいて、移動局で基
地局から呼状態を通知している回線パターンと移動局が
必要とする回線パターンとが不一致のとき移動局が必要
とする回線パターンを基地局に対して通知し、基地局側
では該基地局に対応する移動局の登録およびその登録解
除を移動局の移動に対応して可能とし、その登録された
移動局が必要とする回線パターンを通知する構成とすれ
ば、例えば移動局が移動することにより無線ゾーン内で
必要とされる回線パターンが時間的に変化する場合に、
基地局側では通知する回線パターンの情報を動的に変化
させ、システム内に共通の無線チャネルまたは個別の無
線チャネルで移動局の必要とする回線パターンを通知可
能とし、移動局の移動にも対応可能なシステムが実現さ
れる。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の要旨に係る主要部の構成を
概念的に示す機能ブロック図である。同図に示すよう
に、基地局側には第1の呼状態通知部101、認識部1
04、第2の呼状態通知部105、回線パターン限定部
107、回線パターン識別部108、移動局登録/解除
部111および第2の回線パターン通知部112が備え
られている。ここで、基地局側とは例えば基地局自体と
交換機をも含むものとする。一方、移動局には呼状態受
信部102、呼状態表示部103、発信制御部106、
回線パターン判定部109および第1の回線パターン通
知部110が備えられている。
【0022】図1の各部の機能を簡単に説明すると、第
1の呼状態通知部101は、システム内で使用する通信
回線の着信などの呼状態を該システム内に共通の無線チ
ャネルで移動局に対して通知するものである。呼状態受
信部102および呼状態表示部103は、こうして通知
された呼状態の受信および表示を行う。
【0023】認識部104は、共通制御チャネルを受信
できない移動局を認識するものであり、第2の呼状態通
知部105は、この認識部104で認識された移動局に
対して個別の無線チャネルで通信回線の呼状態を通知す
るものである。この第2の呼状態通知部105により通
知された呼状態も、呼状態受信部102および呼状態表
示部103で受信および表示される。
【0024】発信制御部106は、呼状態表示部103
により表示された通信回線の呼状態に応じて該通信回線
を用いた発信を禁止するか、または該呼状態に応じて発
信する通信回線を選択する制御を行う。
【0025】回線パターン限定部107は、システム内
で使用する通信回線を複数の回線を含む回線パターンの
グループに分け、基地局毎に信号を送出する回線パター
ンを限定するものであり、回線パターン識別部108
は、限定された回線パターンの識別情報を無線チャネル
で送出する信号中に付加するものである。
【0026】回線パターン判定部109は、基地局から
呼状態を通知している回線パターンと移動局が必要とす
る回線パターンとの一致・不一致を判定するものであ
り、回線パターン通知部110は、不一致の判定がなさ
れたとき移動局が必要とする回線パターンを基地局に対
して通知するものである。移動局登録/解除部111
は、これが設けられた基地局に対応する移動局の登録お
よびその登録解除を移動局の移動に対応して行うもので
あり、第2の回線パターン通知部112は、登録された
移動局が必要とする回線パターンを例えば交換機に通知
するものである。
【0027】なお、図1の各部はあくまで機能を概念的
に表したものであり、それぞれが具体的なハードウェア
である必要は必ずしもなく、ソフトウェア処理により実
現されるものでもよい。
【0028】(実施例1)図2に、本発明の一実施例に
係る無線通信システムの具体的な構成例を示す。図2に
おいて、10−1〜10−5は通信回線を論理的に表し
たものであり、物理的に1回線に一つのケーブルが接続
されている必要はない。すなわち、ここでいう通信回線
とは、移動局から見て発信や着信を行うための論理的な
番号に対応する。例えば、回線10−1はPSTN網と
2Wケーブルで接続されているとすると、回線とケーブ
ルは1対1に対応している。例えば、回線10−2は内
線電話の番号に対応しているとすると、論理的な番号が
あるだけで物理的なケーブルとは何等対応していない。
また、例えば回線10−3〜10−5がダイレクトダイ
ヤルインサービスに対応しているとすると、回線10−
3〜10−5は外線の番号に対応したものである。
【0029】交換機11は、移動局13a〜13cから
の発信制御、移動局13a〜13cへの着信制御および
通信回線10−1〜10−5の状態を基地局12a,1
2bへ通知する制御を司るものである。なお、以下の説
明では、通信回線10−1〜10〜5、基地局12a,
12b、移動局13a〜13cは、それぞれいずれかを
特定しないときは通信回線10、基地局12、移動局1
3と称する。
【0030】14a,14bは無線ゾーンを示してい
る。例えば、基地局12aは無線ゾーン14aの制御を
行っており、無線ゾーン14a内には移動局13a、1
3bが存在すると仮定する。また、例えば基地局12b
は無線ゾーン14bの制御を行っており、無線ゾーン1
4b内には移動局13cが存在すると仮定する。
【0031】図3は、本実施例におけるシステム内に共
通の無線チャネルの構成法の例を示した図である。以下
では、一例としてシステム内に共通の無線チャネルであ
る下りの共通制御チャネルの通信を単一の周波数f0
行う方法を示している。図3を用いて、各基地局から移
動局への制御信号送出チャネル(下り制御チャネル)の
相互干渉を避ける方法を説明する。例えば、各基地局に
は信号送出時間(以下、スロットと呼ぶ)の3倍の周期
で下り制御チャネルの制御信号を送出できるスロットが
割り当てられているとする。このスロット割当ては、例
えば交換機11から同期信号を送出することで実現可能
である。この構成によると、例えば3つの基地局までが
同じ場所で共通制御チャネルを持つことができる。ここ
で、同じ場所に設置可能な基地局数をクラスタ数と呼ぶ
ものとすると、下りチャネルの制御信号の送出周期を3
倍に限らず必要なクラスタ数に選ぶことで、同じ場所に
任意の複数の基地局を持つ構成が可能となる。
【0032】上りの共通制御チャネルの構成法として
は、例えば下り用の周波数f0 と対をなす上り用の周波
数f1 を用いて構成する方法がある。図3では、例えば
各基地局が下り信号をf0 で送信し、次のスロットでは
上り用の周波数f1 で受信を行う場合を想定している。
【0033】上り制御チャネルの構成法としては、上記
の周波数を分ける方法だけはなく、TDD(Time Divis
ion Duplex)として知られているように、一つの周波数
を時間的に上りと下りとに分けて使用する方法もある。
この場合、上り、下りのタイミングのうち、下りのタイ
ミングのみを集めて下りの共通制御チャネルであると見
なすことで、一対の周波数を用いた場合の説明をそのま
ま適用可能である。
【0034】各基地局は、例えばBCCH、LINEC
H、SCCH、PCHの順に自制御チャネルで定期的に
制御信号を送信すると仮定する。ここで、BCCHは無
線チャネルの情報を報知するためのチャネル、PCHは
着信信号を送出するためのチャネルである。後述するよ
うに、LINECHを用いても着信を行うことが可能で
ある。PCHでは各移動局13に固有の番号で呼出を行
うため、1台の移動局のみ着信可能であるのに対し、L
INECHでは回線状態の1つとして着信状態があるた
め、回線状態を受信可能な複数の移動局13への着信が
可能である点が異なる。SCCHは移動局13に対して
通話に用いるチャネルを指定するチャネル割当信号を送
出するためのチャネルである。LINECHは回線状態
を表示するための信号を送出するチャネルである。
【0035】移動局13は、例えば無線ゾーン14a内
では基地局12aが信号を送出するタイミングで、また
無線ゾーン14b内では基地局12bが信号を送出する
タイミングでそれぞれ信号受信が可能であり、両無線ゾ
ーン14a,14bが重なる領域では両基地局12a,
12bからの制御信号を受信可能である。従って、移動
局13の移動に伴って無線ゾーンが変わる場合であって
も、迅速に共通制御チャネルを受信することが可能であ
る。
【0036】共通制御チャネルには定期的に回線状態が
表示されているため、移動局13は共通制御チャネルを
受信することで回線の状態を認識可能であり、この回線
状態を表示することができる。回線状態の表示方法の例
としては、例えば移動局13が数字や文字表示装置を持
つ場合は、回線に対応する番号とその状態を表示する方
法がある。また、例えばボタン電話のように回線に対応
してランプを持つ場合には、ランプの色や点滅により回
線の状態を表示する方法がある。なお、表示方法として
は視覚に対するものだけではなく、例えば通話回線とそ
の状態に応じて移動局13から音を送出したり、移動局
13自体が振動したりすることで実現する方法もある。
【0037】図4は、LINECHの信号構成と該信号
中の回線状態の例を示す図である。LINECHの信号
は、図14(a)に示すように、信号のビット同期を取
るためのプリアンブル31、信号のフレーム同期を取る
ための同期ワード32、BCCH,LINECH,SC
CH,PCH,TCH等のチャネルを識別するためのチ
ャネル識別符号33、各基地局毎にユニークな基地局番
号34、回線10−1〜10−5の状態を示す回線状態
35および信号中のビット誤りを検出するための誤り検
出符号36からなる。各回線状態の表示は、例えば回線
状態35の内容を例示したように回線10−1〜10−
5の状態を順番に並べて構成し、図14(b)のように
各回線状態を例えば3ビットのデータで「空き」、「通
信中」、「内線からの着信中」、「外線からの着信中」
および「保留中」等と表現することで実現できる。
【0038】図5は、移動局13への着信方法および回
線状態の表示方法を示したシーケンスである。この図で
は、例えば交換機11は回線状態に変化があった場合の
みを基地局12側へ回線状態を通知するものとしてい
る。これは、交換機11が定期的にLINECHを出力
する構成としても実現可能である。また、図6はLIN
CH1〜3中の回線状態を示す図である。
【0039】以下、図5および図6を用いて、通信中の
回線がある状況でさらに着信があった場合の着信シーケ
ンスを説明する。交換機11はPSTNから16Hzの
着信信号を受けると、回線状態が変化したためLINE
CH2を基地局12へ送出する。基地局12は、LIN
ECH2を受信するまでは図1の呼状態通知部101よ
りLINECH1の回線状態を共通制御チャネルを使用
して送出する。図6(a)に示すように、LINECH
1での回線10−1は空き状態を示しており、また
(b)に示すように、LINECH2では外線着信中を
示している。基地局12はLINECH2を交換機11
から受信すると、回線状態を記憶するとともに、上記の
ようにその回線状態を共通制御チャネルで移動局13へ
通知する。移動局13は、通話や発着信制御を行ってい
ない待ち受け状態では、基地局12からの共通制御チャ
ネルを受信している。
【0040】移動局13における共通制御チャネルの受
信方法としては、例えば常時受信する方法や、自局で必
要とする制御チャネルのみを受信する方法等がある。後
者の具体例として、例えば移動局13aが基地局12a
の制御チャネルを受信する方法を示すと、移動局13a
がBCCH,LINECH,PCH等を受信する必要が
ある場合には、図3の例においては例えば3スロットに
1回受信機をONとするバッテリ・セービング技術が適
用可能である。さらに、LINECHのみ受信すれば良
い場合には、12スロットに1回受信機をONとすれば
良い。このようにすることで、移動局13の待ち受け中
の消費電力低減を図ることができる。
【0041】このような方法により、移動局13におい
て共通制御チャネルを受信中に基地局12からのLIN
ECH2を図1の呼状態受信部102で受信すると、こ
の回線状態の表示を呼状態表示部103において行う。
呼状態表示部103での表示は、移動局13の形状・重
量等の制限から、例えば回線10−1〜10−3を表示
するのみでも良い。また、移動局13で回線状態をラン
プ等の点滅により視覚的に表示する方法と音により表示
する方法を組み合せた場合、全ての回線についてランプ
と音で表示する必要はない。例えば、回線10−1〜1
0−3についてはランプと音で表示し、回線10−4に
ついてはランプのみ、回線10−5については音のみと
することもできる。この区別は、例えば移動局13が回
線10−1〜10−5のうちランプ表示を行う回線とそ
の回線状態、音を出す回線とその回線状態を予め設定し
て記憶しておくことで可能となる。この設定方法として
は、例えば移動局13のボタン操作により入力する方法
がある。
【0042】次に、図5に戻り着信応答方法について説
明する。
【0043】着信表示中の移動局13aで、回線10−
1の着信へ応答する例を述べる。着信に応答するため、
移動局13aの操作者が着信表示中の回線10−1を選
択する。ここで、操作者が回線10−3を選択すれば、
回線10−3を用いた発信となる。回線の選択方法とし
ては、例えば数字や文字の表示が可能な表示装置を用い
た場合、表示装置に回線番号を表示しておき、カーソル
キー等で選択する方法が考えられる。選択を行った回線
については以後、通常の表示とは異なる制御が可能とな
る。例えば選択した回線が通話中となった場合、通常は
赤色のランプ表示であるのに対して、緑色のランプ表示
とする等である。これは、例えば移動局13が選択を行
った回線を通話が終了するまで、または基地局12側か
ら指示があるまで記憶しておき、表示を変えることによ
り可能となる。
【0044】操作者が着信応答を行う回線番号の選択を
行うと、移動局13aは応答すべき回線の番号を含んだ
着信応答信号を送出する。基地局12aは着信応答信号
を交換機11へ中継する。交換機11では着信信号を受
信すると、信号中の回線番号から、どの回線への着信応
答であるかを判断する。次に、交換機11はPSTNか
らの呼出に対してループ閉により着信応答を行い、基地
局12aに対しては応答受付のためのACK信号を送出
するとともに、スイッチ制御を行って通話路の設定を行
う。ACK信号を受信した基地局12aはSCCHでチ
ャネル割当信号を移動局13aへ送信し、通話チャネル
を指定し、以後指定したチャネルで移動局13aと通話
を開始する。
【0045】移動局13aはチャネル指定信号を受信す
ると、指定されたチャネルで通信を開始する。交換機1
1は回線10−1で通話が開始されると、回線状態に変
化があるため、LINECH3を基地局12へ送出す
る。図6(c)に示すように、LINECH3中の回線
10−1は通話中の状態を示している。このとき移動局
13b,13cは共通制御チャネルを受信しているた
め、LINECH3中の状態を表示する。以上が、移動
局13へ着信があった場合の着信制御方法と移動局13
での表示方法である。
【0046】(実施例2)図7は、移動局13aが回線
10−1で通話中に更に回線10−2へ着信があった場
合のシーケンスを示す図である。また、図8はLINE
CH4,5中の回線状態例、図9は通話中制御チャネル
TCHの信号構成例を示す図である。図7〜9を参照し
て、共通制御チャネルを受信できない移動局13aへの
回線状態の表示方法の実施例を説明する。
【0047】交換機11は回線10−2へ着信がある
と、上述したように回線状態をLINECH4を用いて
移動局13b,13cへ通知する。図8(a)に示すよ
うに、LINECH4中の回線10−1は通話中を示し
ており、回線10−2は内線着信中を示している。移動
局13aへの通知方法としては、個別の無線チャネル、
例えば交換機11が通話チャネルへ付随する通話中制御
チャネルを用いて回線状態を通知する方法がある。以下
に具体例を示す。
【0048】通話中制御チャネルは、図9に示すように
信号のビット同期を取るためのプリアンブル81、信号
のフレーム同期を取るための同期ワード82、BCC
H,LINECH,SCCH,PCH,TCH等のチャ
ネルを識別するためのチャネル識別符号83、通話チャ
ネルに付随する制御チャネルである通話中制御信号8
4、音声信号85および信号中のビット誤りを検出する
ための誤り検出符号86からなる。
【0049】移動局13の種類としては、例えば通話中
に共通制御チャネルを受信可能な移動局と受信できない
移動局がある。前者は無線区間のスロット毎に周波数切
替が可能な高速シンセサイザを持ち、通話チャネルのス
ロットと重ならないスロットの共通制御チャネルが受信
できるような移動局である。
【0050】後者の移動局は共通制御チャネルを受信で
きないため、該移動局に対しては基地局12から通話中
制御チャネルを用いて回線状態を通知するようにする。
例えば、交換機11は移動局13aが通話中に共通制御
チャネルが受信できないことを設定により図1の認識部
104で認識可能であるとする。認識部104は、例え
ば交換機11の設置工事時に設定することで、実現可能
である。
【0051】交換機11は認識部104で共通制御チャ
ネルを受信できないと認識した移動局13aに対して、
LINECHと同じ回線状態を通話中制御チャネルで定
期的に送信し、基地局12aはこの通話中制御チャネル
をそのまま移動局13aへ転送する。移動局13aにお
いては、図1の呼状態受信部102で通話中制御チャネ
ル上の回線状態を受信し、呼状態表示部103で表示す
る。このようにして、通話中に共通制御チャネルが受信
できない移動局においても、呼状態表示部103で回線
状態の表示が可能である。
【0052】なお、上記の説明では一例として交換機1
1の処理量を削減するため、移動局13が通話中に共通
制御チャネルを受信できるか否かの認識を認識部104
で行ったが、全ての通話中の移動局13へ通話中制御チ
ャネルを用いて回線状態を通知する方式であってもよ
い。また、交換機11が制御する代りに、例えば基地局
12が通話中の全ての移動局13へ通話中制御チャネル
を用いて回線状態を通知する方法もある。
【0053】上記方法により、共通制御チャネルを受信
できるかできないかに関わらず、移動局13は回線10
−2へ着信があることを表示可能である。ここで、例え
ば移動局13bが回線10−2へ着信応答したと仮定す
ると、図5で説明したのと同様に通話中へ移行する。交
換機11は回線10−2が通話中へ遷移したことを認識
し、LINECH5を送出する。図8に示すように、L
INECH5中の回線状態によると、回線10−1は通
話中を示し、回線10−2も通話中を示している。移動
局13a〜13cは、この回線状態を前述のようにして
受信し、表示することができる。
【0054】(実施例3)次に、上記のように移動局1
3へ通知した回線状態に応じて移動局13からの発信を
図1の発信制御部106で制御し、無線回線の有効利用
を図る方法の実施例について説明する。図10および図
11は、この移動局13での発信制御の制御フローを示
している。
【0055】移動局13が待ち受け中に外線発信を行う
例について考える。ここで、発信回線の選択方法として
は例えば移動局13に回線対応にボタンが設けられ、操
作者がこのボタンを押下することで回線を選択する方法
と、移動局13が回線対応に外線か内線かの区別等を記
憶しており、操作者がいずれかを選択した場合、空いて
いる回線を用いて発信を行う方法がある。
【0056】図10は、移動局13に回線対応にボタン
を設け、このボタンを操作者が押下することで回線を選
択する後者の方法の制御フローを示している。操作者が
回線10−1のボタンを押下して発信を行うと、移動局
13では記憶しているLINECHの回線状態を照合す
る。例えばLINECH1の回線状態のように回線10
−1が空きであれば、発信の動作を行う。しかし、例え
ばLINECH5の回線状態のように通話中であれば、
回線が使用中であるためビジートーン(BT)を受話器
に送出して発信を禁止する。これにより、回線が使用中
であるにも拘らず発信信号を無線チャネルに送出するこ
とが無くなり、無線回線の有効利用を図ることが可能で
ある。
【0057】図11は、移動局13が回線対応に外線か
内線かの区別を記憶しており、操作者が外線、内線のい
ずれかを選択した場合、空いている回線を用いて発信を
行う方法を示している。移動局13において回線対応に
外線か内線かの区別等を記憶する方法としては、例えば
移動局13のボタン操作により入力する方法がある。操
作者が外線ボタンを押下すると、移動局13は記憶して
いるLINECHの回線状態中の外線に空きがあるか否
かの照合を行う。例えば回線10−2が内線、回線10
−1,10−3〜10−5が外線であり、LINECH
5の回線状態である場合、移動局13は例えば回線10
−3を選択して発信を行う。
【0058】また、例えば図12に示すように回線10
−1,10−3〜10−5が通話中である場合は、空き
外線がないためビジートーン(BT)を受話器に送出す
る。これにより発信時には空き回線を利用して発信する
ことができ、発信呼損を防止できる。
【0059】(実施例4)次に、基地局と移動局間の通
信回線を2グループの回線パターンに分け、基地局毎に
使用する回線パターンを制限する方法の実施例について
説明する。
【0060】図13は、本実施例に係る無線通信システ
ムの構成例を示す図である。図13において、通信回線
120−1〜120−10は全て外線であると仮定す
る。図2と同様に、交換機121は移動局123a,1
23bからの発信制御、移動局123a,123bへの
着信制御および通信回線120−1〜120−10の状
態を基地局122a,122bへ通知する制御を司るも
のである。なお、以下の説明では通信回線120−1〜
120〜10、基地局122a,122b、移動局12
3a,123bは、それぞれいずれかを特定しないとき
は通信回線120、基地局122、移動局123と称す
る。また、124a,124bは無線ゾーンを示してい
る。
【0061】今、基地局122aの無線ゾーンは124
aであり、移動局123aはこの無線ゾーン124a中
にあると仮定する。同様に、基地局122bの無線ゾー
ンは124bであり、移動局123bは無線ゾーン12
4b中にあると仮定する。無線ゾーン124aと124
bでは、例えばビル内でのフロアや部署が異なる等のた
め、使用する回線が異なるものと仮定する。ここでは、
無線ゾーン124aは回線120−1〜120−5を使
用し、無線ゾーン124bは回線120−6〜120−
10を使用するものと仮定する。
【0062】図14は、図1の回線パターン識別部10
8によって回線パターン識別情報を付加したLINEC
Hの信号構成と、該信号中の回線状態の例を示す図であ
る。このLINECHの信号は、信号のビット同期を取
るためのプリアンブル131、信号のフレーム同期を取
るための同期ワード132、BCCH,LINECH,
SCCH,PCH,TCH等のチャネルを識別するため
のチャネル識別符号133、各基地局毎にユニークな基
地局番号134、群分けされた回線の群番号に相当する
回線パターン番号135、回線120のうち回線パター
ン番号で示される回線の状態を示す回線状態136、信
号中のビット誤りを検出するための誤り検出符号137
からなる。
【0063】各回線の状態表示は、図14(b)(c)
に例示するように、例えば回線パターン番号1に相当す
る回線状態は回線120−1〜120−5の状態を順番
に並べて構成し、回線パターン番号2に相当する回線状
態は回線120−6〜120−10の状態を順番に並べ
て構成する。また、図14(d)に示すように回線状態
の種類は、例えば3ビットのデータで「空き」、「通信
中」、「内線からの着信中」、「外線からの着信中」お
よび「保留中」等であり、これらは3ビットのデータで
表現される。
【0064】次に、図15〜図16を参照して図1の回
線パターン限定部107により基地局毎に送出する回線
パターンを限定する方法について説明する。交換機12
1は、例えば回線120−1へPSTNから着信がある
と、基地局122a,122bへLINECHa2,L
INECHb2の信号を送出する。基地局122は例え
ば各基地局で使用する回線パターン番号を記憶してお
く。これは、例えばシステム立ち上げ時に初期設定して
おくことで実現可能である。
【0065】そして、基地局では図1の回線パターン識
別部108により回線パターン限定部107で限定され
た回線パターンの識別情報(回線パターン番号)を無線
チャネルで送出する信号中に付加して送出する。ここで
は、例えば基地局122aは回線パターン番号1のみを
送出するよう設定され、基地局122bは回線パターン
番号2のみを送出するよう設定されていると仮定する。
【0066】すなわち、基地局122aは交換機121
からLINECHa2およびLINECHb2を受信す
ると、回線パターン番号をチェックしてLINECHa
2のみを無線チャネルで送出する。同様に、基地局12
2bはLINECHb2のみを無線チャネルで送出す
る。基地局122aはLINECHa2を送出する前に
LINECHa1を送出しており、図16に示すように
LINECHa1では回線120−1は空きであり、L
INECHa2では回線120−1は外線着信中であ
る。
【0067】移動局123aはLINECHa2を受信
すると、回線120−1が外線着信中であることを表示
する。基地局122bではLINECHa2を送出する
前にLINECHa1を送出しており、図16に示すよ
うにLINECHa1およびLINECHa2では回線
の変化はない。移動局123aはLINECHa1,L
INECHa2を受信し、全ての回線が空きであること
を表示する。
【0068】なお、上記実施例においては基地局122
で無線チャネルへ送出する回線パターンの選択を行った
が、交換機121で必要な回線パターンの信号のみを基
地局122へ送信する構成でも良い。例えば、交換機1
21から基地局122aへはLINECHa2のみを送
出し、基地局122bへはLINECHb2のみを送出
する構成であってもよい。
【0069】(実施例5)次に、移動局が移動し、新た
な無線ゾーンで自局の必要とする回線パターンを要求す
る方法と、基地局側が共通制御チャネルまたは個別チャ
ネルを用いて回線パターンを通知する方法の実施例につ
いて説明する。
【0070】図17は、本実施例に係る無線通信システ
ムの構成を示す図であり、図12において移動局123
bが無線ゾーン124bから無線ゾーン124aへ移動
した状態を示している。図17において、図12と同一
部分には同一符号を付している。通信回線120−1〜
120−10は全て外線であると仮定する。また、図1
2の場合と同様に、例えば無線ゾーン124aは回線1
20−1〜120−5を使用し、無線ゾーン124bは
回線120−6〜120−10を使用すると仮定する。
また、基地局122aの無線ゾーンは124aであり、
移動局123a,123bはこの無線ゾーン124a中
にあると仮定する。さらに、基地局122bの無線ゾー
ンは124bであり、無線ゾーン124b中に移動局1
23bはいない。
【0071】ここでは、無線ゾーン124aとしては会
議室等時間的に必要とする回線パターンが変化する場所
を仮定している。また、無線ゾーン124bとしては事
務室等のような時間的には回線パターンが変化しない場
所を仮定している。従って、無線ゾーン124bでは定
常的に同じ回線パターン、例えば回線120−6〜12
0−10を使用するため、移動局123bが無線ゾーン
124aへ移動しても無線チャネルで通知する回線パタ
ーンは変化しない。
【0072】しかし、無線ゾーン124aでは移動局1
23bがゾーン内に来たとき、回線120−1〜120
−5のみならず、回線120−6〜120−10をも無
線チャネルで移動局123bが必要とする回線パターン
として通知する制御が必要となる。また、移動局123
bが図13に示すように無線ゾーン124bへ戻った場
合には、回線120−6〜120−10の回線パターン
の通知を止める必要がある。
【0073】以下、図18を用いて上記のように移動局
が必要とする回線パターンを動的に変化させるシーケン
スについて説明する。図18において、基地局122は
交換機121から受信したLINECHの中から必要な
LINECHを送出する構成とする。例えば、始め図1
3のように移動局123bは無線ゾーン124bにお
り、共通制御チャネルで基地局122bからの図16に
示すようなLINECHb1を受信していると仮定す
る。基地局122aからは図16に示すようなLINE
CHa1を共通制御チャネルで送信している。
【0074】ここで、図17のように移動局123bが
無線ゾーン124aへ移動したと仮定する。この場合、
移動局123bは図19に示す共通制御チャネルを受信
していると基地局122bからの信号が受信できなくな
り、次いで基地局122aからの信号が受信できるよう
になる。移動局123bは基地局122aからの制御信
号中の基地局番号134が変化し、一定時間受信しても
必要とする回線パターン番号2が受信できない。従っ
て、移動局123bにおいては、図1の回線パターン判
定部109により、基地局から通知された回線パターン
と移動局が必要とする回線パターンとが不一致と判定さ
れる。ここで、移動局123bは後に述べるように登録
解除忘れを防止するため、基地局番号が変ったことのみ
を検出してもよい。
【0075】次に、移動局123bにおいては回線パタ
ーン判定部109からの不一致の判定結果に従って図1
の第1の回線パターン通知部110により、基地局12
2aに対してLINE情報要求信号を送出する。このL
INE情報要求信号には、図18に示すように移動局1
23bが必要とする回線パターンの情報(回線パターン
番号=2)が含まれている。
【0076】基地局122aは時間的に回線パターン番
号が変化する局であり、移動局123bからLINE情
報要求信号を受信すると、この信号を交換機121へ送
信するとともに、その移動局123bとLINE情報要
求信号で指示された回線パターンを記憶し、共通制御チ
ャネルに空きがあれば当該回線パターンのLINECH
を送出する。これは、例えば図20に示すようにLIN
ECHaとLINECHbを交互に送信することで可能
となる。図20では基地局122aの送出するスロット
のうち、2番目がLINECHaのスロットであり、6
番目がLINECHbのスロットである。
【0077】なお、共通制御チャネルに空きがない場合
は、基地局122aとの間でTCHを張り、通話中制御
チャネル84のような個別の制御チャネルを用いて回線
状態を通知する方法もある。また、基地局122aが無
線ゾーン124aに固有の制御チャネルを持っている場
合、移動局123bへ当該チャネルを指定し、当該チャ
ネルのLINECHbを受信させる方法もある。
【0078】このように、移動局において図1の回線パ
ターン判定部109により基地局で回線状態を通知して
いる回線パターンと移動局が必要とする回線パターンと
が不一致であることを判定した場合には、第1の回線パ
ターン通知部110によって移動局が基地局側へ移動局
の必要とする回線パターンを通知する。そして、この通
知を受けた基地局側では、図1の第2の回線パターン通
知部112により、システム内に共通の無線チャネルま
たは個別の無線チャネルで、移動局の必要とする回線パ
ターンを通知する。これにより、基地局が通知する回線
状態情報を動的に制御できる。
【0079】ところで、移動局123bが例えば無線ゾ
ーン124bへ戻った場合、基地局122aから不要な
LINECHbを通知することは無線チャネルを無駄に
使用することになり、好ましくない。そこで、以下で
は、この登録解除方法について述べる。
【0080】図18において、交換機121はLINE
情報要求信号を基地局122aから受信すると、この基
地局122a以外の基地局(ここでは基地局122b)
へ移動局移動信号を送出する。移動局移動信号は、移動
した移動局(図の例では移動局123b)と該移動局が
必要とする回線パターンを表した信号である。基地局1
22bは、常時LINECHbを送出する基地局として
設定されているため、LINECHbを送出している。
この設定は、例えば基地局の設置工事時に行われる。
【0081】次に、移動局123bが移動し、例えば無
線ゾーン124bへ移る場合について説明する。この場
合、上述したように移動局123bは基地局122aの
共通制御チャネルまたは個別の無線チャネルが受信でき
なくなり、代りに基地局122bの共通制御チャネルを
受信できるようになる。このため、上述したように基地
局122bに対してLINE情報要求信号を送出する。
基地局122bは常時LINECHbを送出しており、
この信号を交換機121へ送出する制御のみを行う。
【0082】交換機121はLINE情報要求信号を基
地局122bから受信すると、この基地局122b以外
の基地局(ここでは基地局122a)へ移動局移動信号
を送出する。基地局122aは移動局移動信号を受信す
ると、この移動局移動信号で指示される移動局および回
線パターンと、図1の移動局登録/解除部111で登録
(記憶)している移動局および回線パターンと照合し、
一致していればその移動局についての登録を削除する。
また、当該回線パターンを使用する移動局が無線ゾーン
内にいなくなった場合、当該LINECHの送出を停止
する。ここでの例では、例えば基地局122aが移動局
移動信号を受信すると、移動局123bについての登録
を削除し、LINECHbの送出を停止する。このよう
にして、基地局122aから不要なLINECHbを通
知することを停止し、無線チャネルの無駄な使用を避け
ることができる。
【0083】上記実施例においては、基地局122aに
おいて移動局登録/削除部111で自動的に移動局12
3bと回線パターンの登録および登録解除を行ったが、
登録または登録解除処理の起動を手動で行ってもよい。
また、基地局122aの無線ゾーン124a内で登録解
除を行う場合、交換機121へのLINE情報要求信号
と移動局移動信号は不要である。
【0084】さらに、上記実施例においては基地局で必
要なLINECHを絞って送出する構成としたが、実施
例4で示したように交換機121で基地局が必要とする
信号のみを送出する構成であっても、同様な方法で実現
できる。この場合、移動局移動信号は不要であるが、移
動局123bについての登録時には、交換機121から
基地局122aへLINECHbを送出する必要があ
る。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果が得られる。
【0086】(1)基地局側からシステム内で使用する
通信回線の呼状態をシステム内に共通の無線チャネルで
移動局に対して通知し、移動局においては通知される通
信回線の呼状態を受信し表示する構成とすることによ
り、例えば回線に着信があった場合、個々の移動局に無
線チャネルを張ることなく、共通の無線チャネルによっ
て移動局へ着信がある旨を通知することが可能であり、
それに基づき移動局では自局への着信であることを認識
し、鳴動表示や可視表示などで着信表示を行うことがで
きる。
【0087】従って、システム内に100台あるいはそ
れ以上といった多数の移動局が存在する場合でも、無線
チャネルは一つの基地局当たり1チャネルで良いことに
なり、基地局設備も大幅に削減可能となる。しかも、移
動局は共通の無線チャネルで着信があった旨を受信する
ため、移動局毎に個々に無線チャネルを張る制御を行う
場合と比べて、着信遅延時間が大幅に短縮される。
【0088】また、基地局側において共通の無線チャネ
ルを受信できない移動局を認識し、その移動局に対して
は個別の無線チャネルで通信回線の呼状態を通知する構
成としたことにより、このような移動局においても通信
中に他の回線の呼状態を表示することが可能となる。
【0089】(2)移動局において表示された通信回線
の呼状態に応じて該通信回線を用いた発信を禁止する
か、または該呼状態に応じて発信する通信回線を選択す
ることにより、無線チャネルの有効利用を図ることがで
き、また例えば移動局が回線の状態を監視し発信時には
空き回線を利用して発信することで呼損を防止すること
ができる。
【0090】(3)回線数が多すぎるために、無線チャ
ネルに全ての回線状態を伝送する容量がない場合、基地
局毎に信号を送出する回線パターンを限定し、その回線
パターンの識別情報を無線チャネルで送出する信号中に
付加する構成を有する基地局を適宜設置することで、当
該場所において必要とされる回線の回線状態を低い伝送
容量の無線チャネルで通知することが可能となる。
【0091】(4)また、このような構成の基地局を含
むシステムにおいて、移動局で基地局から呼状態を通知
している回線パターンと移動局が必要とする回線パター
ンとが不一致のとき移動局が必要とする回線パターンを
基地局に対して通知し、基地局側では該基地局に対応す
る移動局の登録およびその登録解除を移動局の移動に対
応して可能とし、その登録された移動局が必要とする回
線パターンを通知するようにすれば、移動局の移動に伴
い無線ゾーン内で必要とされる回線パターンが時間的に
変化する場合に、基地局側で通知する回線パターンの情
報を動的に変化させ、システム内に共通の無線チャネル
または個別の無線チャネルで移動局の必要とする回線パ
ターンを通知可能となるため、移動局の移動にも容易に
対応可能なシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線通信システムの主要部の構成を概
念的に示す機能ブロック図
【図2】本発明の一実施例に係る無線通信システムの構
成を示す図
【図3】共通制御チャネルの構成例を示す図
【図4】下り共通制御チャネルの1構成要素であるLI
NECHの信号構成と回線状態例を示す図
【図5】本発明を適用した場合の着信シーケンス例を示
す図
【図6】LINECH1〜3中の回線状態例を示す図
【図7】通信中の回線がある場合にさらに着信がある場
合のシーケンス例を示す図
【図8】LINECH4,5中の回線状態例を示す図
【図9】通信チャネルの一構成要素であるTCHの信号
構成例を示す図
【図10】移動局で回線を指定して発信を行う場合の制
御フロー例を示す図
【図11】移動局で内外線を指定して発信を行う場合の
制御フロー例を示す図
【図12】LINECH6中の回線状態例を示す図
【図13】本発明の他の実施例に係る無線通信システム
の構成を示す図
【図14】回線パターンを識別する手段を備えたLIN
ECHの信号構成と回線状態例を示す図
【図15】基地局毎に送出する回線パターンを限定する
場合のLINECHを示す図
【図16】LINECHa1,LINECHa2,LI
NECHb1,LINECHb2中の回線パターン番号
と回線状態の例を示す図
【図17】本発明の他の実施例に係る無線通信システム
の構成を示す図
【図18】通知する回線状態を動的に変化させるための
シーケンス例を示す図
【図19】基地局毎に異なるLINECHを送出するた
めの共通制御チャネルの構成例を示す図
【図20】2種類のLINECHを送出するための共通
制御チャネルの構成例を示す図
【図21】従来技術によるグループ通話を行う無線通信
システムの構成例を示す図
【符号の説明】
10…通信回線 11…交換機 12…基地局 13…移動局 14…無線ゾーン 31…プリアンブル 32…同期ワード 33…チャネル識別符
号 34…基地局番号 35…回線状態 36…誤り検出符号 81…プリアンブル 82…同期ワード 83…チャネル識別信
号 84…通話中制御信号 85…音声信号 86…誤り検出符号 120…通信回線 101…第1の呼状態通知部 102…呼状態受信部 103…呼状態表示部 104…認識部 105…第2の呼状態通知部 106…発信制御部 107…回線パターン限定部 108…回線パターン
識別部 109…回線パターン判定部 110…第1の回線パ
ターン通知部 111…移動局登録/解除部 112…第2の回線パ
ターン通知部 121…交換機 122…基地局 123…移動局 124…無線ゾーン 200…通信回線 201…交換機 202…基地局 203…移動局 204…無線ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−277825(JP,A) 特開 平3−219795(JP,A) 特開 平5−68283(JP,A) 特開 平5−252104(JP,A) 特開 平5−218961(JP,A) 特開 平5−336214(JP,A) 特開 平6−85742(JP,A) 特開 平5−191503(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基地局と移動局との間で無線通信を行う無
    線通信システムにおいて、 基地局側に、該システム内で使用する通信回線の呼状態
    を該システム内に共通の無線チャネルで移動局に対して
    通知する第1の呼状態通知手段と、前記共通の無線チャ
    ネルを受信できない移動局を認識する認識手段と、この
    認識手段により前記共通の無線チャネルを受信できない
    と認識された移動局に対して個別の無線チャネルで前記
    通信回線の呼状態を通知する第2の呼状態通知手段と
    備え、 移動局に、前記第1および第2の呼状態通知手段により
    通知される通信回線の呼状態を受信する呼状態受信手段
    と、この呼状態受信手段により受信された呼状態を表示
    する呼状態表示手段を備えたことを特徴とする無線通信
    システム。
  2. 【請求項2】移動局に、前記呼状態表示手段により表示
    された通信回線の呼状態に応じて該通信回線を用いた発
    信を禁止するか、または該呼状態に応じて発信する通信
    回線を選択する発信制御手段を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】基地局側に、当該システム内で使用する通
    信回線を複数の回線を含む回線パターンのグループに分
    け、基地局毎に信号を送出する回線パターンを限定する
    回線パターン限定手段と、この回線パターン限定手段に
    より限定された回線パターンの識別情報を無線チャネル
    で送出する信号中に付加する回線パターン識別手段と
    備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の無線
    通信システム。
  4. 【請求項4】移動局に、基地局から呼状態を通知してい
    る回線パターンと移動局が必要とする回線パターンとの
    一致・不一致を判定する回線パターン判定手段と、この
    回線パターン判定手段により不一致と判定されたとき移
    動局が必要とする回線パターンを基地局に対して通知す
    る第1の回線パターン通知手段とを備え、 基地局側に、該基地局に対応する移動局の登録およびそ
    の登録解除を移動局の移動に対応して行うための登録/
    解除手段と、この登録/解除手段により登録さ れた移動
    局が必要とする回線パターンを通知する第2の 回線パタ
    ーン通知手段とを備えたことを特徴とする請求項3に記
    載の無線通信システム。
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