JP2874754B2 - 窓の日よけ組立体 - Google Patents

窓の日よけ組立体

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JP2874754B2 JP63091224A JP9122488A JP2874754B2 JP 2874754 B2 JP2874754 B2 JP 2874754B2 JP 63091224 A JP63091224 A JP 63091224A JP 9122488 A JP9122488 A JP 9122488A JP 2874754 B2 JP2874754 B2 JP 2874754B2
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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、窓やドアあるいは類似のものに使用する日
よけ組立体と、ひだの付いた布地の形式またはセル形式
の日よけに用いるモーター駆動式の遠隔操作装置に係
る。
（従来の技術） アコーディオン形式、例えばひだの付いた布地や六角
形のセル構造からなる日よけまたはブラインドは、自然
な採光を行ないつつ室内空間に太陽熱を積極的に取り入
れたりあるいは換気を行なうために、商業用や居住用の
建物の天窓や壁窓の覆いとして広く用いられてきてい
る。しかしながら、布地形式やセル形式の日よけの操作
は、手の届かない窓の場合には未だ不満足な状態にあ
る。
（課題を解決するための手段） 本発明の目的は、構造が単純化されていて、しかも天
窓や高窓等の比較的手の届きにくい窓開口を含めて、建
物の様々な大きさの窓に取り外し可能に据え付けること
のできる、日よけまたはブラインド用の操作装置を提供
することにある。
本発明の他の目的は、ブラインド組立体の両側に加わ
る引張力のアンバランスを補償し、長さの異なる開口に
対しても手軽に利用でき、しかも自己レベル調整が行な
われ、規模および駆動条件に合わせて単式または複式の
モーター駆動を選択することのできる、日よけ組立体と
その操作装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、連続するループを形成し、一方
または両方の側からモーター駆動され、しかも日よけを
延び縮みさせるために開口を縦方向に上下し且つ水平に
延びているような可撓性のある１本のコードが用いられ
ている、日よけ組立体の操作装置を提供することにあ
る。
以下、添付図面に沿って本発明の実施例を詳細に説明
する。
（実施例） 図面を参照する。第１図と第２図はブラインド組立体
10の装着状態を示している。このブラインド組立体10は
壁の開口内にあって、周囲をほぼ矩形の窓のフレームＦ
が取り囲んでいる。壁の開口は採光用に利用することが
できる。窓は外部に向けて取り付けられ、日よけ組立体
をフレームＦ内に挿入することができる。このフレーム
Ｆは、下枠７、上枠８および側部フレーム９を備えてい
る。日よけ組立体10は、ほぼ矩形をした剛性のあるフレ
ーム枠12を備えている。このフレーム枠12は、上部の固
定レール13、下枠レール14および側部レール15と16を備
えている。下部の可動レール18は側部レール15と16内を
スライド可能であり、またアコーディオン式の日よけま
たは日よけ部材20は一方の端部が上部の固定レール13に
固定され、反対の端部が下部の可動レール18に固定さ
れ、日よけの両側縁は側部レール15と16内に収容されて
いる。第４図と第５図から明らかなように、日よけ20は
互いに連結された六角形のセルエレメントＣを備えてい
る。六角形のセルエレメントＣは、下部の可動レール18
が上部の固定レール13に向けて持ち上げられる場合、互
いに緊密な状態に縮むことができる。第１図には、これ
らセルエレメントは途中の上昇位置に示されている。ま
た、可動レール18が移動して下枠レール14と当接するの
に伴い、セルエレメントＣは延びることができる。セル
エレメントＣは、第２図では閉鎖位置まで延びた状態に
示されている。それぞれの設備の状況に合わせて組立体
の配置構造を変えたり構造の一部を修正し、窓またはド
アのフレーム開口を横切って日よけ20を上向きにまたは
下向きに、あるいは水平な向きに延ばして、開口の一部
または開口全体を覆えるように構成することもできる。
第１図と第２図では、日よけ組立体10は、フレームＦ
の４つのコーナーに装着されたブラケットまたはばねク
リップ22を用いて、フレームＦ内に取り外し可能に組み
込まれている。箇々のクリップ22は板ばねからできてい
る。この板ばねは、固定具24により側部フレーム９の内
側表面に取り付けられたアンカー端部23と、このアンカ
ー端部23からフレーム枠12の４つのコーナーに向けて斜
めに突き出た曲がりばね部分25とを備えている。上部の
固定レール13と下枠レール14の両端にはノッチ部分26が
設けられている。ノッチ部分26の各々は、ばねクリップ
22の曲がり端部25と対面する側にノッチまたは溝27を備
え、フレーム枠12を窓開口に挿入する場合、ばねクリッ
プの曲がり端部25を取り外し可能に受け入れることがで
きる。フレーム枠12を取り付けるには、フレーム枠の一
方の端部を開口内にスライド挿入し、上側端部に設置さ
れた曲がり部分25をノッチ部分27に整合させる。開口の
下側端部にある曲がり部分25は、下側のノッチ部分を嵌
め込んでクリップ22を位置決めできるようになるまでは
外向きに押し広げたままにされ、このクリップ22を離せ
ば下側のばね端部25はノッチ部分27に係合し、日よけ組
立体を所定位置に取り外し可能に固定することができ
る。フレーム枠12の廻りを断熱する発泡ストリップ29
が、窓開口と日よけ組立体10の間の隙間を塞いでいる。
日よけ組立体の下側端部の位置で、発泡体29を通して取
り外し工具を曲がり端部25とノッチ部分27の間に差し込
み、曲がり部分25をノッチ部分27から外せば、調整まち
は保守管理のためにフレーム枠12を取り外すことができ
る。勿論のこと、ばねクリップ22とノッチ部分25は、フ
レームの下枠７および上枠８とこれらの枠部材に面した
下枠レール14および上部の固定レール13との間に取り付
けることもできる。こうしたばねクリップの間隔並びに
クリップの設置個数は、フレーム枠を確実にしかも取り
外し可能に設置さえできれば、前述のものにのみ限定さ
れず、開口と日よけ組立体の大きさに合わせて適宜選択
することができる。
第３図、第13図および第14図に示すように、広くは日
よけ20の閉鎖操作器と呼ばれている日よけ操作装置は連
続ループシステムを採り入れている。この連続ループシ
ステムは、33の位置で互いに結ばれる自由端31と32を持
つ非弾性的な１本のコードまたはケーブル30を使用して
いる。また、フレーム枠12の４つのコーナーの各々には
案内部材が配置されている。これら案内部材は、例え
ば、モーター駆動プーリ34の形式をした第１の案内部
材、第２の案内部材すなわちローラ35、第３の部材すな
わちローラ36、ばね負荷ローラまたはプーリ37および38
によって構成された第４と第５の案内部材からできてい
る。案内部材34と35は上部の固定レール13の両端に配置
されている。また、案内部材36は上部の固定レール13の
一方の端部にあって案内部材35に隣接しているが、この
案内部材35から内向きに僅かにずれて間隔を開けられて
いる。さらに、ばね負荷案内部材37と38が下枠レール14
の両端に配置されている。コード30は、一方の端部32か
ら始まってばね負荷プーリ37の下端を下向きに通り抜
け、上側案内部材35の外側に向けて当該プーリ37の外側
を上向きに延びている。上側案内部材35の位置で、コー
ド30はこの案内部材の外側に掛け渡され、上部の固定レ
ール13を通り抜けている。コード30は案内部材または駆
動部材34の廻りに数回にわたり巻き付けられ、日よけ20
内の連続する開口を下向きに通り抜け、案内部材38の内
側を通り、この案内部材38の外側から駆動プーリ34の外
側に向けて上向きに延びている。この駆動プーリ34にコ
ード30は再び数回にわたり巻き付けられそして案内部材
36の外側向かい、再び日よけ20の反対側の端部を下向き
に通り抜けて上側自由端31で終っている。
第８図と第11図に示すように、上部の固定レール13は
一対のチャンネル部材40と41を備えている。これらチャ
ンネル部材40と41は開口端部を備え、互いに向かい合い
水平に間隔を開けて配置され、上側と下側の中間スロッ
ト43と44を形成している。基本的には、上部レール13は
開口のフレーム枠の上枠８の長さに沿って設けられた細
長い中空の矩形チューブであり、また全長に沿って１本
の縦方向スロット44が日よけ20の上側端部を固定するた
めに設けられているような、ほぼ矩形断面の構造体とす
ることができる。前述した２本のチャンネルの設けられ
た部材を側部部材16にも使えるようにしておけば、日よ
け組立体の製作に要する押出成形材の種類を減らすこと
ができる。上部レール部材40と41は、当該レール部材の
一方の端部を介してモーター装着ブロック46により互い
に連結されている。前記ブロック46は、モーター49の駆
動シャフトを受け入れる穴48を備えている。駆動シャフ
ト48は、穴47を通り抜ける可撓性のある駆動カップリン
グ50の一方の端部に挿入されている。このカップリング
50の反対の端部は、ウォームギア52に噛み合っているウ
ォーム51の刻み付き端部に連結されている。第３図に示
すように、ウォーム51は両端をベアリング51′が支持し
ている。ウォームギア52は、プーリ34を伴って共有シャ
フト53に取り付けられている。前記プーリ34は、前述し
たようにコード30を連続的に巻き付けるための二重溝3
4′と34″を備えている。ベアリング54と54′がシャフ
ト53の両端に配置され、またギア52とプーリ34の間のオ
イルシール55が、共有シャフト53に沿ってウォームギア
52からモーター駆動プーリ34にオイルが移動するのを防
いでいる。ギア52とプーリ34は、ほぼ矩形をしたレール
ブロック部分58の空所56内に取り付けられている。レー
ルブロック部分58は固定ねじＳにより装着ブロック46に
固定され、部分58はブロック46の平坦な端部表面に連続
して平坦な表面を形成している。また、ギア52とプーリ
34はブロック46内の開口60にも整合している。
カップリング50は、市場から入手可能なウレタンのよ
うな丈夫な可撓性のある材料から作られている。このカ
ップリング50は、両端に厚みの薄い内側と外側の金属カ
ラー61と62を備えている。カップリングの一方の端部を
適当な接着剤を用いてモーター駆動シャフト48に固定
し、また反対の端部をウォーム51の刻み付き端部に圧力
嵌めして駆動シャフトとウォームとの間を確実に駆動連
結すると都合がよい。ウレタンカップリングは駆動に伴
ってある程度の柔軟性を示し、ウォーム51とウォーム52
を介して駆動シャフトとプーリ34との間でトルクを伝達
することができる。モーターレールブロック58は突起64
を備えている。この突起64内にはノッチ部分27と共に下
向きのフック端部またはスロット65が形成され、側部レ
ール16の端部を受け入れるようになっている。
第３図と第８図を参照する。案内部材すなわち従動プ
ーリ35と36は、モーター装着ブロック46とは反対側の上
部の固定レール13の端部で、同じプーリブロック68に取
り付けられている。ブロック68は、縦方向の通路70を間
にして分けられた中空な部分69を構成している。プーリ
35と36の各々は、シャフト71と72によって支承されてい
る。これらシャフト71と72は、中空部分69の隣り合う側
壁を通り抜けているそれぞれの開口71′と72′に整合し
て設けられている。ブロックのフック端部74は上部の固
定レール13の相対する端部に当接し、また、ノッチ部分
27とスロット65の付いた突出部64を備え、前述したよう
に反対側の端部58に側部レール15の上側端部を挿入する
ことができる。
第３図と第５図に示されているように、下部の可動レ
ール18はほぼチャンネル状をした細長い構造体からでき
ている。この構造体は、下側壁76、両側の縦方向側壁77
および間隔を設けた上側壁部分78を備えている。上側壁
部分78はこれら壁の間にスロット79を備え、日よけ部材
20のセルＣを挿入することができる。縦方向に間隔を開
けて水平に延びている内側リブ80と81は、向かい合った
関係で側壁77から内向きに突き出している。第９図から
明らかなように、端部キャップ82は舌状部材83を備えて
いる。この舌状部材83は、下側壁76と下側リブ80の間に
可動レール18の端部を緊密な状態に挿入することができ
る。端部キャップ82には中央開口84が設けられ、モータ
ー駆動プーリ34から下側の案内部材38に向けて下向きに
延びているコード30の内側走行部を挿入することができ
る。案内部材38を通り抜けたコード30の外側走行部は、
端部キャップ82から外向きに駆動プーリ34と下側の案内
部材38の間を縦方向に掛け渡されている。端部キャップ
82の両側にある縦方向延長部85は、側部レール15と16に
沿って移動する際に下部の可動レール18用の案内部材と
して機能する。また固定ねじ86をねじ穴87から挿入して
コード30を係合し、キャップ82と取付け下部の可動レー
ル18をコード30に固定して、モーター駆動プーリ34の回
転に伴ってコードが縦方向に運動できるようにしてい
る。
第13図と第14図を参照する。案内ブロック82は、第９
図のキャップの場合と同じように下部の可動レール18の
反対側の端部に配置されている。同一部分には同じ参照
番号が付されている。第13図と第14図に示す案内ブロッ
ク82は、自由端31と32を縛り付けるために穴84に近接し
て平行な関係に設けられた別の穴84′を備え、端部31と
32に加わる引張力を端部キャップ82が吸収するようにな
っている。各端部31と32はボア84を反対向きに通り抜
け、ケーブル端部31には補助穴84′を通じてループが形
成され、ブロックの上側表面に緊密に接した状態で33の
位置が結ばれる。次いでコードの端部31と32の余った部
分は、舌状部材83の上方で下部レール内に収納される。
ねじ穴87を通じて固定ねじ86が挿入され、コード端31と
32を係合するようになっている。従って、固定ねじ86単
独で確実な固定が行なえれば、端部31と32を結ばなくと
もよい。
揺動アーム92とばね部材104によるばね負荷の案内部
材37と38は、第３図、第６図および第７図に示すよう
に、下枠レール14の両端に枢軸的に取り付けられてい
る。下枠レール14は断面が下部の可動レール18と同じチ
ャンネル状の細長い部材である。同一部分には同じ参照
番号が付されている。下枠レール14は下部の可動レール
18と同じ長さに作られているが取付けは逆向きであり、
スロット部分79はレールの底の側に位置している。箇々
の案内部材37と38は従動ホイールまたはプーリであり、
同じ構造からできている。従って、案内部材38の取付け
は案内部材37と同じように行なわれる。第６図と第７図
には、案内部材38だけが示されている。案内部材38は、
揺動アーム92の自由端の位置でシャフト90に支承されて
いる。揺動アーム92の反対の端部94は、案内部材支持ブ
ロック96内に形成された空所95の一方の端部に設けたピ
ン93の廻りで枢動される。案内部材支持ブロック96はほ
ばＴ字形の断面をした細長い構造体であり、幅の広い外
側部分98に対して幅の狭まっているステム部分97を備え
ている。案内部材支持ブロックを下枠レール14の端部に
挿入すれば、狭い部分97は内側リブ80と81を通り抜け、
また広い部分98はリブ80と上側壁部分76の間に緊密に嵌
まる。支持ブロック96は分割された端部99で終わってい
る。この端部99は下枠レール14の端部に当たり、中央隙
間99′は空所95の延長部分を形成している。また中央隙
間99′は横断リブ100が遮っている。空所95の端部壁に
位置するリブ100は、空所の枢軸端部の方向に向いてい
る案内スロット102を備えている。
組立てに際し揺動アーム92は隙間99′に嵌め込まれ、
コイル圧縮ばねエレメント104が空所95の内部で揺動ア
ームの両側に沿って設けられ、簡々のばねの一方の端部
は、空所の枢軸端部側ではストッパエレメント105上に
配置されている。簡々のばね104は反対の端部にトラス
頭リベット106を備えている。このリベット106はリブ10
0のスロット102によって保持され、またこのスロット10
2内に固定されている。端部99の各々は下側端部に張出
部108を備えている。この張出部108は上向きのノッチ部
分109を備えている。上向きのノッチ部分109は、モータ
ーレールブロック58またはプーリブロック69のノッチ部
分65と整合した関係に対面している。従って、各々のノ
ッチ部分109はチャンネル状の側部レール15または16に
整合して下側端部を受け入れることができる。案内部材
37と38は下枠レール14の端部を越えて配置されており、
充分な引張力がコード30に加えられると、ばね部材104
の力に抗して側部レール15と16の下側端部内で上向きに
自由に枢軸運動すなわち回転運動することができる。案
内部材37と38の上向きの揺動運動は、揺動アーム92が下
枠レール14の壁面に当たることで制限されている。
側部レール15と16の各々は、端部壁110と両側にある
側壁112とを備えたチャンネル材である。簡々のレール1
5および16は、端部壁110の両端がフレームの両側にある
上側と下側のノッチ部分65と109にスナップ嵌めされ
る。レールの上側端部の位置では、側壁112が上部レー
ル13を構成するチャンネル部材40と41の端部壁に緊密に
嵌まり、重なり合った関係に配置される。同じく側部レ
ールの下側端部の位置でも、側壁112は端部96の側部に
重なり合う。このようにして、側部レール15と16により
矩形のフレームのしっかりとした全体構造ができ上が
り、ねじまたはその他の固定具を必要としない。側部レ
ール15と16は、上部の固定レール13を構成するチャンネ
ル40および41と同じ断面からできている。従って、同じ
成形材を側部レールに利用することができる。
日よけ20は、側部レール15と16の内部に入り込む両端
を備えている。端部キャップ82の縦方向に延びるトラッ
ク部材85は側壁112の内側表面に沿ってスライドし、下
部の可動レール18は適切な姿勢を保ちながら側部レール
に沿って長手方向に移動することができる。日よけ20は
布地材料からなる従来形式の六角形のセル構造をしてお
り、また互いに向かい合っている側部116は隣接するセ
ルの相対する側部に接合されている。六面体セルエレメ
ントの接合されていない側部は、日よけが上下する際に
自由に延びたり縮んだりする。その結果開口を完全に遮
る遮蔽体を形成したり、開口を開いて太陽光を導入する
ことができる。
第４図と第５図には、日よけ20の上側と下側の両端部
の新規な取付け構造が示されている。この例では、最上
部と最下部のセルエレメントがそれぞれ上部の固定レー
ル13と下部の可動レール18のスロット44と79内に挿入さ
れ、端部側から挿入される複数の羽根板118により保持
されている。好ましくは、一方の羽根板118は各レール1
3および18の内側にあるセル内に挿入され、また別の羽
根板が隣接のセルすなわち連結されたセル内に長手方向
に挿入されている。箇々の羽根板118は凹凸断面構造を
している。隣り合う対の羽根板は、凸状表面を互いに向
き合わせた関係に配置され、端部に位置する対のセルＣ
を相互に補強している。羽根板は軽量アルミニウム材料
から構成すると都合がよい。このアルミニウム材料はあ
る程度の可撓性を備えているが、前述したようにレール
13と18内にセルを確実に保持できるだけの強度を備えて
いる。
第１図から第４図において、日よけの両側部の問でセ
ルＣ内の連続する開口122を通り抜けるケーブル120を備
えている。ケーブル120の下側先端部は下枠レール14の
上側端部にある穴123を通り抜け、また型鉄状のケーブ
ル取付け具124に取り付けられている。このケーブル取
付け具124は、ケーブルが伸びきった状態の時には、円
錐ばね126の下側テーパー端部に位置するワッシャ125に
当接する。ばね126の上側拡大端部は、下枠レール14の
壁76の下側を支えている。ケーブル120の上側先端部は
拡大スリーブ128内で終わっている。この拡大スリーブ1
28は、当該ケーブルの端部に先入れ加工して固定され
る。取付け具128の上側端部はナット130を取り付ける外
ねじが設けてあり、この取付け具の上側端部は穴129、
閉鎖端部133およびほぼＵ字型をしたブラケット132を通
り抜けて上向きに突き出している。ブラケットの閉鎖端
部133は上部の固定レール13の幅にわたって延びてい
て、しかもブラケット132の側壁134は上部の固定レール
13の側部と平行に閉鎖端部133から下向きに延びてい
る。側壁134と上部の固定レール13の側部の当接表面と
の間には両面接着テープ135が取り付けられ、上部の固
定レール13をブラケットに固定してこの上部の固定レー
ルの側部40と41が日よけ20の荷重により広がらないよう
にしている。ナット130が取付け具128の上側端部にねじ
込まれ、ブラケット132の閉鎖端部133の上側表面に当接
し必要な引張力を得るようになっている。ブロック46お
よび69と上部の固定レール13の側部40および41との間に
接着テープを設け、日よけ20の荷重により上部の固定レ
ール13のスロット開口44が広がらないように保持するこ
ともできる。
大型の日よけ組立体には、１本またはそれ以上のスタ
ビライザー・ケーブルを前述したものと同じようにして
設置することもできる。前述したようにケーブル120を
下枠レール14に対しアンカー止めした状態で、下部レー
ルを通じてケーブル120を下向きに設置することで、日
よけ20を上下させる際に日よけ20を案内し易くなり、ま
たセルＣを縦方向に整合した状態に保持しておくことが
できる。同時に、ケーブル120の上側先端は日よけの最
上部セルＣから間隔を置いてブラケット132から吊下げ
られている。従って、ケーブルに加わる引張力はブラケ
ット132を介して分散される。
組立に際し、上側駆動プーリ34と案内ローラ35および
36の上側装着ブロック46と69は、上部の固定レール13の
後方半割り部分41の両端に取り付けられ、下側プーリブ
ロック96を下枠レール14の両端に挿入し、必要とする開
口の縦方向距離に見合う距離を上部の固定レールと下枠
レールとの間に設けて案内部材37と38がこの下側プーリ
ブロックから突き出すようにされる。コード30が前述し
たように案内部材と駆動プーリ34に掛け渡され、自由端
31と32は端部キャップ82の位置にある。コード30はセル
の布地を通り抜け、さらに下部の可動レール18の両方の
端部キャップ82にある案内開口または穴を通り抜けてい
る。上部の固定レールの前方半割り部分40を支持ブロッ
ク46と69に被せ、そして側部レールを前述したようにフ
ック端部分65と109に組み付けることにより、組立てが
完了する。次いで端部31と32を互いに結び、端部31と32
を引っ張りそして端部キャップ82の廻りに巻き付けてか
らコードと日よけ全体に引張力が加わるようにする。コ
ードと日よけは充分な可撓性を備えており、これらを側
部レール15と16内でゆるめてからケーブルに対して固定
ねじ86を縮め付け、またケーブルやコード30に対し適切
な調節を行なえば下部の可動レール18の高さレベルを適
切に設定することができる。締付けに際して完全なレベ
ル調節ができていなくても、ばね負荷案内部材37と38
は、下部の可動レール18が下枠レール14に対して駆動さ
れる際、ある程度の不整合を自己補償するようになって
いる。可動レール18が下枠レール14に到達した後もその
ままモーター49が駆動プーリ34を回し続けるようなこと
があっても、ばね負荷プーリ37と38はコード30に充分な
たるみを与えて駆動プーリ34とコードが摩擦係合しない
ようにし、駆動プーリが事実上空転できるようにしてあ
る。モーター駆動シャフトとギア装置との間に可撓性の
あるカップリング50を用いて可撓性が得られるようにし
て、日よけ部材20を昇降させる際に生じるストレスの少
なくとも一部を吸収するようにしてある。
第15図は、日よけ組立体10Aの変更例を概略的に表わ
している。この日よけ組立体10Aは、第１図から第14図
に示した好ましい形態の単一のモーター駆動プーリ34の
代わりに、上部レールのそれぞれの端部位置にモーター
駆動プーリ34Aを設置している。この構成におけるモー
ター駆動プーリ34Aも、先の好ましい形態の実施例に用
いたモーター駆動プーリ34と同じように働き、先の好ま
しい実施例で用いられているプーリブロック69とプーリ
35および36は省略されている。このため、コード部材30
Aは、第12図に示すようにモーター駆動プーリの最も内
側の溝34′にあって、駆動プーリ34Aの最も内側の溝の
廻りに巻き付けられ、次いで布地の端部キャップを通じ
て下向きに延びて下側案内部材37に巻き付き、次いで上
向きに向きを変えてプーリ34Aの外側溝34″の廻りに巻
き付けられる。次いで、コード30Aはプーリ34Aから隣接
のプーリの最も内側の溝34′に巻き付けられ、布地の端
部キャップを通って下向きに延びて下側案内部材38に巻
き付くようになっている。
他のすべての点において、第15図の複式モーター駆動
構造と日よけ組立体10Aは第１図から第14図のものと同
じである。複式モーター駆動構造は、日よけ部材20Aを
昇降させるのにかなり大きな力を必要とする大型の日よ
け組立体に特に適している。モーター駆動力を倍加する
には、プーリブロック69に代えて第２のモーター駆動組
立体を使用することができる。単式または複式のモータ
ー駆動において、モーターは壁スイッチかまたは他の自
動スイッチ操作器を用いて制御操作することができる。
典型的には、電源は標準的な110ボルトAC配電線からと
った12ボルトのDC変換器であり、モーターの例として
は、米国ワシントン市、ノースウェスト・ショートライ
ン・オブ・シアトル社（Northwest Shortline of Seatt
le）から販売されている45ワットから60ワットのサガミ
社製キャンドモーターである。
第16図は、前述した複式モーター駆動制御装置の変更
例を示している。
【図面の簡単な説明】
第１図は、日よけ組立体の好ましい構造例を示す斜視図
である。 第２図は、第１図に示した好ましい構造例の日よけ組立
体の正面図である。 第３図は、日よけ組立体とその操作装置の好ましい構造
例の一部を断面で示す正面図である。 第４図は、第３図の４−４線に沿った断面図である。 第５図は、第３図の５−５線に沿った断面図である。 第６図は、日よけ組立体に用いる案内部材のうちの一つ
のものを示した平面図である。 第７図は、第６図に描かれた案内部材の分解図である。 第８図は、日よけ組立体の案内部材の別のものを示した
分解図である。 第９図は、日よけ組立体の下部の可動レールと端部キャ
ップの間の相互連結方法を示す分解図である。 第10図は、第９図の10−10線に沿った断面図である。 第11図は、日よけ組立体に用いられる好ましい形態のモ
ーター駆動装置を示す分解図である。 第12図は、組み立てられたモーター駆動装置の一部を詳
細に示す拡大図である。 第13図は、日よけ組立体に用いられるコードの自由端の
取付け状態を示した分解図である。 第14図は、結び付けられたコードの自由端の取付け状態
を示す縦断面図である。 第15図は、複式モーター駆動制御装置の一例を示す概略
説明図である。 第16図は、複式モーター駆動制御装置の修正例を示す概
略説明図である。 ７……下枠 ８……上枠 ９……側部フレーム 10……日よけ組立体 12……フレーム枠 13……上部の固定レール 14………下枠レール 15,16……側部レール 18……可動レール 20……アコーディオン式の日よけ 22……ばねクリップ 30……非弾性的なコードまたはケーブル 31,32……コードまたはケーブルの自由端 34……駆動部材 35,36……第２と第３の案内部材 37,38……ばね負荷案内部材 40,41……上部レールのチャンネル部材 46……モーター装着ブロック 49……モーター 58……モーターレールブロック 64……突出部 65……突出部のスロット 68……プーリブロック 82……端部キャップ 83……舌状部材 85……端部キャップの縦方向延長部 92……揺動アーム 96……案内部材支持ブロック 108……張出部 109……上向きのノッチ部分 116……セルの向かい合った側部 118……羽根部材 120……スタビライザー・ケーブル 132……Ｕ字状のブラケット Ｃ……日よけセル Ｆ……フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E06B 9/262

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】フレーム枠12が建物構造体の開口内に据付
    けられ、このフレーム枠12の一方の端部に沿って固定レ
    ール13が設けてあり、また当該固定レール13に平行でし
    かも前記フレーム枠12の反対の端部に向けてまたはこの
    端部から遠ざかる向きに移動可能な可動レール18が設置
    され、これらレール13,18には、前記可動レールが前記
    フレーム枠の反対の端部に向けてまたはこの端部から遠
    ざかる向きに動かされる際、延びたり縮んだりすること
    のできる日よけ部材20が取り付けられているような日よ
    け組立体10において、該日よけ組立体は、 前記フレーム枠12の４つのコーナーにあって、１つのコ
    ーナーの回転可能な駆動プーリ34及び前記フレーム枠の
    少なくとも一方の端部にあって案内部材37,38を弾性的
    に取り付ける弾性取付け手段92,104を備えている複数の
    案内部材と、 前記駆動プーリ34を備えている案内部材に掛け渡され、
    しかも前記可動レールの両端に固定されていて、当該駆
    動プーリ34の回転運動を伝えてこの可動レールの両端を
    同じ方向に動かすようになっているコード30と、 前記駆動プーリを可逆回転し、前記コード30により日よ
    け部材および可動レール18を開口を横切って前記フレー
    ム枠12の反対の端部に向けてまたはこの端部から遠ざか
    る向きに動かすことのできる駆動手段48,49,50,51,52
    と、を備えていることを特徴とする日よけ組立体。
  2. 【請求項２】請求項１に記載の日よけ組立体において、
    前記駆動プーリ34は固定レール13の一方の端部に装着さ
    れており、また一対の前記案内部材35,37が固定レール1
    3の前記駆動プーリ34とは反対側の端部に配置されてい
    て、前記コード30が１本の長さのものからなり、しかも
    前記可動レール18の一方の端部に固定された自由端を備
    えていることを特徴とする日よけ組立体。
  3. 【請求項３】請求項１に記載の日よけ組立体において、
    前記案内部材は前記フレーム枠12の４つのコーナーの位
    置で回転可能に支承されたローラ34,35,36,37,38からな
    り、これらローラの１つが前記固定レール13の一方の端
    部に位置する前記駆動プーリを構成していて、第２のロ
    ーラ35が固定レール13の反対の端部に、第３のローラ36
    がこの固定レール13の反対の端部位置で当該第２のロー
    ラ35に接近はしているが間隔を開けた関係に配置され、
    また第４と第５のローラ37,38が固定レール13とは反対
    側に位置する前記フレーム枠12の２つのコーナーに配置
    されていて、前記弾性取付け手段92,104が、前記第４と
    第５のローラ37,38の各々に付属していてこれら第４と
    第５のローラが固定レール13に向けて移動するのを弾性
    的に阻止するばね部材104を備えていることを特徴とす
    る日よけ組立体。
  4. 【請求項４】請求項３に記載の日よけ組立体において、
    前記コード30は、前記日よけ部材20の両側にＵ字形のル
    ープを備えしかも前記第４のローラ37と第５のローラ38
    に掛け渡された長さの連続するものからなり、このコー
    ドは前記日よけ部材20の同じ側に両方の自由端が位置
    し、またコード30のこれら自由端は前記可動レール18に
    調節可能に取り付けられ、コードに加わる引張力の大き
    さを調節することができるようにしてなることを特徴と
    する日よけ組立体。
  5. 【請求項５】請求項１に記載の日よけ組立体において、
    駆動プーリ34は前記固定レール13の両端に取り付けら
    れ、またモーター駆動手段48,50,51,52が駆動プーリ34
    に回転を伝えるようになっていて、このモーター駆動手
    段が駆動プーリを反対向きに回転させるようにしてなる
    ことを特徴とする日よけ組立体。
  6. 【請求項６】請求項１に記載の日よけ組立体において、
    前記フレーム枠12の側部部分９は、前記フレーム枠12の
    端部部分の両側に重なる側壁112を持つチャンネル状の
    レール15,16と、一対のチャンネル部材40,41により形成
    されたフレーム枠12の端部部分とを備えており、前記チ
    ャンネル部材40,41はチャンネルの開口端を互いに向け
    合って配置され、共通のスロット部分43,44が前記フレ
    ーム枠12の端部部分の長さ方向に延びていて、また前記
    可動レール18は矩形をしていて、前記側部部分に挿入さ
    れた両端を備え、前記駆動プーリ34の運動に伴って移動
    することができるようにしてなることを特徴とする日よ
    け組立体。
  7. 【請求項７】請求項６に記載の日よけ組立体において、
    前記可動レール18は前記端部部分の一方の断面に一致す
    る断面を備えていて、内部に間隔を設けて配置された内
    側リブ80,81と、前記一方の端部部分の両端に挿入され
    る案内部材支持ブロック96と、当該可動レール18の両端
    に緊密な嵌合い関係の下で挿入される端部キャップ82と
    を備えていることを特徴とする日よけ組立体。
  8. 【請求項８】請求項６に記載の日よけ組立体において、
    前記端部部分の一方が固定の下枠レール14を形成し、当
    該下枠レール14の両端にある箇々の案内部材用の揺動ア
    ーム92は、付属した案内部材を端部部分に向けてまたは
    この端部部分から遠ざかる向きに動かすことができるよ
    うに、当該揺動アームの各々を枢軸的に取り付ける手段
    93と、揺動アーム92および付属した案内部材を前記端部
    部分から遠ざかる向きに弾性的に押圧するための手段と
    を備えていることを特徴とする日よけ組立体。
  9. 【請求項９】請求項８に記載の日よけ組立体において、
    前記側部部分には、前記端部部分の両端の間にチャンネ
    ルが形成され、また前記下枠レール14の両端にある案内
    部材は、前記コード30によりチャンネルを通じて移動で
    きるように整合していて、当該コード30はチャンネルを
    通り抜けて延び、下枠レール14の両端にある案内部材3
    7,38に掛け渡されているようにしてなることを特徴とす
    る日よけ組立体。
  10. 【請求項１０】ほぼ矩形のフレーム枠12が建物構造体の
    開口内に外側を取り囲んだ関係で裾付けられ、このフレ
    ーム枠12の一方の端部に沿って上部の固定レール13が設
    けてあり、また前記上部レール13に平行でしかも前記フ
    レーム枠12の反対の端部に向けてまたはこの端部から遠
    ざかる向きに移動可能な可動のレール18が設置され、こ
    れらレール13,18には、前記可動レール18が前記フレー
    ム枠に反対の端部に向けてまたはこの端部から遠ざかる
    向きに移動するのに伴って延びたり縮んだりできるよう
    に日よけ部材20Aが取り付けられているような日よけ組
    立体10Aにおいて、当該日よけ組立体は、 前記フレーム枠12の４つのコーナーにあって、少なくと
    も１つのコーナーに前記上部の固定レール13の一方の端
    部に取り付けられた回転可能な駆動プーリ34Aを備え、
    また前記上部の固定レール13の反対の端部にあって接近
    して配置されてはいるがお互いに間隔を開けて一対のも
    のが配置されている案内部材35,36と、 前記駆動プーリ34を備えている案内部材に掛け渡され、
    しかも前記可動レール18の両端に固定されていて、駆動
    プーリ34の回転運動を伝えてこの可動レール18の両端を
    同じ方向に動かすようになっているコード30Aと、 前記駆動プーリ34Aを可逆回転し、開口を横切って日よ
    け部材20Aおよび可動レール18を動かすことのできる手
    段とを有していることを特徴とする日よけ組立体。
JP63091224A 1987-04-13 1988-04-13 窓の日よけ組立体 Expired - Lifetime JP2874754B2 (ja)

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