JP2874398B2 - 湯水混合装置 - Google Patents

湯水混合装置

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JP2874398B2
JP2874398B2 JP3225886A JP22588691A JP2874398B2 JP 2874398 B2 JP2874398 B2 JP 2874398B2 JP 3225886 A JP3225886 A JP 3225886A JP 22588691 A JP22588691 A JP 22588691A JP 2874398 B2 JP2874398 B2 JP 2874398B2
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雅義 高光
勝己 平田
広司 三原
直樹 山中
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湯と水の混合比率を調節
し最適な混合湯温を得る湯水混合装置の高温異常制御に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の湯水混合装置は図5に示すような
構成となっている。
【0003】水流路1から導かれた水と、湯流路2から
導かれた湯が設定器19により設定された湯温になるよ
うに制御器18が、湯温検出器13からの信号をうけて
混合弁3を制御する。そして混合弁3にて設定温度に調
節され、湯温を検知する湯温検出器13を通り流量調節
弁4、切換え弁5を介して、バスタブ吐水口6又は、シ
ャワー吐水口7より出湯する。切換え弁5のシャワー流
路出口8には、ワックスサーモ式のハイカット弁9が安
全のため備えつけてある。
【0004】ハイカット弁9の構成は図6に示すような
構成となっている。シリンダー10内にワックスペレッ
ト23をピストン11により密封しており、湯温が上昇
するとワックスペレット23が膨張し、ピストン11を
押し上げる。その際、ピストン11の先端がハイカット
弁ボデー24に固定されているため、逆にシリンダー1
0が動きだす。シリンダー10の先端には弁体12が設
けてあり流路を遮断する。また逆に湯温が下がると、ワ
ックスペレット23が収縮し、バネ25の反発力により
シリンダー10が元の位置に戻り流路を開くよう構成さ
れている。
【0005】そして上記湯水混合装置は、万一温度検出
器13や混合弁3が故障し、高温湯がシャワー流路出口
8に流れてくると、ハイカット弁9内のシリンダー10
に密封されたワックスペレットが温度により融解しその
際体積が膨張し、ピストン11をばね25に抗して押し
上げシリンダー10に取り付けられた弁体12が流路を
遮断し、シャワー吐水口7から高温湯の吐出を防ぐよう
になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、下記のような課題があった。 (1)一旦、ハイカット弁9が動作すると湯水混合装置
及びハイカット弁内の水の流れがなくなり温度の降下は
自然放熱にたよるしかなく湯温及びハイカット弁自身の
温度がなかなか低下せず再復帰に時間がかかるため、水
だけを使用したい時でも流路が開かず水も湯も使用でき
ない。 (2)バスタブ吐水口6で長時間高温湯を使用すると、
湯水混合装置ボデー及び内部のお湯からの伝熱によりハ
イカット弁9が誤動作することがある。又最近では、ス
チームサウナ等が設置されることにより、浴室内の温度
が上昇しハイカット弁が誤動作することがある。この場
合も再復帰するのに自然放熱に頼るしかなく、再復帰す
るまで長時間シャワーが使用できない。 (3)ワックスペレット23は経年変化によるワックス
の変質や、摺動部においてワックス漏れを生じるため信
頼性に欠ける。 (4)ワックスペレット23を流路中に埋没する構成の
ためスケール付着による動作不良や材料の腐食による耐
久信頼性に欠ける。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、安全
でかつ使用性の高い湯水混合装置を提供することを目的
としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、湯流路および水流路と、前記湯流路および水
流路の流量を調節し混合湯の温度を調節する混合弁と、
前記混合弁を駆動する混合弁駆動装置と、混合湯の温度
を検出する温度検出器と、混合湯の流量を調節する流量
調節弁と、前記流量調節弁を駆動する流調弁駆動装置
と、温度検出器の信号により前記混合弁駆動装置および
流調弁駆動装置を制御する制御器と、混合湯の異常温度
を検出する異常温度検出器とを有し、前記異常温度検出
器が異常温度を検出すると、前記流量調節弁の弁開度を
予め設定された一定の微小流量流すように切り換える
り換え装置とを設けた構成としてある。
【0009】
【作用】本発明は上記構成によって、異常温度検出器が
高温湯を検出すると、直ちに流調弁駆動回路を切り換え
ることにより、流量調節弁の弁開度を規定された一定の
弁開度として微小流量流れる状態にする。これによりシ
ャワー吐水口から高温湯が多量に吐出するのを防止し、
誤動作時には短時間での再復帰が可能になる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0011】図1において、1は水流路であり2は湯流
路である。3は水流路1から導かれた水と湯流路2から
導かれた湯の流量を調節して混合湯の温度を変化させる
混合弁であり混合弁駆動装置14にて駆動する構成にな
っている。4は出湯流量を変化させる流量調節弁であ
り、流調弁駆動装置15にて駆動する構成になってい
る。5は流路を切換える切換え弁でありバスタブ吐水口
6またはシャワー吐水口7に切換える構成であり、切換
え弁駆動装置16にて駆動する構成になっている。13
は湯水混合装置内の湯温を検出する温度検出器である。
17は切換え弁5のシャワー流路出口8に装備した異常
温度検出器である。18は設定器19及び温度検出器1
3からの信号により各弁駆動装置14・15・16を動
作させる制御器であり、流調弁駆動装置15を動作させ
るための回路として正常時駆動回路20と流量調節弁4
の弁開度を閉止しない規定の開度にする異常温度時駆動
回路21を設けている。22は異常温度検出器17の信
号により正常時駆動回路20から異常温度時駆動回路2
1に切り換える切換え装置である。
【0012】上記構成において、設定器19にてシャワ
ー出湯を選択すると切換え弁駆動装置16に通電されシ
ャワー流路出口8側が開き、バスタブ流路側が閉じる。
次に、流調弁駆動装置15に通電され流量調節弁4が開
くことにより水流路1より水が、湯流路2より湯が湯水
混合装置内に導かれ、設定器19よりあらかじめ設定さ
れた温度に混合弁3により調節されたシャワー吐水口7
より出湯する。その時、温度検出器13が混合湯の温度
を検出し制御器18に信号をおくる。制御器18は温度
検出器13の検出温度と設定器19の設定温度とを比較
して実湯温が設定湯温に対して低ければ混合弁3の水側
弁を閉・湯側弁を開方向にまた、逆に実湯温が設定湯温
に対して高ければ水側弁を開・湯側弁を閉方向に混合弁
駆動装置14を制御し混合弁3を動作させる。万一温度
検出器13や混合弁3が故障し切換え弁5のシャワー流
路出口8に高温湯が流れこむと、これを異常温度検出器
17が検出し制御器18に信号をおくる。信号を受けた
制御器18は切換え装置22によって流調弁駆動装置1
5を制御する駆動回路を、今までの正常時駆動回路20
から異常温度時駆動回路21に切り換える。そうするこ
とにより流量調節弁4を異常温度時駆動回路21により
制御し、弁開度を閉止しない規定の開度とし流量調節弁
流れる流量を微小流量にするためシャワー吐水口7よ
り高温湯が多量に吐出することがない。
【0013】図2に上記しました動作の一部をフローチ
ャートで示している。図3は本発明の他の実施例を示
し、上記実施例と相違する点は、異常温度検出と駆動回
路の切り換えを機械的に行う異常回路切換え装置23を
備え、そして制御器18の中の正常時駆動回路20と、
異常温度時駆動回路21からそれぞれ独立して信号線が
異常回路切換え装置23に接続され、この異常回路切換
え装置23を介して流調弁駆動装置15に接続されてい
ることである。図4は異常回路切換え装置23の一実施
例であり、異常温度検出器17と切換え装置22と押し
棒24で構成されている。
【0014】上記構成において、異常回路切り換え装置
23内に設けた異常温度検出器17で高温湯を検出する
と、異常温度検出器17が押し棒24で切換え装置22
を押し上げ、流調弁駆動装置15への信号線回路を正常
時駆動回路20から異常温度時駆動回路21へと切り換
え、異常温度時駆動回路21から流量調節弁4に供給さ
れる駆動信号により流調弁駆動装置15を制御する。こ
うすることにより流量調節弁4を流れる流量を微小流量
に制限するためシャワー吐水口7より高温湯が吐出する
ことがない。
【0015】この構成の場合、制御器18に関係なく異
常回路切換え装置23がダイレクトに流調弁駆動回路を
切り換えることができ、制御器18が制御不能に陥って
高温湯がシャワー吐水口7から吐出するような事態にな
っても流量調節弁4の駆動は可能であるため流量調節弁
4によって流量が微小流量に制御でき、シャワー吐水口
7から高温湯が多量に吐出することがない。
【0016】この実施例の構成によれば、流路を完全に
遮断するのではなく微小流量をリークさせているため故
障が解除されれば、温度をすみやかに下げることが出来
るので偶発的な故障の場合再復帰が早くできる。
【0017】又、正常時でもバスタブ吐水口6で長時間
高温湯を使用したり、スチームサウナ等により浴室内の
温度が上昇したりすることによる異常温度検出器17の
誤動作の場合でも、配管中に残った高温湯が速やかに排
出されるため短時間で再復帰できる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば次の効果が
得られる。 (1)何らかの要因で混合湯が高温となった場合でも、
高温の湯が多量に吐出する事を防止でき安全である。 (2)浴槽用吐水口での長時間高温湯使用や、スチーム
サウナ等により異常温度検出器部が高温となり異常高温
を検出した場合でも流路が閉止されないため、湯水混合
装置自体が正常であれば、使用時に配管中に残っていた
高温湯の排出と同時に、速やかに動作を正常に戻すこと
ができ、安全性と実使用性が向上する。 (3)流路を閉止しないため流路の温度を確認しながら
やけどを防止でき、混合弁の一時的な動作不良において
も混合弁の動作が正常化され次第、流量の再復帰ができ
正常な再使用が可能となり使用性が向上する。 (4)新たな駆動部品を追加する必要が無く、耐久信頼
性を保ったまま安全性が向上する。
【0019】
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における湯水混合装置の概略
断面図
【図2】同装置の制御フローチャート
【図3】本発明の他の実施例における湯水混合装置の概
略断面図
【図4】同装置の異常回路切り換え装置の一実施例の構
成図
【図5】従来の湯水混合装置の構成図
【図6】従来のワックスサーモ式ハイカット弁の構成図
【符号の説明】
3 混合弁 13 温度検出器 14 混合弁駆動装置 17 異常温度検出器 18 制御器 20 正常時駆動回路 21 異常温度時駆動回路 22 切り換え装置 23 異常回路切り換え装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 直樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−65378(JP,A) 特開 昭61−153423(JP,A) 特開 平2−191007(JP,A) 特開 昭63−143614(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 31/66 A47K 3/22 G05D 23/13

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯流路および水流路と、前記湯流路およ
    び水流路の流量を調節し混合湯の温度を調節する混合弁
    と、前記混合弁を駆動する混合弁駆動装置と、混合湯の
    温度を検出する温度検出器と、混合湯の流量を調節する
    流量調節弁と、前期流量調節弁を駆動する流調弁駆動装
    と、温度検出器の信号により前記混合弁駆動装置およ
    び流調弁駆動装置を制御する制御器と、混合湯の異常温
    度を検出する異常温度検出器とを有し、前記異常温度検
    出器が異常温度を検出すると、前記流量調節弁の弁開度
    を予め設定された一定の微少流量流すように切り替える
    構成とした湯水混合装置。
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