JP2873824B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents
レンズ駆動装置Info
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- JP2873824B2 JP2873824B2 JP63170463A JP17046388A JP2873824B2 JP 2873824 B2 JP2873824 B2 JP 2873824B2 JP 63170463 A JP63170463 A JP 63170463A JP 17046388 A JP17046388 A JP 17046388A JP 2873824 B2 JP2873824 B2 JP 2873824B2
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- Japan
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- lens
- stepping motor
- optical axis
- frame
- drive shaft
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Description
【発明の詳細な説明】 −産業上の利用分野− 本発明は例えばビデオカメラの自動焦点撮影レンズに
用いられるレンズ駆動装置に関する。
用いられるレンズ駆動装置に関する。
−発明の背景− 一般に、自動焦点機構を有するカメラにあっては、撮
影レンズとは別に、被写体に測定光を発射する発光素子
及び同被写体からの反射光を受光する測距素子を備え、
同測距素子の検出信号により撮影レンズのフロントコン
ポーネントレンズを焦点位置まで移動させるのが普通で
ある。
影レンズとは別に、被写体に測定光を発射する発光素子
及び同被写体からの反射光を受光する測距素子を備え、
同測距素子の検出信号により撮影レンズのフロントコン
ポーネントレンズを焦点位置まで移動させるのが普通で
ある。
しかしながら、このような構造の自動焦点機構は、撮
影開始時のレリーズボタンに自動焦点機構を応動させれ
ばよいので、静止画像を撮影するスチルビデオカメラに
は効果的であるが、連続的な画像を撮影するビデオカメ
ラでは、発光素子の発光を繰返すことになるので、消費
電力の点で同自動焦点機構は不利になる。
影開始時のレリーズボタンに自動焦点機構を応動させれ
ばよいので、静止画像を撮影するスチルビデオカメラに
は効果的であるが、連続的な画像を撮影するビデオカメ
ラでは、発光素子の発光を繰返すことになるので、消費
電力の点で同自動焦点機構は不利になる。
このため、従来では、第5図示のような自動焦点機能
付撮影レンズが特願昭62−93293号出願により、提案さ
れている。即ち、この撮影レンズは、CCD素子等の画像
読取り素子Aの表面に被写体像を結像させるもので、同
撮影レンズはレンズ光軸α方向に配列されたフロントコ
ンポーネントレンズB、ズーミングレンズC、リヤコン
ポーネントレンズDで構成されている。そして、前記画
像読取り素子Aは前記レンズ光軸α方向に振動できる状
態に支持され、この画像読取り素子Aの振動前後の画素
情報に基ずき、フロントコンポーネントレンズBをレン
ズ光軸α方向に移動させ、ターゲット位置の焦点合せを
行なう。したがって、このような構造の撮影レンズにあ
っては、撮影レンズとは別の自動焦点光学系を廃止で
き、自動焦点のために測定光を発射する必要がないの
で、連続的な被写体像を記録するのに都合がよい。
付撮影レンズが特願昭62−93293号出願により、提案さ
れている。即ち、この撮影レンズは、CCD素子等の画像
読取り素子Aの表面に被写体像を結像させるもので、同
撮影レンズはレンズ光軸α方向に配列されたフロントコ
ンポーネントレンズB、ズーミングレンズC、リヤコン
ポーネントレンズDで構成されている。そして、前記画
像読取り素子Aは前記レンズ光軸α方向に振動できる状
態に支持され、この画像読取り素子Aの振動前後の画素
情報に基ずき、フロントコンポーネントレンズBをレン
ズ光軸α方向に移動させ、ターゲット位置の焦点合せを
行なう。したがって、このような構造の撮影レンズにあ
っては、撮影レンズとは別の自動焦点光学系を廃止で
き、自動焦点のために測定光を発射する必要がないの
で、連続的な被写体像を記録するのに都合がよい。
しかしながら、第5図示の撮影レンズでは、かなり重
量のある大口径のフロントコンポーネントレンズBをレ
ンズ光軸α方向に移動させる必要があるから、同フロン
トコンポーネントレンズBを駆動する電動モータの駆動
トルクが大きくなり、大型のレンズ駆動装置となり易い
問題がある。
量のある大口径のフロントコンポーネントレンズBをレ
ンズ光軸α方向に移動させる必要があるから、同フロン
トコンポーネントレンズBを駆動する電動モータの駆動
トルクが大きくなり、大型のレンズ駆動装置となり易い
問題がある。
このような従来のレンズ駆動装置の問題を考慮し、最
近では、第6図に示したような構造の自動焦点機能付撮
影レンズが本出願人等により計画されている。即ち、こ
の撮影レンズは、CCD素子等の画像読取り素子A1の表面
に被写体像を結像させるもので、同撮影レンズはレンズ
光軸α方向に配列されたフロントコンポーネントレンズ
B1、ズーミングレンズC1、リヤコンポーネントレンズD1
で構成される点では前述した撮影レンズと同様である。
そして、この撮影レンズにあっては、画像読取り素子A1
をレンズ光軸α方向に振動させる代わりに、比較的軽量
でかつ小口径のリヤコンポーネントレンズD1がレンズ光
軸α方向に僅かに移動され、このリヤコンポーネントレ
ンズD1の移動前後の画像読取り素子A1に対する結像状態
から焦点状態が判定され、この判定結果に応じた方向
に、リヤコンポーネントレンズD1が駆動されることにな
る。詳しくいうと、リヤコンポーネントレンズD1のレン
ズ枠Eは、レンズ光軸αに対して平行な方向に延長した
送りねじFに支持され、この送りねじFは減速歯車G,H
を介して電動モータIで駆動される。いい換えると、こ
の自動焦点機能付撮影レンズにあっては、リヤコンポー
ネントレンズD1の移動前の画像読取り素子A1のターゲッ
ト位置の画素情報が記憶され、同画素情報とリヤコンポ
ーネントレンズD1の移動後の画素情報とが比較され、同
比較結果によりリヤコンポーネントレンズD1が自動焦点
位置に向って移動されることになる。したがって、この
ような構造では、重量の小さなリヤコンポーネントレン
ズD1が送りピッチの小さな送りねじFで駆動されるか
ら、電動モータIとして低トルクのステッピングモータ
を用いることができる。
近では、第6図に示したような構造の自動焦点機能付撮
影レンズが本出願人等により計画されている。即ち、こ
の撮影レンズは、CCD素子等の画像読取り素子A1の表面
に被写体像を結像させるもので、同撮影レンズはレンズ
光軸α方向に配列されたフロントコンポーネントレンズ
B1、ズーミングレンズC1、リヤコンポーネントレンズD1
で構成される点では前述した撮影レンズと同様である。
そして、この撮影レンズにあっては、画像読取り素子A1
をレンズ光軸α方向に振動させる代わりに、比較的軽量
でかつ小口径のリヤコンポーネントレンズD1がレンズ光
軸α方向に僅かに移動され、このリヤコンポーネントレ
ンズD1の移動前後の画像読取り素子A1に対する結像状態
から焦点状態が判定され、この判定結果に応じた方向
に、リヤコンポーネントレンズD1が駆動されることにな
る。詳しくいうと、リヤコンポーネントレンズD1のレン
ズ枠Eは、レンズ光軸αに対して平行な方向に延長した
送りねじFに支持され、この送りねじFは減速歯車G,H
を介して電動モータIで駆動される。いい換えると、こ
の自動焦点機能付撮影レンズにあっては、リヤコンポー
ネントレンズD1の移動前の画像読取り素子A1のターゲッ
ト位置の画素情報が記憶され、同画素情報とリヤコンポ
ーネントレンズD1の移動後の画素情報とが比較され、同
比較結果によりリヤコンポーネントレンズD1が自動焦点
位置に向って移動されることになる。したがって、この
ような構造では、重量の小さなリヤコンポーネントレン
ズD1が送りピッチの小さな送りねじFで駆動されるか
ら、電動モータIとして低トルクのステッピングモータ
を用いることができる。
−発明が解決しようとする課題− しかしながら、前述したような第6図示の撮影レンズ
に用いるステッピングモータは、周知のように、駆動騒
音が非常に大きいので、撮影者の耳元に同ステッピング
モータを組込むと、リヤコンポーネントレンズD1のレン
ズ枠Eがステッピングモータで移動される際に、耳ざわ
りな騒音が生じ、ビデオカメラとしての商品性が悪くな
る。詳しくいうと、本発明者の実験結果では、ステッピ
ングモータの駆動騒音は、駆動磁界で急速に発進・停止
を繰返されるステッピングモータのロータ、強いては駆
動軸の回転方向の振動によるもので、この振動は2次共
振減衰振動となる。事実、第6図に示すような構造で騒
音を測定したところ、ステッピングモータ単体では、さ
ほど気にならなかった駆動騒音がリヤコンポーネントレ
ンズD1のレンズ枠Eを結合することにより著しく拡大さ
れた。この理由は、ステッピングモータの駆動軸の振動
がレンズ枠Eに伝達され、リヤコンポーネントレンズD1
のレンズ枠Eがレンズ光軸α方向に振動するので、この
振動運動が撮影レンズの鏡胴に共鳴し、騒音が拡大され
ることによるものと判断される。
に用いるステッピングモータは、周知のように、駆動騒
音が非常に大きいので、撮影者の耳元に同ステッピング
モータを組込むと、リヤコンポーネントレンズD1のレン
ズ枠Eがステッピングモータで移動される際に、耳ざわ
りな騒音が生じ、ビデオカメラとしての商品性が悪くな
る。詳しくいうと、本発明者の実験結果では、ステッピ
ングモータの駆動騒音は、駆動磁界で急速に発進・停止
を繰返されるステッピングモータのロータ、強いては駆
動軸の回転方向の振動によるもので、この振動は2次共
振減衰振動となる。事実、第6図に示すような構造で騒
音を測定したところ、ステッピングモータ単体では、さ
ほど気にならなかった駆動騒音がリヤコンポーネントレ
ンズD1のレンズ枠Eを結合することにより著しく拡大さ
れた。この理由は、ステッピングモータの駆動軸の振動
がレンズ枠Eに伝達され、リヤコンポーネントレンズD1
のレンズ枠Eがレンズ光軸α方向に振動するので、この
振動運動が撮影レンズの鏡胴に共鳴し、騒音が拡大され
ることによるものと判断される。
本発明の目的は、以上に述べたような従来の実用に鑑
み、ステッピングモータによってレンズのレンズ枠を静
粛に駆動することができるレンズ駆動装置を得るにあ
る。
み、ステッピングモータによってレンズのレンズ枠を静
粛に駆動することができるレンズ駆動装置を得るにあ
る。
−問題点を解決するための手段− この目的を達成するため、本発明は、レンズを保持す
るレンズ枠と、該レンズ枠のレンズ光軸方向の移動を案
内する案内手段と、ステッピングモータと、該ステッピ
ングモータの回転により前記レンズ枠をレンズ光軸方向
へ移動させるように前記レンズ光軸と略平行な方向に延
長されかつステッピングモータにより駆動される送りネ
ジとを有するレンズ駆動装置において、前記ステッピン
グモータの回転軸に慣性能率のあるコマを該回転軸の周
囲と前記コマの中心孔との間に粘性流体が介在するよう
に嵌合したことを提案するものである。
るレンズ枠と、該レンズ枠のレンズ光軸方向の移動を案
内する案内手段と、ステッピングモータと、該ステッピ
ングモータの回転により前記レンズ枠をレンズ光軸方向
へ移動させるように前記レンズ光軸と略平行な方向に延
長されかつステッピングモータにより駆動される送りネ
ジとを有するレンズ駆動装置において、前記ステッピン
グモータの回転軸に慣性能率のあるコマを該回転軸の周
囲と前記コマの中心孔との間に粘性流体が介在するよう
に嵌合したことを提案するものである。
−実施例− 以下、第1図から第4図について本発明の実施例の詳
細を説明する。
細を説明する。
第1図は本発明をビデオカメラの撮影レンズに施した
場合の実施例であり、同撮影レンズはレンズ光軸α方向
に整列したフロントコンポーネントレンズ1A、ズーミン
グレンズ1B、リヤコンポーネントレンズ1Cで構成され、
これらのレンズで結像される被写体の像は鏡胴2の端部
に位置されるCCD素子等の画像読取り素子3の表面に結
像される。即ち、フロントコンポーネントレンズ1Aは鏡
胴2の前部に固定され、図示を省略するズーミング機構
で駆動されるズーミングレンズ1Bはレンズ光軸αと平行
な方向に延長するガイドロッド4A,4Bによりレンズ光軸
αに移動可能に鏡胴2の内部に支持される。そして、前
記鏡胴2にはレンズ光軸αに対して厳密に平行な関係に
おかれた一対のガイドロッド5A,5Bが配置され、これら
のガイドロッド5A,5Bには、内部に前記リヤコンポーネ
ントレンズ1Cを固定されたレンズ枠6のアーム6a,6bが
摺動自在に支持してある。
場合の実施例であり、同撮影レンズはレンズ光軸α方向
に整列したフロントコンポーネントレンズ1A、ズーミン
グレンズ1B、リヤコンポーネントレンズ1Cで構成され、
これらのレンズで結像される被写体の像は鏡胴2の端部
に位置されるCCD素子等の画像読取り素子3の表面に結
像される。即ち、フロントコンポーネントレンズ1Aは鏡
胴2の前部に固定され、図示を省略するズーミング機構
で駆動されるズーミングレンズ1Bはレンズ光軸αと平行
な方向に延長するガイドロッド4A,4Bによりレンズ光軸
αに移動可能に鏡胴2の内部に支持される。そして、前
記鏡胴2にはレンズ光軸αに対して厳密に平行な関係に
おかれた一対のガイドロッド5A,5Bが配置され、これら
のガイドロッド5A,5Bには、内部に前記リヤコンポーネ
ントレンズ1Cを固定されたレンズ枠6のアーム6a,6bが
摺動自在に支持してある。
また、前記鏡胴2の外部には低トルクのステッピング
モータ7が裾付けられ、このステッピングモータ7の駆
動軸(回転軸)7aの先端には送りねじ8が固定される。
この送りねじ8により第1図の左右方向に送られるナッ
ト9と前記レンズ枠6のアーム6bとの間は、詳細を第2
図に示す弾性部材10で結合される。即ち、この弾性部材
10は前記アーム6bに固定される基部10aを有し、この基
部10aから直角に折曲げられた舌片10bの先端は、舌片10
bが含まれる平面を前記ナット9の接線方向に向けた状
態で、溶着金属11によりナット9に個着される。したが
って、この弾性部材10は、第1図の紙面内でナット9か
ら放射方向の力を受けると自由に変形するが、ナット9
の移動方向にはほとんど変形しない。
モータ7が裾付けられ、このステッピングモータ7の駆
動軸(回転軸)7aの先端には送りねじ8が固定される。
この送りねじ8により第1図の左右方向に送られるナッ
ト9と前記レンズ枠6のアーム6bとの間は、詳細を第2
図に示す弾性部材10で結合される。即ち、この弾性部材
10は前記アーム6bに固定される基部10aを有し、この基
部10aから直角に折曲げられた舌片10bの先端は、舌片10
bが含まれる平面を前記ナット9の接線方向に向けた状
態で、溶着金属11によりナット9に個着される。したが
って、この弾性部材10は、第1図の紙面内でナット9か
ら放射方向の力を受けると自由に変形するが、ナット9
の移動方向にはほとんど変形しない。
一方、第4図に拡大して示すように、前記ステッピン
グモータ7の駆動軸7aの中間部には、互いの慣性能率を
異ならせた大小2個のコマ12A,12Bが駆動軸7aに対して
自由に回転できる状態で嵌合される。即ち、これらのコ
マ12A,12Bは、駆動軸7aの長さ方向へ移動しないように
ステッピングモータ7の軸受7bと前記送りねじ8との間
に介在させてあり、前記軸受7b、送りねじ8、コマ12A,
12Bの相互間の接触面積を極力低減するため、“ソロバ
ン玉”形状に構成される。そして、前記駆動軸7aの周面
7cと各コマ12A,12Bの中心孔12aとの間には、粘性の高い
粘性流体13が介在される。したがって、前述したコマ12
A,12Bは、粘性流体13を介して駆動軸7aから回転方向の
加速度を受けると、粘性流体13の粘性抵抗により慣性能
率の小さなコマ12Bが加速度方向にまず追従し、同加速
度が大なる場合に、残るコマ12Aが加速度方向に追従す
ることになる。
グモータ7の駆動軸7aの中間部には、互いの慣性能率を
異ならせた大小2個のコマ12A,12Bが駆動軸7aに対して
自由に回転できる状態で嵌合される。即ち、これらのコ
マ12A,12Bは、駆動軸7aの長さ方向へ移動しないように
ステッピングモータ7の軸受7bと前記送りねじ8との間
に介在させてあり、前記軸受7b、送りねじ8、コマ12A,
12Bの相互間の接触面積を極力低減するため、“ソロバ
ン玉”形状に構成される。そして、前記駆動軸7aの周面
7cと各コマ12A,12Bの中心孔12aとの間には、粘性の高い
粘性流体13が介在される。したがって、前述したコマ12
A,12Bは、粘性流体13を介して駆動軸7aから回転方向の
加速度を受けると、粘性流体13の粘性抵抗により慣性能
率の小さなコマ12Bが加速度方向にまず追従し、同加速
度が大なる場合に、残るコマ12Aが加速度方向に追従す
ることになる。
第3図は前述した撮影レンズの制御部のブロック線図
であり、ビデオカメラのCPU等で構成する制御装置14に
は画像撮影時に手動操作されるレリーズボタン15からの
出力が入力され、同制御装置14は、同レリーズボタン15
が押圧された際(即ち、リヤコンポーネントレンズ1Cの
移動前)の前記画像読取り素子3のターゲット位置の画
素情報をメモリ16に記憶し、同記憶情報は、レリーズボ
タン15が押圧されている間、リヤコンポーネントレンズ
1Cの現在位置の画素情報に、常時、書換えられる。ま
た、制御装置14は、レリーズボタン15の押圧によりステ
ッピングモータ7を一定回転角だけ駆動し、リヤコンポ
ーネントレンズ1Cの移動後の画像読取り素子3のターゲ
ット位置画素情報とメモリ16の内容とを比較し、リヤコ
ンポーネントレンズ1Cの移動後の位置が“後”ピント状
態にあるか否かを判定し、判定結果が“後”ピント状態
である場合には、ステッピングモータ7を再び駆動して
レンズ枠6を更に第1図の左方向へ移動させる。
であり、ビデオカメラのCPU等で構成する制御装置14に
は画像撮影時に手動操作されるレリーズボタン15からの
出力が入力され、同制御装置14は、同レリーズボタン15
が押圧された際(即ち、リヤコンポーネントレンズ1Cの
移動前)の前記画像読取り素子3のターゲット位置の画
素情報をメモリ16に記憶し、同記憶情報は、レリーズボ
タン15が押圧されている間、リヤコンポーネントレンズ
1Cの現在位置の画素情報に、常時、書換えられる。ま
た、制御装置14は、レリーズボタン15の押圧によりステ
ッピングモータ7を一定回転角だけ駆動し、リヤコンポ
ーネントレンズ1Cの移動後の画像読取り素子3のターゲ
ット位置画素情報とメモリ16の内容とを比較し、リヤコ
ンポーネントレンズ1Cの移動後の位置が“後”ピント状
態にあるか否かを判定し、判定結果が“後”ピント状態
である場合には、ステッピングモータ7を再び駆動して
レンズ枠6を更に第1図の左方向へ移動させる。
図示実施例は、以上のような構造であるから、ステッ
ピングモータ7の駆動軸7aによりリヤコンポーネントレ
ンズ1Cのレンズ枠6がレンズ光軸αに対して平行な状態
におかれたガイドロッド5A,5Bに沿って送られることに
なる。即ち、ステッピングモータ7の駆動軸7aの回転運
動は送りねじ8及びナット9によりナット9のレンズ光
軸αに平行な方向の直線運動に変換されることになる。
この場合、ステッピングモータ7の駆動軸7aは2次減衰
振動を伴うが、この2次減衰振動は、駆動軸7aに設けた
コマ12A,12Bにより減衰されることになる。つまり、駆
動軸7aの回転運動には、高振動数の2次振動が含まれて
いるが、この高周波振動により駆動軸7aの接線方向に剪
断力が粘性流体13に作用されると、駆動軸7aの周面とコ
マ12A,12Bの中心孔12aの内面との間に生じる剪断力によ
って各コマ12A,12Bは、同加速度運動を減少させる方向
に作用する。これらのコマ12A,12Bによる回転方向の抵
抗力は、慣性モーメントが大きなものほど大きく、慣性
モーメントが小さなもの程、駆動軸7aの運動に容易に追
従するので、振動数の異なる2次振動を効果的に減衰さ
せる。
ピングモータ7の駆動軸7aによりリヤコンポーネントレ
ンズ1Cのレンズ枠6がレンズ光軸αに対して平行な状態
におかれたガイドロッド5A,5Bに沿って送られることに
なる。即ち、ステッピングモータ7の駆動軸7aの回転運
動は送りねじ8及びナット9によりナット9のレンズ光
軸αに平行な方向の直線運動に変換されることになる。
この場合、ステッピングモータ7の駆動軸7aは2次減衰
振動を伴うが、この2次減衰振動は、駆動軸7aに設けた
コマ12A,12Bにより減衰されることになる。つまり、駆
動軸7aの回転運動には、高振動数の2次振動が含まれて
いるが、この高周波振動により駆動軸7aの接線方向に剪
断力が粘性流体13に作用されると、駆動軸7aの周面とコ
マ12A,12Bの中心孔12aの内面との間に生じる剪断力によ
って各コマ12A,12Bは、同加速度運動を減少させる方向
に作用する。これらのコマ12A,12Bによる回転方向の抵
抗力は、慣性モーメントが大きなものほど大きく、慣性
モーメントが小さなもの程、駆動軸7aの運動に容易に追
従するので、振動数の異なる2次振動を効果的に減衰さ
せる。
次に、図示実施例の場合の具体例を挙げると、ステッ
ピングモータ7として駆動トルクが10g・cmを用い、60p
psのパルスレートのパルス駆動を行なう場合、粘性流体
13の動粘度を1100cpとし、コマ12A,12Bの慣性モーメン
トをそれぞれ0.167g・cm2及び0.083g・cm2とすることに
より、駆動軸7aの駆動騒音を充分に削減できた。
ピングモータ7として駆動トルクが10g・cmを用い、60p
psのパルスレートのパルス駆動を行なう場合、粘性流体
13の動粘度を1100cpとし、コマ12A,12Bの慣性モーメン
トをそれぞれ0.167g・cm2及び0.083g・cm2とすることに
より、駆動軸7aの駆動騒音を充分に削減できた。
なお、図示実施例においては、慣性能率の異なる複数
のコマを用いる場合を例示したが、本発明にあっては、
1個のコマを用いてもよいのは、改めて説明するまでも
ない。
のコマを用いる場合を例示したが、本発明にあっては、
1個のコマを用いてもよいのは、改めて説明するまでも
ない。
−発明の効果− 以上の説明から明らかなように、本発明のレンズ駆動
装置によれば、回転軸の周囲とコマの中心孔との間に粘
性流体が介在するようにしたので、回転軸に直接嵌合さ
せる場合や、粘性摩擦部材等の固体物を介在させて嵌合
させる場合と比較して、コマの中心孔内面の面精度を高
精度に加工するといった特別な加工が必要なく、構造お
よび組立が簡単で、しかも粘性流体の介在によりコマが
回転時に自動的に調芯されて円滑な回転が行われるよう
になること、およびその粘性流体自体によって、ステッ
ピングモータの駆動時に、その回転軸の回転による振動
がレンズ枠等の他の部材に伝達されることが効果的に抑
制でき、駆動騒音を充分に低減でき、実用性の高いレン
ズ駆動装置を得ることができる。
装置によれば、回転軸の周囲とコマの中心孔との間に粘
性流体が介在するようにしたので、回転軸に直接嵌合さ
せる場合や、粘性摩擦部材等の固体物を介在させて嵌合
させる場合と比較して、コマの中心孔内面の面精度を高
精度に加工するといった特別な加工が必要なく、構造お
よび組立が簡単で、しかも粘性流体の介在によりコマが
回転時に自動的に調芯されて円滑な回転が行われるよう
になること、およびその粘性流体自体によって、ステッ
ピングモータの駆動時に、その回転軸の回転による振動
がレンズ枠等の他の部材に伝達されることが効果的に抑
制でき、駆動騒音を充分に低減でき、実用性の高いレン
ズ駆動装置を得ることができる。
第1図は本発明を施した撮影レンズの断面図、第2図は
同撮影レンズに用いる弾性部材の拡大斜視図、第3図は
同撮影レンズの制御部のブロック線図、第4図は同撮影
レンズの要部拡大断面図、第5図は従来の自動焦点機能
付撮影レンズの略図、第6図は別の自動焦点機能付撮影
レンズの略図である。 α……レンズ光軸、1C……リヤコンポーネントレンズ、
2……鏡胴、3……画像読取り素子、5A,5B……ガイド
ロッド、7……ステッピングモータ、7a……駆動軸、8
……送りねじ、12A,12B……コマ、13……粘性流体。
同撮影レンズに用いる弾性部材の拡大斜視図、第3図は
同撮影レンズの制御部のブロック線図、第4図は同撮影
レンズの要部拡大断面図、第5図は従来の自動焦点機能
付撮影レンズの略図、第6図は別の自動焦点機能付撮影
レンズの略図である。 α……レンズ光軸、1C……リヤコンポーネントレンズ、
2……鏡胴、3……画像読取り素子、5A,5B……ガイド
ロッド、7……ステッピングモータ、7a……駆動軸、8
……送りねじ、12A,12B……コマ、13……粘性流体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−180338(JP,A) 実開 昭62−68449(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/08
Claims (3)
- 【請求項1】レンズを保持するレンズ枠と、該レンズ枠
のレンズ光軸方向の移動を案内する案内手段と、ステッ
ピングモータと、該ステッピングモータの回転により前
記レンズ枠をレンズ光軸方向へ移動させるように前記レ
ンズ光軸と略平行な方向に延長されかつステッピングモ
ータにより駆動される送りネジとを有するレンズ駆動装
置において、前記ステッピングモータの回転軸に慣性能
率のあるコマを該回転軸の周囲と前記コマの中心孔との
間に粘性流体が介在するように嵌合したことを特徴とす
るレンズ駆動装置。 - 【請求項2】前記コマは複数のコマにより構成されたこ
とを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。 - 【請求項3】前記コマは互いに慣性能率の異なる複数の
コマにより構成されたことを特徴とする請求項1記載の
レンズ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63170463A JP2873824B2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63170463A JP2873824B2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | レンズ駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0220815A JPH0220815A (ja) | 1990-01-24 |
JP2873824B2 true JP2873824B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=15905407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63170463A Expired - Lifetime JP2873824B2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2873824B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6268449U (ja) * | 1985-10-18 | 1987-04-28 | ||
JPH0736056B2 (ja) * | 1986-02-04 | 1995-04-19 | オリンパス光学工業株式会社 | 焦点調節装置 |
-
1988
- 1988-07-08 JP JP63170463A patent/JP2873824B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0220815A (ja) | 1990-01-24 |
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