JP2873271B2 - 蛍光表示管 - Google Patents
蛍光表示管Info
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Description
特に、陽極基板上から突出させたリブの頂部に導電性物
質層を設けた立体グリッドを有する蛍光表示管に関す
る。
熱電子をアノード上の蛍光体に衝突させて所望のパター
ンを表示するもので、鮮明で見やすい、マルチカラ
ー表示が容易である、パターン設計の自由度が大き
い、動作電圧が低い、などの優れた特徴を有し、特に
自動車や音響機器用のディスプレイデバイスとして広く
使用されている。
放出される電子をコントロールするため、カソードとア
ノードとの間に、実開昭57−154059号公報、実
公昭60−71063号公報、特開昭60−9040号
等に記載されたようなグリッドを配置した3極管構造の
ものが多く用いられている。グリッドに正電圧を印加す
ることにより、カソードから放出された電子を加速、拡
散してアノードに向かわせたり、また逆に負電圧を印加
することによってアノードに向かう電子を遮断し、表示
を消去したりする。
のグリッドは、数カ所の脚部で支えられアノードを覆う
ように配置されたブリッジ状であることから、駆動する
際の熱変形によって輝度むらを生じたり、アノードやカ
ソードと接触しショートする等の問題を生じる。また、
蛍光体全面をメッシュが覆う形で配置されるため、グリ
ッド面積の約8〜15%を占めるグリッド躯体部によ
り、発光する光量の一部が遮断され、光量の減少や輝度
むらが生じる等の問題がある。
0050号公報には、陽極基板上に形成された蛍光体層
よりも高く形成された立体グリッドが提案されている。
た絶縁性を有する低融点ガラスを主成分とする絶縁層
と、その上面に形成された低融点ガラスに導電性粉末を
加えた帯電防止抵抗層と、さらにその上面に配設された
金や銀などからなる導電層の3層から構成されている。
グリッドのように振動することが全くなくなり表示のチ
ラツキが皆無となる。また、蛍光体層の上方に遮るもの
がないので表示の妨げにならず輝度を低下させることな
く表示することが可能である等の効果を奏することがで
きる。
立体グリッド構造を持つものでは、単に蛍光体を取り囲
む形で一重に立体グリッドが形成されるため、隣接する
他のグリッドや、−20〜−70Vに帯電しているガラ
ス基板上の絶縁層による電界の影響が、幅60μm〜1
20μmの立体グリッドを越えて蛍光体にまで達しやす
くなっている。この電界は負電界であるため、フィラメ
ントから放射される電子を遮断する。この結果、パター
ンの外側に面するグリッド付近では、蛍光体に電子が供
給されない状態となり、図5の説明図に示すように、外
側の立体グリッド20近傍に表示品位に悪影響を与える
カゲリが発生する。
は、比較的簡単な構造で、立体グリッドを備えた蛍光表
示管のカゲリを無くし、表示品位を向上させることにあ
る。
決するために、陽極基板上に絶縁性物質からなるリブを
突設すると共に、同リブの頂部に導電性物質層を形成し
て立体グリッドを形成し、同立体グリッドで囲まれた内
部に蛍光体層を形成した表示パターンを持つ蛍光表示管
において、同表示パターンの外周部に位置する前記立体
グリッドの外側にさらに前記表示パターンを囲む1又は
複数の補助立体グリッドを配設したことを特徴とする。
ドと、その外周の補助立体グリッドとの間隔は、駆動電
圧やグリッド幅により決定されるが、例えば、陽極電圧
30V、グリッド幅100μmの場合、隣接するグリッ
ドからの電界の影響と絶縁層の電荷の影響を1組の補助
立体グリッドにより同時に打ち消すという理由から、1
00〜200μm程度が望ましい。
するグリッドからの負電界の影響が蛍光体パターンまで
及んでかげりが出る。また、200μmを越えると、立
体グリッドと補助立体グリッドとの間の絶縁層の電荷の
影響が大きくなり、やはりかげりが起きやすくなる。
の外周に補助立体グリッドを配設したことにより、蛍光
体パターン周辺の絶縁層の電荷による負電界を補助立体
グリッドにより打ち消すため、従来電子の引きつけが手
薄となっていた外周部の立体グリッド近傍にも電子が均
一に引きつけられる。
斜視図、図2は同要部の平面図、図3は図2のA−A線
断面図である。
極基板、2は同陽極基板1上に厚膜印刷法によって形成
された低融点ガラスと着色顔料からなる絶縁層、3は絶
縁層2に形成されたスルーホールを通して黒鉛を主成分
とする導電層4とリードピン13とを接続する配線導体
である。
形成された幅100μmの絶縁性リブで、このリブ6の
頂部には、リブ6と同じパターンで厚膜印刷によって導
電性物質層7が形成され、これによって立体グリッドG
1 を形成している。
厚みを確保し、印刷及び乾燥を2〜10回繰り返して形
成する。このように複数工程に分割して印刷することに
より、細く高いリブを垂直に精度よく形成することが可
能となる。
は、特開平3−196441号公報、サカモト他:“A
Screen−printing Process
for the Fabrication of Pl
asma DisplayPanels”,Diges
t of Technical Papers,199
4 Display Manufacturing T
echnologyConference,pp.12
7−130、厚見他:“超高精細プラズマディスプレイ
パネルの印刷技術”,1989年電子情報通信学会技術
研究報告EID89−7,pp.69−71等に記載さ
れているような、プラズマディスプレイパネルにおいて
バリアリブを形成するのに使用されている印刷技術を適
用することができる。
ーンで厚膜印刷によってアルミニウム等からなる導電性
物質層7が形成されている。この導電性物質層7は、立
体グリッドG1 として機能する。
途中に厚膜印刷法によって導電層4が形成され、さらに
その上面に、同様に厚膜印刷法によって蛍光体層5が形
成されている。本実施例ではリブの厚みを50μm、蛍
光体層上面からの突出量を100μmとした。
電層7に通電するためのグリッド配線である。このグリ
ッド配線8は、グリッド接続用パッド9及び絶縁層2に
形成されたスルーホール(図示せず)を通して絶縁層2
の裏面に形成されたグリッド配線導体16に接続され
る。詳細は図示しないが、グリッド配線8の端部におい
てスルーホールを囲むように形成されている。そして、
グリッド接続用パッド9の中に導電ペーストが流し込ま
れ、高さが異なるグリッド配線8とグリッド配線導体1
6とが電気的に接続される。このグリッド配線導体16
は、絶縁層2の裏面に沿って伸延されている(図3参
照)。
に示すように、表示パターンを形成する外周部の立体グ
リッドG1 の外側に、表示パターンを囲むように補助の
立体グリッドG2 を形成している。
ドと同じ版にパターンニングされ、立体グリッドG1 と
同時に厚膜印刷法により形成している。さらに蛍光体層
5を囲む立体グリッドG1 との電気的接続のために、数
カ所に接続グリッドG3 を設けており、これによって、
立体グリッドG1 と補助立体グリッドG2 は、全く同じ
タイミングで駆動される。
フィラメント支持フレーム、15はカバーガラスをそれ
ぞれ示す。
正電圧を印加することにより、フィラメント12から放
出された電子を加速拡散して導電層4に向かわせたり、
また逆に負電圧を印加することによって導電層4に向か
う電子を遮断し、表示を消去する。このとき、補助立体
グリッドG2 には、立体グリッドG1 と同じ電圧が印加
されているので、点灯時においては、蛍光体パターン周
辺の絶縁層の電荷による負電界が、補助立体グリッドに
印加されている正電圧により打ち消されることになる。
したがって、従来電子の引きつけが手薄となっていた外
周部の立体グリッド近傍にも電子が均一に引きつけら
れ、輝度むらの無い表示が可能となる。
ける蛍光体パターンの輝度分布を示すグラフである。こ
のグラフは、図1に示されるような8の字形の7セグメ
ントの蛍光体パターンの一つのセグメントを線B−Bで
横断するように5か所で輝度を測定したものである。な
お、立体グリッドG1 の幅と補助立体グリッドG2 の幅
は共に0.1mm、蛍光体層5の幅は0.4mm、立体
グリッドG1 と補助立体グリッドG2 の間隔は0.1m
m、リブの高さは150μmである。従来例の蛍光表示
管においては同図(a)に示すように、蛍光体層5の両
幅の輝度が大幅に低下しているのに対して、本発明の蛍
光表示管においては同図(b)に示すように、蛍光体層
5の両幅の輝度の低下が少ないことが判る。なお従来例
の蛍光表示管としては、図1に示す蛍光表示管から補助
立体グリッドG2 を取り除いたものを使用した。
グメント、またイコライザパターンのセグメントに限定
されず、例えば、ドットキャラクタータイプにも応用で
きる。この場合にも、表示パターンを形成する立体グリ
ッドの外周に補助の立体グリッドを設けることにより、
外周付近に生じていたカゲリの発生を防ぐことが可能と
なる。
示管は、表示パターンの外周部に位置する前記立体グリ
ッドの外側にさらに前記表示パターンを囲む1又は複数
の補助立体グリッドを配設している。これによって、従
来電子の引きつけが手薄となっていた外周部の立体グリ
ッド近傍にも電子が均一に引きつけられ、輝度むらの無
い表示が可能となる。
欠斜視図である。
る。
パターンの輝度分布を示すグラフである。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 陽極基板上に絶縁性物質からなるリブを
突設すると共に、同リブの頂部に導電性物質層を形成し
て立体グリッドを形成し、同立体グリッドで囲まれた内
部に蛍光体層を形成した表示パターンを持つ蛍光表示管
において、同表示パターンの外周部に位置する前記立体
グリッドの外側にさらに前記表示パターンを囲む1又は
複数の補助立体グリッドを配設したことを特徴とする蛍
光表示管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16437394A JP2873271B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 蛍光表示管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16437394A JP2873271B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 蛍光表示管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0831349A JPH0831349A (ja) | 1996-02-02 |
JP2873271B2 true JP2873271B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=15791909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16437394A Expired - Fee Related JP2873271B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 蛍光表示管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2873271B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100396367B1 (ko) * | 1998-06-18 | 2003-09-02 | 후다바 덴시 고교 가부시키가이샤 | 형광표시관용 알루미늄 페이스트 및 알루미늄 페이스트를 이용한 형광표시관 및 그 제조방법 |
KR100354222B1 (ko) * | 1999-11-10 | 2002-09-26 | 삼성에스디아이 주식회사 | 다이나믹 구동식 형광표시관 |
KR100717779B1 (ko) * | 2001-02-23 | 2007-05-11 | 삼성에스디아이 주식회사 | 형광표시관 |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP16437394A patent/JP2873271B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0831349A (ja) | 1996-02-02 |
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