JP2872856B2 - 流体圧シリンダの組立て方法及びそれに用いる治具 - Google Patents

流体圧シリンダの組立て方法及びそれに用いる治具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストロークの長い流体
圧シリンダを軸方向で複数に分割して製造しておき、こ
れらを設置現場などにおいて組み立てる場合に、その組
立て作業が容易確実且つ安全に行えるようにした流体圧
シリンダの組立て方法、及びその組立て方法に用いるチ
ューブ回転用の治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、油圧シリンダによってケージ
を昇降移動させる油圧式のエレベータがしばしば用いら
れている。
【0003】エレベータ用の油圧シリンダでは、建物の
高さに応じてストロークの長いものが必要であるが、長
大な油圧シリンダを一体のまま運搬し設置現場である建
物の中へ搬入することは一般に困難であるため、油圧シ
リンダをその軸方向で複数に分割した状態で製造してお
き、分割された部品(シリンダ構成体)を設置現場に搬
入してから組み立てることが行われている。なお、油圧
シリンダはシリンダチューブ内にプランジャが収納され
てなるものであり、分割した状態では、複数のチューブ
構成体とこれと同数のプランジャ構成体とが作成される
こととなる。
【0004】ところで、チューブ構成体及びプランジャ
構成体を運搬するに当たり、これらを別々に梱包して運
搬したのでは、取り扱いの手間が多くなり、各部に対す
る傷発生の危険性も増大する。
【0005】そこで、これを防止するために、図5に示
すように、それぞれのチューブ構成体2,5の内部にそ
れぞれに対応するプランジャ構成体3,6を収納してシ
リンダ構成体1,4とし、これらのシリンダ構成体1,
4をそれぞれ一体的に梱包して運搬し、設置現場におい
てそれらを連結するようにした組立て方法が提案されて
いる(特公昭58−27402号公報)。
【0006】つまり、従来の組立て方法においては、そ
れを実施するために、プランジャ構成体3と6とはそれ
らの端部に設けられた雄ねじ部3a及び雌ねじ部6aに
よってねじ結合するようになっている。また、上位側の
シリンダ構成体1の上端部には、チューブ構成体2とプ
ランジャ構成体3とを相互に回転不能に仮固定しておく
保持具7が取り付けられている。この保持具7は、チェ
ーンホイスト10などによる吊り上げを可能にするアイ
ボルト9と、シリンダ構成体1の全体をその軸心を中心
として回転させるときに用いる操作バー8とを備えてい
る。以下、従来の組立て方法について説明する。
【0007】まず、下位側に配置されるシリンダ構成体
4のプランジャ構成体6に、回り止め治具11を取り付
ける。回り止め治具11は、半円状の2つの抱き合わせ
リング12,12のそれぞれの外周面中央部に、半径方
向外方へ突出する操作バー13,13が設けられたもの
である。
【0008】そして、シリンダ構成体4の真上にシリン
ダ構成体1を配置するとともに、それぞれを各プランジ
ャ構成体3,6のねじ部3a,6aが相互に噛み合い始
める位置まで接近させる。
【0009】次に、作業員の一人が回り止め治具11の
操作バー13,13を保持してプランジャ構成体6の回
転を阻止した状態で、別の作業員が保持具7の操作バー
8,8を操作してシリンダ構成体1を回転させ、それぞ
れのプランジャ構成体3,6を相互にねじ結合させる。
なお、保持具7におけるアイボルト9のねじピッチと、
プランジャ構成体3,6のねじピッチとは同一となって
おり、チェーンホイスト10をインチング動作させてそ
の高さ位置をいちいち調節しなくとも、シリンダ構成体
1がその回転量に応じて自ら下降するようになってい
る。
【0010】ねじ結合が終了すると、シリンダ構成体4
から回り止め治具11を取り外し、プランジャ構成体3
と6との繋ぎ目を綺麗に仕上げ、シリンダ構成体1を更
に下降させてチューブ構成体2,5を相互に嵌め合わ
せ、溶接によって連結する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の組立て方法では、プランジャ構成体3,6を相互にね
じ結合させるために、回り止め治具11を保持する作業
員と保持具7を回転させる作業員との最低2人の作業員
が必要であった。
【0012】また、保持具7を回転させる作業員は、シ
リンダ構成体1よりも上方位置で作業を行うことになる
ので、プランジャ構成体3,6の各ねじ部3a,6aの
結合状態を直接自己の目で確かめながら作業を進めるこ
とができず、他の作業員との連携作業となる。したがっ
て、どうしても作業能率が低下し、しかもねじ山の破損
などの損傷事故を生じ易い。さらに、作業員のための高
い足場を設置する必要があり、作業員自身の落下の危険
性も高くなる。
【0013】また、図示は省略するが、エレベータの設
置スペースであるケージの昇降通路には、ケージの昇降
を案内するためのレール部材がその内壁面から突出して
設けられており、保持具7を回転させようとする場合
に、その操作バー8,8がレール部材や内壁面などにぶ
つかることがある。その場合には、シリンダ構成体4
を、昇降通路の中央位置へ仮置きした状態で油圧シリン
ダの組立てを行い、組立て終了後に所定位置(内壁面寄
りなど)へ移動する必要があるが、そのような余計な作
業に多くの労力を要していた。
【0014】なお、油圧シリンダがあまりにも長大であ
るとこのような措置すら採れない場合があり、その場合
には、プランジャ構成体3に上述の回り止め治具11と
同様な治具を取り付けて回転させることとなる。しか
し、そうした場合でも、操作バーがレール部材などにぶ
つかる事情は同じであり、結局、シリンダ構成体1を少
し回転させて治具の取付け位置をずらすという操作を何
度も繰り返さなければならず、作業が極めて面倒である
ばかりでなく、治具によってプランジャ構成体3の表面
を損傷するおそれが強い。
【0015】本発明は、上述の問題に鑑み、複数に分割
されたシリンダ構成体を設置現場などで組み立てる場合
に、その作業を、容易、確実、且つ安全に行えるように
することを目的としている。
【0016】請求項2の発明は、本発明方法を実施する
に当たり、フランジ部に設けられたボルト挿通孔のピッ
チがどのようなものであっても対応可能なチューブ回転
用の治具を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法(以下、本発明方法と言う)は、上述の課題を解決す
るため、各チューブ構成体の外周面端部に、複数のボル
ト挿通孔を有した連結用のフランジ部を設け、各プラン
ジャ構成体の端部に、互いにねじ結合可能な雌ねじ部又
は雄ねじ部を形成しておき、各シリンダ構成体につい
て、チューブ構成体に対してプランジャ構成体を相対回
転不能に拘束し、2個のシリンダ構成体を、各プランジ
ャ構成体の雌ねじ部側端部と雄ねじ部側端部とが対向す
るように同軸状に配置し、少なくとも一方のシリンダ構
成体に対し、そのチューブ構成体におけるフランジ部の
ボルト挿通孔にチューブ回転用の治具を取り付け、チュ
ーブ回転用の治具によりシリンダ構成体を回転させ、2
個のプランジャ構成体を互いにねじ結合させ、シリンダ
構成体からチューブ回転用の治具を取り外すとともに、
必要に応じて各シリンダ構成体におけるチューブ構成体
とプランジャ構成体との拘束を解き、対向するフランジ
部をボルト締結して2個のチューブ構成体を互いに連結
する。
【0018】請求項2の発明に係るチューブ回転用の治
具は、操作レバー部と、前記操作レバー部の先端部に設
けられたレンチ部とを有し、レンチ部には、前記チュー
ブ構成体のフランジ部に設けられた1個のボルト挿通孔
に嵌められるピン状部材と、フランジ部の外周面に当接
する押圧片とが設けられており、前記押圧片の先端部に
は、フランジ部の下面に係合する係合爪が設けられて構
成される。
【0019】
【作用】本発明方法の対象となるチューブ構成体は、プ
ランジャ構成体に形成された雌ねじ部及び雄ねじ部と同
じ側の外周面端部に連結用のフランジ部が設けられたも
のであり、このフランジ部には複数のボルト挿通孔が設
けられている。フランジ部には、ボルト挿通孔を利用し
てチューブ回転用の治具を容易に取り付けることがで
き、取り外しも容易である。
【0020】したがって、1人の作業員によって、上下
のプランジャ構成体の各ねじ部に接近した位置におい
て、その結合状態を直に目で見て確認しながら、チュー
ブ回転用の治具によってシリンダ構成体を回転させる作
業、及び他の殆どの作業が行われる。
【0021】チューブ回転用の治具は、そのピン状部材
をフランジ部のボルト挿通孔に挿入するとともに、その
押圧片をフランジ部の外周面の回転方向前方側部分に当
接させた状態でチューブ構成体を回転させるものであ
る。このように、チューブ回転用の治具は、フランジ部
に対して単に引っかけるような操作で取り付けられる。
そして、シリンダ構成体を回転させる操作を行うと、押
圧片の先端部に設けられた係合爪がフランジ部の下面に
係合し、チューブ回しバーの脱落防止が図られる。
【0022】
【実施例】図1は本発明方法の実施によって2個のシリ
ンダ構成体21,24を連結する際の状態を示す半断面
正面図、図2は本発明方法において用いるチューブ回し
バー30を示した図1のA−A線矢視断面図、図3は本
発明方法において用いるチューブ回しバー30を示した
図2のB−C−D−E線矢視断面図である。
【0023】図1に示すように、油圧シリンダCLは軸
方向で2分割されて2個のシリンダ構成体21,24と
なっている。シリンダ構成体21,24は、それぞれ、
チューブ構成体22,25内にプランジャ構成体23,
26が設けられており、これらがそれぞれ連結されるこ
とによって組立てられる。
【0024】上位側に配置されるシリンダ構成体21に
は、そのチューブ構成体22の外周面の下端部に、連結
用のフランジ部22aが設けられている。同様に、下位
側に配置されるシリンダ構成体24にも、そのチューブ
構成体25の外周面の上端部に連結用のフランジ部25
aが設けられている。これら各フランジ部22a,25
aには、その周方向に沿って均等な間隔を有する位置
に、複数のボルト挿通孔22b,25bが設けられてい
る。
【0025】上位のシリンダ構成体21の上端部には、
チューブ構成体22とプランジャ構成体23とを、互い
に回転しないように且つ軸方向に移動しないように仮固
定しておく保持具27が取り付けられている。保持具2
7の構造は、図5において説明した従来の保持具7とほ
ぼ同様であるが、本実施例の保持具27では、保持具7
に設けられた2つの操作バー8は削除されている。
【0026】シリンダ構成体21,24におけるその他
の構造は、図5において説明した従来のシリンダ構成体
1,4とほぼ同様である。つまり、プランジャ構成体2
3,26を相互にねじ結合するための雄ねじ部23a及
び雌ねじ部26aを備え、保持具27の中心部にはアイ
ボルト9がねじ嵌めされ、これらアイボルト9のねじピ
ッチと、プランジャ構成体23,26の雄ねじ部23a
及び雌ねじ部26aのねじピッチとが同一に合わされて
いる。
【0027】さて、上位側のシリンダ構成体21には、
そのフランジ部22aに対してチューブ回しバー30が
取り付けられる。図2に示すように、チューブ回しバー
30は、操作レバー部31とその先端部に設けられたレ
ンチ部32とにより平面視がT字状を成す如く形成され
たものである。レンチ部32の先端寄り中心部にはピン
状部材33が、その斜め後ろの左右均等振り分け位置に
は押圧片34,34が、それぞれ取り付けられている。
【0028】図3によく示されているように、ピン状部
材33は、その上端部に設けられた雄ねじがレンチ部3
2に設けられた雌ねじにねじ込まれて取り付けられてい
る。ピン状部材33は、ボルト挿通孔22bに容易に挿
入可能なように、その直径がボルト挿通孔22bの内径
よりも若干小さめに形成されている。
【0029】なお、チューブ構成体22の長さ又は内径
の大きさなどによって、ボルト挿通孔22bの内径も種
々異なることがある。そこで、これら各種のチューブ構
成体22に対してチューブ回しバー30を共通に使用可
能とするために、ピン状部材33の直径を、最も内径の
小さいボルト挿通孔22bよりも更に若干小さく形成し
ておくとよい。また、ピン状部材33の長さは、チュー
ブ回しバー30の取付け状態の安定性を図り且つ脱落し
難くするために、フランジ部22aの肉厚寸法よりも長
くなるように形成してある。
【0030】上述した押圧片34は、ピン状部材33を
ボルト挿通孔22bに嵌め込んだ場合に、フランジ部2
2aの外周面の回転方向(図2の矢印X方向)の前方側
の部分に当接するようになっている。
【0031】押圧片34の先端部には係合爪35が設け
られており、押圧片34がフランジ部22aの外周面と
当接した際に、この係合爪35がフランジ部22aの下
面に係合し、レンチ部32と係合爪35とによってフラ
ンジ部22aをその肉厚方向において挟持する。これに
よって、ピン状部材33がボルト挿通孔22bから脱落
してチューブ回しバー30が落下することが防止され、
作業下方域での安全が図られる。
【0032】なお、図2に二点鎖線で示したように、チ
ューブ回しバー30をチューブ構成体22の径方向に沿
って真っ直ぐにした状態では、双方の押圧片34,34
が、、それぞれの係合爪35,35を含めてフランジ部
22aから離反するように配置されている。
【0033】上述のようなチューブ回しバー30として
は、いずれか一方のみの押圧片34が設けられたような
ものであってもよいし、押圧片34を取り付けるための
2つのボルト穴を設けておき、1個の押圧片34をチュ
ーブ構成体22の回転方向に応じて付け替えるようにし
たものであってもよい。
【0034】次に、図1を参照して油圧シリンダCLを
組立てる手順を説明する。まず、エレベータの設置スペ
ースとなるケージの昇降通路(図示省略)内において、
下位側のシリンダ構成体24を、その設置予定位置(内
壁面に近接した位置であっても構わない)へ配置する。
必要があればこの時点で固定してしまってもよい。そし
て、このシリンダ構成体24のプランジャ構成体26
に、回り止め治具11を取り付ける。
【0035】そして、チェーンホイスト10によって、
シリンダ構成体24の真上に上位側のシリンダ構成体2
1を吊り上げ、各プランジャ構成体23,26の雄ねじ
部23a及び雌ねじ部26aが互いに同軸状に配置され
るようにし、同時に両者が噛み合い始める位置まで接近
させる。この時点で、チューブ構成体22のフランジ部
22aに、1個又は2個のチューブ回しバー30を取り
付ける。
【0036】次に、作業員が回り止め治具11の操作バ
ー13を保持してシリンダ構成体24の回転を阻止した
状態で、チューブ回しバー30を使用してシリンダ構成
体21を回転させ、2個のプランジャ構成体23,26
を互いにねじ結合させる。なお、雄ねじ部23aと雌ね
じ部26aとのねじ結合の進行につれてアイボルト9と
保持具27とのねじ結合が進行し、これによってシリン
ダ構成体21は自ら下降する。
【0037】2個のプランジャ構成体23,26のねじ
結合が終了したなら、プランジャ構成体26から回り止
め治具11を取り外し、両者間の繋ぎ目を綺麗に仕上
げ、シリンダ構成体21からチューブ回しバー30を取
り外した後、保持具27のボルトを緩めてチューブ構成
体22を下降させ、2個のチューブ構成体22,25の
各フランジ部22a,25aを互いに当接させ、ボルト
挿通孔22b,25bにボルトを挿通して締結する。
【0038】上述の実施例によると、プランジャ構成体
23,26を相互にねじ結合させるに当たり、それらの
雄ねじ部23a及び雌ねじ部26aに接近した位置にお
いてチューブ回しバー30を回転させることができるか
ら、1人の作業員によってシリンダ構成体21の回転と
シリンダ構成体24の保持とを行うことが可能となり、
油圧シリンダCLの組立て作業における大半を1人の作
業員によって行うことが可能となる。
【0039】その際に、チューブ回しバー30を回転さ
せる作業員は、雄ねじ部23a及び雌ねじ部26aの結
合状態を直接自己の目で確かめながら作業を進めること
ができるので、作業能率が向上し、損傷事故を生じ難
い。
【0040】また、少なくともシリンダ構成体21の長
さに近い分だけ作業位置を低くできるから、作業員のた
めの足場が不要又は低いもので充分となり、足場の設置
及び撤去のための作業、足場があることによる作業スペ
ースの狭隘化が防止され、作業員の安全性の向上も図ら
れる。
【0041】また、チューブ回しバー30の操作レバー
部31がケージ昇降通路内のレール部材や内壁面にぶつ
かるようなことがあれば、チューブ回しバー30をフラ
ンジ部22aから一旦取り外して他の好適な位置のボル
ト挿通孔22bに容易に取り付け直すことができ、シリ
ンダ構成体21を回転させる作業が容易である。したが
って、従来のように油圧シリンダCLの組立てのために
シリンダ構成体21,24の位置を移動させるという余
計な作業の必要がない。
【0042】さらに、チューブ回しバー30によると、
プランジャ構成体23,36の表面を損傷するおそれが
なくなり、また、係合爪35によって落下が防止され
る。そして、フランジ部22aに設けられたボルト挿通
孔22bのピッチがどのようなものであっても、1種類
のチューブ回しバー30で対応することができ、しかも
両方向に回転させることができる。
【0043】上述の実施例において、チューブ回しバー
30の構造は種々変更することができる。例えば、図4
に示すチューブ回しバー40のように、ピン状部材を備
えていない状態で提供され、実際の使用時において、レ
ンチ部42に設けられた2個の貫通孔43,43に、ボ
ルトその他のピン状部材を取り付け、これらピン状部材
をフランジ部22aの隣接する2個のボルト挿通孔22
b,22bに挿入するようにしてもよい。
【0044】上述の実施例においては、チューブ回しバ
ーをフランジ部22aのボルト挿通孔22bに挿入する
ことによってシリンダ構成体21を回転させたが、フラ
ンジ部22aの外周面に半径方向の複数の穴を設けてお
き、その穴にボルトその他のピン状部材を挿入して回転
するようにしてもよい。このようにすると、ボルトなど
の単なるロッド材のみによってシリンダ構成体21を回
転させることができる。
【0045】上述の実施例においては、油圧シリンダC
Lを2個のシリンダ構成体21,24に分割した場合を
説明したが、3個以上に分割した場合であっても、上述
と同様にしてそれぞれを連結し、油圧シリンダCLを組
み立てることができる。シリンダ構成体21,24の構
造は他に種々変更することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によると、複数に分割されたシリ
ンダ構成体を設置現場などで組み立てる場合に、その作
業を、容易、確実、且つ安全に行うことができる。
【0047】請求項2の発明によると、本発明方法を実
施するに当たり、フランジ部に設けられたボルト挿通孔
のピッチがどのようなものであっても、1種類のチュー
ブ回転用の治具で対応することができるとともに、係合
爪によって落下が防止されるので、その下方作業域の安
全が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施によって2個のシリンダ構成
体を連結する際の状態を示す半断面正面図である。
【図2】本発明方法において用いるチューブ回しバーを
示した図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】本発明方法において用いるチューブ回しバーを
示した図2のB−C−D−E線矢視断面図である。
【図4】本発明方法において用いるチューブ回しバーの
他の実施例を部分的に示す平面図である。
【図5】従来方法によって2個のシリンダ構成体を連結
する際の状態を示す半断面正面図である。
【符号の説明】
CL 油圧シリンダ(流体圧シリンダ) 21 シリンダ構成体 22 チューブ構成体 22a フランジ部 22b ボルト挿通孔 23 プランジャ構成体 23a 雄ねじ部 24 シリンダ構成体 25 チューブ構成体 25a フランジ部 25b ボルト挿通孔 26 プランジャ構成体 26a 雌ねじ部 30 チューブ回しバー(治具) 31 操作レバー部 32 レンチ部 33 ピン状部材 34 押圧片 35 係合爪
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−144563(JP,A) 特開 昭60−106781(JP,A) 実開 平4−70880(JP,U) 特公 昭58−27402(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F15B 15/14 325 F15B 15/14 335 B66B 9/04 F15B 15/14 340

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダチューブ内にプランジャが収納さ
    れてなる流体圧シリンダを軸方向で複数に分割し、分割
    したそれぞれの部分をチューブ構成体内にプランジャ構
    成体が設けられたシリンダ構成体とした後、各シリンダ
    構成体を必要時に連結して流体圧シリンダを組み立てる
    方法において、 各チューブ構成体の外周面端部に、複数のボルト挿通孔
    を有した連結用のフランジ部を設け、 各プランジャ構成体の端部に、互いにねじ結合可能な雌
    ねじ部又は雄ねじ部を形成しておき、 各シリンダ構成体について、チューブ構成体に対してプ
    ランジャ構成体を相対回転不能に拘束し、 2個のシリンダ構成体を、各プランジャ構成体の雌ねじ
    部側端部と雄ねじ部側端部とが対向するように同軸状に
    配置し、 少なくとも一方のシリンダ構成体に対し、そのチューブ
    構成体におけるフランジ部のボルト挿通孔にチューブ回
    転用の治具を取り付け、 チューブ回転用の治具によりシリンダ構成体を回転させ
    て2個のプランジャ構成体を互いにねじ結合させ、 シリンダ構成体からチューブ回転用の治具を取り外すと
    ともに、必要に応じて各シリンダ構成体におけるチュー
    ブ構成体とプランジャ構成体との拘束を解き、 対向するフランジ部をボルト締結して2個のチューブ構
    成体を互いに連結することを特徴とする流体圧シリンダ
    の組立て方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された流体圧シリンダの組
    立て方法に用いるチューブ回転用の治具であって、 操作レバー部と、 前記操作レバー部の先端部に設けられたレンチ部とを有
    し、 レンチ部には、前記チューブ構成体のフランジ部に設け
    られた1個のボルト挿通孔に嵌められるピン状部材と、 フランジ部の外周面に当接する押圧片とが設けられてお
    り、 前記押圧片の先端部には、フランジ部の下面に係合する
    係合爪が設けられてなることを特徴とする治具。
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