JP2872707B2 - 非接触式眼圧計 - Google Patents

非接触式眼圧計

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JP2872707B2 JP1256595A JP25659589A JP2872707B2 JP 2872707 B2 JP2872707 B2 JP 2872707B2 JP 1256595 A JP1256595 A JP 1256595A JP 25659589 A JP25659589 A JP 25659589A JP 2872707 B2 JP2872707 B2 JP 2872707B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、電動駆動手段の作動によりピストンを移
動させてシリンダ内の空気を圧縮し、該圧縮空気をノズ
ルから被検眼に向けて噴出させて眼圧を測定する非接触
式眼圧計に関する。
(従来の技術) 従来、この種の非接触式眼圧計としては、例えば第4
図に示したものが知られている。
この非接触式眼圧計の気流吹き付け装置では、ロータ
リソレノイド1のアーム2がピストン3と一体のピスト
ンロッド4に連結され、ピストン3を配設したシリンダ
5の圧縮室6がノズル7に連通している。そして、この
ノズル7は軸線が検眼位置に向けられている。しかも、
ロータリソレノイド1に通電するとアーム2が時計方向
に回動させられ、通電を停止するとアーム2が図示しな
いスプリングのバネ力で現状に復帰させられるようにな
っている。また、シリンダ5の下部には、圧縮開始初期
に圧縮室6からエアを抜くためのエア抜き穴8が形成さ
れている。
このような構成においては、ロータリソレノイド1を
作動させてアーム2を時計方向に回動させると、ピスト
ン3がピストンロッド4を介して上昇させられて、圧縮
室6内の圧力が高くなり、圧縮室6内の圧縮空気がノズ
ル7から検眼位置の被検眼9に吹き付けられる。そし
て、圧縮空気の吹き付けによって、被検眼が圧平されて
いき、この圧平が平坦状になったときの圧縮空気の圧力
から眼圧を測定するものである。
一方、このような気流吹き付け装置では、空気流を被
検眼9に吹き付けた後、ロータリソレノイド1への通電
を停止すると、ロータリソレノイド1が図示しないスプ
リングのバネ力でピストン3が下降して行く。これによ
り、圧縮室6内の圧力が低下して、ノズル7から被検眼
9周囲の空気が圧縮室6に吸入される。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような非接触式眼圧計にあって
は、空気を被検眼9に吹き付けた後、ピストン3が下降
してノズル7から被検眼9周囲の空気が吸入されるの
で、この吸入のとき、空気流の吹き付けで離散した涙等
が吸入され、ノズル7がその涙等で汚れたりして衛生上
好ましくなかった。
そこで、シリンダ5の上部に開閉弁などを設けて、ピ
ストン3が下降した際に、その弁から空気を吸入するよ
うにしてノズル7から空気を吸入しないようにしたもの
が提案されているが、構造が複雑であり、高価なものに
なってしまうという問題があった。
(発明の目的) この発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、開閉弁等を設けることなくノズルからの圧縮
空気の噴出後そのノズルから空気が吸入されないように
した非接触式眼圧計を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この発明は上記目的を達成するため、電動駆動手段の
作動によりピストンを移動させてシリンダ内の空気を圧
縮し、該圧縮空気をノズルから被検眼に向けて噴出させ
て眼圧を測定する非接触式眼圧計において、 前記ピストンが圧縮工程終了まで移動した際に、前記
電動駆動手段に電流を流して前記ピストンを一時的に圧
縮工程終了位置に停止させておく一時停止回路を設けた
ことを特徴とする。
(作用) ピストンが圧縮工程終了まで移動すると、一時停止回
路が電動駆動手段に電流を流して前記ピストンを一時的
に圧縮工程終了位置に停止させる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、10は非接触式眼圧計のシリンダ、11
はシリンダ10内に配設された筒状のピストンである。ピ
ストン11はシリンダ10内を圧縮室14と大気開放室13に区
画している。
15はシリンダ10の上部に形成されたエア出口で、この
エア出口15には、中空のノズル取付部材19がゴム・合成
樹脂等からなるフレキシブルチューブ20を介して接続さ
れている。このノズル取付部材19内には検眼位置に向け
て延びるノズル21が装着されている。
シリンダ10の大気開放室13側端部には、リニア・DCモ
ータ23がシリンダ10と同軸に装着されている。このリニ
ア・DCモータ(電動駆動手段)23は、一端部がシリンダ
10に嵌合されたボビン24と、ボビン24に捲回されたコイ
ル25と、ボビン24内に挿入された永久磁石製のロッド26
を備えている。そして、ボビン24の一端部はビス27でシ
リンダ10に固定されている。このボビン24の一端部には
大気開放室と大気とに連通する連通孔28が形成されてい
る。また、ロッド26の一端部にはビス29によってピスト
ン11が固定されている。そして、ピストン11およびロッ
ド26は大気開放室13に配設されたスプリングSによって
常時下方に付勢されるようになっている。
上記リニア・DCモータ23は、コイル25を通電すると、
ピストン11およびロッド26がスプリングSに抗して圧縮
室14側に磁力で進出させられ、その通電を停止すると、
ピストン11およびロッド26がスプリングSの付勢力によ
って下降するようになっている。
第2図はリニア・DCモータ23のコイル25に電流を流す
通電回路を示したものである。
第2図において、31はスタートスイッチ32を押すと、
所定のT1時間Hレベルの信号を出力する第1ワンショッ
ト回路で、この第1ワンショット回路31は出力したその
Hレベルの信号をオア回路33を介してトランジスタ34の
ベースに印加して該トランジスタ34を導通させるもので
ある。
35は第1ワンショット回路31からHレベルの信号が出
力されているとき電流が流れてノーマルクローズ型の第
2リレースイッチ36を開成にする第2リレー、37は第1
ワンショット回路31の出力を反転させるインバータであ
る。
38はインバータ37の出力がLレベルからHレベルに立
ち上がったとき所定のT2時間Hレベルの信号を出力する
第2ワンショット回路で、この第2ワンショット回路38
から出力されるHレベルの信号はオア回路33を介してト
ランジスタ34のベースに印加して該トランジスタ34を導
通させるようになっている。
39は第2ワンショット回路がHレベルの信号を出力し
ているとき電流が流れてノーマルクローズ型の第1リレ
ースイッチ40を開成する第1リレー、41,42はコイル25
に電流を供給するための第1,第2充電コンデンサ、43は
充電抵抗である。
そして、第2リレー35,インバータ37,第2ワンショッ
ト回路38,オア回路33,第2リレースイッチ36,第2充電
コンデンサ42等から一時停止回路が構成される。
次に、この様な構成の非接触式眼圧計の作用を第3図
に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
第1,第2リレースイッチ40,36はノーマルクローズ型
なので、通常閉成されており充電コンデンサ41,42は充
電されるようになっている。この状態のとき、スタート
スイッチ32を押す(第3図の時点t1)。すると、第1ワ
ンショット回路31から第3図に示すようにHレベルの信
号がT1期間出力される。このHレベルの信号によりトラ
ンジスタ34が導通する。このとき、インバータ37の出力
はHレベルからLレベルになるので、第2ワンショット
回路38は作動しない。
他方、第2リレー35に電流が流れて第2リレースイッ
チ36が開成されるが、第1リレースイッチ41が閉成状態
のままなので、第1充電コンデンサ41のみが放電し、コ
イル25は通電状態となる。
この通電によりロッド26がスプリングSに抗して圧縮
室14側に磁力で進出していき、この進出にともなってピ
ストン11が上昇していく(第1図の状態)。この上昇に
より圧縮室14内の空気が圧縮されてノズル21から圧縮空
気が被検眼22に向けて吹き出される。
そして、時点t1からT1期間経過すると、ワンショット
回路31の出力がHレベルからLレベルとなる(時点
t2)。すると、第2リレー35は非作動状態となって第2
リレースイッチ36が閉成する。一方、インバータ37の出
力がLレベルからHレベルとなり(時点t2)、その立ち
上がりで第2ワンショット回路38が作動して、第2ワン
ショット回路38から第3図に示すようにHレベルの信号
がT2期間だけ出力される。
そして、第2ワンショット回路38から出力されるHレ
ベルの信号によって第1リレー39に電流が流れて第1リ
レースイッチ40が開成され、第1充電コンデンサ41の放
電は停止される。一方、第2ワンショット回路38から出
力されるHレベルの信号によってトランジスタ34は導通
し続けることとなる。
他方、第2リレースイッチ36が時点t2で閉成されたの
で、第2充電コンデンサ42から放電が行われ、したがっ
て、コイル25は通電状態が継続され続け、ピストン11お
よびロッド26は上昇したままとなる。すなわち、ピスト
ン11は圧縮工程の終了状態で停止されることとなる。し
たがって、圧縮空気の放出終了後、直ちにノズル21から
空気が吸入されないこととなる。
そして、T2期間終了後、すなわち時点t3で第2ワンシ
ョット回路38の出力がHレベルからLレベルとなって、
トランジスタ34が非導通となり、コイル25の通電が停止
されて、ピストン11およびロッド26がスプリングSの付
勢力により下降される。この下降により、ノズル21から
空気が吸入されるが、圧縮空気が放出されてから十分に
時間が経過しているので、圧縮空気の放出によって離散
した涙等を吸入することがない。
一方、第2ワンショット回路38からLレベルの信号が
出力されることにより、第1リレー39が非作動状態とな
って、第1リレースイッチ40が閉成され、第1,第2充電
コンデンサ41が充電され、次の測定に備えられる。
以上説明したように、圧縮空気の放出終了後第2ワン
ショット回路38の作動により、コイル25を通電状態を継
続し続けてピストン11の下降を一時的に停止させるよう
にしたものであるから、その回路構成は簡単なものであ
り、従来のように弁等を設けて複雑な構成とする必要が
ないので、安価な非接触眼圧計となる。
(発明の効果) 以上のように、この発明は、ピストンが圧縮工程終了
まで移動した際に、前記電動駆動手段に電流を流して前
記ピストンを一時的に圧縮工程終了位置に停止させてお
く一時停止回路を設けたものであるから、圧縮空気の放
出終了後、直ちにノズルから空気が吸入されず、所定時
間経過後に空気が吸入されるので、圧縮空気の放出によ
って離散した涙等を吸入してしまうことがない。また、
回路によってピストンを一時的に停止させておくもので
あるからその構成は簡単であり、従来のように弁等を設
けて複雑な構成にする必要がないので、安価なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す非接触式眼圧計の構
成を示した断面図、 第2図はコイルに電流を流す回路を示した通電回路図、 第3図は通電回路のタイムチャート、 第4図は従来の非接触式眼圧計の概略構成図である。 10…シリンダ 11…ピストン 21…ノズル 22…被検眼 23…リニアDCモータ(電動駆動手段) 33…オア回路 35…第2リレー 36…第2リレースイッチ 37…インバータ 38…第2ワンショット回路 42…第2充電コンデンサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動駆動手段の作動によりピストンを移動
    させてシリンダ内の空気を圧縮し、該圧縮空気をノズル
    から被検眼に向けて噴出させて眼圧を測定する非接触式
    眼圧計において、 前記ピストンが圧縮工程終了まで移動した際に、前記電
    動駆動手段に電流を流して前記ピストンを一時的に圧縮
    工程終了位置に停止させておく一時停止回路を設けたこ
    とを特徴とする非接触式眼圧計。
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