JP2871519B2 - 自動等化器 - Google Patents

自動等化器

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JP2871519B2
JP2871519B2 JP7069011A JP6901195A JP2871519B2 JP 2871519 B2 JP2871519 B2 JP 2871519B2 JP 7069011 A JP7069011 A JP 7069011A JP 6901195 A JP6901195 A JP 6901195A JP 2871519 B2 JP2871519 B2 JP 2871519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル無線通信シ
ステムに用いられる自動等化器の技術に関し、特に無線
回線のフェージングによる符号間干渉を除去するため
に、適応整合フィルタと判定帰還形等化器とを組み合わ
せて構成された自動等化器及びそのタップ係数の制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル無線通信システムで
は、伝搬路で発生する周波数選択性フェージングによる
回線品質の劣化を補償するために、受信側に於いて、適
応整合フィルタ(AMF)と判定帰還形等化器(DF
E)とを組み合わせる方式が提案されている(1989
年電子情報通信学会春期全国大会論文番号B−92
9)。
【0003】DFE単体の2波干渉フェージング等化特
性は、反射波(遅延波)と直接波(先行波)との振幅比
をρとしたとき、ρ<1の場合には符号間干渉を完全に
等化することができるが、ρ>1の場合にはρ<1の場
合と比べて劣っている。つまり、先行波に対して遅延波
の振幅が大きい場合には等化能力は低い〔室谷・山本著
「ディジタル無線通信」(産業図書)第6章〕。
【0004】このため、DFEの前段AMFを配置し、
ρ>1場合の等化特性を改善することが考えられてい
る。図4は、第1の従来例における自動等化器のブロッ
ク図である。図4中、1はA/D変換器、2,3はシン
ボル間隔Tだけ遅延させる遅延回路、4〜6は乗算器、
7は加算器、8〜10は相関器、11〜13は積分器、
101は復調器、201はトランスバーサルフィルタ、
301は判定帰還形等化器(DFE)である。ここで、
トランスバーサルフィルタ201と相関器8〜10と積
分器11〜13とから、T間隔・3タップ型の適応整合
フィルタが構成されている。
【0005】次に、このような自動等化器の動作を説明
する。受信信号は復調器101により復調され、A/D
変換器1により標本量子化される。A/D変換器1から
出力された標本量子化されたディジタル信号列は、トラ
ンスバーサルフィルタ201に入力され、遅延回路2,
3により順次遅延される。このトランスバーサルフィル
タ201の入力信号及び遅延回路2,3の出力信号は、
それぞれ乗算器4〜6に入力され、タップ係数A−1,
A0,A+1と乗算される。乗算器4〜6の出力は、加
算器7で加算される。加算器7の出力はDFE301に
入力され、符号間干渉が等化され、判定される。DFE
301より出力された判定信号104は相関器8〜10
に入力され、トランスバーサルフィルタ201の入力信
号及び遅延回路2,3出力信号との相関がとられる。相
関器8〜10の出力は積分器11〜13により平均化さ
れて前記トランスバーサルフィルタ201の新たなタッ
プ係数A−1,A0,A+1が生成される。
【0006】これらのタップ係数と受信信号との畳込み
を行うことにより、伝搬路のインパルス応答に対する適
応整合フィルタ(AMF)の出力が得られる。この出力
応答波形を図6、7に示す。尚、図6はρ>1の場合、
図7はρ<1の場合である。適応整合フィルタ(AM
F)は、図6、7に示す如く、伝搬路で発生する周波数
選択性フェージングによる干渉波成分をそれぞれ主波成
分の前後に分散させる効果を持つ。
【0007】従って、ρ>1の場合、つまり先行波に対
して遅延波の振幅が大きい場合、干渉波となる先行波の
成分を主波の前後に分散させることができるので、後段
のDFEにとって等化能力の低い主波よりも先行する干
渉波成分のレベルが下がり、等化特性は改善される。と
ころが、この第1の従来例の自動等化器では、図7に示
す如く、ρ<1の場合には主波よりも先行する干渉波成
分を発生させることになるので、等化特性はDFE単体
に比べ、かえって劣化してしまう。
【0008】そこで、特許出願公開番号平4−7710
6の公開公報には、ρ<1の場合にはAMFを動作停止
としてDFE単体で動作させ、ρ>1の場合にはAMF
とDFEとを組み合わせて動作させるという方式が開示
されている。尚、ここで動作停止とは図5のタップ係数
をA0=1,A−1=A+1=0の初期値に固定する動
作を言う。この方式は、図4の構成にタップ係数の制御
を行う制御回路を追加することにより実現される。
【0009】図5に第2の従来例の自動等化器のブロッ
ク図を示す。尚、図4と同一の構成のものは、同一番号
を付し、説明を省略する。図5中、30,31は乗算
器、32は制御信号発生器、402は制御回路である。
積分器11〜13の出力は伝搬路のインパルス応答を表
すので、制御信号発生器32はこの積分器11〜13の
出力監視し、伝搬路の状態を判定する。
【0010】そして、制御信号発生器32、伝搬路の状
態がρ>1の場合には乗算器15,16にそれぞれ1を
出力し、第1の従来例と同様にAMFとDFEとを組み
合わせて動作させ、ρ<1の場合には乗算器30,31
への出力を徐々に減少させ、やがて0とし、DFE単体
として動作させる。この場合に、適応整合フィルタ(A
MF)の出力は、図8、9に示すように、ρ<1の場合
には干渉波は分散されず、そのまま出力される。
【0011】以上述べたように、制御回路402を追加
することにより、伝送路の状態がρ>1の場合、ρ<1
の場合共に図4に示される第1の従来例に比べ、等化能
力の高い自動等化器が実現される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第2の従来例
では、伝送路の状態がρ<1で、かつ、干渉波成分が大
きくて等化器の能力を越えてしまい、等化器の出力の信
号点配置が発散している場合には、ρが1に近くなると
引き込むことが困難、すなわち等化器の出力の信号点配
置を収束させることが困難となる。
【0013】これは、伝送路の状態がρ<1の場合には
AMFがリセット(動作停止)されているのでAMFに
よる干渉波成分の分散効果がなく、DFE単体での動作
となり、DFEの一部のタップが非常に大きい値をとる
必要がでてくる為である。更に、伝送路の状態がρ=1
の前後を往復するような場合には、AMFのリセット制
御も加わり、より一層引き込むことが困難となる。
【0014】又、図4に示される第1の従来例は、AM
Fによる干渉成分の分散効果により、伝搬路の状態がρ
=1の付近であっても、DFEの各タップのタップ係数
は非常に大きな値を取る必要がなく、引き込みは用意と
なる。しかし、この場合には上述した様に、引き込んで
いる状態での等化特性が劣っていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上記問
題を解決し、等化特性に優れ、かつフェージング状態で
の制御ループの引き込み特性を向上させることができる
自動等化器を提供することにある。上記本発明の目的
は、自動等化器であって、受信信号からアナログベース
バンド信号を復調すると共に、キャリア再生の同期状態
又は非同期状態を示す検出信号を出力する復調器と、前
記アナログベースバンド信号を標本量子化し、第1のデ
ィジタル信号列を出力するA/D変換器と、前記第1の
ディジタル信号列を変換し、第2のディジタル信号列を
出力する適応整合フィルタと、前記第2のディジタル信
号列から符号間干渉を等化し、判定信号を出力する判定
帰還形等化器と、前記判定信号と前記適応整合フィルタ
の各タップ上の信号との相関を取る相関器と、前記相関
器の出力を平均化する積分器と、前記検出信号が同期状
態を示している場合には、前記適応整合フィルタのセン
タータップに対して入力側に位置する負のタップ群に対
応する前記積分器の出力に重み係数0を乗算し、この重
み係数を乗じたものを前記適応整合フィルタのタップ係
数として出力し、前記検出信号が非同期状態を示してい
る場合には、前記負のタップ群に対応する前記積分器の
出力に重み係数1を乗算し、この重み係数を乗じたもの
前記適応整合フィルタのタップ係数として出力する制
御手段とを有することを特徴とする自動等化器によって
達成される。
【0016】
【0017】又、制御手段は、負のタップ群に対応する
積分器の出力と重み係数とを乗算する乗算器と、検出信
号を入力し、検出信号が同期状態を示している場合には
乗算器に重み係数0を出力し、検出信号が非同期状態を
示している場合には前記乗算器に重み係数1を出力する
重み係数発生器とを有していることが好ましい。又、制
御手段は、検出信号が非同期状態から同期状態に変化し
た場合には、重み係数を判定帰還形等化器の追随速度よ
りも遅い速度で1から0へ段階的に小さくしていくよう
に構成されていることが好ましい。
【0018】又、制御手段は、検出信号に基づいて、出
力を切り換える第1のセレクタ及び第2のセレクタと、
第1のセレクタに接続されたフリップフロップと、前記
フリップフロップの出力から前記第2のセレクタの出力
を減算する減算器とを有し、第1のセレクタは前記減算
器の出力と重み係数発生器の出力とを入力し、検出信号
が同期状態を示している場合には前記重み係数発生器の
出力を選択し、検出信号が非同期状態を示している場合
には前記減算器の出力を選択し、第2のセレクタはタッ
プ係数変化量と0とを入力し、検出信号が同期状態を示
している場合には0を選択し、検出信号が非同期状態を
示している場合には前記タップ係数変化量を選択するよ
うに構成されていることが好ましい。
【0019】本発明の目的は、自動等化器であって、受
信信号からアナログベースバンド信号を復調すると共
に、キャリア再生の同期状態又は非同期状態を示す検出
信号を出力する復調器と、前記アナログベースバンド信
号を標本量子化し、第1のディジタル信号列を出力する
A/D変換器と、センタータップを中心として入力側に
位置する負のタップ群と出力側に位置する正のタップ群
とを有するトランスバーサルフィルタで構成され、前記
第1のディジタル信号列を変換して第2のディジタル信
号列を出力する適応整合フィルタと、前記第2のディジ
タル信号列から符号間干渉を等化し、判定信号を出力す
る判定帰還形等化器と、前記判定信号と前記適応整合フ
ィルタの各タップ上の信号との相関を取る相関器と、前
記相関器の出力を平均化する積分器と、前記検出信号が
同期状態を示している場合には前記負のタップ群に対応
する前記積分器の出力に重み係数0を乗算し、前記検出
信号が非同期状態を示している場合には、前記負のタッ
プ群に対応する前記積分器の出力に重み係数1を乗算す
ると共に、前記検出信号が非同期状態から同期状態に変
化した場合には、前記重み係数を前記判定帰還形等化器
の追随速度よりも遅い速度で1から0へ段階的に小さく
していく制御手段とを有することを特徴とする自動等化
器によって達成される。
【0020】尚、制御手段は、検出信号を入力し、検出
信号が同期状態を示している場合には重み係数0を出力
し、検出信号が非同期状態を示している場合には重み係
数1を出力する重み係数発生器と、検出信号に基づい
て、出力を切り換える第1及び第2のセレクタと、第1
のセレクタに接続されたフリップフロップと、前記フリ
ップフロップの出力から前記第2のセレクタの出力を減
算する減算器と、前記負のタップ群に対応する前記積分
器の出力と前記減算器の出力とを乗算する乗算器とを有
し、第1のセレクタは前記減算器の出力と前記重み係数
発生器の出力とを入力し、検出信号が同期状態を示して
いる場合には前記重み係数発生器の出力を選択し、検出
信号が非同期状態を示している場合には前記減算器の出
力を選択し、第2のセレクタはタップ係数変化量と0と
を入力し、検出信号が同期状態を示している場合には0
を選択し、検出信号が非同期状態を示している場合には
前記タップ係数変化量を選択するように構成されている
ことが好ましい。
【0021】
【作用】本発明の自動等化器は、伝搬路の状態がρ>1
の場合には干渉波が主波よりも先に到達するのでAMF
のタップのうちプラス側のタップ(センタータップより
も入力から遠い方のタップ)に相関が現れ、これらのタ
ップ係数の値が大きくなる。このときマイナス側のタッ
プ(センタータップよりも入力に近い方のタップ)には
ほとんど相関が表れない。
【0022】一方、伝搬路の状態がρ<1の場合には干
渉波が主波よりも遅れて到達するのでAMFのタップの
うちマイナス側のタップに相関が現れ、これらのタップ
係数の値が大きくなる。このときプラス側のタップには
ほとんど相関が現れない。そこで、本発明は、制御ルー
プが引き込んでいるとき、即ち復調器の同期がとれてい
る場合には、AMFのマイナス側のタップを動作停止し
ておくと、ρ>1の場合にはAMFのプラス側のタップ
により干渉波成分は対称化され、ρ<1の場合にはAM
Fは入力信号をほぼ同じ信号を出力する。
【0023】従って、図8、9に示されると同様にρ>
1の場合にはAMFの効果により等化特性は改善され、
ρ<1の場合にはDFE単体とほぼ同等の等化特性が得
られる。一方、制御ループが発散しているとき、すなわ
ち復調器の同期がとれていない場合には、AMFの全て
のタップを動作状態とし、引き込み特性を向上させ、一
旦制御ループが引き込んだらAMFのマイナス側のタッ
プ係数を、DFEの制御の追随速度よりも遅い速度で徐
々に小さくしていき、やがて動作停止とし、通常の等化
動作状態に入る。
【0024】即ち、AMFのマイナス側のタップは、制
御ループが発散した後の再引き込み動作時にのみ動作状
態となり、引き込み後はその動作を停止させることによ
り、自動等化器を引き込み易くできる。
【0025】
【実施例】図1は本発明の一実施例のブロック図を示
す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。尚、図1に示す如く、トランスバ
ーサルフィルタ201のそれぞれのタップを、センター
タップA0を中心として信号の入力側に位置するタップ
を負のタップとしてA−1と表し、センタータップA0
を中心として信号の出力側に位置するタップを正のタッ
プとしてA+1と表現する。
【0026】図1において、復調器101は、キャリア
再生部102と検波器103とから構成されている。キ
ャリア再生部102は、DFE301より出力される判
定信号及び誤差信号を用いてキャリア再生を行ってい
る。又、キャリア再生部102は、キャリア再生の同期
状態を示す検出信号105を出力する。すなわち、キャ
リア再生が同期している場合には同期状態を示す信号、
キャリア再生ループが発散してキャリア再生が同期ずれ
を起こした場合には非同期状態を示す検出信号105を
出力する。
【0027】検波器103は、キャリア再生部102よ
り出力される再生キャリアにより検波を行いアナログベ
ースバンド信号を出力する。401は制御回路であり、
重み係数発生器14と重み係数制御回路16と乗算器1
7とから構成される。重み係数発生器14は、キャリア
再生部102から出力される検出信号105が入力され
る。そして、検出信号105が同期状態を示している場
合には重み係数0を出力し、非同期状態を示している場
合には重み係数1を出力する。
【0028】重み係数制御回路16は検出信号105に
基づいて、重み係数発生器14から出力された重み係数
を制御する。図2は重み係数制御回路16のブロック図
である。図2中、21は変化量設定回路、22と23と
はセレクタ、24はフリップフロップ、25は減算器、
26は検出器である。
【0029】変化量設定回路21には、復調器101が
非同期状態から同期状態に変化した場合に、重み付け係
数が1から0へと変化するスピードがDFE301の制
御の追随速度よりも遅くなるよう、重み係数の変化量が
設定されている。セレクタ22は、重み係数発生器14
から出力された重み係数と減算器25からフィードバッ
クされた値とが入力される。そして、検出信号105が
同期状態を示している場合には減算器25からフィード
バックされた値を選択して出力し、非同期状態を示して
いる場合には重み係数発生器14から出力された重み係
数を選択して出力する。
【0030】セレクタ23は変化量設定回路21から出
力された変化量と0とが入力される。そして、検出信号
105が同期状態を示している場合には変化量設定回路
21から出力された変化量を選択して出力し、非同期状
態を示している場合には0を選択して出力する。フリッ
プフロップ24は、セレクタ22から出力された値を保
持し、次の値が入力されると、保持していた値を出力す
る。
【0031】減算器25は、フリップフロップ24の出
力からセレクタ24の出力を減算する。検出器26は減
算器25からフィードバッグされる値を監視し、フィー
ドバッグされた値が0であると、セレクタ22に検出信
号を出力して重み係数発生器14から出力された重み係
数を出力させると共に、セレクタ23に検出信号を出力
して0を出力させる。
【0032】乗算器17は、相関器11の出力に重み係
数制御回路16の出力を乗算し、タップA−1の係数と
して出力する。次に上記の如く構成された自動等化器の
動作を説明する。まず、キャリア再生ループが発散し、
復調器が同期ずれを起こした場合を考える。
【0033】この場合、キャリア再生部102から非同
期状態を示す検出信号105が重み係数発生回路14と
重み係数制御回路16とに出力される。検出信号105
が入力された重み係数発生回路14は、重み係数1を出
力する。一方、検出信号105が入力されたセレクタ2
2は、重み係数発生回路14からの重み係数1を選択し
て出力する。又、セレクタ23は、0を選択して減算器
25に出力する。 減算器25は、フリップフロップ2
4を介して入力された重み係数1から0を減算して出
力、すなわち重み係数1を出力する。
【0034】そして、乗算器17は、相関器11の出力
に重み係数1を乗算し、タップA−1の係数として出力
する。このように、検出信号105が非同期状態を示し
ているときには、重み付け係数として1を出力し、AM
FのタップA−1を動作状態とする。次に、復調器10
1が非同期状態から同期状態に変化した場合を考える。
【0035】この場合、キャリア再生部102から同期
状態を示す検出信号105が重み係数発生回路14と重
み係数制御回路16とに出力される。検出信号105が
入力された重み係数発生回路14は、重み係数0を出力
する。一方、検出信号105が入力されたセレクタ22
は、減算器25からフィードバックされる値(フリップ
フロップ24で1が保持されているので、初期値は1−
変化量である)を選択して出力する。
【0036】又、セレクタ23は、変化量設定回路21
から出力された変化量を選択して減算器25に出力す
る。減算器25は、フリップフロップ24を介して入力
された値から変化量を減算して出力する。すなわち、一
回減算する毎に変化量分だけ少なくなって出力されるこ
とになる。このとき変化させるスピードは、DFE30
1の制御の追随速度よりも遅くする。図3にその変化の
様子を示す。
【0037】そして、乗算器17は、相関器11の出力
に重み係数を乗算し、タップA−1の係数として出力す
る。尚、減算器25からフィードバックされる値が0に
なると、検出器26はセレクタ22、23に検出信号を
出力する。そして、セレクタ22は重み係数発生器14
の出力、すなわち0を選択して出力し、セレクタ23は
0を選択して出力する。
【0038】このように、検出信号105が非同期状態
から同期状態に変化したときには、重み付け係数をDF
E301の制御の追随速度よりも遅いスピードで1から
0へと変化させ、AMFのタップA−1を動作停止状態
とする。これによりρ>1の場合にはAMFのタップA
+1の効果により等化特性は改善され、ρ<1の場合に
はDFE単体とほぼ同等の等化特性が得られる。
【0039】また制御ループが発散している場合には、
AMFの全てのタップを動作状態にし、引き込み特性を
向上させ、一旦制御が引き込んだらAMFのタップA−
1のタップ係数を、DFEの制御の追随速度よりも遅い
速度で徐々に小さくしていき、やがて0、即ち動作停止
とし通常の等化動作状態に入る。以上の説明は、簡単の
ため3タップ型トランスバーサルフィルタについて論じ
たが、3タップに限定されることなく、複数のタップを
有するトランスバーサルフィルタについても言えること
は勿論である。すなわち、負のタップ側について、全て
本実施例と同様に復調器からの検出信号による制御を行
うことで良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、制
御ループを引き込み動作の時はAMFの全てのタップを
動作状態とし、一旦引き込むとAMFのマイナス側のタ
ップ係数をDFEの制御の追随速度よりも遅い速度で徐
々に小さくしていき、やがて動作停止とすることによ
り、伝送路の状態がρ>1の場合、ρ<1の場合共に高
い等化能力を持ち、かつフェージング状態での制御の引
き込み特性を向上させた自動等化器を実現できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動等化器の実施例のブロック図であ
る。
【図2】重み係数制御回路のブロック図である。
【図3】重み係数制御回路の動作を説明する図である。
【図4】第1の従来技術のブロック図である。
【図5】第2の従来技術のブロック図である。
【図6】適応整合フィルタの動作を説明する図である。
【図7】適応整合フィルタの動作を説明する図である。
【図8】適応整合フィルタの動作を説明する図である。
【図9】適応整合フィルタの動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 A/D変換器 2、3 遅延回路 4、5、6 乗算器 7 加算器 8、9、10 相関器 11、12、13 積分器 14 重み係数発生器 16 重み係数制御回路 17 乗算器 21 変化量設定回路 22、23 セレクタ 24 フリップフロップ 25 減算器 26 検出器 102 キャリア再生部 103 検波器 201 トランスバーサルフィルタ 301 判定帰還等化器 401 制御回路

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動等化器であって、 受信信号からアナログベースバンド信号を復調すると共
    に、キャリア再生の同期状態又は非同期状態を示す検出
    信号を出力する復調器と、 前記アナログベースバンド信号を標本量子化し、第1の
    ディジタル信号列を出力するA/D変換器と、 前記第1のディジタル信号列を変換し、第2のディジタ
    ル信号列を出力する適応整合フィルタと、 前記第2のディジタル信号列から符号間干渉を等化し、
    判定信号を出力する判定帰還形等化器と、 前記判定信号と前記適応整合フィルタの各タップ上の信
    号との相関を取る相関器と、 前記相関器の出力を平均化する積分器と、前記検出信号が同期状態を示している場合には、前記適
    応整合フィルタのセンタータップに対して入力側に位置
    する負のタップ群に対応する前記積分器の出力に重み係
    数0を乗算し、この重み係数を乗じたものを前記適応整
    合フィルタのタップ係数として出力し、前記検出信号が
    非同期状態を示している場合には、前記負のタップ群に
    対応する前記積分器の出力に重み係数1を乗算し、この
    重み係数を乗じたものを 前記適応整合フィルタのタップ
    係数として出力する制御手段とを有することを特徴とす
    る自動等化器。
  2. 【請求項2】 制御手段は、 負のタップ群に対応する積分器の出力と重み係数とを乗
    算する乗算器と、 検出信号を入力し、検出信号が同期状態を示している場
    合には乗算器に重み係数0を出力し、検出信号が非同期
    状態を示している場合には前記乗算器に重み係数1を出
    力する重み係数発生器とを有していることを特徴する請
    求項1の自動等化器。
  3. 【請求項3】 制御手段は、 検出信号が非同期状態から同期状態に変化した場合に
    は、重み係数を判定帰還形等化器の追随速度よりも遅い
    速度で1から0へ段階的に小さくしていくように 構成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2の自動
    等化器。
  4. 【請求項4】 制御手段は、 検出信号に基づいて、出力を切り換える第1のセレクタ
    及び第2のセレクタと、第1のセレクタに接続されたフ
    リップフロップと、前記フリップフロップの出力から前
    記第2のセレクタの出力を減算する減算器とを有し、 第1のセレクタは前記減算器の出力と重み係数発生器の
    出力とを入力し、検出信号が同期状態を示している場合
    には前記重み係数発生器の出力を選択し、検出信号が非
    同期状態を示している場合には前記減算器の出力を選択
    し、 第2のセレクタはタップ係数変化量と0とを入力し、検
    出信号が同期状態を示している場合には0を選択し、検
    出信号が非同期状態を示している場合には前記タップ係
    数変化量を選択するように構成されていることを特徴と
    する請求項2又は請求項3の自動等化器。
  5. 【請求項5】 自動等化器であって、 受信信号からアナログベースバンド信号を復調すると共
    に、キャリア再生の同期状態又は非同期状態を示す検出
    信号を出力する復調器と、 前記アナログベースバンド信号を標本量子化し、第1の
    ディジタル信号列を出力するA/D変換器と、 センタータップを中心として入力側に位置する負のタッ
    プ群と出力側に位置する正のタップ群とを有するトラン
    スバーサルフィルタで構成され、前記第1のディジタル
    信号列を変換して第2のディジタル信号列を出力する適
    応整合フィルタと、 前記第2のディジタル信号列から符号間干渉を等化し、
    判定信号を出力する判定帰還形等化器と、 前記判定信号と前記適応整合フィルタの各タップ上の信
    号との相関を取る相関器と、 前記相関器の出力を平均化する積分器と、 前記検出信号が同期状態を示している場合には前記負の
    タップ群に対応する前記積分器の出力に重み係数0を乗
    算し、前記検出信号が非同期状態を示している場合に
    は、前記負のタップ群に対応する前記積分器の出力に重
    み係数1を乗算す ると共に、前記検出信号が非同期状態
    から同期状態に変化した場合には、前記重み係数を前記
    判定帰還形等化器の追随速度よりも遅い速度で1から0
    へ段階的に小さくしていく制御手段とを有することを特
    徴とする自動等化器。
  6. 【請求項6】 制御手段は、 検出信号を入力し、検出信号が同期状態を示している場
    合には重み係数0を出力し、検出信号が非同期状態を示
    している場合には重み係数1を出力する重み係数発生器
    と、検出信号に基づいて、出力を切り換える第1及び第
    2のセレクタと、第1のセレクタに接続されたフリップ
    フロップと、前記フリップフロップの出力る前記積分器
    の出力と前記減算器の出力とを乗算する乗算器とを有
    し、 第1のセレクタは前記減算器の出力と前記重み係数発生
    器の出力とを入力し、検出信号が同期状態を示している
    場合には前記重み係数発生器の出力を選択し、検出信号
    が非同期状態を示している場合には前記減算器の出力を
    選択し、 第2のセレクタはタップ係数変化量と0とを入力し、検
    出信号が同期状態を示している場合には0を選択し、検
    出信号が非同期状態を示している場合には前記タップ係
    数変化量を選択するように構成されていることを特微と
    する請求項5の自動等化器。
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