JP2871010B2 - ポジ型電子線レジスト液 - Google Patents
ポジ型電子線レジスト液Info
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- JP2871010B2 JP2871010B2 JP17494090A JP17494090A JP2871010B2 JP 2871010 B2 JP2871010 B2 JP 2871010B2 JP 17494090 A JP17494090 A JP 17494090A JP 17494090 A JP17494090 A JP 17494090A JP 2871010 B2 JP2871010 B2 JP 2871010B2
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- Japan
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- cyanoacrylate
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- acid
- polymer
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 「産業上の利用分野」 本発明はLSI、超LSIなどの高密度集積回路の製造に用
いるフォトマスクを製造する際に使用される、高感度で
解像度の高いポジ型電子線レジストに関するものであ
る。
いるフォトマスクを製造する際に使用される、高感度で
解像度の高いポジ型電子線レジストに関するものであ
る。
また、本発明のポジ型電子線レジスト液は、直線描画
による個別半導体等の製造にも用いられるものである。
による個別半導体等の製造にも用いられるものである。
「従来の技術」 LSI、超LSIの製造に用いられるフォトマスクは、複雑
なパターンを有する上に、精度が高いことが要求され
る。そのため、フォトマスク製造時のリソグラフィー工
程で用いられる電子線レジストは、主として解像度の高
いものが使用される。
なパターンを有する上に、精度が高いことが要求され
る。そのため、フォトマスク製造時のリソグラフィー工
程で用いられる電子線レジストは、主として解像度の高
いものが使用される。
電子線レジストには、電子線照射部が分解して可溶化
するポジ型と、電子線照射部が架橋して不溶化するネガ
型とがあるが、一般に、解像度の点ではポジ型の方が優
れており、このためLSI、超LSI等の微小パターン形成に
はポジ型電子線レジストが使用されている。しかしなが
ら、従来のポジ型電子線レジストは、感度の点で十分で
なく、例えばポジ型電子線レジストとしてよく知られて
いるポリメタクリル酸メチルは、感度が100μC/cm2以下
と低く、感度を高めるための研究が数多くなされてき
た。例えば、メタクリル酸メチルに2−シアノアクリル
酸メチルを共重合させる方法(特開昭49−39421号)や
2−シアノアクリル酸エステルの重合体を主成分とする
レジストを用いるいくつかの方法が提案されてきた(特
開昭52−132678号、特開昭52−153671号、特開昭55−10
5244号、特開昭55−134845号、特開平1−217341号な
ど)。
するポジ型と、電子線照射部が架橋して不溶化するネガ
型とがあるが、一般に、解像度の点ではポジ型の方が優
れており、このためLSI、超LSI等の微小パターン形成に
はポジ型電子線レジストが使用されている。しかしなが
ら、従来のポジ型電子線レジストは、感度の点で十分で
なく、例えばポジ型電子線レジストとしてよく知られて
いるポリメタクリル酸メチルは、感度が100μC/cm2以下
と低く、感度を高めるための研究が数多くなされてき
た。例えば、メタクリル酸メチルに2−シアノアクリル
酸メチルを共重合させる方法(特開昭49−39421号)や
2−シアノアクリル酸エステルの重合体を主成分とする
レジストを用いるいくつかの方法が提案されてきた(特
開昭52−132678号、特開昭52−153671号、特開昭55−10
5244号、特開昭55−134845号、特開平1−217341号な
ど)。
「発明が解決しようとする問題点」 2−シアノアクリル酸エステルの重合体及び共重合体
を、高感度ポジ型電子線レジストとして使用することは
確かに可能であるが、実際にはほとんど実用化されてい
ない。その理由として2−シアノアクリル酸エステルの
単独重合体及び共重合体の加水分解性が高いことが挙げ
られる。例えば、特開平1−217341号では2−シアノア
クリル酸シクロヘキシル重合体が長期保存安定性に優れ
るとしているが、レジスト液すなわち溶液の状態では、
必ずしもそうではない。すなわち、2−シアノアクリル
酸エステルの単独重合体、共重合体を溶剤に溶かすと、
溶剤中の水分により重合体の加水分解が徐々に起こり、
実用化のために必要な感度や解像度の安定性が、得難く
なるのである。また、特に特開昭57−163233号に増感剤
として開示されているテトラアルキルアンモニウムパー
クロレートをレジスト液中に添加すると、2−シアノア
クリル酸エステルの重合体、共重合体はさらに加水分解
し易くなる。
を、高感度ポジ型電子線レジストとして使用することは
確かに可能であるが、実際にはほとんど実用化されてい
ない。その理由として2−シアノアクリル酸エステルの
単独重合体及び共重合体の加水分解性が高いことが挙げ
られる。例えば、特開平1−217341号では2−シアノア
クリル酸シクロヘキシル重合体が長期保存安定性に優れ
るとしているが、レジスト液すなわち溶液の状態では、
必ずしもそうではない。すなわち、2−シアノアクリル
酸エステルの単独重合体、共重合体を溶剤に溶かすと、
溶剤中の水分により重合体の加水分解が徐々に起こり、
実用化のために必要な感度や解像度の安定性が、得難く
なるのである。また、特に特開昭57−163233号に増感剤
として開示されているテトラアルキルアンモニウムパー
クロレートをレジスト液中に添加すると、2−シアノア
クリル酸エステルの重合体、共重合体はさらに加水分解
し易くなる。
(ロ)発明の構成 「問題点を解決するための手段」 本発明者らは、上記のように2−シアノアクリル酸エ
ステルの重合体、共重合体からなるレジスト液を、高感
度のポジ型レジストとして実用化する上で問題となって
いた貯蔵安定性を改良すべく鋭意検討を行った結果、本
発明に至った。
ステルの重合体、共重合体からなるレジスト液を、高感
度のポジ型レジストとして実用化する上で問題となって
いた貯蔵安定性を改良すべく鋭意検討を行った結果、本
発明に至った。
すなわち、本発明は2−シアノアクリル酸エステルの
重合体又は共重合体及び酸を含有する有機溶剤溶液から
なることを特徴とするポジ型電子線レジスト液に関す
る。
重合体又は共重合体及び酸を含有する有機溶剤溶液から
なることを特徴とするポジ型電子線レジスト液に関す
る。
以下、本発明を詳細に説明する。
○2−シアノアクリル酸エステルの重合体又は共重合体 本発明における2−シアノアクリル酸エステルの重合
体又は共重合体とは、2−シアノアクリル酸エステル単
独重合体、2−シアノアクリル酸エステルの2種以上か
らなる共重合体、あるいは2−シアノアクリル酸エステ
ルと他の不飽和モノマーとの共重合体等のことである。
体又は共重合体とは、2−シアノアクリル酸エステル単
独重合体、2−シアノアクリル酸エステルの2種以上か
らなる共重合体、あるいは2−シアノアクリル酸エステ
ルと他の不飽和モノマーとの共重合体等のことである。
本発明の重合体又は共重合体を構成する2−シアノア
クリル酸エステルとしては一般に広く知られているもの
が適用できるが、解像度等の面から炭素数6以下のアル
キル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基を有するもの
が好ましく、具体的には2−シアノアクリル酸メチル、
2−シアノアクリル酸エチル、2−シアノアクリル酸プ
ロピル、2−シアノアクリル酸イソプロピル、2−シア
ノアクリル酸ブチル、2−シアノアクリル酸イソブチ
ル、2−シアノアクリル酸sec−ブチル、2−シアノア
クリル酸tert−ブチル、2−シアノアクリル酸ペンチ
ル、2−シアノアクリル酸ヘキシル、2−シアノアクリ
ル酸シクロペンチル、2−シアノアクリル酸シクロヘキ
シル、2−シアノアクリル酸シクロヘプチル、2−シア
ノアクリル酸シクロオクチルなどを挙げることができ
る。
クリル酸エステルとしては一般に広く知られているもの
が適用できるが、解像度等の面から炭素数6以下のアル
キル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基を有するもの
が好ましく、具体的には2−シアノアクリル酸メチル、
2−シアノアクリル酸エチル、2−シアノアクリル酸プ
ロピル、2−シアノアクリル酸イソプロピル、2−シア
ノアクリル酸ブチル、2−シアノアクリル酸イソブチ
ル、2−シアノアクリル酸sec−ブチル、2−シアノア
クリル酸tert−ブチル、2−シアノアクリル酸ペンチ
ル、2−シアノアクリル酸ヘキシル、2−シアノアクリ
ル酸シクロペンチル、2−シアノアクリル酸シクロヘキ
シル、2−シアノアクリル酸シクロヘプチル、2−シア
ノアクリル酸シクロオクチルなどを挙げることができ
る。
また、2−シアノアクリル酸エステル共重合体を構成
する2−シアノアクリル酸エステル以外のの不飽和モノ
マーとして、その具体例を挙げればメタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸イソブチル、メタクリル酸sec−ブチル、メタクリ
ル酸tert−ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタ
クリル酸2,2,2−トリフルオロエチル、メタクリル酸テ
トラフルオロブチルなどのメタクリル酸エステル類、2
−クロロアクリル酸メチル、2−クロロアクリル酸2,2,
2−トリフルオロエチルなどの2−クロロアクリル酸エ
ステル類、スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族
モノマー類、メチレンマロン酸エステル類、シアン化ビ
ニリデン、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、酢酸イソプロ
ペニルなどがある。2−シアノアクリル酸エステル共重
合体を構成する上記の如き不飽和モノマーは2種以上で
あってもよい。
する2−シアノアクリル酸エステル以外のの不飽和モノ
マーとして、その具体例を挙げればメタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸イソブチル、メタクリル酸sec−ブチル、メタクリ
ル酸tert−ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタ
クリル酸2,2,2−トリフルオロエチル、メタクリル酸テ
トラフルオロブチルなどのメタクリル酸エステル類、2
−クロロアクリル酸メチル、2−クロロアクリル酸2,2,
2−トリフルオロエチルなどの2−クロロアクリル酸エ
ステル類、スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族
モノマー類、メチレンマロン酸エステル類、シアン化ビ
ニリデン、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、酢酸イソプロ
ペニルなどがある。2−シアノアクリル酸エステル共重
合体を構成する上記の如き不飽和モノマーは2種以上で
あってもよい。
これらのモノマーは、通常のアニオン重合またはラジ
カル重合により重合される。
カル重合により重合される。
本発明の重合体あるいは共重合体としては、重量平均
分子量が1〜400万のものが好ましく、より好ましくは
5〜200万、特に好ましくは10〜100万のものである。分
子量が400万を超えると薄膜塗布するのに適した溶解性
のよい溶剤がなかったり、溶液中でゲル生成し均一な薄
膜を得ることができなくなったりする。また、分子量が
1万未満であると適当な厚さの均一な薄膜を得ることが
困難となる。
分子量が1〜400万のものが好ましく、より好ましくは
5〜200万、特に好ましくは10〜100万のものである。分
子量が400万を超えると薄膜塗布するのに適した溶解性
のよい溶剤がなかったり、溶液中でゲル生成し均一な薄
膜を得ることができなくなったりする。また、分子量が
1万未満であると適当な厚さの均一な薄膜を得ることが
困難となる。
○酸 本発明のレジスト液の貯蔵安定性を高めるために不可
欠の成分である酸としては、無機酸及び有機酸のいずれ
をも使用することができ、具体的には例えば、ふっ化水
素酸、塩酸、臭化水素酸、よう化水素酸、硫酸、亜硫
酸、リン酸、硝酸、過塩素酸、ほうふっ化水素酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメタ
ンスルホン酸、三ふっ化ほう素などが挙げられる。これ
らの酸の割合は、重合体に対して0.0001〜1%(重量
%、以下同じ)であることが好ましく、さらに好ましく
は0.0005〜0.3%である。酸の割合が0.0001%未満であ
ると、加水分解の防止効果が小さく、レジスト液の安定
性が不十分であり、また、1%を超えると、プリベーク
時や電子線照射時に、重合体の分解や架橋が生じるため
か、感度などのレジスト性能が大きく変動しやすく、再
現性を悪くする恐れがある。
欠の成分である酸としては、無機酸及び有機酸のいずれ
をも使用することができ、具体的には例えば、ふっ化水
素酸、塩酸、臭化水素酸、よう化水素酸、硫酸、亜硫
酸、リン酸、硝酸、過塩素酸、ほうふっ化水素酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメタ
ンスルホン酸、三ふっ化ほう素などが挙げられる。これ
らの酸の割合は、重合体に対して0.0001〜1%(重量
%、以下同じ)であることが好ましく、さらに好ましく
は0.0005〜0.3%である。酸の割合が0.0001%未満であ
ると、加水分解の防止効果が小さく、レジスト液の安定
性が不十分であり、また、1%を超えると、プリベーク
時や電子線照射時に、重合体の分解や架橋が生じるため
か、感度などのレジスト性能が大きく変動しやすく、再
現性を悪くする恐れがある。
○有機溶剤 有機溶剤は、前記重合体を溶解し溶液とし得るもので
あれば特に限定されず、例えば、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチ
ル、酢酸イソブチル、メチルセロソルブアセテート、エ
チルセロソルブアセテート、トルエン、キシレン、1,2
−ジクロロエタンなどが挙げられる。これらの有機溶剤
の使用量は特に限定されないが、一般的には溶液中にお
ける重合体又は共重合体の濃度が20%以下になる様に使
用され、溶液の粘度が20〜100cp程度になるように使用
することが好ましい。
あれば特に限定されず、例えば、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチ
ル、酢酸イソブチル、メチルセロソルブアセテート、エ
チルセロソルブアセテート、トルエン、キシレン、1,2
−ジクロロエタンなどが挙げられる。これらの有機溶剤
の使用量は特に限定されないが、一般的には溶液中にお
ける重合体又は共重合体の濃度が20%以下になる様に使
用され、溶液の粘度が20〜100cp程度になるように使用
することが好ましい。
2−シアノアクリル酸エステルから得られる重合体あ
るいは共重合体のレジスト液中における分離は加水分解
であるので、レジスト液中の水分はできるだけ少ない方
が安定性が良く、水分混入量の少ない溶剤を使用するの
が一般に好ましい。しかし、本発明によれば、すなわち
酸を添加することによりレジスト液の安定性は著しく向
上するので、レジスト液中の水分を従来の様に厳しく管
理し小量に抑える必要はない。例えば、水分が2%含ま
れていてる溶剤であっても、本発明によれば十分な安定
性を得ることができる。
るいは共重合体のレジスト液中における分離は加水分解
であるので、レジスト液中の水分はできるだけ少ない方
が安定性が良く、水分混入量の少ない溶剤を使用するの
が一般に好ましい。しかし、本発明によれば、すなわち
酸を添加することによりレジスト液の安定性は著しく向
上するので、レジスト液中の水分を従来の様に厳しく管
理し小量に抑える必要はない。例えば、水分が2%含ま
れていてる溶剤であっても、本発明によれば十分な安定
性を得ることができる。
また、本発明のレジスト液に増感剤としてテトラアン
モニウムパークロレートを添加しても、安定性が低下す
ることはない。
モニウムパークロレートを添加しても、安定性が低下す
ることはない。
○リソグラフィー こうして得られるポジ型電子線レジスト液は、通常の
回転塗布機を用いて、クロムマスクのようなマスク基板
に薄膜塗布することができる。レジスト液の薄膜を塗布
した後、適当な温度でプリベークを行い、次いで所定の
パターンに従って電子線照射が行われる。その後、基板
を適当な現像液で処理することによって、電子線照射部
が選択的に溶解除去され、パターンに応じた凹凸の画像
が得られる。
回転塗布機を用いて、クロムマスクのようなマスク基板
に薄膜塗布することができる。レジスト液の薄膜を塗布
した後、適当な温度でプリベークを行い、次いで所定の
パターンに従って電子線照射が行われる。その後、基板
を適当な現像液で処理することによって、電子線照射部
が選択的に溶解除去され、パターンに応じた凹凸の画像
が得られる。
この際使用される適当な現像液は、電子線照射部と未
照射部とを区別し照射部を選択的に溶解するものであれ
ば特に限定されず、一般には該重合体の良溶剤と貪溶剤
との組合せの中から選ばれる。良溶剤、貧溶剤の例を挙
げれば、アセトン、メチエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、酢
酸エチル、酢酸イソブチル、メチルセロソルブアセテー
ト、エチルセロソルブアセテート、アセトニトリル、ニ
トロメタン、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクト
ン、トルエン、キシレン、1,2−ジクロロエタンなどが
良溶剤であり、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、エチルセロソルブ、水、ヘキサン、シクロ
ヘキサンなどが貧溶剤である。
照射部とを区別し照射部を選択的に溶解するものであれ
ば特に限定されず、一般には該重合体の良溶剤と貪溶剤
との組合せの中から選ばれる。良溶剤、貧溶剤の例を挙
げれば、アセトン、メチエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、酢
酸エチル、酢酸イソブチル、メチルセロソルブアセテー
ト、エチルセロソルブアセテート、アセトニトリル、ニ
トロメタン、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクト
ン、トルエン、キシレン、1,2−ジクロロエタンなどが
良溶剤であり、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、エチルセロソルブ、水、ヘキサン、シクロ
ヘキサンなどが貧溶剤である。
現像後すみやかにリンスを行い、続いてポストベーク
を行うことにより、電子線照射を行ったパターンどおり
の凹凸画像が完成される。
を行うことにより、電子線照射を行ったパターンどおり
の凹凸画像が完成される。
「作用」 本発明のポジ型電子線レジスト液の貯蔵安定性が、従
来のものに比べ著しく改善される理由は明かではない。
しかし、ごく微量の酸の添加が、レジスト液中のOHイオ
ンの濃度を著しく低下させ、2−シアノアクリル酸エス
テル単位へのOHイオンの攻撃により起こると考えられる
加水分解を、効果液に制御するのではないかと推定され
る。
来のものに比べ著しく改善される理由は明かではない。
しかし、ごく微量の酸の添加が、レジスト液中のOHイオ
ンの濃度を著しく低下させ、2−シアノアクリル酸エス
テル単位へのOHイオンの攻撃により起こると考えられる
加水分解を、効果液に制御するのではないかと推定され
る。
また、本発明において酸の割合を重合体に対して1%
より多くすると、レジスト性能の変動が起こるのは、重
合体の側鎖の酸による分解や架橋などの、複雑な反応が
起こるためではないかと考えられる。
より多くすると、レジスト性能の変動が起こるのは、重
合体の側鎖の酸による分解や架橋などの、複雑な反応が
起こるためではないかと考えられる。
「実施例」 実施例1 アセトン−メタノール系より精製した重量平均分子量
650,000の2−シアノアクリル酸エチル重合体の3.0%シ
クロヘキサノン溶液を調製し、さらに重合体に対して0.
01%のメタンスルホン酸をこの溶液に添加して均一に混
合した。E形粘度計(東京計器(株)製)を用いて25℃
における粘度を測定したところ60cpであった。
650,000の2−シアノアクリル酸エチル重合体の3.0%シ
クロヘキサノン溶液を調製し、さらに重合体に対して0.
01%のメタンスルホン酸をこの溶液に添加して均一に混
合した。E形粘度計(東京計器(株)製)を用いて25℃
における粘度を測定したところ60cpであった。
この溶液5gをサンプル瓶にとり、しっかりと栓をして
23℃暗所にて1カ月放置した。放置後の粘度を測定した
ところ61cpでありほとんど変化がなかった。
23℃暗所にて1カ月放置した。放置後の粘度を測定した
ところ61cpでありほとんど変化がなかった。
また、放置前後の溶液をそれぞれ1000Åの厚さでクロ
ム蒸着されたガラス基板に回転塗布して4500Åの厚さの
レジスト被膜を形成し、130℃で30分間熱処理後、照射
量1〜20μC/cm2、加速電圧20kVで電子線照射した。電
子線照射した試料をメチルイソブチルケトン−イソプロ
ピルアルコール(2:1)の混合溶剤に3分間浸漬し、そ
の後、イソプロピルアルコールにてリンスを行った後、
120℃で10分間加熱して乾燥させた。残膜率から感度を
求めたところ放置前後の試料いずれも3.0μC/cm2であっ
た。
ム蒸着されたガラス基板に回転塗布して4500Åの厚さの
レジスト被膜を形成し、130℃で30分間熱処理後、照射
量1〜20μC/cm2、加速電圧20kVで電子線照射した。電
子線照射した試料をメチルイソブチルケトン−イソプロ
ピルアルコール(2:1)の混合溶剤に3分間浸漬し、そ
の後、イソプロピルアルコールにてリンスを行った後、
120℃で10分間加熱して乾燥させた。残膜率から感度を
求めたところ放置前後の試料いずれも3.0μC/cm2であっ
た。
実施例2〜8 種々の2−シアノアクリル酸エステル重合体あるいは
共重合体について実施例1と同様に溶液を調製し、酸を
添加して、23℃暗所に1カ月放置して粘度及び感度の安
定性を評価した。試験条件及び試料結果を表−1に示し
たが、いずれも安定性が良好であった。
共重合体について実施例1と同様に溶液を調製し、酸を
添加して、23℃暗所に1カ月放置して粘度及び感度の安
定性を評価した。試験条件及び試料結果を表−1に示し
たが、いずれも安定性が良好であった。
比較例1 実施例1において、酸を添加しない試料について同様
に粘度及び感度の安定性を評価した。その結果、表−1
に示す様に1カ月放置後に粘度低下と感度低下が見られ
た。
に粘度及び感度の安定性を評価した。その結果、表−1
に示す様に1カ月放置後に粘度低下と感度低下が見られ
た。
(ハ)効果 本発明のポジ型電子線レジスト液は、2−シアノアク
リル酸エステルの重合体、共重合体からなるレジスト液
の欠点であった貯蔵安定性の問題を解決したものであ
る。2−シアノアクリル酸エステルの重合体、共重合体
が高感度のポジ型電子線レジストとして有用なことは公
知であり、本発明によって貯蔵安定性が改善されたた
め、高感度のポジ型電子線レジストとしての実用化が可
能になったのである。また、本発明のポジ型電子線レジ
スト液はフォトマスクの製造や直接描画による個別半導
体の製造に有用なものである。
リル酸エステルの重合体、共重合体からなるレジスト液
の欠点であった貯蔵安定性の問題を解決したものであ
る。2−シアノアクリル酸エステルの重合体、共重合体
が高感度のポジ型電子線レジストとして有用なことは公
知であり、本発明によって貯蔵安定性が改善されたた
め、高感度のポジ型電子線レジストとしての実用化が可
能になったのである。また、本発明のポジ型電子線レジ
スト液はフォトマスクの製造や直接描画による個別半導
体の製造に有用なものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−26337(JP,A) 特開 平2−2564(JP,A) 特開 平2−113253(JP,A) 特開 昭63−271253(JP,A) 特開 昭55−134845(JP,A) 特開 昭63−271249(JP,A) 特開 昭50−130502(JP,A) 特開 昭60−262153(JP,A) 特開 昭62−133451(JP,A) 特開 昭52−110103(JP,A) 特開 平2−150464(JP,A) 特開 昭64−33109(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/039 G03F 7/004
Claims (1)
- 【請求項1】2−シアノアクリル酸エステルの重合体又
は共重合体及び酸を含有する有機溶剤溶液からなること
を特徴とするポジ型電子線レジスト液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17494090A JP2871010B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | ポジ型電子線レジスト液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17494090A JP2871010B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | ポジ型電子線レジスト液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0462558A JPH0462558A (ja) | 1992-02-27 |
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ID=15987392
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-
1990
- 1990-07-02 JP JP17494090A patent/JP2871010B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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