JP2870723B2 - 浮桟橋の減揺制御方法 - Google Patents

浮桟橋の減揺制御方法

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JP2870723B2 JP6275640A JP27564094A JP2870723B2 JP 2870723 B2 JP2870723 B2 JP 2870723B2 JP 6275640 A JP6275640 A JP 6275640A JP 27564094 A JP27564094 A JP 27564094A JP 2870723 B2 JP2870723 B2 JP 2870723B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浮桟橋(ポンツーン)
の減揺制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に洋上等に浮遊させて配置される浮
桟橋は、波浪により揺動するので、船舶の接舷,下船,
乗船,人間の歩行等に支障が生じないように浮桟橋の揺
動を軽滅することが不可欠である。そこで従来より、浮
桟橋の下部に種々の減揺装置を設け、これを水中に没し
て、波浪による浮桟橋の揺動を軽減している(先行技術
文献として、例えば実公平3−40718号がある)。
【0003】然し乍ら、従来の浮桟橋の減揺装置は、水
中に没する沈下型で、湾内の比較的波浪の小さい洋上で
は、ある程度浮桟橋の揺動を抑えることはできるが、湾
外の波浪の大きい洋上では、浮桟橋の揺動を軽減するこ
とは極めて困難である。また、従来の浮桟橋の減揺装置
は、波浪に対し瞬時に動作させて浮桟橋の揺動を制御さ
せることが困難で、揺動が生じた後、その揺動を抑える
べく動作するので、即応性に欠け、滅揺に至るまでに時
間がかかり、しかも波浪の変化に追従することが難し
く、湾外では期待した程の減揺効果が得られていないの
実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、湾外
の波浪の大きい洋上でも浮桟橋の揺動を軽減でき、また
波浪による浮桟橋の揺動を瞬時に制御でき、しかも波浪
の変化に追従でき、その上船舶を接舷一体化した状態で
も揺動を軽減できる浮桟橋の減揺制御方法を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の浮桟橋の減揺制御方法の1つは、波浪による
浮桟橋の揺動を強制的に減揺するに於いて、浮桟橋の下
部に、箱体を設け、箱体内に空気層を含む制御水槽を設
け、この制御水槽内にスロッシング防止機構を設け、制
御水槽の底板を全方位に傾斜可能になし、これらにより
浮桟橋の全方位揺動運動に相反する全方位重心移動を波
浪の周期に同調するように行わせて、浮桟橋の揺動を軽
減することを特徴とするものである。
【0006】上記の浮桟橋の減揺制御方法に於いて、
御水槽の底板を全方位に傾斜可能になす手段は、少くと
も等角度間隔に4個以上底板と側壁間に設けられたアク
チュエーターと、浮桟橋の傾斜度,傾斜方向,傾斜速
度,加速度を読み取る傾斜計と、傾斜計で読み取った浮
桟橋の傾斜度,傾斜方向,傾斜速度,加速度から揺動減
衰方向を計算し、アクチュエーターを高速サーボ制御す
るサーボ制御機構とから成ることが好ましい。
【0007】かかる手段を用いた浮桟橋の減揺制御方法
に於いて、底板の傾斜により側壁とのシール摺動面から
漏洩する水をポンプにて箱体外に排出し、漏洩により不
足する水を制御水槽内にポンプにて常時一定量となるよ
うに補充することが好ましい。また、ポンプにより制御
水槽内の水の量を制御し、浮桟橋の重心高さを制御する
ことも可能である。
【0008】上記の浮桟橋の減揺制御方法に於いて、
御水槽の底板を全方位に傾斜可能になす手段は、制御水
槽内の中心に箱体の底から立設した支柱と、該支柱の中
間で底板の中心を支持したユニバーサルカップリング
と、該ユニバーサルカップリングの下側で支柱して支持
して底板の下面に連繋して設けたパラレルリンク機構
と、底板の周縁に設けられ制御水槽の内壁に付勢される
シール機構と、浮桟橋の傾斜度,傾斜方向,傾斜速度,
加速度を読み取る傾斜計と、傾斜計で読み取った浮桟橋
の傾斜度,傾斜方向,傾斜速度,加速度から揺動減衰方
向を計算し、パラレルリンク機構を高速サーボ制御する
サーボ制御機構とからなる場合もある。
【0009】尚、船舶を接舷させた時は重心位置の初期
値が変動するため、浮桟橋を水平に維持すべく重心移動
のための底板が傾斜するので、これを初期値として波浪
による浮桟橋の揺動の制御を開始するとよい。
【0010】 本発明の浮桟橋の減揺制御方法の別の1つ
は、波浪による浮桟橋の揺動を強制的に減揺するに於い
て、浮桟橋の下部にバラストタンク型囲壁構造体を一体
に垂設し、該バラストタンク型囲壁構造体の各対向壁に
夫々複数の大型の透水孔を対向して設け、このバラスト
タンク型囲構造体により浮桟橋の揺動を抑制し且つ透水
孔に海水を流通させて波浪の浮桟橋に対する揺動エネル
ギーを減衰させ、浮桟橋の揺動を軽減することを特徴と
するものである。
【0011】 この浮桟橋の減揺制御方法に於いて、バラ
ストタンク型囲壁構造体は、各面毎に複数に区画され、
各々バラスト水に注排により、浮桟橋の揺動に相反する
重心移動を行わせ、浮桟橋の揺動を軽減することが好ま
しい。
【0012】 然して上記した夫々の浮桟橋の減揺制御方
法に於ける浮桟橋は、平面凹形で、その内側に接舷させ
た船舶を喫水のみの移動を可能にし、左右の動きを制限
し、波浪による船舶の揺動が浮桟橋と同一になるように
拘束する手段を備えた浮桟橋の場合もある。
【0013】 このように船舶の波浪による揺動が浮桟橋
と同一になるように拘束する手段は、浮桟橋の内側を区
画して設けた半没水式弾性浮体壁と、この弾性浮体壁の
開口部を閉塞する弾性浮体扉とよりなるものが好まし
い。
【0014】
【作用】本発明の浮桟橋の減揺制御方法の1つは、浮桟
橋の下部に箱体を設け、箱体内に空気層を含む制御水槽
を設け、この制御水槽内にスロッシング防止機構を設
け、制御水槽の底板を全方位に傾斜可能になし、浮桟橋
の揺動に対応して底板を傾斜させて瞬時に制御水を重心
移動し、浮桟橋の重心移動を行わせるのであるから、浮
桟橋の揺動に相反するモーメントが浮桟橋に付与されて
浮桟橋の揺動が軽減され、浮桟橋の浮遊姿勢が安定した
ものとなる。前記制御水の重心移動の際に発生するスロ
ッシングはスロッシング防止機構により防止され、瞬時
に重心移動がなされる。
【0015】 この浮桟橋の減揺制御方法に於いて、制御
水槽の底板の傾斜により側壁とのシール摺動面から漏洩
する水をポンプにて箱体外に排出し、漏洩により不足す
る水を制御水槽内にポンプにて補充し、常時一定量とす
ることにより、安定して継続的に浮桟橋の減揺制御を行
える。
【0016】 また、この浮桟橋の減揺制御方法に於い
て、ポンプにより制御水槽内に水を給排することによ
り、制御水量を増減して制御水の重心を上下移動し、浮
桟橋の重心を上下すると、底板の傾斜による重心の平面
移動と相俟って、浮桟橋の重心の三次元制御が実現し、
浮桟橋の揺動に相反するモーメントがより精度高く浮桟
橋に付与されて浮桟橋の揺動が一層軽減され、浮桟橋の
浮遊姿勢がより安定したものとなる。
【0017】 本発明の浮桟橋の減揺制御方法の別の1つ
は、浮桟橋の下部にバラストタンク型囲壁構造体を一体
に垂設し、該バラストタンク型囲壁構造体の各対向壁に
夫々複数の大型の透水孔を対向して設け、このバラスト
タンク型囲壁構造体により波浪による浮桟橋の揺動を抑
制すると共に透水孔に海水を流通させて波浪の浮桟橋に
対する揺動エネルギーを減衰させるので、浮桟橋の揺動
が軽減され、浮桟橋の浮遊姿勢が安定したものとなる。
【0018】 この浮桟橋の減揺方法に於いて、バラスト
タンク型囲壁構造体の各面の壁を夫々仕切壁にて複数に
区画し、夫々バラスト水の注排により、浮桟橋の揺動に
相反する重心移動を行なうことにより、より一層浮桟橋
の揺動が軽減され、浮桟橋の浮遊姿勢が一層安定する。
【0019】 本発明の上記各浮桟橋の減揺制御方法は、
浮桟橋単体のみを強制的に減揺するものであるが、浮桟
橋を平面凹にし、その内側に接舷した船舶を喫水のみ
の移動を可能にし、左右の動きを制限し、波浪による船
舶の揺動が浮桟橋と同一になるように拘束できる浮桟橋
にあっては、船舶も浮桟橋と一体に減揺できて、人間の
歩行,乗船,下船等の移動に支障を来たすことがなくな
る。特にこの浮桟橋の減揺制御方法に於ける船舶を拘束
する手段が、浮桟橋の内側を区画して設けた半没水式弾
性浮体壁とこの弾性浮体壁の開口部を閉塞する弾性浮
遊体扉とよりなる場合は、接舷した船舶が直接波浪にさ
らされることがないので、船舶の揺動が著しく軽減さ
れ、より安定したものとなる。
【0020】
【実施例】本発明の浮桟橋の減揺制御方法の1つの実施
例を図1によって説明すると、浮桟橋1の下部に大型の
中空箱体5を設け、中空箱体5内に上部に空気層6を有
する制御水槽7を設け、この制御水槽7内にスロッシン
グ防止機構8を設け、制御水槽7の底板9を全方位に傾
斜可能になし、即ち本例では等角度間隔に6個程度のア
クチュエータ10を底板9上に設け、浮桟橋1の上面に
傾斜度,傾斜方向,傾斜速度,加速度を読み取る傾斜計
11を設ける。そしてこの傾斜計11で読み取った浮桟
橋1の揺動に伴う上面の傾斜度,傾斜方向,傾斜速度,
加速度から浮桟橋1の揺動減衰方向を計算し、前記各ア
クチュエータ10をサーボ制御機構12によりサーボ制
御して、浮桟橋1の揺動に対応するように底板9を所要
の方向に傾斜させて瞬時に制御水槽7内の制御水を重心
移動し、浮桟橋1の重心移動を行う。これにより浮桟橋
1の揺動に相反するモーメントが浮桟橋1に付与されて
浮桟橋1の揺動が軽減され、浮桟橋1の浮遊姿勢が安定
したものとなる。前記制御水の重心移動の際に発生する
スロッシングはスロッシング防止機構8により防止さ
れ、瞬時に重心移動がなされる。
【0021】 この浮桟橋1の減揺制御方法に於いては、
制御水槽7の底板9の傾斜により側壁とのシール摺動面
から淵洩する水をポンプ13にて排出し、漏洩により不
足する水を制御水槽7内にポンプ14にて補充し、常時
一定量とすることにより、安定して継続的に浮桟橋1の
減揺制御が行える。
【0022】 また、この浮桟橋1の減揺制御方法に於い
て、ポンプ14により制御水槽7内に水を給排すること
により、制御水量を増減して、制御水の重心を上下移動
し、浮桟橋の重心を上下すると、底板9の傾斜による重
心の平面移動と相俟って、浮桟橋1の重心の三次元制御
が実現し、浮桟橋1の揺動に相反するモーメントがより
精度高く浮桟橋1に付与されて、浮桟橋1の揺動が一層
軽減され、浮桟橋1の浮遊姿勢がより安定したものとな
る。
【0023】 前述の制御水槽7の底板9を全方位に傾斜
可能になす他の手段を備えた場合の浮桟橋の減揺制御方
法を図2によって説明すると、制御水槽7内の中心に中
空箱体5の底から支柱21を立設し、該支柱21の中間
で底板9の中心をユニバーサルカップリング22にて支
持し、該ユニバーサルカップリング22の下側で支柱2
1にパラレルリンク機構23を支持して底板9の下面に
連繋して設け、底板9の周縁に制御水槽7の内壁にばね
24aにて付勢されるシール機構24を設け、浮桟橋1
の上面に傾斜度,傾斜方向,傾斜速度,加速度を読み取
る傾斜計11を設ける。そしてこの傾斜計11で読み取
った浮桟橋1の揺動に伴う上面の傾斜度,傾斜方向,傾
斜速度,加速度から揺動減衰方向を計算し前記パラレ
ルリンク機構23をサーボ制御機構12によりサーボ制
御して、浮桟橋1の揺動に対応するるように底板9を所
要の方向に傾斜させて瞬時に制御水槽7内の制御水を重
心移動し、浮桟橋1の重心移動を行う。これにより浮桟
橋1の揺動に相反するモーメントが浮桟橋1に付与され
て浮桟橋1の揺動が軽減され、浮桟橋1の浮遊姿勢が安
定したものとなる。この減揺制御方法に於いて底板9
が傾斜する際、側壁との摺動面はシール機構24にてシ
ールされるので、制御水の漏洩を減少できる。
【0024】 次に本発明の浮桟橋の減揺制御方法の別の
1つの実施例を図3によって説明すると、浮桟橋1の下
部にバラストタンク型囲壁構造体15を一体に垂設し、
このバラストタンク型囲壁構造体15の各対向壁に夫々
複数の、本例の場合4個の透水孔16を対向して設け、
このバラストタンク型囲壁構造体15により波浪による
浮桟橋1の揺動を抑制すると共に透水孔16に海水を流
通させて波浪の浮桟橋に対する揺動エネルギーを減衰さ
せ、浮桟橋1の揺動を減衰し、浮桟橋1の浮遊姿勢を安
定させる。
【0025】 この浮桟橋1の減揺方法に於いて、バラス
トタンク型囲壁構造体15の各面の壁を夫々仕切壁17
にて複数に区画し、夫々図示せぬポンプによりバラスト
水の注排を行って、浮桟橋1の揺動に相反する重心移動
を行うことにより、より一層浮桟橋1の揺動が軽減さ
れ、浮桟橋1の浮遊姿勢が一層安定する。
【0026】 以上各実施例の浮桟橋の減揺制御方法は、
浮桟橋1単体のみを強制的に減揺するものであるが、浮
桟橋1を図4に示すように平面凹に構成し、その内側
に接舷した船舶18を喫水のみの移動を可能にし、左右
の動きを制限し、波浪による船舶18の揺動が浮桟橋1
同一になるように拘束できる浮桟橋1にあっては、船
舶18と一体に減揺できて、人間の歩行,乗船,下船等
の移動に支障を来たすことがなくなる。特にこの浮桟橋
の減揺制御方法に於ける船舶18を拘束する手段が、
の一点鎖線に示すように平面凹の浮桟橋1の内側を
区画して設けた半没水式弾性浮体壁19と、この弾性浮
体壁19の開口部を閉塞する弾性浮体扉20とよりなる
場合は、接舷した船舶18が直接波浪にさらされること
がないので、船舶18の揺動が著しく軽減され、より安
定したものとなる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明による
の浮桟橋の減揺制御方法によれば、湾内のみならず湾
外の波浪の大きい洋上でも浮桟橋の揺動を軽減でき、ま
た波浪による浮桟橋の揺動を瞬時に制御でき、しかも波
浪の変化に追従でき、その上船舶を接舷拘束した状態で
も浮桟橋と船舶の揺動を軽減できて、人間の歩行,乗
船,下船等の移動に支障を来たすことがなく、安全性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浮桟橋の減揺制御方法の1つの実施例
を示す図である。
【図2】制御水槽の底板を全方位に傾斜可能になす他の
手段を備えた図1の浮桟橋の減揺制御方法の一部変更例
を示す図である。
【図3】 本発明の浮桟橋の減揺制御方法の別の1つの実
施例を示す図である。
【図4】 本発明の減揺制御方法を実施する浮桟橋の他の
例を示す図である。
【符号の説明】
1 浮桟橋 5 中空箱体 6 空気層 7 制御水槽 8 スロッシング防止機構 9 底板 10 アクチュエータ 11 傾斜計 12 サーボ制御機構 13,14 ポンプ 15 バラストタンク囲壁構造体 16 透水孔 17 仕切壁 18 船舶 19 弾性浮体壁 20 弾性浮体扉 21 支柱 22 ユニバーサルカップリング 23 パラレルリンク機構 24 シール機構
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−247382(JP,A) 特開 昭54−107140(JP,A) 実開 昭57−151196(JP,U) 実開 昭61−42397(JP,U) 特公 昭47−30340(JP,B1) 特公 昭46−39259(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01D 15/14 B63B 35/34

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波浪による浮桟橋の揺動を強制的に減揺
    するに於いて、浮桟橋の下部に箱体を設け、箱体内に空
    気層を含む制御水槽を設け、この制御水槽内にスロッシ
    ング防止機構を設け、制御水槽の底板を全方位に傾斜可
    能になし、これらにより浮桟橋の全方位揺動運動に相反
    する全方位重心移動を波浪の周期に同調するように行わ
    せて浮桟橋の揺動を軽減することを特徴とする浮桟橋の
    減揺制御方法。
  2. 【請求項2】 波浪による浮桟橋の揺動を強制的に減揺
    するに於いて、浮桟橋の下部にバラストタンク型囲壁構
    造体を一体に垂設し、該バラストタンク型囲壁構造体の
    各対向壁に夫々複数の大型の透水孔を対向して設け、こ
    のバラストタンク型囲壁構造体により浮桟橋の揺動を抑
    制し且つ透水孔に海水を流通させて波浪の浮桟橋に対す
    る揺動エネルギーを減衰させ、浮桟橋の揺動を軽減する
    ことを特徴とする浮桟橋の減揺制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の浮桟橋の減揺制御方法に
    於いて、制御水槽の底板を全方位に傾斜可能なす手段
    が、少くとも等角度間隔に4個以上底板と側壁間に設け
    られたアクチュエータと、浮桟橋の傾斜度,傾斜方向,
    傾斜速度,加速度を読み取る傾斜計と、傾斜計で読み取
    った浮桟橋の傾斜度,傾斜方向,傾斜速度,加速度から
    揺動減衰方向を計算し、アクチュエータを高速サーボ制
    御するサーボ制御機構とからなることを特徴とする浮桟
    橋の減揺制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の浮桟橋の減揺制御方法に
    於いて、底板の傾斜によりシール摺動面から漏洩する水
    をポンプにて箱体外に排出し、漏洩により不足する水を
    制御水槽内にポンプにて常時一定量となるように補充す
    ることを特徴とする浮桟橋の減揺制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の浮桟橋の減揺制御方法に
    於いて、ポンプにより制御水槽内の水を給排し、浮桟橋
    の重心高さを制御することを特徴とする浮桟橋の減揺制
    御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の浮桟橋の減揺制御方法に
    於いて、制御水槽の底板を全方位に傾斜可能になす手段
    が、制御水槽内の中心に箱体の底から立設した支柱と、
    該支柱の中間で底板の中心を支持したユニバーサルカッ
    プリングと、該ユニバーサルカップリングの下側で支柱
    に支持して底板の下面に連繋して設けたパラレルリンク
    機構と、底板の周縁に設けられ制御水槽の内壁に付勢さ
    れるシール機構と、浮桟橋の傾斜度,傾斜方向,傾斜速
    度,加速度を読み取る傾斜計と、傾斜計で読み取った浮
    桟橋の傾斜度,傾斜方向,傾斜速度,加速度から揺動減
    衰方向を計算し、パラレルリンク機構を高速サーボ制御
    するサーボ制御機構とからなることを特徴とする浮桟橋
    の減揺制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の浮桟橋の減揺制御方法に
    於いて、バラストタンク型囲壁構造体が各面毎に複数
    に区画され、各々バラスト水の注排により浮桟橋の揺
    動に相反する重心移動を行わせ、浮桟橋の揺動を軽減す
    ることを特徴とする浮桟橋の減揺制御方法。
  8. 【請求項8】 浮桟橋が、平面凹形で、その内側に接舷
    させた船舶を喫水のみの移動を可能にし、左右の動きを
    制限し、波浪による船舶の揺動が浮桟橋と同一になるよ
    うに拘束する手段を備えた浮桟橋であることを特徴とす
    る請求項1〜のいずれかに記載の浮桟橋の減揺制御方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の浮桟橋の減揺制御方法に
    いて、船舶の波浪による揺動が浮桟橋と同一になるよ
    うに拘束する手段が、浮桟橋の内側を区画して設けた半
    没水式弾性浮体壁と、この弾性浮体壁の開口部を閉塞す
    る弾性浮体扉とよりなるものであることを特徴とする浮
    桟橋の減揺制御方法。
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