JP2002120793A - 浮体構造物 - Google Patents
浮体構造物Info
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- JP2002120793A JP2002120793A JP2000313821A JP2000313821A JP2002120793A JP 2002120793 A JP2002120793 A JP 2002120793A JP 2000313821 A JP2000313821 A JP 2000313821A JP 2000313821 A JP2000313821 A JP 2000313821A JP 2002120793 A JP2002120793 A JP 2002120793A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 甲板部を略水平に維持できる浮体構造物を提
供する。 【解決手段】 甲板部11の下方に空気を収容するため
の浮力室を形成する浮体構造物において、上記甲板部1
1の下部に隔壁13を格子状に設けて複数の浮力室を区
画形成すると共に、任意の浮力室の底部を開口させて複
数の浮力調整室20を形成し、これら浮力調整室20間
を空気移動通路22で接続したものである。
供する。 【解決手段】 甲板部11の下方に空気を収容するため
の浮力室を形成する浮体構造物において、上記甲板部1
1の下部に隔壁13を格子状に設けて複数の浮力室を区
画形成すると共に、任意の浮力室の底部を開口させて複
数の浮力調整室20を形成し、これら浮力調整室20間
を空気移動通路22で接続したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海上の浮体構造物
に係り、特に、甲板部を水平に維持できる浮体構造物に
関するものである。
に係り、特に、甲板部を水平に維持できる浮体構造物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、海上の浮体構造物としては、甲
板部の下方に空気を収容する密閉構造の浮力室を備え、
推進装置を持たない所謂台船が使用されている。
板部の下方に空気を収容する密閉構造の浮力室を備え、
推進装置を持たない所謂台船が使用されている。
【0003】この浮体構造物は、最近では、騒音を発生
する空港設備等として使用したり、島と島を結ぶ橋の代
替として使用したり、海上の居住設備として利用するな
ど、様々な用途に使用することが期待されている。
する空港設備等として使用したり、島と島を結ぶ橋の代
替として使用したり、海上の居住設備として利用するな
ど、様々な用途に使用することが期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
台船による浮体構造物は、波やうねりの影響を受けて傾
斜或いは揺動するため、甲板部を水平状態に維持するこ
とが不可能であり、積荷等は甲板部に固定していた。
台船による浮体構造物は、波やうねりの影響を受けて傾
斜或いは揺動するため、甲板部を水平状態に維持するこ
とが不可能であり、積荷等は甲板部に固定していた。
【0005】従って、従来の浮体構造物は、空港設備や
居住設備として使用することができず、使用範囲を拡大
することができない問題があった。
居住設備として使用することができず、使用範囲を拡大
することができない問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、甲板部を略水平に維持できる浮体構造物を提供する
ことにある。
し、甲板部を略水平に維持できる浮体構造物を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に創案された本発明に係る浮体構造物は、甲板部の下方
に空気を収容するための浮力室を形成する浮体構造物に
おいて、上記甲板部の下部に隔壁を格子状に設けて複数
の浮力室を区画形成すると共に、任意の浮力室の底部を
開口させて複数の浮力調整室を形成し、これら浮力調整
室間を空気移動通路で接続したものである。
に創案された本発明に係る浮体構造物は、甲板部の下方
に空気を収容するための浮力室を形成する浮体構造物に
おいて、上記甲板部の下部に隔壁を格子状に設けて複数
の浮力室を区画形成すると共に、任意の浮力室の底部を
開口させて複数の浮力調整室を形成し、これら浮力調整
室間を空気移動通路で接続したものである。
【0008】これによれば、波やうねりによって浮力調
整室内の水面が変動すると、水面が上昇した浮力調整室
内の空気が、空気移動通路を通って水面が下降した浮力
調整室内に移動し、各浮力調整室に作用する浮力を調整
して甲板部の姿勢を略水平に保つことができる。
整室内の水面が変動すると、水面が上昇した浮力調整室
内の空気が、空気移動通路を通って水面が下降した浮力
調整室内に移動し、各浮力調整室に作用する浮力を調整
して甲板部の姿勢を略水平に保つことができる。
【0009】また、上記浮力室は、底部が開口した上記
浮力調整室と、底部に底板が設けられて密閉された浮力
専用室とで構成されることが好ましい。こうすること
で、浮力調整室によって甲板部を水平に維持できると共
に、浮力専用室により常に確実に浮力を確保できる。
浮力調整室と、底部に底板が設けられて密閉された浮力
専用室とで構成されることが好ましい。こうすること
で、浮力調整室によって甲板部を水平に維持できると共
に、浮力専用室により常に確実に浮力を確保できる。
【0010】また、上記空気移動通路に、空気移動通路
間の空気の移動を阻止するための開閉弁を設けることが
好ましい。こうすることで、一つの浮力調整室が損傷し
たときに、その浮力調整室と他の浮力調整室との空気の
移動を阻止して損傷による影響を一つの浮力調整室のみ
にとどめることができる。
間の空気の移動を阻止するための開閉弁を設けることが
好ましい。こうすることで、一つの浮力調整室が損傷し
たときに、その浮力調整室と他の浮力調整室との空気の
移動を阻止して損傷による影響を一つの浮力調整室のみ
にとどめることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
を添付図面に基づいて詳述する。
を添付図面に基づいて詳述する。
【0012】図1は、本実施形態に係る浮体構造物の斜
視図、図2は浮体構造物の正面断面図、図3は浮体構造
物における浮力調整室の拡大斜視図である。
視図、図2は浮体構造物の正面断面図、図3は浮体構造
物における浮力調整室の拡大斜視図である。
【0013】浮体構造物10は鋼構造物であり、図に示
すように、甲板部11と、甲板部11の側面下部に設け
られた側壁12と、甲板部11の下部に格子状に設けら
れた隔壁13とで概略構成される。
すように、甲板部11と、甲板部11の側面下部に設け
られた側壁12と、甲板部11の下部に格子状に設けら
れた隔壁13とで概略構成される。
【0014】甲板部11は、使用目的に合わせて、その
上部に各種設備を設置できるものであり、本実施形態で
は100m×100mの四角形状に形成されている。甲板部11
の形状および大きさは使用目的によって適宜設定され
る。
上部に各種設備を設置できるものであり、本実施形態で
は100m×100mの四角形状に形成されている。甲板部11
の形状および大きさは使用目的によって適宜設定され
る。
【0015】側壁12は、甲板部11の側面と同じ長さ
を有し、本実施形態では高さが約20m に形成されてい
る。各側壁12同士の接触部は溶接等により隙間なく接
合されている。
を有し、本実施形態では高さが約20m に形成されてい
る。各側壁12同士の接触部は溶接等により隙間なく接
合されている。
【0016】隔壁13は、甲板部11の下部に設けられ
ており、側壁12と同様に、甲板部11の側面と同じ長
さを有し、高さが約20m に形成されている。隔壁13
は、側壁12と平行に設けられ、略90°の角度で互い
に交差して格子状に設けられている。隔壁13同士の交
差部および隔壁13と側壁12との接触部は溶接等によ
り隙間なく接合されている。
ており、側壁12と同様に、甲板部11の側面と同じ長
さを有し、高さが約20m に形成されている。隔壁13
は、側壁12と平行に設けられ、略90°の角度で互い
に交差して格子状に設けられている。隔壁13同士の交
差部および隔壁13と側壁12との接触部は溶接等によ
り隙間なく接合されている。
【0017】本実施形態では、隔壁13は、甲板部11
の縦および横方向に、それぞれ19個づつ等間隔に設け
られている。しかしながら、本発明はこの点において限
定されず、もっと多く、あるいは少なく設けるようにし
ても良い。
の縦および横方向に、それぞれ19個づつ等間隔に設け
られている。しかしながら、本発明はこの点において限
定されず、もっと多く、あるいは少なく設けるようにし
ても良い。
【0018】そして、上面を甲板部11によって区画さ
れ、側面を側壁12或いは隔壁13によって区画された
スペースに、甲板部11を水面上に浮遊させるための空
気を収容する浮力室となる浮力調整室20,20,…が
形成される。
れ、側面を側壁12或いは隔壁13によって区画された
スペースに、甲板部11を水面上に浮遊させるための空
気を収容する浮力室となる浮力調整室20,20,…が
形成される。
【0019】浮力調整室20,20,…は底部が開口し
ており、空気は、浮力調整室20,20,…内の水面W
によって各浮力調整室20,20,…内に閉じ込められ
て収容される。
ており、空気は、浮力調整室20,20,…内の水面W
によって各浮力調整室20,20,…内に閉じ込められ
て収容される。
【0020】ここで、浮力調整室20内に収容された空
気の体積をV、浮力構造体10を浮遊させる水(海水)
の比重をρ、重力加速度をgとすると、浮力調整室20
内の空気に作用する浮力Fは次式で表すことができる。
気の体積をV、浮力構造体10を浮遊させる水(海水)
の比重をρ、重力加速度をgとすると、浮力調整室20
内の空気に作用する浮力Fは次式で表すことができる。
【0021】F=ρgV従って、浮力調整室20内の空
気に作用する浮力は、浮力調整室21内の空気の体積に
比例して変動する。
気に作用する浮力は、浮力調整室21内の空気の体積に
比例して変動する。
【0022】全ての浮力調整室20,20,…内に収容
された空気に作用する浮力が、浮体構造物10の重量
と、上部に設置された設備の重量との総重量よりも大き
くなるようにすることで浮体構造物10を水面上に浮遊
させることができる。
された空気に作用する浮力が、浮体構造物10の重量
と、上部に設置された設備の重量との総重量よりも大き
くなるようにすることで浮体構造物10を水面上に浮遊
させることができる。
【0023】このとき、図2における喫水高さHは、浮
力調整室20内の空気の逃げを防止するために、側壁1
2の高さの7割程度、即ち本実施形態では14〜15m
程度に設定することが好ましい。
力調整室20内の空気の逃げを防止するために、側壁1
2の高さの7割程度、即ち本実施形態では14〜15m
程度に設定することが好ましい。
【0024】また、各浮力調整室20内の水面Wの高さ
hは、浮力調整室20内の空気の逃げ防止、及び後述す
る各浮力調整室20内の空気体積の変動を考慮して適宜
設定される。
hは、浮力調整室20内の空気の逃げ防止、及び後述す
る各浮力調整室20内の空気体積の変動を考慮して適宜
設定される。
【0025】従って、浮体構造物10の重量と上部に設
置される設備の重量との総重量を考慮して、側壁12お
よび隔壁13の高さを選択して、喫水高さHおよび浮力
調整室20内の水面Wの高さhを適宜設定する。
置される設備の重量との総重量を考慮して、側壁12お
よび隔壁13の高さを選択して、喫水高さHおよび浮力
調整室20内の水面Wの高さhを適宜設定する。
【0026】ここで、浮力調整室20,20,…は、甲
板部11を水面上に浮遊させると共に甲板部11を略水
平に維持する機能をも備えている。
板部11を水面上に浮遊させると共に甲板部11を略水
平に維持する機能をも備えている。
【0027】即ち、浮力調整室20,20,…は、隔壁
13を貫通して浮力調整室20間に延びる連通管からな
る空気移動通路22によって、内部に収容した空気が浮
力調整室20,20,…間を移動可能に接続されている
(図3参照)。これによって、波やうねり等により水面
が揺動したときに、浮力調整室20内の空気が空気移動
通路22を通って他の浮力調整室20へと移動して各浮
力調整室20,20,…に作用する浮力を調整して甲板
部11を水平に保つ。
13を貫通して浮力調整室20間に延びる連通管からな
る空気移動通路22によって、内部に収容した空気が浮
力調整室20,20,…間を移動可能に接続されている
(図3参照)。これによって、波やうねり等により水面
が揺動したときに、浮力調整室20内の空気が空気移動
通路22を通って他の浮力調整室20へと移動して各浮
力調整室20,20,…に作用する浮力を調整して甲板
部11を水平に保つ。
【0028】図4を用いて、浮力調整室20内の空気の
移動状態を説明する。
移動状態を説明する。
【0029】図4は、二つの隣接した浮力調整室20
a,20bを一例として、内部の空気の移動状態を示す
概略図である。
a,20bを一例として、内部の空気の移動状態を示す
概略図である。
【0030】まず、水面が穏やかな時は、図に点線aで
示すように、浮力調整室20a,20b内の水面Wは予
め設定された高さhにほぼ位置する。
示すように、浮力調整室20a,20b内の水面Wは予
め設定された高さhにほぼ位置する。
【0031】このとき、浮力調整室20a,20b内に
収容された空気の体積はほぼ等しく、従って、浮力調整
室20a,20bに作用する浮力が等しくなり、甲板部
11は水平に保たれる。
収容された空気の体積はほぼ等しく、従って、浮力調整
室20a,20bに作用する浮力が等しくなり、甲板部
11は水平に保たれる。
【0032】次に、図に点線bで示すように、水面Wに
波が発生すると、波の山部Aおよび谷部Bにそって浮力
調整室20a,20b内の水面Wが上下に変動する。こ
のとき、波の山部Aに位置する浮力調整室20aには上
方に突き上げる力が作用し、波の谷部Bに位置する浮力
調整室20bは下方に移動しようとするため、甲板部1
1は、図において左肩上がりに傾斜しようとする。
波が発生すると、波の山部Aおよび谷部Bにそって浮力
調整室20a,20b内の水面Wが上下に変動する。こ
のとき、波の山部Aに位置する浮力調整室20aには上
方に突き上げる力が作用し、波の谷部Bに位置する浮力
調整室20bは下方に移動しようとするため、甲板部1
1は、図において左肩上がりに傾斜しようとする。
【0033】しかしながら、このとき、波の山部Aに位
置する浮力調整室20a内の水面Wが上昇するため内部
に収容されている空気の圧力が高くなり、空気が空気移
動通路22を通って、水面Wが下降して圧力の低下した
浮力調整室20b側へと移動する。そして、浮力調整室
20a,20b内の空気の圧力は等しくなる。
置する浮力調整室20a内の水面Wが上昇するため内部
に収容されている空気の圧力が高くなり、空気が空気移
動通路22を通って、水面Wが下降して圧力の低下した
浮力調整室20b側へと移動する。そして、浮力調整室
20a,20b内の空気の圧力は等しくなる。
【0034】この結果、浮力調整室20a内の空気は体
積が小さくなり、浮力調整室20aに作用する浮力が小
さくなる。また、浮力調整室20b内の空気は浮力調整
室20a内から移動してきた空気によって体積が大きく
なり、浮力調整室20bに作用する浮力は大きくなる。
積が小さくなり、浮力調整室20aに作用する浮力が小
さくなる。また、浮力調整室20b内の空気は浮力調整
室20a内から移動してきた空気によって体積が大きく
なり、浮力調整室20bに作用する浮力は大きくなる。
【0035】このため、浮力調整室20aは波による突
き上げを吸収するようにその浮力が小さくなり、かつ、
浮力調整室20bは浮力が大きくなり、結果として、甲
板部11は略水平状態のまま維持される。
き上げを吸収するようにその浮力が小さくなり、かつ、
浮力調整室20bは浮力が大きくなり、結果として、甲
板部11は略水平状態のまま維持される。
【0036】全ての浮力調整室20,20,…におい
て、上記のような空気の移動が行われて波による水面W
の変動を吸収するように浮力調整を行うため、甲板部1
1を略水平に維持することができるものである。
て、上記のような空気の移動が行われて波による水面W
の変動を吸収するように浮力調整を行うため、甲板部1
1を略水平に維持することができるものである。
【0037】また、図3に示すように、空気移動通路2
2には、通路を塞いで浮力調整室20,20,…間の空
気の移動を阻止するための開閉弁23が設けられてい
る。
2には、通路を塞いで浮力調整室20,20,…間の空
気の移動を阻止するための開閉弁23が設けられてい
る。
【0038】浮力調整室20,20,…は、空気移動通
路22によって連通しているため、浮力調整室20のう
ち一つが損傷すると、全ての浮力調整室20,20,…
が影響を受ける可能性があるが、損傷した浮力調整室2
0に接続されている空気移動通路22の開閉弁23を閉
じて隔離することで、損傷による影響を一か所の浮力調
整室20のみにとどめることができる。
路22によって連通しているため、浮力調整室20のう
ち一つが損傷すると、全ての浮力調整室20,20,…
が影響を受ける可能性があるが、損傷した浮力調整室2
0に接続されている空気移動通路22の開閉弁23を閉
じて隔離することで、損傷による影響を一か所の浮力調
整室20のみにとどめることができる。
【0039】また、図2に示すように、甲板部11に
は、各浮力調整室20内に空気を導入或いは排出するた
めの空気導入・排出手段26が設けられている。空気導
入・排出手段26は、コンプレッサー24、配管25等
で構成される。
は、各浮力調整室20内に空気を導入或いは排出するた
めの空気導入・排出手段26が設けられている。空気導
入・排出手段26は、コンプレッサー24、配管25等
で構成される。
【0040】空気導入・排出手段26により、浮力調整
室20内の空気の体積を調節することで、浮遊構造物1
0の喫水高さHを調整することができる。従って、海水
の満干時に、空気導入・排出手段26により浮力調整室
20内の空気の体積を調節して甲板部10の高さを一定
に保つことができる。
室20内の空気の体積を調節することで、浮遊構造物1
0の喫水高さHを調整することができる。従って、海水
の満干時に、空気導入・排出手段26により浮力調整室
20内の空気の体積を調節して甲板部10の高さを一定
に保つことができる。
【0041】本発明の浮体構造物10では、甲板部11
を水平に維持できるため、海上の空港設備として使用し
たり、島と島を結ぶ橋の代替として使用したり、海上の
居住設備として使用する等様々な用途に有効利用ができ
る。
を水平に維持できるため、海上の空港設備として使用し
たり、島と島を結ぶ橋の代替として使用したり、海上の
居住設備として使用する等様々な用途に有効利用ができ
る。
【0042】また、浮体構造物10を複数個連結して使
用することもできる。
用することもできる。
【0043】本実施形態では、浮力室の全てを、底部が
開口した浮力調整室20で構成するとして説明してきた
が、本発明はこの点において限定されず、浮力室の一部
を、底板により密閉された浮力専用室としても良い。
開口した浮力調整室20で構成するとして説明してきた
が、本発明はこの点において限定されず、浮力室の一部
を、底板により密閉された浮力専用室としても良い。
【0044】例えば、図5に示すように、甲板部11の
側部に位置する浮力室の底部に底板30を設けて浮力専
用室31としても良い。こうすることで、万が一、浮力
調整室20内の空気が外部に逃げたとしても、両側部の
浮力専用室31によって確実に浮力を確保することがで
きる。
側部に位置する浮力室の底部に底板30を設けて浮力専
用室31としても良い。こうすることで、万が一、浮力
調整室20内の空気が外部に逃げたとしても、両側部の
浮力専用室31によって確実に浮力を確保することがで
きる。
【0045】また、浮力調整室20の全てを空気移動通
路22で連通せずに、複数個のグループに分割して、グ
ループ内の浮力調整室20を空気移動通路22で連通す
るようにしても良い。
路22で連通せずに、複数個のグループに分割して、グ
ループ内の浮力調整室20を空気移動通路22で連通す
るようにしても良い。
【0046】また、図6に示すように、離れて位置する
浮力調整室20同士を空気移動通路22により連通する
ように設けても良い。その場合、両浮力調整室20,2
0間に位置する浮力室は底部に底板30を設けて浮力専
用室31とすることができる。
浮力調整室20同士を空気移動通路22により連通する
ように設けても良い。その場合、両浮力調整室20,2
0間に位置する浮力室は底部に底板30を設けて浮力専
用室31とすることができる。
【0047】本実施形態では、空気移動通路22は、連
通管で構成されるとして説明してきたが、本発明はこの
点において限定されず、例えば、隔壁13に貫通穴を形
成して浮力調整室20内の空気が隣接する浮力調整室2
0へ移動できるようにしても良い。
通管で構成されるとして説明してきたが、本発明はこの
点において限定されず、例えば、隔壁13に貫通穴を形
成して浮力調整室20内の空気が隣接する浮力調整室2
0へ移動できるようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、以下に示
す如く優れた効果を発揮するものである。1)波やうね
りによる水面の変動を吸収して甲板部を水平状態に維持
できる。2)甲板部を水平状態に維持できるため、浮体
構造物の使用範囲を大幅に拡大できる。
す如く優れた効果を発揮するものである。1)波やうね
りによる水面の変動を吸収して甲板部を水平状態に維持
できる。2)甲板部を水平状態に維持できるため、浮体
構造物の使用範囲を大幅に拡大できる。
【図1】本発明の一実施形態に係る浮体構造物の斜視図
である。
である。
【図2】本発明の一実施形態に係る浮体構造物の正面断
面図である。
面図である。
【図3】浮体構造物における浮力調整室の拡大斜視図で
ある。
ある。
【図4】二つの隣接した浮力調整室内の空気の移動状態
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る浮体構造物の正面
断面図である。
断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る浮体構造物の拡大
断面図である。
断面図である。
11 甲板部 13 隔壁 20 浮力調整室 22 空気移動通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E02B 3/06 E02B 3/06
Claims (3)
- 【請求項1】 甲板部の下方に空気を収容するための浮
力室を形成する浮体構造物において、上記甲板部の下部
に隔壁を格子状に設けて複数の浮力室を区画形成すると
共に、任意の浮力室の底部を開口させて複数の浮力調整
室を形成し、これら浮力調整室間を空気移動通路で接続
したことを特徴とする浮体構造物。 - 【請求項2】 上記浮力室は、底部が開口した上記浮力
調整室と、底部に底板が設けられて密閉された浮力専用
室とで構成される請求項1記載の浮体構造物。 - 【請求項3】 上記空気移動通路に、空気移動通路間の
空気の移動を阻止するための開閉弁を設けた請求項1又
は2記載の浮体構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000313821A JP2002120793A (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | 浮体構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000313821A JP2002120793A (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | 浮体構造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002120793A true JP2002120793A (ja) | 2002-04-23 |
Family
ID=18793172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000313821A Withdrawn JP2002120793A (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | 浮体構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002120793A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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