JP2869766B2 - 溶接電極 - Google Patents

溶接電極

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JP2869766B2
JP2869766B2 JP6087138A JP8713894A JP2869766B2 JP 2869766 B2 JP2869766 B2 JP 2869766B2 JP 6087138 A JP6087138 A JP 6087138A JP 8713894 A JP8713894 A JP 8713894A JP 2869766 B2 JP2869766 B2 JP 2869766B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スポット溶接やプロ
ジェクション溶接における電極に関するもので、電極の
外側面に部品を保持して溶接を行うものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板部品に小さな部品を溶接するときに
は、鋼板部品を固定電極上に位置決めし、さらにその上
に小さな部品を置いて、その後、可動電極を進出させて
両部品を溶着させている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】上述のような従来技
術であると、鋼板部品に対する小さな部品の相対位置が
何等かの振動や外力で直ぐに狂ってしまうという問題が
ある。このような問題を解決するためには、位置決め用
の補助装置が必要となり、装置として複雑になりしかも
スペース的にも不利である。
【0004】
【問題を解決するための手段とその作用】本発明は、以
上に述べた問題点を解決するために提供されたもので、
請求項1は、外側面に部品を保持するための磁石が設置
されていて、鋼板を折曲げたL字型の部品の一片を電極
の円筒面にそして部品のもう一つの一片を電極の先端面
に吸着保持をして溶接するように構成したことを特徴と
する溶接電極であり、前記 の磁石によって部品の一片を
電極の円筒面にそして部品のもう一つの一片を電極の先
端面に吸着保持をして溶接するものである。
【0005】
【実施例】図1から図3までの実施例について説明する
と、これは2枚の鋼板をスポット溶接する場合であり、
固定電極1と可動電極2とが同軸上に配置され、固定電
極1上に平たい鋼板部品3が載置されている。両電極
1、2は非磁性材料である銅合金によって製作され、可
動電極2は図示されていないが、エアシリンダによって
進退作動を行うようになっている。可動電極2は冷却水
を導入するための通路4が設けられ、その中に磁石5が
挿入してある。磁石5は永久磁石であり、非磁性材料で
あるステンレス鋼で作ったケース6の中に収容されて、
通路4の下端に圧入されていて容易に位置ずれが生じた
りしないようになっている。小物部品である部品7は、
鋼板を折曲げたL字型であり図示の部品の向きでは逆L
字型の状態となり、磁石5によって可動電極2の外側面
に吸着保持されている。図3に符号8で示したのは磁束
流であり、このような向きの磁束流を得るために、S極
とN極を同図の上下方向に位置付けてある。こうするこ
とによって、磁束が部品7内を通過するので、強い吸引
力が得られるのである。電極の外側面とは、図1から図
3の場合には、可動電極2の外周の円筒面や電極の先端
面を指している。したがって、図示のようにL字型部品
の一片が円筒面にそしてもう一つの一片が先端面に吸着
保持がなされる。
【0006】可動電極2に部品7を接近させるための部
品供給装置としては、色々な形式が考えられるが、ここ
では進退式の供給ロッドの方式を例示している。この装
置全体は符号9で示され、静止部材10に固定された部
品供給管11の端部が可動電極2の先端部の真横に位置
付けられており、部品7は部品供給管11の底板12上
に受け止められて停止している。部品供給管11の可動
電極2側には部品7の出口孔13が明けられており、そ
の反対側には供給ロッド14の通孔15が明けられてい
る。供給ロッド14の先端部には凹部16が形成され、
供給ロッド14に明けた空気通路17が凹部16に開口
させてあり、空気通路17のもう一方の端部は供給ロッ
ド14の側面に開口して、そこに柔軟な空気ホース18
が接続されている。供給ロッド14はエアシリンダ19
によって進退させられるもので、ピストンロッド20に
接続されている。
【0007】以上の実施例の作動について説明する。図
1の可動電極2には部品7が吸着されていないものと仮
定して説明する。空気ホース18から空気を吸引しなが
ら供給ロッド14を左方に前進させて、供給ロッド14
の先端面が部品7に密着すると、凹部16内が真空にな
って部品7は供給ロッド14の先端に吸着されて保持さ
れる。これに引き続いて供給ロッド14が前進して部品
7が可動電極2に接近すると、部品7は磁石5の吸引力
を受け、その時点で空気ホース18から今度は逆に空気
を送り込んで真空引きを解除すると、部品7は可動電極
2側に吸着されて図1の実線図示の状態になる。すなわ
ち、L字型の部品の一片を電極の円筒面にそして部品の
もう一つの一片を電極の先端面に吸着させるのである。
ついで、可動電極2が下隆して部品7が鋼板部品3に圧
接され、引き続いて通電がなされると、両部品7、3が
溶着させられる。
【0008】図4の実施例は、部品7と可動電極2との
円周方向の相対位置を確定するために改良を加えたもの
で、可動電極2の外周面に非磁性材料製の受け板21を
溶接してある。したがって、部品7は受け板21に密着
することによって、円周方向の向きが一定になるのであ
る。なお、この実施例では電極の外側面は、受け板21
の表面を含んでいることになる。
【0009】図5の実施例は、部品7の形態や溶着箇所
の都合で、可動電極2から離隔させて部品保持をさせる
場合である。円弧状の基板22を可動電極2の外周面に
ボルト23で固定し、この基板22に結合したディスタ
ンスピース24に磁石5を埋設したものである。このデ
ィスタンスピースの寸法を選定することによって、所要
の溶着点の位置を決定することができるのである。な
お、この実施例においては、ディスタンスピース24の
表面が電極の外側面に相当するのである。
【0010】以上の実施例は、スポット溶接であった
が、図6の実施例は部品7に溶着用の突起25を設けた
プロジェクション溶接の場合である。
【0011】図7の実施例は、固定電極1に磁石5を埋
設した場合のもので、部品7を固定電極1に吸着させて
からその上に鋼板部品3を置いて、その後、可動電極
(図7では図示していない)を下降させてスポット溶接
を行うのである。この実施例においては、固定電極1の
端面が電極の外側面に相当している。
【0012】
【効果】本発明によれば、鋼板を折曲げたL字型の部品
が電極の外側面、すなわち電極外周の円筒面や電極の先
端面に磁石で吸引保持されているものであるから、部品
と電極の一体化が図られ、それによってこの部品と相手
方部品との相対位置が正確に決定付けられるのである。
このような位置決めは電極の外側面に直接的に部品が保
持されているので、特別な補助的機構を設置する必要が
なくスペース面においても極めて有利である。図4のよ
うに受け板を電極の外周面に結合させておくことによっ
て、部品の電極に対する円周方向の相対位置が所定の向
きに正確に設定できる。さらに、図5のようにディスタ
ンスピースを設置することにより、部品の溶着点を任意
にしかも常に一定の状態で求めることが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断側面図である。
【図2】図1の(2)−(2)断面図である。
【図3】磁束流の状態を示す部分的に拡大した縦断側面
図である。
【図4】他の実施例を示す横断平面図である。
【図5】他の実施例を示す側面図である。
【図6】他の実施例を示す側面図である。
【図7】他の実施例を示す一部を破断した側面図であ
る。
【符号の説明】
2,1 電極 5 磁石 7 部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 11/11 540 B23K 11/11 593 B23K 11/14 B23K 11/30 310 B23K 11/30 320

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側面に部品を保持するための磁石が設
    置されていて、鋼板を折曲げたL字型の部品の一片を電
    極の円筒面にそして部品のもう一つの一片を電極の先端
    面に吸着保持をして溶接するように構成したことを特徴
    とする溶接電極。
JP6087138A 1994-03-19 1994-03-19 溶接電極 Expired - Lifetime JP2869766B2 (ja)

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JPH07256466A JPH07256466A (ja) 1995-10-09
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CN108213675B (zh) * 2018-03-11 2023-09-12 宁夏吴忠市好运电焊机有限公司 有间歇式退磁冷却装置的气保护精密冷焊系统
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