JP2869422B2 - 流体中の粒子分析装置 - Google Patents

流体中の粒子分析装置

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JP2869422B2 JP7354790A JP35479095A JP2869422B2 JP 2869422 B2 JP2869422 B2 JP 2869422B2 JP 7354790 A JP7354790 A JP 7354790A JP 35479095 A JP35479095 A JP 35479095A JP 2869422 B2 JP2869422 B2 JP 2869422B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、流体中の粒子、例
えば血球等の静止像を捉え、解析する粒子分析装置に関
するものである。 【0002】従来から、細胞などの粒子の検査において
は、スライドグラス上に塗抹染色された粒子(細胞)を
顕微鏡を通して観察されていた。 【0003】しかしながら、顕微鏡による観察を行うた
めには、その前に細胞の塗抹、固定、染色などの煩雑な
標本作成作業が必要であること、さらに、血球等の細胞
は生体中では血液等の流体中に存在しているのに対し、
細胞を固定した状態でしか観察できないため、必ずしも
本来の細胞の形態を正しく見ていない、という問題があ
った。 【0004】一方、流体中の粒子の顕微鏡像を撮像する
試しみは、最近、いくつか行われている。たとえば、カ
ッヘル(Kachel)他「ザ・ジャーナル・オブ・ヒ
ストケミストリー・アンド・サイトケミストリー(Th
e Journal of Histochemist
ry and Cytochemistry)」第27
巻第1号第335ページ(1979年)に記載された手
段は、懸濁液中の粒子を細孔へ一列に通過させ、そのと
きの電気インピーダンスの変化によって細胞の通過を検
知し、その瞬間にフラッシュランプを点灯させ、同時に
カメラで撮影して、粒子の静止画像を得るものである。 【0005】また、特表昭57−500995号公報お
よび特開昭58−76740号公報に記載された手段
は、流体試料を流路に通し、撮像領域中において一定周
期でストロボを点灯させ、同時にCCDカメラで撮影す
ることにより、流体中の粒子の静止画像を得るものであ
る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】流体中の粒子の顕微鏡
像を撮影する試みのうち、前述のカッヘルのものにおい
ては、抵抗式および光式検出原理を併用しているため、
検出器の構造が非常に複雑となり調整がし難くなってい
る。 【0007】また、特表昭57−500995号公報等
に記載されているものにおいても、撮像領域を形成する
フローセルの構造が非常に複雑で試料流体の流し方も複
雑になっている。 【0008】これはさらに、単に定期的にストロボを点
灯させるものであって、流体中を流れる粒子を検知して
これを撮像するものではなく、撮像効率が悪い。即ち、
尿中の血液細胞などを検出する場合、粒子数が少なく、
粒子なしの状態が多発し、無意味な撮像を繰り返すこと
になる。 【0009】さらに、パルスレーザー光源を使用するも
のとして特開昭60−252245号公報に記載された
ものがあるが、この公報に記載されたものは、パルスレ
ーザー光によって細胞を撮像するものではなく、当然の
ことながら画像解析をするものでもない。 【0010】従来のいずれのものも、粒子の画像解析お
よびその情報の利用については何ら述べられておらず、
本格的な粒子分析が不可能であるばかりでなく、それを
目的とするものでもない。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、粒子を浮遊さ
せた液体試料をシース液で囲繞して流動させるためのフ
ローセルと、上記粒子の流れる上記液体試料の領域にト
リガー用の光を常時照射するトリガー用光源と、上記粒
子の撮像時にパルス光を発光する撮像用レーザーパルス
光源と、上記トリガー用光源からの光を上記粒子が横切
ったことを検知して粒子検知信号を発生する粒子検出器
と、上記粒子検知信号に基づき上記撮像用レーザーパル
ス光源を発光させる手段と、上記撮像用レーザーパルス
光源からのパルス光を粒子に照射する集光レンズと、上
記パルス光による粒子の静止画像を撮像するための対物
レンズおよび撮像手段と、得られた静止画像を処理し解
析する画像処理部と、を具備することを特徴とする流体
中の粒子分析装置である。 【0012】換言すれば、常時点灯されたトリガー用光
源と、トリガー用光源からの光線を粒子が横切ったこと
を検知して粒子検知信号を発する粒子検出器と、粒子検
知信号を撮像用レーザーパルス光源へ送る回路と、を備
えた流体中の粒子分析装置である。 【0013】先ず、常時点灯されたトリガー用光源と粒
子検出器によって被検出粒子が検出され、検出された粒
子が、対物レンズの前に到達したタイミングで、撮像用
レーザーパルス光源が動作し、所定の粒子の静止画像を
得ることができる。そして、当該画像を分析することに
より、粒子の形状や内部状態についての情報を得ること
ができる。 【0014】 【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1に示され
た画面に基いて説明する。当該実施例は、粒子としての
血液細胞を分析する装置であって、まず、細胞を希釈液
または染色液中に浮遊させた液体試料は、細胞分析装置
10において、チヤンバー12の上部の入口14から供
給される。一方、チヤンバー12の上方側西部の入口1
6からは、生理食塩水または蒸留水(以下これをシース
液と呼ぶ)が供給される。 【0015】液体試料とシース液はともにチヤンバー1
2内を下方へ流れ、角柱状のフローセル18に達する。
フローセル18中では、液体試料はシース液にさや状に
とり囲まれた形で流れ、いわゆるシース流が形成されて
いる。 【0016】次に、本実施例の光学系について述べる。
撮像用レーザーパルス光源20としては窒素レーザー、
半導体レーザーまたはYAGレーザー等を使用する。な
お、レーザーパルス光源としては必ずしもレーザーでな
くともよく、キセノンフラッシュランプでも実用に供し
得る。 【0017】図1において矢印は光線の進行方向を示
す。撮像用レーザーパルス光源20から発せられた光
は、集光レンズ22で絞られ、その焦点はフローセル1
8中においてシース流の液体試料が流れる位置に結ばれ
る。この点を以下撮像点38と呼ぶ。フローセル18を
透過したレーザー光は対物レンズ24に達する。 【0018】レーザーパルス光が発せられたとき、液体
試料中の細胞が撮像点38を通過すると、その細胞の全
体像がCCDカメラ26で撮像された細胞の画像は、静
止画像入力部28へ送られ、システム制御・画像解析部
30で画像処理され、解析される。 【0019】トリガー用光源32を常時点灯させてお
き、フローセル18中を細胞が通過したことを細胞検出
器34で検知し、細胞検知信号を発生させ、遅延回路3
6でこの細胞検知信号を一定時間遅延させたのち、撮像
用レーザーパルス光源20を発光させることによっても
細胞を撮影することができる。 【0020】遅延回路36は、細胞が細胞検出器34で
検知されてから撮像点38に達するまでフローセル18
中を流れる時間だけ撮像用レーザーパルス光源20の発
光を遅延させるためのものである。 【0021】また、細胞の大きさによって細胞検出器3
4で検知したパルスのパルス幅が異なるので、目的とす
る大きさの細胞を検知したときのみ、撮像用レーザーパ
ルス光源20を発光させて、液体試料中の細胞を選択的
に撮像することもできる。なお、撮像用レーザーパルス
光源20を一定の周期で連続的に発光させておくと液体
試料中に存在する細胞の濃度に応じた確率で細胞をとら
え、撮像することができる。システム制御・画像解析部
30は、この細胞分析装置10の全体の動作を制御する
働きもする。 【0022】次に、トリガー用光源32と細胞検出器3
4を備えた実施例について図2に基いて詳細に説明す
る。18は横断面が長方形をしたフローセルであり、光
軸に直交する最も肉厚の薄い所で約0.3mmの肉厚に
なっており、さらにこのセルの内径は一辺が0.1〜
0.5mm、他辺は0.2〜1mmである。これらの寸
法は分析対象の試料に応じて可変である。試料を注入す
るノズル19の内径は0.2〜0.5mmに作られる。 【0023】40は可視光を発光する半導体レーザーで
あり、出力は2〜20mWである。42はコリメートレ
ンズであり、光ディスク装置用として市販されているも
のが利用できる。このレンズ42は開口数NAが0.4
5〜0.6であり、光ビームの断面形状が楕円である平
行光を出力する。 【0024】44はコンデンサレンズであり、そのF数
は30より小さく、焦点距離fは10mm以上のもので
ある。このコンデンサレンズ44は微動位置調整装置
(図示せず)によって、フローセル18の中心部付近に
焦点を結ぶように位置を調整される。 【0025】46はシリンダーレンズであり、図3
(a)断面の形状の放射パターンを(b)断面のように
絞る。図3(b)断面の寸法Sは、コンデンサレンズ4
4のF数で決まり、寸法lは、シリンダレンズ46によ
る非点収差の量で決まる。細胞検出用としては、S=7
〜20μm、l=100〜300μmが適当である。上
述の半導体レーザー40、コリメートレンズ42、コン
デンサレンズ44、シリンダーレンズ46は図1におけ
るトリガー用光源32を構成している。 【0026】48はビームストッパであり、直接光を遮
断し、光軸に対して2度以上の範囲の前方散乱光を透過
させる。このような低角度前方散乱光の強度は細胞の大
きさを反映することが知られている。 【0027】50はコレクタレンズであり、顕微鏡対物
レンズの低倍率のもの、すなわち4倍〜20倍のものが
使用される。このコレクタレンズ50は前方散乱光を後
述のピンホール52の中心に集光する。 【0028】52はピンホールであり、ピンホール径は
倍率やフローセル18の厚さに応じてφ0.2〜φ2m
mの間に選ばれる。コレクタレンズ50、および、ピン
ホール52は、ともに、微動位置調整装置(図示せず)
によって、その位置を調整される。コレクタレンズ50
とピンホール52の間の距離は、コレクタレンズ50に
生物顕微鏡用対物レンズを使用する場合には約150m
mに、金属顕微鏡用対物レンズを使用する場合には約2
00mmにする。 【0029】またフローセル18とコレクタレンズ50
の間の距離に応じて、コレクタレンズ50とピンホール
52の間の距離は調整される。54はフォトダイオード
またはピンフォトダイオードである。このフォトダイオ
ードまたはピンフォトダイオード54には逆バイアス電
圧をかけ、接合容量を減少させることにより素子の応答
速度を上げている。 【0030】このように素子の応答速度を上げないと、
細胞の通過が検知されてから細胞が撮像点38に達する
までにレーザーパルス光源を発光させることが出来なく
なることがある。以上のコレクタレンズ50、ピンホー
ル52、フォトダイオード54が図1における細胞検出
器34の一部に相当する。 【0031】56はパルスレーザーダイオードであり、
これにはたとえば、浜松ホトニクス製L2376(波長
890nm、出力10W)またはSANDERS製GA
AP−12(波長870〜904nm、出力12W)を
使用する。58はコンデンサレンズBであり、撮像用光
源側の拡大光学系を構成するものである。このコンデン
サレンズ58の焦点位置Fは、図4に示すように、パル
スレーザーダイオード56から見てフローセル18の中
心位置よりもやや遠方にある。 【0032】すなわち、この焦点位置Fは、CCDカメ
ラ64で撮像したとき、画面内に充分な大きさで細胞の
像が得られるように設定される。また、コンデンサレン
ズ58と焦点位置Fとの間の距離qと、パルスレーザー
ダイオード56とコンデンサレンズ58との間の距離P
との間には、q/p≫10の関係があることが望まし
い。 【0033】パルスレーザーダイオード56とコンデン
サレンズ58はそれぞれ、図1の撮像用レーザーパルス
光源20および集光レンズ22にほぼ相当する。60は
コヒーレンシー低下用部品であり、たとえば、スリガラ
ス、または、光ファイバーの束が使用される。 【0034】62は撮像用レンズであり、倍率20倍〜
40倍の顕微鏡用対物レンズが使用され、図1の対物レ
ンズ24に相当するものである。この撮像用レンズ62
も微動位置調整装置(図示せず)によって、その位置を
調整される。64はCCDカメラである。 【0035】次に、図2におけるパルスレーザーダイオ
ード56のかわりに光源としてNレーザー、YAGレ
ーザー、N/Dyeレーザー、および、YAGレーザ
ーと高調波発振器との組合せ等を用いた場合の例を図5
に示す。この場合には、レーザー66からの光が平行で
あるため図2のコンデンサレンズ58は必要とせず、レ
ーザー光をそのままフローセル18へ投射する。 【0036】さらに、細胞検出のために図2のように前
方散乱光を検出することに加えて側方散乱光も検出する
様にした場合を図6に示す。この場合、68はコレクタ
レンズであり、側方散乱光を検出する。前方散乱光に合
わせて側方散乱光を検出する様にしたことにより、細胞
検出をより確実に、かつ、多用途に実施できる。なぜな
らば、側方散乱光は細胞の大きさと細胞の表面または内
部状態を反映するため、細胞の大きさを主として反映す
る前方散乱光のみを検出する場合よりも情報量が増大
し、細胞の通過をより確実に検知できるものとなる。 【0037】さらにまた、細胞の表面または内部状態を
反映した情報が得られるため、細胞の大きさだけでは識
別できなかった細胞の種類を正確に判定できるようにな
り、必要とする種類の細胞の通過時のみ撮像することも
可能となる。 【0038】次に、本実施例の細胞分析装置10の光学
分解能と、細胞が静止画像として促えられるためのシー
ス流の流速の限界に関して窒素レーザーを使用した場合
について述べる。 【0039】窒素レーザーは波長337.1nm、パル
ス幅約10nsの強力な(ピーク出力:100KW以上
のものがある)パルス発振が得られるものである。な
お、窒素レーザーの場合は紫外光であるため、以下に述
べる様に分解能に優れている。 【0040】分解能δは、対物レンズの開口数NAと光
の波長λで決り、 δ=λ/NA の式が成り立つ。 【0041】本実施例では、対物レンズ24の開口数N
Aは0.85であったので、分解能δは δ=λ/NA=337.1/0.85=396.6〔n
m〕 となり、約0.4μmである。 【0042】一方、窒素レーザーのパルス幅Δxは約1
0nSであり、分解能が約0.4μmであるから、細胞
が静止画像として見られるためのシース流の最高流速V
は、 V=δ/Δx=0.40×10−6/10×10−9
40〔m/S〕 となる。すなわち、約40m/s以下の速度で細胞を流
せば、静止画像を得ることができる。 【0043】しかし、余り流速を速くしすぎるとシース
流が乱れるので、実際には流速は約6m/s以下としな
ければならない。 【0044】次に、本実施例の細胞分析装置10を使用
して健常人の白血球を撮像し、得られた画像から白血球
をグループ分けした例を示す。まず、細胞内の顆粒等の
状態を良く認識できるように白血球を染色する。ここで
の染色方法は、塗抹方式では乾燥された血液に染色する
のに対し、採血した血を生きたままの状態で染色するこ
とに特色がある。 【0045】細胞の染色および希釈方法は以下のとおり
である。 a.蒸留水1mlに対し、ギムザ染色液1滴を加えてギ
ムザ希釈液を作る。 b.ギムザ希釈液と血液原液4対1の割合で混合し、時
々攪拌しながら30分程度染色する。 【0046】上記の方法(この方法を以下、超生体染色
法と呼ぶ)で作成された試料は細胞分析装置10へ入口
14から流し込まれる。撮像点38を通過中の細胞の像
はCCDカメラ26により促えられ、静止画像入力部2
8を介してシステム制御・画像処理部30へ送られる。
得られた画像には、ちらつきや雑音の除去のための処理
が施される。 【0047】上記の様にして得られた白血球画像は、4
つのグループに分けられる。表1は各グループの特徴と
出現率を示したものである。図7〜図10は、各グルー
プの画像を示したものである。画像の一辺は、グループ
A、グループC、グループDが約30μm、グループB
が約15μmである。 【0048】【0049】これらの白血球画像につき、メイ・キムザ
複合染色を施した塗抹標本や超生体染色を施した血液を
スライドグラスに採りカバーガラスで封じて作成した標
本の顕微鏡観察による白血球画像と比較した結果、グル
ープAは好中球、グループBはリンパ球、グループCは
単球、グループDは好酸球および好塩球であると同定さ
れた。 【0050】したがって、本実施例の装置により、白血
球細胞を撮像し、さらに、得られた白血球の画像を解析
し、この白血球の大きさと顆粒の状態を認識することに
より表1に示す特徴に基いて白血球を各種細胞へ分類・
同定することができる。 【0051】次に、本実施例装置におけるフローセルの
流れの中の赤血球を撮像した例を図11に示す。図中の
周辺のリング状の縞は、赤血球による回折縞である。こ
の回折縞が赤血球の画像解析にとって妨げとなる場合に
は、レーザー光のコヒーレンスを低下させて回折現象を
弱めてやればよい。そのためには、例えば、集光レンズ
22とフローセル18の間にするガラスを配置すること
が適当である。 【0052】 【発明の効果】本発明によれば以下に述べる様な特有の
効果が得られる。 (1)従来例のように単に定期的にストロボを点灯させ
るものではなく、流体中の粒子を的確にキャッチし、そ
のキャッチした粒子のみを撮像するので、無意味な撮像
を行うことはなく撮像効率が向上する。 【0053】(2)レーザーパルス光源を用いているの
で、照射光のパルス幅を極めて狭くすることができるの
で、高速流体中の粒子についてもブレのない鮮明な静止
画像を得ることができる。 【0054】(3)この静止画像を解析することによ
り、粒子の形状や内部状態についての情報を得ることが
できる。 【0055】(4)スライドグラス上の粒子の顕微鏡観
察では得られなかった流れの中に存在するときの粒子の
形態が直接に観察できる。 【0056】(5)装置に使用されるフローセルが角柱
状の場合、製作しやすく安価となる。また粒子通過の検
出を行い撮像用レーザーパルス光源の発光を制御する場
合にも、撮像用光学系の上部に粒子検出用光学系を備え
るだけでよいので、本発明による装置は構造が非常に簡
単であり、製造が容易であるとともにその保守および調
整がしやすい。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による粒子分析装置の一実施例(細胞分
析装置)を示す概略図である。 【図2】本発明による粒子分析装置において半導体レー
ザーを使用した一実施例の光学系の説明図である。 【図3】本発明の実施例の粒子検出系における光放射パ
ターンを示す説明図である。 【図4】本発明の図2の実施例の撮像用光源側の拡大光
学系を示す説明図である。 【図5】本発明による粒子分析装置において、撮像用光
源としてNレーザー等を使用した一実施例の光学系の
部分説明図である。 【図6】本発明の図2の実施例に側方散乱光検出系を加
えた場合の光学系の部分説明図である。 【図7】グループAの白血球細胞を示す顕微鏡写真であ
る。 【図8】グループBの白血球細胞を示す顕微鏡写真であ
る。 【図9】グループCの白血球細胞を示す顕微鏡写真であ
る。 【図10】グループDの白血球細胞を示す顕微鏡写真で
ある。 【図11】赤血球を示す顕微鏡写真である。 【符号の説明】 10 細胞分析装置 12 チャンバー 14 試料入口 16 シース液入口 18 フローセル 20 撮像用レーザーパルス光源 22 集光レンズ 24 対物レンズ 26 CCDカメラ 28 静止画像入力部 30 システム制御・画像解析部 32 トリガー用光源 34 細胞検出器 36 遅延回路 38 撮像点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/49 G01N 33/49 A K G06T 7/00 G06F 15/62 395 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 15/14 G01N 21/85 G01N 33/48 G01N 33/483 G01N 33/49 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.粒子を浮遊させた液体試料をシース液で囲繞して流
    動させるためのフローセルと、上記粒子の流れる上記液
    体試料の領域にトリガー用の光を常時照射するトリガー
    用光源と、上記粒子の撮像時にパルス光を発光する撮像
    用レーザーパルス光源と、上記トリガー用光源からの光
    を上記粒子が横切ったことを検知して粒子検知信号を発
    生する粒子検出器と、上記粒子検知信号に基づき上記撮
    像用レーザーパルス光源を発光させる手段と、上記撮像
    用レーザーパルス光源からのパルス光を粒子に照射する
    集光レンズと、上記パルス光による粒子の静止画像を撮
    像するための対物レンズおよび撮像手段と、得られた静
    止画像を処理し解析する画像処理部と、を具備すること
    を特徴とする流体中の粒子分析装置。 2.撮像用レーザーパルス光源からのパルス光のコヒー
    レンシーを低下させる手段が備えられている請求項1記
    載の流体中の粒子分析装置。
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