JP2868692B2 - ガス注入射出成形方法およびその金型 - Google Patents

ガス注入射出成形方法およびその金型

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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス注入射出成形方法に
係り、特に、大きな開口部や格子部等を有するために多
点ゲートでの成形を強いられる成形品の成形に好適なガ
ス注入射出成形方法およびその金型に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、大型成形品を低い圧力で成形可
能な射出成形方法としてガス注入射出成形が知られてい
る。このガス注入射出成形によれば、金型の簡素化や小
型成形機の活用等に効果を上げることができる。特に、
金型のキャビティに厚肉形成部を設け、溶融樹脂の充填
開始後にガスを注入し、前記厚肉形成部に充填された溶
融樹脂の厚肉部分の内部にガスチャンネルを形成すれ
ば、低圧でも成形を行うことができる。このようなガス
注入射出成形でも、開口部や格子部等を備えた成形品を
成形する場合には、開口部や格子部等が溶融樹脂を充填
するのが困難な充填困難箇所となるうえ、開口部や格子
部をまたいでガスチャンネルを設定できないため、ガス
チャンネルの設定に制約があるので、溶融樹脂をキャビ
ティ全体に充填できない等の成形上の不具合が起こる場
合が多い。
【0003】このような開口部や格子部等を備えた成形
品の場合に生じる成形性についての不具合を解消するこ
とを図ったものとして、多点ゲート方式のガス注入射出
成形方法がある。すなわち、多点ゲート方式は、格子部
等に応じて複数のガスチャンネルを設定し、設定したガ
スチャンネルが確実に形成されるように複数のゲートを
金型に設け、最寄りのゲートから充填困難箇所に溶融樹
脂を直接充填することにより、前記不具合を解消しよう
とするものである。この多点ゲート方式には、溶融樹脂
を充填するための充填ゲートと、ガスを注入するための
注入ゲートとを別個に設ける分離ゲート式と、溶融樹脂
を充填するための充填ゲートの上流側からガスを注入す
ることにより、溶融樹脂の充填ゲートにガスの注入ゲー
トを兼用させる兼用ゲート式との二形式がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分離ゲ
ート式では、キャビティに充填された溶融樹脂が注入ゲ
ートに到達する前にガスを注入すると、ガスが溶融樹脂
の内部に注入されないので、ガスの注入は、全注入ゲー
トに溶融樹脂が到達した後で行う必要がある。このた
め、ガスの注入タイミングは遅くなり、充填される溶融
樹脂の容量が多くなって、ガスチャンネルの容積が少な
くなり、ガスの注入による溶融樹脂の充填促進効果は低
く、良好な成形性が得られないおそれがある。ここで、
溶融樹脂の充填促進効果を高めるために、注入ガスの圧
力を高く設定することが考えられるが、圧力を高くする
とガスの注入が不安定になり、ガスが溶融樹脂の外側に
漏れる等により成形性が損なわれ、成形性の点で問題が
ある。
【0005】一方、兼用ゲート式では、キャビティの形
状が各部分によって異なることから、溶融樹脂の流動抵
抗が異なり、溶融樹脂の流動圧力分布が不均一となる。
ガスの注入は、溶融樹脂の流動圧力分布に大きく影響さ
れるため、各ゲートに均一の圧力でガスを注入したので
は、量的に均一なガスの注入が行えず、ガス圧力が不足
する部分においては、充分な容積のガスチャンネルが形
成できない。このため、低圧のガスでは成形が困難にな
ることがある一方、高圧のガスではガスの注入が不安定
になり、やはり成形性の点で問題がある。
【0006】本発明の目的は、開口部や格子部等のある
複雑な形状の成形品でも、安定したガスの注入が行え、
かつ、良好な成形の行えるガス注入射出成形方法および
その金型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、溶
融樹脂を充填するための複数のゲートを備えた金型を用
いるとともに、この金型に充填した溶融樹脂内にガスチ
ャンネルを形成しながら射出成形を行うガス注入射出成
形方法であって、予め前記金型のキャビティの所定箇所
に溶融樹脂の到達しない未充填箇所が溶融樹脂内に形成
されるガスチャンネルと同容積だけ生じるように前記各
ゲートを配置するとともに、前記複数のゲートについて
前記未充填箇所を含む部分に溶融樹脂を充填するゲート
である不完全充填ゲートと受持ち部分を溶融樹脂で完全
に満たすゲートである完全充填ゲートとを設定し、かつ
前記不完全充填ゲートの口径を前記完全充填ゲートの口
径よりも大きくしておき、これらの不完全充填ゲートお
よび完全充填ゲートから前記キャビティに対して溶融樹
脂の充填を開始した後、充填された溶融樹脂の内部に前
記不完全充填ゲートおよび完全充填ゲートの上流側から
ガスを注入することを特徴とする。
【0008】本発明の第2発明は、複数のゲートからキ
ャビティに溶融樹脂が充填され、充填された溶融樹脂の
内部に前記各ゲートの上流側からガスを注入してガスチ
ャンネルを形成するガス注入射出成形用の金型であっ
て、前記キャビティの所定箇所にガスの注入がないと溶
融樹脂の充填されない未充填箇所が溶融樹脂内に形成さ
れるガスチャンネルと同容積だけ生じるように前記各ゲ
ートを配置するとももに、前記複数のゲートについて前
記未充填箇所を含む部分に溶融樹脂を充填するゲートで
ある不完全充填ゲートと受持ち部分を溶融樹脂で完全に
満たすゲートである完全充填ゲートとを設定し、かつ前
記不完全充填ゲートの口径を前記完全充填ゲートの口径
よりも大きくしたことを特徴とする。
【0009】以上において、金型のキャビティの所定箇
所に未充填箇所を生じさせるためのゲートの配置は、流
動解析技術を利用すれば容易に求めることができる。
【0010】
【作用】このような本発明では、不完全充填ゲートおよ
び完全充填ゲートの両方からキャビティに溶融樹脂を充
填し、充填開始後、充填された溶融樹脂の内部にガスを
注入して射出成形を行う。ここで、開口部や格子部等の
充填困難箇所は、溶融樹脂の流動抵抗が大きく、流動圧
力分布に不均一を生じさせる部分なので、キャビティの
充填困難箇所以外の平板状部分等に未充填箇所を設定
し、この平板状部分等にガスを注入すれば、平板状部分
では前記流動圧力分布が均一となるので、量的に均一な
ガスの注入が行われるようになる。しかも、未充填箇所
を設定したことにより、ガスの注入開始時には、溶融樹
脂が充填されていない空間がガスチャンネルの形成に必
要な容量だけ確実に確保されることとなるため、低い圧
力のガスでも溶融樹脂内に容易に注入できるようにな
り、低圧ガスによるガス注入射出成形が可能となる。さ
らに、充填困難箇所に連通する完全充填ゲートの口径を
小さくしたので、完全充填ゲートからのガスの注入は自
動的に抑止され、ガスの注入は不完全充填ゲートから平
板状部分等のガスチャンネル部分にのみ行われるように
なる。従って、均一なガスの注入と、注入するガスの低
圧化とにより、安定したガスの注入が行われるようにな
り、これにより前記目的が達成される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本実施例に係るガス注入射出成形に
よる成形品10が示されており、この成形品10は長方形状
の薄板状のものであり、周囲の面状部11と中央の格子部
12とを備えている。格子部12には複数の開口部12A 〜12
D が形成されている。各開口部12A 〜12D は、面状部11
と一体形成された棒状部13A 〜13C により仕切られてお
り、開口部12A ,12Bの間には棒状部13A が、開口部12B
,12Cの間には棒状部13B が、開口部12C ,12Dの間には
棒状部13C が各々配置されている。面状品11の図中上側
の端縁は、成形品10の全長にわたり面状部11よりも厚い
厚肉部14となっている。厚肉部14の内部にはガスの注入
により形成された中空部であるガスチャンネル15が形成
されている。
【0012】図2には、成形品10を射出成形するための
金型20が示されている。金型20には、成形品10の面状部
11を形成することから、入り組んだ部分のないキャビテ
ィ21が形成され、このキャビティ21の中央に成形品10の
開口部12A 〜12D を形成する凸部22A 〜22D が設けら
れ、各凸部22A 〜22D の間に成形品10の棒状部13A 〜13
C を形成する溝状キャビティ23A 〜23C が設けられてい
る。キャビティ21の図中上側の端縁には、キャビティ21
の全長にわたり溝状に一段深くされた厚肉成形部24が設
けられている。この厚肉成形部24は、キャビティ21の一
部であり、面状部11の厚肉部14を成形するものである。
キャビティ21には、ゲート26, 27が設けられている。こ
れらのゲート26, 27は流動解析技術を利用することによ
り求められた位置に配置されたものである。すなわち、
ガスの注入がないと、ゲート26, 27から充填された溶融
樹脂が凸部22A, 22Bの両側の部分に到達しないために、
溶融樹脂が未充填となる未充填箇所28を生じさせるよう
に、ゲート26, 27の配置が設定されている。
【0013】ゲート26は、キャビティ21の未充填箇所28
を含む部分に溶融樹脂を充填する不完全充填ゲートであ
り、凸部22A の図中上側の面の中央に開口され、面状部
11を形成するキャビティ21の厚肉形成部24に向かって溶
融樹脂を放出するようになっている。ゲート26の口径
は、他のゲート27よりも大きくされている。これによ
り、ゲート26は、溶融樹脂の充填開始以降にはその上流
側から注入されるガスを放出して厚肉形成部24に充填さ
れた溶融樹脂の内部に注入し、ガスチャンネル15を形成
するようになっている。ゲート27は、受持ち部分を溶融
樹脂で完全に満たす完全充填ゲートであり、溝状キャビ
ティ23A 〜23C においてはその中間部分に、キャビティ
21においては凸部22D の周辺部分に配置されている。こ
れらのゲート27により、成形品10の格子部12を成形する
溝状キャビティ23A 〜23C にも溶融樹脂を完全充填でき
るようになっている。これらのゲート27のうち凸部22D
の下方に配置されたもの以外は、上下方向に延びる平行
な二直線上に配列されている。
【0014】このような本実施例では、金型20を製造す
るにあたり、予め流動解析技術により求めておいた位置
にゲート26, 27を設け、ガスの注入がないと未充填箇所
28が生じるようにしておく。そして、成形品10を射出成
形するにあたり、まず、ゲート26, 27から溶融樹脂を充
填し、溶融樹脂の充填を開始した後、適当なタイミング
でゲート26, 27の上流側からガスを注入し、ゲート26か
ら注入されたガスは金型20の厚肉形成部24に充填した溶
融樹脂の内部に注入されてガスチャンネル15を形成す
る。溶融樹脂の充填およびガスの注入が完了したら、所
定時間の経過後に金型20から成形品10を取り出してガス
注入射出成形を完了する。
【0015】前述のような本発明によれば、次のような
効果がある。すなわち、溶融樹脂の充填が困難な充填困
難箇所となる溝状キャビティ23A 〜23C に対してゲート
27を複数設け、これらのゲート27から溶融樹脂を充填す
るようにしたので、溝状キャビティ23A 〜23C に未充填
箇所が発生することがなく、格子部12となる溝状キャビ
ティ23A 〜23C を確実かつ完全に溶融樹脂で満たすこと
ができる。
【0016】また、成形品10の面状部11を形成するため
に入り組んだ部分がなく、溶融樹脂の流動圧力分布が均
一であるキャビティ21に未充填箇所28を設定したので、
ゲート26からキャビティ21にガスを注入すれば、ガス注
入を量的に均一に行うことができる。
【0017】さらに、ゲート26の口径をゲート27の口径
よりも大きくしたので、ガスの注入はゲート26からのみ
行われ、ゲート27からのガスの注入は自動的に抑止され
るので、金型20全体についてガス注入を量的に均一に行
うことができる。
【0018】また、ガスの注入開始にあたり、溶融樹脂
が充填されていない空間である未充填箇所28をガスチャ
ンネル15の容量に応じて設定したので、低圧でも容積の
充分大きなガスチャンネル15を形成できるようになり、
低圧ガスによるガス注入射出成形を確実なものとでき
る。
【0019】従って、入り組んだ形状の格子部12を成形
する溝状キャビティ23A 〜23C にも溶融樹脂を完全に充
填できるようにするとともに、ガス注入を量的に均一に
行うことができるようにし、かつ、ガスの注入を均一に
できるようにしたので、ガスの注入を安定させることが
できるうえ、良好な成形性を実現できる。
【0020】次に、本発明の具体的な効果を以下の実験
例に基づいて説明する。 〔実験例〕本実験例は、前述の実施例において示した成
形品10を金型20を用いて実際にガス注入射出成形するも
のである。なお、成形品10および金型20の各寸法は(図
1および図2参照のこと)、以下の通りである。 成形品10の長さ L= 500 mm 同 幅 W= 350 mm 同 厚さ t1= 2.5 mm 厚肉部14の厚さ t2= 12 mm 同 幅 W1= 9.0 mm 開口部12A 〜12D の幅 S1= 50 mm 棒状部13A 〜13C の幅 S2= 10 mm 面状部11の上下辺の幅 W2,W3= 60 mm 金型20のゲート27の列の間隔 P1= 220 mm 金型20のゲート26の口径 3.0 mm 金型20のゲート27の口径 1.5 mm
【0021】〔比較例〕従来例は、前記実験例の結果と
比較するために、前記実験例と同じ成形品10を従来の多
点ゲート式のガス注入射出成形で成形しようとするもの
である。ただし、金型としては、図3に示されるよう
に、凸部22D の左右のゲート27を省略し、かつ、ゲート
27の二つの列の間隔P1を 300mmに広げることにより、未
充填箇所28の生じる位置等が不明となった金型30を用い
る。 〔射出条件〕これらの実験例および従来例では、次のよ
うな同一射出条件で成形を行う。 樹脂 :出光ポリプロ J-950H 樹脂温度 : 230 ℃ 金型温度 : 30 ℃ 樹脂充填時間: 3.5 秒 注入ガス圧力: 10 MPa
【0022】〔実験結果〕本実験例では、溶融樹脂を充
填すると、溝状キャビティ23A 〜23C が完全に溶融樹脂
で満たされ、かつ、凸部22A, 22Bの両側に溶融樹脂が到
達しない未充填箇所28が生じた。そして、ガスを注入す
ると、厚肉形成部24に充填された溶融樹脂内にガスチャ
ンネル15が拡張されるとともに、ガスに厚肉形成部24の
中から押し出された溶融樹脂が未充填箇所28を満した。
このため、金型20内の隅々まで溶融樹脂が充填され、か
つ、溶融樹脂内に充分な量のガスが注入され、このガス
により良好な成形性を得ることができ、得られた成形品
は良好なものとなった。
【0023】比較例では、溶融樹脂を充填すると、図3
に示されるように、成形品10の格子部12を形成する金型
30の中央部分に溶融樹脂の充填されない未充填箇所38が
発生した。この状態で、ガスを注入したところ、未充填
箇所38の周囲のゲート27からもガスが流入し、溝状キャ
ビティ23A 〜23C を流動する溶融樹脂はガスよりも移動
速度が遅いため、ガスが溶融樹脂を突き破って満足な成
形品10が得られなかった。また、ゲート27からのガスの
流入により、ゲート26から溶融樹脂に流入するガスが減
少し、ガスチャンネル15を充分拡張できず、成形品10の
厚肉部14にはヒケが生じた。
【0024】以上、本発明について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明は、この実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改
良並びに設計の変更が可能である。例えば、成形品とし
ては、外形形状が四角のものに限らず、雲型定規状の異
形のものでもよく、また、四角形状の開口部12A 〜12D
等が整然と配列された成形品10に限らず、円形状や三角
形状の開口部等、不特定の形状に形成された開口部がラ
ンダムに形成されたものや鎧戸状のものでもよく、成形
品の形状や開口部の形状は実施にあたり適宜設定すれば
よい。
【0025】また、成形品には開口部を必ず設ける必要
はなく、部分によって厚さ寸法が相違する成形品にも適
用できる。要するに、本発明は、開口部の有無や厚さの
相違により、樹脂の流動圧力分布が不均一となったもの
全般に適用できる。
【0026】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、開口部や
格子部等のある複雑な形状の成形品を成形する場合で
も、ガスの注入を安定させることができるうえ、良好な
成形性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の成形品を示す平面図および
断面図である。
【図2】同実施例の金型を示す平面図である。
【図3】本発明の比較例を示す図2と同様の図である。
【符号の説明】
20 金型 21 キャビティ 28 未充填箇所 26 不完全充填ゲート 27 完全充填ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−357009(JP,A) 特開 平4−275112(JP,A) 特開 平4−353408(JP,A) 特開 平3−9820(JP,A) 特開 平5−50454(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融樹脂を充填するための複数のゲートを
    備えた金型を用いるとともに、この金型に充填した溶融
    樹脂内にガスチャンネルを形成しながら射出成形を行う
    ガス注入射出成形方法であって、予め前記金型のキャビ
    ティの所定箇所に溶融樹脂の到達しない未充填箇所が溶
    融樹脂内に形成されるガスチャンネルと同容積だけ生じ
    るように前記各ゲートを配置するとともに、前記複数の
    ゲートについて前記未充填箇所を含む部分に溶融樹脂を
    充填するゲートである不完全充填ゲートと受持ち部分を
    溶融樹脂で完全に満たすゲートである完全充填ゲートと
    を設定し、かつ前記不完全充填ゲートの口径を前記完全
    充填ゲートの口径よりも大きくしておき、これらの不完
    全充填ゲートおよび完全充填ゲートから前記キャビティ
    に対して溶融樹脂の充填を開始した後、充填された溶融
    樹脂の内部に前記不完全充填ゲートおよび完全充填ゲー
    トの上流側からガスを注入することを特徴とするガス注
    入射出成形方法。
  2. 【請求項2】複数のゲートからキャビティに溶融樹脂が
    充填され、充填された溶融樹脂の内部に前記各ゲートの
    上流側からガスを注入してガスチャンネルを形成するガ
    ス注入射出成形用の金型であって、前記キャビティの所
    定箇所にガスの注入がないと溶融樹脂の充填されない未
    充填箇所が溶融樹脂内に形成されるガスチャンネルと同
    容積だけ生じるように前記各ゲートを配置するともも
    に、前記複数のゲートについて前記未充填箇所を含む部
    分に溶融樹脂を充填するゲートである不完全充填ゲート
    と受持ち部分を溶融樹脂で完全に満たすゲートである完
    全充填ゲートとを設定し、かつ前記不完全充填ゲートの
    口径を前記完全充填ゲートの口径よりも大きくしたこと
    を特徴とするガス注入射出成形金型。
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